JP3205693B2 - 光学素子およびこれを備えた投写型液晶表示装置 - Google Patents

光学素子およびこれを備えた投写型液晶表示装置

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JP3205693B2
JP3205693B2 JP26270495A JP26270495A JP3205693B2 JP 3205693 B2 JP3205693 B2 JP 3205693B2 JP 26270495 A JP26270495 A JP 26270495A JP 26270495 A JP26270495 A JP 26270495A JP 3205693 B2 JP3205693 B2 JP 3205693B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光源からの光を高効
率に利用し、照度の均一性が高い照射光を与える光学素
子と、該光学素子を用いた投写型液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルで形成した映像をスクリーン
等に投写表示する投写型液晶表示装置(以下、液晶プロ
ジェクタと称す)の液晶パネルには、分散型液晶を用い
た反射型液晶パネルが知られている。この一例としては
特開平4−194921号公報の図1に示されているよ
うに、開口絞りとミラーを備え、光源からの照射光をミ
ラーを介して液晶パネルに照射し、液晶パネルからの反
射光を開口絞りを介して投写レンズによりスクリーン上
に投写する、いわゆるシュリーレン光学系を構成したも
のがある。
【0003】こうした液晶プロジェクタは、TN(ツイ
ストネマティック)型の液晶パネルを使用したものに比
べて、偏光板を必要としないのでスクリーン上でより明
るい画像が得られる。また、透過型の液晶パネルに比べ
て光学系を小型化できると云う利点もある。
【0004】ところで、液晶プロジェクタにおいては、
光源光を高効率で利用することと、スクリーン上での照
度むらを低減することが重要となる。
【0005】光源光の利用効率の向上とスクリーン上で
の照度むらの改善手段としては、2枚のレンズアレイか
ら構成されるインテグレータが知られおり、特開平3−
111806号公報にこのインテグレータ光学系を用い
た液晶プロジェクタの構成が述べられている。
【0006】前記インテグレータは、光源からの光束を
第1のレンズアレイによって複数の光束に分割し、第2
レンズアレイによりこれらの光束を拡大しながら液晶パ
ネルの表示領域に重畳結像させるものである。
【0007】この方法では、分割後の照度むらが小さい
光束を重畳するため均一性の高い照射光が得られ、スク
リーン上での照度むらが大幅に改善される。また、第1
レンズアレイの各開口を液晶パネルの表示領域と相似の
矩形とすれば、分割後の光束は表示領域にもれなく照射
されるため照射光の効率が向上し、光源光の利用効率を
向上することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記インテグ
レータを使用した場合は、第2のレンズアレイが見かけ
上、大きな光源となり光束の平行性が劣化してしまう。
そのため、液晶パネルに入射した光束を全て投写利用し
ようとすると、かなり大きい投写レンズが必要となり、
その結果、プロジェクタが大型化してコストアップにつ
ながる。
【0009】さらに、前記のシュリーレン光学系を構成
するプロジェクタでは、液晶パネルに入射する光束の平
行性が劣化した場合、光源光を高効率で利用しようとす
ると開口絞りの径を十分に大きく、即ち、F値を小さく
する設定する必要がある。しかし、F値を小さくすると
実用上必要なコントラストが実現できなくなると云う問
題が生じる。
【0010】本発明の目的は、光束の平行性を損なうこ
となく光源光を高効率に利用し、照度の均一性が高い照
射光が得られる光学素子を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、より明るく高
品位な投写画像が得られる上記光学素子を備えた液晶プ
ロジェクタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の要旨は次のとおりである。
【0013】光源からの入射光束を受け、該光束を照射
対象面へ出射する光学素子であって、前記光源からの出
射光束の断面を2分割する光束分割手段と、2分割した
2つの光束をそれぞれ透過光と反射光に2分する光束分
離手段と、前記光束分割手段と光束分離手段とにより分
割,分離された4つの光束を照射対象へ合成出射する光
束合成手段を備えており、前記分割,分離された4つの
出射光束のうち2つの光束による合成光束の断面形状
が、前記入射光束の断面形状とほぼ同一形状の出射光束
を形成し、他の2つの光束による合成光束の断面形状
が、前記入射光束の断面形状を2分割した光束を上下ま
たは左右に反転し合成した形状の出射光束を形成し、前
記照射対象面上において前記の4つの光束が合成される
よう構成されていることを特徴とする光学素子にある。
【0014】また、上記光学素子は、同一形状の第1の
全反射面と第2の全反射面と、入射光束を反射光と透過
光に分離する光束分離面を備えており、上記第1,第2
の全反射面と光束分離面とは互いに平行で、かつ、第
1,第2の全反射面の反射面が光束分離面を挟んで互い
に対向して配置されており、これらは上記入射光束の光
軸に対し、45度の角度に設定されており、第1,第2
の全反射面と光束分離面は、ほぼ平行に入射する入射光
束に対して、互いに他の面の影とならず、かつ、入射光
束が各面間から洩れないよう構成されている。
【0015】また、本発明の他の光学素子は、同一平面
上に隙間無く併設した同一形状の第1の全反射面および
第2の全反射面(または、第1,第2の全反射面が一枚
の全反射面で構成されていてもよい)と、入射光束を反
射光と透過光に分離する第1,第2の全反射面と同一形
状の光束分離面を備え、第1,第2の全反射面と光束分
離面とは互いに平行で、かつ、入射光束の光軸に対して
45度の角度に設定されており、第1,第2の全反射面
と光束分離面は、ほぼ平行に入射する入射光束の半分が
直接光束分離面に、残りの半分が第1の全反射面に入射
し、第2の全反射面には入射光束が直接入射しないよう
に構成されている。
【0016】また、本発明の投写型液晶表示装置は、前
記光学素子を光源から液晶ライトバルブ(液晶パネル)
へ至る光の通路の途中に配置し、前記光源から出射して
前記光学素子へ入射し、光学素子から出射した光束を液
晶ライドバルブへの照射光とするよう構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】図2に示すように、本発明の光学
素子1は,光源から本光学素子への入射光束(11)
は、第1の全反射面(6)に入射する第1光束(11
a)と、直接光束分離面(4)に入射する第2光束(1
1b)とに2分割するように構成されている。
【0018】第1の全反射面(6)に入射した第1光束
(11a)は、第1の全反射面(6)で反射され、光束
分離面(4)に入射し、第3の光束(光束分離面での反
射光束13a)と第4の光束(光束分離面での透過光束
12a)に分離される。第3の光束はそのまま光学素子
1から出射されるが、第4の光束は第2の全反射面
(7)で反射された後、第3の光束と同じ方向へ出射す
る。
【0019】一方、直接、光束分離面(4)に入射した
第2の光束(11b)は、光束分離面(4)によりて、
第5の光束(光束分離面での透過光束12b)と第6の
光束(光束分離面での反射光束13b)とに分離され、
第5の光束はそのまま第3の光束と同じ方向へ出射し、
第6の光束は第2の全反射面(7)で反射された後、第
4の光束と同じ方向へ出射する。
【0020】このとき、光源からの入射光束(11)の
断面が円形であるとすると、図3のように第1,第2の
光束はそれぞれ線対称の半円形となる。
【0021】一方、光学素子の光束分離面(4)におい
て透過光束と反射光束とに分離された光束の断面形状も
同様に半円形となる。但し、光学素子を経た合成光束1
4の断面形状は、第3〜第6の4つの半円形を合成した
形状、即ち、線対称にある2つの半円形の弦の部分で接
する入射光束と同じ形状の円形部と、線対称にある2つ
の半円形の円弧の中央部で接するように並べた2つの半
円形とを重畳した形状となる。
【0022】光源からの出射光束をそのまま照射した場
合、照射光の中心部の照度が周辺部の照度に比べて高く
なるが、本発明の光学素子を用いることにより、入射光
束は4つの光束に分割、分離され、照度のピークをずら
して合成されるため照射面において、より均一な照射光
を得ることができる。
【0023】さらに本光学素子はレンズを用いず、互い
に平行に配置された全反射面と光束分離面によって入射
光束の分割,分離および合成を行なうので光束の平行性
を劣化することがない。
【0024】本光学素子とシュリーレン光学系を用いて
構成した液晶プロジェクタは、明るく、均一な画像をス
クリーン上に形成することができる。
【0025】以下、本発明のさらに具体的な実施例を図
面を用いて詳細に説明する。
【0026】〔実施例 1〕図1は本発明の光学素子の
一実施例を示す模式斜視図である。
【0027】この光学素子1は底面が直角二等辺三角形
である三角柱状の全反射プリズム3および5と、該全反
射プリズム3,5の底面の直角二等辺三角形の等辺と等
しい長さの辺を有する正方形の底面を持つ直方体状のビ
ームスプリッタプリズム2を接合して構成される。その
ため光学素子1の形状はその底面が平行四辺形である四
角柱状をなしている。なお、底面の平行四辺形は、その
内角が45度と135度、辺の比が2:√2となってい
る。
【0028】また、上記ビームスプリッタプリズム2
は、2つの同じ形をした底面の形状が直角二等辺三角で
ある三角柱状プリズムの斜面同士を接合したもので、接
合面には光学多層薄膜により、光束分離面4が形成され
ている。
【0029】また、この光束分離面4に偏光膜を形成す
ることにより、偏光ビームスプリッタを構成することも
できる。
【0030】上記全反射プリズム3,5の光学素子1内
に向いた面は、全反射ミラー面6,7となっており、ビ
ームスプリッタプリズム2の光束分離面4と互いに平行
な位置関係にある。
【0031】なお、図1では全反射ミラー面6,7と光
束分離面4の形状は等しく構成されているが、入射光束
の断面形状に合わせてその形状を変えることもできる。
【0032】全反射プリズム3,5や、ビームスプリッ
タプリズム2を形成する硝材としては、一般に広く用い
られている光学ガラスBK−7を使用する。もし、入射
白色光に対して消光比性能の優れた偏光ビームスプリッ
タを得ようとする場合は、BK−7より屈折率の大きい
硝材を使用すればよい。
【0033】また、低価格の偏光ビームスプリッタを得
るためには、レターデーション(複屈折の位相差)が小
さいPMMA(Poly Methyl Methacrylate)等の光
学プラスチックを使用してもよい。その際は、光学プラ
スチックに直接、光学多層薄膜を形成すると、膜張力に
より膜の剥離が生じ易いのであまり層数を多くできな
い。そこで、予め薄い硝子板に光学多層薄膜を形成し、
これを光学プラスチックで挟んで偏光ビームスプリッタ
を作製するのがよい。
【0034】なお、本光学素子1を液晶プロジェクタ等
の光学系として用いる場合は、その表面形状は波長オー
ダーと云った高精度のものは要求されない。さらにビー
ムスプリッタプリズム2は、後述するように必ずしも偏
光ビームスプリッタでなくともよい場合は、比較的安価
に製造することができる。
【0035】次に、図2および図3を用いて本発明の光
学素子1の動作を説明する。図2は光学素子1を上から
見た模式断面図であり、図3は説明のため光の状態を加
えた模式斜視図である。
【0036】図2(a)(b)に示すように光学素子1
に平行状態で入射する入射光束11aおよび11bの光
軸に対して、全反射ミラー面6,7と光束分離面4が4
5度の角度をなしており、さらに、入射光束11に対し
て互いに他の面が影にならないよう、かつ、面と面の間
を入射光がすり抜けないように配置されている。この場
合の各面間の間隔は、図2(b)に示すように全反射ミ
ラー面6,7(あるいは光束分離面4)の各辺の長さを
LとするとL/2となるよう構成されている。
【0037】また、光学素子1は入射光束11の半分の
入射光束11aが直接全反射ミラー面6に、残りの半分
の入射光束11bが直接光束分離面4に入射するように
配置されている。そのため、入射光束11は光束11a
と光束11bに2分割される。
【0038】上記入射光束の断面が円形の場合、光学素
子1の入射部が、図3に示すように入射光束11の断面
に外接する正方形とすると、入射光束11aは、図2
(a)に示すように全反射ミラー面6で反射され、光束
分離面4へ向い、光束分離面4において反射光束13a
と、透過光束12aとに分離される。
【0039】反射光束13aはそのまま入射光束11a
の進行方向と同じ方向へ出射し、透過光束12aは全反
射ミラー面7で一旦反射されて、反射光束13aと同じ
方向へ出射する。
【0040】一方入射光束11bは図2(b)に示すよ
うに光束分離面4において反射光束13bと、透過光束
12bに分割される。
【0041】透過光束12bはそのまま入射光束11b
と同じ方向へ出射し、反射光束13bは全反射ミラー面
7で一旦反射された後、透過光束12bと同じ方向へ出
射する。
【0042】このとき、入射光束11aと11bはそれ
ぞれ半円の断面形状をしており、これらを光束分離面4
によって透過光と反射光に分離,出射された透過光束1
2a,12b、および、反射光束13a,13bも、そ
の断面形状はそれぞれ半円形となる。
【0043】従って、出射光束の合成光束14の断面形
状は4つの半円形を合成したものとなる。つまり、半円
形の円弧の部分をつき合わせて並べた2つの半円形と、
半円形の弦の部分で背中合せにした2つの半円形とを重
ね合わせた形状となる。
【0044】図4はアスペクト比(横:縦)が4:3の
液晶パネルの表示部21に光を照射したときの模式図で
ある。図4(a)は光源と放物面ミラーとからなる照明
系で照射した照射光22を示し、図4(b)は上記の照
明系に本実施例の光学素子1を挿入して照射した場合を
示す。
【0045】図4(a)では、光束の断面形状が円形の
照射光を液晶パネルの表示部21の全面に照射した場合
で、液晶パネルの表示部21の対角の長さ(L)と同じ
長さの直径を有する照射光が必要になる。この場合の液
晶パネルの表示部21に照射されない部分の面積は、全
照射光束の断面積の39%にも及び、光損失が大であ
る。
【0046】一方、光学素子1を用いた場合、光学素子
1からの出射光の合成光束の断面形状は、上記円形の照
明光の場合に比べて、液晶パネルの表示部の形状により
近い形状となり、光損失が小さい。
【0047】従って、図4(b)に示すように、光学素
子1に入射する入射光束の直径を、光学素子1を用いな
い場合の4/5に縮小しても、液晶パネルの表示部21
の全面を照射することが可能となり、液晶パネルの表示
部21に照射されない部分の面積は、入射光束の断面積
の5%程度と大幅に改善することができる。
【0048】図5は光学素子1を用いた場合の照度分布
の均一性の説明図で、照射面(液晶パネルの表示部2
1)上の照度分布を示す。
【0049】横軸が照射面上の対角位置を示し、縦軸が
照度を示す。光学素子を用いない場合の照度分布23
と、前記12a,12b,13aおよび13bが光学素
子1において分割,分離され出射した各光束の照度分
布、および、光学素子を用いた場合の合成光の照度分布
24を示す。
【0050】光学素子を用いない場合、照射光の中心部
の照度は端部(周辺部)に比べて高く、中心部を100
%とした場合の端部(周辺部)の照度(以下周辺照度比
と呼ぶ)は、25%程度でかなり小さな値となる。
【0051】一方、入射光束が中心に照度のピークを有
していても、前記光学素子を用いることにより、周辺照
度比50%以上と大幅に改善される。
【0052】図6は光学素子1の光束分離面4における
透過と反射の比に対する周辺照度比(%)の関係の一例
を示すグラフである。図6から光束分離面4の透過と反
射の比は、周辺照度比が最大となる最適値が存在するこ
とが分かる。この場合では透過:反射=8.2:1.8で
最大となる。
【0053】従って、光学素子1の入射光束の断面形状
や入射光の照度分布に応じて、光束分離面4における透
過と反射の割合を最適化することで、さらに高い周辺照
度比が得られ、より均一な照明を行うことができる。
【0054】また、本光学素子1はレンズを用いること
なく、互いに平行に配置された全反射ミラー面と光束分
離面とによってのみ行なうので、光束の平行性の劣化が
ない。
【0055】〔実施例 2〕本発明の他の実施例を図7
および図8を用いて説明する。
【0056】図7は光学素子の構成を示す模式斜視図で
あり、図8は図7の光学素子を上から見た模式断面図で
ある。
【0057】本光学素子はプレートタイプのビームスプ
リッタ32とプレートタイプの全反射ミラー33,34
とによって構成されており、図1に示した光学素子1の
全反射ミラー面6、7および光束分離面4が、本実施例
のプレートタイプの全反射ミラー33,34およびプレ
ートタイプのビームスプリッタ32に対応している。即
ち、プリズム型の全反射面や光束分離面を用いる代わり
に、プレートタイプのミラーおよびプレートタイプのビ
ームスプリッタを用いただけで、それぞれの位置関係や
大きさは図1の光学素子の対応する部位と一致してい
る。
【0058】本実施例によれば、図1に示した光学素子
1と同様、光束の平行性を損なうことなく、光の利用効
率および周辺照度比を向上して、均一でより明るい照明
を行うことが可能となる。
【0059】上記プレートタイプは、ミラー、ビームス
プリッタ共にプリズム型に比較して低コスト化できると
云う利点がある。
【0060】〔実施例 3〕本発明の他の実施例を図9
および図10を用いて説明する。
【0061】図9は光学素子の構成を示す模式斜視図で
あり、図10は光学素子を上から見た模式断面図であ
る。
【0062】光学素子41は四角柱状の同じ形をした2
個の全反射プリズム43,45を接合して構成される。
このプリズムの底面の形状は平行四辺形であり、内角が
45度と135度、辺の長さの比が1:√2となってお
り、全反射プリズム43および45を接合して構成され
る光学素子41は全体として、図1の光学素子1と同じ
形状となっている。
【0063】四角柱状の全反射プリズム43,45は、
図1で示す光学素子1のプリズムと同じ材質で構成さ
れ、接合面には光学多層薄膜により光束分割面44が形
成される。また、光束分割面44に光学多層薄膜である
偏光膜を形成することで、偏光ビームスプリッタを構成
することができる。
【0064】上記プリズムの面46,47が全反射ミラ
ー面46,47となっており、光束分割面44と互いに
平行な位置関係にある。
【0065】本光学素子41は、基本的に図1の光学素
子1の全反射ミラー面6、7および光束分離面4の位置
や大きさが、全反射ミラー面46,47および光束分離
面44に対応している。つまり、本光学素子41はプリ
ズムの数が2個と少ない外は図1の光学素子1と構成が
等しくなっており、同様に、光束の平行性を損なうこと
なく、光の利用効率および周辺照度比を向上し、均一で
より明るい照明を行うことが可能となる。
【0066】さらに本光学素子41は、構成プリズムの
数が2個と少く、接合面も一つですむため、製造コスト
が低くなると云う利点がある。
【0067】〔実施例 4〕図11は本発明の光学素子
の他の実施例の模式斜視図である。
【0068】この光学素子51は底面が直角二等辺三角
形をした三角柱状の全反射プリズム3,5と、その底面
の形状が全反射プリズム3,5の底面の直角二等辺三角
形の等辺と等しい長さの辺を有する正方形をした直方体
状のビームスプリッタプリズム2を接合して構成され、
全体として、底面が直角二等辺三角形をした三角柱状を
なしている。
【0069】ビームスプリッタプリズム2は、2つの同
じ形をした底面が直角二等辺三角形の三角柱状プリズム
の斜面同志を接合したもので、接合面には光学多層薄膜
により光束分割面4が形成されている。
【0070】全反射プリズム3,5の内側を向いた面は
全反射のミラー面6,7であり、この2つの面は同一平
面上に隙間無く並んでいる。さらに全反射ミラー面6,
7はビームスプリッタプリズム2の光束分割面4と互い
に平行な位置関係にある。
【0071】本実施例では全反射ミラー面6,7のそれ
ぞれと光束分割面4の形状は等しくなっているが、入射
光束の断面形状に合わせて変えてもよい。
【0072】全反射プリズム3、5およびビームスプリ
ッタプリズム2の硝材としては、光学ガラスBK−7を
使用した。
【0073】次に図12および図13により上記光学素
子51の動作を説明する。図12は光学素子51を上か
ら見た模式断面図であり、図13は説明のため光学素子
51に光の状態を加えた模式斜視図である。
【0074】図12のように光学素子51はほぼ平行状
態で入射する入射光束11の光軸に対して、全反射ミラ
ー面6,7および光束分割面4が45度の角度をなして
おり、全反射ミラー面6,7は、光束分離面4と平行な
位置関係にある。
【0075】さらに、図12(a)のように平行に入射
する光束11のうちの半分の入射光束11aが直接全反
射ミラー面7に入射し、図12(b)のように残りの半
分の入射光束11bが光束分離面4に入射し、全反射ミ
ラー面6には直接入射光束11が入射しないよう構成さ
れている。
【0076】光学素子51の開口部は、図13に示すよ
うに入射光束(11a+11b)の断面が円形のときこ
れに外接する正方形をなしている。そのため、上記入射
光束11は光学素子51の開口部において断面形状が半
円形である入射光束11aと11bとに2分割される。
【0077】入射光束11aは、図12(a)に示すよ
うに全反射ミラー面7で反射されて、光束分離面4にお
いて反射光束13aと、透過光束12aとに分離され
る。
【0078】透過光束12aは入射光束11aの光軸と
90度の角度をなす方向へ出射し、反射光束13aは全
反射ミラー面6で反射された後、透過光束12aと同じ
方向へ出射する。
【0079】一方入射光束11bは図12(b)に示す
ように光束分離面4において反射光束13bと、透過光
束12bに分離される。
【0080】反射光束13bは入射光束11bの光軸と
90度の角度をなす方向へ出射し、透過光束12bは全
反射ミラー面6で反射された後、反射光束13bと同方
向へ出射する。
【0081】このとき、出射した各光束12a、12
b、13aおよび13bは、半円形の断面形状を持つ入
射光束11aと11bを光束分離面4により透過光と反
射光に分割しただけなので、その断面形状は同じく半円
形となる。従って、出射光束の合成光束14の断面形状
は4つの半円形を合わしたものになる。
【0082】但し、図1の光学素子1からの出射光束と
同様に半円形の円弧の部分をつき合わせるように並べた
2つの半円形と、半円形の弦の部分で背中合せに並べた
2つの半円形とを重畳した形状となる。
【0083】即ち、本光学素子51は光の出射方向が入
射光の光軸と90度の角度をなしてる点以外は、図1の
光学素子1と同様な合成光束14が得られる。従って、
図1の光学素子1と同様に、均一な照度分布を有し、光
束の平行性を劣化しない。
【0084】また、光学素子51に入射する光束の断面
形状や入射光の照度分布等の各条件に応じて、光束分離
面4の透過と反射の割合を前記と同様に最適化すれば、
より均一な照明を行うこが可能となる。
【0085】〔実施例5〕図14は本発明の光学素子の
他の実施例の模式斜視図であり、図15は本光学素子を
上から見た模式断面図である。
【0086】本光学素子はプレートタイプのビームスプ
リッタ32と、該ビームスプリッタ32の2倍の大きさ
のプレートタイプの全反射ミラー33によって構成され
ており、図11に示した光学素子51の2つの全反射ミ
ラー面6,7が全反射ミラー33に対応し、光束分離面
4が、ビームスプリッタ32に対応している。つまり、
プリズム型の全反射面や光束分離面の代わりに、プレー
トタイプの全反射ミラー,ビームスプリッタを用いただ
けで、これらの位置関係や大きさは図11の光学素子5
1の対応する部位と同一である。
【0087】従って、図11に示す光学素子51と同
様、入射光束の平行性を損なうことなく、光の利用効率
および周辺照度比を向上して、均一でより明るい照明を
行うことが可能となる。
【0088】これらプレートタイプのものは、より製造
コストを低下できると云う利点がある。
【0089】〔実施例 6〕図16は本発明の光学素子
の他の実施例の模式斜視図であり、図17は光学素子を
上から見た模式断面図である。
【0090】本実施例の光学素子61は、底面の形状が
台形の四角柱状をしたプリズムからなる。光学素子61
のプリズムは前記実施例1と同様にBK−7で構成さ
れ、プリズムの内側面が全反射ミラー面66となってお
り、面64は光束分離面64となっている。
【0091】全反射ミラー面66の形状は光束分離面6
4を2枚横に並べたと同じ形状をしており、光束分割面
64とは平行な位置関係にある。
【0092】つまり、本光学素子61は基本的に図11
に示した光学素子51の全反射ミラー面6,7が本素子
の全反射ミラー面66に対応し、光束分離面4が同じく
光束分離面64に対応している。
【0093】本光学素子61は単一のプリズムで構成さ
れているが、全反射面および光束分離面の形状および位
置関係が図11の光学素子51の対応する部位と一致し
ており、同様に、入射光束の平行性を損なうことなく、
光の利用効率および周辺照度比を向上し、均一でより明
るい照明を行うことが可能となる。
【0094】本光学素子は構成するプリズムの数が1個
で接合面がないため、コストが低くなると云う利点があ
る。
【0095】〔実施例 7〕図18は本発明の光学素子
を備えた液晶プロジェクタの断面概略図である。
【0096】この液晶プロジェクタは、光源がメタルハ
ライドランプ71、放物面ミラー72、光学素子1、コ
ンデンサレンズ73、投写レンズ74、ダイクロイック
プリズム76、分散型液晶を封止した反射型液晶パネル
77,78,79から構成される。
【0097】投写レンズ74は、レンズ群の他に全反射
ミラー81と開口絞り75が配置され、シュリーレン光
学系が構成されている。
【0098】メタルハライドランプ71の発光光束のう
ち、放物面ミラー72により反射された光束はほぼ平行
光束となり、光学素子1に入射する。光学素子1に入射
した光束は、平行性を劣化することなく4つの光束に分
割、分離されて出射する。この時、出射光束の合成光束
は均一な照度分布を有すると共に、その断面形状は液晶
パネルの表示部の形状であるアスペクト比4:3の長方
形に近い形状になっている。
【0099】光学素子1から出射した光束はコンデンサ
レンズ73によって全反射ミラー81付近に集光されダ
イクロイックプリズム76へ向けて反射する。反射した
光束はレンズ群により再びほぼ平行光束となってから、
ダイクロイックプリズム76に入射する。
【0100】ダイクロイックプリズム76は、波長に対
する反射率特性の異なる2つのダイクロイック薄膜を有
し、入射光を赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色に
分解する。分解された各色光はそれぞれ液晶パネル7
7,78,79に入射し、画像信号に応じた変調を受け
る。即ち、液晶パネルの各画素が反射モードのときには
入射した光は正反射し、散乱モードのときには散乱す
る。
【0101】液晶パネルで反射された変調光はダイクロ
イックプリズム76で再び合成され、レンズ群により集
光される。このとき、液晶パネルへの光の入射角は90
度ではなく数度傾いているので、液晶パネルで反射され
た光は全反射ミラー81とはややずれた位置の開口絞り
75付近で集光される。
【0102】液晶パネルの各画素のうち正反射した画素
の光は開口絞り75を通過し、レンズ群によって拡大さ
れスクリーン82に達する。一方、散乱した画素の光は
開口絞り75によってほとんど遮られスクリーン82に
達することができないのでその画素は暗く表示される。
【0103】一般に、上記の液晶パネルを用いシュリー
レン光学系を構成した液晶プロジェクタは、TN(ツイ
ストネマティック)型の液晶パネルを使用した液晶プロ
ジェクタに比べ、偏光板を用いないのでスクリーン上で
より明るい画像が得られる。
【0104】また、透過型の液晶パネルを使用した場合
に比べて光学系をコンパクトにできるという利点もあ
る。
【0105】本実施例の液晶プロジェクタは、光学素子
1によって液晶パネルへの照射光の断面形状がアスペク
ト比4:3の長方形に近い形状を有し、均一な照度分布
を有する。そのため液晶パネルに入射されず損失となっ
ていた光の割合を低下できるので光の利用効率が向上
し、より明るい画像が得られると共に、均一な照度分布
を有する高品位なフルカラーの投写画像が得られる。
【0106】また、本光学素子は、従来のレンズアレイ
を用いたオプティカルインテグレータのように入射光束
の平行性を損なうことがないので、開口絞りが小さくて
も照射光を高効率で利用できるため、コントラストも十
分確保できる。
【0107】〔実施例8〕図19は本発明の光学素子を
備えた液晶プロジェクタの概略断面図である。
【0108】光源のメタルハライドランプ71、放物面
ミラー72、光学素子61、フィルタ83、コンデンサ
レンズ73、投写レンズ74、クロスダイクロイックプ
リズム84、散乱型の反射型液晶パネル77,78,7
9から構成される。
【0109】投写レンズ74には、レンズ群の他に、全
反射ミラー81と開口絞り75が配置されており、シュ
リーレン光学系が構成されている。
【0110】メタルハライドランプ71の発光光束のう
ち、放物面ミラー72により反射された光束はほぼ平行
光束となり、フィルタ83において熱線や紫外線をカッ
トした後、光学素子61に入射する。光学素子61に入
射した入射光束は平行性を劣化することなく4つの光束
に分割、分離され、入射光束の光軸と90度の角度をな
す方向へ出射する。この時、出射光の合成光束は均一な
照度分布を有するとともに、その断面形状は液晶パネル
の表示部の形状であるアスペクト比4:3の長方形に近
い形状になっている。
【0111】光学素子61から出射した光束はコンデン
サレンズ73によって全反射ミラー81に集光されクロ
スダイクロイックプリズム84へ向けて反射する。該反
射光束はレンズ群により再びほぼ平行光束となってか
ら、クロスダイクロイックプリズム84に入射する。ク
ロスダイクロイックプリズム84は波長に対する反射率
特性の異なる2つのクロスダイクロイック薄膜を有し、
入射光を赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色に分解
する。分解された光はそれぞれ液晶パネル77、78、
79に入射し、画像信号に応じた変調を受ける。即ち、
液晶パネルの各画素が反射モードのときには入射した光
は正反射し、散乱モードのときには散乱する。
【0112】液晶パネルで反射された変調光はクロスダ
イクロイックプリズム84で再び合成され、レンズ群に
より集光される。このとき、液晶パネルへの光の入射角
は90度ではなく、数度傾いているので、液晶パネルで
反射された光は全反射ミラー72とは、ややずれた位置
の開口絞り75で集光される。このとき液晶パネルの入
射光のうち、正反射した画素の光は開口絞り75を通過
し、レンズ群によって拡大されスクリーンに達するため
画素が明るくなる。一方、散乱した画素の光は開口絞り
75によってほとんど遮られスクリーンに達することが
できず画素が暗くなる。
【0113】本実施例の液晶プロジェクタは光学素子6
1によって、液晶パネルに照射される照射光の断面形状
がアスペクト比4:3の長方形に近い形状を有し、より
均一な照度分布を有するため、光の利用効率が向上し、
スクリーン上で明るく、均一で高品位な投写画像が得ら
れる。
【0114】なお、本実施例で用いた光学素子61は、
特に、光の進行方向を90度変えることができるので、
液晶プロジェクタの小型化に有利である。
【0115】〔実施例9〕図20は本発明の光学素子を
備えた液晶プロジェクタの概略断面図で、透過型の液晶
パネルを用いた例である。
【0116】光源のメタルハライドランプ91、放物面
ミラー92、UV,IRカットフィルタ90,光学素子
1、全反射ミラー93,94、青色光反射ダイクロイッ
クミラー95、緑色光反射ダイクロイックミラー96,
97、赤色光反射ダイクロイックミラー98、赤色光用
液晶パネル99、緑色光用液晶パネル100、青色光用
液晶パネル101、投写レンズ102から構成される。
なお、上記各色の液晶パネルは透過型液晶パネルを用い
た。
【0117】メタルハライドランプ91の発光光束のう
ち、放物面ミラー92により反射された光束はほぼ平行
光束となり、フィルタ90において熱線や紫外線をカッ
トした後、光学素子1に入射する。光学素子1に入射し
た入射光束は平行性を劣化することなく4つの光束に分
割、分離され、入射光束の光軸と同じ方向へ出射する。
この時、出射光の合成光束は均一な照度分布を有すると
ともに、その断面形状は液晶パネルの表示部の形状であ
るアスペクト比4:3の長方形に近い形状になってい
る。
【0118】光学素子1から出射した光束は青色光反射
ダイクロイックミラー95で分解された青色光が反射さ
れ全反射ミラー93で角度を変えて、青色光用液晶パネ
ル101に照射される。同様にして緑色光反射ダイクロ
イックミラー96,97と緑色光用液晶パネル100、
赤色光用液晶パネル99、全反射ミラー94、赤色光反
射ダイクロイックミラー98をそれぞれ組み合わせるこ
とにより各液晶パネルで形成されたR,G,Bの画像を
重畳してフルカラーの画像が形成される。これを投写レ
ンズ102によってスクリーンに投写する。
【0119】本実施例の液晶プロジェクタは光学素子1
によって、液晶パネルに照射される照射光の断面形状が
アスペクト比4:3の長方形に近い形状を有し、より均
一な照度分布を有するため、光の利用効率が向上し、ス
クリーン上で明るく、均一で高品位な投写画像が得られ
る。
【0120】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光学素子を
用いれば、光束の平行性を損なうことなく、光の利用効
率および周辺照度比を向上でき、均一でより明るい照明
を行うことが可能となる。
【0121】また、本発明の光学素子を用いた液晶プロ
ジェクタは、スクリーン上でより明るく、より均一な照
度を有する高品位な投写画像が得られ、かつより小型な
液晶プロジェクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学素子の一実施例を示す模式斜視図
である。
【図2】図1の光学素子を上から見た模式断面図であ
る。
【図3】光の状態を加えた本発明の光学素子の一例を示
す模式斜視図である。
【図4】図4はアスペクト比が4:3の液晶パネルの表
示部に光を照射したときの模式図である。
【図5】図5は光学素子の照度分布の説明図で、照射面
(液晶パネルの表示部)上の照度分布を示すグラフであ
る。
【図6】図6は本発明の光学素子の光束分離面における
透過と反射の比に対する周辺照度比(%)の関係の一例
を示すグラフである。
【図7】本発明の光学素子の一実施例を示す模式斜視図
である。
【図8】図7の光学素子を上から見た模式断面図であ
る。
【図9】本発明の光学素子の一実施例を示す模式斜視図
である。
【図10】図9の光学素子を上から見た模式断面図であ
る。
【図11】本発明の光学素子の一実施例を示す模式斜視
図である。
【図12】図11の光学素を上から見た模式断面図であ
る。
【図13】光の状態を加えた本発明の光学素子の一例を
示す模式斜視図である。
【図14】本発明の光学素子の一実施例を示す模式斜視
図である。
【図15】図14の光学素子を上から見た模式断面図で
ある。
【図16】本発明の光学素子の一実施例を示す模式斜視
図である。
【図17】図16の光学素子を上から見た模式断面図で
ある。
【図18】本発明の光学素子を備えた液晶プロジェクタ
の概略断面図である。
【図19】本発明の光学素子を備えた液晶プロジェクタ
の概略断面図である。
【図20】本発明の光学素子を備えた液晶プロジェクタ
の概略断面図である。
【符号の説明】
1,41,51,61…光学素子、2…ビームスプリッタ
プリズム、3,5,43,45…全反射プリズム、4,4
4,66…光束分離面、6,7,46,47,66…全反射
ミラー面、11…入射光束、12…透過光束、13…反
射光束、14…合成光束、21…液晶パネルの表示部、
22…照射光、23…光学素子を用いない場合の照度分
布、24…光学素子を用いた場合の合成光の照度分布、
32…ビームスプリッタ、33,34,81,93,94…
全反射ミラー、71,91…メタルハライドランプ、7
2,92…放物面ミラー、73…コンデンサレンズ、7
4,102…投写レンズ、75…開口絞り、76…ダイ
クロイックプリズム、77,78,79…液晶パネル、8
2…スクリーン、83…フィルタ、84…クロスダイク
ロイックプリズム、90…UV,IRカットフィルタ、
95…青色光反射ダイクロイックミラー、96,97…
緑色光反射ダイクロイックミラー、98…赤色光反射ダ
イクロイックミラー、99…赤色光用液晶パネル、10
0…緑色光用液晶パネル、101…青色光用液晶パネ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津村 誠 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平5−241240(JP,A) 特開 平7−72428(JP,A) 特開 平5−241103(JP,A) 特開 平7−225379(JP,A) 特開 平4−194921(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13 505 G02B 5/00 G02F 1/13357

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの入射光束を受け、該光束を照
    射対象面へ出射する光学素子であって、 同一平面上に隙間無く併設した同一形状の第1の全反射
    面および第2の全反射面と、前記入射光束を反射光と透
    過光に分離する第1,第2の全反射面と同一形状の光束
    分離面を備え、 第1,第2の全反射面と光束分離面とは互いに平行で、
    かつ、前記入射光束の光軸に対して45度の角度に設定
    されており、 第1,第2の全反射面と光束分離面は、ほぼ平行に入射
    する入射光束の半分が直接光束分離面に、残りの半分が
    第1の全反射面に入射し、第2の全反射面には入射光束
    が直接入射しないよう構成されていることを特徴とする
    光学素子。
  2. 【請求項2】 液晶ライトバルブを備えた投写型液晶表
    示装置において、前記液晶ライトバルブとその投写用光
    源との間に、光源からの入射光束を受け、該光束を液晶
    ライトバルブの照射対象面へ出射する光学素子を備えて
    おり、前記 光学素子、同一平面上に隙間無く併設した同一形
    状の第1の全反射面および第2の全反射面と、前記入射
    光束を反射光と透過光に分離する第1,第2の全反射面
    と同一形状の光束分離面を備え、 第1,第2の全反射面と光束分離面とは互いに平行で、
    かつ、前記入射光束の光軸に対して45度の角度に設定
    されており、 第1,第2の全反射面と光束分離面は、ほぼ平行に入射
    する入射光束の半分が直接光束分離面に、残りの半分が
    第1の全反射面に入射し、第2の全反射面には入射光束
    が直接入射しないよう構成されていることを特徴とする
    投写型液晶表示装置。
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