JP3011801U - 一つの工具としてまとめた、各サイズのスパナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】六角ボルト、ナット用の各サイズのスパナを一
つの工具としてまとめ、保管時及び持ち運び時等の便利
さを目的とする。 【構成】従来のスパナの柄の部分を短くし、各々のスパ
ナの柄部と二面口部とをはめ込み、各種サイズのスパナ
を連結し、板バネとロックピン、回り止め金具によって
固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 〔産業上の利用分野〕 この考案は各サイズの柄部分と二面口部分とを連続してはめ込み 板バネにより、一つのネジ締め用工具としてまとめた多サイズの スパナである。

【０００２】 〔従来の技術〕 従来片方に二面口のある片口スパナ、両方に二面口のある両口ス パナを別の部品により何本かをセットにした組スパナや二面口が フリーサイズのモンキーレンチ等があった。

【０００３】 〔考案が解決しようとする課題〕 〔イ〕片口又は両口の組スパナの場合、各サイズのスパナをバラバ ラにして必要なサイズのもの一本を取り出すためにそのうち の何本かを紛失したり、作業終了時に、再び一つに組み合わ せる手間がいった。 〔ロ〕モンキーレンチの場合は小さなサイズで使用するときでも頭 の部分に一定の大きさがあるため使いづらかった。

【０００４】 〔問題を解決するための手段〕 柄部分を短くした片口スパナを図２の様に組合わす。

【０００５】 〔作用〕 以上の様な構造とし、各スパナ使用時には、１４ロックハンドル をゆるめ、図３−イの様にＡグループ（スパナ１−４の組合せ部 ）を、１３ロックピンを中心に１８０°旋回させて、Ａグループ とＢグループ（スパナ５−７の組合部）が１８０°となる様にす る。 上記の操作を行う時、１４ロックハンドルをゆるめる事によりス パナ４と５の凹凸のかみ合わせ（図１）を解除し、Ａグループの スパナを持ち上げて１８０°旋回させた後ロックピンを締め付け る、再びスパナ４と５の凹凸部分がかみ合い固定される、この状 態でスパナ１とスパナ７の使用が可能となる。 次に例えば、スパナ３を取り出す場合には、ロックピンをゆるめ た状態でスパナ１と２を同時に持ち上げると図３−ロの様に、板 バネ８及び９がたわみスパナ２と３の噛み合わせが外れる、その まま図３−ハに示すように１８０°旋回させＢグループの上に重 ね、ロックピンを締め付ける、Ｂグループのスパナ全部と、それ に重なるスパナ１及びスパナ２を手で握りスパナ３での螺子回し 作業が可能となる。 次にＢグループのスパナ５を使用する場合には、上記スパナ３の 時と同じ要領で行う、ロックピンを緩めて、スパナ６と７を持ち 上げ１８０°旋回させてＡグループに重ねる、ロックピンを締め 付けると図３−ニのような状態になる、Ａグループのスパナと、 スパナ６と７を一緒に手で握り、スパナ５で螺子回し作業を行う 。 以下、スパナ２、スパナ４、スパナ６においても同じ手順で取り 出す事ができる。

【０００６】 〔実施例〕 〔イ〕図１のように、スパナの上面に板バネ８をスポット溶接し、 板バネの反対側の端に穴を設ける。 スパナ２の上面に板バネ９をスポット溶接し板バネの反対側 の端に穴を設ける。 スパナ３の上面に板バネ１０をスポット溶接し、板バネの反 対側の端に穴を設ける スパナ４の柄の部分を少し長くして下向きに凸部分を設けそ こに穴を明ける。 スパナ５の柄の部分を少し長くして上向きに凹部分を設けそ こに穴を明ける。 スパナ６の下面に板バネ１１をスポット溶接し、板バネの反 対側の端に穴を設ける。 スパナ７の下面に板バネ１２をスポット溶接し、板バネの反 対側の端に穴を設ける。 〔ロ〕スパナ１の柄の部分がスパナ２の二面口へはいるようにする 、続いてスパナ２の柄の部分がスパナ３の二面口へはいるよ うにする、この要領でスパナ１、２、３、４、を組合わす、 この組合わせをＡグループとする。 上記の要領でスパナ５、６、７、を組合せる、この組合せを Ｂグループとする。 〔ハ〕先端が螺子になった１３ロックピンを板バネ８、９、１０、 スパナ４、５、板バネ１１、１２、の順序で、Ａグループの 上部より差し込みＢグループ下部へ抜け通す。 〔ニ〕１５回り止め金具にロックピンをねじ込み、１４ロックピン ハンドルを回して締め付ける。

【０００７】 考案の効果 本案は以上のような構造で、保管時には小さくなり、又、作業中は 、Ａグループのスパナを使用するときはＢグループ全体が柄になり 、Ｂグループのスパナを使用する場合にはＡグループ全体が柄とな るため使用可能な寸法範囲のわりには小形軽量となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の各部品の組合せ方法の斜視図である。

【図２】本考案の組み立て時の斜視図である、

【図３】本考案の使用方法の斜視図である、

【符号の簡単な説明】

１−スパナ ２−スパナ ３−スパナ ４−スパ
ナ ５−スパナ ６−スパナ ７−スパナ ８−板バネ ９−板バネ １０−板バネ １１−板
バネ １２−板バネ １３−ロックピン １４−ロックピ
ンハンドル １５−回り止め金具 １６−回り止め金具ピン Ａグループ→（１〜４のスパナの組合せ） Ｂグループ→（５〜７のスパナの組合せ）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項】 柄の部分の短い形のスパナ、図１、の柄
   の部分を、他のスパナの頭部の二面口部分へはめ込む、
   この方法で各種サイズのスパナを連続してつなげる、各
   スパナに接着された板バネの端の穴に各スパナが旋回可
   能な状態にピンを差し込み、一つにまとめた、多サイズ
   のスパナ。