JP3203407B2 - 減圧気化冷却装置 - Google Patents
減圧気化冷却装置Info
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- JP3203407B2 JP3203407B2 JP12433494A JP12433494A JP3203407B2 JP 3203407 B2 JP3203407 B2 JP 3203407B2 JP 12433494 A JP12433494 A JP 12433494A JP 12433494 A JP12433494 A JP 12433494A JP 3203407 B2 JP3203407 B2 JP 3203407B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はジャケット室内を減圧状
態にし、供給した冷却水を気化させて被冷却物を気化冷
却する装置に関し、特に、冷却水を被冷却物容器の外表
面へ均一に供給することのできるものに関する。減圧気
化冷却装置は例えば食品や医療品や各種反応釜あるいは
金型の冷却等に使用されるものである。
態にし、供給した冷却水を気化させて被冷却物を気化冷
却する装置に関し、特に、冷却水を被冷却物容器の外表
面へ均一に供給することのできるものに関する。減圧気
化冷却装置は例えば食品や医療品や各種反応釜あるいは
金型の冷却等に使用されるものである。
【０００２】
【従来技術】従来の減圧気化冷却装置としては例えば反
応釜の例が実開平４−８７７３７号公報に示されてい
る。これは、気化冷却室としてのジャケット部に接続し
た冷却水供給管に開閉弁を設け、この開閉弁を間欠して
開閉弁させる間欠駆動手段を配したもので、開閉弁を間
欠的に開閉することにより、冷却水の圧力低下を防止し
て冷却水の吐出状態を均一にし、ジャケット部へ均一に
冷却水を供給することができるようにして、冷却ムラを
防止するものである。
応釜の例が実開平４−８７７３７号公報に示されてい
る。これは、気化冷却室としてのジャケット部に接続し
た冷却水供給管に開閉弁を設け、この開閉弁を間欠して
開閉弁させる間欠駆動手段を配したもので、開閉弁を間
欠的に開閉することにより、冷却水の圧力低下を防止し
て冷却水の吐出状態を均一にし、ジャケット部へ均一に
冷却水を供給することができるようにして、冷却ムラを
防止するものである。
【０００３】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来の減圧気化
冷却装置では被冷却物容器の表面へ尚均一に冷却水を供
給することができず、冷却ムラを生じてしまう問題があ
った。特に被冷却物容器の形状が平面的でなく凹凸状部
を有するような場合は部分的に冷却水が供給されず、冷
却ムラを生じてしまうのである。減圧気化冷却において
は、被冷却物の表面に均一に冷却水を供給することが、
均一な冷却即ち冷却ムラを防止するために必要不可欠な
のである。
冷却装置では被冷却物容器の表面へ尚均一に冷却水を供
給することができず、冷却ムラを生じてしまう問題があ
った。特に被冷却物容器の形状が平面的でなく凹凸状部
を有するような場合は部分的に冷却水が供給されず、冷
却ムラを生じてしまうのである。減圧気化冷却において
は、被冷却物の表面に均一に冷却水を供給することが、
均一な冷却即ち冷却ムラを防止するために必要不可欠な
のである。
【０００４】従って本発明の技術的課題は、被冷却物の
形状が凹凸状のような不均一な場合であっても、被冷却
物の全体に且つ均一に冷却水を供給することができるよ
うにして、被冷却物の冷却ムラを防止することである。
形状が凹凸状のような不均一な場合であっても、被冷却
物の全体に且つ均一に冷却水を供給することができるよ
うにして、被冷却物の冷却ムラを防止することである。
【０００５】
【課題を解決する為の手段】本発明の減圧気化冷却装置
の構成は次の通りである。被冷却物を収容する被冷却物
容器と、該被冷却物容器を回転させる回転手段と、回転
する被冷却物容器の外表面へ冷却水を供給する冷却水供
給ノズルと、被冷却物容器の外周を気密に覆うジャケッ
ト部と、該ジャケット部内を所望の減圧状態に維持する
吸引手段を具備したものである。
の構成は次の通りである。被冷却物を収容する被冷却物
容器と、該被冷却物容器を回転させる回転手段と、回転
する被冷却物容器の外表面へ冷却水を供給する冷却水供
給ノズルと、被冷却物容器の外周を気密に覆うジャケッ
ト部と、該ジャケット部内を所望の減圧状態に維持する
吸引手段を具備したものである。
【０００６】
【作用】被冷却物容器を回転させる回転手段を設けたこ
とにより、被冷却物容器を回転させながら冷却水供給ノ
ズルから冷却水を被冷却物容器の外表面へ供給すること
ができる。被冷却物容器の回転速度やノズルからの供給
水量や圧力を適宜調節することにより凹凸状のような不
均一な被冷却物容器であっても全体に且つ均一に冷却水
を供給することができる。均一に供給された冷却水は、
ジャケット部内が吸引手段により所望の減圧状態となっ
ていることと相俟って、被冷却物容器外周の熱を奪って
気化することにより、その気化熱でもって被冷却物を冷
却する。気化した蒸気あるいは気化しきれずに残存した
冷却水は吸引手段に吸引され系外へ排除される。
とにより、被冷却物容器を回転させながら冷却水供給ノ
ズルから冷却水を被冷却物容器の外表面へ供給すること
ができる。被冷却物容器の回転速度やノズルからの供給
水量や圧力を適宜調節することにより凹凸状のような不
均一な被冷却物容器であっても全体に且つ均一に冷却水
を供給することができる。均一に供給された冷却水は、
ジャケット部内が吸引手段により所望の減圧状態となっ
ていることと相俟って、被冷却物容器外周の熱を奪って
気化することにより、その気化熱でもって被冷却物を冷
却する。気化した蒸気あるいは気化しきれずに残存した
冷却水は吸引手段に吸引され系外へ排除される。
【０００７】
【実施例】図示の実施例を詳細に説明する。図１におい
て、被冷却物１を収容する回転可能な被冷却物容器２
と、回転手段３と、ジャケット部４と、冷却水供給ノズ
ル５、及び、吸引手段６とで減圧気化冷却装置を構成す
る。
て、被冷却物１を収容する回転可能な被冷却物容器２
と、回転手段３と、ジャケット部４と、冷却水供給ノズ
ル５、及び、吸引手段６とで減圧気化冷却装置を構成す
る。
【０００８】被冷却物容器２は中空円筒状で内部に被冷
却物１を収容すると共に、外周には垂直状に複数のフィ
ン３６を取り付ける。被冷却物容器２の中心部にガイド
パイプ７を、ジャケット部４の上蓋８の中央部９で固定
保持する。ガイドパイプ７の内部は図示はしていないが
中空状として被冷却物１の注入及び排出するための通路
とする。ガイドパイプ７の下端にはそれ自身は回転する
ことのない撹拌翼１０を取り付ける。被冷却物容器２の
下部は回転軸１１を一体的に突設して、モ―タ１２とギ
ア１３等からなる回転手段３と接続する。
却物１を収容すると共に、外周には垂直状に複数のフィ
ン３６を取り付ける。被冷却物容器２の中心部にガイド
パイプ７を、ジャケット部４の上蓋８の中央部９で固定
保持する。ガイドパイプ７の内部は図示はしていないが
中空状として被冷却物１の注入及び排出するための通路
とする。ガイドパイプ７の下端にはそれ自身は回転する
ことのない撹拌翼１０を取り付ける。被冷却物容器２の
下部は回転軸１１を一体的に突設して、モ―タ１２とギ
ア１３等からなる回転手段３と接続する。
【０００９】被冷却物容器２の外周に空間１５を介して
ジャケット部４を気密に配置し、ジャケット部４と上蓋
８に複数の冷却水供給ノズル５を取り付ける。冷却水供
給ノズル５の取り付け数及び位置は、被冷却物１の種類
に応じて適宜変更することができるものである。冷却水
供給ノズル５はバルブ１６を介して冷却水供給管１７と
接続する。
ジャケット部４を気密に配置し、ジャケット部４と上蓋
８に複数の冷却水供給ノズル５を取り付ける。冷却水供
給ノズル５の取り付け数及び位置は、被冷却物１の種類
に応じて適宜変更することができるものである。冷却水
供給ノズル５はバルブ１６を介して冷却水供給管１７と
接続する。
【００１０】空間１５に連通して吸引手段６を接続す
る。吸引手段６は、エゼクタ１８とタンク１９と循環ポ
ンプ２０とで構成する。エゼクタ１８はノズルを内蔵し
た吸引部２１とディフュ―ザ２２とで構成する。吸引部
２１と空間１５を通路２３で接続する。ディフュ―ザ２
２をタンク１９と接続し、タンク１９の下部と循環ポン
プ２０の吸込み口を接続すると共に、吐出口をエゼクタ
１８の吸引部２１と接続する。エゼクタ１８はタンク１
９内の流体を循環ポンプ２０で循環して吸引部２１へ通
過させることにより、内蔵したノズル部で吸引力を生じ
るものである。タンク１９には、図示はしないが内部の
液位を検出するための液位センサ―や、液温を検出する
温度センサ―２５を取り付けると共に、上部には冷却水
供給管１７から分岐した冷却水補給管２６を制御弁２７
を介して接続して、温度センサ―２５と制御弁２７とに
よりタンク１９内の流体温度を所望値に維持する。
る。吸引手段６は、エゼクタ１８とタンク１９と循環ポ
ンプ２０とで構成する。エゼクタ１８はノズルを内蔵し
た吸引部２１とディフュ―ザ２２とで構成する。吸引部
２１と空間１５を通路２３で接続する。ディフュ―ザ２
２をタンク１９と接続し、タンク１９の下部と循環ポン
プ２０の吸込み口を接続すると共に、吐出口をエゼクタ
１８の吸引部２１と接続する。エゼクタ１８はタンク１
９内の流体を循環ポンプ２０で循環して吸引部２１へ通
過させることにより、内蔵したノズル部で吸引力を生じ
るものである。タンク１９には、図示はしないが内部の
液位を検出するための液位センサ―や、液温を検出する
温度センサ―２５を取り付けると共に、上部には冷却水
供給管１７から分岐した冷却水補給管２６を制御弁２７
を介して接続して、温度センサ―２５と制御弁２７とに
よりタンク１９内の流体温度を所望値に維持する。
【００１１】次に作用を説明する。被冷却物容器２を冷
却することにより被冷却物１を冷却するには、回転手段
３のモ―タ１２を駆動して被冷却物容器２を回転しなが
ら、冷却水供給管１７と冷却水供給ズル５から冷却水を
被冷却物容器２へ噴射すると共に、吸引手段６を駆動し
て空間１５内を減圧状態とすることにより、供給された
冷却水は被冷却物容器２の熱を奪って気化することによ
って被冷却物１を冷却する。被冷却物容器２は回転して
いるために、その外表面の全体に且つ均一に冷却水が噴
射され供給されることにより、被冷却物容器２の全体で
均一な蒸発気化を生じ、冷却ムラを生じることがない。
また、被冷却物容器２自身が回転するために、内部の被
冷却物１も同時に撹拌される。本実施例においては、固
定式の撹拌翼１０を配置したので被冷却物１は更に効率
良く撹拌される。
却することにより被冷却物１を冷却するには、回転手段
３のモ―タ１２を駆動して被冷却物容器２を回転しなが
ら、冷却水供給管１７と冷却水供給ズル５から冷却水を
被冷却物容器２へ噴射すると共に、吸引手段６を駆動し
て空間１５内を減圧状態とすることにより、供給された
冷却水は被冷却物容器２の熱を奪って気化することによ
って被冷却物１を冷却する。被冷却物容器２は回転して
いるために、その外表面の全体に且つ均一に冷却水が噴
射され供給されることにより、被冷却物容器２の全体で
均一な蒸発気化を生じ、冷却ムラを生じることがない。
また、被冷却物容器２自身が回転するために、内部の被
冷却物１も同時に撹拌される。本実施例においては、固
定式の撹拌翼１０を配置したので被冷却物１は更に効率
良く撹拌される。
【００１２】気化した蒸気と、気化せずに残った冷却水
の一部は吸引手段６の吸引部２１に吸引されタンク１９
に至る。冷却の温度は吸引部２１の吸引力を通過する流
体の温度を温度センサ―２５で検出し制御弁２７を開閉
制御することにより冷却水を補給して調節することによ
り、適宜設定することができる。
の一部は吸引手段６の吸引部２１に吸引されタンク１９
に至る。冷却の温度は吸引部２１の吸引力を通過する流
体の温度を温度センサ―２５で検出し制御弁２７を開閉
制御することにより冷却水を補給して調節することによ
り、適宜設定することができる。
【００１３】本実施例においては、被冷却物容器２の外
周の複数のフィン３６を設けたことにより、冷却水供給
ノズル５から供給された過剰な冷却水は、このフィン３
６の外周からはね飛ばされることにより、更に被冷却物
容器２の全体を均一に冷却することができる。また、複
数のフィン３６を設けたことにより被冷却物容器２の外
表面の面積が増加し、効率良く被冷却物１を冷却するこ
とができる。
周の複数のフィン３６を設けたことにより、冷却水供給
ノズル５から供給された過剰な冷却水は、このフィン３
６の外周からはね飛ばされることにより、更に被冷却物
容器２の全体を均一に冷却することができる。また、複
数のフィン３６を設けたことにより被冷却物容器２の外
表面の面積が増加し、効率良く被冷却物１を冷却するこ
とができる。
【００１４】本実施例においては吸引手段６としてエゼ
クタ１８とタンク１９と循環ポンプ２０とを組み合わせ
た例を示したが、従来周知の水封式の真空ポンプ等も用
いることができる。
クタ１８とタンク１９と循環ポンプ２０とを組み合わせ
た例を示したが、従来周知の水封式の真空ポンプ等も用
いることができる。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、被冷却物容器を回転さ
せながら冷却水を供給することにより、凹凸状のような
被冷却物容器表面であってもその全体に且つ均一に冷却
水を供給することができ、被冷却物の冷却ムラを防止す
ることができる。
せながら冷却水を供給することにより、凹凸状のような
被冷却物容器表面であってもその全体に且つ均一に冷却
水を供給することができ、被冷却物の冷却ムラを防止す
ることができる。
【図１】本発明の減圧気化冷却装置の実施例の構成図で
ある。
ある。
１ 被冷却物 ２ 被冷却物容器 ３ 回転手段 ４ ジャケット部 ５ 冷却水供給ノズル ６ 吸引手段 ７ ガイドパイプ １１ 回転軸 １２ モ―タ １５ 空間 １７ 冷却水供給管 １８ エゼクタ １９ タンク ２０ 循環ポンプ ２１ 吸引部
Claims (1)
- 【請求項１】 被冷却物を収容する被冷却物容器と、該
被冷却物容器を回転させる回転手段と、回転する被冷却
物容器の外表面へ冷却水を供給する冷却水供給ノズル
と、被冷却物容器の外周を気密に覆うジャケット部と、
該ジャケット部内を所望の減圧状態に維持する吸引手段
を具備したことを特徴とする減圧気化冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12433494A JP3203407B2 (ja) | 1994-05-14 | 1994-05-14 | 減圧気化冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12433494A JP3203407B2 (ja) | 1994-05-14 | 1994-05-14 | 減圧気化冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07305934A JPH07305934A (ja) | 1995-11-21 |
| JP3203407B2 true JP3203407B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=14882775
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12433494A Expired - Fee Related JP3203407B2 (ja) | 1994-05-14 | 1994-05-14 | 減圧気化冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3203407B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007032907A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 冷却器 |
| JP4970962B2 (ja) * | 2007-01-15 | 2012-07-11 | 株式会社テイエルブイ | 気化冷却装置 |
| JP2008196815A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Tlv Co Ltd | 気化冷却装置 |
| JP5802397B2 (ja) * | 2011-01-31 | 2015-10-28 | 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | 温度制御システム |
| CN106732247A (zh) * | 2016-11-18 | 2017-05-31 | 广西大学 | 一种高效搅拌加热反应釜 |
-
1994
- 1994-05-14 JP JP12433494A patent/JP3203407B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07305934A (ja) | 1995-11-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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