JP3203352B2 - データ伸張処理装置 - Google Patents

データ伸張処理装置

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JP3203352B2
JP3203352B2 JP15731196A JP15731196A JP3203352B2 JP 3203352 B2 JP3203352 B2 JP 3203352B2 JP 15731196 A JP15731196 A JP 15731196A JP 15731196 A JP15731196 A JP 15731196A JP 3203352 B2 JP3203352 B2 JP 3203352B2
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隆征 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伸張処理装
置に関し、特に伝送あるいは記録の為、圧縮符号化され
た画信号データを復号処理するデータ伸張処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、データ伸張処理装置としては、特
開昭61−284178号公報や、特開平1−2120
76号公報などに開示されたものがある。以下、説明す
る。
【0003】一般に画像を横(あるいは縦)方向の主走
査による走査線と、その主走査と直交する方向の縦(あ
るいは横)方向の副走査との二次元走査により分解表現
した画信号のデータ量を圧縮することでデータ伝送ある
いは記録時に取り扱うデータ量を少なくすることを目的
とする符号データ形式としては、上記走査線を単位とし
た一次元符号化方式としてモディファイドハフマン符号
(以下MH符号)及び、さらにデータ圧縮率を高めるこ
とを目的として上記副走査により隣接主走査線間の相関
性を利用した二次元符号化方式としてモディファイドリ
ード符号(以下MR符号)が用いられている。
【0004】図14は、一般的なMH符号復号器の一例
を示すブロック図である。
【0005】従来この種のMH符号復号器は、図14に
示すように、コードメモリ1401、MH復号回路14
02、画素生成回路1403、イメージメモリ1404
より構成されている。
【0006】コードメモリ1401は、MH符号データ
を記憶するメモリである。MH復号回路1402は、コ
ードメモリ1401から、これから復号処理を行う復号
ラインのMH符号を読み出して、白または、黒のラン長
を出力する。画素生成回路1403は、MH復号回路1
402が出力したラン長情報に相当する白または、黒の
連続画素を生成して、イメージメモリ1404に書き込
む。イメージメモリ1404は、少なくとも1ページ分
の画像データ(前記画素の集合)を記憶する画像データ
記憶部である。
【0007】MH符号データを複数に分割し、複数のM
H符号復号器によって並列処理する1次元符号復号化回
路として、例えば特開昭61−284178号公報が知
られている。
【0008】これは、上位装置からの1次元符号(すな
わちMH符号)を復号化するラスタスキャン方式のファ
クシミリ装置における1次元符号復号化回路であって、
ライン同期に使用するEOLの有無を検出するEOL検
出回路と、少なくとも1ページ分の前記1次元符号を記
憶するコードデータ記憶回路と、前記EOL検出回路の
出力結果からEOL最終ビットの次のビットの前記コー
ドデータ記憶回路への格納番地及びワード内ビット位置
を演算するデータアドレス演算回路と、走査ライン先頭
ビットの格納番地及びワード内ビット位置をあらかじめ
定められたラインごとに格納する指標レジスタと、少な
くとも2つの1次元符号復号回路と、制御部とから構成
され、前記EOL検出回路は転送された前記1次元符号
の1ワードmビットを格納する少なくとも2つのコード
レジスタと、該コードレジスタに格納された2ワードの
データ中にEOLが存在するか否かを探知するそれぞれ
12ビット入力1ビット出力で該EOLを探知したとき
ローレベルを出力する(2m−11)個のゼロディテク
タと、該ゼロディテクタのうち1つがローレベルになっ
たときどのゼロディテクタからのものかを検出して2進
符号を出力する2進符号器とを備え、前記制御部は前記
コードデータ記憶回路のアドレス制御と、前記コードレ
ジスタ及び前記指標レジスタへのデータセット制御とを
行うことを特徴とする1次元符号復号化回路である。
【0009】次に、この1次元符号復号化回路について
図16を参照して説明する。
【0010】以下の説明は、例として1ページ分のMH
符号データをA1、A2の2領域に分割した場合につい
てのものである。
【0011】図16において、MH符号復号化回路はコ
ードデータ記憶回路2と、MH符号復号回路3と、EO
L検出回路4と、データアドレス演算回路5と、指標レ
ジスタ6と、制御部7とから成る。上位装置1からコー
ドデータバスを経てMH符号データはコードデータ記憶
回路2及びEOL検出回路4に転送される。制御部7か
らのセット信号bによってMH符号データはEOL検出
回路4に格納され、同時に書き込み読出し信号c、アド
レス情報dによってコードデータ記憶回路2に格納され
る。この時EOL検出回路4においてEOL(11個の
連続する理論値“0”とそれに続く1つの理論値
“1”)が検出されなければ、次のMH符号データを上
記手順で格納する。もしEOLが検出されれば、EOL
検出回路4はEOL検出信号hを制御部7に通知すると
共に、EOL検出情報gをデータアドレス演算回路5へ
転送する。データアドレス演算回路5はあらかじめ制御
部7から与えられたEOL検出回路4に格納されている
データのコードデータ記憶回路2への格納番地情報1と
EOL検出情報gとからEOLの次のドット、すなわち
次走査ラインの先頭MH符号データのコードデータ記憶
回路2への格納番地情報i及びワード内位置情報jを演
算して出力する。
【0012】制御部7は、あらかじめ上位装置1から与
えられた全走査ライン数情報aを記憶しておき、EOL
検出信号hの回数をカウントして走査ライン数の半数に
なった時のデータアドレス演算回路5から出力された番
地情報jを指標レジスタ6に格納すべき書き込み制御信
号eを出力し、前記情報i及びjを格納する。コードデ
ータ記憶回路2のMH符号データは指標レジスタ6の値
によってEOLを境に領域A1、A2に分割されるの
で、復号の際には領域A1の読出し先頭番地情報とし
て、MH符号データのコードデータ記憶回路2への書き
込み先頭番地情報を、また領域A2の読出し先頭番地情
報として指標レジスタ6に格納した番地情報iを与える
ことにより、領域A1、領域A2のMH符号データを書
き込み読出し信号cによって読み出し、領域A1のMH
符号データはMH符号復号回路3のMH符号復号器B1
へ、また領域A2のMH符号データはMH符号復号器B
2へ転送して復号を実行し、ビデオデータを出力する。
領域A2の復号開始の際はワード内ビット位置情報jを
アドレス情報dで与え、そのビット位置までシフトした
後復号を実行する。
【0013】なお、特開昭61−284178号公報に
おいては、上記EOL検出回路について例をあげて説明
されているが、省略する。
【0014】次に、MH符号復号回路3のMH符号復号
器B1及びMH符号復号器B2の処理について、図17
を参照して説明する。
【0015】図17は、MH符号復号器のブロック図を
示す。
【0016】図17は、並直変換レジスタ101、復号
テーブル記憶回路102、ビデオデータ発生回路10
3、タイミング制御回路104より構成される。
【0017】並直変換レジスタ101は、タイミング制
御回路104からの信号c1 によってMH符号データを
1ビットずつシフトして復号テーブル記憶回路102に
与える。復号テーブル記憶回路102は並直レジスタ1
01の出力1ビットを入力順に記憶しビット列の内容が
復号テーブル記憶回路102に記憶されているある値と
一致した時2進ラン長データを出力する。復号テーブル
記憶回路102で出力された2進ラン長データを参照し
て、次段のビデオデータ発生回路103でラン長分の白
または黒のビデオデータを出力する。
【0018】図17においてMH符号復号時は、MH符
号データを制御部7(図16に図示)からのセット信号
fで並直変換レジスタ101に格納し、コードデータ記
憶回路2(図16に図示)の領域A2を復号するMH符
号復号器B2(図16に図示)は制御部7からのアドレ
ス情報dすなわち前記ビット位置情報jからシフト数
(m−j)を求め復号前に(m−j)回並直変換シフト
レジスタ101をシフトしておくことによって領域A2
の先頭ビットが得られる。
【0019】このようにして、A1、A2の2つの領域
に分割したものを並列に復号するため、全領域を一つの
復号回路で復号する場合と比べ1/2に近い時間で復号
できる。
【0020】なお、以上の説明では、分配領域及び、M
H符号復号器を2組に限定したが、指標レジスタをR対
持つことによってMH符号復号器も(R+1)持つこと
ができるので更に高速の符号復号処理が可能となる。
【0021】次にMR符号復号器により処理する場合に
ついて記述する。
【0022】二次元符号化方式による符号化(MR符
号)は、1つの走査線を1次元符号化用符号によって符
号化した上で、それに続くK−1本の走査線の各々を、
その前の走査線(以下参照ライン)を参照して符号化す
る方法で行う。
【0023】図15は、一般的なMR符号復号器の一例
を示すブロック図である。同図においてMR符号復号器
は、2値画像情報を格納するイメージメモリ1505、
符号データを格納するコードメモリ1501、イメージ
メモリ1505から参照ラインの画像データを読み出し
変化点を検出する変化点検出回路1503、コードメモ
リ1501からこれから復号処理を行う復号化ラインの
MR符号を読み出して必要に応じて変化点検出回路15
03よりおくられてくる参照ラインの変化点アドレスを
参照することにより白または黒のラン長を算出するMR
復号回路1502、MR復号回路1502によって得ら
れたラン長からそのランに相当する白または黒の連続画
素を生成してイメージメモリ1505上に書き込む画素
生成回路1504から構成される。
【0024】MR復号回路1502には、 コードメモリ1501より復号ラインのコードを読み
出し、連続している符号を1つ1つの符号に切り出す。
【0025】切り出した符号が水平モードの場合、以
後の符号を2つのランが得られるまでMH符号として復
号処理する。
【0026】切り出した符号が水平モードでない場
合、変化点検出回路1503より送られてくる参照ライ
ンの変化点アドレスを参照し、白または黒のラン長を算
出する。 の3つの処理があり、の処理を実行した後で切り出し
た符号によってまたはの処理を選択して実行するこ
とによって処理が進行する。
【0027】また、MR符号データを複数の復号手段に
よって並列処理することでMR復号処理に要する時間を
短縮する装置として、例えば特開平1−212076号
公報が知られている。
【0028】これは、複数の復号化手段を設け、MR信
号の水平同期信号であるエンドオブラインを検出する検
出手段によりエンドオブライン信号を検出することによ
りMR符号を分割し、復号手段を順次切り替えてMR信
号の復号を行う。MR符号の分割は、MR符号のKパラ
メータで示されるライン数を同一の復号手段で処理され
る様に行う。
【0029】以上説明したように、MR符号をEOL符
号毎に分割して複数個の符号復号回路で並行して復号さ
せることで、高速な画像信号出力を得ることが出来る。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】第一の問題点は、複数
の復号回路を用いても期待通り高速化されないことであ
る。それは、前記従来の技術においては、1ページの符
号データ(MH符号、MR符号)を走査ライン単位(M
R符号の場合は、Kパラメータで示されるライン数単
位)に分割し複数の符号復号回路で並列処理した場合、
各符号復号回路の処理時間が均一にならないことであ
る。
【0031】つまり、1ページの符号データにおいて、
走査ラインごとの符号データの圧縮率は異なっている。
また、ある特定の符号復号回路(MH符号復号回路及び
MR符号復号回路)においては、符号データの伸張処理
時間は、符号データの圧縮率と符号データ量によって変
化する。したがって、符号データを走査線数で等分した
場合、各符号復号回路が処理する符号データ量は、符号
復号回路ごとに異なっており、各符号復号回路の処理時
間は、均一化されず、各符号復号回路の内一番多くの処
理時間を必要とした符号復号回路の処理時間が1ページ
の符号データの処理時間となり、必ずしも各符号復号回
路が、最適に機能していないためである。
【0032】[発明の目的]本発明の目的は、以上の問
題を解決して、高速且つ特性、性能向上できるデータ伸
張処理装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ伸張処理
装置は、複数の復号回路を並列に且つ均等に動作させる
ため符号データの走査ライン単位の分割ライン数を符号
データの圧縮率と符号データ量に応じて変化させる。
【0034】より具体的には、図1〜4のブロック図に
全体構成を示す如く、ライン同期に使用するEOLの有
無を検出するEOL検出回路(図3の4)と、少なくと
も1ページ分の符号を記憶するコードデータ記憶回路
(図2の2)と、前記EOL検出回路(図3の4)の出
力結果からEOL最終ビットの次のビットの前記コード
データ記憶回路への格納番地およびワード内ビット位置
を演算するデータアドレス演算回路(図3の5)と、走
査ライン先頭ビットの格納番地およびワード内ビット位
置をあらかじめ定められたラインごとに格納する指標レ
ジスタA(図3の17)と、指標レジスタAに格納され
ているある1つの走査ライン先頭ビットの格納番地およ
びワード内ビット位置(以下指標レジスタAの値1)と
その次に格納されている走査ライン先頭ビットの格納番
地およびワード内ビット位置(あらかじめ定められたラ
イン後の走査ライン先頭ビットの格納番地およびワード
内ビット位置で以下指標レジスタAの値2)とその間の
あらかじめ定められたライン数、及びあらかじめ与えら
れる符号データ伸張後のランレングスとから上記指標レ
ジスタAの値1と上記指標レジスタの値2の間の符号デ
ータ(以下符号データ1)の圧縮率(圧縮率1)を出力
する圧縮率演算回路(図3の8)と、その結果を格納す
る圧縮率レジスタ(図3の9)と、あらかじめ与えられ
る後記符号復号回路(図2の15)の処理性能とその処
理する符号データの圧縮率との関係を示す処理性能テー
ブルを格納する処理性能テーブル記憶回路(図4の1
0)と、処理性能テーブル記憶回路(図4の10)に格
納されている値と圧縮率レジスタ(図3の9)の値(上
記圧縮率1)とからその符号データ(上記符号データ
1)を後記符号復号回路が処理した場合の処理時間を計
算し出力する処理時間演算回路(図4の11)と、その
結果を格納する処理時間レジスタ(図4の12)と、処
理時間レジスタ(図4の12)に格納されている値から
1ページ分の符号データ処理時間(処理時間レジスタに
格納されている値の合計)を演算し、その1ページ分の
符号データ処理時間を並列処理する符号復号回路の個数
で除算した値(一つの符号復号回路で必要な処理時間の
平均値で以下平均値A)を求め、次に、処理時間レジス
タ(図4の12)に格納されている値を先頭から順次加
算していき上記平均値Aに最も近い値になるごとにそれ
に対応する指標レジスタA(図3の17)に格納されて
いる走査ライン先頭ビットの格納番地及びワード内ビッ
ト位置を符号復号回路の数だけ選択して出力し、さらに
符号データの末尾の格納番地及びワード内ビット位置を
出力する分割点演算回路(図4の13)と、その結果を
格納する指標レジスタB(図4の14)と、少なくとも
2つの符号復号回路(図4の15)と、イメージメモリ
(図1の16)と、制御部(図3の7)とを含む。
【0035】[作用]本発明は、一つの画像を構成する
符号データ(MH圧縮符号、MR圧縮符号)を複数に分
割し、その分割された符号データを分割数に等しい数の
符号データ伸張処理ブロックが同時に符号の伸張処理を
行い画像をビットマップメモリに描画するシステムに対
するものである。
【0036】一つの画像全体を細かく見た場合、主走査
線ごとに符号データの圧縮率が異なっている。また、一
般的に、符号データの伸張処理時間は、符号データの圧
縮率と符号データ量によって変化する。したがって、符
号データを主走査線数で等分した場合、各符号データ伸
張処理ブロックの処理時間は、均一化されず、各符号デ
ータ伸張処理ブロックのうち一番多くの処理時間を必要
とした符号データ伸張処理ブロックの処理時間が画像全
体の処理時間となり、各符号データ伸張処理ブロック
が、最適に機能していないという問題が発生する。
【0037】そこで、符号データ伸張処理ブロックの処
理性能と符号データの圧縮率及び符号データ量の関係を
最適な値にすることで、各符号データ伸張処理ブロック
の処理時間を均一化することができる。
【0038】つまり、本発明は、各符号データ伸張処理
ブロックが処理する符号データサイズをその符号データ
の圧縮率によって変化させ、各符号データ伸張処理ブロ
ックの処理時間を均一化することで全体としての処理時
間の最適化を計る符号データ伸張処理装置を提供するこ
とにある。
【0039】[構成]本発明の構成は、例えば、制御
部、EOL符号検出部、スタックテーブル、処理性能テ
ーブル、記憶部、符号データ伸張処理ブロック1、符号
データ伸張処理ブロック2、符号データ伸張処理ブロッ
ク3、から構成されている。
【0040】[動作]次に、動作を説明する。符号デー
タには、符号の最初並びに一つの主走査線の符号列の後
にEOL符号が付加されている(MR符号の場合は、E
OL+タグビット)。
【0041】データ受信時に、このEOL符号を検出す
ることで符号データの分割点を検出可能である。例え
ば、画像の先頭から8ラインごとのEOL符号を検出し
た時、その画像の先頭からのアドレスをスタックテーブ
ルに記憶しておく。全画像の符号データ受信後にこのス
タックテーブルを参照することで8ラインごとの符号デ
ータの圧縮率がわかる。また、あらかじめ測定してある
符号データの圧縮率と処理性能の関係を処理性能テーブ
ルに記憶しておく。
【0042】この二つの情報から、8ラインごとの符号
伸張処理時間と全符号データの伸張処理時間がわかる。
全符号データの伸張処理時間を分割数で割ると平均化さ
れた一つの符号データ伸張処理ブロックの処理時間がわ
かる。
【0043】先頭から8ラインごとの処理時間を加算し
ていき、平均化された一つの符号データ伸張処理ブロッ
クの処理時間に達するところまでを一つの符号データ伸
張処理ブロックの処理範囲とし、その次の8ラインから
の処理時間を加算していき、平均化された一つの符号デ
ータ伸張処理ブロックの処理時間を達するところまでを
一つの符号データ伸張処理ブロックの処理範囲とすると
いう様に、各符号データ伸張処理ブロックの処理範囲を
決定する。こうすることで各符号データ伸張処理ブロッ
クの処理時間は、平均化されることになる。
【0044】本例では、符号データの圧縮率を8ライン
単位に求めることとしているが、符号データの圧縮率を
求める単位をより細かくし(MR圧縮符号の場合は、K
パラメータによって分割可能な単位が制限される)、符
号データの圧縮率と処理性能の関係をより細分化するこ
とでさらに適切な分割範囲を決定することができる。
【0045】[効果]本発明により、一つの画像を構成
する符号データ(MH圧縮符号、MR圧縮符号)を複数
に分割し、その分割された符号データを分割数に等しい
数の処理ブロックが同時に符号の伸張処理を行い画像を
ビットマップメモリに描画するシステムにおいて、各符
号データ伸張処理ブロックが処理する符号データサイズ
をその符号データの圧縮率によって変化させ、各符号デ
ータ伸張処理ブロックの処理時間を均一化することで全
体としての処理時間の最適化を計ることが可能となる。
【0046】以下に、本発明の手段を参照しながら、更
に、詳述する。
【0047】指標レジスタAは、走査ライン先頭ビット
の格納番地およびワード内ビット位置を符号データの先
頭からあらかじめ定められたラインごとに格納する。
【0048】圧縮率演算回路は、連続して指標レジスタ
Aに格納されているある1つの走査ライン先頭ビットの
格納番地およびワード内ビット位置(以下指標レジスタ
Aの値1)とその次に格納されている走査ライン先頭ビ
ットの格納番地およびワード内ビット位置(以下指標レ
ジスタAの値2)とその間のあらかじめ定められたライ
ン数、及びあらかじめ与えられる1走査ラインの符号デ
ータ伸張後のランレングス(符号データ復号後の画像が
矩形)とから上記指標レジスタAの値1と上記指標レジ
スタAの値2の間の符号データ(符号データ1)の圧縮
率(圧縮率1)を出力する。
【0049】圧縮率レジスタは、その結果を格納する。
【0050】処理性能テーブルは、あらかじめ与えられ
る後記符号復号回路のその処理する符号データの圧縮率
と処理性能との関係を与える。
【0051】処理時間演算回路は、処理性能テーブルと
圧縮率レジスタの値(圧縮率1)とその符号データ量
(上記符号データ1のデータ量で前記圧縮率を演算した
際に使用した2つの指標レジスタAの値の差として算出
する。)からその符号データ(上記符号データ1)の処
理時間を計算する。
【0052】処理時間レジスタは、その結果を格納す
る。
【0053】分割点演算回路は、処理時間レジスタに格
納されている値から1ページ分の符号データ処理時間
(処理時間レジスタに格納されている値の合計)を求め
る。次に、その1ページ分の符号データ処理時間を並列
処理する符号復号回路数で除算した値(一つの符号復号
回路で必要な処理時間の平均値で以下平均値A)を求め
る。次に、処理時間レジスタに格納されている値を先頭
から順次加算していき上記平均値Aに最も近い値になる
ごとにそれに対応する指標レジスタAに格納されている
走査ライン先頭ビットの格納番地及びワード内ビット位
置を符号復号回路の数だけ選択して出力し、最後に符号
データの末尾の格納番地及びワード内ビット位置を出力
する。
【0054】指標レジスタBは、その結果を格納する。
【0055】符号復号回路は、指標レジスタBに格納さ
れている走査ライン先頭ビットの格納番地およびワード
内ビット位置に従って、MH符号復号処理またはMR符
号復号処理を行いその結果をイメージメモリに書き込
む。
【0056】以上のように各部が機能することにより、
各符号復号回路の処理時間がほぼ均一になり、1ページ
の画像データの処理時間の最適化を計ることが出来る。
【0057】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0058】図1は、本発明の実施の一形態のデータ伸
張処理装置を示すブロック図である。図1において、1
は、上位装置、20は、復号部、21は、分割部、16
は、イメージメモリである。
【0059】図2は、図1の復号部20の詳細ブロック
図である。
【0060】図2において、2は、コードデータ記憶回
路、15は、符号復号回路である。
【0061】図3と図4は、図1の分割部21の詳細ブ
ロック図である。
【0062】図3において、4は、EOL検出回路、5
は、データアドレス演算回路、7は、制御部、17は、
指標レジスタA、8は、圧縮率演算回路、9は、圧縮率
レジスタ、である。
【0063】図4において、10は、処理性能テーブル
記憶回路、11は、処理時間演算回路、12は、処理時
間レジスタ、13は、分割点演算回路、14は、指標レ
ジスタBである。
【0064】本発明の全体の処理の流れを、簡単に述べ
ると、以下のようになる。
【0065】符号データは、上位装置1からコードデー
タ記憶回路2およびエンドオブライン(EOL)検出回
路4に転送されて記憶される。検出回路4、制御部7、
データアドレス演算回路5により、定められた走査ライ
ン数ごとに次走査ラインの先頭符号の回路2への格納番
地情報iおよびワード内ビット位置情報jを指標レジス
タA17に格納する。回路2の符号データは、指標レジ
スタA17の値によって領域D0 からDm に分割され
る。圧縮率演算回路8、圧縮率レジスタ9、処理性能テ
ーブル記憶回路10、処理時間演算回路11、処理時間
レジスタ12、分割点演算回路13、指標レジスタA1
7、指標レジスタB14により各符号復号回路の処理時
間が平均化される様に領域D0 からDm を各符号復号回
路に割り当てる。符号復号回路15は、回路2の符号デ
ータを並列に処理し、イメージメモリ16に書き込む。
【0066】次に、本発明の実施例の動作について、図
1、図2、図3、図4を参照して詳細に説明する。
【0067】上位装置1からコードデータバスを経て符
号データ(MH符号データ、または、MR符号データ)
は、コードデータ記憶回路2及びEOL検出回路4に転
送される。制御部7からのセット信号bによって符号デ
ータはEOL検出回路4に格納され、同時に書き込み読
出し信号c、アドレス情報dによってコードデータ記憶
回路2に格納される。この時EOL検出回路4において
EOL(11個の連続する論理値“0”とそれに続く1
つの論理値“1”)が検出されなければ、次の符号デー
タを上記手順で格納する。
【0068】もし、EOL符号が検出されれば、EOL
検出回路4はEOL検出信号hを制御部7に通知すると
共に、EOL検出情報gをデータアドレス演算回路5へ
転送する。
【0069】データアドレス演算回路5はあらかじめ制
御部7から与えられたEOL検出回路4に格納されてい
るデータのコードデータ記憶回路2への格納情報1とE
OL検出情報gとからEOLの次のドット、すなわち次
走査ラインの先頭MH符号データのコードデータ記憶回
路2への格納番地情報i及びワード内位置情報jを演算
して出力する。
【0070】制御部7は、あらかじめ上位装置1から与
えられた全走査ライン数情報aを記憶しておき、最初の
EOL検出信号h(1ページの符号データの先頭に付加
されているEOL)を受信すると、データアドレス演算
回路5から出力された番地情報i及びビット位置情報j
を指標レジスタA17に格納すべき書き込み制御信号e
を出力する。それ以降は、EOL検出信号hの回数をカ
ウントしてあらかじめ定められた走査ライン数(以下走
査ライン数V)ごとになった時のデータアドレス演算回
路5から出力された番地情報i及びビット位置情報jを
指標レジスタA17に格納すべき書き込み制御信号eを
出力する。
【0071】また、符号データの最後に付加されるEO
L(1ページの符号データの最後には、RTCが付加さ
れており、本EOLは、その一部)を検出したEOL検
出信号hを受信した時データアドレス演算回路5から出
力された番地情報i及びビット位置情報jを指標レジス
タA17に格納すべき書き込み制御信号eを出力し、前
記情報i及びjを格納する。上記処理を1ページの符号
データを受信し終えるまで繰り返す。コードデータ記憶
回路2の符号データは指標レジスタA17の値によって
走査ライン数VごとにEOLを境にD0 からDm に分割
される。
【0072】次に、制御部7は、圧縮率演算回路8に演
算を実行させるべき演算指示信号pを出力し、圧縮率演
算回路8は、指標レジスタA17に格納されている走査
ライン先頭の番地情報i、ビット位置情報jを先頭から
順次処理していき連続する2つの走査ライン先頭の番地
情報i、ビット位置情報jにつき、先に格納されている
走査ライン先頭ビットの格納番地およびワード内ビット
位置とその次に格納されている走査ライン先頭ビットの
格納番地およびワード内ビット位置の差(つまり、連続
する2つの走査ライン先頭の番地情報i、ビット位置情
報j間の符号データ量)と走査ライン数V、及びあらか
じめ与えられる1走査ラインの符号データ伸張後のラン
レングス(伸張後の画像は、矩形であると想定してい
る、以下ランレングスL)とから符号データの圧縮率を
演算指示信号pを受信するごとに演算し出力して、圧縮
率レジスタ9にセットする。
【0073】つまり、符号データの先頭の番地情報を番
地情報i0 、ビット位置情報j0 とし、指標レジスタA
17に格納されている番地情報、ビット位置情報を番地
情報in 、ビット位置情報jn (n=1〜m)、符号デ
ータの末尾の番地情報を番地情報im+1 、ビット位置情
報をビット位置情報jm+1 とした場合、上記D0 の圧縮
率D0cは、 D0c=符号データ伸張後のビット数/符号データのビット数 =ランレングスL×走査ライン数V /((i1 −i0 )×1ワードのビット数+(j1 −j0 )) 以下同様に上記Dm の圧縮率Dmcは、 Dmc=符号データ伸張後のビット数/符号データのビット数 =ランレングスL×走査ライン数V /((im+1 −im )×1ワードのビット数+(jm+1 −jm )) として与えられる。
【0074】圧縮率レジスタ9は、その結果を格納す
る。
【0075】処理性能テーブルは、後記符号復号回路の
その処理する符号データの圧縮率と処理性能との関係で
ありあらかじめ与えられる。(図5にその一例を示
す。)以下、図をもとに説明する。
【0076】図5は、本発明のデータ伸張処理装置の処
理性能テーブルを示す図である。
【0077】一般的に、符号復号回路の符号データ復号
処理性能は、その回路固有のものであり、また、処理す
る符号データの圧縮率によって変化する。
【0078】同図において、圧縮率は、符号データとそ
の符号データを復号した結果である原画とのデータ量の
比で表されるもので以下の通りである。
【0079】 また、処理性能は、あるまとまった符号データを復号処
理した時の処理時間を符号データ量(ビット数)で除算
した値で、その符号データの圧縮率と対比させたもので
ある。処理性能を算出する際、一般的なドキュメントに
おいては、原画の走査ラインに対して白黒(白:論理値
“0”、黒:論理値“1”)の変化が少ない(1つの符
号データに対するランレングス値が大きい)部分(例え
ば図13の1302部、1304部)と、その逆に、白
黒の変化が多い(1つの符号データに対するランレング
ス値が小さい)部分(例えば図13の1303部の網掛
けの部分)が存在する。一般的に、白黒の変化が多い部
分は、圧縮率が小さく、白黒の変化が少ない部分は、圧
縮率が大きい傾向にある。そこで、1ページのドキュメ
ントにおいて、白黒の変化が少ない部分と白黒の変化が
多い部分とをピックアップしその部分の圧縮率と処理性
能を求める。
【0080】制御部7は、処理時間演算回路11に演算
を実行させるべき演算指示信号qを出力し、処理時間演
算回路11は、処理性能テーブルと圧縮率レジスタ及び
その符号データ量(前記圧縮率を演算した際に使用した
2つの指標レジスタAの値の差として算出する。)から
その符号データの処理時間を演算指示信号qを受信する
ごとに演算し出力して、処理時間レジスタ12にセット
する。
【0081】上記D0 の処理時間を演算する場合につい
て以下に説明する。
【0082】まず、処理性能テーブルから圧縮率レジス
タのD0cの値に最も近い値に対応する処理性能を検索す
る。仮に、その処理性能値がt1 であるとした場合、上
記D 0 の処理時間Dotは、 D0t=t1 ×((i1 −i0 )×1ワードのビット数+
(j1 −j0 )) 以下同様に上記Dm の処理時間Dmtは、Dm に対応する
処理性能をtm とすると、 Dmt=tm ×((im+1 −im )×1ワードのビット数
+(jm+1 −jm )) として与えられる。
【0083】処理時間レジスタ12は、その結果を格納
する。
【0084】制御部7は、処理時間レジスタ12に格納
されている1ページの分割された領域の処理時間の個数
sを通知し、分割点演算回路13に演算を実行させるべ
き演算指示信号rを出力する。分割点演算回路13は、
処理時間レジスタ12に格納されている値から1ページ
分の符号データ処理時間(処理時間レジスタ12に格納
されている処理時間s個の値の合計)を求める。次に、
その1ページ分の符号データ処理時間を並列処理する符
号復号回路数で除算した値(以下平均値TA :一つの符
号復号回路で必要な処理時間の平均値)を求める。次
に、各符号復号回路が上記D0 からDm の内連続するど
の部分を処理するかを決定する。処理時間レジスタ12
に格納されているD0t、D1t、D2t…を加算していき最
初にD0t+D1t+D2t+…+Dlt≧TAとなったとき、
0t+D1t+D2t+…+DltとD0t+D1t+D2t+…+
(l-1)tとを比較しTA に近いほうまでを1つの符号復
号回路に割り当てる。つまり、D0t+D1t+D2t+…+
(l-1)tの方がTA に近かった場合、前記D0 からD
l-1 までの領域を1つの符号復号回路に割り当てる。
【0085】この時、指標レジスタAに格納されている
l に対応する番地情報i及びビット位置情報jを指標
レジスタBにセットする。
【0086】次に、Dlt+D(l+1)t+D(l+2)t+…+D
kt≧TAとなったとき、Dlt+D(l+1)t+D(l+2)t+…
+DktとDlt+D(l+1)t+D(l+2)t+…+D(k-1)tとを
比較しDlt+D(l+1)t+D(l+2)t+…+Dktの方がTA
に近かった場合Dl からDKまでの領域を別の1つの符
号復号回路に割り当てる。
【0087】この時、指標レジスタAに格納されている
k+1 に対応する番地情報i及びビット位置情報jを指
標レジスタBにセットする。
【0088】以下同様にして、D0 からDm の領域を各
符号復号回路に割り当てる。
【0089】ただし、最後から1つ前の符号復号回路へ
の割り当てが終了した時点で、残っている領域を最後の
符号復号回路に割り当て、最後に符号データの末尾の格
納番地情報i、ワード内ビット位置情報jを格納する。
【0090】指標レジスタBは、その結果を格納する。
【0091】符号復号回路15は、指標レジスタBに格
納されている走査ライン先頭ビットの格納番地およびワ
ード内ビット位置に従い、制御部7からの制御信号wで
MH符号またはMR符号の符号復号処理を開始し、その
結果をイメージメモリ16に書き込む。
【0092】また、本発明のデータ伸張処理装置の符号
復号処理のフローチャートを図6、図7、図8、図9、
図10、図11、図12に示す。
【0093】また、MR符号データを処理する場合に
は、指標レジスタAに格納する走査ライン先頭ビットの
格納番地およびワード内ビット位置をKパラメータ(二
次元符号化方式による符号化は、1つの走査線を一次元
符号化用符号によって符号化した上で、それに続くK−
1本の走査線の各々を、その前の走査線を参照して符号
化する方法で行う。)の正の整数倍のあらかじめ定めら
れたラインごとに格納することにより行う。
【0094】次に、この実施例の動作を具体的な例につ
いて記述する。
【0095】図13は、画像データの一具体例を示した
もので、1301は、紙面上の印刷範囲を示し、その中
に文字列1302、グラフ及びその説明文1303、回
路図1304が表現されることを示している。
【0096】また、図13の左側に記載しているD0
15は、領域D0 〜D15を示し、→は、その分割点を示
す。
【0097】これを符号化したものが、上位装置から送
られてくる。
【0098】以下、MH符号の場合につき説明する。
【0099】また、本具体例においては、符号復号回路
A、符号復号回路B、符号復号回路C、符号復号回路D
の4つの符号復号回路によって並列処理される場合につ
いて記述する。
【0100】今、画像の全走査ライン数は、1600ラ
イン、1走査ラインの符号データ伸張後のランレングス
値を1000とし、これを走査ライン数で100ライン
ごとの走査ライン先頭ビットの格納番地及びワード内ビ
ット位置を指標レジスタAに格納した場合、図13の枠
外に示してある通りD0 からD15の16の領域に分割さ
れる。
【0101】それぞれの領域の原画データ量(ビット
数)は、 1000×100=100000ビット また、指標レジスタAに格納される格納番地情報i及び
ワード内ビット位置情報jは、表1の通りであるとする
(1ワードは、16ビット)。
【0102】
【表1】 それぞれの領域の符号データ量(ビット数)は表2の様
になる。
【0103】
【表2】 それぞれの領域の符号データの圧縮率は、0.5単位で
表すと、表3の様になる。
【0104】
【表3】 また、処理性能テーブルの値が、表4の値であるとす
る。
【0105】
【表4】 上記の値から、処理時間を計算すると、表5の様にな
る。
【0106】
【表5】 次に、領域D0 からD15を4つに分割する。
【0107】上記、処理時間の総計は、627.92m
sとなる。これを4で除算した結果は、156.98m
sである。
【0108】上記表の処理時間を領域D0 から順番に加
算していくと、領域D0 からD3 までの加算結果は、1
44.36ms、領域D0 からD4 までの加算結果は、
182.55msとなり、領域D0 からD3 までの加算
結果の方が156.98msに近い値となる。
【0109】以下同様に順次加算していくと、以下の様
な結果がえられる。
【0110】領域D4 からD6 までの加算結果は、16
8.54ms、領域D7 からD10までの加算結果は、1
55.39ms、領域D11からD15までの加算結果は、
159.82ms、したがって、領域D0 からD3 まで
を最初の符号復号回路が処理する符号データに領域D4
からD6 までをその次の符号復号回路が処理する符号デ
ータに領域D7 からD10までをその次の符号復号回路が
処理する符号データに領域D11からD15までをその次の
符号復号回路が処理する符号データに分割する。つま
り、指標レジスタBに表6に示すように格納番地情報
i、ワード内ビット位置jを格納する。
【0111】
【表6】 次に、4つの符号復号回路は、指標レジスタBに格納さ
れている情報にしたがって、符号復号処理を開始する。
【0112】つまり、符号復号回路Aは、情報i0 、j
0 から情報i4 、j4 までの符号データを復号処理して
イメージメモリに書き込む。
【0113】符号復号回路Bは、情報i4 、j4 から情
報i7 、j7 までの符号データを復号処理してイメージ
メモリに書き込む。
【0114】符号復号回路Cは、情報i7 、j7 から情
報i11、j11までの符号データを復号処理してイメージ
メモリに書き込む。
【0115】符号復号回路Dは、情報i11、j11から情
報i16、j16までの符号データを復号処理してイメージ
メモリに書き込む。
【0116】以上説明したように行うことで、以下の効
果を得られる。
【0117】符号復号回路Aの処理する領域は、D0
3 であるから、処理時間は、31.97+41.25
+32.19+38.76=144.17ms 符号復号回路Bの処理する領域は、D4 〜D6 であるか
ら処理時間は、38.19+69.60+60.75=
168.54ms 符号復号回路Cの処理する領域は、D7 〜D10であるか
ら処理時間は、50.53+38.38+32.77+
33.71=155.39ms 符号復号回路Dの処理する領域は、D11〜D15であるか
ら、処理時間は、32.18+31.98+31.61
+32.37+31.68=159.82msとなり、
一番処理時間が掛かるのは、符号復号回路Bの168.
54msであるから、画像全体の処理時間は、168.
54msである。
【0118】一方、従来の方法で行った場合、ライン数
で分割するので、第1の符号復号回路の処理する領域
は、D0 〜D3 であるから、処理時間は、31.97+
41.25+32.19+38.76=144.17m
s 第2の符号復号回路の処理する領域は、D4 〜D7 であ
るから、処理時間は、38.19+69.60+60.
75+50.53=219.07ms 第3の符号復号回路の処理する領域は、D8 〜D11であ
るから、処理時間は、38.38+32.77+33.
71+32.18=137.04ms 第4の符号復号回路の処理する領域は、D12〜D15であ
るから、処理時間は、31.98+31.61+32.
37+31.68=127.64msとなり、一番処理
時間が掛かるのは、第2の符号復号回路の219.07
msであるから、画像全体の処理時間は、219.07
msである。
【0119】従って、従来方式に対して、219.07
ms−168.54ms=50.53ms短縮されてい
る。
【0120】
【発明の効果】第1の効果は、1ページの符号データ
(MH符号、MR符号)を走査ライン単位に複数ブロッ
クに分割し、その各々の符号データを分割ブロック数に
等しい複数の符号復号回路において並行に符号復号処理
を行うデータ伸張処理装置において、1ページの符号デ
ータを分割処理した場合、各符号復号回路の要する復号
処理時間をほぼ等しくできるということである。
【0121】これにより、ある一つの符号復号回路が他
の符号復号回路よりも多くの処理時間を要するというこ
とがなくなり、1ページの処理時間の最適化を計ること
ができるようになる。
【0122】その理由は、符号データの圧縮率と符号デ
ータ量をもとに各ブロックの符号データの分割走査ライ
ン数を各符号復号回路の復号処理時間を平均化させるよ
うに変化させたからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態としてのデータ伸張処理
装置を示すブロック図である。
【図2】図1の復号部の一例の詳細ブロック図である。
【図3】図1の分割部の一例の詳細ブロック図(1/
2)である。
【図4】図1の分割部の一例の詳細ブロック図(2/
2)である。
【図5】本発明の処理性能テーブルの一例を示す図であ
る。
【図6】図3のEOL検出回路の処理の一例を示すフロ
ーチャート図である。
【図7】図3のデータアドレス演算回路の処理の一例を
示すフローチャート図である。
【図8】図3の指標レジスタAの処理の一例を示すフロ
ーチャート図である。
【図9】図3の圧縮率演算回路の処理の一例を示すフロ
ーチャート図である。
【図10】図4の処理時間演算回路の処理の一例を示す
フローチャート図である。
【図11】図3の制御部の処理の一例を示すフローチャ
ート図(1/2)である。
【図12】図3の制御部の処理の一例を示すフローチャ
ート図(2/2)である。
【図13】一具体例を示す画像である。
【図14】一般的なMH符号復号器の一例を示すブロッ
ク図である。
【図15】一般的なMR符号復号器の一例を示すブロッ
ク図である。
【図16】従来の技術のMH符号復号器の一例を示すブ
ロック図である。
【図17】MH符号復号器のブロック図である。
【符号の説明】
1 上位装置 2 コードデータ記憶回路 3 MH符号復号回路 4 EOL検出回路 5 データアドレス演算回路 6 指標レジスタ 7 制御部 8 圧縮率演算回路 9 圧縮率レジスタ 10 処理性能テーブル記憶回路 11 処理時間演算回路 12 処理時間レジスタ 13 分割点演算回路 14 指標レジスタB 15 符号復号回路 16 イメージメモリ 17 指標レジスタA 101 並直変換レジスタ 102 符号テーブル記憶回路 103 ビデオデータ発生回路 104 タイミング制御回路 1401 コードメモリ 1402 MH復号回路 1403 画素生成回路 1404 イメージメモリ 1501 コードメモリ 1502 MR復号回路 1503 変化点検出回路 1504 画素生成回路 1505 イメージメモリ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置からの符号データを復号する複
    数の符号復号手段と、少なくとも1ページ分の前記符号
    データを複数に分割して、それぞれ前記複数の符号復号
    回路に供給するデータ分割手段と、を備えて、前記上位
    装置からの前記符号データを画像データに変換するデー
    タ伸張処理装置であって、 前記データ分割手段は、前記少なくとも1ページ分の前
    記符号データを復号するための全処理量が、前記符号デ
    ータ中の分割される領域毎の圧縮率及び符号データ量
    従って、前記各分割される領域の処理時間を均一化した
    各処理量の総和となる割り付けに分割する手段であり、
    前記分割された前記符号データを前記複数の符号復号回
    路に供給することによって前記画像データを得ることを
    特徴とするデータ伸張処理装置。
  2. 【請求項2】 復号すべき前記少なくとも1ページ分の
    前記符号データを記憶するコードデータ記憶回路と、 前記符号復号手段により復号された画像データを格納す
    るイメージメモリとを備え、 前記データ分割手段は、 ライン同期に使用するエンドオブライン(以下EOL)
    の有無を検出するEOL検出回路と、 前記EOL検出回路の出力結果からEOL最終ビットの
    次のビットの前記コードデータ記憶回路への格納番地お
    よびワード内ビット位置を演算するデータアドレス演算
    回路と、 その走査ライン先頭ビットの前記格納番地および前記
    ード内ビット位置をあらかじめ定められた走査ラインご
    とに格納する指標レジスタAと、前記 指標レジスタAに格納されている前記各走査ライン
    先頭ビットの前記格納番地および前記ワード内ビット位
    置間の符号データの前記圧縮率を演算し出力する圧縮率
    演算回路と、前記圧縮率の 結果を格納する圧縮率レジスタと、 あらかじめ与えられる前記符号復号手段の処理性能とそ
    の処理する符号データの前記圧縮率との関係を与える処
    理性能テーブルを記憶する記憶性能テーブル記憶回路
    と、前記 圧縮率レジスタの値とその値に対応する前記符号デ
    ータを前記符号復号回路が処理した場合の処理時間を演
    算し出力する処理時間演算回路と、前記処理時間を演算 結果を格納する処理時間レジスタ
    と、 前記処理時間レジスタに格納されている値から前記各符
    号復号回路の処理時間が、均一化した値となる様な前記
    指標レジスタAに格納されている前記走査ライン先頭ビ
    ットの前記格納番地および前記ワード内ビット位置を
    符号復号回路の数だけ選択し出力する分割点演算回路
    と、 その出力結果を格納する指標レジスタBと、 を含み構成されることを特徴とする請求項1記載のデー
    タ伸張処理装置。
  3. 【請求項3】 復号すべき前記符号データは、MH符号
    データであり、 前記圧縮率演算回路は、前記指標レジスタAに格納され
    ているある1つの走査ライン先頭ビットの格納番地およ
    びワード内ビット位置(前記指標レジスタAの値1)と
    その次に格納されている走査ライン先頭ビットの格納番
    地およびワード内ビット位置(あらかじめ定められた走
    査ライン後の走査ライン先頭ビットの格納番地およびワ
    ード内ビット位置で以下前記指標レジスタAの値2)と
    その間のあらかじめ定められた走査ライン数、及びあら
    かじめ与えられる1走査ラインの符号データ伸張後のラ
    ンレングス値とから上記指標レジスタAの値1と上記指
    標レジスタAの値2の間の符号データ(符号データ1)
    前記圧縮率(圧縮率1)を演算し出力する機能を有
    し、 前記処理時間演算回路は、前記圧縮率レジスタの値(圧
    縮率1)とその値に対応する符号データ(上記符号デー
    タ1)を前記符号復号回路が処理した場合の処理時間を
    演算し出力する機能を有し、 前記分割点演算回路は、前記処理時間レジスタに格納さ
    れている値から1ページ分の符号データ処理時間(前記
    処理時間レジスタに格納されている値の合計)を演算
    し、その1ページ分の符号データ処理時間を並列処理す
    前記符号復号回路の個数で除算した値(一つの前記
    号復号回路で必要な処理時間の平均値で以下平均値A)
    を求め、次に、前記処理時間レジスタに格納されている
    値を先頭から順次加算していき上記平均値Aに最も近い
    値になるごとにそれに対応する前記指標レジスタAに格
    納されている走査ライン先頭ビットの格納番地およびワ
    ード内ビット位置を前記符号復号回路の数だけ選択し出
    力する機能を有する、 ことを特徴とする請求項2記載のデータ伸張処理装置。
  4. 【請求項4】 復号すべき符号データは、MR符号デー
    タであり、 前記指標レジスタAに格納する走査ライン先頭ビットの
    格納番地及びワード内ビット位置をあらかじめ定められ
    たKパラメータの正の整数倍の走査ラインごととし、 前記圧縮率演算回路は、前記指標レジスタAに格納され
    ているある1つの走査ライン先頭ビットの格納番地およ
    びワード内ビット位置(以下前記指標レジスタAの値
    1)とその次に格納されている走査ライン先頭ビットの
    格納番地およびワード内ビット位置(前記Kパラメータ
    の正の整数倍のあらかじめ定められた走査ライン後の走
    査ライン先頭ビットの格納番地およびワード内ビット位
    置で以下前記指標レジスタAの値2)とその間のあらか
    じめ定められた走査ライン数、及びあらかじめ与えられ
    る1走査ラインの符号データ伸張後のランレングス値と
    から上記指標レジスタAの値1と上記指標レジスタAの
    値2の間の符号データ(符号データ1)の前記圧縮率
    (圧縮率1)を演算し出力する機能を有し、 前記処理時間演算回路は、前記圧縮率レジスタの値(圧
    縮率1)とその値に対応する符号データ(上記符号デー
    タ1)を前記符号復号回路が処理した場合の処理時間を
    演算し出力する機能を有し、 前記分割点演算回路は、前記処理時間レジスタに格納さ
    れている値から1ページ分の符号データ処理時間(前記
    処理時間レジスタに格納されている値の合計)を演算
    し、その1ページ分の前記符号データ処理時間を並列処
    理する前記符号復号回路の個数で除算した値(一つの
    符号復号回路で必要な処理時間の平均値で以下平均値
    A)を求め、次に、前記処理時間レジスタに格納されて
    いる値を先頭から順次加算していき、上記平均値Aに最
    も近い値になるごとにそれに対応する前記指標レジスタ
    Aに格納されている走査ライン先頭ビットの格納番地お
    よびワード内ビット位置を符号復号回路の数だけ選択し
    出力する機能を有する、 ことを特徴とする請求項2記載のデータ伸張処理装置。
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