JP3208514B2 - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents

誘導発熱ローラ装置

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JP3208514B2
JP3208514B2 JP09038893A JP9038893A JP3208514B2 JP 3208514 B2 JP3208514 B2 JP 3208514B2 JP 09038893 A JP09038893 A JP 09038893A JP 9038893 A JP9038893 A JP 9038893A JP 3208514 B2 JP3208514 B2 JP 3208514B2
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roller
sheet
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induction heating
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良夫 北野
幸三 岡本
勉 二神
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Tokuden Co Ltd Kyoto
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Tokuden Co Ltd Kyoto
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導発熱ローラ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】回転する中空のローラの内部に、誘導コ
イルを備えた電磁誘導発熱機構を設置し、ローラの周壁
を誘導電流によってジュール発熱させるとともに、ロー
ラの周壁に、気液2相の熱媒体を封入したジャケット室
を設け、この熱媒体の気化、凝縮により、ローラの表面
温度の均熱化を図るようにした誘導発熱ローラ装置は、
既によく知られている。
【0003】このような誘導発熱ローラ装置を利用し
て、プラスチック、ゴムなどのような熱可塑性のシート
材を連続的に熱圧延するとともに、そのシート材の表面
に凹凸状の模様付けをすることがある。この場合は、ロ
ーラの表面に、梨地処理、彫刻加工などの刻印を施して
おき、これにシート材を添接させることによって、これ
らの模様をシート材に転写することによって行う。
【0004】これを具体的に説明すると、連続的に送ら
れてくるシート材が発熱状態にあるローラの表面に接触
すると、その熱により軟化する。更に押しつけローラな
どによってシートをローラに押しつけると、ローラ表面
の凹凸部分にシート材の軟化した部分が食い込む。これ
によりローラの表面の模様が転写されることになる。こ
の転写が完了したあとシートをローラから引き離して巻
き取る。
【0005】しかしこのような模様付けの加工にあた
り、シートをローラから引き離す際、シートはなお軟化
している状態にあるため、引き離した直後に、転写され
たシート表面の模様に型くずれ或いは変形が発生すると
いった不具合が発生することがある。これを回避するた
め、従来では引き離し直前にシートに冷風を吹き付ける
か、またはローラの表面に霧状の冷水を吹きかけること
により、シートを冷却、硬化させて引き離すようにして
いた。
【0006】しかしこのような冷却手段によると、シー
トの巾方向に対して均一に冷却することがきわめて困難
であり、そのためシートの巾方向に沿う冷却効果が不均
一となり、部分的に模様が変形されたり、型くずれが発
生したりすることがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、誘導発熱し
て回転しているローラにシートを添接させて、ローラ表
面の模様を転写するにあたり、その転写後、シートが引
き離されるローラ表面個所より前方にあるローラ表面領
域を、その巾方向に沿って均一に冷却することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ローラの周壁
に、その軸心方向に沿って延び、ローラの円周方向に沿
って並べられた複数の第1および第2のジャケット室
を、ローラの外周側と内周側とに設け、第1および第2
のジャケット室を個々に連通するとともに内部に気液2
相の熱媒体を封入し、更にローラの外周側にある第1の
ジャケット室の端部に連通する延長ジャケット室を設
け、シートがローラにより転写されてからローラより引
き離されるまでのローラの下側回転領域に、延長ジャケ
ット室を冷却する冷却機構を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】ローラの上側回転領域にある第1および第2の
ジャケット室については、その内部にある液相の熱媒体
はその重力によって、ローラの内周側にある第2のジャ
ケット室の内部に流れ落ちて滞留する。そしてローラの
内周側に発生したジュール熱により、第2のジャケット
室の内部にある液相の熱媒体が加熱され、これが気化、
蒸発して気相となる。この気相の熱媒体は第1のジャケ
ット室に流入し、ここで凝縮して潜熱を発生する。この
潜熱がローラの外周壁を軸心方向に均一に加熱する。こ
の熱によりシートは加熱され、軟化し、ここでローラ表
面の模様がシートに転写される。
【0010】ローラの転写回転領域を過ぎたあとのロー
ラの下側回転領域にある第1および第2のジャケット室
については、その内部にある液相の熱媒体はその重力に
よりローラの外周側にある第1のジャケット室の内部に
流れ落ちて滞留する。この場合、ローラの内周側に発生
したジュール熱は、ローラの内周側にある第2のジャケ
ット室には液相の熱媒体がないため、その気化、蒸発に
寄与することがない。そのためローラの外周壁は熱媒体
の潜熱により加熱されることはなく、したがってその昇
温は抑制される。
【0011】そしてこのローラの下側回転領域において
は、ローラの外周壁に残っている熱により第1のジャケ
ット室内の液相の熱媒体が加熱され、気化、蒸発する。
しかし第1のジャケット室に連通している延長ジャケッ
ト室が冷却機構によって冷却されることにより、第1の
ジャケット室との間で温度差が生ずると、第1のジャケ
ット室内に発生した気相の熱媒体が延長ジャケット室内
に流入し、ここで冷却されて凝縮する。このようにして
ローラの外周壁の熱は、潜熱として延長ジャケット室に
輸送されるようになり、これによりローラの外周壁はそ
の巾方向に沿って均一に降温する。
【0012】このようにしてローラの下側回転領域にお
いて、ローラの外周壁が冷却されることにより、ローラ
により熱転写されたシートがここで冷却され、やや硬化
するので、引き続いてローラから引き離された場合で
も、転写された模様の型くずれなり変形が発生しないよ
うになる。また仮に少々の型くずれなどが発生したとし
ても、ローラの外周壁の温度が均一化されているので、
シートの硬化度も一定であって、ローラの巾方向におい
て一定の変形が発生するため、模様の変形ムラの発生は
防止される。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図によって説明する。1は
ローラ、2はローラ1の両端を閉塞する端板、3は端板
2と一体の駆動軸で、機台4に軸受5を介して回転自在
に支持されている。そして所要の駆動源によって回転駆
動され、この回転駆動によりローラ1が回転される。6
は電磁誘導発熱機構で誘導コイル7を備えており、これ
が交流電源により励磁されることにより、ローラ1が誘
導発熱する。8は誘導コイル7のリード線、9は電磁誘
導発熱機構6を支持する支持ロッドで、これは駆動軸3
内に挿通されてあり、軸受10を介して駆動軸3に支持
されている。これらの構成は従来のこの種誘導発熱ロー
ラ装置と特に相違するものではない。
【0014】本発明にしたがい、ローラ1の周壁に、そ
れぞれが独立して軸心方向に沿って延び、ローラ1の円
周方向に沿って並んでいる複数の第1のジャケット室1
1を設ける。また同じくローラ1の周壁に、ジャケット
室11よりローラ1の内周側に位置し、同じくそれぞれ
が独立して軸心方向に沿って延び、ローラ1の円周方向
に沿って並んでいる複数の第2のジャケット室12を設
ける。
【0015】そしてジャケット室11とジャケット室1
2とは、ローラ1の半径方向に延びる連通孔13によっ
て個々に連通されてあり、ジャケット室には気液2相の
熱媒体14が封入されてある。熱媒体14は連通孔13
を介してジャケット室11、12間を流通する。また各
ジャケット室11の端部に連通するようにそれぞれ延長
ジャケット室15をローラ1の端面に設ける。延長ジャ
ケット室15は、たとえば一端を開口した筒体からな
り、その開口端面をローラ1の端面に溶接などにより固
定することによって構成されている。延長ジャケット室
15の外周には冷却フィン16が設けてある。
【0016】ローラ1の端面には、延長ジャケット室1
5を囲むように冷却室17を設け、この冷却室17の内
部に液状の冷媒18を収納しておく。冷媒18はその重
力によりローラ1の下側回転領域にある冷却室17内に
貯留され、冷却フィン16を介して延長ジャケット室1
5を冷却する。冷媒18が貯留されている領域がローラ
1の下側冷却領域となる。
【0017】シート19はローラ1の周壁にその円周方
向に沿って、ローラ1の回転にともなってローラ1の円
周を添接しながら搬送される。搬送されるシート19は
押えローラ20によりローラ1の表面に押え付けられ
る。その搬送の当初はローラ1の上側回転領域を添接す
る。この上側回転領域では、ローラ1の外周壁は熱媒体
14の気化、蒸発により発熱しているので、シート19
はその熱により加熱されて軟化し、ローラ1の表面に刻
印されている模様がシート19に転写される。
【0018】転写されたシート19は続いてローラ1の
下側回転領域である冷却領域に到達する。ここでは延長
ジャケット室15の冷却フィン16が冷媒18に浸漬さ
れているし、また熱媒体14が重力によりジャケット室
12よりジャケット室11内に流れ込んでいるので、そ
の熱媒体14の気化、蒸発によりローラ1の外周壁が冷
却されている。そのためシート1は冷却され、硬化され
ていく。冷却されたシート19はローラ1の冷却領域を
通過したあと、ローラ1から引き離され、所要のローラ
に巻き取られる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、誘
導発熱しているローラを利用してシートに模様などを転
写するにあたり、ローラの円周壁に沿う一部に冷却領域
を形成したので、転写された模様が変形したり、型くず
れを起こしたりするようなことは、これをもって確実に
回避することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】図1の一部の拡大断面図である。
【図3】図1のローラの横断面図である。
【符号の説明】
1 ローラ 3 駆動軸 6 電磁誘導発熱機構 7 誘導コイル 11 第1のジャケット室 12 第2のジャケット室 13 連通孔 14 熱媒体 15 延長ジャケット室 17 冷却室 18 冷媒 19 シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−79297(JP,U) 実開 昭60−44393(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/14 B29C 59/04 D02J 13/00 D21G 1/02 F16C 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるローラと、前記ローラの
    内部に設けられ、前記ローラを誘導発熱させる電磁誘導
    発熱機構とを備え、熱可塑性のシートを前記ローラの周
    面に添接させて前記ローラの周面に刻印されている模様
    等を前記シートに転写する誘導発熱ローラ装置におい
    て、前記ローラの周壁に、その軸心方向に沿って延び、
    前記ローラの円周方向に沿って並べられた複数の第1お
    よび第2のジャケット室を、前記ローラの外周側と内周
    側とに設け、前記第1および第2のジャケット室を個々
    に連通するとともに内部に気液2相の熱媒体を封入し、
    更に前記ローラの外周側にある前記第1のジャケット室
    の端部に連通する延長ジャケット室を設け、前記シート
    が前記ローラにより転写されてから前記ローラより引き
    離されるまでの前記ローラの下側回転領域に、前記延長
    ジャケット室を冷却する冷却機構を設けてなる誘導発熱
    ローラ装置。
JP09038893A 1993-03-10 1993-03-10 誘導発熱ローラ装置 Expired - Lifetime JP3208514B2 (ja)

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