JP3204648B2 - 副映像符号化方法及び装置 - Google Patents

副映像符号化方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は再書込可能な光ディ
スクにおいて用いられる副映像符号化装置及び方法に係
り、特にクローズドキャプション(Closed Caption)を副
映像(Sub-Picture）に符号化する装置及び方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、クローズドキャプションはテ
レビプログラムに含まれ、ＮＴＳＣ方式の場合525 ライ
ン中、21番目ラインに伝送される。即ち、ＮＴＳＣの場
合、１フィールドに16ビットのデータを伝送するのでク
ローズドキャプションデータは１秒当り最大480 ビット
に伝送される。
【０００３】図１は米国のＴＶ放送で使用しているクロ
ーズドキャプションのデータ伝送構造図である。クロー
ズドキャプションは図１に示されたように多様な制御コ
ードとキャプションテキストで構成される。クローズド
キャプションはプリアンブル制御コード(Preamble Cont
rol Code）、キャプションテキスト、ミッドキャプショ
ン制御コード、キャプションテキスト、キャプション制
御コード終了の順に伝送される。即ち、プリアンブル制
御コードはディスプレー位置、ディスプレーカラーコー
ドの情報を含み、さらに確実な伝送のために２回伝送さ
れる。キャプションテキストは実際に表示されるキャプ
ションテキストデータを含み、キャプションテキストデ
ータは米国の場合、７ビットＵＳＡＳＣＩＩ（US Stand
ard Code for Information Inter change)を使用してエ
ラー検出のためにパリティ１ビットを使用する。ミッド
キャプション制御コードはキャプションデータの中間に
表示色や形態を変換するためのものである。キャプショ
ン制御コード終了は一つのキャプションデータの最後を
示す。
【０００４】しかし、既存のテレビやビデオ再生システ
ムではクローズドキャプションを視聴するために別のク
ローズドキャプション専用復号器が装着されなければな
らない。即ち、クローズドキャプションを含むビデオ信
号を記録しても再生時にクローズドキャプション復号器
が装着されていないと、クローズドキャプションデータ
が見られない問題点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する技術的課題は再書込み可能記録媒体において使用さ
れる副映像を用いてクローズドキャプションを符号化す
ることによって、別のクローズドキャプション復号器が
なくてもクローズドキャプションを視聴しうる副映像符
号化装置及びその方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題を解決す
るために本発明は、テレビ信号に含まれたクローズドキ
ャプションを再書込可能記録媒体において使用する副映
像データに符号化する装置において、前記テレビ信号か
らクローズドキャプションデータをデコードするキャプ
ションデコーダと、前記キャプションデコーダでデコー
ドされたクローズドキャプションデータを所定のフォー
マットによって前記再書込可能記録媒体によって限定さ
れた副映像データに符号化する副映像エンコーダとを含
み、前記副映像データはＤＶＤの副映像データフォーマ
ットによって限定され、前記ＤＶＤの副映像データは副
映像に対する一般情報を含むヘッダ、副映像データを圧
縮した画素データ、副映像データに対する各種表示制御
パラメータを含む副映像表示制御シーケンステーブルか
ら構成されることを特徴とする。
【０００７】前記他の技術的課題を解決するために本発
明は、テレビ信号に含まれたクローズドキャプションを
再書込可能な記録媒体において使用する副映像データに
符号化する方法において、クローズドキャプションの開
始信号を検出し、該検出された時間を以前に符号化した
副映像データ単位の表示終了時間として設定する過程
と、前記過程でクローズドキャプションの文字データを
デコーディングして前記再書込可能記録媒体によって限
定されたフォーマットに符号化する過程と、前記過程で
クローズドキャプション内の情報や任意の値から前記副
映像データによって限定される所定のパラメータとして
設定する過程と、前記過程が完了されると、その時点を
現在符号化した副映像データ単位の表示開始時間として
設定する過程とを含む。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面に基づき本
発明の望ましい実施例を詳しく説明する。一般的に、Ｄ
ＶＤ（Digital Versatile Disc）はＭＰＥＧ(Moving Pi
cture Experts Group)により符号化した主映像(Main Pi
cture)と別の方式で符号化した副映像(Sub-Picture）と
を使用する。副映像は主にカラオケで歌詞表示に使用す
るか、または映画などで字幕表示に使われる。
【０００９】図２はＤＶＤにおいて用いられる副映像デ
ータの基本的な単位として使用される副映像単位(Sub-p
icture Unit)の構造図である。副映像データは全体的に
副映像単位に対する一般情報を含むヘッダ、実際の副映
像データを圧縮した画素データ、副映像データに対する
各種表示制御パラメータ及びこれらパラメータを実行す
る時間情報を含むそれぞれの副映像表示制御シーケンス
（ＳＰ＿ＤＣＳＱ）を含む副映像表示制御シーケンステ
ーブル（ＳＰ＿ＤＣＳＱＴ）で構成される。副映像表示
制御シーケンス内に含まれている時間情報は副映像とオ
ーディオ及びビデオの同期をとる。
【００１０】副映像表示制御シーケンスには副映像表示
に関連した種々のパラメータが含まれる。図３は図２の
副映像表示制御シーケンスに含まれたパラメータの種類
を示した図である。図３に示されたパラメータは表示で
きるか否かに関係なく、強制表示開始時間を示すＦＳＴ
Ａ＿ＤＳＰ、副映像の表示開始時間を示すＳＴＡ＿ＤＳ
Ｐ、副映像表示終了時間を示すＳＴＰ＿ＤＳＰ、それぞ
れの画素に対する色を指定するＳＥＴ＿ＣＯＬＯＲ、主
映像との画素別混合比を指定するＳＥＴ＿ＣＯＮＴＲ、
副映像データの表示領域を設定するＳＥＴ＿ＤＡＲＥ
Ａ、圧縮された画素データに対する表示開始位置を指定
するＳＥＴ＿ＤＳＰＸＡ、特定範囲に属する画素に対し
て色及び混合比を変更しうるＣＨＧ＿ＣＯＬＣＯＮ、最
後のパラメータであることを示すＣＭＤ＿ＥＮＤを含
む。このようなパラメータは副映像表示制御シーケンス
内にあるために副映像の表示及び色、混合比の変更を通
じて簡単なアニメーションを具現しうる。
【００１１】図４は本発明に係る副映像符号化装置を適
用した記録システムのブロック図であって、符号化部41
0 と記録媒体420 とから構成される。前記符号化部410
はビデオ、オーディオ信号を入力としてキャプションデ
コーダ412 、副映像エンコーダ414 、主映像エンコーダ
415 、オーディオエンコーダ416 、マルチプレクサ418
で構成され、記録媒体420 は実施例としてＤＶＤを適用
する。
【００１２】まず、符号化部410 はオーディオとビデオ
信号を符号化してマルチプレックシングする。ここで、
オーディオ信号はオーディオエンコーダ416 でMPEGオー
ディオまたはAC-3方式で符号化され、ビデオ信号は主映
像エンコーダ415 でMPEGビデオと同一なフォーマットに
符号化される。この際、符号化部410 にクローズドキャ
プションを含むビデオ信号が入力されると、キャプショ
ンデコーダ412 はビデオ信号からクローズドキャプショ
ンデータを抽出する。副映像エンコーダ414 は抽出され
たクローズドキャプションデータをＤＶＤで限定したフ
ォーマットに符号化する。マルチプレクサ418 は副映像
エンコーダ414 、主映像エンコーダ415、オーディオエ
ンコーダ416 を通じて符号化されたオーディオ、主映
像、副映像信号をマルチプレックシングする。つまり、
符号化部410 にマルチプレックシングされたビデオ及び
オーディオ信号は記録媒体420 に記録される。
【００１３】図５は本発明に係るクローズドキャプショ
ンデータを副映像データに符号化する方法を示すフロー
チャートである。まず、クローズドキャプションデータ
が含まれたビデオ信号が入力されると、クローズドキャ
プションデータの開始を示すプリアンブル制御コードを
検出する(510過程）。次いで、プリアンブル制御コード
が検出された時間を前に符号化した副映像単位の表示終
了時間として設定し、以前に符号化した副映像単位の表
示を終了する(520過程）。ここで、以前の副映像単位表
示終了時間は図３に示された表示終了時間パラメータの
ＳＴＰ＿ＤＳＰにより設定される。引き続き、クローズ
ドキャプションデータをデコーディングしてクローズド
キャプションの終了を示すキャプション終了制御コード
を検出すれば(524過程）、図４に示されたキャプション
デコーダ412 でデコードされたクローズドキャプション
の文字データをＤＶＤで限定した副映像に符号化する(5
30過程）。ここで、符号化は一実施例としてラン−レン
グス(Run-Length)方法を用いる。ＤＶＤの副映像では画
素を４種に区分して使用するが、クローズドキャプショ
ンのような文字データでは２種の画素に区分して符号化
すれば充分である。
【００１４】次いで、新たに符号化した現在の副映像単
位の表示パラメータを設定する(540過程）。即ち、クロ
ーズドキャプションデータのプリアンブル制御コードに
おいて表示色や表示位置に対する情報をデコーディング
し、図３に示されたように、副映像で限定したそれぞれ
の画素に対する色を指定するＳＥＴ＿ＣＯＬＯＲ、主映
像との画素別混合比を指定するＳＥＴ＿ＣＯＮＴＲ、副
映像データの表示領域を設定するＳＥＴ＿ＤＡＲＥＡ、
圧縮された画素データに対する表示開始位置を設定する
ＳＥＴ＿ＤＳＰＸＡを設定する。また、クローズドキャ
プションデータから求められない情報は使用者により任
意の値に設定する。
【００１５】このように、副映像単位の表示パラメータ
設定が完了すれば、この完了時間を現在符号化した副映
像単位の表示開始時間として設定し(560過程）、副映像
単位符号化を終了する。ここで、副映像単位の表示開始
時間は、図３に示された副映像の表示開始時間を表すＳ
ＴＡ＿ＤＳＰパラメータによって設定される。一方、ク
ローズドキャプションデータのプリアンブル制御コード
が検出されないと(510過程）、一定の時間が経過するの
かをチェックして(570過程）、一定の時間が経過すれば
クローズドキャプションデータのない区間であるので、
副映像単位の表示を完了する。したがって、一定の時間
が経過した時点で以前に符号化した副映像単位の表示終
了時間に設定し(580過程）、一つの副映像単位符号化を
終了する。そうでなければ、継続的にクローズドキャプ
ションデータのプリアンブル制御コードが検出されるか
どうかをチェックする。もちろん、以前に符号化した副
映像単位がない場合、副映像単位の表示終了時間の設定
を無視し、かつ同じ副映像単位に対して一度表示終了時
間を設定した場合には、再び設定しない。
【００１６】次に、新たなクローズドキャプションデー
タが検出されたり、一定の時間が経過した後副映像単位
の表示終了時間が設定されれば、一つの副映像単位の符
号化が終了する。
【００１７】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ク
ローズドキャプションが含まれたＴＶ放送を記録媒体に
録画でき、かつ再生時には、別途のクローズドキャプシ
ョンデコーダが具備されない映像再生システムにおいて
もクローズドキャプションデータを視聴することができ
る。
【００１８】本発明は、上記した実施例に限定されず、
本発明の思想内において当業者による変形が可能である
ことは言うまでもない。すなわち、全ての光ディスク記
録及び再生装置に応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】米国TV放送で使用しているクローズドキャプシ
ョンのデータ伝送構造図である。
【図２】副映像データで基本的な単位として使用される
副映像単位の構造図である。
【図３】図２の副映像表示制御シーケンスに含まれたパ
ラメータの種類を示すものである。
【図４】本発明に係る副映像符号化装置を適用した記録
システムのブロック図である。
【図５】本発明に係るキャプションデータを副映像デー
タに符号化する方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
410 符号化部 412 キャプションデコーダ 414 副映像エンコーダ 415 主映像エンコーダ 416 オーディオエンコーダ 418 マルチプレクサ 420 記録媒体

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 テレビ信号に含まれたクローズドキャプ
    ションを再書込可能な記録媒体において使用する副映像
    データに符号化する装置であって、 前記テレビ信号からクローズドキャプションデータをデ
    コードするキャプションデコーダと、 前記キャプションデコーダでデコードされたクローズド
    キャプションデータを所定のフォーマットによって前記
    再書込可能な記録媒体によって限定された副映像データ
    に符号化する副映像エンコーダとを含み、 前記副映像データはＤＶＤの副映像データフォーマット
    によって限定され、 前記ＤＶＤの副映像データは副映像に対する一般情報を
    含むヘッダ、副映像データを圧縮した画素データ、副映
    像データに対する各種表示制御パラメータを含む副映像
    表示制御シーケンステーブルから構成される ことを特徴
    とする副映像符号化装置。
  2. 【請求項２】 前記再書込可能な記録媒体はＤＶＤであ
    ることを特徴とする請求項１に記載の副映像符号化装
    置。
  3. 【請求項３】 テレビ信号に含まれたクローズドキャプ
    ションを再書込可能な記録媒体において使用する副映像
    データに符号化する方法であって、 (a)前記入力されるＴＶ信号からクローズドキャプショ
    ンの開始信号を検出すれば、その検出された時間を以前
    に符号化した副映像データ単位の表示終了時間として設
    定し、前記クローズドキャプションの文字データ及び表
    示情報をデコーディングする過程と、 (b)クローズドキャプションの終了信号を検出すれば、
    前記(a)過程でデコードされたクローズドキャプション
    の文字データを前記再書込可能な記録媒体によって限定
    されたフォーマットに符号化し、前記デコードされたク
    ローズドキャプションの表示情報から前記副映像の表示
    関連パラメータを設定する過程と、 (c)前記(b)過程が完了されると、その時点を現在符号化
    した副映像単位の表示開始時間として設定する過程とを
    含むことを特徴とする副映像符号化方法。
  4. 【請求項４】 前記クローズドキャプションの開始信号
    が検出されずに一定時間が経過すれば、その時間を以前
    に符号化した副映像単位の表示終了時間として設定する
    過程をさらに含むことを特徴とする請求項３に記載の副
    映像符号化方法。
  5. 【請求項５】 前記過程のパラメータは副映像に対する
    表示位置、各画素の色、主映像との混合比であることを
    特徴とする請求項３に記載の副映像符号化方法。
  6. 【請求項６】 前記パラメータはクローズドキャプショ
    ンのプリアンブル制御情報から表示色や表示位置に対す
    る情報を参照して設定されることを特徴とする請求項５
    に記載の副映像符号化方法。
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