JP3205108U - 顔面装着部材の支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンカー部材に髪の毛等が絡んだり、アンカー部材によって傷めたりすることがない顔面装着部材の支持構造を提供する。【解決手段】予め顔面10に取付けられているアンカー部材20にマスクカバー30の左右両端部である延出部32を止着する。アンカー部材20の表面側を支持部21としてマグネットで構成する。延出部32には、マグネットの支持部21へ磁力で吸着される鉄等の強磁性体からなる被支持部33が設けられる。延出部32をアンカー部材20の上へ重ねると、被支持部33がマグネットの支持部21へ磁力で吸着され、アンカー部材20へ着脱自在に固定される。アンカー部材20の支持部21がマグネットのため、髪の毛が絡まず、マスクカバー30側の素材を傷めることもない。【選択図】図1
Description
この考案は、予め顔面へ取付けたアンカー部材により、マスク等の顔面装着部材を支持する構造に関する。
顔面へ予めアンカー部材を取付け、このアンカー部材を介してマスクを着脱自在に顔面へ装着するものは公知である。このようにしたマスクは、従来のように耳掛け紐を介して耳へ取付けないので、長時間使用しても耳の付け根が痛くなるようなことが無く、快適に使用できる(特許文献1)。
さらに、耳掛け紐のないマスクの他の例として、マスクをマスク本体と左右方向端部に分離し、左右方向端部を粘着部とし、これを粘着材で顔面へ取付けるとともに、この部分の表面と、これに重なるマスク本体の端部内側に面ファスナー等からなる接続部を設け、この接続部でマスク本体を粘着部と分離・結合することにより、マスク本体を顔面上へ着脱自在にしたものもある(特許文献2)。
さらに、耳掛け紐のないマスクの他の例として、マスクをマスク本体と左右方向端部に分離し、左右方向端部を粘着部とし、これを粘着材で顔面へ取付けるとともに、この部分の表面と、これに重なるマスク本体の端部内側に面ファスナー等からなる接続部を設け、この接続部でマスク本体を粘着部と分離・結合することにより、マスク本体を顔面上へ着脱自在にしたものもある(特許文献2)。
ところで、上記特許文献1のように突出する係合部を備えたアンカー部材は、顔面へ取付けたとき係合部が顔面から大きく突出して視界に入るので顔面へ取付けておくことが煩わしくなる。したがって、アンカー部材を極力薄くすることが望まれている。
また、上記特許文献2のようにアンカー部材を面ファスナーで構成すると、アンカー部材を髪の毛の近くで使用するため、面ファスナーを顔面へ取付けるとき髪の毛を絡ませないように、髪の毛を避けて取付けなければならず取付が面倒になった。また、顔面へ取付けた面ファスナーに髪の毛が絡むと不快になったり、マスク等の顔面装着部材との係合力が低下することがあった。そのうえ面ファスナーには、髪の毛以外の糸くずのようなゴミなども付着しやすくなるため汚れやすくなった。また、面ファスナーに指先等でさわるとザラザラとした肌触りがあり不快になった。
さらに、面ファスナーを直接マスクと係脱させると、マスク等の顔面装着部材の素材を毛羽立てて傷めてしまった。
そこで、アンカー部材を薄くするとともに、髪の毛等が絡みにくく、マスク等の顔面装着部材の素材を傷めず、そのうえ肌触りもよい顔面装着部材の支持構造の実現を目的とする。
また、上記特許文献2のようにアンカー部材を面ファスナーで構成すると、アンカー部材を髪の毛の近くで使用するため、面ファスナーを顔面へ取付けるとき髪の毛を絡ませないように、髪の毛を避けて取付けなければならず取付が面倒になった。また、顔面へ取付けた面ファスナーに髪の毛が絡むと不快になったり、マスク等の顔面装着部材との係合力が低下することがあった。そのうえ面ファスナーには、髪の毛以外の糸くずのようなゴミなども付着しやすくなるため汚れやすくなった。また、面ファスナーに指先等でさわるとザラザラとした肌触りがあり不快になった。
さらに、面ファスナーを直接マスクと係脱させると、マスク等の顔面装着部材の素材を毛羽立てて傷めてしまった。
そこで、アンカー部材を薄くするとともに、髪の毛等が絡みにくく、マスク等の顔面装着部材の素材を傷めず、そのうえ肌触りもよい顔面装着部材の支持構造の実現を目的とする。
上記課題を解決するため本願の第1の考案は、顔面(10)へ装着される顔面装着部材(30)と、これを支持するため予め顔面(10)へ取付けられるアンカー部材(20)とを備えた顔面装着部材の支持構造において、
前記アンカー部材(20)の表面に前記顔面装着部材(30)の支持部(21)を設け、
前記顔面装着部材(30)の前記アンカー部材(20)へ重なる部分(32)に被支持部(33)を設けるとともに、
前記支持部(21)と前記被支持部(33)の少なくとも一方をマグネットで構成し、他方をこのマグネットへ磁力で吸着される磁性体で構成したことを特徴とする。
前記アンカー部材(20)の表面に前記顔面装着部材(30)の支持部(21)を設け、
前記顔面装着部材(30)の前記アンカー部材(20)へ重なる部分(32)に被支持部(33)を設けるとともに、
前記支持部(21)と前記被支持部(33)の少なくとも一方をマグネットで構成し、他方をこのマグネットへ磁力で吸着される磁性体で構成したことを特徴とする。
第2の考案は、前記支持部(21)がマグネットで構成され、前記被支持部(33)は強磁性体からなり、機械的又は化学的に顔面装着部材(30)へ取付けられていることを特徴とする。
第3の考案は、前記被支持部(33)がマグネットで構成され、前記支持部(21)は強磁性体からなることを特徴とする。
第4の考案は、前記被支持部(33)が前記支持部(21)との間に前記顔面装着部材(30)を挟んだ状態で前記支持部(21)へ磁力で吸着されることにより、前記顔面装着部材(30)を前記アンカー部材(20)へ固定することを特徴とする。
請求項1の考案によれば、アンカー部材の支持部と顔面装着部材の被支持部とを、いずれか一方がマグネットで、他方が強磁性体の組み合わせとすることにより、被支持部がアンカー部材の支持部へ磁力で吸着される構成にしたので、アンカー部材を薄くすることができ、顔面へ取付けたとき視界へ入りにくくして快適に使用できるようになる。
また、アンカー部材を髪の毛の近くで使用しても、髪の毛に絡みにくくなり、顔面への取付けが容易になる。また髪の毛がアンカー部材へ絡むことによる不快感や、被支持部に対する支持力低下も生じにくくなる。
そのうえ、髪の毛以外の糸くずのようなゴミなども付着しにくくなるため長期間使用しても汚れにくくなる。
さらに、指先等で触っても肌触りが良好となる。そのうえ、顔面装着部材の素材を傷めることもない。
また、アンカー部材を髪の毛の近くで使用しても、髪の毛に絡みにくくなり、顔面への取付けが容易になる。また髪の毛がアンカー部材へ絡むことによる不快感や、被支持部に対する支持力低下も生じにくくなる。
そのうえ、髪の毛以外の糸くずのようなゴミなども付着しにくくなるため長期間使用しても汚れにくくなる。
さらに、指先等で触っても肌触りが良好となる。そのうえ、顔面装着部材の素材を傷めることもない。
第2の考案によれば、支持部をマグネットとし、被支持部を強磁性体としたので、比較的重量があるマグネット側を支持部として顔面へ取付けることで、重量のあるマグネットを顔面上へ安定させて支持することができる。
また、顔面装着部材の被支持部を比較的軽量にでき、交換用の顔面装着部材を軽量化できる。そのうえ、機械的又は化学的に簡単に取付けできる。
また、顔面装着部材の被支持部を比較的軽量にでき、交換用の顔面装着部材を軽量化できる。そのうえ、機械的又は化学的に簡単に取付けできる。
請求項3の考案によれば、被支持部をマグネットとし、支持部を強磁性体としたので、顔面装着部材を装着しないときも顔面へ取付けておく可能性があるアンカー部材を軽量にして、違和感なく長時間顔面へ取付けることを可能にする。
請求項4の考案によれば、被支持部と支持部の間に顔面装着部材を挟んで固定するので、被支持部を顔面装着部材へ取付けず別体にしたままにしておくことができる。このため、被支持部の顔面装着部材に対する取付工程を省略することができる。
以下、図面に基づいて顔面装着部材をマスクカバーとし、アンカー部材にマグネットを設けた一実施形態を説明する。図1はマスクカバーを装着する途中の状態、図2は装着後の状態をそれぞれ示す。
顔面10の耳11近傍における左右両頬12に予めアンカー部材20が取付けられている。アンカー部材20の表面にはマグネットで構成された支持部21が設けられている。アンカー部材20は、頬12のうち、鼻13と耳11の中間部で耳11寄りの位置に取付けられている。14は目、15は口、16は顎(図1)、17は耳前方の髪の毛(「もみあげ」ともいう)である。
顔面10の耳11近傍における左右両頬12に予めアンカー部材20が取付けられている。アンカー部材20の表面にはマグネットで構成された支持部21が設けられている。アンカー部材20は、頬12のうち、鼻13と耳11の中間部で耳11寄りの位置に取付けられている。14は目、15は口、16は顎(図1)、17は耳前方の髪の毛(「もみあげ」ともいう)である。
なお、アンカー部材20の取付位置は顔面装着部材の種類等に応じて任意に設定できる。本実施例では、マスクカバー30の支持に適した、鼻13の先端側後方かつ耳の穴前方に位置する突起11aの前方となる頬骨上位置12aになっている。この位置は、耳たぶ11bの近傍でもあって、アンカー部材20を容易に取付けできるスペースがあるとともに、マスクカバー30を装着せず、アンカー部材20を顔面10に露出させて使用する場合に周囲から見えやすい位置でもある。なお、図1のマスクカバー30は、顔面10を覆う前の状態と、覆いかけた状態の二態様を同時に示している。
また、耳前方の髪の毛17と耳11との間に形成される耳前方部12bも、マスクカバー30を支持するアンカー部材20の取付位置に適している。この位置は、特に化粧をした女性などにおいても、この部分はほとんど化粧がされないため、アンカー部材20を着脱しても化粧が乱れる心配のない部分である。
なお、耳前方部12bは、比較的前後方向(横幅方向)の狭い部分であるが、アンカー部材20を図示形状と異なる楕円等の縦長形状にしておけば、耳前方部12bへ容易に取付けることができる。
なお、耳前方部12bは、比較的前後方向(横幅方向)の狭い部分であるが、アンカー部材20を図示形状と異なる楕円等の縦長形状にしておけば、耳前方部12bへ容易に取付けることができる。
左右のアンカー部材20にはマスクカバー30の左右両端部である延出部32がマグネットで構成された支持部21の磁力により着脱自在に止着される。
延出部32の裏側(顔面10に対面する側)でアンカー部材20に重なる位置には被支持部33が設けられている。この例における被支持部33は、強磁性体等の金属からなり、延出部32の裏面へ予め取付けられている。
延出部32の裏側(顔面10に対面する側)でアンカー部材20に重なる位置には被支持部33が設けられている。この例における被支持部33は、強磁性体等の金属からなり、延出部32の裏面へ予め取付けられている。
被支持部33はアンカー部材20のマグネットである支持部21が発生する磁力で支持部21へ吸着される部材である。その結果、被支持部33をアンカー部材20の支持部21へ磁力で吸着させることにより、マスクカバー30はアンカー部材20へ着脱自在に取付けられて支持され、顔面10上へ装着される。
マスクカバー30は不織布等の通気性を有する繊維素材であり、左右の頬12間を横断して顔面10の下半部全体を覆う左右方向へ長い部材であり、鼻13、口15、顎16を覆う。但し、顎16を覆わない形状のものでも良い。
マスクカバー30は顔面装着部材であるフェイスカバーの一例であり、左右方向中間部のカバー本体部31と、その左右両側から耳11方向へ延びる延出部32を一体に備え、顔面へフィットするように立体的に形成されている。
なお、マスクカバー30の素材は、フェルトや、不織布又はガーゼのような織布などの布、さらには通気性を確保したプラスチック製フィルムのようなものでもよい。
なお、マスクカバー30の素材は、フェルトや、不織布又はガーゼのような織布などの布、さらには通気性を確保したプラスチック製フィルムのようなものでもよい。
カバー本体部31の裏側には、医療用もしくは衛生用の交換マスク34が重ねられている。交換マスク34は、例えば花粉対策として5μm以上の微粒子を捕捉できる家庭用の衛生マスクであり、市販されている既製品である。但し、耳掛け紐のないフィルター本体部のみからなり、ガーゼや不織布などの適当な素材を単純に四角状に折り畳んだものでもよい。また、マスクの性能は、より小さな微粒子を捕捉できる医療用や産業用のものでもよい。
なお、マスクカバー30は通気性を有する例えば不織布製のものであって、多少のフィルター機能を有する場合でも、そのフィルター性能は家庭用の衛生マスクレベルより低いものとなっている。
なお、マスクカバー30は通気性を有する例えば不織布製のものであって、多少のフィルター機能を有する場合でも、そのフィルター性能は家庭用の衛生マスクレベルより低いものとなっている。
この交換マスク34は、カバー本体部31の裏側へ重ねられることにより、鼻13、目14もしくは口15を覆った状態で、マスクカバー30により顔面10上へ固定される。但し、交換マスク34をマスクカバー30へより確実に固定させるには、必要により両面接着テープ等により仮止めすることもできる。
図3はアンカー部材20の詳細を示す。図3は(A)にアンカー部材20の斜視図、(B)に(A)のB−B線断面図を示す。これらにおいて、アンカー部材20は、表面の支持部21、その裏面側に設けられた弾性層22及び粘着層23を備える。
支持部21は所定形状に成形された公知の固定磁石やフェライト磁石、さらにはマグネット素材をシート状にしたマグネットシート等を適宜用いて形成される。その形状やサイズ等は任意である。
支持部21は所定形状に成形された公知の固定磁石やフェライト磁石、さらにはマグネット素材をシート状にしたマグネットシート等を適宜用いて形成される。その形状やサイズ等は任意である。
この例では、支持部21が弾性層22(粘着層23)よりも小径の円柱状をなし、周囲を固定部材24により固定されている。固定部材24は樹脂等の適宜部材からなる外形が弾性層22(粘着層23)と同形(円形)・同寸の部材であり、中央に設けた穴へ支持部21を嵌合することにより、支持部21を固定部材24と一体化している。支持部21は固定部材24より若干表面側へ突出し、被支持部33を吸着しやすくなっている。
固定部材24は、支持部21が弾性層22(粘着層23)より小さいとき、弾性層22(粘着層23)を設けるために設けられる。また、固定部材24を設けずに大きな弾性層22へ小さな支持部を設けたとき、支持部21が指先等との接触で剥がれ易くなることを防ぐことができる。なお、支持部21が弾性層22(粘着層23)と同形同寸の場合は、固定部材24を省略することができる(図5参照)。また、弾性層22が支持部21を支持できる程度の堅さを有するときも固定部材24を省略することができる。
支持部21及び固定部材24の裏面は面一な.平滑面をなし、ここにスポンジ等の柔軟で変形容易な弾性材料からなる弾性層22が接着等で取付けられている。
弾性層22の裏面にはさらに適当な粘着剤が塗布された粘着層23が形成され、顔面10へ取付可能である。
弾性層22の裏面にはさらに適当な粘着剤が塗布された粘着層23が形成され、顔面10へ取付可能である。
なお、弾性層22は、アンカー部材20を顔面10へ取付けるとき、粘着層23が顔面10の曲面になじんで変形できるようにするためのものであり、粘着層23自体もしくは固定部材24がこのような変形を可能にするものであれば省略可能であり、弾性層22は必要により設けられる。アンカー部材20はマグネットの支持部21を設けることにより、薄型でかつ表面が平滑で肌触りのよいものになる。
支持部21を除くアンカー部材20の表面側には、必要により装飾層25が印刷等により形成されている。装飾層25は図3の(B)のみに示してある。装飾層25はアンカー部材20における装飾面でもある。なお、図3の(B)は、弾性層22、粘着層23及び装飾層25を概略的にかつ誇張したサイズの表記になっている。
装飾層25は支持部21の上から印刷等で着色形成され、例えば、宝飾類(ビジュー)を模した宝飾風装飾印刷(ビジュー印刷という)となっている。
また、ビジュー印刷とすることにより、アンカー部材20を顔面10へ取付けたまま、これへマスクカバー30を止着しない状態で、顔面10を装飾する宝飾風顔面アクセサリーとすることができる。したがって、アンカー部材20を単独で比較的長時間、顔面10上へ有意義に取付けておくことが可能になる。
但し、装飾層25としてビジューの印刷は必須ではなく、宝飾風以外の模様や形状等からなる適宜装飾にすることができる。
また、ビジュー印刷とすることにより、アンカー部材20を顔面10へ取付けたまま、これへマスクカバー30を止着しない状態で、顔面10を装飾する宝飾風顔面アクセサリーとすることができる。したがって、アンカー部材20を単独で比較的長時間、顔面10上へ有意義に取付けておくことが可能になる。
但し、装飾層25としてビジューの印刷は必須ではなく、宝飾風以外の模様や形状等からなる適宜装飾にすることができる。
また、マスクカバー30を単に顔面10上へ止着するためだけの目的でアンカー部材20を用いる場合、このアンカー部材20は装飾的に構成されないシンプルなものであってもよい。例えば、帯板状で供給される原料のマグネットシートから、正方形又は長方形等の装飾性のない形状にカットしただけの支持部21を使用できる。また、適当形状にカットされたものを、表面に印刷や着色等の特別な装飾を施さず地色の素材のまま使用することもできる。
図4は被支持部33及びその延出部32に対する取付けを示す。図4の(A)は、延出部32へ機械的に取付けるようにした例であり、被支持部33は、支持部21と同様な形状(円形)及びサイズをなす、薄板状の強磁性体(例えば、鉄)からなる吸着本体部33aと、その周方向対向位置に設けられた一対の爪33bを備える。爪33bの数や大きさ並びに配置は任意である。
この爪33bを略直角に折り曲げて立てた状態にした被支持部33を、延出部32の裏面から押しつけて爪33bを延出部32に突き刺して表側へ出し、ここで爪33bを吸着本体部33a上へ重なるように折り曲げると、被支持部33が延出部32へ機械的にかつ簡単に取付けられる。なお、被支持部33を延出部32へ機械的に取付けるための他の構造として、被支持部33をホックにしてもよい。
図4の(B)は、被支持部33を延出部32へ接着(粘着)により化学的に取付ける例を示す。この例の被支持部33は、爪が設けられず、その代わりに、吸着本体部33aの延出部32へ重ねられる面に接着(粘着)層33cを形成し、その上に剥離紙33dを貼ってある。
剥離紙33dを剥がして、接着(粘着)層33cを延出部32の裏面へ押しつければ、吸着本体部33aが接着(粘着)により化学的に延出部32へ結合される。このため、延出部32へ被支持部33を化学的にかつ簡単に取付けることができる。
剥離紙33dを剥がして、接着(粘着)層33cを延出部32の裏面へ押しつければ、吸着本体部33aが接着(粘着)により化学的に延出部32へ結合される。このため、延出部32へ被支持部33を化学的にかつ簡単に取付けることができる。
図5は、被支持部33を延出部32へ予め取付けずに使用する例を示す。(A)は被支持部33を一体化した状態におけるアンカー部材20の斜視図、(B)は延出部32を固定する際における展開図、(C)は延出部32を固定した状態における固定部の斜視図、(D)は(C)におけるD−D線に沿う断面図である。
この例では、支持部21が弾性層22(粘着層23)と同形同寸に形成されている。また、被支持部33は吸着本体部33aのみで構成されるが、例えば支持部21とほぼ同形同寸に形成され、マスクカバー30を装着しないときは、(A)に示すように、延出部32へ取付けられず、アンカー部材20の支持部21へ吸着しておく。なお、被支持部33には必要により装飾層25と同様の装飾を施しておくこともできる。
マスクカバー30を装着するときは、(B)に示すように、被支持部33を支持部21から分離し、延出部32を支持部21の上へ重ね、さらにその上から被支持部33をアンカー部材20側へ押しつける。
マスクカバー30を装着するときは、(B)に示すように、被支持部33を支持部21から分離し、延出部32を支持部21の上へ重ね、さらにその上から被支持部33をアンカー部材20側へ押しつける。
すると、(C)及び(D)に示すように、被支持部33が延出部32を挟んでアンカー部材20の支持部21へ吸着されるので、延出部32はアンカー部材20へ固定される。マスクカバー30を顔面から外すときは、被支持部33を延出部32から離すように引っ張ると、被支持部33が支持部21から引き離されて、延出部32がアンカー部材20から解放されるので、マスクカバー30を顔面から外すことができる。
その後、被支持部33を支持部21へ吸着させて、(A)の当初状態へ戻る。
その後、被支持部33を支持部21へ吸着させて、(A)の当初状態へ戻る。
このように、被支持部33を延出部32へ直接取付けないで使用すると、被支持部33を延出部32へ取付ける工程を省略できる。また、被支持部33はマグネットの支持部21へ吸着させてアンカー部材20と一体化しておくことができ、特別な収納場所を設ける必要がないので便利である。
しかも、延出部32の固定位置を調整して、延出部32にたるみが生じないように取付けできるので、マスクカバー30の装着時における顔面フィット感を高めることができる。また、被支持部33に装飾を施しておけば、マスクカバー30装着時もマスクカバー30を装着せずアンカー部材20のみを単独使用するときも、顔面装飾に役立たせることができる。
なお、図4及び図5の例において、被支持部33をマグネットで構成することもできる。この場合、アンカー部材20は、支持部21をマグネットに代えて、強磁性体の金属板等からなる磁力吸着部材を用いるようにする。このようにして、アンカー部材20が薄型でかつ表面が平滑で肌触りのよいものになることは同じである。また、被支持部33をマグネットにした場合でも、被支持部33が磁力で支持部21へ吸着されることに変わりはない。
次に、マスクカバー30の顔面10に対する装着について説明する。なお、以下の説明における被支持部33は図4の(A)に示すものとする。
図1に示すように、カバー本体部31の裏側へ交換マスク34を重ね、予め一方側の被支持部33をアンカー部材20へ係合させ、カバー本体部31及び交換マスク34を、鼻13及び口15の上へ重ね、他方側の被支持部33を対向する側のアンカー部材20へ重ねて、マグネットである支持部21へその磁力で吸着させる。
これにより、図2に示すように、マスクカバー30は左右両端の被支持部33が左右両頬12上のアンカー部材20へ吸着固定されることにより顔面10上に止着固定され、同時に交換マスク34もマスクカバー30により顔面10上に固定される。
これにより、図2に示すように、マスクカバー30は左右両端の被支持部33が左右両頬12上のアンカー部材20へ吸着固定されることにより顔面10上に止着固定され、同時に交換マスク34もマスクカバー30により顔面10上に固定される。
この装着状態において、左右の延出部32は交換マスク34から左右へ延び、耳11近傍まで頬12の上を覆う。また、上下方向にても、カバー本体部31の上下部が交換マスク34の上下を越えて長く延びだしている。
したがって、マスクカバー30は交換マスク34を完全に覆い、交換マスク34を露出させないため、顔面装飾部材としても機能している。マスクカバー30の表面に適宜な装飾模様を形成したり、カラフルに着色したり、全体形状を装飾的にすれば、さらに顔面装飾部材としての効果を高めることができる。
また、交換マスク34を耳掛け紐で耳11へ掛けないため、長時間装着しても耳の付け根が痛くなることがない。
また、交換マスク34を耳掛け紐で耳11へ掛けないため、長時間装着しても耳の付け根が痛くなることがない。
交換マスク34は、必要により交換自由である。交換する場合は、まず、マスクカバー30の左右の被支持部33のうち少なくとも一方をアンカー部材20から外せば、マスクカバー30を顔面10から離し、交換マスク34だけをマスクカバー30及び顔面10から取り外すことができ、交換マスク34のみを交換してマスクカバー30の内側へ重ね、再びマスクカバー30の左右の被支持部33を対応するアンカー部材20へ係合すれば、顔面10上に新たな交換マスク34を装着できる。
しかも、複数の交換マスク34は既製品(耳掛け紐がある場合はこれを切除するか、もしくはそのまま残した状態のもの)が利用できるとともに、これらに対して共通のマスクカバー30を使用できるので、マスクカバー30を専用品とせず、複数のマスクを交換できるようになり汎用性が増す。
また、アンカー部材20は予め顔面10へ取り付けたままとしておくことができる。アンカー部材20は顔面へ粘着剤により取付けてから一度剥がすと、粘着剤の表面に皮脂が付着することにより、粘着力が低下するため繰り返し使用が難しくなるが、アンカー部材20を剥がさなければアンカー部材20は顔面10に対する当初の取付状態を維持し、アンカーとしての機能を失わない。そこで、アンカー部材20を剥がさず、マスクカバー30のみを脱着することにより、顔面10へマスクカバー30を複数回着脱できる。
しかも、マスクカバー30を装着しないときは、アンカー部材20が顔面10の上に露出して配置されることになるが、アンカー部材20の表面には印刷により装飾が施されているので、アンカー部材20を積極的に顔面10の装飾部材として機能させることができ、アンカー部材20を単独で顔面10の上に残し、マスクカバー30と関係なく顔面装飾部材として使用できる。
次に、本実施形態による効果を説明する。図1及び図2に示すように、アンカー部材20の支持部21をマグネットとし、マスクカバー30(顔面装着部材)の延出部32に設けられる被支持部33を磁性体としたので、延出部32の被支持部33をアンカー部材20の上へ重ねるだけで、支持部21のマグネットにより磁力で被支持部33を吸着でき、マスクカバー30をアンカー部材20を介して顔面10へ着脱自在にかつ簡単に止着できる。
このとき、支持部21をマグネット、被支持部33を鉄等の強磁性体で構成にしたので、アンカー部材20を極力薄くすることができ、顔面10へ取付けたときも視界に入りにくくなるので、顔面へ取付けておいても煩わしくなく、長時間の取付が可能になる。
また、アンカー部材20を顔面10の上にて髪の毛の近くで使用しても、髪の毛に絡みにくくなり、顔面10への取付けが容易になる。また髪の毛がアンカー部材20へ絡むことによる不快感や、被支持部33に対する支持力低下も生じにくくなる。
また、アンカー部材20を顔面10の上にて髪の毛の近くで使用しても、髪の毛に絡みにくくなり、顔面10への取付けが容易になる。また髪の毛がアンカー部材20へ絡むことによる不快感や、被支持部33に対する支持力低下も生じにくくなる。
そのうえ、アンカー部材20には髪の毛以外の糸くずのようなゴミなども付着しにくくなるため長期間使用しても汚れにくくなる。
さらに、指先等で触っても肌触りが良好となる。そのうえ、マスクカバー30の素材を傷めることもない。
さらに、指先等で触っても肌触りが良好となる。そのうえ、マスクカバー30の素材を傷めることもない。
なお、アンカー部材20の支持部21とマスクカバー30の被支持部33とを、いずれか一方がマグネットで、他方が磁性体とする組み合わせにすることは自由であり、いずれの組み合わせでも、上記効果が得られる。また、マスクカバー以外の顔面装着部材を用いる場合も同様である。
さらに、図4に示すように、支持部21をマグネットとし、被支持部33を強磁性体の金属(鉄等)にすれば、比較的重量があるマグネット側を支持部21として顔面10へ取付けることで、重量のあるマグネットを顔面10上へ安定させて支持することができる。
また、マスクカバー30(顔面装着部材)の被支持部33を薄板状の鉄等で構成することにより比較的軽量にでき、交換用のマスクカバー30(顔面装着部材)を軽量化できる。そのうえ、被支持部33は、図4の(A)のように機械的、又は図4の(B)のように化学的に簡単に取付けできる。
また、マスクカバー30(顔面装着部材)の被支持部33を薄板状の鉄等で構成することにより比較的軽量にでき、交換用のマスクカバー30(顔面装着部材)を軽量化できる。そのうえ、被支持部33は、図4の(A)のように機械的、又は図4の(B)のように化学的に簡単に取付けできる。
また、被支持部33をマグネットとし、支持部21を強磁性体の金属とすれば、マスクカバー30(顔面装着部材)を装着しないときも顔面10へ取付けておく可能性があるアンカー部材20を軽量にして、違和感なく長時間顔面10へ取付けることが可能になる。
また、図5に示すように、被支持部33と支持部21の間にマスクカバー30(顔面装着部材)の延出部32を挟んで固定すると、被支持部33を延出部32へ取付けず別体にしたままにしておくことができる。このため、被支持部33の延出部32に対する取付工程を省略することができる。また、被支持部33を外観される装飾部材として活用することもできる。
なお、本願考案は上記実施形態に限定されるものではなく、考案の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、マスクカバー30が簡易なフィルター機能を有する通気性素材で構成されている場合は、内側の交換マスク34を省略した状態で、被支持部33をアンカー部材20へ止着すれば、交換マスク34抜きで、直接鼻13や口15を覆って比較的大きな埃等を防ぐ簡易マスクもしくは冬期の防寒マスクとして、マスクカバー30を使用することもできる。この場合も、素材や色の選択もしくは表面へ適当な模様等の装飾を施すこと等により、顔面装飾部材としても機能させることができる。
さらに、アンカー部材20に止着する顔面装着部材は、マスクカバー30やマスクに限らず、各種のお面やアイマスクなど、顔面の少なくとも一部を覆うように取付けられるフェイスカバー、もしくはアンカー部材20に止着される、例えば、宝飾的に構成されたなどの顔面アクセサリーとして用いられるもの等、各種の顔面装着部材が可能である。
10:顔面、11:耳、12:頬、13:鼻、20:アンカー部材、21:支持部、30:マスクカバー、32:延出部、33:被支持部、34:交換マスク
Claims (4)
- 顔面(10)へ装着される顔面装着部材(30)と、これを支持するため予め顔面(10)へ取付けられるアンカー部材(20)とを備えた顔面装着部材の支持構造において、
前記アンカー部材(20)の表面に前記顔面装着部材(30)の支持部(21)を設け、
前記顔面装着部材(30)の前記アンカー部材(20)へ重なる部分(32)に被支持部(33)を設けるとともに、
前記支持部(21)と前記被支持部(33)の少なくとも一方をマグネットで構成し、他方をこのマグネットへ磁力で吸着される強磁性体で構成したことを特徴とする顔面装着部材の支持構造。 - 前記支持部(21)がマグネットで構成され、前記被支持部(33)は強磁性体からなり、機械的又は化学的に顔面装着部材(30)へ取付けられていることを特徴とする請求項1に記載した顔面装着部材の支持構造。
- 前記被支持部(33)がマグネットで構成され、前記支持部(21)は強磁性体からなることを特徴とする請求項1に記載した顔面装着部材の支持構造。
- 前記被支持部(33)は前記支持部(21)との間に前記顔面装着部材(30)を挟んだ状態で前記支持部(21)へ磁力で吸着されることにより、前記顔面装着部材(30)を前記アンカー部材(20)へ固定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した顔面装着部材の支持構造。
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CN106307712A (zh) * | 2016-10-09 | 2017-01-11 | 北京小米移动软件有限公司 | 一种口罩 |
WO2021106666A1 (ja) * | 2020-11-16 | 2021-06-03 | 有限会社望月板金 | マスク装着具及びマスク |
WO2022038302A1 (es) * | 2020-08-17 | 2022-02-24 | Daniel Alaguero Cuervo | Mascarilla perfeccionada |
EP4122548A1 (en) * | 2021-07-19 | 2023-01-25 | LG Electronics Inc. | Mask apparatus |
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