JP3206877B2 - 医療用ドレーンチューブ - Google Patents

医療用ドレーンチューブ

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JP3206877B2
JP3206877B2 JP34106495A JP34106495A JP3206877B2 JP 3206877 B2 JP3206877 B2 JP 3206877B2 JP 34106495 A JP34106495 A JP 34106495A JP 34106495 A JP34106495 A JP 34106495A JP 3206877 B2 JP3206877 B2 JP 3206877B2
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正人 樋熊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術後にその傷部
から滲出する血液や体液の体外への排出を行うドレーン
チューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドレーンチューブは、外科用医療用具と
して体液の排出用に多用されており、様々な内外径、断
面構造ないし形状をもった製品が市販されている。従来
のドレーンチューブは、体液の貯留部位に挿入した場合
はチューブの先端部分から、あるいはチューブに側孔の
ある場合はチューブの先端および側孔部分から体液がチ
ューブ内に流入し、排出される構造になっている。これ
らのチューブの使用に伴う問題点は、患者の傷部が治癒
する際に、体組織がチューブの側孔内へ向かって成長
し、ドレーンチューブの抜去時に体組織が引き裂かれる
結果になり、患者に大きな痛みを与え、ときには抜去抵
抗が大きいためドレーンチューブが切れ体内に残る恐れ
がある点にある。
【0003】これらの対策として、ドレーンチューブの
引抜方向から中心軸に対してある程度の傾斜角度をもっ
て設けられた内腔と外側をつなぐ側孔を有するもの(例
えば、特開平1−223975号公報においては傾斜角
度を30〜80゜としている)が提案されている。これ
はドレーンチューブを留置していた間に側孔それぞれに
周辺組織が入り込んでも、抜去の際には側孔が中心軸に
対し垂直のときと比較して、側孔から容易に組織が抜
け、抜去の際の抵抗を小さくすることができるというも
のである。しかしながら、本ドレーンチューブは側孔と
中心軸の角度がある程度大きいため、ドレーンチューブ
抜去の際に、抜去方向と側孔に侵入した組織が側孔内を
移動する方向に大きな角度差が生じ、スムーズには侵入
した組織が抜けず、大きな抜去抵抗の低減、もしくは抜
去際の患者の苦痛の低減には至らないという問題点があ
る。また有効な傾斜角度を持たせるためには充分な肉厚
が必要となり、内径が狭くなり薄肉で柔軟なチューブに
は応用できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のドレ
ーンチューブのこのような欠点と現状に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、ドレーンチューブ抜
去時に側孔内に侵入した組織がスムーズに側孔から抜
け、患者に苦痛を与えないドレーンチューブを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、体内に留
置して、液体や気体を体外に排出するドレーンチューブ
にあって、体内留置部の外壁の長手方向の断面が複数の
段差を有する階段形状であり、その段差部分の内外表面
の抜去方向に向く面はドレーン中心軸に対して緩い傾斜
角を有し、先端方向に向く面には中心軸とほぼ平行な外
表面と内腔をつなぐ側孔を有することを特徴とする医療
用ドレーンチューブである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳細に
説明する。図1は本発明によるドレーンチューブの一実
施例を示す斜視図で、図2は体内留置部(1)の展開図
で、図3は体内留置部(1)の詳細断面図である。本発
明のドレーンチューブは、ストレートチューブからなる
体外突出部(2)と、その先端部に接続され体液を集め
る集液部となる体内留置部(1)とで構成されている。
【0007】体内留置部(1)は図2の展開図に示すよ
うな形状のシート(6)をチューブ状に巻き合わせ内腔
(3)を持たせたものであり、該シートには多数の溝
(7)が設けられている。シート(6)の溝(7)の方
向は、巻き合わせたときに中心軸(9)とほぼ並行にな
るように配置させ、これが図1のように巻き合わせてチ
ューブ状としたときに、図3の断面詳細図に示すような
中心軸(9)とほぼ平行な外表面と内腔(3)をつなぐ
側孔(4)となる。このときの側孔(4)の方向は先端
(5)を向くようにする。側孔(4)の方向は中心軸
(9)に対して0〜30゜の角度が望ましい。図2のシ
ート(6)を巻き合わす際は、図3のように隣り合うシ
ート(6)の端と端ををのりしろ部分(10)をもって
接合する。接合方法は接着とする。
【0008】このような手法にて構成されるドレーンチ
ューブの体内留置部(1)は先端からの吸引(12)と
体内留置部(1)側面の側孔からの吸引(13)が可能
となる。また体内留置部(1)の外壁の長手方向の断面
が複数の段差を有する階段形状となり、その段差部分の
内外表面の抜去方向(8)に向く面はドレーン中心軸
(9)に対して緩い傾斜角を有することとなる。前記傾
斜角は、該シート(6)の厚さと、シート幅(11)及
び内径によって決定され、シート(6)が厚い程、シー
ト幅(11)が小さい程、そして内径が大きい程この傾
斜角は大きくなる。その結果、該体内留置部(1)の段
差がより大きくなり、抜去時に体組織(14)に引っ掛
かり抵抗が大きくなる。よって拔去抵抗の低減を考慮し
て、この傾斜角が1〜30°、好ましくは1〜10°の
範囲になるようにこれらの値を設定することが望まし
く、また体内留置部(1)の内腔(3)の内径は外径に
対して50%以上確保することを考慮する。
【0009】体内留置部(1)の外径は限定しないが、
本実施例においては3.5〜12mmとしており、この
ときのシート(6)の厚さは0.5〜2mm、溝(7)
の深さは0.2〜1.5mm、シート幅(11)は5〜
50mmとする。ドレーンチューブの材質は、柔軟性の
あるシリコーンゴム又は軟質塩化ビニール樹脂等の医療
用として一般に使用されているものがよく、特に限定さ
れるものではないが、体内留置部(1)にはX線造影性
を持たすために材料に硫酸バリウム、次炭酸ビスマス、
酸化ビスマス等の造影物質を混入させることが望まし
い。
【0010】体内留置部(1)は断面が円形の他、楕円
形でも良く、また体内留置部(1)、体外突出部(2)
は接着による接合になるが特に限定はしない。次に本発
明によるドレーンチューブの効果について具体的に説明
する。図4は該体内留置部(1)を患者の体内に留置
し、ある程度の留置期間が経過した後の、側孔(4)付
近の断面詳細図である。このとき体組織(14)は図4
のように側孔(4)に侵入した状態となる。図5は図4
の状態から抜去方向(8)にドレーンチューブを抜去し
始めたときの側孔(4)付近の断面詳細図であり、側孔
(4)が中心軸(9)または抜去方向(8)に対し並行
に近い角度にて設けられているので、側孔(4)に侵入
した体組織(14)が引っかかり無く抜けることが可能
となる。これにより抵抗の極めて少ないドレーンチュー
ブの抜去が可能となる。また、充分な内腔サイズを確保
しているのでつまりの危険性もない。
【0011】
【発明の効果】上記の通り、本発明によるドレーンチュ
ーブを用いれば、体内留置時に側孔に侵入した体組織が
スムーズに抜けるので、ドレーンチューブの切れが防止
でき、容易にかつ患者に苦痛等の負担をかけずにドレー
ンチューブの抜去が行える。従って、安全で確実なドレ
ーンチューブとして極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドレーンチューブの一実施例を示
す斜視図である。
【図2】本発明によるドレーンチューブの体内留置部の
展開図である
【図3】本発明によるドレーンチューブの体内留置部の
詳細断面図である。
【図4】本発明によるドレーンチューブの該体内留置部
を患者の体内に留置し、ある程度の留置期間が経過した
後の、側孔付近の断面詳細図である。
【図5】本発明によるドレーンチューブの図4の状態か
ら抜去方向にドレーンチューブを抜去し始めたときの側
孔付近の断面詳細図である。
【符号の説明】
1.体内留置部 2.体外突出部 3.内腔 4.側孔 5.先端 6.シート 7.溝 8.抜去方向 9.中心軸 10.のりしろ部分 11.シート幅 12.先端からの吸引 13.側孔からの吸引 14.体組織
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/00 A61M 25/00 A61M 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に留置して、液体、気体を体外に排
    出するドレーンチューブにあって、体内留置部の外壁の
    長手方向の断面が複数の段差を有する階段形状であり、
    その段差部分の内外表面の抜去方向に向く面はドレーン
    中心軸に対して緩い傾斜角を有し、先端方向に向く面に
    は中心軸とほぼ平行な外表面と内腔をつなぐ側孔を有す
    ることを特徴とする医療用ドレーンチューブ。
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