JP3201465U - 組み立て式コンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】安全に所望の物品を搬送等することができる組み立て式コンテナを提供する。
【解決手段】組み立て式コンテナの第1の側板410は、枠部412と板面部417を有する本体411に縦補強枠421を設置し形成する。本体411は、板面部417を構成する平板状部材の周辺部分の4辺部を各々断面コ字状に折り曲げ、板面部417の周囲に枠部412を形成して構成である。上枠413及び下枠414の両端部と左枠415及び右枠との間には、縦補強枠421の嵌入部427が挿入される縦補強枠嵌入用間隙を形成する。本体411と縦補強枠421とはリベット429により接合する。
【選択図】図5
Description
前記複数の側板は、各々、金属製の平板状部材により構成された板面部と、前記平板状部材の辺部(少なくともいずれかの1つの辺部)を折り曲げた形態に構成され、前記板面部と一体に当該板面部の周囲(全周でなくてもよく、板面部を囲む位置の中の板面部の少なくともいずれか1つの辺縁に隣接する位置)に配置された枠部とを有する。
当該上蓋は、金属製の平板状部材により構成された板面部と、前記平板状部材の辺部(前記側板の場合に同じ)を折り曲げた形態に構成され、前記板面部と一体に当該板面部の周囲(前記側板の場合に同じ)に設置された枠部とを有することを特徴とする。
前記第1の側板は、両側辺の各々に、当該第1の側板の前記枠部にリベットにより設置された縦補強枠を有することを特徴とする。
前記第1の側板及び前記第2の側板の各々は、当該側板の側面下部両側に、各々外方向に突出する回動ピンを有し、
前記コーナー金具の各々は、前記第1の連結金枠を挟んで対向する面に、前記第1の側板の前記回動ピンが挿入される回動ピン用孔を有し、
前記一対の第1の連結金枠は、前記第2の連結金枠を挟んで対向する両端部の各々に、前記第2の側板の前記回動ピンが挿入される回動ピン用切り欠きを有し、
前記第1の側板には、当該第1の側板の一方の前記回動ピンが前記コーナー金具の前記回動ピン用孔に挿入された状態で、当該第1の側板を、前記回動ピン用孔に挿入された前記一方の回動ピンの方向に、当該第1の側板が前記コーナー金具と干渉せず所定の距離移動可能なように、前記回動ピンの周囲に非干渉スペースが形成されていることを特徴とする。
前記スピンドルを前記突出位置と前記退避位置との間で移動可能に保持するスピンドル保持部と、前記スピンドルに一体に設置された操作部とを有し、
前記スピンドルが前記突出位置に保持されたときに、前記操作部の端部が前記第2の側板と前記第1の側板の前記縦補強枠の前記押え板との間に係合されることを特徴とする。
前記下金枠は、前記第1の側板が前記下金枠に沿って立設された場合に、前記第1の側板の前記浮き上がり防止ピンが嵌入される浮き上がり防止ピン用孔を有し、
前記第2の側板は、拡がり防止ピンを有し、
前記第1の側板は、前記第2の側板が隣接して立設された場合に、前記第2の側板の前記拡がり防止ピンが嵌入される拡がり防止ピン用孔を有することを特徴とする。
まず、組み立て式コンテナ1の構成について説明する。
図1に示すように、組み立て式コンテナ1は、パレット100、下金枠200、底板300、側板400及び上蓋500を有する。側板400は、各々一対の第1の側板410及び第2の側板440(合計4枚の側板400)を有する。
段差面213は、第2の板面212と連結金枠取り付け面214とを接続する板面であって、第2の板面212及び連結金枠取り付け面214に略直角に設置されている。
このように構成された下金枠200は、図示せぬ螺子によりパレット100の上面に固定設置される。
このうち本体411は、図4に示すように、板面部417を構成する平板状部材の周辺部分の4辺部を各々断面コ字状に折り曲げ、板面部417の周囲に上枠413、下枠414、左枠415及び右枠416(図3参照)からなる枠部412を形成した構成である。上枠413及び下枠414は、これがそのまま第1の側板410の上枠及び下枠となるため、折り曲げた部分の辺縁は安全対策としてヘミング加工が施されている。
第1の側板410を下金枠200に設置する場合には、図11(A)に示すように第1の側板410を傾斜させて側面下部両側の回動ピン431の一方を回動ピン用孔221に挿入し、第1の側板410を挿入した回動ピン431側に寄せる(移動させる)。これにより、第1の側板410の他方の回動ピン431側を図11(B)に示すように水平な位置まで下ろすことが可能となる。そこで、第1の側板410を水平な位置に下したら、第1の側板410を他方の回動ピン431側に移動させ他方の回動ピン431を回動ピン用孔221に挿入させる。これにより、第1の側板410の側面下部両側に設置された回動ピン431の両方をコーナー金具210の回動ピン用孔221に挿入し第1の側板410が第1の板面211間の距離内の中央になるように落とし込んだ状態、すなわち第1の側板410を下金枠200に設置した状態とすることができる。
このうち本体441は、図8に示すように、板面部447を構成する平板状部材の周辺部分のうちの上下の2辺部を各々断面コ字状に折り曲げ、板面部447の上下に上枠443及び下枠444からなる枠部442を形成した構成である。上枠443及び下枠444は、これがそのまま第2の側板440の上枠及び下枠となるため、折り曲げた部分の辺縁は安全対策としてヘミング加工が施されている。
本実施形態の組み立て式コンテナ1は、このような構成を有するものである。
まず、通常の使用形態における組み立て式コンテナ1の使用方法について説明する。
組み立て式コンテナ1を折り畳まれた状態から組み立てる場合には、まず、第1の側板410を引き起こし、図10に示すように浮き上がり防止ピン433を下金枠200の浮き上がり防止ピン用孔222に嵌入する。これにより、第1の側板410の上方への浮き上がりが防止され、第1の側板410が下金枠200の第1の連結金枠240に沿って立設された状態となる。
物品の収容が終了したら、組み立て式コンテナ1の上部開口を上蓋500により閉塞し、ゴムバンド520をゴムバンド受け金具438に係合させる。
これにより、組み立て式コンテナ1を用いた搬送等が可能となる。
物品の搬送などを行い、上蓋500を開放して収容した物品を取り出したら、側板固定スピンドル部470を操作して、スピンドル472を退避位置に移動させる。これにより第2の側板440は内側に倒すことができるようになるので、対向する第2の側板440を順次パレット100上に倒し水平に載置する。また、第2の側板440を折り畳むことにより第1の側板410も内側方向に倒すことができるようになるので、対向する第1の側板410を順次パレット100上に倒し水平に載置する。その後、コーナー金具210に四隅が支持されるように上蓋500を折り畳まれた側板400上に被せ、上蓋500のゴムバンド520を第1の連結金枠240のゴムバンド受け金具255に係合させる。
これにより組み立て式コンテナ1は折り畳まれた状態となり、回送等に付される。
設置されている第1の側板410及び第2の側板440を下金枠200から離脱させるためには、まず、第1の側板410を下金枠200から離脱させる。その場合、まず、第1の側板410を上方向に引き上げ、一方の回動ピン431側に寄せる(移動させる)。その結果、図11(B)に示すように、他方の回動ピン431がコーナー金具210の回動ピン用孔221から抜け出て、他方の回動ピン431の端部がコーナー金具210の第1の板面211と干渉しない状態となる。
側板400をパレット100に設置する場合には、まず、一対の第2の側板440を、各々、第2の連結金枠270に沿ってパレット100の上に落とし込み、回動ピン461を下金枠200の回動ピン用切り欠き251に挿入する。次に、第1の側板410について、図11(A)に示すように第1の側板410を傾斜させて側面下部両側の回動ピン431の一方を回動ピン用孔221に挿入し、第1の側板410を挿入した回動ピン431側に寄せる(移動させる)。次に、第1の側板410の他方の回動ピン431側を図11(B)に示すように水平な位置まで下ろす。
側板固定スピンドル部480は、スピンドル本体481とスピンドル保持部491とを有する。スピンドル本体481は、スピンドル482と操作部484とを有し、スピンドル保持部491は、側板固定スピンドル部480を第2の側板440の板面部447に設置するための基材492、スピンドル通過孔495、496が形成された2枚の支持板493、494、及び、突出位置維持溝498及び退避位置維持溝499を形成するためにその中間に配置される水平板497を有する。
また、側板固定スピンドル部480においては、スピンドル482を突出位置とした場合に、操作部484の水平部486の先端部488が第2の側板440と第1の側板410の押え板426との間に入り係合状態となるように形成されている。この係合は、作業者が水平部486に負荷をかけ垂直部485をたわませることにより、容易に係合あるいは解除できるように構成される。これにより、スピンドル482が突出位置のときに、操作部484が振動や他の物品との接触等により意図せず引き起こされ、スピンドル482が移動可能になってしまうと危険を回避することができる。
側板固定スピンドル部は、丸落とし金具470の他にこのような構成により実施してもよい。
100…パレット
110…リフト用孔
200…下金枠
210…コーナー金具
211…第1の板面
211r〜214r…リベット用下穴
212…第2の板面
213…段差面
214…連結金枠取り付け面
221…回動ピン用孔
222…浮き上がり防止ピン用孔
240…第1の連結金枠
241…下部水平面
242…下部垂直面
242r,244r…リベット用下穴
243…側板載置面
244…上部垂直面
245…切り欠き
246…浮き上がり防止ピン通過用切り欠き
251…回動ピン用切り欠き
255…ゴムバンド受け金具
270…第2の連結金枠
271…下部水平面(側板載置面)
272…垂直面
272r…リベット用下穴
276…切り欠き
300…底板
400…側板
410…第1の側板
411…本体
412…枠部
413…上枠
413r〜415r…リベット用下穴
414…下枠
415…左枠
416…右枠
417…板面部
418…縦補強枠嵌入用間隙
419…回動ピン設置用孔
421…左縦補強枠
422…右縦補強枠
423…回動ピン設置用孔
425…接続部
425r…リベット用下穴
426…押え板
427…嵌入部
428…接続プレート
428r…リベット用下穴
429…リベット
430…非干渉スペース
431…回動ピン
433…浮き上がり防止ピン
433r…浮き上がり防止ピン用下穴
435…拡がり防止ピン用孔
438…ゴムバンド受け金具
440…第2の側板
441…本体
442…枠部
443…上枠
443r、444r…リベット用下穴
444…下枠
447…板面部
451…左側枠
452…右側枠
452r…リベット用下穴
459…リベット
461…回動ピン
465…拡がり防止ピン
468…引き起し用バンド
470…丸落とし金具(側板固定スピンドル部)
471…スピンドル本体
472…スピンドル
474…操作部
475…スピンドル保持部
476…台座
480…側板固定スピンドル部
481…スピンドル本体
482…スピンドル
483…スピンドル先端部
484…操作部
485…垂直部
486…水平部
487…根本部
488…先端部
491…スピンドル保持部
492…基材
493、494…支持板
495、496…スピンドル通過孔
497…水平板
498…突出位置維持溝
499…退避位置維持溝
500…上蓋
502…枠部
507…板面部
520…ゴムバンド
Claims (11)
- パレットと、
前記パレットの上面の周縁に沿って折り畳み可能に立設される複数の側板とを有し、
前記複数の側板は、各々、金属製の平板状部材により構成された板面部と、前記平板状部材の辺部を折り曲げた形態に構成され、前記板面部と一体に当該板面部の周囲に配置された枠部とを有することを特徴とする組み立て式コンテナ。 - 前記パレットの上面の周縁に沿って立設された前記複数の側板により形成された収容空間の上部開口を閉塞する上蓋をさらに有し、
当該上蓋は、金属製の平板状部材により構成された板面部と、前記平板状部材の辺部を折り曲げた形態に構成され、前記板面部と一体に当該板面部の周囲に設置された枠部とを有することを特徴とする請求項1に記載の組み立て式コンテナ。 - 前記複数の側板は、対向して立設される一対の第1の側板と、対向して立設される一対の第2の側板とを有し、
前記第1の側板は、両側辺の各々に、当該第1の側板の前記枠部にリベットにより設置された縦補強枠を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の組み立て式コンテナ。 - 前記パレットの四隅に設置されるコーナー金具、前記パレットの対向する辺縁に沿って設置される一対の第1の連結金枠、及び、前記パレットの対向する辺縁に沿って設置される一対の第2の連結金枠を有する下金枠をさらに有し、
前記第1の側板及び前記第2の側板の各々は、当該側板の側面下部両側に、各々外方向に突出する回動ピンを有し、
前記コーナー金具の各々は、前記第1の連結金枠を挟んで対向する面に、前記第1の側板の前記回動ピンが挿入される回動ピン用孔を有し、
前記一対の第1の連結金枠は、前記第2の連結金枠を挟んで対向する両端部の各々に、前記第2の側板の前記回動ピンが挿入される回動ピン用切り欠きを有し、
前記第1の側板には、当該第1の側板の一方の前記回動ピンが前記コーナー金具の前記回動ピン用孔に挿入された状態で、当該第1の側板を、前記回動ピン用孔に挿入された前記一方の回動ピンの方向に、当該第1の側板が前記コーナー金具と干渉せず所定の距離移動可能なように、前記回動ピンの周囲に非干渉スペースが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の組み立て式コンテナ。 - 前記第1の側板の前記縦補強枠は、前記第1の側板及び前記第2の側板が立設された状態において前記第2の側板の外面に当接し当該第2の側板の外側への倒れを防止する押え板を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の組み立て式コンテナ。
- 前記第2の側板は、スピンドルを、前記第2の側板の外面との間で前記押え板を挟持する突出位置と、前記押え板と干渉しない退避位置との間で移動させる側板固定用スピンドル部を有することを特徴とする請求項5に記載の組み立て式コンテナ。
- 前記側板固定スピンドル部は、前記スピンドルを前記突出位置と前記退避位置との間で移動可能に保持する丸落とし金具であることを特徴とする請求項6に記載の組み立て式コンテナ。
- 前記側板固定スピンドル部は、
前記スピンドルを前記突出位置と前記退避位置との間で移動可能に保持するスピンドル保持部と、前記スピンドルに一体に設置された操作部とを有し、
前記スピンドルが前記突出位置に保持されたときに、前記操作部の端部が、前記第2の側板と前記第1の側板の前記縦補強枠の前記押え板との間に係合されることを特徴とする請求項6に記載の組み立て式コンテナ。 - 前記第1の側板は、浮き上がり防止ピンを有し、
前記下金枠は、前記第1の側板が前記下金枠に沿って立設された場合に、前記第1の側板の前記浮き上がり防止ピンが嵌入される浮き上がり防止ピン用孔を有し、
前記第2の側板は、拡がり防止ピンを有し、
前記第1の側板は、前記第2の側板が隣接して立設された場合に、前記第2の側板の前記拡がり防止ピンが嵌入される拡がり防止ピン用孔を有することを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載に組み立て式コンテナ。 - 前記側板は、ステンレス鋼(SUS)製又はアルミニウム製であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
- 前記上蓋は、ステンレス鋼(SUS)製又はアルミニウム製であることを特徴とする請求項2に記載の組み立て式コンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015004902U JP3201465U (ja) | 2015-09-28 | 2015-09-28 | 組み立て式コンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3201465U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019099189A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 日本ゼオン株式会社 | 組み立て式コンテナ |
-
2015
- 2015-09-28 JP JP2015004902U patent/JP3201465U/ja active Active
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JP2019099189A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 日本ゼオン株式会社 | 組み立て式コンテナ |
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