JP3200634B2 - フライアッシュの改質方法 - Google Patents

フライアッシュの改質方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、石炭焚き火力発電所等で発生す
るフライアッシュの改質方法に関し、特に、ポルトラン
ドセメントの混合材として使用した場合や、またはポル
トランドセメントに混合することによりフライアッシュ
セメントを製造した場合に、セメントまたはコンクリー
トの品質に問題を与えることのないフライアッシュを得
るためのフライアッシュの改質方法に関する。
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】従来、石炭焚き火力発電所等で発生する
フライアッシュは、混合材としてポルトランドセメント
に対して数重量%の割合で使用されたり、ポルトランド
セメントに10重量%乃至30重量%の割合で混合する
ことによりフライアッシュセメントを製造する際に使用
されている。
【0003】しかし、フライアッシュをセメントに多量
に混合すると、セメントまたはコンクリートとしての一
定の品質を満足させることができない場合が生じるため
その使用量は限られている。また、粒径の大きいフライ
アッシュをある程度以上使用した場合には、フライアッ
シュそれ自体では強度の向上をもたらすことはないた
め、フライアッシュを混合材として用いたセメントの強
度が低下するという問題がある。
【0004】そこで、上記問題点を解消すべく、特公平
7−84337号において、フライアッシュを融点以下
でかつ未燃分の灰化温度以上で未燃分が1重量%以下と
なるまで灰化した後、超微粉砕するか、またはフライア
ッシュを超微粉砕した後、フライアッシュを融点以下で
かつ未燃分の灰化温度以上で未燃分が1重量%以下とな
るまで灰化するフライアッシュの処理方法が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、フライアッシュを2μm乃至3μm以下に粉砕する
必要があるため、フライアッシュの粉砕時間に長時間を
要するとともに、超微粉砕のために多量のエネルギーを
消費するため、フライアッシュセメント等の製造コスト
が上昇するという問題点がある。
【0006】また、通常、フライアッシュの粉砕は空気
中で行われるため、上記方法においては、超微粉砕する
ことによって改質フライアッシュに空気中の湿気が吸着
されること等の理由で表面活性度が低下するおそれがあ
る。
【0007】さらに、一般的には、フライアッシュをフ
ライアッシュセメント用に使用した場合、コンクリート
混練時に未燃カーボンがコンクリートの表面に浮いて、
黒化を生じさせるという問題等も存在する。
【0008】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであって、セメントまたはコンクリートの品
質に影響を与えることがなく、また、フライアッシュの
処理のためのエネルギー消費量の増加による製造コスト
の増加を招くことがなく、さらに、コンクリート混練時
に未燃カーボンがコンクリートの表面に浮いて、黒化を
生じさせる問題を生ずることのないフライアッシュの改
質方法を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、上記目的に加えて、市販
されているフライアッシュを使用する場合に比較して、
コンクリートの強度が増加するとともに、コンクリート
の混練時に使用されるAE剤の使用量を削減することが
できるとともに、コンクリートのフロー値を向上させる
ことが可能なフライアッシュを得るためのフライアッシ
ュの改質方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ポルトランドセメント混合材用フライアッシュまたはフ
ライアッシュセメント用フライアッシュを得るための
フライアッシュの改質方法であって、フライアッシュを
未燃カーボンが1重量%以下となるまで灰化した後、5
0%通過径5μm乃至15μmに微粉砕するか、または
フライアッシュを50%通過径5μm乃至15μmに微
粉砕した後、未燃カーボンが1重量%以下となるまで灰
化することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、前記フライアッシ
ュの灰化用熱源として、クリンカ冷却装置から抽気され
る加熱空気、またはセメントプラントのキルンから排出
される燃焼ガスを使用することを特徴とする。また、請
求項3記載の発明は、前記フライアッシュの灰化温度が
600℃乃至800℃であることを特徴とする。
【0012】そして、請求項1記載の発明によれば、セ
メントまたはコンクリートの品質に影響を与えることが
なく、また、フライアッシュの処理のためのエネルギー
消費量の増加による製造コストの増加を招くことがな
く、さらに、コンクリート混練時に未燃カーボンがコン
クリートの表面に浮いて、黒化を生じさせる問題を生ず
ることがなく、市販されているフライアッシュを使用す
る場合に比較して、コンクリートの強度が増加するとと
もに、コンクリートの混練時に使用されるAE剤の使用
量を削減することができるとともに、コンクリートのフ
ロー値を向上させることができる。
【0013】請求項2記載の発明によれば、前記フライ
アッシュの灰化用熱源として、クリンカ冷却装置から抽
気される加熱空気、またはセメントプラントのキルンか
らの排出される燃焼ガスを使用するため、セメントプラ
ントにおける排熱を利用して省エネルギーを図りながら
フライアッシュの改質を行うことが可能となるととも
に、前記燃焼ガス及び加熱空気の温度が略々一定に推移
して調整が容易であるため、品質の安定した改質フライ
アッシュを得ることができる。
【0014】請求項3記載の発明によれば、前記フライ
アッシュの灰化温度を600℃乃至800℃と比較的高
温としたため、短い灰化時間で改質フライアッシュを製
造することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるフライアッ
シュの改質方法の実施の形態の具体例を図面を参照しな
がら説明する。図1は、本発明にかかるフライアッシュ
の改質方法を実施するための装置の一実施例を示す概略
図であって、このフライアッシュ改質装置1は、セメン
トプラント2に隣接して設置される。
【0016】セメントプラント2は、複数のサイクロン
3が備えられたサスペンジョンプレーヒータ4、仮焼炉
5、ロータリキルン6、クリンカ冷却装置8等によって
構成され、セメント原料Mは、プレヒータ4において予
熱された後、仮焼炉5において仮焼され、ロータリキル
ン6において焼成されてセメントクリンカとなり、この
セメントクリンカがクリンカ冷却装置8において冷却さ
れ、図示しないクリンカサイロに一時貯蔵された後仕上
げ工程に送られる。
【0017】クリンカ冷却装置8内には、その底部から
冷却用空気が導入され、セメントクリンカを冷却した後
に得られる加熱空気Hの一部が抽気管9を介して仮焼炉
5に供給され、前記セメント原料Mと熱交換されるよう
に構成されている。
【0018】一方、フライアッシュ粉砕装置10は、石
炭焚き火力発電所等からのフライアッシュを受け入れる
ための受入タンク11と、このフライアッシュを所定の
粒度に微粉砕するためのチューブミル13と、微粉砕さ
れたフライアッシュを上記抽気管9から導入される高温
空気によって灰化するためのサイクロン15と、これら
の装置の間でフライアッシュを輸送するための輸送機1
2、14によって構成される。
【0019】サイクロン15の入口部には、セメントプ
ラント2の抽気管9からの分取管16が接続され、この
抽気管9と、分取管16を介してクリンカ冷却装置8の
加熱空気がサイクロン15に導入されるように構成され
ている。また、分取管16には、サイクロン15の入口
における加熱空気の温度を調整するための冷風取入口1
7が備えられる。
【0020】次に、上記構成を有するフライアッシュ改
質装置1におけるフライアッシュの改質工程について説
明する。受入タンク11に受け入れられたフライアッシ
ュは、通常、数μm乃至数十μmの粒径を有する。この
フライアッシュを輸送機12によってチューブミル13
に供給し、50%通過径が5μm乃至15μmになるよ
うに微粉砕する。微粉砕されたフライアッシュは、輸送
機14を介してサイクロン15に供給される。
【0021】一方、セメントプラント2の抽気管9内の
加熱空気の温度は、セメントプラント2の定常運転状態
において約850℃に略々一定に保たれており、分取管
16を介してサイクロン15の入口に供給された際の温
度は約800℃に略々一定に維持されている。尚、分取
管16に備えられた冷風取入口17により、このサイク
ロン15の入口空気温度を例えば、約600℃乃至80
0℃の間で調整することも可能である。
【0022】このサイクロン15に供給された高温空気
により、輸送機14からサイクロン15に供給されたフ
ライアッシュが灰化され、灰化後の改質フライアッシュ
Pの未燃カーボンの量が1重量%以下に調整される。そ
して、サイクロン15から排出され改質フライアッシュ
Pとしてポルトランドセメントの混合材として使用され
たり、フライアッシュセメントを製造するために使用さ
れる。
【0023】尚、上記実施例においては、フライアッシ
ュをチューブミル13によって微粉砕した後クリンカ冷
却装置8から抽気された高温空気によってフライアッシ
ュを灰化したが、他の実施例として、先にクリンカ冷却
装置8からの高温空気によって灰化した後にチューブミ
ル13によって微粉砕することも可能である。
【0024】また、上記実施例においては、フライアッ
シュの灰化のための熱源としてクリンカ冷却装置8から
抽気された高温空気を使用したが、ロータリキルン6か
ら排出された燃焼ガスによって灰化することも可能であ
る。この場合、燃焼排ガスはO2が少ないため、酸素富
化するか、外熱キルン等の間接加熱装置を利用すること
になる。さらに、その場合でも、フライアッシュをチュ
ーブミル13によって微粉砕した後に灰化しても良く、
逆に、フライアッシュを灰化してからチューブミル13
によって微粉砕することも可能である。
【0025】尚、上記実施例においては、フライアッシ
ュ改質装置1がセメントプラント2に隣接している場合
について説明したが、フライアッシュ改質装置1がセメ
ントプラント2に隣接していない場合には、フライアッ
シュの灰化のための他の熱源を利用することも可能であ
り、フライアッシュを微粉砕するにあたってチューブミ
ル以外のミルを使用することも可能である。
【0026】また、上記実施例においては、フライアッ
シュの灰化温度を約600℃乃至800℃と比較的高温
に設定し、これによって灰化時間の短縮を図っている
が、灰化用熱源の種類等に応じて、フライアッシュの灰
化温度をこの温度より低く設定することも可能である。
また、フライアッシュの灰化装置としてサイクロン以外
の装置、例えば、ロータリキルン、外熱式ロータリキル
ンを使用することももちろん可能である。
【0027】次に、本発明にかかるフライアッシュの改
質方法によって製造されたフライアッシュと、従来のフ
ライアッシュを混合して得られたセメントの比較試験結
果について説明する。
【0028】表1に示すように、市販品のフライアッシ
ュについて5つの試料と、これらの市販品と比較するた
めの試験品について6つの試料(この中の3つの試料が
発明品に該当する)について比較試験を行った。
【0029】
【表1】
【0030】市販品は、国内の石炭焚き火力発電所等で
発生したフライアッシュであって、現在、ポルトランド
セメントの混合材や、フライアッシュセメントの製造に
使用されている。
【0031】一方、試験品は、やはり国内の石炭焚き火
力発電所等で発生したフライアッシュをバッチミルで約
5μm乃至15μmに粉砕した後、外熱キルンで750
℃で10分間焼成するか(表1の燃焼方式において
「後」と表示したもの)、または、外熱キルンで750
℃で10分間焼成した後、バッチミルで約5μm乃至1
5μmに粉砕して(表1の燃焼方式において「前」と表
示したもの)作成した。
【0032】そして、各試料(フライアッシュ)につい
て、未燃カーボン含有率(重量%)、50%通過径(μ
m)、同フライアッシュを5%の割合でポルトランドセ
メントに混合したもの、及び同フライアッシュを30重
量%添加して得られたフライアッシュセメントについて
JISモルタル試験を行い、表1に示す結果を得た。
尚、同試験において、各試料から作成したモルタルの水
/セメント比はすべて50%である。そして、図2乃至
図8において、「○」は市販品のデータを、「●」は」
試験品のデータを示す。
【0033】図2、図3及び図4は、それぞれ、上記各
試料について、フライアッシュの粒径と、同フライアッ
シュを5重量%の割合でポルトランドセメントに混合し
て得られたセメントについてJISモルタル試験を行っ
て得られた3日圧縮強度、7日圧縮強度、28日圧縮強
度との関係を示したグラフである。これらのグラフにお
いて、縦軸はモルタル圧縮強度を、横軸は50%通過径
を示す。
【0034】ここで、市販品と試験品を比較すると、図
2に示す3日強度においては、市販品が試験品を上回っ
ているが、図3及び図4に示す7日強度及び28日強度
については明らかに試験品の方が市販品より高い値を示
している。
【0035】次に、図5、図6及び図7は、それぞれ、
上記各試料について、フライアッシュの粒径と同フライ
アッシュを30重量%添加して得られたフライアッシュ
セメントについてJISモルタル試験を行って得られた
7日圧縮強度、28日圧縮強度、91日圧縮強度との関
係を示したグラフである。これらのグラフにおいても、
縦軸はモルタル圧縮強度を、横軸は50%通過径を示
す。
【0036】ここで、市販品と試験品を比較すると、図
5に示す7日強度においては、市販品と試験品では大差
はないが、図6及び図7に示す28日強度及び91日強
度については明らかに試験品の方が市販品より高い値を
示している。
【0037】次に、図8は、上記各試料について、フラ
イアッシュの粒径と、同フライアッシュを30重量%添
加して得られたフライアッシュセメントについてJIS
モルタル試験を行って得られたフロー値の関係を示した
グラフである。図8において、縦軸はフロー値を、横軸
は50%通過径を示す。このグラフより明らかなよう
に、市販品に比較して試験品の方が安定して高いレベル
のフロー値を示している。
【0038】以上より、フライアッシュをポルトランド
セメントの混合材として使用した場合や、またはポルト
ランドセメントに混合することによりフライアッシュセ
メントを製造した場合に、今回の試験品の方が市販品に
比較して高強度を発揮するとともに、フロー値も優れて
いることが解る。
【0039】また、従来問題となっている、フライアッ
シュをフライアッシュセメント用に使用した場合のコン
クリート混練時における未燃カーボンのコンクリートの
表面への浮きによる黒化については、フライアッシュの
未燃カーボンの量が、略々0.7重量%以下となると、
目視による観察の結果、黒化については実用上差し支え
のない程度となる。
【0040】さらに、フライアッシュの未燃カーボンの
量が1重量%以下となると、未燃カーボンのAE剤吸着
面積が低減するため、コンクリートの混練時に使用され
るAE剤の使用量を削減することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、セメント
またはコンクリートの品質に影響を与えることがなく、
また、フライアッシュの処理のためのエネルギー消費量
の増加による製造コストの増加を招くことがなく、さら
に、コンクリート混練時に未燃カーボンがコンクリート
の表面に浮いて、黒化を生じさせる問題を生ずることが
なく、市販されているフライアッシュを使用する場合に
比較して、コンクリートの強度が増加するとともに、コ
ンクリートの混練時に使用されるAE剤の使用量を削減
することができるとともに、コンクリートのフロー値を
向上させることができる、ポルトランドセメント混合材
用フライアッシュまたはフライアッシュセメント用フラ
イアッシュを得るためのフライアッシュの改質方法を提
供することができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、セメントプ
ラントにおける排熱を利用して省エネルギーを図りなが
らフライアッシュの改質を行うことが可能となるととも
に、品質の安定した改質フライアッシュを得ることがで
きるフライアッシュの改質方法を提供することができ
る。
【0043】請求項3記載の発明によれば、短い灰化時
間で改質フライアッシュを製造することのできるフライ
アッシュの改質方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフライアッシュ改質方法を実施
するための設備の一実施例を示す概略図である。
【図2】フライアッシュの市販品と試験品をポルトラン
ドセメントに5重量%の割合で混合して得られたセメン
トについて、JISモルタル試験を行なって得られた圧
縮3日強度を示すグラフである。
【図3】フライアッシュの市販品と試験品をポルトラン
ドセメントに5重量%の割合で混合して得られたセメン
トについて、JISモルタル試験を行なって得られた圧
縮7日強度を示すグラフである。
【図4】フライアッシュの市販品と試験品をポルトラン
ドセメントに5重量%の割合で混合して得られたセメン
トについて、JISモルタル試験を行なって得られた圧
縮28日強度を示すグラフである。
【図5】フライアッシュの市販品と試験品をポルトラン
ドセメントに30重量%の割合で混合して得られたフラ
イアッシュセメントについて、JISモルタル試験を行
なって得られた圧縮7日強度を示すグラフである。
【図6】フライアッシュの市販品と試験品をポルトラン
ドセメントに30重量%の割合で混合して得られたフラ
イアッシュセメントについて、JISモルタル試験を行
なって得られた圧縮28日強度を示すグラフである。
【図7】フライアッシュの市販品と試験品をポルトラン
ドセメントに30重量%の割合で混合して得られたフラ
イアッシュセメントについて、JISモルタル試験を行
なって得られた圧縮91日強度を示すグラフである。
【図8】フライアッシュの市販品と試験品をポルトラン
ドセメントに30重量%の割合で混合して得られたフラ
イアッシュセメントについて、JISモルタル試験を行
なって得られたフロー値を示すグラフである。
【符号の説明】
1 フライアッシュ改質装置 2 セメントプラント 3 サイクロン 4 サスペンジョンプレーヒータ 5 仮焼炉 6 ロータリキルン 8 クリンカ冷却装置 9 抽気管 10 フライアッシュ粉砕装置 11 受入タンク 12 輸送機 13 バッチ式チューブミル 14 輸送機 15 サイクロン M セメント原料 H 加熱空気 P 改質フライアッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−268740(JP,A) 特開 平7−330396(JP,A) 特開 平1−179745(JP,A) 特開 平6−134435(JP,A) 特公 平7−84337(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 7/00 - 28/36 B09B 1/00 - 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライアッシュを未燃カーボンが1重量
    %以下となるまで灰化した後、50%通過径5μm乃至
    15μmに微粉砕するか、またはフライアッシュを50
    %通過径5μm乃至15μmに微粉砕した後、未燃カー
    ボンが1重量%以下となるまで灰化することを特徴とす
    、ポルトランドセメント混合材用フライアッシュまた
    はフライアッシュセメント用フライアッシュを得るため
    フライアッシュの改質方法。
  2. 【請求項2】 前記フライアッシュの灰化用熱源とし
    て、クリンカ冷却装置から抽気される加熱空気、または
    セメントプラントのキルンから排出される燃焼ガスを使
    用することを特徴とする請求項1記載のフライアッシュ
    の改質方法。
  3. 【請求項3】 前記フライアッシュの灰化温度が600
    ℃乃至800℃であることを特徴とする請求項1及び2
    記載のフライアッシュの改質方法。
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