JP3206013U - タイヤ加硫金型のブレード植え込み構造及びブレード - Google Patents

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征司 石河
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Abstract

【課題】タイヤ加硫金型にブレードを植え込んで固定する際の工数を減少させることができると共に、ブレードの抜けを効果的に防止することができるタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造及びそれに用いられるブレードの提供を課題とする。【解決手段】タイヤ加硫金型は受け入れ溝部7cを備え、ブレード20はブレード本体21と植え込み部22を備えると共に、植え込み部の先端付近に切り欠き部22aと非切り欠き部22bを備え、受け入れ溝部の底部Cにブレードを打ち付けたときに、非切り欠き部とブレード本体との連接部分Pが屈曲起点となって、非切り欠き部が切り欠き部を閉じる方向に屈曲すると共にブレードの外周方向へ膨出して膨出部Uを構成し、膨出部が受け入れ溝部の底部でタイヤ加硫金型に埋まった状態となることでタイヤ加硫金型にブレードが植え込み固定されるタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造である。【選択図】 図4

Description

本考案は、タイヤ加硫金型のブレード植え込み構造及び該ブレード植え込み構造に用いられるブレードに関する。
従来、タイヤ(特に自動車用タイヤ)を成形する金型として、タイヤを加硫しながら成形するタイヤ加硫金型と言われるものが提供されている。このようなタイヤ加硫金型のキャビティ内面側には、タイヤのトレッド部を形成するための複数の突起が設けられている。また、この突起間には、トレッドブロックにサイプを形成するためのブレードが植え込んで固定されているものが一般的である。
このような従来のブレードを備えるタイヤ加硫金型を示す従来技術として、下記特許文献1がある。
特開2005−212430号公報
上記特許文献1は、ブレードの固定方法に関する発明で、図5においてブレードを備える従来のタイヤ加硫金型が開示されている。
このようなブレードを備える従来のタイヤ加硫金型は、タイヤ加硫金型にブレードを植え込んで固定するための方法として、タイヤ加硫金型のキャビティ内面側にブレードを受け入れる溝を形成し、この溝にブレードを差し込んだ後に溶接を行うことで固定するものや、ブレードの斜め横からブレードまで達する穴をあけ、穴に固定用ピンを打ち込んだ後、ピンのピン打ち込み部を肉盛り溶接することで固定するものが一般的であった。
しかしながら、このような従来の固定方法においては、ブレードを植え込んで固定するために複数の工数が必要となり、作業効率が悪く、コストがかかるという問題があった。
そこで本考案は上記従来技術の問題を解消し、タイヤ加硫金型にブレードを植え込んで固定する際の工数を減少させることができると共に、ブレードの抜けを効果的に防止することができるタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造及び該ブレード植え込み構造に用いられるブレードの提供を課題とする。
本考案のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造は、タイヤのトレッド部を成形するためのタイヤ加硫金型と、該タイヤ加硫金型の内壁に植え込み固定されるブレードとから構成されるタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造であって、前記タイヤ加硫金型は、ブレードを受け入れるための受け入れ溝部を備え、前記ブレードは、ブレード本体と、該ブレード本体の下端側で前記受け入れ溝部に植え込まれる植え込み部とを備えると共に、該植え込み部の先端付近に、側面から厚み方向に切り欠いた切り欠き部と、該切り欠き部を介して前記ブレード本体と連接される非切り欠き部とを備え、前記受け入れ溝部の底部にブレードを打ち付けたときに、前記非切り欠き部と前記ブレード本体との連接部分が屈曲起点となって、前記非切り欠き部が切り欠き部を閉じる方向に屈曲すると共に、非切り欠き部がブレードの外周方向へ膨出して膨出部を構成し、該膨出部が前記受け入れ溝部の底部でタイヤ加硫金型に埋まった状態となることでタイヤ加硫金型にブレードが植え込み固定されていることを第1の特徴としている。
また本考案のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造は、上記第1の特徴に加えて、受け入れ溝部の底部に、外方に延出された交差延出空間を備え、該交差延出空間に膨出部が埋まることでタイヤ加硫金型にブレードが植え込み固定されていることを第2の特徴としている。
また本考案のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造は、上記第1又は第2の特徴に加えて、切り欠き部の内面に、接着剤を塗布してあることを第3の特徴としている。
また本考案のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造は、上記第1〜第3の何れか1つの特徴に加えて、切り欠き部は、V字状の溝で構成されることを第4の特徴としている。
また本考案のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造は、上記第1〜4の何れか1つの特徴に加えて、非切り欠き部を、所定の間隔を空けて複数個並列配置させてあることを第5の特徴としている。
また本考案のブレードは、請求項1〜5の何れか1つに記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造に用いられるブレードであって、ブレード本体と、該ブレード本体の下端側で前記タイヤ加硫金型に植え込まれる植え込み部とを備えると共に、該植え込み部の先端付近に、側面から厚み方向に切り欠いた切り欠き部と、該切り欠き部を介して前記ブレード本体と連接される非切り欠き部とを備えることを第6の特徴としている。
請求項1に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造によれば、ブレードに切り欠き部を設けることで、タイヤ加硫金型の受け入れ溝部の底部にブレードを打ち付けるだけで、ブレードの下端側を変形させ、受け入れ溝部にブレードを植え込んで固定することができる。よってタイヤ加硫金型にブレードを植え込んで固定するための工数を効果的に減少させることができる。従ってブレードの植え込み作業の効率化と省コスト化とを実現できる。また膨出部が受け入れ溝部の底部でタイヤ加硫金型に埋まった状態となる構成とすることで、膨出部が抵抗となり、ブレードの抜けを効果的に防止することができる。
また請求項2に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造によれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、交差延出空間を備える構成とすることで、膨出部の膨出方向を規定することが可能となり、ブレードの植え込み作業を一段と効率的に行うことができる。
また請求項3に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造によれば、上記請求項1又は2に記載の構成よる作用効果に加えて、受け入れ溝部の底部にブレードを打ち付けた際に切り欠き部の内面同士を接着剤で接着させることができる。よって非切り欠き部の屈曲状態を効果的に維持することができ、タイヤ加硫金型にブレードを一段と確実に固定することができる。従ってブレードの抜けを一段と確実に防止することができる。
また請求項4に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造によれば、上記請求項1〜3の何れか1つに記載の構成による作用効果に加えて、切り欠き部をV字状の溝で構成することで、切り欠き部を容易に形成することができると共に、ブレードの打ち込み時に屈曲容易な非切り欠き部を形成することができる。
また請求項5に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造によれば、上記請求項1〜4の何れか1つに記載の構成による作用効果に加えて、非切り欠き部を複数個備える構成とすることで、ブレードの抜けを一段と効果的に防止することができる。
また請求項6に記載のブレードによれば、請求項1〜5の何れか1項に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造に用いられるブレードにおいて、タイヤ加硫金型への植え込み作業の効率化を実現できると共に、タイヤ加硫金型からの抜けを効果的に防止することができるブレードとすることができる。
本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型を示す要部の断面図である。 本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型を示す要部の斜視図である。 本考案の実施形態に係るブレードを示す図で、(a)は受け入れ溝部に植え込まれた状態にあるブレードを模式的に示す要部の斜視図、(b)は受け入れ溝部に植え込まれた状態にあるブレードの平面視における要部の断面図である。 本考案の実施形態に係るブレードをタイヤ加硫金型の受け入れ溝部に植え込む際の流れを模式的に示す図で、(a)は受け入れ溝部に植え込む前のブレードを示す要部の斜視図、(b)は受け入れ溝部に植え込む前のブレードと受け入れ溝部とを示す平面視における要部の断面図、(c)は受け入れ溝部にブレードを挿入した状態を示す平面視における要部の断面図、(d)は受け入れ溝部にブレードを打ち込んだ後の状態を示す平面視における要部の断面図である。
以下の図面を参照して、本考案のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1及び該ブレード植え込み構造1で用いられるブレード20を説明し、本考案の理解に供する。しかし、以下の説明は本考案の実用新案登録請求の範囲に記載の考案を限定するものではない。
本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1は、タイヤ加硫金型のキャビティ内面にブレードを植え込んで固定してなる構造であり、図1に示すように、タイヤ加硫金型2と、タイヤ加硫金型2の内壁Nに植え込んで固定されるブレード20とから構成される。
前記タイヤ加硫金型2は、図1に示すように、上型プレート3と、下型プレート4と、外部リング(図示しない)とを外殻とし、それらの内側にボルトBを介してタイヤのトレッド部を成形する上部金型5と、下部金型6と、中間金型7と、中間金型7を水平移動させるスライダ8とを備えている。
なお、タイヤの加硫成形は、タイヤのトレッド部を成形する上部金型5と下部金型6と中間金型7とで形成される加硫空間K内にて行われる。
また上部金型5、下部金型6、中間金型7の材質としては、アルミニウムや鉄等、タイヤ加硫金型として通常用いられるものを使用することができる。
また詳しくは図示していないが、本実施形態においては、複数個に分割された分割金型として中間金型7を構成してある。
また図1、図2に示すように、中間金型7の内壁Nには、タイヤのトレッド部を形成するための複数の突起7aが設けられている。
更に本実施形態においては、図2に示すように、複数の突起7a間の内壁Nには、突起7aと交差する方向にトレッドパターンを形成するための複数のリブ7bが設けられている。
また図3(b)に示すように、内壁Nには、複数のブレード20を受け入れて固定するための受け入れ溝部7cが設けられている。なお本実施形態においては、図3(a)に示すように、受け入れ溝部7cの構成として、平板状のブレード20を受け入れ可能な略直方体形状の細長い溝部とする構成としてある。
加えて本実施形態においては、図3に示すように、受け入れ溝部7cの底部Cに、側方に延出された交差延出空間7dを設ける構成としてある。具体的には、底部Cに、受け入れ溝部7cと直交する方向の片側に延出された交差延出空間7dを設ける構成としてある。具体的には、一つの受け入れ溝部7cに対して、受け入れ溝部7cの長手方向に同一形状、同一大きさの四つの交差延出空間7dを並列配置させて設ける構成としてある。この交差延出空間7dは、後に説明するブレード20の非切り欠き部22bに形成される膨出部Uを受け入れる空間となるものである。
なお、図3(b)に示す内壁Nから受入れ溝部7cの底部Cまでの深さEは3mm程度、図4(b)に示す受入れ溝部7cの幅Mは0.5mm〜1.2mm程度とすることが望ましい。また図3(b)に示す交差延出空間7dの深さFは1mm程度、受け入れ溝部7cからの延出部分の長さGは0.1mm〜0.2mm程度とすることが望ましい。
この受け入れ溝部7c、交差延出空間7dは、直彫加工により形成することができる。
このようなタイヤ加硫金型2を用いて加硫成形を行う際には、シリンダ(図示しない)を介して外部リング(図示しない)が下方(軸線方向)へ移動することで、スライダ8が内側方向(中間金型7を閉じる方向)へ移動する。これによって中間金型7が移動して、複数の中間金型7が閉じられて型組みがなされる。
また加硫成形が終了した後に、シリンダ(図示しない)を介して外部リング(図示しない)が上方へ移動することで、スライダ8が外側方向(中間金型7を開く方向)へ移動する。これによって中間金型7が移動して、複数の中間金型7が開けられて型組みが解かれる。
前記ブレード20は、トレッドブロックにサイプを形成するためのものである。
図3に示すように、このブレード20は、ブレード本体21と、ブレード本体21の下端側で、受け入れ溝部7c内に挿入されて固定される植え込み部22とで構成される。
前記ブレード本体21は、ブレード20の骨格をなしてトレッドブロックにサイプを形成するためのものである。本実施形態においては、図3に示すように、細長い平板状部材でブレード本体21を形成する構成としてある。
前記植え込み部22は、受け入れ溝部7c内に挿入された後に打ち込まれて、タイヤ加硫金型2(中間金型7)にブレード20を植え込んで固定するための、いわゆる固定部となるものである。
本実施形態においては、図4(a)に示すように、植え込み部22の構成として、本体部21と同一部材を用いて、本体部21の下方に連接される構成としてある。また植え込み部22の先端(下端)付近に、ブレード20の側面Hからブレード20を厚み方向にV字状に切り欠いた切り欠き部22aと、切り欠き部22aを介してブレード本体21と連接される非切り欠き部22bとを備える構成としてある。
更に同一形状、同一大きさの四つの非切り欠き部22bを、ブレード20の長手方向に並列配置させて設ける構成としてある。
また図4(a)に示すように、切り欠き部22aを構成するV字状の切り欠きの構成として、ブレード20の側面Hからブレード20を厚み方向に水平で、且つ側面Hから他方の側面の近傍部まで切り込んで形成される内面Jと、ブレード20の側面Hからブレード20を厚み方向に斜め上方に切り込んで形成される内面LとでV字状の切り欠き部22aを形成する構成としてある。
なお、ここで「他方の側面の近傍部」とは、図4(b)に示すブレード本体21と非切り欠き部22bとを連接する連接部分Pにおけるブレード20の厚み方向の長さQが0.1mm程度であることを意味するものである。
また図4(a)、図4(b)に示すように、非切り欠き部22bの構成として、切り欠き部22aの開口側の端部Vが平面で、反対側の端部Wが湾曲面である構成としてある。
また図4(a)に示す非切り欠き部22bの端部Vの長さDは4mm〜5mm程度とすることが望ましい。また図4(b)に示すブレード20の厚みRは0.5mm〜1.2mm程度、非切り欠き部22bの端部Vの幅Tは0.5mm〜0.6mm程度、非切り欠き部22bの端部Wの湾曲面の半径は0.3mm〜0.4mm程度とすることが望ましい。
なお、図3、図4においては、説明の便宜上、幅Tを厚みRよりも短く図示するものである。
このような構成からなるブレード20の材質としては、ステンレス、インコネル等、タイヤ加硫金型のブレードとして通常用いられるものを使用することができる。
また切り欠き部22aは直彫加工で形成することができる。
本実施形態においては、図4に示すように、このような構成からなるブレード20を受け入れ溝部7cに打ち込んで非切り欠き部22bを塑性変形させることで、タイヤ加硫金型2(中間金型7)にブレード20を植え込んで固定する構成としてある。
具体的には、まず図4(b)を参照して、V字状の切り欠き部22aの内面Jと内面Lとに接着剤Sを塗布したブレード20を受け入れ溝部7cの近傍に準備する。なお、接着剤Sとしては耐熱性接着剤を用いることができる。
次に図4(c)を参照して、受け入れ溝部7cにブレード20の植え込み部22を挿入し、受け入れ溝部7cの底部Cにブレード20を打ち付ける。
これによって図4(c)、図4(d)に示すように、切り欠き部22aを介して非切り欠き部22bが塑性変形し、タイヤ加硫金型2(中間金型7)にブレード20が植え込まれて固定される。
より具体的には、非切り欠き部22bと本体部21との連接部分Pが屈曲起点となり、非切り欠き部22bが切り欠き部22aを閉じる方向に屈曲する。また非切り欠き部22bが側方(側面Hの方向)に膨出して膨出部Uが形成される。そして膨出部Uが交差延出空間7d内に埋まる。これによって、膨出部Uが受け入れ溝部7cの底部Cで側方にタイヤ加硫金型2(中間金型7)に埋まった状態となる。
同時に、切り欠き部22aの内面Jと内面Lとが接着剤Sを介して接着される。
以上により、タイヤ加硫金型2(中間金型7)の内壁Nにブレード20が植え込まれて固定される。具体的には、膨出部Uが抵抗となって(膨出部Uが交差延出空間7dに引っかかった状態となって)ブレード20の抜けが確実に防止されることで、タイヤ加硫金型2(中間金型7)にブレード20が植え込まれて固定される。
このような構成からなる本実施形態に係るタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1及びタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1に用いられるブレード20は、以下の効果を奏する。
切り欠き部22aと非切り欠き部22bとを備える植え込み部22をブレード20に備える構成とすることで、受け入れ溝部7cの底部Cにブレード20を打ち付けるだけで、ブレード20の下端側を塑性変形させてタイヤ加硫金型2(中間金型7)にブレード20を植え込んで固定することができる。
よってタイヤ加硫金型2(中間金型7)にブレード20を植え込んで固定するための工数を、効果的に減少させることができる。従ってブレード20の植え込み作業の効率化と省コスト化とを実現可能なタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1及びブレード20とすることができる。
また交差延出空間7dに膨出部Uが埋まる構成とすることで、膨出部Uが抵抗となり、ブレード20の抜けを効果的に防止することができるタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1とすることができる。また膨出部Uの膨出方向を規定することが可能となり、ブレード20の植え込み作業を一段と効率的に行うことができる。
更に切り欠き部22aの内面Jと内面Lとに接着剤Sを塗布する構成とすることで、受入れ溝部7cの底部Cにブレード20を打ち込んだ際に、接着剤Sを介して内面Jと内面Lとを接着させることができる。よって膨出部Uが形成された後の非切り欠き部22bの屈曲状態を効果的に維持することが可能となり、ブレード20の抜けを一段と確実に防止することができるタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1とすることができる。
またブレード20の側面Hからブレード20を厚み方向に水平で、且つ側面Hから他方の側面の近傍部まで切り込んで形成される内面Jと、ブレード20の側面Hからブレード20を厚み方向に斜め上方に切り込んで形成される内面LとでV字状の切り欠き部22aを形成する構成とすることで、切り欠き部22aを容易に形成することができると共に、ブレード20の打ち込み時に屈曲容易な非切り欠き部22bを形成することができる。よって植え込み作業の効率化と省コスト化とを一段と実現可能なタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1及びブレード20とすることができる。
また一枚のブレード20において、同一形状、同一大きさの四つの非切り欠き部22bを並列配置させて備える構成とすることで、一枚のブレード20を複数箇所で内壁Nに固定することができる。よってブレード20の抜けを一段と効果的に防止することができるタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1及びブレード20とすることができる。
またブレード20の側面Hからブレード20を厚み方向に水平で、且つ側面Hから他方の側面の近傍部まで切り込んで形成される内面Jと、ブレード20の側面Hからブレード20を厚み方向に斜め上方に切り込んで形成される内面LとでV字状の切り欠き部22aを形成すると共に、非切り欠き部22bの端部Wを湾曲面とすることで、ブレード20を受け入れ溝部7cの底部Cに打ち付ける際に、底部Cに沿って湾曲面が交差延出空間7d側へスライドし、これによって非切り欠き部22bを一段と容易に屈曲させることができる。従って一段と植え込み作業の効率化を実現可能なタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造1及びブレード20とすることができる。
また交差延出空間7dの構成として、受け入れ溝部7cと直交する方向の片側に延出された空間とすることで、交差延出空間7dにブレード20の膨出部Uが埋まった状態において、膨出部Uが確実に抵抗となり(膨出部Uが交差延出空間7dに確実に引っかかった状態となり)、ブレード20の抜けを効果的に防止することができる。
なお、受け入れ溝部7cに対する交差延出空間7dの延出方向は、本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。但し、ブレード20の抜けを効果的に防止するという点を考慮すると、受け入れ溝部7cと交差延出空間7dとが交差する交差角度は、90度若しくは鋭角であることが望ましい。
また本実施形態においては、切り欠き部22aの構成として、V字状の溝とする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、切り欠き部22aの構成は適宜変更可能である。但し、底部Cにブレード20を打ち込んだ際に、膨出部Uが形成されると共に、膨出部Uが交差延出空間7d内に埋まる構成となるものであることが必要である。
また本実施形態においては、同一形状、同一大きさの四つの交差延出空間7dと、同一形状、同一大きさの四つの非切り欠き部22bとを備える構成としたが、交差延出空間7d、非切り欠き部22bの形状や数、配置位置等は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。但し、底部Cにブレード20を打ち込んだ際に、膨出部Uが形成されると共に、膨出部Uが交差延出空間7d内に埋まる構成となるものであることが必要である。
また本実施形態においては、受け入れ溝部7cの底部Cに予め交差延出空間7dを設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではない。例えば金型の材質としてアルミニウムを用いる場合には、受け入れ溝部7cの底部Cに予め交差延出空間7dを設けない構成としてもよい。具体的には、底部Cにブレード20を打ち付けたときに、金型を形成するアルミニウムが膨出部Uにより凹み、これによって膨出部Uが受け入れ溝部7cの底部Cで側方にタイヤ加硫金型2(中間金型7)に埋まった状態(膨出部Uがタイヤ加硫金型2(中間金型7)に自動的にひっかかった状態)となる構成としてもよい。このような構成とすることで、タイヤ加硫金型2(中間金型7)にブレードを植え込んで固定するための工数を一段と減少させることができる。従ってブレードの植え込み作業の効率化と省コスト化とを一段と実現できる。本考案は、このような構成も含む概念である。
また受け入れ溝部7cやブレード本体21の形状も本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
また本実施形態においては、中間金型7を分割金型とする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、中間金型の構成は適宜変更可能である。
本考案のタイヤ加硫金型は、自動車タイヤの製造分野において有用であり、産業上の利用可能性が大きい。
1 タイヤ加硫金型のブレード植え込み構造
2 タイヤ加硫金型
3 上部プレート
4 下部プレート
5 上部金型
6 下部金型
7 中間金型
7a 突起
7b リブ
7c 受け入れ溝部
7d 交差延出空間
8 スライダ
20 ブレード
21 ブレード本体
22 植え込み部
22a 切り欠き部
22b 非切り欠き部
B ボルト
C 底部
D 長さ
E 深さ
F 深さ
G 長さ
H 側面
J 内面
K 加硫空間
L 内面
M 幅
N 内壁
P 連接部分
Q 長さ
R 厚み
S 接着剤
T 幅
U 膨出部
V 端部
W 端部

Claims (6)

  1. タイヤのトレッド部を成形するためのタイヤ加硫金型と、該タイヤ加硫金型の内壁に植え込み固定されるブレードとから構成されるタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造であって、前記タイヤ加硫金型は、ブレードを受け入れるための受け入れ溝部を備え、前記ブレードは、ブレード本体と、該ブレード本体の下端側で前記受け入れ溝部に植え込まれる植え込み部とを備えると共に、該植え込み部の先端付近に、側面から厚み方向に切り欠いた切り欠き部と、該切り欠き部を介して前記ブレード本体と連接される非切り欠き部とを備え、前記受け入れ溝部の底部にブレードを打ち付けたときに、前記非切り欠き部と前記ブレード本体との連接部分が屈曲起点となって、前記非切り欠き部が切り欠き部を閉じる方向に屈曲すると共に、非切り欠き部がブレードの外周方向へ膨出して膨出部を構成し、該膨出部が前記受け入れ溝部の底部でタイヤ加硫金型に埋まった状態となることでタイヤ加硫金型にブレードが植え込み固定されていることを特徴とするタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造。
  2. 受け入れ溝部の底部に、外方に延出された交差延出空間を備え、該交差延出空間に膨出部が埋まることでタイヤ加硫金型にブレードが植え込み固定されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造。
  3. 切り欠き部の内面に、接着剤を塗布してあることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造。
  4. 切り欠き部は、V字状の溝で構成されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造。
  5. 非切り欠き部を、所定の間隔を空けて複数個並列配置させてあることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のタイヤ加硫金型のブレード植え込み構造に用いられるブレードであって、ブレード本体と、該ブレード本体の下端側で前記タイヤ加硫金型に植え込まれる植え込み部とを備えると共に、該植え込み部の先端付近に、側面から厚み方向に切り欠いた切り欠き部と、該切り欠き部を介して前記ブレード本体と連接される非切り欠き部とを備えることを特徴とするブレード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109732817A (zh) * 2019-03-19 2019-05-10 青岛科技大学 一种防脱落钢片结构及钢片镶嵌方法

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CN109732817A (zh) * 2019-03-19 2019-05-10 青岛科技大学 一种防脱落钢片结构及钢片镶嵌方法

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