JP3200765U - 関節とその周辺および筋腹に使用する貼付材 - Google Patents
関節とその周辺および筋腹に使用する貼付材 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】第一方向と第二方向とを保護し、且つ、第一方向と第二方向とが交差する位置の開口部を用いて関節とその周辺および筋腹を保護することができる貼付材を提供する。【解決手段】テープ若しくはフィルム又はシート状の貼付材100であって、関節とその周辺および筋腹の表面に貼り付ける第1の凸部11aと、第1の凸部に対向する位置の第1の対向凸部11bとを備え、第1の凸部と第1の対向凸部とで関節とその周辺および筋腹の第一方向X1を固定し、関節とその周辺および筋腹の表面に貼り付ける第2の凸部12aと、第2の凸部に対向する位置の第2の対向凸部12bとを備え、第2の凸部と第2の対向凸部とで関節とその周辺および筋腹の第二方向X2を固定し、第一方向と第二方向とが交差する位置に開口部13を有する、ことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、関節とその周辺および筋腹に使用する貼付材に関する。
特許文献1では、帯状のベルト本体を膝関節に巻回して固定する膝関節用サポータであって、前記ベルト本体の膝関節が当接する面に、膝関節の内側上部を押さえる内側パッドと、膝関節の外側下部を押さえる外側パッドを備えたことを特徴とする膝関節用サポータに関する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、関節を広範囲に固定し、動きが制限される場合がある。また、特許文献1には、位置を特定するために強く締めた場合に、関節の血流に影響を与える場合がある。更に、筋肉保護テープ等を用いたテーピング処置では、貼付方向や張力の設定に技術が必要であり、一定の技術を習得する必要があった。
本考案は、汎用性と簡便性とを高めた関節とその周辺および筋腹に使用する貼付材であって、第一方向と第二方向とを保護し、且つ、第一方向と第二方向とが交差する位置の開口部を用いて関節とその周辺部及び筋腹を保護することができる貼付材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の一つの実施形態は、テープ若しくはフィルム又はシート状の貼付材であって、関節とその周辺および筋腹の表面に貼り付ける第1の凸部と、前記第1の凸部に対向する位置の第1の対向凸部とを備え、前記第1の凸部と前記第1の対向凸部とで前記関節とその周辺および筋腹の第一方向を固定し、前記関節とその周辺および筋腹の表面に貼り付ける第2の凸部と、前記第2の凸部に対向する位置の第2の対向凸部とを備え、前記第2の凸部と前記第2の対向凸部とで前記関節とその周辺および筋腹の第二方向を固定し、前記第一方向と前記第二方向とが交差する位置に開口部を有する、ことを特徴とする貼付材を提供する。
本考案の他の実施形態は、上記の貼付材であって、前記開口部は、円形である、ことを特徴とする貼付材であってもよい。
本考案の他の実施形態は、上記のいずれか1つの貼付材であって、厚みが0.1mmから5mmの間である、ことを特徴とする貼付材であってもよい。
本考案に係る貼付材によれば、第一方向と第二方向とを保護し、且つ、第一方向と第二方向とが交差する位置の開口部を用いて関節とその周辺部及び筋腹を保護することができる。また、本考案に係る貼付材によれば、デザイン上の自由度を損なうことなく、汎用性と簡便性とを高めることができる。
実施形態および実施例に係る貼付材の例を用いて、本考案を説明する。なお、本考案は、以後に説明する貼付材以外でも、2方向を固定するものであって、2方向が交差する位置に開口を有するもの(部品、部材、アプリケーション、システム、商品、製品など)であれば、いずれのものにも用いることができる。ここで、本考案で保護する部位は、特に限定されない。保護する部位は、例えば肘、膝、腰、肩若しくはその他関節部分、又は、それらの周辺部及び筋腹であってもよい。また、貼付材の素材、色は、特に限定されない。貼付材の素材は、一定の弾性を有するものであれば特に限定されず、各種発泡樹脂(例えばポリエチレンフォームやポリウレタンフォーム)などを使用することができる。貼付材の色は、透明、半透明、色付きのものであってもよい。貼付材の色は、説明書きを付記したもの、使用者(消費者)の趣味趣向に合わせた柄のものであってもよい。貼付材の形状の隅部は、角ばっていてもよく、丸みを帯びていてもよい。
以後に、本考案を説明する。
図1乃至図6を用いて、本考案の実施形態に係る貼付材の構成を説明する。ここで、図1は、本考案の実施形態に係る貼付材100の一例を示す平面図である。図2は、本考案の実施形態に係る貼付材100の一例を示す側面図である。図3は、本考案の実施形態に係る貼付材の他の例(貼付材100A)を示す説明図である。図4は、本考案の実施形態に係る貼付材の他の例(貼付材100B)を示す説明図である。図5は、本考案の実施形態に係る貼付材の他の例(貼付材100C)を示す説明図である。図6(a)は、本考案の実施形態に係る貼付材の使用前の状態の一例を説明する説明図である。図6(b)は、本考案の実施形態に係る貼付材の使用時の状態の一例(2方向に引っ張り時)を説明する説明図である。図6(c)は、本考案の実施形態に係る貼付材の他の使用時の状態(1方向のみに引っ張り時)の一例を説明する説明図である。なお、図1等に示す貼付材の構成等は一例であり、本考案は図1等に示す貼付材等に限定されるものではない。
図1に示すように、本考案に係る貼付材100は、テープ若しくはフィルム又はシート状であって、関節とその周辺および筋腹(以下、「適用部位」という。)を保護(固定、保持、支持、補強、サポートなど)するために、適用部位の近傍に貼付するものである。貼付材100は、適用部位の表面に貼り付ける第1の凸部11aと、第1の凸部11aに対向する位置の第1の対向凸部11bとを備える。また、貼付材100は、適用部位の表面に貼り付ける第2の凸部12aと、第2の凸部12aに対向する位置の第2の対向凸部12bとを備える。更に、貼付材100は、中央部に略円形の開口部13を有する。
図2に示すように、貼付材100は、シート状の形状である。なお、本考案に係る貼付材100の厚さは、特に限定されないが、適用部位の血流に影響を与えない0.1mmから5mmの間であることが好ましい。
本考案に係る貼付材100は、図1に示すように、第1の凸部11aと第1の対向凸部11bとで適用部位の第一方向X1を固定し、第2の凸部12aと第2の対向凸部12bとで適用部位の第二方向X2を固定する。これにより、本考案に係る貼付材100は、適用部位を2方向(第一方向X1、第二方向X2)で保護する。
また、本考案に係る貼付材100は、図1に示すように、第一方向X1と第二方向X2とが交差する位置の開口部13を用いて、適用部位を包み込むように保護する。これにより、本考案に係る貼付材100によれば、適用部位の動きを過度に制限することなく、適用部位を広範囲に保護することができる。また、本考案に係る貼付材100によれば、第一方向X1と第二方向X2とを保護し、且つ、第一方向X1と第二方向X2とが交差する位置の開口部13を用いて適用部位を保護することができるので、適用部位の血流に影響を与えることなく、設計、実験又は計算で予め定められる所望の固定方向や張力を適用部位に負荷することができる。
本考案に係る貼付材は、図1に示す形状に限定されるものではない。本考案に係る貼付材は、図3に示す開口部が大きいもの、図4に示す凸部の隅が角ばったもの、図5に示すすべての隅部が角ばったものであってもよい。
図6(a)乃至図6(c)を用いて、本考案に係る貼付材100の使用状態の一例を説明する。
図6(a)に示すように、本考案に係る貼付材100は、使用前の状態又は無負荷時では、変形のない状態である。図6(b)に示すように、本考案に係る貼付材100は、2方向(X1、X2)の引っ張り時には、2方向で適用部位を保護した状態で縦長に変形する。図6(c)に示すように、本考案に係る貼付材100は、1方向(X2)の引っ張り時には、2方向で適用部位を保護した状態で1方向にのみ変形する。
以上のとおり、本考案に係る貼付材によれば、2方向(第一方向と第二方向と)を保護し、且つ、2方向(第一方向と第二方向と)が交差する位置の開口部を用いて適用部位を保護することができる。また、本考案に係る貼付材によれば、デザイン上の自由度を損なうことなく、汎用性と簡便性とを高めることができる。更に、本考案に係る貼付材によれば、2方向(第一方向と第二方向と)で保護することができるので、例えば膝関節より下に貼付して膝の成長痛を保護することができる。また、本考案に係る貼付材によれば、2方向(第一方向と第二方向と)で保護することができるので、皮膚表面から適用部位を保護し、あわせて適用部位の損傷部位や疼痛部位を保護することができる。
図7及び図8を用いて、本考案の実施例に係る貼付材の例を説明する。ここで、図7は、本考案の実施例に係る貼付材を右足に使用した例を説明する正面説明図である。図8は、本考案の実施例に係る貼付材を右足に使用した例を説明する右側説明図である。図9(a)は、本考案の実施例に係る貼付材を右腕(内肘)に使用した例を説明する左側説明図である。図9(b)は、本考案の実施例に係る貼付材を右腕(外肘)に使用した例を説明する右側説明図である。図10(a)は、本考案の実施例に係る貼付材を左足に使用した例を説明する正面説明図である。図10(b)は、本考案の実施例に係る貼付材を左足に使用した例を説明する左側説明図である。なお、図7乃至図10に示す貼付材等は一例であり、本考案は図7乃至図10に示す貼付材等に限定されるものではない。
図7及び図8に示すように、本考案の実施例に係る貼付材100は、膝関節に装着時に、膝の中央が開口部から露出するようになっており、膝関節の屈伸を妨げないようになっている。また、本実施例に係る貼付材100は、関節の内側上部から関節の外側下部の方向及び関節の外側上部から関節の内側下部の方向の2方向で膝関節を保護することができる。
これにより、本考案の実施例に係る貼付材100は、膝蓋骨を中心に、内側広筋及び大腿骨、並びに、脛骨の位置を固定し、膝関節を保護することができる。また、本考案の実施例に係る貼付材100は、2方向を非対称に保護することができるので、横方向などにズレた膝関節を正常な位置に矯正することができるとともに、膝関節の揺動を抑えることができる。更に、本考案の実施例に係る貼付材100は、貼付された状態でエクササイズ等の運動を行う際に、膝関節を押圧することができるので、内側広筋を意識した状態でエクササイズ等の運動を行うことができ、内側広筋を効果的に鍛えることができる。
図9(a)及び図9(b)に示すように、本考案の実施例に係る貼付材100は、肘関節に装着時に、肘の中央が開口部から露出するようになっており、肘関節の屈伸を妨げないようになっている。図10(a)及び図10(b)に示すように、本考案の実施例に係る貼付材100は、膝関節に装着時に、膝の中央近傍が開口部から露出するようになっており、膝関節の屈伸を妨げないようになっている。
以上のとおり、本考案に係る実施形態及び実施例について説明したが、本考案は上記の実施形態及び実施例に限定されるものではない。すなわち、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載の内容に基づいて、様々に変形、変更又はその他任意に改変され得る。
100,100A,100B,100C : 貼付材
11a: 第1の凸部
11b: 第1の凸部に対向する凸部
12a: 第2の凸部
12b: 第2の凸部に対向する凸部
13 : 開口部
X1: 第一方向
X2: 第二方向
11a: 第1の凸部
11b: 第1の凸部に対向する凸部
12a: 第2の凸部
12b: 第2の凸部に対向する凸部
13 : 開口部
X1: 第一方向
X2: 第二方向
Claims (2)
- テープ若しくはフィルム又はシート状の貼付材であって、
関節とその周辺および筋腹の表面に貼り付ける第1の凸部と、前記第1の凸部に対向する位置の第1の対向凸部とを備え、前記第1の凸部と前記第1の対向凸部とで前記関節とその周辺および筋腹の第一方向を固定し、
前記関節とその周辺および筋腹の表面に貼り付ける第2の凸部と、前記第2の凸部に対向する位置の第2の対向凸部とを備え、前記第2の凸部と前記第2の対向凸部とで前記関節とその周辺および筋腹の第二方向を固定し、
前記第一方向と前記第二方向とが交差する位置に開口部を有する、
ことを特徴とする貼付材。 - 前記開口部は、円形である、ことを特徴とする請求項1に記載の貼付材。
Priority Applications (1)
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JP2015004254U JP3200765U (ja) | 2015-08-23 | 2015-08-23 | 関節とその周辺および筋腹に使用する貼付材 |
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KR102234561B1 (ko) * | 2020-08-26 | 2021-03-31 | 주식회사 피플파이 | 다리용 테이핑 패치 |
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2015
- 2015-08-23 JP JP2015004254U patent/JP3200765U/ja not_active Expired - Fee Related
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