JP3207594B2 - アレルゲン低減化穀類調製物、その製造方法、及びそれを含む加工食品 - Google Patents

アレルゲン低減化穀類調製物、その製造方法、及びそれを含む加工食品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コラゲナーゼを作用さ
せて得られるアレルゲン低減化穀類調製物、その製造方
法、及びそれを含む加工食品に関する。
【0002】
【技術の技術】近年、食物アレルギー患者が急増してい
る。これは食生活の洋風化に加え、生活様式や生活環境
が著しく変貌してきていることに起因している。食物ア
レルギー患者は乳児や幼児に多くみられる。この治療法
として、食物の摂取を制限したり禁止する方法が試みら
れているが、健全な成長のための栄養摂取を不可能にす
るため生命の維持や発育にも支障をきたしかねない。そ
こで、アレルギーの原因となる成分を除去し、他の栄養
成分を損なわない食品を摂取させるのが好ましい方法の
一つである。
【0003】従来、穀類のアレルゲンの除去方法として
米タンパク質のアレルゲン低減化方法(特開平2−16
7040号公報)、トランスグルタミナーゼを作用させ
るアレルゲン低減化方法(特開平2−265447号公
報)、及び塩水処理による小麦タンパク質のアレルゲン
低減化法(特開平3−297343号公報)等がわずか
に報告されているが、アレルゲンの低減化は不十分であ
り、且つこれらの方法では塩可溶性アレルゲンは低下し
ているが塩不溶性アレルゲンが残存するという問題点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、こうした
問題点を解決すべく鋭意検討の結果、塩可溶性アレルゲ
ンを除去もしくは低減すると共に塩不溶性アレルゲンを
低減させることにより、従来以上に低減化された低アレ
ルギー穀類調製物を得ることができることを見出した。
本発明はこうした知見に基づくものである。従って、本
発明の目的は、穀類に対してアレルギーを起こす患者の
食料として有効なアレルゲン低減化穀類調製物であっ
て、塩可溶性アレルゲンが除去もしくは低減されている
と共に、塩不溶性アレルゲンも除去もしくは低減されて
いるアレルゲン低減化穀類調製物、その製造方法、それ
を用いた加工食品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のアレルゲン低減
化穀類調製物は、穀類にコラゲナーゼを作用させて得ら
れる。また、本発明のアレルゲン低減化穀類調製物は、
コラゲナーゼ処理に加え、塩水溶液で処理して得るのが
好ましい。従って、本発明のアレルゲン低減化穀類調製
物の製造方法は、穀類を、場合により塩水溶液で処理
し、その処理前、処理中、又は処理後のいずれかの段階
においてコラゲナーゼを作用させることを特徴とする。
更に、本発明は、前記アレルゲン低減化穀類調製物を用
いて得られる加工食品にも関する。本発明のアレルゲン
低減化穀類調製物は、分子量8〜10万以上のタンパク
質の含有量が低減化されている。
【0006】本発明において酵素処理を行うことのでき
る穀類は、小麦、大麦、えん麦、らい麦等の麦類、米
類、大豆、小豆等の豆類、あわ、ひえ等の雑穀類であ
り、特にアレルゲン性を有した穀類である。これらの穀
類の形状は、酵素処理前は、粉体又はペースト状物が好
ましく、酵素処理後は、粉体、顆粒体又はペースト状物
が望ましく、特に、粉体が好ましい。本発明における好
ましい穀類とは、小麦粉である。小麦粉としては、強力
粉、中力粉、薄力粉又は小麦グルテンを用いることがで
きるが、処理や入手の容易な点から市販の製粉した小麦
粉がよい。
【0007】本発明では、コラゲナーゼとして、微生物
又は動物由来のいずれの酵素も用いることができる。処
理に用いる酵素量は、穀類100重量部に対し0.01
〜5重量部、特に0.05〜1重量部であることが好ま
しい。酵素量が5重量部より多いとアレルゲン以外のタ
ンパク質も分解されてしまい、しかも苦味成分が生成し
てしまうので好ましくない。また、酵素量が0.01重
量部より少ないとアレルゲンの分解が十分でなくなり好
ましくない。
【0008】塩水溶液処理に用いる塩としては、無機塩
(例えば塩酸塩、硫酸塩、炭酸塩又はリン酸塩)やアル
カリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩)を挙げ
ることができ、特に塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、
ポリリン酸ナトリウム又は各種のリン酸塩が好ましい。
塩水溶液の濃度は、5M以下、特に3M以下であること
が好ましい。5Mを越えると、アレルゲンとなるタンパ
ク質の流去が十分でなくなり好ましくない。塩水溶液処
理の際や処理後の腐敗を防止するために、少量(約10
〜20%)のアルコール(例えばエタノール)などを含
ませることもできる。
【0009】本発明方法においては、穀類(例えば小麦
粉)を酵素で処理し、そのまま加工食品用の原料として
使用することができる。酵素の失活処理は、加熱及び塩
水溶液処理による酵素の流去により行う。また、除去す
べきタンパク質の流去を促進するために、穀類を塩水処
理した後、塩水処理する前、或いは塩水処理と同時に
(又はこれらの1以上の手段を併用して)、酵素で処理
し、得られたアレルゲン低減化穀類調製物から加工食品
を製造することもできる。
【0010】本発明方法によれば、例えば、以下のよう
に低アレルゲン化小麦粉を調製することができる。すな
わち、小麦粉に1〜20倍量の酵素溶液(酵素量は小麦
粉100重量部に対し、0.01〜5重量部)を加え、
均質に混合した後、10分〜24時間静置或いは攪拌
し、これによってアレルゲンタンパク質が除去及び/又
は分解した低アレルゲン化小麦粉が得られる。アレルゲ
ンタンパク質の除去効率を促進させるために、この酵素
処理の前又は後に食塩水(例えば0.05M〜3M)を
添加し、10分〜24時間攪拌後、遠心分離し、或い
は、食塩水(例えば0.05M〜3M)で酵素溶液を調
製し、その酵素溶液を用いて低アレルゲン化小麦粉を得
ることもできる。
【0011】こうして得られた本発明の低アレルゲン化
穀類調製物は、従来の未処理穀類と同様に、そのまま利
用することができ、或いは用途によっては乾燥し、粉末
状或いは粒状にしてから用いることもできる。従って、
本発明の低アレルゲン化穀類調製物を用い、通常の方法
により、任意の穀類加工食品を調製することができる。
【0012】例えば、小麦粉を用いてうどんを調製する
場合には、小麦粉に酵素溶液(例えば、酵素量として小
麦粉100重量部に対して0.01〜1重量部)を添加
し、30〜50℃で酵素反応させ、反応生成物を得る。
続いて、常法により、反応生成物を90〜100℃に加
熱し、固化させ麺状に成型する。添加する酵素溶液の水
の量を変えることにより生麺或いはゆで麺の状態で成型
することができる。また、小麦粉からクッキーを調製す
る場合は、例えば、小麦粉に酵素溶液(例えば、酵素量
として小麦粉100重量部に対して0.01〜1重量
部)を添加し、30〜50℃で酵素反応させ、反応生成
物を得る。添加する酵素溶液の水の量を変えることによ
り種々のクッキーの生地を形成することができる。続い
て、常法により、生地を5ミリメートル前後に圧延した
後、適宜の形に打抜き、オーブン中で焼成する。
【0013】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。実施例1 小麦粉(薄力粉:日本製粉製:ハート)1kgに、コラ
ゲナーゼ粉末(和光純薬工業製:Clost-ridium histoly
ticum )1g(200units/mg)を溶解した酵素水溶液
1リットルを加え、全体が均質になるまで懸濁した。3
7℃の恒温槽で16時間静置し酵素反応を行った。反応
生成物は、直ちに凍結乾燥し、石臼式粉砕機で粉末化し
て低アレルゲン化小麦粉(以下、S−1と称する)を得
た。
【0014】実施例2 実施例1で用いた小麦粉1kgに0.5M塩化ナトリウ
ム水溶液5リットルを加え、1時間攪拌後、遠心分離
(3000rpm;10分)を行った。得られた沈殿物
に、実施例1で用いたコラゲナーゼ粉末0.5gを溶解
した酵素水溶液1リットルを加え、全体が均質になるま
で懸濁した。37℃の恒温槽で16時間静置し酵素反応
を行った。反応生成物は、直ちに凍結乾燥し、石臼式粉
砕機で粉末化して低アレルゲン化小麦粉(以下、S−2
と称する)を得た。
【0015】実施例3 実施例1で用いた小麦粉1kgに、実施例1で用いたコ
ラゲナーゼ粉末0.5gを溶解した酵素水溶液1リット
ルを加え、全体が均質になるまで懸濁した。37℃の恒
温槽で16時間静置し酵素反応を行った。反応生成物に
0.5M塩化ナトリウム水溶液5リットルを加え、1時
間攪拌後、遠心分離(3000rpm;10分)を行っ
た。得られた沈殿物は、直ちに凍結乾燥し、石臼式粉砕
機で粉末化して低アレルゲン化小麦粉(以下、S−3と
称する)を得た。
【0016】実施例4 酵素反応中の小麦粉の腐敗を防止するために、実施例1
〜3の酵素溶液の溶媒を10%エタノール水溶液とする
こと以外は、前記実施例1〜3と同様に操作し、3種の
低アレルゲン化小麦粉(以下、前記実施例1〜3記載の
各操作に対応して、順にS−4,S−5,S−6と称す
る)を得た。
【0017】実施例5 酵素反応中の小麦粉の腐敗を防止するために、実施例1
〜3の小麦粉を110℃で2時間乾熱した乾熱小麦粉を
用いたこと以外は、前記実施例1〜3と同様に操作し、
更に3種の低アレルゲン化小麦粉(以下、前記実施例1
〜3記載の各操作に対応して、順にS−7,S−8,S
−9と称する)を得た。
【0018】試験例1 実施例1で得られた低アレルゲン化小麦粉(S−1)1
gに、0.076Mトリス塩酸緩衝液(pH8.6;
4M尿素含む)10mlを加え、1時間攪拌した。遠心
分離(3000rpm;10分)後、上清を得た。この
上清をリン酸緩衝液(pH7.4)で希釈し、タンパク
質濃度を50μl/mlに調整した。この調整液を抗原
液(以下、A−1と称する)とした。抗原液(A−1)
100μlをELISA用96穴プレート(NUNC社
製)に添加し、4℃において一晩放置後、洗浄し、2%
BSA(牛血清アルブミン)にてブロッキングした。更
に、洗浄後、血清を加えてからビオチン結合抗ヒトIg
E抗体(タゴ社製)を加えて反応(37℃)させ、続い
て洗浄後、ペルオキシダーゼ標識ストレプトアビジンを
加えて反応(37℃)させた。更に、洗浄後、発色基質
であるオルトフェニレンジアミンを加えて発色させ、4
92nmにて吸光度の測定を行った(IgE−ELIS
A法)。実施例2〜5で得られた低アレルゲン化小麦粉
(S−2〜S−9)より、同様にタンパク質を抽出し、
抗原液(以下、A−2〜A−9と称する)を得た。これ
らの抗原液も、前記と同様にIgE−ELISA法にて
吸光度を測定した。対照として、市販の強力粉及び薄力
粉よりタンパク質を抽出し、これを抗原液とし、前記と
同様にIgE−ELISA法にて吸光度の測定を行っ
た。結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1(及び後記の表2)において、血清1
〜4は患者血清であり、血清5は、健常人血清である。
また、IgE−ELISA法での吸光度が0.050以
下では「−:陰性」、0.051〜0.099では
「+」、0.100〜0.499では「++」、0.5
以上では「+++」である。表1から明らかなとおり、
無処理の強力粉及び薄力粉は高い数値を示し、強い抗原
性が認められたが、A−1〜A−9は全て陰性であり、
抗原性は認められなかった。
【0021】実施例6 実施例1で用いた小麦粉1kgに、水1リットルに実施
例1で用いたコラゲナーゼ粉末1gを溶解した酵素水溶
液を加え、均質になるように攪拌し、懸濁した。37℃
の恒温室内で16時間静置し、酵素反応を行った。この
反応生成物に水2.5リットルを加え、直ちにKRCニ
ーダー(栗本鉄工所製)に投入し、ゆっくり攪拌しなが
ら徐々に温度を上昇させ、ニーダー内の温度が90℃に
到達した時点で押出口(直径=5mm)から反応生成物
を押し出し、ゆで麺を得た。この麺をそのまま食したと
ころ、テクスチュアー、味及びつや等は、未処理小麦粉
を用いて調製した市販の通常のゆで麺と同等であった。
なお、この麺は、レトルトパック或いは冷凍保存するこ
ともできる。
【0022】試験例2 実施例6で得られたゆで麺を用い、試験例1と同様の方
法でIgE−ELISA法を実施し、抗原性の測定を行
った。結果を表2に示す。酵素処理小麦粉から調製した
麺は、いずれの患者血清に対しても陰性であり、抗原性
は認められなかった。
【0023】
【表2】
【0024】試験例3 実施例1〜5で得られた低アレルゲン化小麦粉S−1〜
S−9及び実施例6で得られたゆで麺から、試験例1と
同様の方法でタンパク質を抽出した。これらの抽出物を
A−1〜A−9及びY−1とする。対照として市販の強
力粉及び薄力粉から同様な方法でタンパク質を抽出し
た。これらの抽出物をそれぞれタンパク質濃度2mg/
mlになるように、リン酸緩衝液(pH7.4)で希釈
した。次に、これらの希釈液1mlに、最終濃度がSD
S1%、2−メルカプトエタノール1%、トリス塩酸
緩衝液1mM及びグリセリン20%となるようにこれら
の試薬を加え、電気泳動用の試料を調製した。これらの
試料を100℃で2分間煮沸し、ブロモフェノールブル
ーを0.05%となるように加えた。これらの試料10
μlを10〜20%グラジェントSDSポリアクリルア
ミドゲルにのせ、60mA定電流で60分間電気泳動し
た。分子量マーカーは、第一化学薬品社製の分子量マー
カー(III)を用いた。結果を模式化して図1に示す。酵
素処理小麦粉からの抽出物では、分子量8万〜10万の
タンパク質が消失していた。
【0025】次にこれらのタンパク質分画とアレルギー
患者血清中のIgE抗体との結合性を見るために、イム
ノブロッティング法にて試験した。図1のバンドで示さ
れるそれぞれのタンパク質分画を、ミリポア社製イモビ
ロンP膜に80mAの定電流で1時間電気泳動的に転写
した。転写膜を3%BSAでブロッキングした後、患者
血清及び健常人血清を14時間室温にて反応させた。膜
を洗浄した後、ビオチン結合抗ヒトIgE抗体(タゴ社
製)の500倍希釈液と、ペルオキシダーゼ標識ストレ
プトアビジン(1000倍希釈液)とを、それぞれ2時
間37℃にて反応させ、膜に結合したIgE抗体を酵素
で標識した。一方、DAB(3,3−ジアミノベンジジ
ン四塩酸塩)25mlを50mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.6)100mlに溶解し、30%過酸化水素
水50mlを加えて発色液を調製した。この発色液を前
記の転写膜に加えて、IgE抗体の検出を行った。患者
血清及び健常人血清は、試験例1のものを用いた。結果
を図2に示す。対照である強力粉には、アレルゲンが存
在するのに対し、酵素処理試料の抽出物には、いずれの
試料においてもバンドは認められなかった。図1及び図
2に示す結果から明からように、いずれの酵素処理試料
中にも、大部分のアレルゲン存在分子量領域にタンパク
質が残存していたが、アレルゲンの存在は認められず、
従って、分子量8万〜10万のタンパク質の抗原性が、
本発明の低アレルゲン化方法により低減化したことが認
められた。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、酵素(コラゲナーゼ)
処理による、簡便で安価な方法により、塩不溶性画分及
び塩可溶性画分の双方の抗原性が低下した低アレルゲン
化穀類調製物が提供される。特に、酵素処理と塩水処理
を併用すると、より少ない酵素量で低アレルゲン化が可
能である。更に、酵素処理中の穀類の腐敗を防止するた
めに乾熱小麦粉や酵素エタノール水溶液を用いても、本
発明の低アレルゲン化には何の支障もない。コラゲナー
ゼは、プロリン残基に対して特異的に作用するので、小
麦粉をはじめとする穀類の加工特性を損なうことなく低
アレルゲン化処理を行うことができる。また、本発明に
よる低アレルゲン化穀類調製物から、常法により任意の
穀類加工食品を調製することができるので、穀物アレル
ギー患者用の食品素材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】低アレルゲン化小麦粉からの抽出物を電気泳動
した結果を模式化して示す説明図である。
【図2】図1の電気泳動パターンとアレルギー患者血清
中の抗体とのイムノブロッテイングの結果を模式化して
示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一昭 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭 電化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−167040(JP,A) 特開 平2−265447(JP,A) 特開 平3−297343(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 A23L 1/16 A23L 1/29 - 1/308 JICSTファイル(JOIS) JAFICファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コラゲナーゼを作用させて得られるアレ
    ルゲン低減化穀類調製物。
  2. 【請求項2】 穀類にコラゲナーゼを作用させることを
    特徴とするアレルゲン低減化穀類調製物の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアレルゲン低減化穀類調
    製物を加工して得られる加工食品。
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CN103504232A (zh) * 2012-06-26 2014-01-15 武永福 一种方便即食凉拌胡萝卜的研制
CN103211184A (zh) * 2013-05-06 2013-07-24 武永福 方便即食凉拌地肤的制作

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