JP3199797B2 - 改質ポリアミド - Google Patents

改質ポリアミド

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/40Polyamides containing oxygen in the form of ether groups

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された熱安定性を
有する改質されたポリエ−テルポリアミドに関する。さ
らに詳しくは、本発明は、繊維、成形部品、熱溶融接着
剤などの形成に有用であり、安定性及び可撓性をはじめ
とする改良された物理的性質を有する改質ポリアミドに
関する。さらにより詳しくは、本発明は、日常的にしば
しばポリ(テトラヒドロフラン)ジアミンとも呼ばれる
ポリ(オキシテトラメチレン)ジアミンを含み、場合に
よっては、一つ又はそれ以上の内部第2級アミン基及び
末端第1級アミン基を含有するポリ(オキシテトラメチ
レン)オリゴマ−をも包含するものによって改質された
ポリアミドに関する。
【0002】
【従来の技術】内部第2級アミン基を含有するポリ(オ
キシテトラメチレン)ジ第1級アミンオリゴマーは、Sc
hoenieben ほかによる1989年6月8日付けのヨーロ
ッパ特許第0,354,501号に開示されている。
【0003】Nakagawaほかの米国特許第3,558,4
19号は、一つの構成成分が線状ポリアミドセグメント
及びポリオキシアルキレンエーテルセグメントを含有す
るポリアルキレンエーテルーポリアミドーブロックコポ
リマーである複合フィラメント及び繊維に関している。
ポリオキシエチレングリコールのアミン誘導体は、ポリ
アミドに導入された場合、生成するポリアミドの水溶性
に逆の影響を与えやすい。
【0004】Yeakeyほかの米国特許第4,128,52
5号においては、ポリオキシプロピレンポリアミン、ピ
ペラジン及びジカルボン酸から製造される熱可塑性接着
剤成分が開示されている。
【0005】先ず、ポリ(オキシテトラメチレン)グリ
コールをプロポキシ化し、その後還元的にこの付加物を
アミノ化して得られる線状重合アミンは、Watts, Jr.ほ
かの米国特許第4,181,682号に開示されてい
る。
【0006】Rasmussen の米国特許第4,218,35
1号は、短鎖のポリアミド形成性部分、ポリアミド形成
性ダイマー酸部分及びポリアミド形成性オリゴマー部分
からなる耐衝撃熱可塑性ポリアミドに関している。
【0007】ポリビニルアルコール及び水溶性のポリア
ミドの混合物からなる湿潤性接着剤は、Soerens の米国
特許第4,684,439号に開示されている。このポ
リアミドは、ポリオキシアルキレンポリアミン、飽和脂
肪族ジカルボン酸及びポリアルキレンポリアミンの反応
生成物からなるものである。
【0008】Mitchell ほかの米国特許第4,062,
820号は、化学量論的な量の、(a)重合性脂肪酸及
び飽和脂肪族ジカルボン酸の混合物と、(b)飽和脂肪
族ジアミンとポリオキシエチレンジアミン、又はポリオ
キシプロピレンジアミンのいずれかとの混合物との共縮
合により製造される熱可塑性接着剤に関する。
【0009】樹脂性のポリオキサミド熱可塑性接着剤組
成物は、Schulze の米国特許第4,119,625号に
開示されており、ポリオキシプロピレンジアミン又はポ
リオキシプロピレントリアミンを、シュウ酸又はシュウ
酸のジアルキルエステルと反応させて液体プレポリマー
とし、次いで、ジアミンと反応させて樹脂性のポリオキ
サミドを製造される。
【0010】樹脂性の熱可塑性接着剤組成物は、Klein
の米国特許第4,133,803号に開示されており、
エチレンジアミンのようなポリオキシプロピレンジアミ
ン又はポリオキシプロピレントリアミンを、イソフタル
酸、テレフタル酸ジメチル又はフタル酸無水物のよう
な、芳香族又は脂肪族のジカルボン酸、そのエステルも
しくはそれらの無水物、と反応させて製造される。
【0011】潤滑油添加剤は、Vogel の米国特許第4,
151,173号において開示されており、ポリオキシ
プロピレンジアミン又はポリオキシプロピレントリアミ
ンのようなポリオキシアルキレンポリアミンと、ポリイ
ソブテニル−コハク酸無水物のようなカルボン酸アシル
化剤とを反応させて製造される。
【0012】熱可塑性接着剤組成物は、Yeaky ほかの米
国特許第4,162,931号及び第4,182,84
5号に開示されており、ポリオキシプロピレンジアミン
又はピペラジンを伴うポリオキシプロピレントリアミン
を、イソフタル酸のような芳香族又は脂肪族ジカルボン
酸、そのエステルもしくはその無水物、と反応させて製
造される。
【0013】Riederの米国特許第4,239,635号
においては、例えばポリオキシプロピレンジアミンのよ
うなポリオキシアルキレンポリアミンと過剰量の有機ポ
リカルボン酸とを反応させて製造されるカルボン酸末端
ジアミド、並びにそのアルカリ金属、アンモニウム及び
アミン塩を開示している。
【0014】熱可塑性接着性コポリアミド組成物は、Sh
arkey の米国特許第4,282,346号に開示されて
おり、ポリオキシプロピレンジアミン又はピペラジンを
伴うポリオキシプロピレントリアミンを、アジピン酸及
びアゼライン酸のような長鎖及び短鎖飽和脂肪族ジカル
ボン酸の混合物と反応させて製造される。
【0015】ポリアミドの問題については、Kirk Othme
r のEncyclopedia of Chemical Technology 標準版第3
版の第18巻、328頁から436頁に一般的に記載さ
れている。
【0016】Newbouldは、Controlling Melt Viscosity
of High Melting Point Polyamideなる題の論文におい
て(Adhesives Age, 1986年11月号、24頁から
29頁)、ヘキサメチレンジアミン及びアジピン酸、ア
ゼライン酸又はダイマー酸から製造されるポリアミド型
の熱溶融接着剤について記載している。
【0017】Iwabuchiほかは、Preparation of Regular
ly Sequenced Polyamides with Definite Numbers ofOx
yethylene Units and Their Application as Phase Tra
nsfer Catalysts なる論文(Makromol.Chem., 第184
巻(1983年)、535−543頁)において、アル
ファ−(2−アミノエチル)−オメガ−アミノオリゴ
(オキシエチレン)及びジカルボン酸塩化物から製造さ
れるオリゴ(オキシエチレン)セグメントをもつポリア
ミドを開示している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述した先行技術に例
示したように、アミノ酸の重合反応又は脂肪族ジアミン
と二塩基酸との共縮合によって形成され、しばしば「ナ
イロン類」又はナイロン型材料と呼ばれるポリアミド類
は、フィルム及び繊維の製造、成形部品の形成、熱溶融
接着剤の製造などをはじめとする様々な目的に有用であ
る。そのような材料を用いて得られたものは一般には満
足すべきものであるが、そのポリアミドの物理的性質に
より、その用途はしばしば限定されている。低温での安
定性及び低温での可撓性のような、改良された性質を有
するポリアミド類が必要とされている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維、成形部
品、熱溶融接着剤の形成に有用な熱安定性及び可撓性を
はじめとする改良された物理的性質を有し、ポリ(オキ
シテトラメチレン)ジアミンを導入することにより改質
されたポリアミドに関する。
【0020】本発明により、アミン全体を基準として、
約100から約5重量%の次式:
【0021】
【化6】
【0022】(式中、nは、0を又は、1から約30ま
での正の数を表わす)を有するポリ(オキシテトラメチ
レン)ジアミンを含有させると、ポリアミドの可撓性が
改良されることが分かった。
【0023】例えば、ポリアミド樹脂は、工業用プラス
チックとして幅広く使用されている。しかし、低温にお
いて耐衝撃性が低い傾向にあるために、通常、低温での
使用はすすめられない。エチレン性不飽和モノマーをグ
ラフト共重合することによって、あるいは弾性化合物を
使用することなどにより、低温耐衝撃性を改良する努力
がなされたが、完全に満足なものではなかった。本発明
によれば、ポリアミドの低温における性質をはじめとす
る物理的性質は、上記の式(I)を有するポリ(オキシ
テトラメチレン)ジアミンから全体的に、又は部分的に
誘導されたポリアミドによって改良される。
【0024】ポリアミドの、低温における性質をはじめ
とする物理的性質は、ポリアミドに、式
【0025】
【化7】
【0026】(式中、nは、0又は1から約30までの
正の数を表わす)のポリ(オキシテトラメチレン)ジア
ミンオリゴマーをさらに導入することにより、さらに改
良される。
【0027】ポリ(オキシテトラメチレン)ジアミンは
式:
【0028】
【化8】
【0029】(式中、nは、0又は1から約30までの
正の数を表わす)で表わされる。
【0030】ポリアミド製造の出発物質は、6から12
個の炭素原子を有するアルカンジカルボン酸及び非置換
又はアルキル置換のベンゼンジカルボン酸から選択され
る二塩基酸、6から12個の炭素原子を有する飽和脂肪
族アミノ酸、6から12個の炭素原子を有する飽和脂肪
族ラクタム及び2から12個の炭素原子を有する飽和脂
肪族ジアミンを含む。
【0031】ポリ(オキシテトラメチレン)ジアミン本
発明で用いられるポリ(オキシテトラメチレン)ジアミ
ン出発物質は、次式:
【0032】
【化9】
【0033】(式中、nは、0又は1から約30までの
正の数である)を有するポリ(オキシテトラメチレン)
ジアミンである。
【0034】ヨーロッパ特許公開公報第0,434,2
44号は、本発明のポリ(オキシテトラメチレン)ジア
ミン出発物質の製造に使用できる方法を開示している。
【0035】上記の方法を用いて、ポリ(オキシテトラ
メチレン)グリコールに、適当なニッケル、銅、モリブ
デン、クローム触媒と接触させて、1モルのポリ(オキ
シテトラメチレン)グリコールに対し約1から300モ
ルのアンモニア及び約0.1〜10モルの水素の存在
下、温度約150℃から約220℃、圧力約100〜約
10000psig、及び反応時間約0.5〜5時間の適切
な還元的アミノ化条件で、分子量約250、650、1
000及び2000のジアミンを得ることができる。
【0036】本方法の実施により、グリコールの末端ヒ
ドロキシル基が末端第一級アミン基にかなりな割合で転
換される。本発明の実施において使用されるポリ(オキ
シテトラメチレン)ジアミン原料は、還元的アミノ化の
生成物であって、グリコールのヒドロキシル基が第一級
アミン基に転換されたものである。
【0037】比較的高い還元的アミノ化レベル、例え
ば、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコールの約90
%以上の転換レベルのような場合は、少量の転換反応生
成物(例えば約5%以下)が、例えば次式の第二級アミ
ン:
【0038】
【化10】
【0039】のような、第二級アミン基を含有してい
る。
【0040】約90%以下の、低い還元的アミノ化転換
レベルにおいては、第二級アミン基の生成は重要ではな
い。
【0041】本発明の1つの態様によれば、ポリ(オキ
シテトラメチレン)ジアミンは、基本的には、式IIを有
するような第二級アミンによって汚染されることは無
い。このことは、反応を約90%以下の比較的低い転換
レベルで実施することにより、又は反応生成物を精製す
ることにより、達成される。
【0042】しかし、もしオリゴマーを包含したい場合
は、反応を約90%以上又はそれの比較的高い転換レベ
ルで実施することにより達成される。
【0043】オリゴマーは、又Schoenieben ほかのヨー
ロッパ特許公開公報第0,354,501号に開示され
ている方法により製造される。
【0044】好ましいポリ(オキシテトラメチレン)ジ
アミンは、2つのオキシテトラメチレン基を含有するも
のである(つまり、ジアミノ1,4−ジブチレンエーテ
ル)。nが1である好ましい還元的アミノ化生成物は、
0.09mm Hg で沸点約75℃、純度98.6%のジア
ミン(ジアミノ1,4−ジブチレンエーテル)である。
nが2であるその他の好ましい生成物は、0.02mm H
g で沸点133℃、純度99.2%のジアミン(ジアミ
ノ1,4−トリブチレンエーテル)である。
【0045】ジカルボン酸出発物質 使用されるジカルボン酸は、6から12個の炭素原子を
有するアルカンジカルボン酸及び非置換又は1〜4個の
炭素原子を有するアルキル基によって置換されたベンゼ
ンジカルボン酸からなる群から選択される。
【0046】本発明にしたがって使用される好ましい飽
和脂肪族ジカルボン酸としては、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
二酸などのような化合物、及びそれらの混合物が含まれ
る。
【0047】使用できる好ましい不飽和又はアルキル飽
和ベンゼンジカルボン酸としては、ベンゼンジカルボン
酸であって、イソフタル酸、テレフタル酸などのような
化合物、及びそれらの混合物が含まれる。
【0048】飽和脂肪族アミノ酸出発物質 飽和脂肪族アミノ酸出発物質は、6〜12個の炭素原子
を含む。
【0049】アミノ酸の例としては、6−アミノカプロ
ン酸、11−アミノウンデカン酸などの化合物、及びそ
れらの混合物である。
【0050】飽和ラクタム出発物質 本発明の出発物質として使用される飽和脂肪族ラクタム
は、6〜12個の炭素原子を有する飽和ラクタムであ
る。
【0051】イプシロンカプロラクタム、エナントラク
タム、カプリルラクタム、ウンデカノラクタム、ラウリ
ラクタム及びアルキル置換カプロラクタムなどのラクタ
ム類、並びにそれらの混合物が用いられる。好ましい出
発物質は、イプシロンカプロラクタムである。
【0052】脂肪族ジアミン出発物質 本発明の出発物質として用いられる飽和脂肪族ジアミン
は、例えばテトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、ドデカメチレンジアミン、ピペラジン、2,5
−ジメチルピペラジン、ジアミノシクロヘキサンなどの
4〜12個の炭素原子を有する飽和脂肪族ジアミンであ
る。
【0053】好ましい実施態様 本発明の1つの好ましい実施態様によれば、ポリアミド
は、等モル量のポリ(オキシテトラメチレン)ジアミン
と、ジカルボン酸成分を反応させて、ポリアミド共縮合
生成物を製造することによって製造される。ポリアミド
の共縮合生成物は、一般に、エラストマーとして有用で
あり、かつ、色調、温度安定性及び可撓性に優れている
ことが特長である。共縮合生成物は、また繊維や接着剤
の製造に用いられる。
【0054】本発明のほかの好ましい実施態様によれ
ば、ポリアミドは、前述したように、等モル量のポリ
(オキシテトラメチレン)ジアミンとジカルボン酸から
なる第一成分、及び、等モル量の4〜約12個の炭素原
子を有する飽和脂肪族ジアミンとジカルボン酸からなる
第二成分から製造される。この実施態様によれば、第一
成分は、ポリ(オキシテトラメチレン)ジアミンと、ジ
カルボン酸の脂肪族ジアミン塩として使用される第二成
分と共反応するジカルボン酸との塩の形で使用される。
それに替わって、脂肪族ジアミン、ポリ(オキシテトラ
メチレン)ジアミン及びジカルボン酸が、単体の形で用
いられ、一段階で共反応させてもよい。第三の代替え方
法としては、第一成分を共反応させて第一のコポリアミ
ドを形成し、第二成分を反応させて第二のコポリアミド
を形成し、次いで第一のコポリアミドと第二のコポリア
ミドを混合してポリブレンドを形成する方法である。こ
の好ましい実施態様によれば、最終ポリアミド共縮合生
成物は、好ましくは、約5〜約100重量%の第一成分
及びそれに対応して約95〜約0重量%の第二成分から
なる。より好ましくは、最終ポリアミド共縮合生成物
は、約5〜約30重量%の第一成分及び約95〜約70
重量%の第二成分を含有する。最終ポリアミド共縮合生
成物は、一般に、良好な可撓性及び改良された靭性を有
する特長がある。これらは、例えば、フィルム、繊維、
成形品及びエラストマーの製造に用いられる。
【0055】本発明の第三の好ましい実施態様によれ
ば、コポリアミド共縮合生成物は、等モル量のポリ(オ
キシテトラメチレン)ジアミンとジカルボン酸からなる
第一成分及び6〜12個の炭素原子を有する飽和脂肪族
ラクタムからなる第二成分から製造される。繰り返す
が、第一成分は、ポリ(オキシテトラメチレン)ジアミ
ンと第二の成分と共反応するジカルボン酸との塩の形で
用いられるか、両方の成分をモノマーとして用いて縮合
するかである。最終ポリアミド共縮合生成物は、好まし
くは、約5〜約100重量%の第一成分及びそれに対応
して約95〜約0重量%の第二成分からなる。より好ま
しくは、最終ポリアミド共縮合生成物は、約5〜約30
%の第一成分及び約95〜約70%の第二成分を含有す
る。最終ポリアミド共縮合生成物は、一般的に、良好な
熱安定性、良好な可撓性及び改良された靭性を有するこ
とが特徴である。これらは、例えば、繊維及びエラスト
マーの製造に用いてよい。
【0056】本発明による第四の好ましい実施態様によ
れば、コポリアミド共縮合生成物は、等モル量のポリ
(オキシテトラメチレン)ジアミンとジカルボン酸から
なる第一成分及び6個から約12個の炭素原子を有する
飽和脂肪族アミノ酸からなる第二の成分から製造され
る。前述したように、第一成分は、ポリ(オキシテトラ
メチレン)ジアミンと、ジカルボン酸との塩の形で使用
されるか、第二成分と共反応するか、または各成分が単
体として用いられて、共縮合する。最終ポリアミド共縮
合生成物は、好ましくは、約5〜約100重量%の第一
成分及びそれに対応して約95〜約0重量%の第二成分
からなる。最終ポリアミド共縮合生成物は、一般に、良
好な熱安定性、良好な可撓性及び改良された靭性を有す
ることが特徴である。これらは、例えば、繊維及びエラ
ストマーの製造に用いられる。
【0057】さらなる実施態様によれば、式Iのポリ
(オキシテトラメチレン)ジアミンと式IIのオリゴマー
との混合物が、ポリアミドへの導入のために調製され、
約0.1〜約15重量%のオリゴマーを含有している。
この混合物を繊維製造に使用するためにポリアミドに導
入するときは、この混合物が、約0.1〜約10重量%
のオリゴマーを含有しているのが好ましい。成形製品又
は熱溶融接着剤の製造の場合には、この混合物が、好適
には、約1〜約10重量%のオリゴマーを含有している
のが好ましい。
【0058】さらなる本発明の実施態様によれば、ポリ
アミド共縮合生成物は、等モル量のジカルボン酸成分及
び式Iのポリ(オキシテトラメチレン)ジアミンと式II
のオリゴマーとの混合物からなるジアミン成分とを、公
知のポリアミド生成方法で混合、反応させて製造する。
【0059】一般に、このようなポリアミド共縮合生成
物は、その良好な色調、良好な低温安定性及び良好な可
撓性によって特徴づけられる。この共縮合生成物は、
又、繊維、フィルム、成形製品、接着剤などの製造に用
いられる。
【0060】本発明の他の好ましい実施態様によれば、
ポリアミドは、前述したように、ポリ(オキシテトラメ
チレン)ジアミン及びそのオリゴマーの混合物とジカル
ボン酸の等モル量からなる第一成分と、等モル量の2〜
約12個の炭素原子を有する飽和脂肪族ジアミン及びジ
カルボン酸からなる第二成分とから製造される。この実
施態様によれば、第一成分は、ポリ(オキシテトラメチ
レン)ジアミン又はそのオリゴマーと第二成分と反応す
るジカルボン酸との塩の形で用いられてよく、第二成分
も、又ジカルボン酸の脂肪族ジアミン塩の形で用いられ
てよい。代替え案として、脂肪族ジアミン、ポリ(オキ
シテトラメチレン)ジアミン及びジカルボン酸を単体の
形で用いて一段階で共反応させてもよい。
【0061】第三の代替え案としては、第一成分を共反
応させて第一のコポリアミドを形成し、第二成分を反応
させて第二のコポリアミドを形成し、次いで、第一のコ
ポリアミドを第二のコポリアミドと混合してポリブレン
ドを形成する方法である。
【0062】この実施態様によれば、最終ポリアミド共
縮合生成物は、約5〜100重量%の第一成分及びそれ
に対応して約95〜約0重量%の第二成分からなるのが
好ましい。この最終ポリアミド共縮合生成物は、一般
に、良好な熱安定性、良好な可撓性及び改良された靭性
を有することによって特徴づけられている。これらは、
例えば、フィルム、繊維、成形製品及びエラストマーの
製造に用いられてよい。
【0063】さらなる実施態様によれば、コポリアミド
共縮合生成物は、等モル量のジカルボン酸並びにポリ
(オキシテトラメチレン)ジアミン及びそのオリゴマー
の混合物からなる第一成分と、6〜12コの炭素原子を
有する飽和脂肪族ラクタムからなる第二成分から製造さ
れる。くり返すが、第一成分は、ポリ(オキシテトラメ
チレン)ジアミンと第二の成分と共反応するジカルボン
酸との塩の形で使用されてよく、両成分を単体として使
用し、共縮合させてもよい。最終ポリアミド共縮合生成
物は、好ましくは、約5〜約100重量%の第一成分と
それに対応して約95〜約0重量%の第二成分からな
る。最終ポリアミド共縮合生成物は、一般に、良好な熱
安定性、良好な可撓性及び改良された靭性を有すること
が特徴である。これらは、例えば、繊維及びエラストマ
ーの製造に使用されてよい。
【0064】本発明のさらなる実施態様によれば、コポ
リアミド共縮合生成物は、等モル量のジカルボン酸並び
にポリ(オキシテトラメチレン)ジアミン及びそのオリ
ゴマーの混合物からなる第一成分と、6〜12個の炭素
原子を有する飽和脂肪族アミノ酸からなる第二成分とか
ら製造される。前述したように、第一成分は、ポリ(オ
キシテトラメチレン)ジアミンとジカルボン酸の塩の形
で使用されてよく、第二成分と共反応させてもよく、両
成分を単体として使用し、共縮合させてもよい。最終ポ
リアミド共縮合生成物は、好ましくは、約5〜約100
重量%の第一成分とそれに対応して約95〜約0重量%
の第二成分とからなる。この最終ポリアミド共縮合生成
物は、一般に、良好な熱安定性、良好な可撓性及び改良
された靭性を有することが特徴である。これらは、例え
ば、繊維及びエラストマーの製造に使用されてよい。
【0065】ポリ(オキシテトラメチレン)ジアミンオ
リゴマ−を導入することによって形成される生成物は、
熱可塑性の物質であって、これは、公知のポリアミドの
利用方法によって、所望の最終品、例えば熱溶融接着
剤、成形品、フィルム及び繊維のようなものに形成され
てもよく、又は、公知の技術にしたがって、例えば従来
のポリアミド又はその他のポリマ−、及び、充填剤、染
料、酸化防止剤などのような他の添加物をそのなかに包
含させることによって改質されてもよい。
【0066】記載したポリアミド類は、温度約250℃
又はそれ以下の温度において、熱可塑性を維持する。し
かし、もし、このポリアミドがそれ以上の温度に熱せら
れたなら、少なくともある程度の架橋が起きる。
【0067】本発明のさらなる好ましい実施態様によれ
ば、このまれな性質は、この熱可塑性ポリアミドを、約
250℃以下の温度において所望の形に形成し、ついで
形成したポリアミドを、例えば約260℃〜約300℃
の熱硬化温度まで、好ましくは不活性雰囲気中で、約
0.1〜約10時間加熱してポリアミドを熱硬化し、そ
れによってポリアミドの剛性を強化するために意図的に
用いられらる。
【0068】アンモニアの働きによって、金属触媒の存
在下、アルコールからアミンへの転換によって、次式の
ようにして第一級、第二級及び第三級アミンが形成され
る。
【0069】
【化11】
【0070】第二アルコールを用いる反応は、より選択
的であって、第二級及び第三級アミンの生成量は少な
い。
【0071】
【化12】
【0072】ジ第一級グリコールからジアミンへの転換
は大変難かしい。ポリテトラヒドロフランのアミノ分解
においては、反応が高い転換率まで実施される場合に
は、常にいくらかのトリアミンが形成される。
【0073】
【化13】
【0074】これら両方のアミンを用いる事が非常に望
ましく、というのはこれらは従来のポリエーテルポリア
ミンよりも熱安定性がよいポリエーテル基を有している
からである。たとえば、アジピン酸を、Xが2以上であ
るA及びBを含む物質と共に加熱すると、窒素雰囲気下
で283℃において熱安定であり、無色である架橋した
ポリマーが得られた。このアミン混合物をアジピン酸の
場合と同じ条件でセバシン酸又はテレフタル酸と共に加
熱すると、柔らかで、やや弾性のある繊維が得られるで
あろうと考えられる。期待した架橋ポリマーが得られた
のは、反応が280℃以上で、かつ圧力が0.2mmHgで
行われたからである。このようにして、トリアミン類を
混合したジアミンは、熱硬化性ポリマー製造において重
要な能力を有する。接着剤として応用するには、まず重
合を部分的にのみ行い、その後の段階で硬化させる。
【0075】これらの化合物の明確な用途は、ジアミノ
酸のような他の二塩基酸と共に用いる接着剤の粘着付与
添加物としてのものである。意図的に第二級アミン含量
を多くした分子量1000のポリオールからの生成物を
研究した。(アミンA+B)。
【0076】
【化14】
【0077】
【表1】
【0078】化合物A及びBをアジピン酸及びセバシン
酸のような二塩基酸と共に、260〜300℃で混合す
ると、架橋したポリマーが形成される。架橋の程度は、
Bの量に依存する。もし、Bが少量存在し、かつこれら
の成分を二塩基酸及びカプロラクタム、アジピン酸、ヘ
キサメチレンジアミン、アミン酸などと混合した場合、
形成されたポリアミドは、溶融紡糸して繊維にしたり、
成形物にすることができる。このような場合には、Aの
濃度は、Bよりずっと大きく、AとBの組み合わせはポ
リマーのアミノ部分の主要部分でないが、もしBに対す
るAの割合が非常に高くなる場合は、約30%までにな
る。
【0079】本発明に記載されているポリエーテルアミ
ンを用いる利点とは、このポリエーテルアミンが、ポリ
アミドに可撓性を与える熱安定性アミンであるという点
である。例えば、C及びDのような同様の化合物とアジ
ピン酸とを280℃に熱した場合には色調安定性が劣る
(Xは、0、1、2、3などである)。
【0080】
【化15】
【0081】例えば、C及びDのような化合物は、1モ
ル量のアジピン酸と、窒素下、250℃で加熱すると、
淡黄色に変化しはじめる。A及びBを含有する混合物
は、1モル量のアジピン酸と加熱した場合に、窒素下で
283℃まで加熱しても着色しない。
【0082】少量のトリアミンを導入することは、ポリ
アミン生成方法にとって優利である(米国特許第4,9
06,783号及びその中の引用例を参照)。我々の研
究で用いたトリアミンは、又このポリアミド類に耐衝撃
性を付与する。
【0083】反応条件 反応資材は、適切な温度制御手段及び適切なかき混ぜ手
段を備えた反応器中で、温度は、例えば約150〜約3
00℃、反応時間約2〜約10時の範囲内で、従来から
の反応条件でコポリマー化される。触媒を必要としな
い。反応混合物中に、反応生成物の酸化による劣化を防
止するために酸化防止剤を含んでいてもよい。適切な酸
化防止剤は、Ultranox 246、 Irganox 1010 、Irganox
1098、 Irganox1171、 Irgafos 168及びそれらの混合物
である。
【0084】実施例 本発明をさらに以下の詳細な実施例によって説明する
が、これは説明のためであって、本発明の範囲を限定す
るものではない。
【0085】ポリアミドの製造に用いたジアミンの分析
データは、次の通りであった。 試料6374−61−1(分子量1000): 総アセチル化物 1.952meq/g アミン分析 1.838meq/g 第一級アミン 1.729meq/g 試料6374−77−3(分子量650): 総アセチル化物 2.708meq/g アミン分析 2.559meq/g 第一級アミン 2.363meq/g 試料6374−83−3(分子量2000): 総アセチル化物 0.933meq/g アミン分析 0.844meq/g 第一級アミン 0.779meq/g
【0086】実施例1(6477−30B)−ポリエー
テルアミドの一般製造法 試験管に、試料6374−61−1を3.102g 、ア
ジピン酸0.417g、UltranoX 246(商品名)0.0
1g 及び水2.0g を加えた。この試験管を、窒素パー
ジ管を具備したガラス反応器中に配置したのち、170
℃で1時間、次いで260℃で4時間加熱した。無色透
明の硬いエラストマーを得た。
【0087】実施例2〜12 実施例1に記載した方法により、他のポリエーテルアミ
ド類を製造した。これらのポリエーテルアミドの性質を
表1に示した。
【0088】
【表2】
【0089】実施例13(6641〜68) シリコンオイル浴中に浸した反応器に、ヘンキサメチレ
ンジアミン1.16部、アジピン酸1.76部及びジア
ミノ1,4−ジブチレンエーテル(6600−53−
1)0.32部を加えた。この内容物を、270℃で3
時間、次いで280℃、0.2mmHg(窒素下で)で3時
間加熱した。反応塊から優れた繊維を引き出した。
【0090】実施例14(6641−74−1) オイル浴中に浸した小さな反応器に、イプシロンカプロ
ラクタム2.5部、アジピン酸0.3部、ジアミノ1,
4−ジブチレンエーテル(6600−53−1)0.3
2部、Inganox 1010(Ciba Geigy社の酸化防止剤)
0.04部を加えた。この内容物を3時間、260℃で
加熱した。この加熱時間において、繊維を引き出すこと
が出来た。
【0091】実施例15(6641−74−2) 上記の実施例と同様にして、イプシロンカプロラクタム
2.5部、アジピン酸0.3部、ジアミノ1,4−トリ
ブチレンエーテル(6600−53−7)及びInganox
1010の0.04部を3時間、260℃で加熱した。
この加熱時間後に繊維を得た。
【0092】実施例16(6641−52−3) この実施例においては、ナイロン6,6塩2.62部、
ジアミノ1,4−トリブチレンエーテル(6600−5
3−7)0.69部及びアジピン酸0.45部を260
℃で3時間、次いで280℃で3時間、0.2mmHgの圧
力下で加熱した。強い長繊維を溶融塊より引き出した。
【0093】実施例17(6641−78−1) ジアミノ1,4−ジブチレンエーテル(6600−53
−1)1.60部及びアジピン酸1.46部を270℃
で2時間、次いで270℃で3時間、0.2mmHgの圧力
下で加熱して繊維を得た。
【0094】実施例18(6641−78−2) ジアミノ1,4−トリブチレンエーテル(6600−5
3−7)2.32部及びアジピン酸1.46部を270
℃で2時間、次いで結果的に270℃で3時間、0.2
mmHgの圧力下で加熱した後に繊維を得た。
【0095】実施例19(6478−48) 実施例7及び8は、下記の分析値を有するポリ(オキシ
テトラメチレン)ジアミン(6374−61−1)を使
用した。 総アセチル化物 1.952meq/g アミン分析 1.838meq/g 第一級アミン 1.729meq/g 生成物は、約94%が第一級ジアミンであるアミンを約
94%含んでいた。水(2.0部)、6374−61−
1を0.62部、アジピン酸0.083部及びイプシロ
ンカプロラクタム3.616部を270〜280℃で5
時間加熱した。優れた繊維を溶融ポリマーから引き出し
た。
【0096】実施例20(6478−47) 水(1.5部)、イプシロカプロラクタム3.87部、
6374−61−1を0.58部、及びセバシン酸を2
70〜290℃で5時間加熱した。良好な繊維を得た。
【0097】実施例21(6641−80−1) テレフタル酸(1.66部)、ジアミノ1,4−トリブ
チレンエーテル(6600−53−7)2.36部及び
水0.5部を280℃で3時間、次いで280℃で3時
間、0.3mmHgの圧力下で加熱した(この実施例及び他
のすべての記載の実施例において反応物中に精製した窒
素ガスを通した)。繊維を得たが、やや脆く、より高温
での処理が必要であることを示していた。
【0098】実施例22(6641−80−2) イプシロンカプロラクタム(2.2部)、水0.5部、
テレフタル酸0.83部及びジアミノ1,4−トリブチ
レンエーテル(6600−53−7)を280℃で3時
間、次いで280℃、0.3mmHgの減圧下で加熱した。
優れたエラストマー繊維を得た。
【0099】実施例23(6477−84)−ナイロン
6,6塩20%を混和 試験管に、試料6374−61−1(分子量1000の
ポリテトラヒドロフランジアミン)を2.846g 、ア
ジピン酸0.382g 、ナイロン6,6塩0.807g
及び水2.0g を加えた。この試験管を、窒素パージ管
を具備したガラス反応器中に配置したのち、170℃で
1時間、次いで260℃で5時間加熱した。オフ・ホワ
イトのエラストマー(融点246℃)を得た。このコポ
リアミドは、熱重力分析において325℃において1%
の重量減であって、良好な熱安定性を示した。
【0100】実施例24(6477−55)−ナイロン
6,6塩39%を混和 試料6374−61−1を1.520g 、アジピン酸
0.205g 、ナイロン6,6塩1.473g 、及び水
3.0g を用いた点以外は実施例23の方法に従った。
オフ・ホワイトのエラストマー(融点246℃)を得
た。熱重力分析の結果、325℃で1%の重量減が見ら
れた。
【0101】実施例25(6477−85)−ナイロン
6,6塩80%を混和 試料6374−61−1を0.623g 、アジピン酸を
0.084g 、ナイロン6,6塩2.828g 及び、水
2.0g を用い、反応器を280℃まで加熱した以外は
実施例23の方法に従った。黄色のエラスマーを得た。
生成物は延伸して繊維とした。
【0102】実施例26(6477−58)−JEFFAMIN
E EDR−148(商品名)アミン−アジピン酸の塩5
0%を混和 試料6374−61−1を1.484g 、アジピン酸
0.20g 、JEFFAMINEEDR−148アミン−アジピ
ン酸の塩1.524g及び水2.0g を用いる以外は実
施例23の方法に従った。淡褐色のエラストマー(融点
254℃)を得た。この生成物は良好な吸水性を示し
た。
【0103】実施例27(6477−88) 試料6374−61−1を2.754g 、セバシン酸
0.511g 、ナイロン6.6塩0.816g 及び水
2.0g を用い、反応器を280℃まで加熱した以外は
実施例23の方法に従った。黄色のエラストマーを得
た。このコポリアミドを良好な繊維に延伸した。
【0104】実施例28(6477−87) 試料6374−61−1を1.746g 、セバシン酸
0.324g 、ナイロン6,6塩2.070g 及び水
2.0g を用いる以外は実施例27の方法に従った。熱
重力分析により、325℃で1%の重量減を認めた。
【0105】実施例29(6477−89) 試料6374−61−1を0.722g 、セバシン酸
0.134g 、ナイロン6,6塩3.424g 及び水
2.0g を用い、反応器を280℃で10時間加熱する
以外は、実施例27の方法に従った。黄色のエラストマ
ーを得た。熱重力分析により、300℃で1%の重量減
を認めた。
【0106】実施例30(6477−98B) 試料6374−77−3(分子量650のポリテトラヒ
ドロフランジアミン)を2.565g 、アジピン酸0.
471g 及びナイロン6,6塩0.760g 用いた以外
は、実施例23の方法に従った。透明な、オフ・ホワイ
トのエラストマーを得た。熱重力分析により、350℃
で2%の重量減を認めた。
【0107】実施例31(6477−99B) 試料6374−77−3を2.424g 、セバシン酸
0.616g 及びナイロン6,6塩0.760g を用い
る以外は、実施例23の方法に従った。黄色のエラスト
マー(融点268℃)を得た。このコポリアミドを延伸
して繊維とした。熱重力分析により、300℃で2%の
重量減を認められた。
【0108】実施例32(6477−100) 試料6375−77−3を1.711g 、アジピン酸
0.314g 、JEFFAMINE EDR−148アミン−アジ
ピン酸塩2.025g 、及び2.0g の水を用いた以外
は実施例23の方法に従った。淡黄色、ゴム状のエラス
トマーを得た。熱重力分析により、325℃で3%の重
量減を認めた。
【0109】実施例33(6478−46) 試料6374−61−1を2.743g 、セバシン酸
0.507g 、JEFFAMINE EDR−148アミン−アジ
ピン酸塩0.665g 及び水2.0g を用いる以外は実
施例23の方法に従った。淡黄色、透明なエラストマー
を得た。熱重力分析により、350℃で2.5%の重量
減を認めた。
【0110】
【表3】
【0111】実施例34(6477−76) 試験管に、試料6374−61−1(分子量1000の
ポリテトラヒドロフランジアミン)を0.625g 、ア
ジピン酸0.084g 、イプシロンカプロラクタム3.
010g 、ULTRANOX246(商品名)を0.010g 及
び水2.0g を加えた。この試験管を窒素パージ管を具
備したガラス反応器中に配置したのち、170℃で1時
間、次いで260℃で4時間加熱した。ポリマー中にか
なりの量の白い粉が分散している淡褐色のエラストマー
を得た。この生成物を延伸して繊維とした。
【0112】実施例35(6478−16) 試料6374−61−1を0.488g 、セバシン酸
0.090g 、イプシロンカプロラクタム3.310g
及び水1.5g を用いる以外は実施例34の方法に従っ
た。ポリマー中にかなりの量の白い粉末が認められるオ
フ・ホワイトのエラストマーを得た。この生成物を延伸
して強靭な繊維とした。
【0113】実施例36(6478−18) 試料6374−61−1ジアミンを0.454g 、ドデ
カン二酸0.096g、イプシロンカプロラクタム3.
161g 及び水1.5g を用いる以外は実施例34の方
法に従った。かなりの量の白い粉末がポリマー中に分散
しているオフ・ホワイトのエラストマーを得た。
【0114】実施例37(6478−15) 試料6374−61−1を0.334g 、テレフタル酸
0.015g 、イプシロカプロラクタム2.386g 及
び水1.3g を用いる以外は、実施例34の方法に従っ
た。淡褐色の脆いエラストマーを得た。
【0115】実施例38(6478−11) 試料6374−77−3(分子量650g のポリテトラ
ヒドロフランジアミン)を0.60g 、アジピン酸0.
11g 、イプシロンカプロラクタム2.854g 及び水
1.0g を用いた以外は実施例34の方法に従った。か
なりの量の白い粉末がポリマー中に分散しているオフ・
ホワイトのエラストマーを得た。この生成物を延伸して
良好な繊維とした。
【0116】実施例39(6478−47) 試料6374−61−1を0.579g 、セバシン酸
0.107g 、イプシロンカプロラクタム3.871g
及び水2.0g を用い、反応器を290℃で5時間加熱
する以外は、実施例34の方法に従った。白色のエラス
トマーを得た。この生成物は、実施例35の生成物より
も熱的に安定であった。
【0117】実施例40(6478−48) 試料6374−61−1を0.620g 、アジピン酸
0.83g 、イプシロンカプロラクタム3.616g 及
び水2.0g を用い、反応器を280℃で5時間加熱す
る以外は、実施例34の方法に従った。淡黄色のエラス
トマーがを得た。この生成物を延伸して良好な繊維とし
た。この生成物は、実施例34の生成物よりも熱的に安
定であった。
【0118】以下の実施例は、ポリ(オキシテトラメチ
レン)のオリゴマーを含むジアミン成分を用いて得た生
成物及びその効果を示すものである。
【0119】実施例41 実施例41及び42は、ポリ(オキシテトラメチレン)
ジアミン(6374−61−1)を用いた。生成物は、
約94%がアミンであってその約94%が第一級ジアミ
ンであった。水(2.0部)、6374−61−1を
0.62部、アジピン酸0.083部及びカプロラクタ
ム3.616部を270〜280℃で5時間加熱した。
溶融ポリマーから優れた繊維を延伸した。
【0120】実施例42 水(1.5部)、カプロラクタム3.87部、6374
−61−1を0.58部及びセバシン酸を、270〜2
90℃で5時間加熱した。良好な繊維を得た。
【0121】実施例43 テレフタル酸(1.66部)、6600−53−7(ジ
アミノトリ−1,4−ブチレングリコール)を2.36
部及び水0.5部を280℃で3時間、次いで280℃
で3時間、0.3mmHgの圧力下で加熱した(この実施例
及び他のすべての記載した実施例において、反応物中に
精製した窒素ガスを通した)。繊維を得たが、やや脆
く、より高温での処理が必要であることを示した。
【0122】実施例44 実施例44及び45は、ポリ(オキシテトラメチレン)
6374−77−3を用いた。小さな反応器中に、63
74−77−3を3.1部及びアジピン酸0.56部を
加え、この内容物を280℃で4時間加熱した。透明
な、オフ・ホワイトのエラストマー状生成物を得た。鋼
鉄球は、280℃でこのポリマーを貫通しなかった。こ
のことは、架橋が起きていることを示している。熱重力
分析によれば、窒素下で加熱した時、このポリマーの重
量減は、300℃でわずか0.3%、350℃で1.0
%であった。
【0123】実施例45 試料6374−77−3(3.04部)をセバシン酸
0.77部と共に、260℃で4時間加熱した。この時
点で、良好な、長繊維をこの試料から延伸することが可
能であり、この生成物は60℃で溶融した。次いで、試
料を280℃、0.2mmHgの圧力下で3時間加熱した。
生成物は、硬い、ゴム状の塊であって、ガラスに接着し
た。
【0124】実施例46 ポリアミン6374−61−1(3.57部)を0.7
6部のドデカン二酸と共に、260℃で3.5時間加熱
した。生成物は、80℃で溶融し、無色の硬いエラスト
マーであって、窒素下350℃で10分間加熱した時1
%の重量減少を示した。鋼鉄球を管内のこの試料上に置
き、内容物を282℃に加熱すると、この球は途中まで
しか沈まず、高温において架橋がおきていることを示し
た。
【0125】実施例47 テレフタル酸0.48部を3.15部の6374−61
−1と、260℃で4時間、次いで280℃、減圧下で
3時間加熱して、溶融塊から延伸により非常に強靭な弾
性繊維を得た。この実施例は、脂肪族二塩基酸が芳香族
二塩基酸よりも架橋率を増加させることを示している。
【0126】実施例41〜47は、どのようにして繊維
が形成されるか、そしてどのようにして高分子量の強靭
な熱硬化性エラストマー状ポリアミン接着剤が作られる
かを示している。さらなる可撓性は、ダイマー酸を加え
ることにより付与される。その他の修飾は、他のアミン
の添加により付与される。すべての配合は、いくつかの
非相溶性である例を除いて基本的に可撓性で接着剤型の
生成物であった。非相溶性の配合においては、生成物は
硬く、不透明であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート・レロイ・ジマーマン アメリカ合衆国、テキサス 78759、オ ースチン、コルドバ 4202 (72)発明者 ドナルド・ヒュー・チャンピオン アメリカ合衆国、テキサス 78660、フ ルーガーヴィル、マルデン・コーブ 805 (56)参考文献 特開 昭62−50(JP,A) 特開 昭59−131628(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 69/00 - 69/50 CA(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6〜12個の炭素原子を含有するアルカ
    ンジカルボン酸及び非置換又はC1−C4アルキル置換ベ
    ンゼンジカルボン酸から選択される二塩基酸と、 次式: 【化1】 (式中、nは、0又は1〜30の正の数である)を有す
    るポリ(オキシテトラメチレン)ジアミンを99.9〜
    85重量%、及び 次式: 【化3】 (式中、nは、0又は1〜30の正の数である)のオリ
    ゴマーを0.1〜15重量%含有する混合物、 のポリアミド重合生成物。
  2. 【請求項2】 次式: 【化2】 (式中、nは、0又は1〜30の正の数である)を有す
    るポリ(オキシテトラメチレン)ジアミン、及び 次式: 【化3】 (式中、nは、0又は1〜30の値を有する正の数であ
    る)のオリゴマーの混合物の塩を5〜100重量%含有
    する請求項1に記載のポリアミド重合生成物。
  3. 【請求項3】 3〜12個の炭素原子を含有するアルカ
    ンジカルボン酸及び非置換又はメチル置換のベンゼンジ
    カルボン酸から選択される二塩基酸と、ジアミン成分と
    の塩の5〜95モル%と、それに対応して95〜5モル
    %の6〜12個の炭素原子を有する飽和脂肪族ラクタム
    とのポリアミド重合生成物であって、該ジアミン成分
    が、実質的にはポリ(オキシテトラメチレン)ジアミン
    及び該ポリ(オキシテトラメチレン)ジアミンのオリゴ
    マーの混合物からなり、該混合物が85〜99.重量
    %の該ポリ(オキシテトラメチレン)ジアミン及びそれ
    に対応して15〜0.重量%の該オリゴマーを含有し
    ており、ポリ(オキシテトラメチレン)ジアミンが式: 【化4】 (式中、nは、0又は1〜30の値を有する正の数を表
    わす)を有し、該オリゴマーが式: 【化5】 (式中、nは、0又は1〜30の正の数を表わす)を有
    するポリアミド重合生成物。
JP31133791A 1990-11-01 1991-10-31 改質ポリアミド Expired - Fee Related JP3199797B2 (ja)

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