JP3202183B2 - レーザ光を用いたスケール及び測長方法 - Google Patents

レーザ光を用いたスケール及び測長方法

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JP3202183B2 JP28325497A JP28325497A JP3202183B2 JP 3202183 B2 JP3202183 B2 JP 3202183B2 JP 28325497 A JP28325497 A JP 28325497A JP 28325497 A JP28325497 A JP 28325497A JP 3202183 B2 JP3202183 B2 JP 3202183B2
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    • G01B9/02Interferometers
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    • GPHYSICS
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  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いた
スケール及び測長方法、特に空気の揺らぎや温度変化の
影響を抑制した超精密のスケール及び測長方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体製造装置の一つである
ステッパや工作機械のNC旋盤等には移動台位置や刃物
位置を検出するためにスケールが用いられている。この
スケールには、レーザ光の干渉を利用する光干渉方式
と、物体上に記録された目盛りを読み取る方式に大別さ
れる。
【0003】光干渉方式は、基準が光の波長となるため
に正確であり、かつストロークに依存しない利点がある
が、その反面空気中で用いた場合には空気の揺らぎ等の
影響を受けるため高速の位置決めには用いることができ
ない欠点がある。
【0004】物体上に記録された目盛りを読み取る方式
は、磁気スケールやガラススケールに代表されるもの
で、物体上に記録された磁気や、光の反射率や透過率の
異なる物質からなる目盛りを何らかの方法により読み取
るものであるため、空気の揺らぎの影響を受けることな
く高速位置決めが可能であるが、その反面物体の目盛り
間隔が物体の熱膨張により異なるという欠点がある。
【0005】
【発明は解決しようとする課題】このように、従来のス
ケールでは、空気の揺らぎや温度変化に影響を受け、高
速かつ高精度に長さを測定することができない問題があ
った。
【0006】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、空気の揺らぎや温
度変化に影響を受けない超高精度のスケール及び測長方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、長手方向に沿って均一な熱膨張をも
たらす構造体と、前記構造体の外壁に設けられる目盛り
と、前記構造体の長手方向の長さを測定する光波干渉計
と、前記目盛りが設けられた部分の温度を検出する複数
の温度検出手段と、前記光波干渉計で測定された長さが
所定値となるように前記構造体の温度を変化させる温度
制御手段と、前記複数の温度検出手段で検出された温度
分布に基づいて前記目盛りの間隔を補正する演算手段と
を有することを特徴とする。構造体の長さを所定値とす
ることで、構造体全体の温度の影響を除去し、さらに目
盛り部分の温度分布に基づいて目盛り間隔を補正するこ
とで、微少な温度分布の影響も除去して正確な測長が可
能となる。
【0008】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記温度制御手段は、前記構造体の長手方向に沿っ
て設けられ、印加電流に応じて発熱する電気抵抗体と、
前記電気抵抗体に電流を供給する電流供給手段とを有す
ることを特徴とする。
【0009】また、第3の発明は、第1、第2の発明に
おいて、前記光波干渉計は、前記構造体の一端に対応し
て固定されたビームスプリッタ及び前記ビームスプリッ
タに対して相対的に固定された参照面反射器と、前記構
造体の他端に対応して固定された被検面反射器と、参照
面側の参照分岐光と被検面側の信号分岐光路との光路差
を検出する光路差検出器とを有することを特徴とする。
【0010】また、第4の発明は、第3の発明におい
て、前記参照分岐光の光路と前記信号分岐光の光路の少
なくともいずれかは光導波路で構成されていることを特
徴とする。
【0011】また、第5の発明は、第4の発明におい
て、前記光導波路は光ファイバであることを特徴とす
る。
【0012】また、第6の発明は、構造体の長手方向に
沿って設けられた目盛りを用いて長さを測定する測長方
法であって、光波干渉計を用いて前記構造体の長さを測
定するステップと、前記構造体の長さが所定値となるよ
うに前記構造体の温度を調整するステップと、前記目盛
り部分の温度分布を測定するステップと、前記温度分布
に応じて前記目盛りの間隔を補正することにより長さを
測定するステップとを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について、位置検出器を例にとり説明する。
【0014】図1には、本実施形態の概念構成図が示さ
れている。スケールの本体として石英ガラスなどの構造
体10が設けられ、この構造体の長さを検出するための
光波干渉計12が設けられている。光波干渉計12から
の出力、すなわち構造体10の長さデータは、スケール
外部に設けられたコンピュータ18に供給される。
【0015】また、構造体10には複数の温度センサ1
4が配置されており、その温度分布が検出される。な
お、後述するように、温度センサ14は正確には構造体
10に設けられた目盛り部分に配置され、目盛り部分の
温度分布を検出するようになっている。複数の温度セン
サ14で検出されたそれぞれの温度データは温度センサ
入力切替器16に入力され、温度分布データとしてコン
ピュータ18に供給される。
【0016】また、構造体10には構造体10を加熱膨
張させるための電気抵抗体15が設けられており、この
電気抵抗体15にはドライバ20から電流が供給され
る。ドライバ20はコンピュータ18からの制御信号に
より駆動される。すなわち、電気抵抗体15、ドライバ
20及びコンピュータ18が温度制御手段として機能す
る。
【0017】また、構造体10に対向して位置検出部2
2及びスライダ24が設けられ、光電式や静電容量式、
磁気式などの各検出方式により構造体10に設けられた
目盛りの読み、すなわち原点からの位置が検出され、コ
ンピュータ18に供給される。
【0018】コンピュータ18は、光波干渉計12から
の検出信号に基づき、構造体10の長さが所定値となる
ようにドライバ20に制御信号を出力し、電気抵抗体1
5に電流を供給して構造体10を加熱膨張せしめる。ま
た、構造体10の目盛り部分の温度分布に基づいて、位
置検出部22で検出された位置を補正して温度分布に依
存しない正確な位置を算出する。算出された位置検出結
果は、ディスプレイなどの表示器26に供給され、表示
される。
【0019】図2には、図1におけるスケール部分の斜
視図が示されている。構造体10の外壁には長手方向に
沿って目盛り11が設けられている。また、上述したよ
うに、この目盛り11が設けられた部位の温度を検出す
るための複数の温度センサ14が設けられており、図に
おいては目盛り11の両側に配置されている。また、構
造体10の内部にその光路が位置するように光波干渉計
12が設けられており、その構成要素は以下の通りであ
る。
【0020】すなわち、光波干渉計12は、構造体10
の一端に固定して設けられ入射したレーザ光を透過及び
直角方向に反射させるビームスプリッタ12aと、ビー
ムスプリッタ12aで反射されたレーザ光を反射させる
参照面反射器12bと、ビームスプリッタ12aを透過
したレーザ光を収束するレンズ系12cと、レーザ光を
導く光ファイバ12dと、構造体10の終端に設けられ
レーザ光を反射する被検面反射器12eと、参照面反射
器12bで反射されたレーザ光(参照分岐光)と被検面
反射器12eで反射されたレーザ光(信号分岐光)がと
もに入射し、その光路差を検出する光路差検出器12f
とを含んで構成されている。
【0021】図3には、図2に示された光波干渉計12
の原理図が示されている。これは、一般にはマイケルソ
ン干渉計と呼ばれるもので、光源からのレーザ光はビー
ムスプリッタ12aによりその一部が直角方向に反射
し、参照面反射器(固定鏡)12bにより反射し、戻り
のレーザ光が光路差検出器(フォトディテクタ)12f
に入射する。一方、残りの光はビームスプリッタ12a
を透過し被検面反射器(移動鏡)12eにより反射し、
ビームスプリッタ12aで直角方向に反射して同様に光
路差検出器12fに入射する。光路差検出器12fに入
射するこれらの光は、2つの異なった光路を通過したも
のであり、その光路差に応じて干渉をおこす。すなわ
ち、光路差がレーザ光の波長の半分の整数倍変化する毎
に干渉光は強弱を繰り返す。従って、このレーザ光の強
弱を電気信号に変換することで、被検面反射器(移動
鏡)12eの動きを電気信号として検出することがで
き、これにより基準位置(原点)から被検面反射器(移
動鏡)12eまでの距離、すなわち構造体10の長手方
向の長さを検出することができる。
【0022】一方、図4には、構造体10の断面図が示
されている。構造体10には溝が形成され、溝内には上
述した光ファイバ12dが構造体10のほぼ中央に位置
するように埋め込まれている。また、構造体10と光フ
ァイバ12dは温度変化による伸縮の際、一体となって
伸縮するように接着剤13により強固に接着されてい
る。光波干渉計12で用いられるレーザ光束は一般に径
が2〜5mm程度であり、光ファイバ12dのコア径は
10〜50μm程度に設定される。なお、光ファイバ1
2dは、レーザ光を損失なく伝搬させるために用いら
れ、一般的には光導波路と呼ばれる。
【0023】本実施形態におけるスケールを用いた位置
検出器は以上のような構成であり、以下その動作につい
て説明する。
【0024】まず、光波干渉計12でスケール本体であ
る構造体10の長さを検出し、コンピュータ18に供給
する。コンピュータ18は、検出された構造体10の長
さと所定値(基準温度における規定長)とを比較し、構
造体10の長さが所定値となるようにドライバ20に制
御信号を出力する。ドライバ20は、この制御信号を受
けて電気抵抗体15に電流を供給し、構造体10をほぼ
一様に加熱する。
【0025】構造体10を加熱することにより構造体1
0の長さが所定値となった後、コンピュータ18は、さ
らに温度センサ入力切替器16からの温度分布に基づ
き、構造体10に設けられた目盛り11の間隔を補正す
る。
【0026】図5には、複数の温度センサ14で検出さ
れてコンピュータ18に供給される目盛り11の温度分
布の一例が示されている。図において、横軸はスケール
位置(原点からの目盛りの位置)であり、縦軸は温度セ
ンサ14で検出された温度である。この例では、図に示
すように目盛りの中央部分で温度が高く、両端で温度が
低い分布を示している(実際には温度分布は有限な温度
センサの個数を反映して離散的なものとなるが、図では
ベジェ曲線等を用いて連続的な分布としている)。
【0027】なお、本実施形態のように複数の温度セン
サ14を目盛り11の両側に配置している場合(図2参
照)には、それぞれの側の温度分布が検出されることに
なるので、両者の平均値を算出することで目盛り11部
分の温度分布とする。
【0028】そして、コンピュータ18は、このような
温度分布に基づき、目盛り間長さ補正量を算出する。目
盛り間長さ補正量は、検出された温度分布にスケール
(構造体10)の線膨張係数を乗算して求めることがで
きる。具体的には、基準温度(例えば20℃)における
目盛り間長さをL、線膨張係数をα、検出された温度分
布値をtとした場合、目盛り間長さの変動ΔLは、
【数1】 ΔL=(t−20)×α×L ・・・(1) となる。ここで、構造体10の長さは既に電気抵抗体1
5による加熱で所定値に制御されているため、例えばイ
ンクリメンタルスケールの場合スケールの全目盛りの積
算値(すなわち原点から終端までのスケールの長さ)は
目盛りに一致している。従って、ΔLの積算値がゼロと
なるようにオフセットをかける。すなわち、オフセット
をcとした場合、
【数2】 Σ(ΔL+c)=0 ・・・(2) となるようにオフセットcを算出する。このオフセット
cの意義は、温度測定誤差と線膨張係数誤差をキャンセ
ルすることである。
【0029】図6には、このようにして算出された目盛
り間長さ補正量の一例が示されている。図において、横
軸はスケール位置であり、縦軸は目盛り間長さ補正量で
ある。このグラフは、具体的には(1)式で各スケール
位置に対応するΔLを求め、(2)で求めたオフセット
cが負の場合にΔL曲線を下(−の方向)にシフトさ
せ、オフセットcが正の時ΔL曲線を上(+の方向)に
シフトさせることで求めることができる。
【0030】そして、目盛り間長さ補正量を算出した
後、例えばインクリメンタルスケールの場合には、位置
検出部22で一つ一つの目盛りを読み取る毎に、この目
盛り間長さ補正曲線で補正した目盛り間長さを算出し、
この目盛り間長さを積算することで温度分布が補正され
た正確な現在位置を算出することができる。
【0031】一方、図7にはアブソリュートスケールの
場合の位置補正量が示されている。図において、横軸は
スケール位置であり、縦軸は位置補正量である。この位
置補正量は、図6に示された目盛り間長さ補正量の原点
からそのスケール位置までの積算値を求め、スケール位
置に対してプロットすることにより算出される。図6に
おいては、目盛り間長さ補正量がスケール位置に応じて
正あるいは負の値をとるのに対し、図7に示された位置
補正量は図6の積算量であり、始点と終点はゼロとな
り、また中央付近でもゼロとなることに注意されたい。
この積算された位置補正量を位置検出部22で検出され
た位置に乗算することで温度分布が補正された正確な現
在位置を算出することができる。
【0032】なお、図7においてスケールの終端におい
て補正量がゼロとなっているのは、上述したようにコン
ピュータ18はあらかじめ電気抵抗体15を用いて構造
体10の長さを所定値に制御しているため、原点から終
端までのスケールの長さは目盛り11に一致しており、
従って終端では補正する必要がないことに基づくもので
ある。
【0033】このように、本実施形態では構造体10の
長さを所定値に制御した上で、温度分布に基づく目盛り
間隔の変化を補正しているため、空気の揺らぎや温度変
化の影響を受けず正確な長さ測定(あるいは位置検出)
を行うことができる。
【0034】また、本実施形態において、光波干渉計1
2の干渉光路の屈折率を測定し、あるいは精密な気圧計
や湿度計、温度計を用いて光源波長の補正を行うことに
より一層精密な測長を行うこともできる。さらに、目盛
り間隔を補正する際の基準温度も(1)式のように20
℃と固定値ではなく、干渉光路の温度を測定し、この干
渉光路温度を基準温度として用いることも好適である。
【0035】図8には、光波干渉計12の他の構成が示
されている。上述した実施形態(図2参照)では、参照
面反射器−ビームスプリッタ−光路差検出器の光路は空
気中であるが、本実施形態においてはシリコン基板12
g上にCVD(Chemical Vapor Dep
osition)などにより形成された導波路が用いら
れる。レーザ光は、ガイド溝12h内に配置された図中
左側の光ファイバ12dより入射し、角形の導波路12
i内を進みビームスプリッタ12aによりそのまま直進
する光と直角方向に反射する光に分かれる。直進するレ
ーザ光は途中で光ファイバ12dに入射するが、この光
ファイバ12dがそのまま図2に示す構造体10内の光
ファイバ12dであってもよいし、また途中で光ファイ
バをつなぎ直すこともできる。参照面反射器12b−ビ
ームスプリッタ12a−光路差検出器12f間の光の光
路も導波路12iである。
【0036】このような構成とすることで、上述した実
施形態に比べ、より小型でしかも空気の揺らぎなどの変
動を一層効果的に抑制することができる。なお、シリコ
ン基板上の光導波路としては、このような構成ではな
く、任意の構成を採用することができる。
【0037】図9には、光波干渉計12のさらに他の構
成が示されている。構造体10の端面には半導体光源1
2jが固定され、この半導体光源12jから出射したレ
ーザ光はモードインデックスレンズなどの導波路レンズ
12kにより平行光に変換され、格子型のビームスプリ
ッタ12aで2つの光路に分岐される。これら2つの光
は、上部基板12nの表面にフィルム状に設けられた平
板導波路内を通過し、2つの光路の干渉光が光路差検出
器12fに入射する。
【0038】一方、下部基板12mの上面には電気抵抗
体15が設けられており、上部基板12nと下部基板1
2mは相互に接着される。これにより、構造体10を加
熱する電気抵抗体15が構造体10の内部に位置するよ
うになるため、構造体10の熱分布がより一層均一とな
り、温度変化による影響を効果的に抑制することが可能
となる。
【0039】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の要旨は、スケールの構造体10をまず所定
値に設定し、その後目盛り部分の温度分布を補正する点
にあるので、スケールの構造体10の長さを所定値に制
御する方法としては、上述したように電気抵抗体15を
用いて加熱膨張させる他に、冷却収縮させることにより
所定値に制御することも可能である。すなわち、温度制
御手段としては、加熱手段の他に冷却手段を用いること
もできる。構造体10を冷却する方法としては、例えば
冷水、冷ガス等を用いることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば空
気の揺らぎや温度変化の影響を受けず、高精度に長さを
測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の概念構成図である。
【図2】 実施形態のスケールの斜視図である。
【図3】 実施形態の光波干渉計の原理説明図である。
【図4】 実施形態のスケールの断面図である。
【図5】 実施形態の温度分布グラフ図である。
【図6】 実施形態の目盛り間長さ補正量のグラフ図で
ある。
【図7】 実施形態の位置補正量のグラフ図である。
【図8】 本発明の他の実施形態における光波干渉計の
構成図である。
【図9】 本発明のさらに他の実施形態における光波干
渉計の構成図である。
【符号の説明】
10 構造体、11 目盛り、12 光波干渉計、14
温度センサ、15電気抵抗体、16 温度センサ入力
切替器、18 コンピュータ、20 ドライバ、26
表示器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−105004(JP,A) 特開 平1−189505(JP,A) 特開 昭61−2003(JP,A) 特開 平4−231809(JP,A) 特開 平11−108619(JP,A) 実開 平6−56710(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01B 21/00 - 21/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って均一な熱膨張をもたら
    す構造体と、 前記構造体の外壁に設けられる目盛りと、 前記構造体の長手方向の長さを測定する光波干渉計と、 前記目盛りが設けられた部分の温度を検出する複数の温
    度検出手段と、 前記光波干渉計で測定された長さが所定値となるように
    前記構造体の温度を変化させる温度制御手段と、 前記複数の温度検出手段で検出された温度分布に基づい
    て前記目盛りの間隔を補正する演算手段と、 を有することを特徴とするレーザ光を用いたスケール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスケールにおいて、 前記温度制御手段は、 前記構造体の長手方向に沿って設けられ、印加電流に応
    じて発熱する電気抵抗体と、 前記電気抵抗体に電流を供給する電流供給手段と、 を有することを特徴とするレーザ光を用いたスケール。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載のスケー
    ルにおいて、 前記光波干渉計は、 前記構造体の一端に対応して固定されたビームスプリッ
    タ及び前記ビームスプリッタに対して相対的に固定され
    た参照面反射器と、 前記構造体の他端に対応して固定された被検面反射器
    と、 参照面側の参照分岐光と被検面側の信号分岐光路との光
    路差を検出する光路差検出器と、 を有することを特徴とするレーザ光を用いたスケール。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のスケールにおいて、 前記参照分岐光の光路と前記信号分岐光の光路の少なく
    ともいずれかは、光導波路で構成されていることを特徴
    とするレーザ光を用いたスケール。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のスケールにおいて、 前記光導波路は、光ファイバであることを特徴とするレ
    ーザ光を用いたスケール。
  6. 【請求項6】 構造体の長手方向に沿って設けられた目
    盛りを用いて長さを測定する測長方法であって、 光波干渉計を用いて前記構造体の長さを測定するステッ
    プと、 前記構造体の長さが所定値となるように前記構造体の温
    度を調整するステップと、 前記目盛り部分の温度分布を測定するステップと、 前記温度分布に応じて前記目盛りの間隔を補正すること
    により長さを測定するステップと、 を有することを特徴とする測長方法。
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