JP3204524B2 - モールディング曲部の処理方法 - Google Patents

モールディング曲部の処理方法

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JP3204524B2
JP3204524B2 JP02043892A JP2043892A JP3204524B2 JP 3204524 B2 JP3204524 B2 JP 3204524B2 JP 02043892 A JP02043892 A JP 02043892A JP 2043892 A JP2043892 A JP 2043892A JP 3204524 B2 JP3204524 B2 JP 3204524B2
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のレインガー
ター(雨樋)、窓ガラス周縁等に装着されるモールディ
ングに係り、特には該モールディング曲部の処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のレインガーター部あるいはウイ
ンドガラスの周縁部等には、車体パネルの溶接あるいは
部品の組み付けによって生じた外観上の欠点を隠蔽し装
飾するために、各種形状のモールディングが使用され
る。
【0003】例えば、添付図面の図7および図8に図示
したように、自動車Cの窓枠部には車体屋根部Rの排水
とウインドガラスGの取付のために、異形断面形状のル
ーフモールディングMが装着される。このモールディン
グMは、図8の断面図のように、合成樹脂成形品本体M
pの内部に取付強度を高めるステンレス等の金属部材M
mが埋設されており、レインガーター部を構成するL形
チャンネルUの立ち上がり部に、断面略C字状の嵌合開
口部を介して取り付けられる。このルーフドリップモー
ルディングMは、L形チャンネルUに係止されて該モー
ルディングが永続的に保持されるようにするものである
から剛性が要求されるとともに、該モールディングの上
部および下部のひれ条片は、ピラー部等において車体パ
ネルと密接して縦樋を構成したり、窓ガラスと接して緩
衝性を発揮させるものであるから弾性が要求される。
【0004】従って、このような車両用のモールディン
グは、一般に軟質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂中にステ
ンレススチール等の補強用または装飾用条片が埋設され
た複合押出成形品がモールディング素材として使用され
ている。これは、押出成形品が一定断面の長尺品を得易
いからである。そして、前述の如くレインガーターのフ
ロントピラー下部に開溝する前端から、ルーフ側部を経
て、リアピラー下部に開溝する後端に至る、所定の曲形
状に曲げ加工されて使用される。なお、このときモール
ディングが余りにも長くなり、加工や取付の作業性等に
問題が生ずるおそれがあるときは、二以上に分割される
こともある。
【0005】しかるに、上述のルーフドリップモールデ
ィングのように、モールディングが本体部とその上部お
よび下部のひれ条片とからなり該上下部のひれ条片とと
もに本体部を曲げ加工する場合には、図6に示すよう
に、曲げ型90の外側となるひれ条片Moにおいては矢
印aで示した長手方向に延伸する力が働き、これに対し
て内側となるひれ条片Miにおいては矢印bで示した長
さを縮めようとする圧縮力が働く。これらのひれ条片M
o,Miは前述の如く一般に弾性を有する合成樹脂から
構成されているので、延伸力aに対しては追従するよう
に伸張するが、しかし圧縮力bに対しては追従できない
ため、内側ひれ条片Mi、特にはその側縁(内縁)に、
図4ないし図5に示すように、波打状の弛みW(しわ等
を含む。)が発生する。
【0006】この弛みWは前記のような曲げ加工におい
ては不可避である。そのため、従来においては、モール
ディングの曲げ加工部内側のひれ条片に、その側縁から
V字状状の切欠を曲げ形状に応じて必要数設け、その弛
みを吸収したり、さらに、曲げ加工後、前記切欠部を接
着剤で互いに接合して、ひれ条片の連続性を保つことが
行なわれている。
【0007】しかし、このようにV字状の切欠を設ける
ことは、たとえそのV字状切欠面を互いに接合するにし
ても、その接合線を不可視とすることは至難の技であ
り、またモールディングの製造加工において、このよう
な工程のために、その工程が必然的に長くなる問題を有
し、それと共に不良が発生するため、製品の歩留まりが
低下することは避け得ないきらいがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な状況に鑑みて、モールディングの曲げ加工時において
不可避的に生ずるモールディング曲部内側の弛みを、極
めて簡単な工程によって確実かつ美麗に処理することを
提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
合成樹脂単体の押出成形品または合成樹脂と異材質条片
との複合押出成形品からなるモールディング素材を曲げ
加工した後、前記曲げ加工されたモールディングの少な
くともその曲部内側の合成樹脂部を当該合成樹脂の熱変
形温度まで部分的に加熱処理して、曲げ加工によって生
じたモールディング曲部内側の弛みを消去することを特
徴とするモールディング曲部の処理方法に係る。なお、
前記加熱処理の手段としては高周波の誘電加熱によるこ
とが好ましい。
【0010】
【作用】合成樹脂単体の押出成形品または合成樹脂と異
材質条片との複合押出成形品からなるモールディング素
材にあっては、その押出成形時において、溶融プラスチ
ックを所定の形状を有する口金から押出され、このと
き、常に一定の引張力をもって引き取られるものである
から、通常、その長手方向に少なからぬ延伸歪みを有し
ている。この押出成形時の延伸歪みは、押出成形品に熱
が加えられると、これを緩和(解除)するように押出成
形品が収縮する。この収縮作用を利用することによっ
て、モールディングの曲げ加工時において生じたモール
ディング曲部内側の弛みを確実かつ美麗に処理すること
ができる。
【0011】なお、この現象は押出成形品が合成樹脂単
体であっても、または合成樹脂と金属箔等の芯材用条片
とからなる複合押出成形品にあっても、それを構成する
合成樹脂部分において生ずる。
【0012】
【実施例】以下添付の図面とともに実施例を説明する。
図1はこの発明によって処理されたモールディングの平
面図、図2はこの発明の処理方法を実現する高周波によ
る熱処理装置の要部の断面図、図3は前記装置の上型を
開いた状態の平面図である。
【0013】図1に図示したモールディング10は、図
7および図8に示したルーフドリップモールディング
で、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂単体、または図8のよ
うに合成樹脂とステンレススチール等の異材質条片との
複合押出成形品からなり、自動車の窓枠形状等、所定の
曲形状に曲げ加工したものである。そして、このモール
ディング10の少なくともその曲部11内側の合成樹脂
部12が部分的に熱処理されて、前記曲げ加工によって
生じた弛みが除去されている。
【0014】図2はこのモールディング10の曲部11
を熱処理する装置20の要部断面図である。熱処理装置
20は、図3の展開平面図からよりよく理解されるよう
に、下型21に軸部23を介して上型22が開閉自在に
取り付けられた高周波ウエルダーよりなる。なお、符号
29はハンドルである。
【0015】下型21および上型22はアルミ材等の電
導性材料よりなり、下型21には被加工モールディング
Mを所定位置にセットするための非電導性材料の合成樹
脂よりなる下型ガイド部材25が設けられている。
【0016】一方、上型22には、図2に示したよう
に、被加工モールディングMの位置決めをなす非電導性
材料の合成樹脂よりなる上型ガイド部材26、および前
記被加工モールディングMの曲部を高周波誘電加熱によ
って熱処理する電極となるしんちゅう等の金属材よりな
る作動部材27が所定の形状ならび大きさをもって配置
されている。
【0017】前記しまた図示したように、この被処理モ
ールディングMにおいて弛みを有するのは曲部の内側ひ
れ部Miであるので、作動部材は該曲部の内側ひれ部に
相当する部分に形成される。
【0018】なお、上部電極となる作動部材27と下部
電極となる下型21表面との間隔はモールディングMの
内側ひれ部Miの厚みとほぼ同一かわずかに大きく形成
されている。
【0019】下部電極および上部電極は、公知の高周波
発信装置30に接続され、被処理モールディングMの熱
変形温度、例えば塩化ビニル樹脂で120〜180℃に
内部加熱される。熱変形温度まで内部加熱されたモール
ディングMの内側ひれ部Miは、前記したように、押出
成形時においてその長手方向に延伸歪みを有しているも
のであるから、加熱されることによって、その長手方向
に収縮しようとする作用が生じ、この収縮作用によっ
て、内側ひれ部Miの曲げ加工時において生じたモール
ディング曲部内側の弛みが消去される。
【0020】加熱処理工程としては、上のように、高周
波の誘電加熱が便宜であるが、このほかに遠赤外線ある
いは熱風等によることも可能である。
【0021】なお、実施例の高周波の誘電加熱による加
熱処理は、この種モールディングに多用される塩化ビニ
ル樹脂、POM、ポリエステル樹脂等誘電損失の大きい
合成樹脂に極めて有利である。
【0022】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
よれば、自動車用モールディングの曲げ加工において不
可避的に発生する曲部内側の弛みを、該モールディング
の押出成形時に生じた長手方向の延伸歪みを利用して、
これを加熱することによって収縮させ、もって除去する
ものであるから、簡単かつ確実にしかも美麗に処理する
ことができる。
【0023】特に、従来では、この曲部内側の弛みをV
字状の切欠を設けたりさらにはこれを接合したりしてい
たのであるが、このような作業は工程的に煩雑で効率的
にも品質的にも大きな不利があったのであるが、この発
明はこのような問題を一挙に解決することができたもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によって処理されたモールディングの
平面図である。
【図2】この発明の処理方法を実現する高周波による熱
処理装置の要部の断面図である。
【図3】前記装置の上型を開いた状態の平面図である。
【図4】この発明によって処理される前のモールディン
グ曲部の平面図である。
【図5】図4における符号5矢視図である。
【図6】モールディングの曲げ加工時における伸縮状態
を示す平面図である。
【図6】モールディングの装着例を示す自動車の概略側
面図である。
【図7】図6のA−A線で切断した拡大断面図である。
【符号の説明】
10 モールディング 11 曲部 20 熱処理装置 21 下型 22 上型 25 下型ガイド部材 26 上型ガイド部材 27 作動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−216819(JP,A) 特開 平2−297420(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 53/02 - 53/12 B29C 47/02 B29C 71/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂単体の押出成形品または合成樹
    脂と異材質条片との複合押出成形品からなるモールディ
    ング素材を曲げ加工した後、前記曲げ加工されたモール
    ディングの少なくともその曲部内側の合成樹脂部を当該
    合成樹脂の熱変形温度まで部分的に加熱処理して、曲げ
    加工によって生じたモールディング曲部内側の弛みを消
    去することを特徴とするモールディング曲部の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、モールディング曲部
    の加熱処理が、高周波の誘電加熱によるモールディング
    曲部の処理方法。
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