JP3199648U - オイルフィルタレンチ - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の寸法のオイルフィルタに使用できると共に、オイルフィルタに対する締付け力が向上されるオイルフィルタレンチを提供する。【解決手段】オイルフィルタレンチは、長尺状の把持体10と、把持体の長手方向に形成したガイド溝13に嵌挿した螺軸20と、螺軸の後端部外方に設けた操作部30と、把持体の前端部に設けた腕部11より前方に出没されてオイルフィルタの外周面を巻回し締付ける締付け部41を構成するとともに、締付け部の基端に形成されたスライダ43が螺軸に設けられた締付けベルト体40と、を備える。操作部を回動することにより、締付け部を拡開収縮して、締付けベルト体をオイルフィルタの外周面に締付けて固定又は取り外しができる。【選択図】図3

Description

この考案は、自動車等のエンジンの内部を潤滑するエンジンオイルを清浄に保つオイルフィルタの取り付け、取り外しを行うオイルフィルタレンチに関するものである。
自動車等に使用されるエンジン等の内燃機関は、可動摺動部分を潤滑するためにエンジンオイルをエンジン内部にて循環させるのが一般的に行われており、このエンジンオイルが潤滑の際に含んだ不純物を取り除いて再度循環させるために循環経路途中にオイルフィルタが設けられている。このオイルフィルタの構造は一般的には円筒状のフィルタケース内に紙製フィルタを内蔵し、エンジンの外殻に設けられたネジにフィルタケースの一方端部側をねじ込むことで、オイルフィルタをエンジンに固定すると同時に、オイルフィルタ内部がエンジンのオイル循環経路に組み込まれるようになっている。
そして、エンジンオイルは使用に伴い劣化していくので、適宜なタイミングで使用済みエンジンオイルを全量抜き出して新しいエンジンオイルに交換する。そのとき、オイルフィルタも使用に伴い捕捉した不純物の蓄積により目詰まりを起こすので、エンジンオイル交換の1〜数回に一度、オイルフィルタも新品に交換することが行われている。
オイルフィルタは、新品をエンジンに取り付けの際は、円筒形や正多角形のオイルフィルタをエンジンに設けられたネジに手で回してねじ込むことで簡単に取り付けられるが、エンジン稼働によりオイルが循環すると固着して簡単に外れなくなり、また使用に伴いオイルフィルタの外装にオイルや汚れ等が付着して滑りやすくなっている。そのため、使用済みのオイルフィルタを取り外す際は、人間の手の力だけでは取り外す方向に使用済みオイルフィルタを回して取り外せない。
また、近年の自動車は、排ガス規制のためや快適機能の付加のためにエンジン本体以外の沢山の補機が存在しており、エンジンルーム内がこれらの補機の存在で空間が狭くなっており、オイルフィルタを手で取り外そうとしても手がやっと入る程度であり、オイルフィルタを取り外す際に腕の力が入りにくく、取り外し作業に苦労していた。
そこで、オイルフィルタを回動することにより、使用済みオイルフィルタを取り外したり、新品のものを取り付けたりする種々の方式による専用の治具(いわゆるオイルフィルタレンチ)が用いられている。例えば、オイルフィルタは円筒形であるが、通常、その外周面は多角形形状となっており、この多角形形状にかみ合う形状の治具を嵌め込んで、該治具を用いてオイルフィルタを着脱するオイルフィルタレンチがある。
例えば、特開平9−225848号公報(特許文献1という)に示されているように、皿形工具本体3の起立周壁3aの内周面がオイルフィルタ21の先端部21aに対応する形状としてあり、この皿形工具本体3の中央部に駆動用工具10を嵌合する突出部2を有するものであり、駆動用工具10を回転させることにより起立周壁3aに噛み合ったオイルフィルタ21も回転することで取り外されるものや、実用新案登録第3066829号公報(特許文献2)に示されているように、はめ筒本体1の内周面に掛かり止め模様が形成され、この掛かり止め模様をオイルフィルタ6の多角形形状の取替模様61に嵌め込んで、回転するもの等種々のものがある。
また、オイルフィルタの外側端部の多角形形状部に嵌め込まずに、円筒状のオイルフィルタ外周部に、紐状あるいは帯状の巻回物を強く巻き付けてオイルフィルタと一体となるように固定し、その状態で回転させてオイルフィルタを取り外すものもある。例えば、実開平5−80666号公報(特許文献3)に示されているように、数体の湾曲した締付腕体1を枢着してリング体2を形成し、このリング体2でオイルフィルタを締め込んで回すものや、金属製のチェーンを巻き付ける方式のチェーンレンチもある(例えば、特許第2969215号公報(特許文献4)参照)。
さらに、両端にレンチ嵌入孔を有する巻取り体にバンド保持体を設け、このバンド保持体にオイルフィルタの外周面を巻回して締め付ける締付バンドの基端を止着し、他端を巻取り体に係止してなるオイルフィルタレンチも知られている(例えば特開平7−52058号公報(特許文献5)参照)。
特開平9−225848号公報 実用新案登録第3066829号公報 実開平5−80666号公報 特許第2969215号公報 特開平7−52058号公報
ところで、オイルフィルタは、使用されるエンジンのメーカーや型式によって、その容量や大きさが違い、その外形寸法や形状に種々のものがあるため、オイルフィルタの外周面の多角形の形状も種類が多く、特許文献1や特許文献2のオイルフィルタレンチの場合、それぞれのオイルフィルタに嵌合する専用の部材が必要であり、他種類のオイルフィルタに対応するにはコストが高くなる問題があった。
特許文献3のものは、オイルフィルタの外周面の多角形の形状によらず、オイルフィルタレンチに設けた窓孔4の両端部への締付腕体1の係止位置により2種類の直径のオイルフィルタに適用できるようになっているが、その2種類以外の直径のオイルフィルタには使用できないという問題があった。
特許文献4のチェーンレンチは、オイルフィルタに巻回するチェーンの長さを調整できるので、種々の直径のオイルフィルタに使用できる汎用性がある。しかし、オイルフィルターの円筒状の凹凸の無い外部に巻回しているため、チェーン表面の凹凸のみによりオイルフィルタ表面への滑り止めとしており、チェーンを強く締め込まないとチェーンがオイルフィルタの表面に対して滑ってしまい、うまくオイルフィルタを回せないという問題があった。
特許文献5のベルトを締め付けて用いるものは、オイルフィルタの外径に合わせて調整自在であり汎用性があると共に、バンドの粘性によりオイルフィルタの表面に貼り付くようにしている。しかし、この場合もバンドが強く粘着するため強く締め付ける必要があり、ゴムや皮は金属に比較して強度に経年劣化が生じ、作業中にちぎれたりすることがあり、特にこれらのオイルフィルタレンチを手で持って作業をしているときにバンドが破損した場合、思わぬ事故に繋がるおそれがあるという問題があった。
更に、オイルフィルタ表面に付着しているオイルや汚れにより、上記特許文献3乃至5のように円筒状のオイルフィルタ外周表面を、単にベルト状の長尺物で締め付けるというだけでは滑りが生じて共回りしてしまい、オイルフィルタが簡単に着脱できないという問題があった。
この考案は、上記のような課題を解決し、種々のオイルフィルタに用いることができる汎用性があると共に、比較的容易にオイルフィルタに巻回して締付け固定でき、また、作業中の破損による事故も生じないようなオイルフィルタレンチを提供することを目的とする。
上記のような目的を解決するため、請求項1の考案のオイルフィルタレンチは、前端部に略Y字状の腕部を、該腕部の前端部から後端部までの長手方向の内部にガイド溝を有する、上下一対の分割体からなる長尺状の把持体と、
前記把持体のガイド溝に回動自在に嵌挿した螺軸の後端部外方に設けた操作部と、
把持体の腕部に形成されたガイド溝に挿通されて、オイルフィルタの外周面を巻回し締付けるための締付け部を有するとともに、該締付け部の基端に連続して形成されたベルト本体部を前記螺軸に設けた締付けベルト体とからなり、
前記操作部を回動することにより、前記締付けベルト体の締付け部を拡開収縮して、該締付けベルト体の締付け部をオイルフィルタの外周面に締付け固定し又は取り外し可能に構成してあることを特徴とする。
請求項2の考案は、前記請求項1に記載のオイルフィルタレンチにおいて、前記把持体の腕部における前記ガイド溝の開口部より内側のオイルフィルタに当接する外面には、突起部が形成されていることを特徴とする。
この考案の請求項1のオイルフィルタレンチによれば、長尺状の把持体と、この把持体の内部に長手方向に形成したガイド溝に嵌挿した螺軸と、螺軸の後端部外方に回動自在に設けた操作部と、把持体の前端部に設けた腕部より前方に出没されてオイルフィルタの外周面を巻回し締付けるための締付け部、及び該締付け部の基端に連続して形成されたスライダを前記螺軸に設けた締付けベルト体とからなり、前記操作部を回動することにより、前記締付けベルト体の締付け部を拡開収縮して、該締付けベルト体をオイルフィルタの外周面に締付け固定し又は取り外し可能に構成してあることを特徴とするから、前記操作部の回動操作により、締付けベルト体の締付け部が形成する外郭円(包絡円)の大きさを任意に調節できるので、種々の寸法のオイルフィルタに使用できる。しかも、把持体の脚部の前部外周面と締付け部とでオイルフィルタの外周面を挟み込んで締め付け固定するので、従来のベルトのみで締め付けるものより強固に固定され、オイルフィルタレンチの表面に付着したオイルや汚れによりベルトが滑り、回転できなくなることを防止することができる。
また、前述したように、把持体を手で把持して操作部を回動するだけで、締付け部材の締付け部をオイルフィルタの外周面に締付け又は緩めることができるので、狭い場所でもオイルフィルタに取り付け又は取り外しが簡単に作業できる。
さらに、把持体、螺軸、操作部及び締付けベルト体の各構成部品は、簡単な構造のものであり、しかもこれらの部品の組立作業も簡単である。
請求項2のオイルフィルタレンチによれば、前記把持体の腕部における前記ガイド溝の開口部より内側のオイルフィルタに当接する外面には、突起部が形成されていることから、締付けベルト体の締付け部の縮小により突起部がオイルフィルタの外周面に食い込み、さらに、締付け部を縮小させる引っ張り力により、オイルフィルタを突起部側に押し付ける力が働き、オイルフィルタは、突起部と、締付け部の反対側からの引きつける力の2点からの内側に向かう力で2点支持され、オイルフィルタレンチの外周面に付着したオイルや汚れにより該締付け部が滑り、回転できなくなることを防止できる。
なお、前記腕部に形成される突起部の形状や位置は、この考案では特に限定しないが、実施例図に示すように腕部の前面に形成された凹部の離間した対称位置に一対設けた場合には、オイルフィルタは、2つの突起部と、締付け部の反対側からの引きつける力の3点からの内側に向かう力で3点支持され、前記2点支持の場合より更に締付け力が向上され、更に滑りを防止できる。
この考案のオイルフィルタレンチをオイルフィルタに使用した使用状態を示す斜視図である。 この考案のオイルフィルタレンチの全体を示す斜視図である。 この考案のオイルフィルタレンチの正面断面図である。 (A)、(B)は、いずれもこの考案のオイルフィルタレンチの使用状態を示し、(A)は締付けベルト体の締付け部を拡開した場合の正面断面図、(B)は前記締付け部を縮小した場合の正面断面図である。 突起部の他の例を示す拡大正面図である。
この考案の実施の形態を図1〜図5に基づいて以下に説明する。
図1は、この考案の実施形態のオイルフィルタレンチをオイルフィルタに使用した使用状態を示す斜視図、図2はオイルフィルタレンチの全体を示す斜視図、図3はオイルフィルタレンチを正面から見た要部断面図である。
この考案に係るオイルフィルタレンチ1は、大略して、断面四角形で長尺状の把持体10と、前記把持体10の長手方向の内部に形成したガイド溝13に回動自在に嵌挿した螺軸20の後端部外方に設けた操作部30と、把持体10の腕部11に形成されたガイド溝13aに挿通されて、オイルフィルタ50の外周面を巻回し締付けるための締付け部41を有するとともに、該締付け部41の基端に連続して形成されたベルト本体部42を前記螺軸20に設けた締付けベルト体40とからなっている。
前記把持体10は、上下一対の分割体10A、10Bが結合されたものであって、上部分割体10Aと下部分割体10Bとは、図1〜図3に示されているように、対称に形成されている。厳格に言えば、両者10A、10Bを螺着するためのネジ穴の口径が異なるのみである。それゆえ、この実施形態では上部分割体10Aの図示は省略しているので、下部分割体10Bの図を参考にするとよい。
そして、この把持体10、つまり上部分割体10Aと下部分割体10Bの前端部には略Y字状の腕部11、11が形成され、この左右の腕部11、11の間は、90°以上、180°未満の鈍角の略Y字形状となっている。
この略Y字形状の鈍角の間は、円筒の一部円弧面形状の曲面をなす凹部11aを形成しており、使用されるオイルフィルタ50の外径の最大値より若干大きな径の曲面に形成されている。
また、把持体10の後端部には、前端部の腕部11、11と同様に左右方向に膨らんだ膨出部12が形成されている。
さらに、前記把持体10の腕部11、11の前端部から後端部までの長手方向の内部には、ガイド溝13が形成されている。すなわち、このガイド溝13は、把持体10の内部中心で長さ方向に沿って断面四角形の空洞となる溝状に形成されており、このガイド溝13は前記左右の腕部11、11の内部にてそれぞれ斜め方向へ走る2本のガイド溝13a、13aへと連通しており、このガイド溝13a、13aはそれぞれの腕部11、11の前端付近で凹部11aの面にあるスリット状の開口部13b、13bへと連通されている。
また、前記把持体10の腕部11、11におけるガイド溝13a、13aの開口部13b、13bより内側のオイルフィルタ50に当接する外面には、突条となる左右一対の突起部14、14が形成されている。
螺軸20は3つの螺旋溝を有する三条ネジを採用しているが、特に限定されず、一条、二条、四条ネジでもよい。しかしながら、条数が多い方が、操作部30の回転に対する後述のスライダ43の移動距離を大きくすることができる利点がある。
この螺軸20には、その後端部に前記操作部30が一体的に設けてあり、また螺軸の後端付近には円板状のストッパ21を設けると共に、このストッパ21を上下分割体10A、10Bに形成した収納凹部12a、12bに収納している。このストッパ21により螺軸20はガイド溝13の後端部付近で前後方向への動きが規制されて定位置で回転し、また操作部30は人間が手で回転することによって、一体となった螺軸20が前記ガイド溝13内を左右任意方向に回転できるようになっている。
前記締付けベルト体40は、ステンレススチール等の金属製の薄板で帯状に形成したもの一枚を用い、該締付けベルト体40の両端部をスライダ43に溶着し、このスライダ43の内部に刻設した雌ネジ43aが前記螺軸20の雄ネジ22に螺合されている。従って、螺軸20の回転に従ってスライダ43はガイド溝13、13a内を前進後退動する。
この締付けベルト体40を、上下分割体10A、10Bからなる把持体10に組み付ける場合の一例について、以下に説明する。
前述したように、後端部に固定した操作部30及びストッパ21と、ストッパ21より上方側に上下動可能に螺着したスライダ43と、スライダ43にベルト本体部42の基端部を固定した締付けベルト体40とを備えた螺軸20を用意する。
次に、前記ストッパ21を把持体10の下部分割体10Bの収納凹部12bに嵌合し、スライダ43とベルト本体部42とを長さ方向のガイド溝13内に嵌合すると共に、リング状の締付け部41となる締付けベルト体40の前端部位の下部の一部分を、腕部11、11に形成した左右のガイド溝13a、13aに嵌合する。これによって、左右の腕部11、11のガイド溝13a、13aの開口部13b、13bより内側に形成された腕部11、11の前端部前面(円弧面状の凹部11a)と、前記開口部13b、13bより前方へ円弧面状に延びた円弧面44の内周壁面とで略円形状(リング状)の締付け部41が構成される。
最後に、把持体10の上部分割体10Aの膨出部12の裏面側に形成された収納凹部12aに上記ストッパ21を嵌合し、上記[0036]と同様に、スライダ43とベルト本体部42とをガイド溝13内に嵌合すると共に、締付けベルト体40の前端部位の一部分を、腕部11、11に形成した左右のガイド溝13a、13aに嵌合する。これによって、前記[0036]と同様にして、略円弧状(リング状)の締付け部41が構成される。
なお、把持体10の下部分割体10Bと上部分割体10Aとを重合して、下部分割体10Bのネジ穴15と、上部分割体10Aのネジ穴16とにネジ17を螺入してネジ止めする。
この考案のオイルフィルタレンチ1は、以上の通り構成してあるため、前記操作部30を回動すると、螺軸20の回転に伴いスライダ43が螺軸20に沿って前進後退動するので、操作部30の正逆回転によってスライダ43がガイド溝13内で前後に移動し、それに伴いベルト本体部42も前後に移動する。その結果、把持体10の腕部11、11に形成されたガイド溝13a、13aに嵌挿された締付けベルト体40の前端部は、両開口部13b、13b間で形成された円弧面状の凹部11aとの間でリング状に形成されて締付け部41を構成するが、この締付け部41の大きさは、前記操作部30の操作によるスライダ43及び締付けベルト体40の前後動の移動長さにより調節されるのである。
つまり、一言すれば、前記操作部30を回転することにより、前記締付けベルト体40の締付け部41を拡開収縮して、該締付けベルト体40の締付け部41をオイルフィルタ50の外周面に締付け固定し又は取り外し可能に構成してある。
次に、この考案のオイルフィルタレンチの使用方法を図4(A),(B)に基づいて以下に説明する。まず、図4(A)に示すように、使用済みで取り外すべきオイルフィルタ50(点線で表示)の外周側に、オイルフィルタレンチ1の締付けベルト体40の締付け部41を巻回して掛ける。
その際、手で長尺状の把持体10を握るが、前端側の腕部11,11と、後端側の膨出部12,12の存在により、手からオイルフィルタレンチがすべり落ちるのを防止する。
もし、締付けベルト体40の締付け部41の大きさが、オイルフィルタ50の外径より小さい場合には、当該締付け部41が拡開して広がる方向に操作部30を正回転操作することにより、締付け部41がオイルフィルタ50を巻回して通る程度に大きくする(図4(A)参照)。
上記状態(図4(A))で、締付け部41をオイルフィルタ50の外周面に巻回し、操作部30を当該締付け部41が収縮して締付ける方向に逆回転させて、締付け部41を縮小させてゆき、締付け部41がオイルフィルタ50の外表面に密着して締付ける(図4(B)参照)。
このとき、締付け部41がオイルフィルタ50の外周面に巻回した後も、操作部30を締付け部41が縮小する方向に回せば、オイルフィルタ50は、把持体10の凹部11aと、締付けベルト体40の締付け部41に締付けられて、腕部11の凹部11aに形成されている一対の突起部14、14が、オイルフィルタ50の外周表面に食い込むことにより、オイルフィルタレンチ1がオイルフィルタ50に強固に固定される。
すなわち、この強固に締付け固定された状態では、2つの突起部14、14がオイルフィルタ50に食い込んでおり、かつ、開口部13bから締付けベルト体40の締付け部41を縮小させる引っ張り力が加わり、オイルフィルタ50を突起部14、14側に押し付ける力が働き、オイルフィルタ50は、突起部14、14の二点と、締付け部41の凹部11aとは反対側からの引きつける力の合計3点からの内側に向かう力で強固に支持されており、この3点支持により安定的に保持されている。そのため、オイルフィルタレンチ1の回転にともない締付けベルト体40がオイルや汚れが付着したオイルフィルタ50の表面に対して滑ったり外れたりすることがない。
なお、この考案は、上記した実施形態で示した形状や構造に限定されるものではなく、この考案の目的を発揮できる範囲内で各部を適宜変更して実施することができる。
例えば、2本の腕部11、11によって略Y字形状とした内側の凹部11aは、円筒の内側形状の曲面を形成するが、必ずしも円筒の曲面形状とする必要は無く、鈍角を為す2つの平板で囲まれた凹部11aとしてもよい。要するに、使用されるオイルフィルタ50の直径の最大値と最小値のものが、この凹部11a内に嵌まり込んで、突起部14、14がオイルフィルタ50の外面に食い込むものであればよい。
また、突起部14、14は、上記実施形態で示すように突条形状のものに限定されるものではなく、例えば、棒状の微小な突起を所定の2個所に1又は複数設けたりすることもできる。あるいは、凹凸のイボ状のものを形成したものでもよい。
更に、凹部11aの面に突出状の凸部を設けて突起部14とする他に、図5に示すように、使用されるオイルフィルタ50のうち最大値の直径を有するオイルフィルタを50L、最小値の直径を有するオイルフィルタを50Sとすると、凹部11aをオイルフィルタ50Lの直径より大きな直径の曲面R1とし、更にその中央部を、オイルフィルタ50Sの直径より小さな直径の曲面R2とすると、曲面R1とR2の境界部はオイルフィルタ50Lにも50Sにも点(線)接触し、この曲面R1とR2の境界部を突起部14とすることもできる。
操作部30は、上記実施形態では筒状の外周面にローレットを形成し、このローレット部分を把持して回動するものを用いている。しかし、これに代えて、円板の一部に外方に向けて手指で把持する摘み(図示せず)を突設したものや、螺軸20の後端部に蝶ナットを一体的に突設したものを採用することもでき、操作部30の形状や構造は適宜変更することができる。
1 オイルフィルタレンチ
10 把持体
10A 上部分割体
10B 下部分割体
11 腕部
11a 凹部
12 膨出部
13 ガイド溝
13a ガイド溝(腕部の)
13b 開口部
14 突起部
20 螺軸
21 ストッパ
30 操作部
40 締付けベルト体
41 締付け部
42 ベルト本体部
43 スライダ
50 オイルフィルタ

Claims (2)

  1. 前端部に略Y字状の腕部を、該腕部の前端部から後端部までの長手方向の内部にガイド溝を有する、上下一対の分割体からなる長尺状の把持体と、
    前記把持体のガイド溝に回動自在に嵌挿した螺軸の後端部外方に設けた操作部と、
    把持体の腕部に形成されたガイド溝に挿通されて、オイルフィルタの外周面を巻回し締付けるための締付け部を有するとともに、該締付け部の基端に連続して形成されたベルト本体部を前記螺軸に設けた締付けベルト体とからなり、
    前記操作部を回動することにより、前記締付けベルト体の締付け部を拡開収縮して、該締付けベルト体の締付け部をオイルフィルタの外周面に締付け固定し又は取り外し可能に構成してあることを特徴とするオイルフィルタレンチ。
  2. 前記把持体の腕部における前記ガイド溝の開口部より内側のオイルフィルタに当接する外面には、突起部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルフィルタレンチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115106966A (zh) * 2022-07-18 2022-09-27 陕煤集团神木张家峁矿业有限公司 一种拆装工业减速机蓝式过滤器的专用工具

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