JP3206504U - ホース連結継手、雄型金具及び雌型金具 - Google Patents

ホース連結継手、雄型金具及び雌型金具 Download PDF

Info

Publication number
JP3206504U
JP3206504U JP2016002893U JP2016002893U JP3206504U JP 3206504 U JP3206504 U JP 3206504U JP 2016002893 U JP2016002893 U JP 2016002893U JP 2016002893 U JP2016002893 U JP 2016002893U JP 3206504 U JP3206504 U JP 3206504U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
fastening ring
male
metal fitting
female
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016002893U
Other languages
English (en)
Inventor
小林 浩
浩 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAKUICHI SEISAKUSYO CO., LTD.
Original Assignee
KAKUICHI SEISAKUSYO CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAKUICHI SEISAKUSYO CO., LTD. filed Critical KAKUICHI SEISAKUSYO CO., LTD.
Priority to JP2016002893U priority Critical patent/JP3206504U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3206504U publication Critical patent/JP3206504U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

【課題】ホース連結継手を軽量化することができ、ホース連結継手を取り扱う際の作業性や延長したホースを取り扱う際の作業性を高めることができる、衛生車用のホースを連結するためのホース連結継手を提供する。【解決手段】ホース連結継手1は、衛生車用のホース91,92を連結するための雄型金具2と雌型金具3とを有し、雄型金具2は、雄螺子部12と、ホース91の端部に挿入される第1の挿入部13と、接続部14と、フランジ部15とを備えていて、フランジ部15の外周には第1の係合溝16が設けられており、これらがアルミニウム又はアルミニウム合金で一体的に形成されていて、雌型金具3は、ホース92の端部に挿入される第2の挿入部21と、環状の締め輪22とを備えていて、締め輪22の外周には、第2の係合溝24が設けられており、第2の挿入部21及び締め輪22が、各々アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、ホース連結継手、雄型金具及び雌型金具に関し、さらに詳しくは、衛生車用のホースを連結するための雄型金具と雌型金具とを備えるホース連結継手、並びにその雄型金具及び雌型金具に関する。
衛生車は、例えば特許文献1に記載されているようにバキュームカーとも言われ、真空ポンプの吸引力を利用して、トラックの荷台に設置されたタンク内に汚泥、汚水をホースで吸引するものである。トラック側には、ホースを連結するための雌型の吸引バルブが取り付けられている。その吸引バルブに、ホースの一端部に取り付けられた雄型金具を連結することで、トラックにホースが繋がれている。
ホースの他端部には、ホースを連結するための雄型金具又は雌型金具が取り付けられている。吸引する場所がホースの長さよりも離れている場合に、ホースの他端部の金具に、対応する雌型金具又は雄型金具の取り付けられた別のホースを連結して延長する。
このような衛生車用のホースを連結するための雄型金具と雌型金具とを備えるホース連結継手は、衛生カップリング又は衛生金具とも呼ばれている。
図9に従来の雄型金具102と雌型金具103とを連結するホース連結継手101を図示する。
雄型金具102は、雄螺子111を有する雄螺子部112、ホース91の端部が挿入される第1の挿入部113、雄螺子部112と第1の挿入部113とを繋ぐ接続部114、及び接続部114の外周に形成されたフランジ部115が一体的に真鍮(黄銅)で形成されたものである。雄型金具102のフランジ部115には、4か所に第1の係合溝116が形成されている。
雌型金具103は、ホース92の端部が挿入される第2の挿入部121及び締め輪122を備えるものである。締め輪122は、第2の挿入部121の端部の外周に回転可能に取り付けられた環状のものである。締め輪122には、その内周部に雌螺子123が形成されている。第2の挿入部121及び締め輪122は、各々真鍮で形成されている。締め輪122の外周は、楕円形状に形成されている。締め輪122には、楕円形状の長軸の両端部に相当する2か所に第2の係合溝124が形成されている。
第1,第2の係合溝116,124の溝深さは、フックレンチの掛かる必要最小限の約3.5mm程度に形成されている。締め輪122の軸心方向の幅は、約20mm程度に形成されている。
雄型金具102と雌型金具103とを着脱するときに、図10に示すように、いずれか1か所の第1の係合溝116に着脱用の工具であるフックレンチ201を掛けると共に、いずれか1か所の第2の係合溝124に着脱用の工具であるフックレンチ202を掛ける。そして、同図中に二点鎖線矢印で示すように、各々のフックレンチ201,202に逆向きに力を作用させて、雄型金具102に対して締め輪122を相対的に回転させる。これにより雄型金具102及び締め輪122の雄螺子111及び雌螺子123を締めたり緩めたりして、雄型金具102と雌型金具103との着脱を行う。図10は、雄型金具102と雌型金具103とを螺子締めして取り付けるときの例を示している。雄型金具102と雌型金具103とを取り外すときは、フックレンチ201,202の向きを逆向きにセットして、締め輪122を逆向きに回転させる。
特開2009−138471号公報
図9に示した雄型金具102と雌型金具103とを連結するホース連結継手101は真鍮製であるため、比重が約8.45であって重い。そのため、雄型金具102と雌型金具103との着脱時などのホース連結継手101を取り扱う際の作業性や、延長したホース91,92を取り扱う際の作業性が悪いという課題がある。少しでも軽量化するように、例えば第1,第2の係合溝116,124を必要最小限の深さに浅くして締め輪122及びフランジ部115の外径を極力小さくして使用する真鍮の量を減らしたり、例えば締め輪122の外周部の形状を円形形状とせずに楕円形状にして使用する真鍮の量を減らしたり、例えば締め輪122の軸心方向の幅を狭くして使用する真鍮の量を減らしたりする工夫が施されている。
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ホース連結継手を軽量化することができ、ホース連結継手を取り扱う際の作業性や延長したホースを取り扱う際の作業性を高めることができる、衛生車用のホースを連結するためのホース連結継手、その雄型金具及び雌型金具を提供することにある。
(1)上記課題を解決するための本考案に係るホース連結継手は、衛生車用のホースを連結するための雄型金具と雌型金具とを備えるホース連結継手であって、前記雄型金具は、雄螺子が外周に形成されている筒状の雄螺子部と、連結する一方のホースの端部に挿入される筒状の第1の挿入部と、前記雄螺子部と前記第1の挿入部とを繋ぐ筒状の接続部と、前記接続部の外周に設けられているフランジ部とを備えていて、前記フランジ部の外周には、着脱用の工具を係合させるための第1の係合溝が設けられており、前記雄螺子部、前記第1の挿入部、前記接続部及び前記フランジ部が、アルミニウム又はアルミニウム合金で一体的に形成されたものであり、前記雌型金具は、連結する他方のホースの端部に挿入される筒状の第2の挿入部と、前記第2の挿入部の端部の外周に回転可能に取り付けられていて、前記雄螺子部に嵌る雌螺子が内周部に形成されている環状の締め輪とを備えていて、前記締め輪の外周には、着脱用の工具を係合させるための第2の係合溝が設けられており、前記第2の挿入部及び前記締め輪が、各々アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されたものであることを特徴とする。
この考案によれば、上記のようにホース連結継手を構成する雄型金具と雌型金具とが2.6〜2.8程度の比重のアルミニウム又はアルミニウム合金で形成されているので、約8.45の比重の真鍮で形成されたホース連結継手よりも3分の1以下の重量に軽量化することができる。そのため、ホース連結継手を取り扱う際の作業性や延長したホースを取り扱う際の作業性を高めることができる。
本考案に係るホース連結継手において、前記第1の係合溝の溝深さ及び/又は前記第2の係合溝の溝深さが、少なくとも4mmの深さに形成されていることを特徴とする。
工具を掛けるための第1,第2の係合溝の必要最小限の溝深さは一般的に3.5mm程度である。このような比較的浅い溝深さだと第1,第2の係合溝から工具が外れないように慎重に作業を行う必要があり、作業性が悪かった。この考案によれば、軽量なアルミニウム又はアルミニウム合金で雄型金具と雌型金具とを形成することで、重量の増加をさほど気にすることなく各々の各部の形状を設定することができる。締め輪及びフランジ部の外径を多少大きくしても重量の増加は少ない。そのため、第1,第2の係合溝の溝深さを必要最小限の溝深さに設定するのではなく、締め輪及びフランジ部の外径を大きくして上記数値の深い溝深さに設定することで、例えば溝内に異物が入ってしまったり多少粗雑に工具を扱ったりしても、第1,第2の係合溝に工具を確実に係合させることができる。したがって、雄型金具と雌型金具とを着脱する際の作業性を高めることができる。
本考案に係るホース連結継手において、前記第1の係合溝の溝深さ及び/又は前記第2の係合溝の溝深さが、少なくとも5mmの深さに形成されていることを特徴とする。
この考案によれば、例えば溝内に異物が入ってしまったり多少粗雑に工具を扱ったりしても、工具が一層確実に係合する溝深さにしたから、雄型金具と雌型金具とを着脱する際の作業性を一層高めることができる。
本考案に係るホース連結継手において、前記締め輪の外周が円形形状に形成されており、前記第2の係合溝が前記締め輪の外周に等間隔で4か所に形成されていることを特徴とする。
この考案によれば、締め輪の外周形状を楕円形状から円形形状にして第2の係合溝を4か所に形成しても、軽量なアルミニウム又はアルミニウム合金製であるから重量の増加は小さい。第2の係合溝の数が2か所よりも4か所に形成されていると、工具を掛ける位置の選択肢が増えるため、雄型金具と雌型金具とを着脱する際の作業性を高めることができる。
本考案に係るホース連結継手において、前記締め輪の外周が楕円形状に形成されており、前記第2の係合溝が前記楕円形状の長軸の両端部に相当する2か所に形成されていることを特徴とする。
この考案によれば、締め輪の外周形状を円形形状にする場合よりも、一層軽量化することができる。
本考案に係るホース連結継手において、前記締め輪の軸心方向の幅が、少なくとも25mmの幅に形成されていることを特徴とする。
この考案によれば、締め輪の幅を少なくとも25mmのように幅広に形成しても、軽量なアルミニウム又はアルミニウム合金製であるから重量の増加は小さい。締め輪の幅を広く形成することで手で回転させ易くなるため、着脱時の作業性を高めることができる。
本考案に係るホース連結継手において、前記締め輪の軸心方向の幅が、少なくとも30mmの幅に形成されていることを特徴とする。
この考案によれば、締め輪を手で一層回転させ易くなるため、着脱時の作業性を一層高めることができる。
本考案に係るホース連結継手において、前記締め輪の軸心方向の外周部分の形状が、円弧形状又は楕円弧形状に形成されていることを特徴とする。
この考案によれば、締め輪の外周部分を膨らませて円弧形状又は楕円弧形状に形成しても、軽量なアルミニウム又はアルミニウム合金製であるから重量の増加は小さい。地面と接触する締め輪の外周部分の形状を円弧形状又は楕円弧形状に形成することで、締め輪が地面に引っかからずにスムーズに滑るため、ホースを引き回すときの作業性を高めることができる。
(2)上記課題を解決するための本考案に係る雄型金具は、雌螺子を有する雌型金具に連結可能な、衛生車用のホースを連結するための雄型金具であって、雄螺子が外周に形成されている筒状の雄螺子部と、連結する一方のホースの端部に挿入される筒状の第1の挿入部と、前記雄螺子部と前記第1の挿入部とを繋ぐ筒状の接続部と、前記接続部の外周に設けられているフランジ部とを備えていて、前記フランジ部の外周には、着脱用の工具を係合させるための第1の係合溝が設けられており、前記雄螺子部、前記第1の挿入部、前記接続部及び前記フランジ部が、アルミニウム又はアルミニウム合金で一体的に形成されたものであることを特徴とする。
この考案によれば、真鍮で形成された雄型金具よりも3分の1以下の重量に軽量化することができる。そのため、雄型金具を取り扱う際の作業性や延長したホースを取り扱う際の作業性を高めることができる。
(3)上記課題を解決するための本考案に係る雌型金具は、雄螺子を有する雄型金具に連結可能な、衛生車用のホースを連結するための雌型金具であって、連結する他方のホースの端部に挿入される筒状の第2の挿入部と、前記第2の挿入部の端部の外周に回転可能に取り付けられていて、前記雄螺子部に嵌る雌螺子が内周部に形成されている環状の締め輪とを備えていて、前記締め輪の外周には、着脱用の工具を係合させるための第2の係合溝が設けられており、前記第2の挿入部及び前記締め輪が、各々アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されたものであることを特徴とする。
この考案によれば、真鍮で形成された雌型金具よりも3分の1以下の重量に軽量化することができる。そのため、雌型金具を取り扱う際の作業性や延長したホースを取り扱う際の作業性を高めることができる。
本考案によれば、ホース連結継手を軽量化することができ、ホース連結継手を取り扱う際の作業性や延長したホースを取り扱う際の作業性を高めることができる。
本考案に係る第1実施形態のホース連結継手の(a)は側面図、(b)は正面図である。 図1に示した雄型金具の(a)は側面図、(b)は正面図である。 図1に示した雌型金具の(a)は側面図、(b)は正面図である。 第1の係合溝にフックレンチを係合させた使用状態を示す拡大図である。 本考案に係る第2実施形態のホース連結継手の(a)は側面図、(b)は正面図である。 図5に示した雌型金具の(a)は側面図、(b)は正面図である。 本考案に係る第3実施形態のホース連結継手の(a)は側面図、(b)は正面図である。 図7に示した雌型金具の(a)は側面図、(b)は正面図である。 従来のホース連結継手を示す斜視図である。 従来のホース連結継手の着脱方法を説明する正面図である。
以下、本考案の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本考案の技術的範囲は、以下の記載や図面にのみ限定されるものではない。
[ホース連結継手、雄型金具、雌型金具の基本構成]
本考案に係るホース連結継手1,1a,1bは、図1,図5,図7に示すように、衛生車用のホース91,92を連結するための雄型金具2と雌型金具3,3a,3bとを備えるホース連結継手である。
雄型金具2は、図2に示すように、雄螺子11が外周に形成されている筒状の雄螺子部12と、連結する一方のホース91の端部に挿入される筒状の第1の挿入部13と、雄螺子部12と第1の挿入部13とを繋ぐ筒状の接続部14と、接続部14の外周に設けられているフランジ部15とを備えて構成されている。フランジ部15の外周には、着脱用の工具であるフックレンチ201(図10参照)を係合させるための第1の係合溝16が設けられている。雄螺子部12、第1の挿入部13、接続部14及びフランジ部15は、アルミニウム又はアルミニウム合金で一体的に形成されている。
雌型金具3,3a,3bは、図3,図6,図8に示すように、連結する他方のホース92の端部に挿入される筒状の第2の挿入部21と、第2の挿入部21の端部の外周に回転可能に取り付けられていて、雄螺子部12に嵌る雌螺子23が内周部に形成されている環状の締め輪22,22a,22bとを備えて構成されている。締め輪22,22a,22bの外周には、着脱用の工具であるフックレンチ202(図10参照)を係合させるための第2の係合溝24,24a,24bが設けられている。第2の挿入部21及び締め輪22,22a,22bは、各々アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されたものである。
着脱用の工具として制限はないが、一般的にフックレンチが用いられている。フックレンチは、フックスパナ又は引掛スパナとも呼ばれている。
上記の基本構成を有するホース連結継手1,1a,1b、雄型金具2及び雌型金具3,3a,3bは、ホース連結継手1,1a,1bを軽量化することができ、ホース連結継手1,1a,1bを取り扱う際の作業性や延長したホースを取り扱う際の作業性を高めることができるという特有の効果を奏する。以下、これら本考案の具体的な構成について、実施形態ごとに適宜に図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
(ホース連結継手)
第1実施形態のホース連結継手1は、図1に示すように、雄型金具2と雌型金具3とを備えている。ホース連結継手1は、雄型金具2の雄螺子部12の雄螺子11に、雌型金具3の締め輪22の雌螺子23が螺子締められることで、雄型金具2と雌型金具3とが着脱可能に連結されている。
(雄型金具)
第1実施形態の雄型金具2は、全体がアルミニウム又はアルミニウム合金で形成されている。アルミニウム合金として、Al−Cu−Mg合金、Al−Mn合金、Al−Mg合金、Al−Mg−Si合金、Al−Zn−Mg合金、Al−Zn−Mg−Cu合金又はAl−Si合金等を用いることができる。
アルミニウムまたはアルミニウム合金の表面には酸化被膜が形成されるため、化学的に安定であるので雄型金具2の表面処理を行わなくてもよい。雄型金具2を異種金属に接触させると腐食(電食)を生じる可能性があるので、組み合わされる雌型金具は同種のアルミニウムまたはアルミニウム合金製であることが好ましい。雄型金具2が雌型金具3とは異なる異種金属製の雌型金具と組み合わされる場合、雄螺子11等の少なくとも雌型金具との接触個所に公知の電食防止用の表面処理を施すことが好ましい。
雄型金具2は、図2に示すように、全体が筒状に形成されていて、雄螺子部12、第1の挿入部13及び接続部14の内径が同径に形成されている。第1の挿入部13の外周には、ホース91の抜け止めとして作用するタケノコとも呼ばれる複数段の段差18が形成されている。
フランジ部15は、外周が円形形状に形成されている。第1の係合溝16は、フランジ部15の外周に等間隔で4か所に形成されている。
第1の係合溝16の溝深さAは、少なくとも4mmの深さに形成されていることが好ましく、少なくとも5mmの深さに形成されていることがより好ましい。
第1の係合溝16の溝深さが必要最小限の溝深さ(3.5mm)だと、溝内に異物が溜まるとフックレンチ201(図10参照)の先端が異物に当たり、フックレンチ201が第1の係合溝16にしっかりと掛からず外れ易くなる場合があった。本考案では、上記数値範囲のように溝を深く形成したことから、図4に示すように、第1の係合溝16内に異物231が多少溜まっても、フックレンチ201は異物231に当たらず、第1の係合溝16に確実に係合する。又、多少粗雑にフックレンチ201を扱ったりしても、第1の係合溝16に確実に掛かる。第2の係合溝24の場合も図示しないが同様である。したがって、雄型金具2と雌型金具3とを着脱する際の作業性を高めることができる。第1の係合溝16の溝を深くするためにフランジ部15の径を大きくしても、軽量なアルミニウム又はアルミニウム合金製であるため、重量の増加の影響は小さい。
(雌型金具)
第1実施形態の雌型金具3は、第2の挿入部21及び締め輪22が各々アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されたものである。アルミニウム合金として、前述したようなAl−Cu−Mg合金、Al−Mn合金、Al−Mg合金、Al−Mg−Si合金、Al−Zn−Mg合金、Al−Zn−Mg−Cu合金又はAl−Si合金等を用いることができる。
前述したように、アルミニウムまたはアルミニウム合金の表面には酸化被膜が形成されるため、第2の挿入部21及び締め輪22の表面処理を行わなくてもよい。雌型金具3を異種金属に接触させると腐食(電食)を生じる可能性があるので、組み合わされる雄型金具は同種のアルミニウムまたはアルミニウム合金製であることが好ましい。雌型金具3が雄型金具2とは異なる異種金属製の雌型金具と組み合わされる場合、雌螺子23等の少なくとも雌型金具との接触個所に公知の電食防止用の表面処理を施すことが好ましい。
雌型金具3の第2の挿入部21の外周には、図3に示すように、ホース92の抜け止めとして作用するタケノコとも呼ばれる複数段の段差25が形成されている。第2の挿入部21のホース92を挿入する側とは逆側の外周端部に、円形のフランジ部26が形成されている。
締め輪22の雌螺子23が形成されている側とは逆側の内周端部に、円形の内向きフランジ部27が形成されている。第2の挿入部21のフランジ部26と、締め輪22の内向きフランジ部27とが互いに掛かって抜け止めされて、締め輪22が第2の挿入部21の端部に回転可能に取り付けられている。
締め輪22の内周には、雌螺子23と内向きフランジ部27との間の部位に、環状の溝28が形成されている。この溝28に、円環状のゴム製のパッキン29が嵌め込まれている。パッキン29は液漏れを防止するために取り付けられている。又、パッキン29によって、締め輪22が第2の挿入部21から抜け止めされている。
締め輪22は、外周が円形形状に形成されている。第2の係合溝24は、締め輪22の外周に等間隔で4か所に形成されている。第2の係合溝24は、フックレンチ202(図10参照)を掛けるための溝であるため、第2の係合溝の数が2か所よりも4か所に形成されていたほうが、フックレンチ202を掛ける位置の選択肢が増える。したがって、雄型金具2と雌型金具3とを着脱する際の作業性を高めることができる。
第2の係合溝24の溝深さBは、少なくとも4mmの深さに形成されていることが好ましく、少なくとも5mmの深さに形成されていることがより好ましい。
前述したように、第2の係合溝24を深い溝深さBで形成すると、溝内に異物が付着してしまったり多少粗雑に工具を扱ったりしても工具が確実に掛かる。したがって、雄型金具2と雌型金具3とを着脱する際の作業性を高めることができる。第2の係合溝24の溝を深くするために締め輪22の径を大きくしても、軽量なアルミニウム又はアルミニウム合金製であるため、重量の増加の影響は小さい。
締め輪22の軸心方向の幅Cが、少なくとも25mmの幅に形成されていることが好ましく、少なくとも30mmの幅に形成されていることがより好ましい。
雄型金具2と雌型金具3とを取り付けるとき、作業者は締め輪22を雄型金具2に位置合わせして、最初のうちは締め輪22を手で回転させて雄螺子11に雌螺子23を嵌める。上記のように締め輪22を幅広に形成することで、締め輪22が手で回転させ易くなるため、作業性を高めることができる。締め輪22の幅を多少広くしても、軽量なアルミニウム又はアルミニウム合金製であるため、重量の増加の影響は小さい。
このように、雄型金具2と雌型金具3とを軽量なアルミニウム又はアルミニウム合金で形成したことにより、形状の自由度が高くなり、ホース連結継手を取り扱う際の作業性や延長したホースを取り扱う際の作業性の高い形状に設定することが可能になる。
[第2実施形態]
(ホース連結継手)
第2実施形態のホース連結継手1aは、図5に示すように、雄型金具2と雌型金具3aとを備えている。ホース連結継手1aは、雄型金具2の雄螺子部12の雄螺子11に、雌型金具3aの締め輪22aの雌螺子23が螺子締められることで、雄型金具2と雌型金具3aとが着脱可能に連結されている。
(雄型金具)
雄型金具2の構成は、第1実施形態のホース連結継手1の雄型金具2の構成と同様である。そのため、この第2実施形態のホース連結継手1aの雄型金具2の構成については、第1実施形態のホース連結継手1の雄型金具2の構成と同じ符号を図面に付し、詳細な説明は省略する。
(雌型金具)
第2実施形態の雌型金具3aは、図6に示すように、第2の挿入部21と締め輪22aとを備えている。なお、第2の挿入部21の構成は、第1実施形態の雌型金具3の第2の挿入部21の構成と同様である。そのため、この第2実施形態の雌型金具3aの第2の挿入部21の構成については、第1実施形態の雌型金具3の第2の挿入部21の構成と同じ符号を図面に付し、詳細な説明は省略する。
締め輪22aは、外周が楕円形状に形成されている。この楕円形状の長軸を図6(b)中に一点鎖線で示す。第2の係合溝24aは、締め輪22aの楕円形状の長軸の両端部に相当する2か所に形成されている。
締め輪22aの内周には、第1実施形態の締め輪22と同様に、雌螺子23、内向きフランジ部27及び溝28が形成されている。溝28には、円環状のゴム製のパッキン29が嵌め込まれている。
締め輪22aの外周を楕円形状で形成すると、外周を円形形状で形成する場合よりも材料の使用量が減るため、一層軽量化することができる。
第2の係合溝24aの溝深さBaは、第1実施形態の第2の係合溝24の溝深さBと同様に少なくとも4mmの深さに形成されていることが好ましく、少なくとも5mmの深さに形成されていることがより好ましい。締め輪22aの軸心方向の幅Caは、第1実施形態の締め輪22の軸心方向の幅Cと同様に、少なくとも25mmの幅に形成されていることが好ましく、少なくとも30mmの幅に形成されていることがより好ましい。
[第3実施形態]
(ホース連結継手)
第3実施形態のホース連結継手1bは、図7に示すように、雄型金具2と雌型金具3bとを備えている。ホース連結継手1bは、雄型金具2の雄螺子部12の雄螺子11に、雌型金具3bの締め輪22bの雌螺子23が螺子締められることで、雄型金具2と雌型金具3bとが着脱可能に連結されている。
(雄型金具)
雄型金具2の構成は、第1実施形態のホース連結継手1の雄型金具2の構成と同様である。そのため、この第3実施形態のホース連結継手1bの雄型金具2の構成については、第1実施形態のホース連結継手1の雄型金具2の構成と同じ符号を図面に付し、詳細な説明は省略する。
(雌型金具)
第3実施形態の雌型金具3bは、図8に示すように、第2の挿入部21と締め輪22bとを備えている。なお、第2の挿入部21の構成は、第1実施形態の雌型金具3の第2の挿入部21の構成と同様である。そのため、この第2実施形態の雌型金具3aの第2の挿入部21の構成については、第1実施形態の雌型金具3の第2の挿入部21の構成と同じ符号を図面に付し、詳細な説明は省略する。
締め輪22bは、その軸心方向の外周部分31の形状が円弧形状又は楕円弧形状に形成されている。
このように、締め輪22bの外周部分を膨らませて円弧形状又は楕円弧形状に形成しても、軽量なアルミニウム又はアルミニウム合金製であるから重量の増加は小さい。地面と接触する締め輪22bの外周部分の形状を円弧形状又は楕円弧形状に形成することで、締め輪22bが地面に引っかからずにスムーズに滑るため、ホースを引き回すときの作業性を高めることができる。
締め輪22bの内周には、第1実施形態の締め輪22と同様に、雌螺子23、内向きフランジ部27及び溝28が形成されている。溝28には、円環状のゴム製のパッキン29が嵌め込まれている。
第2の係合溝24bの溝深さBbは、第1実施形態の第2の係合溝24の溝深さBと同様に少なくとも4mmの深さに形成されていることが好ましく、少なくとも5mmの深さに形成されていることがより好ましい。締め輪22bの軸心方向の幅Cbは、第1実施形態の締め輪22の軸心方向の幅Cと同様に、少なくとも25mmの幅に形成されていることが好ましく、少なくとも30mmの幅に形成されていることがより好ましい。
以上、第1実施形態から第3実施形態のホース連結継手1,1a,1bについて説明すると共に、雄型金具2及び雌型金具3,3a,3bについて説明した。雄型金具2に設ける第1の係合溝16の数は任意である。雌型金具3,3a,3bに設ける第2の係合溝24,24a,24bの数は任意である。
1,1a,1b ホース連結継手
2 雄型金具
3,3a,3b 雌型金具
11 雄螺子
12 雄螺子部
13 第1の挿入部
14 接続部
15フランジ部
16 第1の係合溝
21 第2の挿入部
22,22a,22b 締め輪
23 雌螺子
24,24a,24b 第2の係合溝
91,92 衛生車用のホース

(3)上記課題を解決するための本考案に係る雌型金具は、雄螺子が外周に形成されている筒状の雄螺子部を有する雄型金具に連結可能な、衛生車用のホースを連結するための雌型金具であって、連結する他方のホースの端部に挿入される筒状の第2の挿入部と、前記第2の挿入部の端部の外周に回転可能に取り付けられていて、前記雄螺子部に嵌る雌螺子が内周部に形成されている環状の締め輪とを備えていて、前記締め輪の外周には、着脱用の工具を係合させるための第2の係合溝が設けられており、前記第2の挿入部及び前記締め輪が、各々アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されたものであることを特徴とする。

Claims (10)

  1. 衛生車用のホースを連結するための雄型金具と雌型金具とを備えるホース連結継手であって、
    前記雄型金具は、
    雄螺子が外周に形成されている筒状の雄螺子部と、
    連結する一方のホースの端部に挿入される筒状の第1の挿入部と、
    前記雄螺子部と前記第1の挿入部とを繋ぐ筒状の接続部と、
    前記接続部の外周に設けられているフランジ部とを備えていて、
    前記フランジ部の外周には、着脱用の工具を係合させるための第1の係合溝が設けられており、
    前記雄螺子部、前記第1の挿入部、前記接続部及び前記フランジ部が、アルミニウム又はアルミニウム合金で一体的に形成されたものであり、
    前記雌型金具は、
    連結する他方のホースの端部に挿入される筒状の第2の挿入部と、
    前記第2の挿入部の端部の外周に回転可能に取り付けられていて、前記雄螺子部に嵌る雌螺子が内周部に形成されている環状の締め輪とを備えていて、
    前記締め輪の外周には、着脱用の工具を係合させるための第2の係合溝が設けられており、
    前記第2の挿入部及び前記締め輪が、各々アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されたものであることを特徴とするホース連結継手。
  2. 前記第1の係合溝の溝深さ及び/又は前記第2の係合溝の溝深さが、少なくとも4mmの深さに形成されている、請求項1に記載のホース連結継手。
  3. 前記第1の係合溝の溝深さ及び/又は前記第2の係合溝の溝深さが、少なくとも5mmの深さに形成されている、請求項1に記載のホース連結継手。
  4. 前記締め輪の外周が円形形状に形成されており、前記第2の係合溝が前記締め輪の外周に等間隔で4か所に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のホース連結継手。
  5. 前記締め輪の外周が楕円形状に形成されており、前記第2の係合溝が前記楕円形状の長軸の両端部に相当する2か所に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のホース連結継手。
  6. 前記締め輪の軸心方向の幅が、少なくとも25mmの幅に形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のホース連結継手。
  7. 前記締め輪の軸心方向の幅が、少なくとも30mmの幅に形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のホース連結継手。
  8. 前記締め輪の軸心方向の外周部分の形状が、円弧形状又は楕円弧形状に形成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のホース連結継手。
  9. 雌螺子を有する雌型金具に連結可能な、衛生車用のホースを連結するための雄型金具であって、
    雄螺子が外周に形成されている筒状の雄螺子部と、
    連結する一方のホースの端部に挿入される筒状の第1の挿入部と、
    前記雄螺子部と前記第1の挿入部とを繋ぐ筒状の接続部と、
    前記接続部の外周に設けられているフランジ部とを備えていて、
    前記フランジ部の外周には、着脱用の工具を係合させるための第1の係合溝が設けられており、
    前記雄螺子部、前記第1の挿入部、前記接続部及び前記フランジ部が、アルミニウム又はアルミニウム合金で一体的に形成されたものであることを特徴とする雄型金具。
  10. 雄螺子を有する雄型金具に連結可能な、衛生車用のホースを連結するための雌型金具であって、
    連結する他方のホースの端部に挿入される筒状の第2の挿入部と、
    前記第2の挿入部の端部の外周に回転可能に取り付けられていて、前記雄螺子部に嵌る雌螺子が内周部に形成されている環状の締め輪とを備えていて、
    前記締め輪の外周には、着脱用の工具を係合させるための第2の係合溝が設けられており、
    前記第2の挿入部及び前記締め輪が、各々アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されたものであることを特徴とする雌型金具。

JP2016002893U 2016-06-21 2016-06-21 ホース連結継手、雄型金具及び雌型金具 Active JP3206504U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002893U JP3206504U (ja) 2016-06-21 2016-06-21 ホース連結継手、雄型金具及び雌型金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002893U JP3206504U (ja) 2016-06-21 2016-06-21 ホース連結継手、雄型金具及び雌型金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3206504U true JP3206504U (ja) 2016-09-23

Family

ID=56959108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016002893U Active JP3206504U (ja) 2016-06-21 2016-06-21 ホース連結継手、雄型金具及び雌型金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206504U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115899400A (zh) * 2022-11-30 2023-04-04 河南恒创精密制造股份有限公司 流体连接件及密封接头

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115899400A (zh) * 2022-11-30 2023-04-04 河南恒创精密制造股份有限公司 流体连接件及密封接头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9920866B2 (en) Hybrid push-to-connect fitting, device and assembly
CA2939349C (en) Clam shell push-to-connect assembly
EP3353457B1 (en) Locking pipe joint assembly
AU2018341249B2 (en) Fitting device, arrangement and method
CA3018105C (en) Push-to-connect fitting device, arrangement and method
US8485562B2 (en) Suction line coupling for emergency vehicles
CN201902734U (zh) 大直径压缩空气输送管道的连接装置
US10161551B2 (en) Quick-connector
JP3206504U (ja) ホース連結継手、雄型金具及び雌型金具
EA017032B1 (ru) Трубный фитинг
JP2024009299A (ja) 管継手離脱防止構造
JP6043751B2 (ja) ユニオンナット管継手
WO2015151584A1 (ja) 狭所配管用継手
JP7140088B2 (ja) 管同士を接続するための治具及び管接続方法
JP2019074143A (ja) 離脱防止管継手、及び、管継手の離脱防止方法
JP7305980B2 (ja) アイジョイント用ダストキャップ
JP2019002427A (ja) 流体管の離脱防止装置
JP7054518B2 (ja) 離脱防止管継手、及び、管継手の離脱防止方法
JP5718159B2 (ja) 消防用結合金具
CN105888528A (zh) 椭圆管伸缩梯子
JP2004116786A (ja) 管体接続構造
US10132437B2 (en) Fluid connector with a swivel body
JP2003254476A (ja) メカニカル式管継手
JP2001208256A (ja) 管継手
JP2003113971A (ja) 離脱防止継手のロックリング挿入補助具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3206504

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250