JP3201074U - 携帯情報通信端末用ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯情報通信端末の安定した保持を実現した携帯情報通信端末用ケースを提供する。【解決手段】下カバー体3内のレール部材6に、携帯情報通信端末10を搭載した移動板8と可動部材7と、を組み込み、レール部材6のレール部に移動板8の側方部、及び可動部材7の側方部を当接し、移動板8をレール部材6のレール部に沿って移動させ、可動部材7の第一雄爪部をレール部材6の第一雌爪部65に係止させ、可動部材7の第二雄爪部をレール部材6の第二雌爪部に係止させ、携帯情報通信端末10のカメラレンズ11を下カバー体3から出し、反対方向に移動板8をレール部材6のレール部に沿って移動させ、可動部材7の第一雄爪部をレール部材6の第一雌爪部65に係止させ、可動部材7の第二雄爪部をレール部材6の第二雌爪部に係止させ、携帯情報通信端末10を下カバー体3内に収める。【選択図】図1
Description
本考案は、多機能携帯電話等を保持するための携帯情報通信端末用ケースに関する。
多機能携帯電話等(携帯情報通信端末)を保持するためのケースとして、昨今手帳タイプの形態の使用が主流となってきている。ケースの基本的な形態としては、手帳タイプのケースの、表表紙側と裏表紙側とで携帯情報通信端末を挟み込んで保持するというものである。一般に、携帯情報通信端末であればカメラ機能を備えており、カメラ機能をケースにあっても発揮できることが望まれている。例えば、図14に示すケース101では、図示しない粘着層が形成された上カバー体121、下カバー体122、接合体123、及び一体に連接する連接体124を備えている(特許文献1)。ケース101での携帯情報通信端末100の保持に際しては、上カバー体121上に携帯情報通信端末100を載置し、下カバー体122及び接合体123を折り畳んで、上カバー体121と、下カバー体122及び接合体123とで携帯情報通信端末100を挟み込んで保持することになる。
このとき、携帯情報通信端末100は上カバー体100に形成された、図示しない粘着層(粘着両面テープ)に固定された状態となっている。そして、持ち運び等に際しては、上カバー体121と、下カバー体122及び接合体123とで携帯情報通信端末100を挟み込んだ状態で移動等することになる。また、一般の携帯情報通信端末100では、カメラ110が内蔵されており、ケース101に携帯情報通信端末100が保持された際には、携帯情報通信端末100のカメラレンズがケース101内に形成された、図示しないカメラレンズ孔に配置されることになる。そのため、ケース101において携帯情報通信端末100のカメラ110を作動させる(携帯情報通信端末で100撮影する)ことが可能になる。
また、携帯情報通信端末200を保持するための別の手帳タイプのケース201としては、図15に示すように、上カバー体221、下カバー体222及び接合体223からなり、上カバー体221内には、携帯情報通信端末200を回転させる、図示しない治具が組み込まれている。上カバー体221では、携帯情報通信端末200を取り付ける上カバー体221の中央に設けられた、穴部に軸が入り、軸の一方の端部に取り付けられた係止板が上カバー体221内に入り、軸の他方の端部に取り付けられた回転板が上カバー体221に対して回転可能になっている。この回転板に粘着層を形成し(粘着両面テープを貼り)、携帯情報通信端末200を取り付けて、上カバー体221と下カバー体222とで携帯情報通信端末200を挟み込んで保持することになる。携帯情報通信端末200のカメラの作動させるためには、下カバー体222を接合体223を中心に、上カバー体221側へ回動させる。つぎに、図15に示すように、携帯情報通信端末200を上カバー体221に対して回転させて、携帯情報通信端末200のカメラレンズ210をケース201の外部に露出させて撮影することになる(特許文献2)。
しかしながら、携帯情報通信端末100、200はケース101、201に保持(収納)された状態で使用され続けるものではなく、ケース101、201から外して使用されることも多い。携帯情報通信端末100、200がケース101、201から出し入れされる毎に、粘着層(粘着両面テープ)に携帯情報通信端末100、200を取り付けたり、剥がしたりすることになる。その結果、粘着層(粘着両面テープ)の粘着力が弱くなり易くなり、粘着層(粘着両面テープ)への携帯情報通信端末100、200の取り付け難くなる可能性が高くなる。そうなると、ケース101、201は、携帯情報通信端末100、200を保持するためケースとしての機能を果たせなくなることになる。
また、携帯情報通信端末100のカメラで撮影するに際しては、ケース101を広げた状態(図14参照)で使用することが一般的である。その場合、ケース101を広げた状態では、携帯情報通信端末100を取り付けた上カバー体121以外に下カバー体122、接合体123等があるため携帯情報通信端末100が取り付けられたケース101の状態を安定させることが難しい。つまり、カメラで撮影する状況によっては、下カバー体122等が揺れることによって、その揺れの影響が携帯情報通信端末100のカメラにも及び携帯情報通信端末100のカメラも揺れて安定しないという撮影に適さない状態をつくりだしてしまう可能性もある。
また、携帯情報通信端末200では、図15に示すように、携帯情報通信端末200のカメラレンズ210をケース201の外部に露出させた状態で撮影するに際し、携帯情報通信端末200のカメラレンズ210とケース201とが動く可能性がある。つまり、ケース201に組み込まれている、図示しない治具は、単に携帯情報通信端末200を回転させる機能を実現させる構成のみからなるものであるため、携帯情報通信端末200、ケース201を持つ状況によっては、撮影時にケース201に対して携帯情報通信端末200が傾くことになり、カメラの安定した位置の確保が難しくなる場合もある。
本考案、上記の事情に鑑みなされたものであり、携帯情報通信端末の取り付け、取り外しが繰り返し行われても、携帯情報通信端末の安定した保持を実現するとともに、撮影時における携帯情報通信端末のカメラの安定した状態の確保を可能にする携帯情報通信端末用ケースを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の考案は、携帯情報通信端末を被うことが可能で、該携帯情報通信端末の保持の際に前記携帯情報通信端末と対向し、重なり合う上カバー体と、該上カバー体と、回動して対向することが可能で、前記携帯情報通信端末のカメラレンズと対向するカメラレンズ孔が形成され、前記携帯情報通信端末が取り付けられる下カバー体と、前記上カバー体と前記下カバー体とに連接し、前記上カバー体と前記下カバー体とがそれぞれ回動することで、前記上カバー体と前記下カバー体とを対向させたり、前記上カバー体と前記下カバー体とを離したりする連接体と、を備え、前記下カバー体では、前記下カバー体に形成された前記カメラレンズ孔に隣接して前記下カバー体の中央にレール部材が取り付けられており、該レール部材は、板状の部材よりなり、前記レール部材の中央に形成された矩形形状の孔部と、前記レール部材の長手方向に沿う、前記孔部の側部に対して直交する方向に形成された、前記孔部の端面側の、中央には、前記レール部材の長手方向に沿って前記レール部材の端部に向かって伸びて形成された穴部である第一雌爪部と、前記レール部材の長手方向に沿う、孔部の側部側では、前記孔部の側部側同士が対向して、前記孔部内に張り出して形成された、対向するレール部と、対向する該レール部の長手方向の二箇所で対向して形成され、前記レール部から、前記レール部材の長手方向を横断する方向で前記孔部側とは反対側に前記レール部と連続して形成された段差部で窪んで形成された円弧状の凹部である第二雌爪部と、を備え、前記第一雌爪部及び前記第二雌爪部が形成されていない、前記レール部材の一方の面側に組み込まれる、前記レール部を移動する移動板は、板状の部材よりなり、前記移動板の一方の面側では、前記移動板の移動方向を横断する、前記移動板の端面に沿って、対向して形成された壁部と、対向する前記壁部の端部同士を結ぶ直線と前記移動板の移動方向に沿う端面との間の部分である、前記移動板を前記レール部材に重ね合わせると、前記レール部材のレール部に当接し、前記レール部を摺動する、側方側である側方部と、前記壁部が形成された、前記一方の面側の前記壁部同士の間で前記移動板の四隅側に形成された凸部と、を備え、前記第一雌爪部及び前記第二雌爪部が形成された、前記レール部材の他方の面側に組み込まれる、前記レール部を移動する可動部材は、平板状の部材よりなり、平板状の部材よりなる支持板を前記可動部材の一方の面側に取り付けた、平板状の部材を二重に重ね合わせてなり、前記可動部材が前記レール部材に組み込まれることで前記レール部材のレール部に当接し、前記レール部を摺動する側方部と、該側方部に対して交叉する方向の、前記可動部材の外周側である、対向する端面側の中央には、対をなす、該端面に対して垂直に前記可動部材の移動方向に沿って伸びる板状部と、該板状部の先端に連続して形成された半円状の円弧部とからなる、第一雄爪部と、前記可動部材の対向する前記側方部側の中央に、前記側方部に沿って前記可動部材を貫通して形成された、対向する溝部と、前記側方部に沿う該溝部の中央には、前記溝部の前記側方部に沿って形成された前記溝部の幅を越えて、前記可動部材から外方に向かって突出して形成された、前記溝部に連続する半円弧状の孔部と、前記溝部を挟み込んだ前記側方部側の、前記可動部材の外周側に形成された、該半円弧状の孔部に沿って、前記可動部材の側方部から突出した半円弧状の張出部である第二雄爪部と、前記可動部材の対角線に沿う方向となる、前記可動部材及び、前記可動部材の一方の面側に取り付けられた、対向する前記側方部同士の間で、前記可動部材の外周側である、対向する前記端面同士の間に収まる、前記支持板、の四隅側に形成された孔部と、を備え、前記レール部材の一方の面側では、前記移動板を、前記移動板の凸部を前記レール部材の一方の面側に向けて前記レール部材に組み込み、前記レール部材のレール部に前記移動板の側方部を当接させ、前記レール部材の他方の面側では、前記可動部材を、前記可動部材の、前記支持板が取り付けられた側とは反対側から組み込み、前記レール部材のレール部に前記可動部材の側方部を当接させ、前記可動部材の第二雄爪部を前記レール部材の前記段差部に当接させて、前記レール部材の一方の面側に組み込まれた、前記移動板の凸部を、前記レール部材の他方の面側に組み込まれた前記可動部材の孔部に組み込み、前記下カバー体に取り付けられる前記携帯情報通信端末を支持体に組み込み、該支持体の、前記携帯情報通信端末が組み込まれる面側とは反対側の面側を、前記下カバー体に取り付けられた前記レール部材に組み込まれた前記移動板に取り付け、下カバー体の一方の端部側に向かって前記携帯情報通信端末を移動させることで前記移動板の側方部及び前記可動部材の側方部が前記レール部材のレール部を摺動し、前記可動部材の第一雄爪部が前記レール部材の第一雌爪部に到達すると、前記可動部材の第二雄爪部が前記レール部材の第二雌爪部に到達し、前記可動部材の第一雄爪部が前記レール部材の第一雌爪部に係止すると、前記可動部材の第二雄爪部が前記レール部材の第二雌爪部に係止し、前記携帯情報通信端末のカメラレンズは前記下カバー体のカメラレンズ孔に対向し、前記支持体の組み込まれた前記携帯情報通信端末は下カバー体に収まり、下カバー体の他方の端部側に向かって前記携帯情報通信端末を移動させることで前記移動板の側方部及び前記可動部材の側方部が前記レール部材のレール部を摺動し、前記可動部材の第一雄爪部が前記レール部材の第一雌爪部に到達すると、前記可動部材の第二雄爪部が前記レール部材の第二雌爪部に到達し、前記可動部材の第一雄爪部が前記レール部材の第一雌爪部に係止すると、前記可動部材の第二雄爪部が前記レール部材の第二雌爪部に係止し、前記支持体の組み込まれた前記携帯情報通信端末の一部が前記下カバー体から出ることで、前記携帯情報通信端末のカメラレンズが前記下カバー体から出ることを特徴とする。
従って、請求項1に記載の考案によれば、携帯情報通信端末を、下カバー体の一方の端部側に向かって移動させると、移動板の側方部及び可動部材の側方部がレール部材のレール部を摺動し、可動部材の第一雄爪部がレール部材の第一雌爪部に到達すると、可動部材の第二雄爪部がレール部材の第二雌爪部に到達し、可動部材の第一雄爪部がレール部材の第一雌爪部に係止すると、可動部材の、対向する第二雄爪部がレール部材の第二雌爪部に係止し、携帯情報通信端末のカメラレンズは下カバー体のカメラレンズ孔に対向し、携帯情報通信端末は下カバー体に収まり、携帯情報通信端末を上カバー体で被うこことで携帯情報通信端末は携帯情報通信端末用ケースへ収納される。また、上カバー体をもとの位置に戻し、携帯情報通信端末を下カバー体の他方の端部側に向かって移動させると、移動板の側方部及び可動部材の側方部がレール部材のレール部を摺動し、可動部材の第一雄爪部がレール部材の第一雌爪部に到達すると、可動部材の第二雄爪部がレール部材の第二雌爪部に到達し、可動部材の第一雄爪部がレール部材の第一雌爪部に係止すると、可動部材の、対向する第二雄爪部がレール部材の第二雌爪部に係止し、携帯情報通信端末の一部が下カバー体から出て、携帯情報通信端末のカメラレンズが下カバー体から出て撮影することが可能になる。撮影終了後は、携帯情報通信端末を、下カバー体の一方の端部側に向かって移動させることで携帯情報通信端末用ケース内への収納が可能になる。
また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の構成に加え、前記レール部材の一方の面側に、前記レール部材の長手方向に沿う端面と平行に補助板が対向して取り付けられ、該補助板の厚さは前記レール部材に組み込まれた前記移動板の高さと等しく、前記携帯情報通信端末を組み込んだ前記支持体を前記移動板に取り付けると前記携帯情報通信端末を組み込んだ前記支持体は前記補助板に当接することを特徴とする。
従って、請求項2に記載の考案によれば、補助板が、レール部材の一方の面側に、レール部材の長手方向に沿う端面と平行に、対向して取り付けられ、補助板の厚みは、レール部材に組み込まれた移動板の他方の面の高さと等しくなっている。その結果、携帯情報通信端末を組み込んだ支持体を移動板の他方の面側に取り付けると携帯情報通信端末(支持体)は補助板に当接することになる。当接することで、携帯情報通信端末用ケースの下カバー体の側方の隙間が見えなくなり、隙間があることで生じていた塵、埃等の異物の混入の防止並びに、見栄えの向上に寄与することが可能になる。
本考案によれば、携帯情報通信端末の携帯情報通信端末用ケースへの取り付けは、携帯情報通信端末を支持体に組み込み、支持体を、下カバー体に取り付けられたレール部材側の移動板に接着剤等により取り付け、移動板の凸部と、移動板と連結される可動部材の孔部との組み込みにより行われるので、移動板の凸部と可動部材の孔部との組み込み、取り外しにより、何度でも、携帯情報通信端末側と携帯情報通信端末用ケース側との取り付け、取り外しを行うことができ、携帯情報通信端末用ケースへの携帯情報通信端末の安定した取り付けを可能にする。また、携帯情報通信端末用ケース(下カバー体)内での携帯情報通信端末の移動に際しては、下カバー体内での移動板の側方部及び前記可動部材の側方部が前記レール部材のレール部を摺動することにより行われており、容易に携帯情報通信端末を移動させることができる。さらに、下カバー体内で移動する携帯情報通信端末を携帯情報通信端末用ケース内に安定して保持したり、携帯情報通信端末の一部を携帯情報通信端末用ケースから出すことでカメラにより撮影する状態を安定して保持したりするために、可動部材側に第一雄爪部、第二雄爪部を形成し、レール部材側に第一雌爪部、第二雌爪部を形成することで、可動部材側の第一雄爪部、第二雄爪部とレール部材側の第一雌爪部、第二雌爪部とをそれぞれ係止させることで下カバー体内で携帯情報通信端末を安定して保持することができる。
以下、本考案を実施するための形態について図面を参照して説明する。
本考案である携帯情報通信端末用ケース1は、図1に示すように、手帳型の形態をなしており、携帯情報通信端末用ケース1に携帯情報通信端末10が収納される際には、携帯情報通信端末用ケース1で携帯情報通信端末10を挟み込んで保持されることになる。携帯情報通信端末用ケース1は、図1(a)に示すように、上カバー体2、下カバー体3及び連接体4で構成されており、携帯情報通信端末10が取り付けられる下カバー体3は、携帯情報通信端末10より大きく下カバー体3と重なり合うと携帯情報通信端末10の回りから下カバー体3の部分がはみ出す(図1において、点線で示す携帯情報通信端末10は、下カバー体3と携帯情報通信端末10との大きさとの比較を示すものであり、移動板8の位置とは対応していない)。下カバー体3の一方の端部3a側には、カメラレンズ孔31が形成されており、携帯情報通信端末10のカメラレンズ11と一致することになる。下カバー体3に隣り合って連接体4が形成されており、連接体4の長手方向の長さは下カバー体3の長さと同じであるが、幅方向の長さは下カバー体3の幅方向の長さより短い。連接体4の幅方向の長さは、携帯情報通信端末用ケース1に収納される携帯情報通信端末10の厚みに対応するものである。連接体4に隣り合って上カバー体2が形成されており、上カバー体2は下カバー体3と同じ大きさであり、下カバー体3に携帯情報通信端末10が取り付けられると、上カバー体2、或いは下カバー体3は連接体4を中心に回動し、上カバー体2が携帯情報通信端末10を被い、携帯情報通信端末10が収納(保持)される際に、上カバー体2が携帯情報通信端末10と対向して重なり合うことになる。つまり、連接体4を介して、携帯情報通信端末10の収納時には、上カバー体2と下カバー体3とをそれぞれ回動することで、上カバー体2と下カバー体3とを対向させたり、携帯情報通信端末10の使用時には、上カバー体2と下カバー体3とを離したりすることになる。
本考案である携帯情報通信端末用ケース1での、携帯情報通信端末10の下カバー体3へ取り付けに際しては、携帯情報通信端末10を支持体5に組み込んだ後、携帯情報通信端末10を組み込んだ支持体5を下カバー体3に取り付けることになる。支持体5は、一般に、樹脂製のケース状の形状をなしており、図2に示すように、底面51と底面51の縁から底面51に対して垂直に形成された側面52とから形成されており、底面51と側面52とに携帯情報通信端末10を組み込むことになる。底面51の縁寄りには、図2に示すように、カメラレンズ孔53が形成されており、支持体5に携帯情報通信端末10が組み込まれると、携帯情報通信端末10のカメラレンズがカメラレンズ孔53上にくる。以上のように、携帯情報通信端末10を組み込んだ支持体5を下カバー体3に取り付ける。下カバー体3では、可動部材7及び移動板8を組み込んだレール部材6が取り付けられており、レール部材6(移動板8)の上に携帯情報通信端末10が取り付けられることになる。
下カバー体3では、図1(a)に示すように、下カバー体3の中央にレール部材6が取り付けられている。レール部材6は樹脂製であるが、金属製のものでも使用することは可能である。レール部材6は、基本的には板状の部材であり、レール部材6の中央に矩形形状の孔部60が形成されている。具体的には、本例では、図3に示すように、レール部材6は長方形の形状をなしており、レール部材6の中央に形成された孔部61も長方形の形状をなし、レール部材6の外周をなす各端面61、62それぞれと孔部60を形成する各端面63、64それぞれとが平行となるように形成されている。端面64、64側では、レール部66が端面64に沿って孔部60内に張り出して形成されており、レール部66、66同士は対向している。図3(a)に示すように、レール部材6の一方の面6a側は以上の構成をなしている。これに対して、レール部材6の他方の面6b側では以下の構成をなしている。
まず、図3(b)に示すように、レール部材6の長手方向に沿う、孔部60の端面64を含めた側部に対して直交する方向に形成された、孔部60の端面(端辺)63の中央側には、第一雌爪部65が形成されている。第一雌爪部65は、孔部60の端面(端辺)63からレール部材6の端部(端面61)に向かって形成された台形形状に近い形状の穴部である。つまり、第一雌爪部65は、孔部60の端面(端辺)63から傾斜して伸び(孔部60の端面(端辺)63からレール部材6の端部(端面61)に向かって幅が狭まって伸び)、レール部材6の端部(端面61)側の先端側が略楕円状の円弧をなしている。レール部材6の第一雌爪部65は、レール部材6を貫通する孔部ではなく、レール部材6の一方の面6a側にはあらわれずに他方の面6b側にあらわれる(図3(b)参照)、めくら穴となっている。第一雌爪部65は対向する端面(端辺)63側に対向して形成されており、本例のレール部材6では二箇所に第一雌爪部65が形成されている。
レール部材6の長手方向に沿う、孔部60の端面64を含めた側部側では、孔部60の側部側同士(端面64同士)が対向する方向にレール部66が形成されている。レール部66は、図3(b)に示すように、端面64に沿って孔部60内に張り出して形成されている。レール部材6では、レール部66は、図3及び図4に示すように、一方の面6a側及び他方の面6b側のいずれの面側にも形成されている。レール部66では、レール部材6の他方の面6b側において、対向するレール部66の長手方向の二箇所でそれぞれ対向して第二雌爪部67が形成されている。第二雌爪部67は、レール部66から、レール部材6の長手方向を横断する方向で孔部60側とは反対側のレール部66と連続して形成された段差部674で窪んで形成された半円弧状の凹部である。レール部66から第二雌爪部67側では段差部674を経て第一段部671が形成されており、第二雌爪部67は第一段部671(段差部674)内で形成されている。第一段部671はレール部66の長手方向に沿ってレール部66と平行に形成されている。第一段部671の、レール部66とは反対側では第二段部672が形成されており(図3(b)及び図4参照)、第二段部672がレール部材6の他方の面6bを構成している(図3(b)参照)。レール部材6の一方の面6a側においては、レール部66から連続して段部673が形成されており、図3(a)及び図4に示すように、段部673がレール部材6の一方の面6aを構成している。
レール部材6の他方の面6b側には、レール部66を移動する可動部材7が組み込まれる。可動部材7は、図5に示すように、矩形形状の平板状の部材よりなり、レール部材7に組み込まれるとレール部66に当接し、レール部66を摺動する側方部71は、可動部材7の移動方向(図5に示す矢印E方向)に対して対向して形成されている。可動部材7の、対向する側方部71、71側の中央寄りに、側方部71、71に沿って可動部材7を貫通して対向した溝部74、74が形成されている。側方部71に沿う溝部74の中央には、溝部74の側方部71に沿って形成された溝部74の幅を越えて、側方部71から外方に向かって突出して(側方部71を横断する方向で側方部71の外方に向かって)、溝部74に連続する半円弧状の孔部741(溝部74の一部)が形成されている。溝部74が形成された側方部71側の、可動部材7の外周側では、半円弧状の孔部741に沿って、可動部材7の側方部71から突出した半円弧状の張出部である第二雄爪部75が形成されている。
可動部材7の一方の面7aには、支持板76が接着剤等により取り付けられている。支持板76は、基本的には、図5(a)に示すように、矩形形状をなし、対向する溝部74、74同士の間に収まり、対向する溝部74、74同士の間で対向する端面72、72同士の間に収まる大きさをなしている。側方部71に対して交叉する方向(垂直方向)の、可動部材7の外周側である、対向する端面72に対向する支持板76の端面78側の中央には、第一雄爪部73が可動部材7の移動方向に沿って対向して形成されている。第一雄爪部73は、図5(a)に示すように、端面78の中心線(図5中の一点鎖線)に対して対称に対向して形成された突出した二つの爪部で構成されている。具体的には、端面78に対して垂直に可動部材7の外方に伸びる板状部731と、板状部731の先端に連続する半円状の円弧部732とが対向して対をなすことで構成されている。半円状の円弧部732と板状部731は、半円状の円弧部732及び板状部731同士が対向する側が一直線に伸びて形成されており、板状部731、731同士を接近させると、半円状の円弧部732、732同士も接近し、半円状の円弧部732、732同士は円に近い形状となる(楕円形状に近くなる)。また、第一雄爪部73の厚さは、図6に示すように、可動部材7の厚さと等しくなっている。さらに、図5(a)に示すように、可動部材7の支持板76が取り付けられた一方の面7aから他方の面7bを貫通する孔部77が可動部材7の対角線に沿う方向となる、可動部材7及び支持板76の四隅側に形成されている(図5(b)参照)。
以上では、支持板76に第一雄爪部73が形成される構成が示されているが、必ずしも支持板76に第一雄爪部73が形成される必要はなく、支持板76が取り付けられた本体である可動部材7側に第一雄爪部73を形成することも可能であり、その場合の可動部材7の構成は本体である可動部材7側に第一雄爪部73を形成することになる。具体的には、第一雄爪部73は、端面72の中心線(図5中の一点鎖線)に対して対向して形成された突出した二つの爪部で構成することになる。具体的には、側方部71に対して交叉する方向(垂直方向)の、端面72に対して垂直に可動部材7の外方に伸びる(可動部材7の移動方向に沿って伸びる)板状部731と、板状部731の先端に連続する半円状の円弧部732とが対向して対をなすことで構成されることになる。半円状の円弧部732と板状部731は、図5(a)に示す構成と同様に、半円状の円弧部732及び板状部731同士が対向する側が一直線に伸びて形成され、板状部731、731同士を接近させると、半円状の円弧部732、732同士も接近し、半円状の円弧部732、732同士は円に近い形状となる(楕円形状に近くなる)。また、本例においては、第一雄爪部73の厚さは、本体である可動部材7の厚さと同じである。さらに、本例においては、図5(a)に示すように、可動部材7の支持板76が取り付けられた一方の面7aから他方の面7bを貫通する孔部77が可動部材7の対角線に沿う方向となる、可動部材7及び支持板76の四隅側に形成されている(図5(b)参照)。
可動部材7をレール部材6へ取り付けた一方の面7a側とは反対の他方の面7b側には移動板8が取り付けられる。移動板8は、図7に示すように、板状の部材であり、移動板8の移動方向(図7に示す矢印D方向)を横断する方向(図7に示す矢印C方向)に沿って一方の面8a側に壁部81が形成されている。壁部81は、図7(a)に示すように、移動板8の移動方向を横断する、移動板8の端面82に沿って、対向して形成されており、対向する壁部81の端部同士を結ぶ直線(図7に示す一点鎖線)と移動板8の移動方向に沿う端面83との間の部分が(図7(a)参照)、端面83を含めて側方部84を形成している(図7(b)参照)。壁部81は、可動部材7と移動板8とを組み合わせた際に、本体である可動部材7の端面72と支持板76の端面78との間の位置と対向し、支持板76を挟み込める状態となる。また、移動板8の四隅側には凸部85が形成されており(図7(a)参照)、凸部85は、図7(b)及び図7(c)に示すように、円柱状の形状で形成されており、本例では、壁部81より高く形成されている。
以上が携帯情報通信端末用ケース1の下カバー体3に組み込まれる、レール部材6、可動部材7及び移動板8であり、レール部材6、可動部材7及び移動板8が携帯情報通信端末用ケース1に組み込まれると図1に示す状態となる。図8では、レール部材6、可動部材7及び移動板8が組み立てられた際の断面方向から捉えた、レール部材6、可動部材7及び移動板8の位置関係を含めた組立状態が示されている。また、図11では、レール部材6、可動部材7及び移動板8が組み立てられた際の可動部材7及び移動板8、の端面方向から捉えた、レール部材6、可動部材7及び移動板8の位置関係を含めた組立状態が示されている。
図8に示すように、レール部材6、可動部材7及び移動板8の組立に際しては、レール部材6の他方の面6b側に可動部材7を、可動部材7の、支持板76が取り付けられた側とは反対側から組み込み、レール部材6のレール部66に可動部材7の側方部71を当接させ、可動部材7の、対向する第二雄爪部75をレール部材6の第一段部671側の段差部674に当接させることになる。第二雄爪部75を第一段部671側の段差部674に当接させることで、第二雄爪部75を中心とする側方部71は溝部74により、可動部材7の内方に向かってへ撓んだ状態となり(図9(b)参照)、第二雄爪部75が第一段部671側の段差部674に押圧を加えた状態でレール部材6のレール部66に可動部材7の側方部71が組み込まれた状態となる。レール部材6の一方の面6a側では、移動板8を、移動板8の凸部85をレール部材6の一方の面6a側に向けてレール部材6に組み込み、レール部材6のレール部66に移動板8の側方部84をを当接させ、移動板8の凸部85を可動部材7の孔部77に組み込むことになる。また、以上のように、可動部材7及び移動板8が組み立てられた、可動部材7の端面78側及び移動板8の端面82側では、図11に示すように、可動部材7の端面78、移動板8の端面82及び移動板8の壁部81が一直線に並び(図1等参照)、可動部材7の第一雄爪部73が一直線に並んだ端面78、端面82及び壁部81に対して垂直に突出して伸びている。可動部材7の端面78、移動板8の端面82及び移動板8の壁部81が一直線に並ぶことで、可動部材7の端面78、移動板8の端面82及び移動板8の壁部81がレール部材6の端面63に当接した際に可動部材7の端面78、移動板8の端面82及び移動板8の壁部81とレール部材6の端面63との間には隙間がなく、その結果、第一雄爪部73全体がレール部材6の第一雌爪部65内に収納されることになる。以上のようにして、レール部材6、可動部材7及び移動板8が組み立てられることになる。このようにして、携帯情報通信端末用ケース1の下カバー体3内にレール部材6、可動部材7及び移動板8が組み込まれ、移動板8の他方の面8bに形成された接着材層に携帯情報通信端末10を組み込んだ支持体5が取り付けられることになる。移動板8への支持体5の取り付けに際しては、移動板8を下カバ−体3の他方の端部3b側(携帯情報通信端末用ケース1のカメラレンズ孔から最も離れた、レール部材6の端面63側)へ移動し、支持体5のカメラレンズ孔53と携帯情報通信端末用ケース1のカメラレンズ孔とを一致させた状態で移動板8の他方の面8bの接着材層に支持体5を接着することになる。
なお、図8に示すように、移動板8はレール部材6よりも高くなっている。つまり、レール部材6の段部673が移動板8の厚みより低く形成されているので、移動板8の他方の面8bがレール部材6の一方の面6aより高くなることになる。その結果、携帯情報通信端末10が組み込まれた支持体5を移動板8に取り付けると、レール部材6の一方の面6a側と支持体5との間に隙間21が形成される。隙間21が形成されることで、携帯情報通信端末用ケース1の使用により塵、埃等が隙間21に入り易くなるとともに、携帯情報通信端末用ケース1の下カバー体3の側方の見栄えが低下する傾向にある。隙間21への塵、埃等の異物の混入の防止を図るとともに、見栄えの向上のために補助板9を設けることも可能になる。補助板9は、図8(b)に示すように、レール部材6の一方の面6a側に、レール部材6の長手方向に沿う端面と平行に取り付けられることになり、補助板9の厚みは、レール部材6に組み込まれた移動板8の他方の面8bの高さと等しくすることになる。その結果、携帯情報通信端末10を移動板8の他方の面8b側に取り付けると携帯情報通信端末10(支持体5)は補助板9に当接することになる。当接することで、携帯情報通信端末用ケース1の下カバー体3の側方の隙間21が見えなくなり、隙間21があることで生じていた塵、埃等の異物の混入の防止並びに、見栄えの向上に寄与することが可能になる。
以下では、下カバー体3にレール部材6、可動部材7及び移動板8を組み込んだ携帯情報通信端末用ケース1の使用方法について説明する。
図10では、携帯情報通信端末10が組み込まれた支持体5を図示しない接着剤等により移動板8に取り付けられており、支持体5の、携帯情報通信端末10のカメラレンズと重なったカメラレンズ孔53が下カバー体3のカメラレンズ孔31と重なり合う(一致する)位置で行われているため、支持体5のカメラレンズ孔53と下カバー体3のカメラレンズ孔31と重なり合うとともに携帯情報通信端末10のカメラレンズ11が重なり合う。図10(a)に示すように、支持体5に組み込まれた携帯情報通信端末10が下カバー体3内に収まる。この状態のとき、図10(b)に示すように、可動部材7の第一雄爪部73は、レール部材6の第一雌爪部65と係止し、可動部材7の第二雄爪部75は、レール部材6の第二雌爪部67と係止している。
図10に示す状態から、図10(a)に示す矢印F方向に沿って、携帯情報通信端末10を移動させる。具体的には、下カバー体3の一方の端部3a側に向かって携帯情報通信端末10を移動させる。矢印F方向に向かう、移動板8の端面82側及び可動部材7の端面72(支持板76の端面78)側は、図4及び図11に示すように、第一雄爪部73の、対向する円弧部732、732がレール部材6の端面63側に形成された第一雌爪部65に向き合い、第一雌爪部65に第一雄爪部73が接近する(図10(b)参照)。携帯情報通信端末10が移動することで携帯情報通信端末10(支持体5)が取り付けられた移動板8が移動し、移動板8とレール部材6のレール部66を介して連結された可動部材7が移動する。移動に伴い、レール部材6の第一雌爪部65に係止していた、可動部材7の第一雄爪部73は係止が解かれはじめ、第一雄爪部73を構成する、対向する板状部731、円弧部732が互いに接近させられて撓んだ状態で第一雌爪部65内に組み込まれることで係止した状態から、対向する板状部731が第一雌爪部65内から抜け出しはじめ撓んだ状態が徐々に解消され対向する板状部731、円弧部732が互いに離れはじめつつ(図9(a)参照)、同時に、レール部材6の第二雌爪部67に係止していた、可動部材7の第二雄爪部75も係止が解かれはじめ、第二雄爪部75である半円弧状の張出部が第二雌爪部75である半円弧状の凹部に嵌り合うことで係止した状態から、第二雄爪部75である半円弧状の張出部が移動することで第二雌爪部75である半円弧状の凹部から抜け出しはじめ、第二雄爪部75である半円弧状の張出部側の溝部74、溝部74に連続する溝部74の一部である半円弧状の孔部741が撓みはじめ、側方部71側が可動部材7の内方に向かって撓みはじめる。さらに、移動が進むことで、レール部材6の第一雌爪部65から可動部材7の第一雄爪部73を構成する、板状部731、円弧部732が抜け出て、第一雄爪部73を構成する、板状部731、円弧部732は撓んだ状態が解消され、可動部材7の第一雄爪部73はレール部材6の第一雌爪部65から離れる。また、可動部材7の第二雄爪部75である半円弧状の張出部の先端側がレール部材6の第一段部671を形成する壁部に当接することで可動部材7の第二雄爪部75である半円弧状の張出部側の溝部74、溝部74に連続する溝部74の一部である半円弧状の孔部741が撓み、第二雄爪部75である半円弧状の張出部に対向する半円弧状の孔部741が可動部材7の内方に向かって最も撓み、半円弧状の孔部741に連続する溝部74も可動部材7の内方に向かって撓み、この状態で可動部材7の第二雄爪部75は、レール部材6の第一段部671を形成する段差部674に当接しつつレール部66を移動する(図9(b)参照)。
以上のようにして、矢印F方向に沿って、携帯情報通信端末10の移動が続くことで、携帯情報通信端末10(支持体5)が取り付けられた移動板8の移動が続き、移動板8とレール部材6のレール部66を介して連結された可動部材7の移動が続く。可動部材7の移動により、可動部材7の第一雄爪部73がレール部材6の第一雌爪部65に接近し、可動部材7の第二雄爪部75もレール部材6の第二雌爪部67に接近する。可動部材7の第一雄爪部73がレール部材6の第一雌爪部65に到達すると、可動部材7の第一雄爪部73がレール部材6の第一雌爪部65に係止しはじめ、同時に、可動部材7の第二雄爪部75がレール部材6の第二雌爪部67に到達し、可動部材7の第二雄爪部75もレール部材6の第二雌爪部67に係止しはじめる。具体的には、可動部材7の、第一雄爪部73を構成する、対向する円弧部732がレール部材6の第一雌爪部65内に進行(移動)しはじめ、進行(移動)が進むと、第一雌爪部65の内壁に接触することになり、対向する円弧部732、732同士は接近し、円弧部732に連続する、対向する板状部731、731同士も接近し、対向する板状部731、731同士は接近する方向に撓む(図9(a))。同時に、可動部材7の第二雄爪部75がレール部材6の第二雌爪部67内に進行(移動)しはじめ、第二雄爪部75である半円弧状の張出部が第二雌爪部67である半円弧状の凹部に嵌りはじめ、第二雄爪部75である半円弧状の張出部側の溝部74、溝部74に連続する溝部74の一部である半円弧状の孔部741の、可動部材7の内方に向かっての撓みが解消されはじめる。さらに、携帯情報通信端末10の移動が続くと、可動部材7の、第一雄爪部73を構成する、対向する、板状部731、円弧部732がレール部材6の第一雌爪部65内での進行(移動)が続くことで、対向する円弧部732、732同士はさらに接近し、円弧部732に連続する、対向する板状部731、731同士もさらに接近することで、対向する板状部731、731同士は接近する方向にさらに撓み、第一雄爪部73の、対向する円弧部732、732が第二雌爪部67内の円弧部732を収納できる部分に移動し、可動部材7の第一雄爪部73の移動が完了する(図11)。同時に、可動部材7の第二雄爪部75である半円弧状の張出部がレール部材6の第二雌爪部67である半円弧状の凹部内を、第二雌爪部67である半円弧状の凹部と嵌り合う方向に移動し、第二雄爪部75である半円弧状の張出部側の溝部74、溝部74に連続する溝部74の一部である半円弧状の孔部741の、可動部材7の内方に向かっての撓みがさらに解消され、第二雄爪部75である半円弧状の張出部が第二雌爪部67である半円弧状の凹部と嵌り合い、第二雄爪部75である半円弧状の張出部側の溝部74、溝部74に連続する溝部74の一部である半円弧状の孔部741の、可動部材7の内方に向かっての撓みがなくなる(図11)。その結果、携帯情報通信端末10の移動が終了し、携帯情報通信端末10のカメラレンズを下カバー体3(携帯情報通信端末用ケース1)の外部に露出させて撮影することが可能になる(図12)。
撮影等が終了した際には、携帯情報通信端末10を携帯情報通信端末用ケース1内に収納するために、図12に示す矢印G方向に沿って携帯情報通信端末10を移動させる。具体的には、下カバー体の他方の端部3b側に向かって前記携帯情報通信端末10を移動させる。携帯情報通信端末10を移動させることで移動板8及び可動部材7が、矢印G方向に沿って移動させ、レール部材6の第一雌爪部65に係止していた、可動部材7の第一雄爪部73は係止が解かれはじめ、可動部材7の第一雄爪部73の撓んだ状態が解消されつつ、同時に、レール部材6の第二雌爪部67に係止していた、可動部材7の第二雄爪部75も係止が解かれはじめ、第二雄爪部75が第二雌爪部75から抜け出しはじめ、溝部74側が可動部材7の内方に向かって撓みはじめる。携帯情報通信端末10の移動が進むことで、可動部材7の第一雄爪部73の撓んだ状態が解消され、可動部材7の第一雄爪部73はレール部材6の第一雌爪部65から離れる。また、可動部材7の第二雄爪部75がレール部材6の第一段部671側の段差部674に当接し、溝部74側が可動部材7の内方に向かって最も撓み、この状態で可動部材7の第二雄爪部75は、レール部材6の第一段部671を形成する壁部に当接しつつレール部66を移動する(図9(b))。携帯情報通信端末10の移動のより、可動部材7の第一雄爪部73がレール部材6の第一雌爪部65に到達し、係止しはじめ、同時に、可動部材7の第二雄爪部75がレール部材6の第二雌爪部67に到達し、係止しはじめる。係止は、可動部材7の第一雄爪部73がレール部材6の第一雌爪部65内で進行(移動)することで、第一雄爪部73が撓み第一雌爪部65内に入り込むことで完了し、同時に、可動部材7の第二雄爪部75がレール部材6の第二雌爪部67と嵌り合う方向に移動し、第二雄爪部75が第二雌爪部67と嵌り合い、第二雄爪部75の溝部74側の、可動部材7の内方に向かっての撓みがなくなることで完了する。その結果、図10に示すように、携帯情報通信端末10が組み込まれた支持体5は下カバー体3内に入り、携帯情報通信端末10に上カバー体2を被せることで携帯情報通信端末10を携帯情報通信端末用ケース1に収納したことになる。
なお、携帯情報通信端末10が組み込まれた支持体5は移動板8に接着剤等により取り付けられており、移動板8は、移動板8の凸部85を可動部材7の孔部77に組み込むことで携帯情報通信端末用ケース1に収納することを可能にしている。従って、移動板8の凸部85を可動部材7の孔部77から抜き出すことで容易に携帯情報通信端末用ケース1から携帯情報通信端末10を取り外せる。携帯情報通信端末10が組み込まれた支持体5を接着剤等により移動板8に取り付ける場合、支持体5を移動板8に付けたり、外したりすることで接着剤等の接着能力が劣化することになる。これに対して、本考案においては、とは異なり、移動板8の凸部85と可動部材7の孔部77との連結により、支持体5と移動板8との連結を行うことになり、接着剤等の接着能力等を考慮することなく、何度でも支持体5と移動板8との取り付け、取り外しを可能にしている。
1…携帯情報通信端末用ケース
2…上カバー体
3…下カバー体、3a…一方の端部、3b…他方の端部、31…カメラレンズ孔
4…連接体
5…支持体、51…底面、52…側面、53…カメラレンズ孔
6…レール部材、6a…一方の面、6b…他方の面、60…孔部、61、62、63、64…端面、65…第一雌爪部、66…レール部(側部)、67…第二雌爪部、671…第一段部、672…第二段部、673…段部、674…段差部
7…可動部材、7a…一方の面、7b…他方の面、71…側方部、72…端面、73…第一雄爪部、731…板状部、732…円弧部、74…溝部、741…半円弧状の孔部、75…第二雄爪部、76…支持板、77…孔部、78…端面
8…移動板、8a…一方の面、8b…他方の面、81…壁部、82、83…端面、84…側方部、85…凸部
9…補助板
10…携帯情報通信端末、11…カメラレンズ
21…隙間
2…上カバー体
3…下カバー体、3a…一方の端部、3b…他方の端部、31…カメラレンズ孔
4…連接体
5…支持体、51…底面、52…側面、53…カメラレンズ孔
6…レール部材、6a…一方の面、6b…他方の面、60…孔部、61、62、63、64…端面、65…第一雌爪部、66…レール部(側部)、67…第二雌爪部、671…第一段部、672…第二段部、673…段部、674…段差部
7…可動部材、7a…一方の面、7b…他方の面、71…側方部、72…端面、73…第一雄爪部、731…板状部、732…円弧部、74…溝部、741…半円弧状の孔部、75…第二雄爪部、76…支持板、77…孔部、78…端面
8…移動板、8a…一方の面、8b…他方の面、81…壁部、82、83…端面、84…側方部、85…凸部
9…補助板
10…携帯情報通信端末、11…カメラレンズ
21…隙間
Claims (2)
- 携帯情報通信端末を被うことが可能で、該携帯情報通信端末の保持の際に前記携帯情報通信端末と対向し、重なり合う上カバー体と、
該上カバー体と、回動して対向することが可能で、前記携帯情報通信端末のカメラレンズと対向するカメラレンズ孔が形成され、前記携帯情報通信端末が取り付けられる下カバー体と、
前記上カバー体と前記下カバー体とに連接し、前記上カバー体と前記下カバー体とがそれぞれ回動することで、前記上カバー体と前記下カバー体とを対向させたり、前記上カバー体と前記下カバー体とを離したりする連接体と、を備え、
前記下カバー体では、前記下カバー体に形成された前記カメラレンズ孔に隣接して前記下カバー体の中央にレール部材が取り付けられており、
該レール部材は、板状の部材よりなり、前記レール部材の中央に形成された矩形形状の孔部と、
前記レール部材の長手方向に沿う、前記孔部の側部に対して直交する方向に形成された、前記孔部の端面側の、中央には、前記レール部材の長手方向に沿って前記レール部材の端部に向かって伸びて形成された穴部である第一雌爪部と、
前記レール部材の長手方向に沿う、孔部の側部側では、前記孔部の側部側同士が対向して、前記孔部内に張り出して形成された、対向するレール部と、
対向する該レール部の長手方向の二箇所で対向して形成され、前記レール部から、前記レール部材の長手方向を横断する方向で前記孔部側とは反対側に前記レール部と連続して形成された段差部で窪んで形成された円弧状の凹部である第二雌爪部と、を備え、
前記第一雌爪部及び前記第二雌爪部が形成されていない、前記レール部材の一方の面側に組み込まれる、前記レール部を移動する移動板は、
板状の部材よりなり、前記移動板の一方の面側では、前記移動板の移動方向を横断する、前記移動板の端面に沿って、対向して形成された壁部と、
対向する前記壁部の端部同士を結ぶ直線と前記移動板の移動方向に沿う端面との間の部分である、前記移動板を前記レール部材に重ね合わせると、前記レール部材のレール部に当接し、前記レール部を摺動する、側方側である側方部と、
前記壁部が形成された、前記一方の面側の前記壁部同士の間で前記移動板の四隅側に形成された凸部と、を備え、
前記第一雌爪部及び前記第二雌爪部が形成された、前記レール部材の他方の面側に組み込まれる、前記レール部を移動する可動部材は、平板状の部材よりなり、平板状の部材よりなる支持板を前記可動部材の一方の面側に取り付けた、平板状の部材を二重に重ね合わせてなり、
前記可動部材が前記レール部材に組み込まれることで前記レール部材のレール部に当接し、前記レール部を摺動する側方部と、
該側方部に対して交叉する方向の、前記可動部材の外周側である、対向する端面側の中央には、対をなす、該端面に対して垂直に前記可動部材の移動方向に沿って伸びる板状部と、該板状部の先端に連続して形成された半円状の円弧部とからなる、第一雄爪部と、
前記可動部材の対向する前記側方部側の中央に、前記側方部に沿って前記可動部材を貫通して形成された、対向する溝部と、
前記側方部に沿う該溝部の中央には、前記溝部の前記側方部に沿って形成された前記溝部の幅を越えて、前記可動部材から外方に向かって突出して形成された、前記溝部に連続する半円弧状の孔部と、
前記溝部を挟み込んだ前記側方部側の、前記可動部材の外周側に形成された、該半円弧状の孔部に沿って、前記可動部材の側方部から突出した半円弧状の張出部である第二雄爪部と、
前記可動部材の対角線に沿う方向となる、前記可動部材及び、前記可動部材の一方の面側に取り付けられた、対向する前記側方部同士の間で、前記可動部材の外周側である、対向する前記端面同士の間に収まる、前記支持板、の四隅側に形成された孔部と、を備え、
前記レール部材の一方の面側では、前記移動板を、前記移動板の凸部を前記レール部材の一方の面側に向けて前記レール部材に組み込み、前記レール部材のレール部に前記移動板の側方部を当接させ、
前記レール部材の他方の面側では、前記可動部材を、前記可動部材の、前記支持板が取り付けられた側とは反対側から組み込み、前記レール部材のレール部に前記可動部材の側方部を当接させ、前記可動部材の第二雄爪部を前記レール部材の前記段差部に当接させて、前記レール部材の一方の面側に組み込まれた、前記移動板の凸部を、前記レール部材の他方の面側に組み込まれた前記可動部材の孔部に組み込み、
前記下カバー体に取り付けられる前記携帯情報通信端末を支持体に組み込み、該支持体の、前記携帯情報通信端末が組み込まれる面側とは反対側の面側を、前記下カバー体に取り付けられた前記レール部材に組み込まれた前記移動板に取り付け、
下カバー体の一方の端部側に向かって前記携帯情報通信端末を移動させることで前記移動板の側方部及び前記可動部材の側方部が前記レール部材のレール部を摺動し、
前記可動部材の第一雄爪部が前記レール部材の第一雌爪部に到達すると、前記可動部材の第二雄爪部が前記レール部材の第二雌爪部に到達し、
前記可動部材の第一雄爪部が前記レール部材の第一雌爪部に係止すると、前記可動部材の第二雄爪部が前記レール部材の第二雌爪部に係止し、前記携帯情報通信端末のカメラレンズは前記下カバー体のカメラレンズ孔に対向し、前記支持体の組み込まれた前記携帯情報通信端末は下カバー体に収まり、
下カバー体の他方の端部側に向かって前記携帯情報通信端末を移動させることで前記移動板の側方部及び前記可動部材の側方部が前記レール部材のレール部を摺動し、
前記可動部材の第一雄爪部が前記レール部材の第一雌爪部に到達すると、前記可動部材の第二雄爪部が前記レール部材の第二雌爪部に到達し、
前記可動部材の第一雄爪部が前記レール部材の第一雌爪部に係止すると、前記可動部材の第二雄爪部が前記レール部材の第二雌爪部に係止し、前記支持体の組み込まれた前記携帯情報通信端末の一部が前記下カバー体から出ることで、前記携帯情報通信端末のカメラレンズが前記下カバー体から出ることを特徴とする携帯情報通信端末用ケース。 - 前記レール部材の一方の面側に、前記レール部材の長手方向に沿う端面と平行に補助板が対向して取り付けられ、該補助板の厚さは前記レール部材に組み込まれた前記移動板の高さと等しく、前記携帯情報通信端末を組み込んだ前記支持体を前記移動板に取り付けると前記携帯情報通信端末を組み込んだ前記支持体は前記補助板に当接することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報通信端末用ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015004534U JP3201074U (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 携帯情報通信端末用ケース |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015004534U JP3201074U (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 携帯情報通信端末用ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3201074U true JP3201074U (ja) | 2015-11-19 |
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ID=54545632
Family Applications (1)
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JP2015004534U Expired - Fee Related JP3201074U (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 携帯情報通信端末用ケース |
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JP (1) | JP3201074U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106292777A (zh) * | 2016-09-08 | 2017-01-04 | 深圳市中科智诚科技有限公司 | 一种用于通讯网络工程的智能温控*** |
-
2015
- 2015-09-07 JP JP2015004534U patent/JP3201074U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106292777A (zh) * | 2016-09-08 | 2017-01-04 | 深圳市中科智诚科技有限公司 | 一种用于通讯网络工程的智能温控*** |
CN106292777B (zh) * | 2016-09-08 | 2018-05-22 | 赖志杰 | 一种用于通讯网络工程的智能温控*** |
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