JP3205947B2 - プラネタリキャリアの製造方法 - Google Patents

プラネタリキャリアの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてダブルプラネ
タリキャリアの片側のキャリアの製造に適用されるプラ
ネタリキャリアの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラネタリキャリアは、実公平1−17
712号公報に見られるように、プラネタリギアを挾ん
で対向する1対の側板を備え、該両側板をその一方の側
板の周囲複数箇所に曲成した他方の側板に向ってのびる
脚片を介して結合して構成されており、この場合各脚片
を他方の側板に形成した各係合孔に差し込んで溶接する
を一般としている。また、軸方向に離間した2組のプラ
ネタリギアを担持するダブルプラネタリキャリアを、各
組のプラネタリギアを担持する1対のプラネタリキャリ
アを軸方向に連結して構成するために、一方のプラネタ
リキャリアの軸方向内側の側板の外周に他方のプラネタ
リキャリアの軸方向内側の側板を受け入れる筒部を成形
し、筒部とこれに挿入される側板とにセレーション歯を
形成して、両プラネタリキャリアをセレーション係合さ
せることも考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラネタリ
キャリアの一方の側板に曲成した脚片を他方の側板に形
成した係合孔に差し込んで溶接する従来法では、他方の
側板を係合孔の形成スペースを確保するために大径に形
成する必要があってキャリアが大型化する不具合があ
る。この場合、他方の側板の一方の側板に対する対向面
の外周縁部に脚片を突き当てて溶接することも考えられ
るが、図8に示す如く、他方の側板bの外周に一方の側
板aとの対向方向とは逆側にのびる筒部cがプレス成形
されていると、他方の側板bの一方の側板aに対する対
向面の外周縁部は筒部cに向って湾曲するアール部とな
り、脚片dの先端の径方向外縁寄りの部分が側板bから
浮いてしまう。そのため、脚片dをその先端の径方向内
縁寄りの部分のみで側板bに溶接せざるを得なくなっ
て、溶接強度の確保が困難になり、更にはプラネタリギ
アのスラスト受面となる脚片dの接合箇所の径方向内方
部分に溶接スパッタが飛散して、スパッタの除去工程が
必要となる。本発明は、以上の点に鑑み、一方の側板に
曲成した脚片を筒部をプレス成形した他方の側板の対向
面の外周縁部に良好に溶接し得るようにしたプラネタリ
キャリアの製造方法を提供することをその目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、プラネタリギアを挾んで対向する1対の側板
を備え、該両側板をその一方の側板の周囲複数箇所に曲
成した他方の側板に向ってのびる脚片を介して結合して
成るプラネタリキャリアであって、他方の側板の外周に
一方の側板との対向方向とは逆側にのびる筒部をプレス
成形して成るものの製造方法において、他方の側板の一
方の側板に対する対向面の外周縁部にコイニング加工に
より所定の位相で複数の座面を形成し、該各座面に前記
各脚片を突き当てた状態で各座面に対する各脚片の接合
部に径方向外方から溶接のためのエネルギーを供給し
て、各座面に各脚片を溶接することを特徴とする。
【0005】
【作用】他方の側板の一方の側板に対する対向面の外周
縁部が筒部のプレス成形でアール部になっていても、コ
イニング加工により平坦な座面が形成され、脚片をその
先端が全面に亘って座面に密着するように突き当てた状
態で該座面に良好に溶接でき、更にコイニングエッジに
より脚片の接合箇所の径方向内方部分への溶接スパッタ
の飛散が防止される。また、座面を所定の位相で形成す
ることにより、座面を基準にして両側板を位相合わせし
て結合できる。尚、座面を切削加工で形成することも考
えられるが、本発明の如く座面をコイニング加工で形成
すれば、筒部を成形するプレス工程でコイニング加工を
行って座面を形成でき、工数を削減してコストダウンを
図れる。
【0006】
【実施例】図1乃至図3を参照して、1はダブルプラネ
タリキャリアであり、該キャリア1に軸方向に離間した
2組のプラネタリギア2、3が担持されている。該キャ
リア1は、軸方向一側の4個のプラネタリギア2を担持
する第1キャリア4と、軸方向他側の4対のデュアルプ
ラネタリギア3を担持する第2キャリア5とを連結して
構成され、2組のプラネタリギア2、3に共通のサンギ
ア軸S上のサンギアS1、S2を噛合させると共に、夫々
リングギアR1、R2を噛合させてプラネタリギア機構を
構成し、第2キャリア5に取付けたハブ6を介して出力
を取出すようにした。
【0007】第1と第2の各キャリア4、5は、軸方向
内側の側板41、51と軸方向外側の側板42、52と
を備えており、外側の側板42、52の周囲複数箇所に
曲成した軸方向内側にのびる脚片43、53の先端を内
側の側板41、51に溶接して各キャリア4、5を製造
する。その後、各キャリア4、5の両側板間に各プラネ
タリギア2、3をその両端にワッシャ21、31を添接
させた状態で挿入し、次いでプラネタリギア2、3の内
周に装着したニードルベアリング22、32に貫通する
ギア軸23、33を両側板に跨るように組付けた後、ギ
ア軸23、33をその両端をかしめて各キャリア4、5
に固定し、キャリアアッセンブリの組立を行う。第2キ
ャリア5の内側の側板51の外周には、該側板51に対
向する第1キャリア4の内側の側板41を受け入れる筒
部51aがプレス成形されており、該側板41の外周と
筒部51aとに夫々外向きと内向きのセレーション歯4
5、55を形成して、第1と第2の両キャリア4、5を
セレーション係合させ、次いで筒部51aの先端の周囲
複数箇所をかしめ、このかしめ部56を側板41に係合
させて両キャリア4、5を軸方向に抜け止めし、ダブル
プラネタリキャリア1の組立を行う。
【0008】尚、両キャリア4、5の内側の側板41、
51間にはオイルプレート7が介挿されており、サンギ
ア軸Sに形成した油孔Saから供給される潤滑油をオイ
ルプレート7に形成した油溝を介して各プラネタリギア
2、3のギア軸23、33に形成した油孔24、34に
給油し得るようにした。
【0009】ここで、第1キャリア4では、内側の側板
41に複数の係合孔44を形成して、該各孔44に各脚
片43の先端を挿入して溶接しているが、第2キャリア
5では、内側の側板51の外側の側板52に対する対向
面の外周縁部にコイニング加工により所定の位相で複数
の座面54を形成し、各脚片53を各座面54に突き当
てて両側板51、52を位相合わせし、脚片53の接合
部に径方向外方からレーザービームを照射して、図4に
示す如く脚片53を座面54に溶接するようにした。
【0010】座面54のコイニング加工は、図5に示す
プレス金型で筒部51aにセレーション歯55を成形す
る際に行われるもので、以下これを詳述する。プレス金
型は、下型100と昇降動される上型101とを備えて
おり、下型100に、筒部51aを予めプレス成形した
側板51を下向きにして外嵌セットするダイ102と、
ダイ102の周囲に位置させて図6に示す如く放射方向
に進退自在な複数の歯形パンチ103とを設け、一方、
上型101には、側板51をダイ102上に挾圧するパ
ッド104をばね104aで下方に付勢して取付けると
共に、歯形パンチ103を放射方向内方に押動するドラ
イバカム105を垂設した。ダイ102の外周面にはセ
レーション歯55に対応する歯溝102aが形成されて
おり、上型101の下動によりドライバカム105を介
して歯形パンチ103を放射方向内方に押動させ、該パ
ンチ103により筒部51aを歯溝102aに押し込ん
でセレーション歯55をプレス成形するようにし、更
に、パッド104の下面に図7に示す如くコイニング加
工用の突部104bを設け、シャットハイト状態で側板
51の前記対向面となる上面の外周縁部に該突部104
bによって座面54をコイニング加工するようにした。
【0011】これによれば、側板51の上面外周縁部の
アール部分が押し潰されて平坦な座面54が形成され、
図4に示す如く脚片53の先端をその全面に亘って座面
54に密着させた状態で座面54に溶接できるようにな
り、更に、コイニングエッジ54aにより脚片53の接
合箇所の径方向内方部分への溶接スパッタの飛散が防止
され、スパッタの除去工程が不要となる。
【0012】尚、筒部51aのプレス成形時に座面54
をコイニング加工することも可能である。また、本発明
は、上記実施例の如きダブルプラネタリキャリア1用の
キャリア5に限らず、片側の側板に筒部をプレス成形す
るプラネタリキャリアの製造に広く適用できる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、プラネタリキャリアの一方の側板に対する他
方の側板の対向面の外周縁部が該他方の側板に筒部をプ
レス成形することによりアール部になっても、該外周縁
部に所定の位相で座面を形成することにより、両側板を
位相合わせした状態で、一方の側板に曲成した脚片を該
座面において該外周縁部に良好に突き当て溶接でき、更
に、脚片の接合箇所の径方向内方部分への溶接スパッタ
の飛散を防止できて、スパッタの除去工程が不要とな
り、且つ座面をコイニング加工で形成するため、他方の
側板のプレス工程において座面を形成でき、工数を削減
してコストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で製造されたキャリアを具備するダブ
ルプラネタリキャリアの縦断面図
【図2】 図1の右側面図
【図3】 図1の左側面図
【図4】 本発明で製造されたキャリアの脚片の接合部
を示す拡大断面図
【図5】 そのキャリアの筒部にセレーション歯を成形
するプレス金型の截断側面図
【図6】 図5のVI−VI線拡大断面図
【図7】 図6のVII−VII線截断面図
【図8】 座面を形成せずに脚片を突き当て溶接した場
合の脚片の接合部を示す断面図
【符号の説明】
5 第2キャリア(本発明で製造されるプラネタリキャ
リア) 51 他方の側板 51a 筒部 52 一方の側板 53 脚片 54 座面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−86059(JP,A) 特開 昭56−3351(JP,A) 特開 昭59−126136(JP,A) 特開 昭60−84443(JP,A) 特開 平5−272597(JP,A) 実公 昭49−19740(JP,Y1) 実公 昭59−29172(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 1/28,3/44,57/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラネタリギアを挾んで対向する1対の
    側板を備え、該両側板をその一方の側板の周囲複数箇所
    に曲成した他方の側板に向ってのびる脚片を介して結合
    して成るプラネタリキャリアであって、他方の側板の外
    周に一方の側板との対向方向とは逆側にのびる筒部をプ
    レス成形して成るものの製造方法において、他方の側板
    の一方の側板に対する対向面の外周縁部にコイニング加
    工により所定の位相で複数の座面を形成し、該各座面に
    前記各脚片を突き当てた状態で各座面に対する各脚片の
    接合部に径方向外方から溶接のためのエネルギーを供給
    して、各座面に各脚片を溶接することを特徴とするプラ
    ネタリキャリアの製造方法。
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