JP3208253B2 - 自動車のエアアウトレット構造 - Google Patents

自動車のエアアウトレット構造

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JP3208253B2
JP3208253B2 JP15658294A JP15658294A JP3208253B2 JP 3208253 B2 JP3208253 B2 JP 3208253B2 JP 15658294 A JP15658294 A JP 15658294A JP 15658294 A JP15658294 A JP 15658294A JP 3208253 B2 JP3208253 B2 JP 3208253B2
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秀樹 富澤
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の空気を走行中
の負圧により車室外に導く自動車のエアアウトレット構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエアアウトレット構造と
しては、図6に示すものが知られている(実開昭59−
78110号公報参照)。すなわち、車体50のリヤフ
ェンダパネル51には、その後部に車体側方へ突出する
エアアウトレットグリル52が装着されている。該エア
アウトレットグリル52の内部には、エアダクトが形成
されているとともに、後面53にはこのエアダクトを介
して車室内に連通する連通口が設けられている。かかる
構成において、車両の走行時にはエアアウトレットグリ
ル52の側方を通過する走行風により、後面53側に負
圧が発生し、この負圧により後面53に設けられている
連通口を介して、車室内の空気が外部に導出され、車室
内が換気される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに従来においては、エアダクトや連通口が形成された
専用の換気用部品であるエアアウトレットグリル52を
用いる構成であることから、部品点数が増加してコスト
的な不利が生ずる。また、リヤフェンダパネル51に部
分的に突出するエアアウトレットグリル52が存在する
ことにより、車体50のフラッシュサーフェイス化が妨
げられて、外観品質を損ねる不都合もあった。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、部品点数の削減と外観品質の向上
とを同時達成できる自動車のエアアウトレット構造を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にかかる自動車のエアアウトレット構造にあっ
ては、前端部を車体に枢支されて開口部を開閉するドア
の後縁部にアウトサイドハンドルを設け、前記開口部の
後縁を形成するピラーの外板には、ドア閉時に前記アウ
トサイドハンドルと対向する部位に連通口を形成し、該
連通口に、スリットを有するアウトサイドハンドルフィ
ニッシャを配置する一方、前記ピラーの内部には、両側
端縁を前記外板の内面に接合されて前記アウトサイドハ
ンドルフィニッシャと間隔を置いて対向するレインフォ
ースを設け、該レインフォースと前記アウトサイドハン
ドルフィニッシャとの間に、一端が前記スリットを介し
て車室外に連通し、かつ、他端が前記ピラーの内部空間
を介して車室内に連通するエアダクトを形成してある。
【0006】
【作用】前記構成において、車両が走行すると、これに
より発生する負圧によって、車室内の空気はピラーの内
部空間及びアウトサイドハンドルフィニッシャとレイン
フォース間で形成されたエアダクトを介して、連通口方
向に吸引され、該連通口に嵌合配置されているアウトサ
イドハンドルフィニッシャのスリットから、外部に導出
される。したがって、アウトサイドハンドルフィニッシ
ャは、アウトサイドハンドルと対向する部位に配置され
て、凹状の形状によりアウトサイドハンドルを操作する
際の手指挿入を容易にするフィニッシャ機能を有するの
みならず、車室内の空気を外部に導出するエアアウトレ
ットグリルとしても機能する。一方、レインフォース
は、ピラーの外板の内面に接合されて、該外板を補強
し、延いてはピラーを補強するレインフォース本来の機
能を発揮するのみならず、前述のようにアウトサイドハ
ンドルフィニッシャとの間にエアダクトを形成して、車
室内の空気を連通口へ導く機能をも発揮する。
【0007】一方、レインフォースは、ピラーの外板の
内面に接合されて、該外板を補強し、延いてはピラーを
補強するレインフォース本来の機能を発揮するのみなら
ず、前述のようにピラーの外板との間にエアダクトを形
成して、車室内の空気を連通口へ導く機能をも発揮す
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に従って説明す
る。すなわち、図1は本実施例にかかる車体1の左側面
後部を示すものであって、この車体1には後部乗降用の
開口部2が設けられているとともに、該開口部2の前方
Fには前部乗降用の開口部(図外)が設けられている。
前記開口部2を開閉するドア3は、前端部にて車体1に
枢支されており、その後端縁には、ドア3を開く際に操
作されるアウトサイドハンドル4が設けられている。こ
のドア3は、図2に示すように、ヘミング結合されたド
アアウタパネル5とドアインナパネル6とを有するとと
もに、両パネル5,6間に介挿されたグラスラン7を有
し、該グラスラン7にはドアガラス8が昇降自在に支持
されている。
【0009】前記開口部2の後縁は、ピラー9により形
成されており、該ピラー9は前記開口部2とリヤサイド
ウンドウ10との間にて上下方向に延在している。ピラ
ー9の外板は、リヤフェンダパネル11の前部により構
成されており、図2に示すように、リヤフェンダパネル
11のリヤサイドウンドウ10よりも前部であって車室
R内側に、ピラーインナパネル12を接合することによ
って、ピラー9が形成されている。また、リヤフェンダ
パネル11には、ドア3の閉時にアウトサイドハンドル
4と対向する部位に、ピラー9の内部に連通する連通口
14が形成されている。
【0010】該連通口14には、樹脂製のアウトサイド
ハンドルフィニッシャ15が嵌合配置されている。該ア
ウトサイドハンドルフィニッシャ15は、図3に示すよ
うに、周部に形成されたフランジ16と、該フランジ1
6により囲繞されたフッニッシャ部17とから構成さ
れ、図2及び図4に示すように、フランジ16にてシー
ル部材18を介し、連通口14の外部周縁に固着されて
いる。
【0011】前記フッニッシャ部17は、図2に示すよ
うに、水平断面が略L字状であるとともに、図4に示す
ように、垂直断面が略コ字状であって、アウトサイドハ
ンドル4との間に手指挿入スペースが確保されるような
凹状に形成されている。このフィニッシャ部17には、
水平状のスリット19が複数段設けられており、各スリ
ット19の下縁部には、ピラー9の内部方向に突出し
て、湾曲状に立ち上がるフィン20が設けられている。
また、下端部に設けられたフランジ16には、一対の水
抜き穴21,21が形成されている。
【0012】一方、ピラー9の内部には、鋼製のレイン
フォース22が配置されている。このレインフォース2
2は、図5に示すように、略直行する方向に形成された
一対の縦壁23,23と、この縦壁23,23の下端部
に形成された下壁24、及び縦壁23,23の側端縁か
ら下壁の周縁に亙って設けられたフランジ25とを一体
的に有している。該フランジ25は、リヤフェンダパネ
ル11内面側において、連通口14の周部に接合されて
おり、これにより、アウトサイドハンドルフィニッシャ
15とレインフォース22との間には、一端がスリット
19を介して車室R外に連通し、かつ、他端がピラー9
の内部に連通するエアダクト26が隔成されている。な
お、図2に示したピラー9の内部空間は、図示しない部
位において車室R内に連通しており、よって、連通口1
4はエアダクト26及びピラー9の内部空間を介して、
車室R内に連通している。
【0013】以上の構成にかかる本実施例において、乗
車等に際しては、アウトサイドハンドルフィニッシャ1
5に沿って、アウトサイドハンドル4の内側に手指を挿
入し、該アウトサイドハンドル4に手指を掛けて引張す
ることにより、ドア3を開放することができる。また、
ドア3を閉止した状態で車両が走行すると、これにより
車体側面に発生する負圧によって、車室R内の空気はピ
ラー9の内部空間から、アウトサイドハンドルフィニッ
シャ15とレインフォース22間で形成されたエアダク
ト26を介して、連通口14方向に吸引される。そし
て、図4に矢印Aで示したように、連通口14に嵌合配
置されているアウトサイドハンドルフィニッシャ15の
フィン20間を通過した後、スリット19から外部に導
出される。したがって、アウトサイドハンドルフィニッ
シャ15は、アウトサイドハンドル4を操作する際の手
指挿入操作を容易にするフィニッシャ機能を有するのみ
ならず、車室内の空気を外部に導出するエアアウトレッ
トグリルとしても機能する。
【0014】すなわち、アウトサイドハンドルフィニッ
シャ15は、本来のフィニッシャ機能と、エアアウトレ
ットグリルとしての機能とを併有し、しかも、アウトサ
イドハンドルフィニッシャ15は既存の部品であること
から、部品点数の増加を伴うことなく、エアアウトレッ
トグリルの形成が可能となる。その結果、従来のように
リヤフェンダパネル11の外表面にエアアウトレットグ
リルを装着する必要がなくなり、これにより、車体1の
フラッシュサーフェイス化を可能にして、外観品質の向
上を図ることができる。
【0015】なお、スリット19及びフィン20間を通
過して浸入した雨水や洗車水等は、レインフォース22
の縦壁23,23によりそれ以上のピラー9内への浸入
を阻止され、縦壁23,23の表面及び下壁24の表面
に沿って流下し、図4に矢印Wで示したように、水抜き
穴21より外部に排水される。よって、スリット19か
ら浸入した雨水や洗車水がピラー9の内部や、該ピラー
9の内部を介して車室Rに浸入することはない。
【0016】一方、レインフォース22は、ピラー9の
内部においてリヤフェンダパネル11に接合されている
ことから、該リヤフェンダパネル11の剛性、延いては
ピラー9の剛性を高める機能を発揮する。したがって、
ピラー9においてリヤフェンダパネル11に連通口14
を形成しても、ピラー9の剛性が低下することがない。
また、連通口14の近傍には、ピラー9に配置されてド
ア3側のラッチと係合するストライカ(図示せず)が設
けられるが、このストライカ付近に必要な剛性もレイン
フォース22により確保できる。
【0017】このレインフォース22にあっては、前述
のように、ピラー9内においてアウトサイドハンドルフ
ィニッシャ15との間にエアダクト26を形成して、車
室R内の空気を連通口14へ導く機能をも発揮してい
る。しかも、レインフォース22は、ピラー9に必要な
剛性を確保するための既存の部品でもあることから、前
述したエアアウトレットグリルとしての機能を併有する
アウトサイドハンドルフィニッシャ15と相俟って、部
品点数の削減を図りつつ、車室内の空気を外部に導出す
るエアアウトレットの形成が可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、アウトサ
イドハンドルフィニッシャをエアアウトレットグリルと
して機能させるとともに、ピラー内に配置されたレイン
フォースにより、車室内の空気をアウトサイドハンドル
フィニッシャまで導くエアダクトを形成するようにし
た。よって、専用の換気用部品を用いずに部品点数の削
減を図りつつ、既存の部品であるアウトサイドハンドル
フィニッシャとレインフォースとにより、低コストで車
室内の空気を外部に導出するエアアウトレットの形成が
可能となる。また、その結果、リヤフェンダパネルに部
分的に突出するエアアウトレットグリルを設けることが
不要となり、これにより、車体のフラッシュサーフェイ
ス化を可能にして、外観品質の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す車体要部側面図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】アウトサイドハンドルフィニッシャの斜視図で
ある。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】連通口とレインフォースとの配置構造及びレイ
ンフォースの斜視図である。
【図6】従来構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 2 開口部 3 ドア 4 アウトサイドハンドル 9 ピラー 11 リヤフェンダパネル(外板) 14 連通口 15 アウトサイドハンドルフィニッシャ 19 スリット 22 レインフォース 26 エアダクト R 車室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部を車体に枢支されて開口部を開閉
    するドアの後縁部にアウトサイドハンドルを設け、前記
    開口部の後縁を形成するピラーの外板には、ドア閉時に
    前記アウトサイドハンドルと対向する部位に連通口を形
    成し、該連通口に、スリットを有するアウトサイドハン
    ドルフィニッシャを配置する一方、前記ピラーの内部に
    は、両側端縁を前記外板の内面に接合されて前記アウト
    サイドハンドルフィニッシャと間隔を置いて対向するレ
    インフォースを設け、該レインフォースと前記アウトサ
    イドハンドルフィニッシャとの間に、一端が前記スリッ
    トを介して車室外に連通し、かつ、他端が前記ピラーの
    内部空間を介して車室内に連通するエアダクトを形成し
    たことを特徴とする自動車のエアアウトレット構造。
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