JP3208328U - 金属製皿ネジ - Google Patents

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藤本 昌弘
昌弘 藤本
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株式会社大丸鋲螺製作所
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Abstract

【課題】締め付け時にめっきや塗装を削り取り必要最小限の通電領域を確保するための特有の構成の逆セレーション構造を備えた金属製皿ネジを提供する。【解決手段】金属製皿ネジ10は、ネジ軸と、ネジ軸の一端に設けられた頭部12とを有し、頭部12は、上面が平らで、座面が円錐形をしている。座面には、中心側15から周縁16まで径方向に伸びる複数のセレーションが周方向に等間隔に形成されている。各セレーションは、ネジの締め付け回転方向に対して座面から交差方向に立ち上がった切削用壁面18と、切削用壁面18の頂部から締め付け回転方向と反対側に緩やかに下る接触用傾斜面20とを有する逆セレーション構成17をなしている。【選択図】図3

Description

この考案は、金属製の皿ネジに関する。
従来より、金属製のネジにおいて、セレーションを設けたものが知られている。
たとえば、特許文献1には、頭部の座面にセレーションを有する合成樹脂材締結用タッピングねじが開示されている。このねじにおいて、セレーションは、複数の突起部と平面部を有し、突起部の傾斜角度がねじの戻し方向側に大きく、ねじの締め付け方向側に小さくされ、平面部が座面に備えられている。かかる構成によれば、緩み止めの特性と、締め付け特性とに優れたものにできるという効果を奏するとされている。
特許文献2には、樹脂部材固着用のねじが開示されている。このねじは、着座面に、着座したねじを締め付ける際に抵抗となる抵抗部材(すなわちセレーション)が設けられている。抵抗部材は、着座したねじを締め付ける際に抵抗となる方向に鋸歯状の突起とされている。
特許文献3には、自穿孔ねじが開示されている。このねじは、円盤状の頭部と首部に、先端部と反対側の端の軸部から頭部下にかけて放射状に配置される凸状に形成されたセレーションを備えている。セレーションは、ねじを合板等にねじ込む際に切削効果を生じてねじを材料の中に深く螺合させ沈み込ませる役割を演じるものである。
特開平8−193611号公報 特開平7−217634号公報 特開2001−355622号公報
従来のねじに形成されたセレーションは、耐緩み性を向上させるために設けられたもの(特許文献1)や、締め付けトルク幅を拡げて、締め付け不良をなくすために設けられたもの(特許文献2)や、ねじの頭部に切削作用を付与して、頭部を沈み込ませるために設けられたもの(特許文献3)等の作用または機能をねじに付与するために設けられている。
ところで、金属製皿ネジを金属板等に締結する際に、金属板の表面には通常めっきや塗装が施されていることが多い。このため、金属製皿ネジを金属板に締結した際に通電を担保するためには、締め付け時に、金属板表面のめっきや塗装を最小限の範囲で取り除く必要があった。
この考案は、締め付け時に被締結物のめっきや塗装を削り取り、必要最小限の通電領域を作り出すための逆セレーション構成を備えた金属製皿ネジを提供することを目的とする。
すなわち、この考案は、従来のねじに備えられているセレーションとは用途や機能が異なる、締め付け時にめっきや塗装膜を削り取り、必要最小限の通電領域を確保するための特有の逆セレーション構成を備えた金属製皿ネジを提供することを目的とする。
請求項1記載の考案は、ネジ軸と、ネジ軸の一端に設けられた頭部とを有し、前記頭部は、上面が平らで、座面が円錐形をしている皿ネジにおいて、前記座面には、中心側から周縁まで径方向に伸びる複数のセレーションが周方向に等間隔に形成されており、各セレーションは、ネジの締め付け回転方向に対して座面から交差方向に立ち上がった切削用壁面と、前記切削用壁面の頂部から締め付け回転方向と反対側に緩やかに下る接触用傾斜面とを有する逆セレーション構成をなしており、前記切削用壁面は、メッキや塗装膜を削って剥ぐために必要十分な高さとされていることを特徴とする、金属製皿ネジである。
請求項2記載の考案は、前記逆セレーション構成は、前記座面に8つ備えられていることを特徴とする、請求項1に記載の金属製皿ネジである。
この考案の金属製皿ネジによれば、締め付け時に、締め付け材料(金属板等)の表面に施されためっきや塗装膜を逆セレーションが削り、締め付け部材に必要最小限の通電領域を作り出すことができる。従って、金属製皿ネジを締め付けるだけで、必要最小限の通電領域を作ることができ、作業の簡略化を図ることができる。そして、めっきや塗装膜は、最小限の領域が取り除かれるため、締め付け部材の表面に対して無駄な部分までめっきや塗装膜を剥すことはない。
さらに、逆セレーション構成中の接触用傾斜面が、めっきや塗装膜を削って露出した通電領域に接触するので、金属製皿ネジを通して締め付け部材と当該皿ネジとの通電を確実に確保できる。
図1は、この考案の一実施形態に係る金属製皿ネジの平面図である。 図2は、この考案の一実施形態に係る金属製皿ネジの正面図である。 図3は、この考案の一実施形態に係る金属製皿ネジの底面図である。 図4は、この考案の一実施形態に係る金属製皿ネジにおける図3のA部分の拡大断面図である。 図5は、この考案の一実施形態に係る金属製皿ネジにおける図3におけるB−Bに沿う拡大断面図である。
以下には、図面を参照して、この考案の実施形態について具体的に説明をする。
図1〜3は、この考案の一実施形態に係る金属製皿ネジ10の構成を示す平面図、正面図および底面図である。
図1〜3を参照して、金属製皿ネジ10は、全体が金属材料、たとえばSWCH(冷間圧造用炭素鋼線)やSUS−XM7等のネジに適した金属材料により一体に形成されている。
皿ネジ10は、ネジ軸11と、ネジ軸11の一端(上端)に一体に設けられた頭部12とを有している。そして、頭部12は、上面13が平らで、座面14が円錐形をしている。かかる基本構成を有する皿ネジは、周知の形態である。
この実施形態に係る皿ネジ10の特徴は、円錐形の座面14に、中心側15から周縁16まで、径方向に伸びる複数(この実施形態では8つ)の逆セレーション構成17が、径方向に等間隔に形成されていることである。図3のA部分の拡大断面図である図4および図3のB−Bに沿う図解的な拡大断面図である図5を併せて参照して説明する。
この実施形態の皿ネジ10の特徴は、各逆セレーション構成17が、ネジの締め付け回転方向A1に対して、座面14から交差方向(80〜90°の方向)に立ち上がった低い切削用壁面18と、切削用壁面18の頂部19から締め付け回転方向A1と反対方向に緩やかに下がる接触用傾斜面20とを有していることである。
切削用壁面18は、メッキや塗装膜を削って剥ぐために必要十分な高さであればよく、図4に示すように、中心部付近で0.1mm程度、周縁16付近で0.19mm程度とするのが好ましい。平均値で示せば、切削用壁面18は、0.15〜0.5mm程度が好ましい。
切削用壁面18の高さを上述の高さにすることにより、対象物自体を削ることなく、対象物の表面のメッキや塗装を効率よく削り、通電領域を露出させることができる。
この実施形態の皿ネジ10において、座面14に設けられた逆セレーション構成17は、締め付け回転方向A1に対して上述の配置構造で切削用壁面18と接触用傾斜面20とを有している。このため、金属製皿ネジ10を対象物(金属板等締め付け対象物)にねじ込む際に、ネジ軸11がネジ孔にねじ込まれ、座面14が金属板等の表面を押し下げながらねじ込まれる際に、座面14に形成された複数の逆セレーション構成17は、金属板表面に施されためっきや塗装を切削用壁面18が削りながらねじ込まれてゆく。よって、皿ネジ10が頭部12の上面13が金属板面と面一になる状態までねじ込まれた時、座面14と接するネジ孔周囲の金属板面は、切削用壁面18により表面のめっきや塗装膜が削り取られて、必要最小限の通電領域が露出する。また、露出した通電領域には、逆セレーション構成17に含まれる接触用傾斜面20という相対的に広い領域が確実に接触している。このため、皿ネジ10と金属板との間の通電が確実に確保される。
この実施形態では、逆セレーション構成17は、座面14に、周方向に等間隔に8つ設けられた例を説明した。皿ネジの座面に8つの逆セレーション構成17を設けた場合、皿ネジ10を締め付ける際の切削用壁面18によるめっきや塗装の切削が良好に行えるとともに、その後の露出した通電領域に接触用傾斜面20が良好に接触できるという効果を奏し、かつ、皿ネジ10の締め付け操作も良好に行える。
なお、座面14に設ける逆セレーション構成17は、8つに限るものではなく、4〜10の範囲で、ネジの径などに合わせて、適切な数を設ければよい。
上述の実施形態では、接触用傾斜面20は、切削用壁面18の頂部19から締め付け回転方向A1と反対方向に緩やかに下る傾斜面として説明した。この切削用壁面18の頂部19は、角の立った形状でもよいし、やや丸まった形状としてもよい。また、接触用傾斜面20は、頂部19から1段下がり、そこから締め付け回転方向A1と反対方向に緩やかに下がる傾斜面接触用傾斜面としてもよい。
この考案は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
10 皿ネジ
11 ネジ軸
12 頭部
13 上面
14 座面
15 中心側
16 周縁
17 逆セレーション構成
18 切削用壁面
20 接触用傾斜面
A1 締め付け回転方向

Claims (2)

  1. ネジ軸と、ネジ軸の一端に設けられた頭部とを有し、前記頭部は、上面が平らで、座面が円錐形をしている皿ネジにおいて、
    前記座面には、中心側から周縁まで径方向に伸びる複数のセレーションが周方向に等間隔に形成されており、
    各セレーションは、
    ネジの締め付け回転方向に対して座面から交差方向に立ち上がった切削用壁面と、
    前記切削用壁面の頂部から締め付け回転方向と反対側に緩やかに下る接触用傾斜面とを有する逆セレーション構成をなしており、
    前記切削用壁面は、メッキや塗装膜を削って剥ぐために必要十分な高さとされていることを特徴とする、金属製皿ネジ。
  2. 前記逆セレーション構成は、前記座面に8つ備えられていることを特徴とする、請求項1に記載の金属製皿ネジ。
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