JP3205564U - 災害時に簡易に設置できる組立式居住スペース - Google Patents

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Abstract

【課題】災害時に簡易に組立、移動、解体を行う事が可能な組立式居住スペースを提供する。【解決手段】6つの平坦面111及び2つの開口部112、113を有し、断面が正六角形状の筒状部材11と、正六角形の開口部に嵌め入れられる、蓋部材を備え、筒状部材内に、床面を底上げする保持部材131と平坦部を有する床部材132で構成された床下部材13が形成されている。筒状部材は、折れ曲がったシート状部材からなる。【選択図】図5

Description

本考案は、シート状部材を使用した災害時に簡易に組立設置できる組立式居住スペースに関する。
従来より、複数の人々が、一時的に1つの場所で生活する必要がある場合(例えば、地震などの災害時において、複数の避難者が、学校の体育館などの避難所で生活する必要がある場合)、段ボール製の間仕切りや組立式家屋、組立式カプセルルーム等が使用されていた。
このような間仕切りや組立式家屋としては、特許文献1に記載された間仕切りや特許文献2に記載された組立式家屋などが知られている。特許文献2に記載の組立式家屋は、気泡ボードやプラスチック段ボール等を使用して組み立てられたものである。非特許文献1の組立式カプセルルームは、アルミフレームからなる骨格を使用して組み立てられたものである。
特開2006−161310号公報 特開2013−7234号公報
大阪府ビジネスマッチングブログ、[平成22年1月15日]、インターネット<http://bmb.oidc.jp/article.php/2010011517542279>
避難所などで複数の人々が、一時的に1つの場所で長期間生活する場合、間仕切りなどでは、冷えや振動を十分に防ぐことができず、各人のプライバシーも十分に保護されないため、被災者の心理的、身体的負担が大きな問題となっていた。プライバシー確保や冷え、振動の軽減など、被災者の負担軽減を目的とした金属フレームなどを利用した組立式家屋などは、重く移動が困難で、組立の複雑さ、備蓄場所の確保、使用後の廃棄などの問題があった。
また、避難所では、利用できるスペースが限られている。そのため、複数の組立式家屋などが配置される場合、それぞれの組立式家屋などは、1部屋あたりの専有面積が抑制されるように配置することが可能な構造である事が求められていた。
本考案は、災害時に組立及び解体を簡易に行う事が可能な組立式居住スペースを提供することを目的とする。また、本考案は、災害時に組立及び解体を簡易に行う事が可能であり、かつ、一部屋あたりの専有面積を抑制する事が可能な組立式居住スペース集合体を提供することを目的とする。
6つの平坦面及び2つの開口部を有し、断面が六角形状の筒状部材を備え、前記筒状部材は、折れ曲がったシート状部材からなり、前記筒状部材はそれぞれ前期シート状部材の折り曲げられた2つの端部が重ね合わせられることによって形成された折り返し部が設けられており、前記折り返し部は、少なくとも一つが前記筒状部材内側の載置面側に載置面と直交するよう構成され、前記筒状部材の2つの前記開口部には、前記六角形と同じ形状の部分を有する蓋部材が設けられており、前記筒状部材の内部には、床面を底上げする保持部材と平坦部を有する床部材で構成された床下部材を備えていることを特徴とする災害時に簡易に設置できる組立式居住スペースに関する。
また、前記筒状部材は、一枚のシート状部材で構成されることが好ましい。
また、前記筒状部材の前記六角形は、正六角形であることが好ましい。
本考案は、6つの平坦面及び2つの開口部を有し、断面が六角形状の筒状部材を備え、前記筒状部材は、折れ曲がったシート状部材からなり、前記筒状部材はそれぞれ前記シート状部材の折り曲げられた2つの端部が重ね合わせられることによって形成された折り返し部が設けられており、前記折り返し部は、前記筒状部材内側の載置面側に載置面と直交するように形成され、前記筒状部材の両方の前記開口部に前記六角形と同じ形状の部分を有する蓋部材が設けられており、前記筒状部材の内部には、床面を底上げする保持部材と平坦部を有する床部材で構成された床下部材を備える第1組立式居住スペース、第2組立式居住スペース及び第3組立式居住スペースと、を備え、第1組立式居住スペース、第2組立式居住スペース及び第3組立式居住スペースは、互いに同じ形状及び大きさであり、前記第1組立式居住スペース、前記第2組立式居住スペース及び前記第3組立式居住スペースが互いに1つの平坦面同士が隙間なく接した状態で固定されることにより、前記第1組立式居住スペース、前記第2組立式居住スペース及び前記第3組立式居住スペースは、ハニカム状に配置されている災害時に簡易に組立設置できる組立式居住スペース集合体に関する。
本考案によれば、災害時に組立及び解体、設置を簡易に行う事が可能な組立式居住スペースを提供する事ができる。また、本考案は、組立及び解体を簡易に行う事が可能であり、かつ、一部屋あたりの専有面積を抑制する事が可能な組立式居住スペース集合体を提供する事ができる。
(A)は、本考案の第1実施形態による組立式居住スペース1を前方から見た斜視図である。(B)は、本考案の第1実施形態による組立式居住スペース1を後方から見た斜視図である。 (A)〜(B)は、本考案の第1実施形態による組立式居住スペース1の筒状部材11を示す図である。 (A)〜(C)、本考案の第1実施形態による組立式居住スペース1の蓋部材12を示す図である。 (A)〜(B)は、本考案の第1実施形態による組立式居住スペース1の床下部材13を示す図である。 (A)〜(B)は、本考案の第1実施形態による組立式居住スペース1の組立て方を説明する図である。 (A)〜(C)は、本考案の第2実施形態による組立式居住スペース集合体2を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本考案の第1実施形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。
図1(A)は、本考案の第1実施形態による組立式居住スペース1を前方から見た斜視図である。図1(B)は、本考案の第1実施形態による組立式居住スペース1を後方から見た斜視図である。図5は、本考案の第1実施形態による組立式居住スペース1の組立て方を説明する図である。
図1及び図2に示すように、組立式居住スペース1は、筒状部材11と、蓋部材12と床下部材13と4つの台座部14(一部のものは、不図示)と、を備えている。組立式居住スペース1は、平坦な載置面(不図示)に載置されている。
筒状部材11は、図1及び図2に示すように、6つの平坦面111と、2つの開口部としての前方開口部112と、後方開口部113と、折り返し部114と、を有している。筒状部材11は、6つの辺となる辺115に設けられた罫線で折れ曲がった1枚のシート状部材としての段ボールシートからなる。筒状部材11における任意の断面の形状は、正六角形である。正六角形は、図1示すように6つの頂点(頂点A、頂点B、頂点C,頂点D,頂点E及び頂点F)を有する。
6つの平坦面111は、筒状部材11の側面となっている。前方開口部112は、組立式居住スペースの出入り口側となる部分である。前方開口部112には図1Aに示すように、出入り口となる扉用開口部122Aを備えた前方蓋部材121Aが嵌め込まれている。なお、図1Bや蓋部材12については、後段で詳述する。
折り返し部114は、図2Bに示すように、筒状部材11の内側の載置面(不図示)側となる筒状部材11の下部(頂点Dの部分)に設けられている。折り返し部114は、段ボールシートの折り曲げられた2つの端部が重ね合せられることによって形成された部分である。折り返し部114は、少なくとも一つが筒状部材11の内側の載置面側に載置面(不図示)と直交するように形成される。折り返し部114は、接着剤や折り返し部固定用クリップなどの固定具によって固定されている。このように、折り返し部114が固定されることにより、段ボールシートは、六角形の筒状に維持され、筒状部材11となる。
筒状部材11における任意の断面の正六角形の対向する2つの頂点間(例えば、頂点Aと頂点Dの間)の距離は、例えば約1.4mになるように設計されている。また、前方開口部112から後方開口部113までの長さ(辺115の長さ)は、例えば約2mになるように設計されている。そのため、一人の人(不図示)が、前方開口部112に嵌め込まれた前方蓋部材121Aの扉用開口部122Aから筒状部材11の中に容易に出入りする事ができる。また、一人の人(不図示)が、筒状部材11の中において、容易に座ったり、横たわることが可能でストレスなく活動する事ができる。
図3A、Bに示すように、筒状部材11の前方開口部112と後方開口部113には、それぞれ対応する蓋部材12が嵌め込まれている。蓋部材12は、正六角形の形状を有し、切り欠き部124と、出入口となる扉用開口部122Aを備えた、前方蓋部材121Aと、正六角形の形状を有し、切り欠き部124と、窓用開口部122Bを備えた、後方蓋部材121Bが使用される。蓋部材12は筒状部材11と同様に、段ボールシート(シート状部材)を使用して構成されている。図3Cに示すように、蓋部材12は段ボールシートを積層したもので形成されている。蓋部材12の正六角形の大きさは筒状部材11の断面の正六角形の大きさと同じ(又は、ほぼ同じ)である。蓋部材12は、筒状部材11の開口部に嵌め込まれることで筒状部材11の形状を正六角形に維持し、筒状部材11の強度を高める事ができる。蓋部材12にはコの字状に切り取られた開閉可能なフラップ123Bを備えた通気用の通気孔開口部123Aが設けられている。蓋部材12の切り欠き部124は、筒状部材11の折り返し部114が嵌め合い可能な大きさ、位置に形成されている。
図4A、Bに示すように、床下部材13は、保持部材131と平坦面を有する床部材132からなる。床下部材13は、筒状部材11の内部において、人が横たわったり、座ったりするための床部分を形成する部材である。床下部材13は、筒状部材11内部の載置面(不図示)側に保持部材131を筒状部材11の折り返し部114に嵌め入れ、その上に、人が横たわったり、座ったりするために必要な強度を備えた素材、例えば複数の段ボールシートを積層したシート材、プラスチックダンボール、樹脂製の板、ベニヤ板、金属製の板等を用いて製造された平坦部を有する床部材132を載置することで形成されている。
保持部材131は、図4Aに示すように1枚のシート状部材をコの字状に折り畳んで形成され、筒状部材11の折り返し部114に嵌め合い可能な大きさ、形状を持った切り欠き部133が形成されている。保持部材131は、筒状部材11内の載置面(不図示)側の平坦面111の形状と長さ(例えば頂点Cと頂点D間の長さ)と同じ(又は、ほぼ同じ)接地辺134が形成される。保持部材131には、通気用の通気孔135が設けられている。筒状部材11の折り返し部114に保持部材131の切り欠き部133を嵌め合いし、取り付けることで図4Bに示す床材132を支えるための骨組みを形成する。
保持部材131は筒状部材11内の載置面(不図示)側の平坦面111に設置辺134が整合するように嵌め入れられる。保持部材131は、平坦面が筒状部材11が載置される平坦な載置面(不図示)に平行になるように、筒状部材11内に配置される。保持部材131の高さは、床部材132が筒状部材11の断面である正六角形の頂点Cと頂点Eとを結ぶ直線上にくるように形成される。床部材132は保持部材131上に載置される。
台座部14は、図1に示すように、2つの底面が直角三角形の三角柱の部材である。この三角形の部材である台座部14は、三角柱の直交する2つの側面のうちの一方の側面が、筒状部材11の平坦部111の載置面(不図示)に接し、直交する他方の側面が、筒状部材11の平坦部111の載置面(不図示)に直交し、傾斜する側面が筒状部材11の1つの平坦面に接するように、配置されている。この台座部14が使用されることにより、筒状部材11は、平坦な載置面(不図示)に安定して載置される。
次に、図5を使用して、災害時に簡易に設置できる組立式居住スペース1の組立て方を説明する。図2Aに示される組立前の筒状部材と図3に示される蓋部材12、図4に示される床下部材13が用意される。
組立前の筒状部材11は、図2Aに示すように、長方形の本体部を有している。長方形の本体部110には辺115となる部分に罫線が形成されている。長方形の本体部110は、下辺112A及び上辺113Aを有している。長方形の本体部110が組み立てられた筒状部材11になった場合、下辺112Aが筒状部材の前方開口部112となり、上辺113Aが筒状部材11の後方開口部113となる。組立前の筒状部材11は、1枚の段ボールシートを型抜きした物である。
本体部110には、破線で示された罫線が7本設けられている。罫線は、下辺112A及び上辺113Aに直交するように、長方形の下辺112Aから上辺113Aにかけて設けられている。罫線は、筒状部材11における辺115となる部分に形成されている。隣り合う2つの罫線の間の部分は、筒状部材11の6つの平坦面111となる。6つの縦長の長方形の部分はすべて同じ大きさ、かつ同じ形状となっている。本体部におけるもっとも左側の罫線の左側の端部(以下、左側端部114Aという。)と、本体部におけるもっとも右側の罫線の右側の端部(以下、右側端部114Bという。)は、筒状部材11における折り返し部114になる部分である。段ボールシートに設けられた罫線は抜型等を利用して形成される。
図3Aに示すように、前方蓋部材121Aは、正六角形の形状を有し、切り欠き部124と、扉用開口部122Aと通気孔123を備える。扉用開口部122Aは人が出入りすることが可能な高さと幅を持つよう形成されている。通気孔123は、通気孔開口部123Aと通気孔開口部123Aと同様の大きさ、形状でコの字状に切り取られた開閉用フラップ123Bが設けられている。開閉用フラップ123Bには、開閉時に使用する取っ手となる切り欠き孔(不図示)が設けられている。
図3Bに示すように、後方蓋部材121Bは、正六角形の形状を有し、切り欠き部124と、窓用開口部122Bと通気孔123を備える。通気孔123は、通気孔開口部123Aと通気孔開口部123Aと同様の大きさ、形状でコの字状に切り取られた開閉用フラップ123Bが設けられている。開閉用フラップ123Bには取っ手となる切り欠き孔(不図示)が設けられている。
図3Cに示すように蓋部材12は、複数の段ボールシートを接着剤や固定部材によって固定し、積層したもので形成されている。積層する際、段ボールシートの段目の向きが90°異なるように交互に重ね合わされる(不図示)。蓋部材12の厚みは、筒状部材11の形状を維持、固定するのに十分な強度を持つように構成される。前方蓋部材121Aと後方蓋部材121Bの厚さは同じであることが好ましい。
図5に示すように、前方蓋部材121Aに設けられた切欠き部124を筒状部材11の折り返し部114に嵌め合いし、筒状部材11の前方開口部112に前方蓋部材121Aを嵌め込む。嵌め込まれた前方蓋部材121Aの外周は、筒状部材11の前方開口部112の周辺の平坦部111の内側の一部に接することとなる。前方蓋部材121Aにより筒状部材11は、正六角形の形状を維持し強度を上げることができる。筒状部材11の後方開口部113にも同様に後方蓋部材121Bが嵌め込まれる(不図示)。
また、図示は省略するが蓋部材12の固定を目的として、筒状部材11の前方開口部112と後方開口部113を覆うように段ボールなどのシート状部材で形成されたカバー部材(不図示)を取り付けても良い。カバー部材(不図示)を取り付けることで蓋部材12が筒状部材11から抜け落ちる事がなくなる。カバー部材には花柄などの印刷やステッカーを施すことで組立式居住スペースの外観が華やかになり、利用者の心理的負担を軽減することができる。
図5Aに示すように筒状部材11内部の載置面(不図示)側には、床部材13が配置されている。床部材13は平坦で、人が横たわったり、座ったりするために必要な強度を備えた素材、例えば複数の段ボールシートを積層したシート材、プラスチックダンボール、樹脂製の板、ベニヤ板、金属製の板等を用いて製造された床部材132とそれらを支持するための骨組みとなる保持部材131で構成されている。
保持部材131は図4Aが示すように段ボールなどのシート状部材で形成され、コの字状に折り曲げて形成される。保持部材131の筒状部材11の載置面(不図示)側に接する両端部には切り欠き部133が形成されている。保持部材131には、床下用通気孔135が形成されている。保持部材131の切り欠き部133を筒状部材11の折り返し部114に嵌め入れて取り付けられることで筒状部材11の折り返し部114の固定が強固となり、折り返し部114を床材132支える柱として利用することができる。これにより床部材132を平行かつ安定して支える事ができる骨組み構造が形成される。
図5Aに示すように筒状部材11内の載置面(不図示)側の平坦面111に整合するように保持部材131を嵌め入れる。この際、保持部材131に設けられた接地辺134が筒状部材11内の頂点C,頂点D及び頂点E周辺の平坦部111の一部に接することとなる。これにより保持部材131は、筒状部材11内で安定する。保持部材131の上に床部材132が載置される。床部材132には図4Bに示すように取っ手137が形成され、筒状部材11内から出し入れする事が容易になるように設計されている。床部材132は、保持部材131の骨組み上に設置される。床部材132は、筒状部座11の頂点Cと頂点Eを結んだ直線上になるよう配置される。これにより筒状部材11内の空間を広くとる事ができ、安定し、平坦な床部材13が形成される。
上述したように、組立式居住スペース1は、組み立て前の筒状部材11を全て同じ方向に折るという作業と、蓋部材12を筒状部材11の2つの開口部に嵌め込む、床下部材13を筒状部材11内に設置する作業と蓋部材を固定するカバーを取り付けるという作業だけで組立てられる。また、台座部14と床下部材13により、人が活動するスペースが載置面(不図示)より離れた状態となるため、載置面(不図示)からくる振動や冷気の影響を軽減する事ができる。また、蓋部材12に設けられた通気孔123を通気孔用フラップ123Bを利用して、開閉することで床下部材に設けられた通気孔135、取っ手137を通して筒状部材11内の換気を行うことが可能で、季節に合わせた快適な環境を維持できる。
また、カバーを取り外し、蓋部材12、床下部材13を取り外すだけで、簡易に解体も行える。また、組立式居住スペース1は全て段ボールシートで構成されるため、簡単に持ち上げる事が可能な重量であり、容易に移動させることができる。
このように、組立式居住スペース1によれば、組立及び解体を簡易に行う事が可能な災害時に簡易に設置できる組立式居住スペースを実現できる。また、組立式居住スペース1は、全て段ボールシートで構成されている。そのため、組み立て前や解体後も容易に移動が可能である。解体後は、リサイクルに回す事も可能であり環境への負担が少ない。
[第2実施形態]
次に、本考案の第2実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6A〜図6Cは、本考案の第2実施形態による組立式居住スペース集合体2を示す図である。第2実施形態については、主として第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様な構成については、詳細な説明を省略する。特に説明しない点には、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
図6Aに示すように、組立式居住スペース集合体2は、第1組立式居住スペース1A、第2組立式居住スペース1B及び第3組立式居住スペース1Cと、を備える。第1組立式居住スペース1A、第2組立式居住スペース1B及び第3組立式居住スペース1Cは、それぞれ第1実施形態で説明した組立式居住スペース1である。第1組立式居住スペース1Aは、第1筒状部材11Aと第1蓋部材12Aと第1床部材13Aと台座部14Aとを備えている。第2組立式居住スペース1Bは、第2筒状部材11Bと第2蓋部材12Bと第2床部材13Bと台座部14Bとを備え、第3組立式居住スペース1Cは、第3筒状部材11Cと第3蓋部材12Cと第3床部材13Cとを備える。第1筒状部材11A、第2筒状部材11B及び第3筒状部材11Cは、互いに形状及び大きさが同じである。
第1筒状部材11A、第2筒状部材11B及び第3筒状部材11Cが互いに一つの平坦面で隙間なく接することにより、第1組立式居住スペース1A、第2組立式居住スペース1B及び第3組立式居住スペース1Cは、ハニカム上に配置されている。また、組立式居住スペース集合体2の断面の形状は、図6Bに示すように、3つの正六角形がハニカム状に配置された形状となっている。よって、3つの正六角形は、1つの辺115が互いに接する様に配置されている。なお、図6Bは、組立居住スペース集合体2の断面の形状を説明するために簡略化された図であるため、3つの正六角形のみが図示されている。
ここで、「ハニカム状に配置される」とは、3つ以上の立体や3つ以上の平面図形が、互いに隙間なく配置されることを意味する。例えば、図6Aの組立居住スペース集合体2においては、第1筒状部材11A、第2筒状部材11B及び第3筒状部材11Cが互いに1つの平坦面で接しているため、第1組立居住スペース1Aと第2組立居住スペース1Bとの間や第2組立居住スペース1Bと第3組立居住スペース1Cとの間に、隙間は存在しない。そのため、第1組立居住スペース1A、第2組立居住スペース1B及び第3組立居住スペース1Cは、ハニカム状に配置されているといえる。また、図6Bにおいて、隣り合う正六角形の間に隙間は存在しない。そのため、3つの正六角形は、ハニカム状に配置されているといえる。
第1筒状部材11A、第2筒状部材11B及び第3筒状部材11Cは、互いに平坦面111が隙間なく接した状態で固定されている。
例えば、第1筒状部材11Aと第2筒状部材11Bとは、以下のように固定される。すなわち、第1筒状部材11Aの平坦面及び第2筒状部材11Bの平坦面にそれぞれ1つ又は複数のコの字状(又は円弧状)の切れ込みを入れることによって1つ又は複数のフラップを形成する。そして、第1筒状部材11Aの平坦面のフラップを第2筒状部材11Bの平坦面の切れ込みに差し込み、第2筒状部材11Bの平坦面のフラップを第1筒状部材11Aの平坦面の切れ込みに差し込む。このように、互いの平坦面のフラップを互いの平坦面の切れ込みに差し込むことによって、第1筒状部材11Aと第2筒状部材11Bとは固定される。
また、一方の平坦面にコの字状の切れ込みを入れることによってフラップを形成し、他方の平坦面に直線状のスリットを形成し、フラップを直線状のスリットに差し込むことによって、第1筒状部材11Aと第2筒状部材11Bとが固定されてもよい。さらに、フラップは、スリットに差し込まれた後、折り曲げられてもよい。他方の平坦面に直線状のスリットを複数形成し、複数のスリットにフラップを入れることにより、フラップを織り込むようにしてもよい。また、フラップは、スリットに差し込まれた後、クリップなどの固定部材によって固定されてもよい。第1筒状部材11Aと第3筒状部材11Cとの固定及び第2筒状部材11Bと第3筒状部材11Cとの固定も同様にして行われる。
また、第1筒状部材11A、第2筒状部材11B及び第3筒状部材11Cを互いに固定するためには、例えば、互いに接する平坦面同士をクリップ、接着剤、ボルト及びナット等の固定部材で固定しても良い。
組立式居住スペース集合体2は、3つの部屋を備えた2階建ての組立式居住スペースとして機能する。第1組立式居住スペース1A及び第2組立式居住スペース1Bが1階部分として機能し、第3組立式居住スペース1Cが2階部分として機能する。
この組立式居住スペース集合体2によれば、すべて第1実施形態で説明した組立式居住スペース1で構成されているため、組立及び解体が簡易に行う事ができる。第1組立式居住スペース1A、第2立式居住スペース1B及び第3立式居住スペース1Cは、一人の人が持ち上げ可能な程度に軽量であるため、2階部分に載せる事も容易である。2階建ての組立式居住スペースにすることにより、1部屋辺りの専有面積を抑制する事ができる。また図6A及び図6Bから分かるように、第1組立式居住スペース1Aと第2組立式居住スペース1Bの真上に組立式居住スペース1Cが存在しない。そのため、第1組立式居住スペース1A、第2組立式居住スペース1B内で生活する人は真上に人が居ないため安心感を得られる。同様に、第3組立式居住スペース1C内で生活する人は真下に人が居ないため安心感が得られる。
組立式居住スペース集合体2は、断面が正六角形の筒状部材11がハニカム状に配置された構成であるため、縦、横、斜め方向等の様々な方向からの力や荷重をほぼ均等に分散させることができる。そのため、組立式居住スペース集合体2は、組立及び解体が簡易な構成であるとともに、強度も確保できる構造となっていいる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、上記実施形態に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。例えば、上記実施形態では、筒状部材11の断面は正六角形であったが、この形状に限定されない。複数の組立式居住スペースがハニカム状に配置されえる形状であり、様々な方向からの力や荷重をほぼ均等に分散できる形状であればよい。
上記実施形態では、組立式居住スペース集合体2は、3つの組立式居住スペースのみで構成されていたが、これに限定されない。例えば4つ以上の組立式居住スペースで構成されても良い。また、図6Cに示すように図6Aの組立式居住スペース集合体2を複数組み合わせて、隣り合う組立カプセルルーム間に空間が存在し、一部の組立式居住スペースがハニカム状に配置されていない状態であってもよい。また3階建ての組立式居住スペースであってもよい。いずれも第1組立式居住スペース1A、第2組立式居住スペース1B及び第3組立式居住スペース1Cがハニカム状に配置された構成を含んでいる。このように第1組立式居住スペース1A、第2組立式居住スペース1B及び第3組立式居住スペース1Cがハニカム状に配置される構成を含むものであればよい。
上記実施形態では、筒状部材11が1枚のシートにより構成されていたが複数のシートの折り返し部同士を固定して形成されてもよい。その場合、最低1つの折り返し部114が筒状部材11内側の載置面(不図示)側に配置され載置面(不図示)と直交する状態となるように形成されればよい。また、折り返し部114の固定には、接着剤やクリップが使用されていたがこれに限定されない。例えば、ボルト及びナット、ステイプラの針等を使用して固定されても良い。すなわち折り返し部114の固定は、接着剤、ボルト及びナット、ステイプラの針、クリップ等の固定部材によって固定がなされていればよい。
上記実施形態では、蓋部材12が段ボールなどのシート状部材を積層し、接着剤などで固定したものが使用されていたが、これに限定されない。例えば、筒状部材11の形状が維持されるようなシート状部材で形成された構成であればよい。また、異なるシート状部材で形成された蓋部材を複数種類組み合わせて蓋部材12となるよう形成してもよい。また、通気孔123について、開閉可能な構成としてコの字状に切り取られたフラップを用いた物を記載したが、通気孔123が開閉可能な構成であればよい。例えば嵌め込み式の蓋部材やカバー部材(不図示)の取り外し、開閉を利用するなど、通気孔123を開閉できる構成となっていれば通気孔の形状、大きさなどが異なってもよい。
上記実施形態では、床下部材13の保持部材131は1種類のみで骨組みを構成していたが複数種類の保持部材131を組み合せて、筒状部材11の折り返し部114に嵌め込んで骨組みとしてもよい。また、保持部材131の接地辺134も筒状部材11の載置面(不図示)側の平坦面111に整合した形状となっているがこれに限定されない。例えば、接地辺134が凹凸を持った形状で構成されても良い。保持部材131は床部材132を安定かつ平行に筒状部材11内で保持できる構成となっていればよい。
上記実施形態では、シート状部材として段ボールシートが使用されていたが、これに限定されない。シート状部材は、折り曲げ可能で、組立式居住スペースに使用可能な強度を有する素材であればよい。例えば樹脂製(プラスチック製)の板やプラスチックダンボールが使用されても良い。また、シート状部材の表面に印刷やステッカーが施されたものを使用しても良い。上記実施形態で筒状部材11、蓋部材12、床下部材13は、共に段ボールシートが用いられていたが、互いに異なる素材が用いられても良いし、異なる素材を組み合わせて使用されても良い。
上記実施形態では、平坦な載置面(不図示)に組立式居住スペース1を載置する際、台座部14が使用されていたが、必ずしも使用されなくても良い。例えば筒状部材11の形状に一致する窪みを載置面に形成し、その窪みに筒状部材11の一部を入れる事によって、組立式居住スペース1を載置するようにしてもよい。
1 組立式居住スペース
2 組立式居住スペース集合体
1A 第1組立式居住スペース
1B 第2組立式居住スペース
1C 第3組立式居住スペース
11 筒状部材
11A 第1筒状部材
11B 第2筒状部材
11C 第3筒状部材
111 平坦部
112 前方開口部(開口部)
113 後方開口部(開口部)
12 蓋部材
121A 前方蓋部材
121B 後方蓋部材
123 通気孔
13 床下部材
131 保持部材
132 床部材
14 台座部

Claims (3)

  1. 6つの平坦面及び2つの開口部を有し、断面が六角形状の筒状部材を備え、前記筒状部材は、折れ曲がったシート状部材からなり、前記筒状部材はそれぞれ前期シート状部材の折り曲げられた2つの端部が重ね合わせられることによって形成された折り返し部が設けられており、前記折り返し部は、少なくとも一つが前記筒状部材内側の載置面側に載置面と直交するよう構成され、前記筒状部材の2つの前記開口部には、前記六角形と同じ形状の部分を有する蓋部材が設けられており、前記筒状部材の内部には、床面を底上げする保持部材と平坦部を有する床部材で構成された床下部材を備えていることを特徴とする災害時に簡易に設置できる組立式居住スペース。
  2. 前記筒状部材が1枚のシート状部材からなる請求項1に記載の組立式居住スペース。
  3. 前記六角形は、正六角形である請求項1又は2記載の組立式居住スペース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CH715938A1 (de) * 2019-03-15 2020-09-15 Planidee Gmbh Vertikal stapelbare Verweil-Vorrichtung.
CN113152933A (zh) * 2021-03-15 2021-07-23 江苏旭福集成科技有限公司 一种地下防御用方舱

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