JP3199223B2 - 磁気式吊り装置および管路の吊り下げ支持方法 - Google Patents

磁気式吊り装置および管路の吊り下げ支持方法

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JP3199223B2
JP3199223B2 JP19310296A JP19310296A JP3199223B2 JP 3199223 B2 JP3199223 B2 JP 3199223B2 JP 19310296 A JP19310296 A JP 19310296A JP 19310296 A JP19310296 A JP 19310296A JP 3199223 B2 JP3199223 B2 JP 3199223B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固設された強磁性
を有する被吸着物体(例えば、デッキプレート、天井鉄
板、梁用鉄骨等。)の任意位置に磁気吸着して、管路
(例えば、空調用ダクトや各種配管、配線等。)を上記
の被吸着物体に吊り下げ支持する管路の吊り下げ支持方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図16および図17は建屋天井裏の従来
の施工方法を示す図である。図16において、201は
吊り金具Aで、202はダクト3を支えるダクト把持具
である。通常は図示するようにあらかじめ吊り金具A2
01をデッキプレート4を貫通させて鉄筋7等に絡めて
おき、その後床5のコンクリート6を打設するか、図1
7に示すようにコンクリート6を打設後に天井9側から
デッキプレート4を貫通させてホールインアンカー21
8を打ち込み、これに吊り金具B211をネジ込み、さ
らにこれにダクト把持具212を取り付けダクト3を吊
っていた。
【0003】同様に図18や図19に示すように四角の
ダクト230や240を吊る場合でも、前述と同様に図
18では吊り金具A231を鉄筋7等に絡める等して、
デッキプレート4を貫通させてあらかじめ取り付けてお
くか、図19に示すようにネジ付きのインサート242
をデッキプレート4を貫通させて天井9側に出してお
き、コンクリート6がインサート242内に染み込まな
いように工夫をして、コンクリート6を打ち、それに吊
り金具B241を取り付けている。更に、図18では形
鋼232でダクト230を、図19では形鋼243でダ
クト240を受け、ネジ233や244で締結して、ダ
クト230や240を保持していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の吊
り金具取り付け方法によると、コンクリート打設前に吊
り金具を取り付ける場合、その通し穴からコンクリート
が漏れ出ることがあり、デッキプレート内のコンクリー
トを密閉させておく必要があった。
【0005】また、ネジ付きのインサートを埋め込ませ
ておく方法もあるが、この場合ではネジ穴にコンクリー
トが漏れて侵入しコンクリートが固まり、吊り金具がネ
ジ込めなくなる事態を避けるような工夫を施すなど、細
かい気配りをする必要があった。
【0006】また、コンクリート打設後にホールインア
ンカーを取り付ける場合、デッキプレートを貫通してコ
ンクリートに打ち込むため、騒音や振動、粉塵等の発生
があり、また上向きでの打設作業のため取り付け作業者
にとって体力消耗の激しい無理な姿勢を取らざるを得
ず、ホールインアンカー取り付け作業は非常に困難な作
業となっていた。また、騒音や粉塵等のために休日でな
いと取り付け作業が出来ない場所等があり、工期の延長
の原因の一つになることもあった。
【0007】また、ダクト等の取り付け作業は、電気や
水等の配管が施工された後に行われるのが通常の方法で
あり、時として、予定の場所に設置できないこともあ
り、この場合はホールインアンカーの打ち換えなどが必
要であった。そして、ダクトの位置を変更する場合は特
に新たなホールインアンカーを大量に打たねばならない
し、ダクト取り外し等苦痛を伴う作業が多かった。
【0008】さらに、このようにして取り付けた吊り金
具にダクトや配管等を取り付ける際にも、吊り金具をネ
ジで固定したり、ダクトの把持具を止める上向きのネジ
締め作業が伴い、不自然な姿勢での厳しい作業を強いら
れていた。したがって、本発明の課題は、管路用吊り金
具を予めデッキプレートに設置しておく必要やホールイ
ンアンカ等を打つ必要がなく、しかも吊り金具の取り付
け作業における騒音や粉塵などの発生がほとんどなく、
かつ無理な姿勢での取り付け作業も殆どない据え付け性
に優れた管路の吊り下げ支持方法を提供することであ
る。また、磁気回路を工夫し、強磁性を有する被吸着物
体への吸着力が強力で、吸着面のずれが起きないように
検討したものである。なお、この吸着力の絶対値は、鉄
板等に吸着している本発明に用いる磁気式吊り装置をそ
の吸着面から垂直な力で引き離すときの力をいう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の管路の吊り下げ
支持方法は、カップヨークと、このカップヨーク底部に
一方の磁極を固定した永久磁石とからなるとともに、前
記永久磁石の他方の磁極および前記カップヨークの磁極
が前記被吸着物体に対向して配置される磁気吸着部材を
その被吸着物体に磁気吸着させ、前記カップヨークに付
設した吊り具で管路を把持することを特徴とする。上記
本発明では、磁気吸着部材にカップ型および/またはに
スプリットポール型の磁気回路が配置されている。ま
た、管路の一部を固定吊りとし、上記の磁気吸着部材お
よび付設した吊り具とを備えた磁気式吊り装置をその固
定吊り部の中間に適宜の間隔をおいて配置する方法もま
た有力である。
【0010】本発明の管路の吊り下げ支持方法に用いる
磁気式吊り装置としては、開口側が被吸着物体に吸着す
るカップヨークと前記カップヨーク内に一方の磁極が固
定された永久磁石とを有する磁気吸着部材と、前記カッ
プヨークに付設した吊り具と、を少なくとも備え、永久
磁石の他方の磁極および前記カップヨークの磁極が被吸
着物体に対向して吸着するものを用いることが好まし
い。例えばダクト等の取り付け作業の際に、デッキプレ
ート(例えば、鉄板製等。)の任意の場所に磁気吸着さ
せるだけなので、従来のホールインアンカへの吊り金具
ネジ込み等の作業がなく、したがって取り付け作業が非
常に簡単になり、また騒音や粉塵等の発生もほとんどな
く、据え付け作業性が非常に良くなる。また、開口側が
被吸着物体に吸着するカップヨークを用いれば、永久磁
石からの磁力線が被吸着物体(例えば、デッキプレート
等。)を通り、開口部を介して再び磁気吸着部材に戻っ
てくる閉ループを作るので磁束の漏洩は非常に少ない。
例えば従来にある磁気式の懸架装置では永久磁石と被吸
着物体の間を単にヨークで覆っている。このため磁力線
は磁石の周囲に沿ってヨーク内を通り被吸着物体にまで
届かず、磁束が短絡してしまうために吸着力が低下して
しまう。本発明は前記のような吸着力の低下を起こさず
に良好な吊り下げ支持を行うことができるものである。
また、図1に記載のように、永久磁石の側面部とカップ
ヨークとを離間するとこの場所における磁束の短絡も低
減でき、好ましい。さらに、永久磁石はカップヨークの
開口部端面より突出しない形状とするとカップヨークの
みが被吸着物体にあたり、永久磁石の破損を防ぐことが
できる。
【0011】上記で記載した磁気式吊り装置は、前記永
久磁石の他方の磁極面側に磁性体の蓋を配置するととも
に、この蓋と前記カップヨークとを非磁性部材を介して
接続することで、非磁性体による漏れ磁束の抑制と、高
透磁率の磁性体蓋が永久磁石からの磁力線を吸着方向に
集束するので吸着力がより大きくなることと、その密閉
効果によりコンタミや吸着時の衝撃等から永久磁石が保
護されるという優れた特長を有する。また、付設した吊
り具はそのカップヨークの底面部に配置されるととも
に、前記カップヨークに形成された窪みにはまる引掛部
材を有する吊り部材が前記カップヨークの外側に突出し
て構成されるので実用的である。また、カップヨークの
外側に突出した吊り部材の先端に、内面にネジ加工を施
した接続部材が固着又はネジ止めされる構成を採用でき
る。また、前記カップヨークを絞り加工または打ち抜き
加工で成形することが実用的である。また、前記吊り具
には、管路を把持敷設した後に、この管路を固定するた
めの繋止具を設けている。また、前記カップヨーク内に
複数個の永久磁石を配置するとともに、被吸着物体に対
向する側で、その複数個の永久磁石の隣同士を互いに磁
極の異なる様に配置したことで、吸着力をさらに強力に
することができる。
【0012】また、磁気式吊り装置は、永久磁石の一方
の磁極が固定されたカップヨークの底部にスリットを有
する突き出し部を設けるとともに、この突き出し部に管
路を把持する吊り具を揺動自在に取り付け、かつこの吊
り具に管路を把持敷設後固定するための繋止具を設けた
ものとすれば、吊り具は揺動自在なので、その磁気吸着
部材には引き剥がすモーメントがかかり難い。
【0013】また、磁気式吊り装置は、開口側が被吸着
物体に吸着するカップヨークと前記カップヨーク内に一
方の磁極が固定された永久磁石とを有する2つの磁気吸
着部材と、前記カップヨークに付設した吊り具と、を少
なくとも備え、永久磁石の他方の磁極および前記カップ
ヨークの磁極が被吸着物体に対向して吸着することを特
徴とするものであり、磁気吸着部材の外側底部に管路を
把持するための吊り具の一端を止め、この吊り具の他端
を、もう1つの磁気吸着部材の外側底部に取り付けたも
のとすれば、吊り具を線材で形成するか、帯状部材で構
成するとフレキシブルとなり、管路の据え付け作業性や
耐振性等が向上する。
【0014】また、前記吊り具の少なくとも一端が、磁
気吸着部材の外側下方部で長さの調整が自在に出来るよ
うに構成されていて、格段に据え付け作業性が向上す
る。
【0015】また、磁気式吊り装置は、開口側が被吸着
物体に吸着するカップヨークと前記カップヨーク内に一
方の磁極が固定された永久磁石とを有する磁気吸着部材
と、前記カップヨークに付設した吊り具と、を少なくと
も備え、永久磁石の他方の磁極および前記カップヨーク
の磁極が被吸着物体に対向して吸着することを特徴とす
る磁気式吊り装置であり、前記磁気吸着部材は底面に引
掛部材受けを一体に形成し、さらに吊り具は前記引掛部
材受けに揺動自在に嵌合した引掛具と、前記引掛具に固
着した吊り棒と、前記吊り棒の他端に管路を把持する把
持具とを具備させてもよい。
【0016】上記のような構成とすることで、前記磁気
吸着部材1ケ当たりの吸着力が5Kgf以上であるもの
が確実に製作でき、管路用吊り金具の据え付け作業の負
荷軽減に果たす役割は甚大である。
【0017】磁気式吊り装置に採用する磁気回路は、い
わゆるカップ型やスプリットポール型と呼ばれるもの
で、本発明の磁気式吊り装置の吸着力は、例えばデッキ
プレートの厚み等を考慮して、永久磁石やヨークの寸
法、材質、形状等を適宜調整して決定することができ
る。
【0018】また、用いる永久磁石の種類としては、フ
ェライト磁石、希土類磁石、アルニコ磁石、その他ボン
ド磁石等どれでも適宜使用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に用いる磁気式吊り装置
は、ヨークを兼ねたカップの中に永久磁石を固定した磁
気吸着部材と、この磁気吸着部材の例えば外面底部近傍
に吊り具が取り付けられ、吊り具の先の部分はダクト等
の管路用把持具で構成される。
【0020】
【実施例】(実施例1) 図1は本発明に用いるカップ型の磁気回路を有する磁気
吸着部材を備えた本発明に用いる磁気式吊り装置100
の斜視図であり、10は磁気吸着部材で11は永久磁
石、12は強磁性体のカップヨーク、13は吊り具14
の取り付け部、15はダクト等を保持する吊り具の把持
部である。永久磁石11はカップヨーク12の端面12
aより突出しないように、磁気式吊り装置100の吸着
面となるその端面12aに対して凹部を形成して中に収
まるようにするのが良い。これは、永久磁石11が例え
ば直接デッキプレートに当たらずに、周囲のカップヨー
ク端面12aでデッキプレートに当たり、磁石の破損を
防止するようにするためである。また、永久磁石11の
外周面とカップヨーク12の内周面との間には間隙1が
設けられて、漏れ磁束を抑制するようになっている。
【0021】図2にこのカップ型磁気回路部の断面を示
す。6は強磁性を有するデッキプレート4の上に打たれ
たコンクリートであり、磁気式吊り装置100をデッキ
プレート4に磁気吸着させて据え付けた。デッキプレー
ト4の厚みを1.2mmとし、磁気吸着部材10は、カ
ップヨーク12を飽和磁束密度が1.6T(テスラ)の
SUS430を用いて、内径を24mm、外径を31m
mとし、中心に直径約5mmの窪み21を作り、その中
心に直径1.2mmの貫通穴をあけ、この穴に引掛部材
17として直径5mmのボール17を先端にカシメてあ
る吊り部材18としての直径1mmのピアノ線を束ね、
撚線18を通して、その撚線18の他の先端にダクト把
持部15を取り付けた。この後、繋止具16で撚線18
を動かぬように繋止した。前記カップヨーク12の内側
底部には直径22mm、厚み5mmの円板状で残留磁束
密度が1.1T(テスラ)のNd−Fe−B系異方性焼
結磁石11をエポキシ系接着剤19で固着した。永久磁
石11はその磁化方向に一致させてカップヨーク12の
オープン方向と底面方向に異極が来るように着磁してあ
る。ここで、カップヨーク12の内周面と永久磁石11
の外周面との間隔をxとする。また、図2の吸着状態
で、デッキプレート4の吸着側表面と、永久磁石11が
デッキプレート4に対向する面11aとの間隔をyとす
る。間隔yは吸着面12aと永久磁石11の対向面11
aとの段差寸法として求められる。そしてx≧y、好ま
しくはx>yとすることで、漏れ磁束を抑制し、永久磁
石11から発生した大部分の磁力線が、模式的に図示さ
れるように、デッキプレート4とカップヨーク12とを
順次経由して永久磁石11に戻る閉ループΦを形成する
ことができ、磁気式吊り装置100を強力にデッキプレ
ート4に吸着することができる。図2では、x=1m
m、y=0.5mmとなっていて、理想的である。ま
た、図2では、反時計方向の閉ループΦを例示したが、
これと同様に時計方向の閉ループが存在することは勿論
である。
【0022】この磁気式吊り装置100の吸着力は約8
Kgfであった。また、デッキプレート4の厚みが増せ
ば、その増分にほぼ比例して吸着力が増加することは、
言うまでもない。
【0023】(実施例2) 上記実施例1ではカップヨーク12をSUS430素材
からの削り出しで作成したが、図3に示すように、例え
ばSS41製で板厚3.6mmの絞り加工品を用いて、
底部中央部に直径5mmより大きい窪み31を作り、窪
み31のほぼセンターに直径1.2mmの穴をあけカッ
プヨーク12’とし、また、引掛部材17としてボール
17をカシメてある吊り部材18として、直径1mmの
ピアノ線を束ねた撚線18をその窪み31の貫通穴から
外へ通して、さらにその先端にダクト把持部15(図示
せず)を取り付けた磁気式吊り装置110でも上記実施
例1のものとほぼ同じ吸着力が得られた。また、上記カ
ップヨーク12’を板金打ち抜き加工で形成してもよい
ことは勿論である。
【0024】この時のダクト(図示せず)の重量は1m
当たり約0.8Kgであった。1mピッチで上記本発明
の磁気式吊り装置でもってダクトを吊り下げる場合であ
れば、磁気式吊り装置は1ケあたり5kgf以上の吸着
力があれば充分である。
【0025】本発明に用いる磁気式吊り装置は磁気吸着
部材の形状が扁平であるため、ダクト等の管路の吊り下
げ作業時に、被吸着物体に吸着したその扁平状磁気吸着
部材に、据え付けようとする管路が衝突したり、あるい
は作業者の衣服等が引っかかったりして、磁気吸着部材
が外れてしまうようなことがほとんどなく、管路の据え
付け作業性を著しく向上させるという格別の実用性を備
えている。このことを、図3により説明する。図3にお
いて、カップヨーク12’の外径をD、高さをHとす
る。また、永久磁石11の外径をd、厚みをtとする。
磁気式吊り装置110に備えられた扁平状の磁気吸着部
材10の扁平比率はH/D=0.30、対応する永久磁
石の扁平比率はt/d=0.23になっている。磁気式
吊り装置に備えられる磁気吸着部材は、上記の実用性の
点から、H/D=0.10〜0.80、さらには0.2
0〜0.70に設定することが好ましい。0.10未満
では、十分な吸着力が得られ難いことと、0.80を越
えると扁平性が次第に消失して上記の実用性が損なわれ
るからである。さらには、H/Dを前記範囲に特定する
と、吸着している磁気吸着部材に対して、上記の通り、
管路の衝突や衣服等の引っかけによりその吸着面に垂直
な引っ張り力以外の、例えば、図示されるA方向やB方
向の引き剥がし力(以後、せん断力という。)がかかる
のが防止される。このせん断力は、垂直な引っ張り力に
比べて弱い力で磁気吸着部材を被吸着物体から引き剥が
すことが経験的にわかっている。例えば、吸着面に対し
て、45°方向のせん断力では吸着力は垂直な引っ張り
力の場合の約50%に、平行方向のせん断力では約20
%になることがわかっている。したがって、これらのせ
ん断力がかかり難い扁平形状の磁気吸着部材を備えた磁
気式吊り装置の有用性は甚大であり、これを用いて管路
を吊り下げ支持すれば容易に施行できる。
【0026】(実施例3) 図4は上記図2と同様なカップ型の磁気回路を有する磁
気吸着部材10の構成に、磁性体の蓋と非磁性体のリン
グとを加えた永久磁石密閉型の実施例を示す要部断面図
である。図4では、カップヨーク12の内側底部に、上
下方向に着磁した永久磁石11を固定し,磁性体の蓋2
9と、蓋29の周囲に非磁性体のリング20をはめ込
み、永久磁石11を押さえ込むように蓋29とリング2
0を溶接して固着した。カップヨーク12と引掛部材1
7としてのボール17及び吊り部材18としての撚線1
8は図2と同じものを取り付けた。ここで、非磁性体リ
ング20の厚み寸法t’と上記間隔xとを、t’≧xと
することが漏れ磁束を抑制して吸着力を強力にするため
に好ましい。
【0027】上記実施例では金属製の撚線18を用いた
が、その形成材料としては樹脂、繊維等でも良く、また
撚線に代えてこれらの単線を用いても良い。
【0028】(実施例4) 図5はカップ型の磁気回路を有する磁気吸着部材を備え
た本発明に用いる磁気式吊り装置のさらに他の実施例で
あり、デッキプレート4に磁気吸着させた状態を示して
いる。カップヨーク50はSS41製鋼板を絞り加工で
作成した。カップヨーク50の下部中央には、ダクト吊
り部材51を挟持するための突き出し52を形成し、ダ
クト吊り部材51を差し込むスリット53と止めボルト
54を通す穴をあけている。永久磁石11は上下方向に
着磁してあり、カップヨーク50の内側底面にエポキシ
系接着剤19で接着した。ダクト吊り部材51はリボン
状薄板鉄板で適宜穴があいており、ボルト54及びナッ
ト55でダクト吊り部材51を磁気吸着部材10’に取
り付けている。ダクト3を取り巻いた後はボルト56、
ナット57で締め付けダクト3を把持する。この場合で
は、ダクト吊り部材51にリボン状薄板鉄板を用いた
が、他の素材の帯状或いは網状のものでも良く、中でも
アラミド繊維等の強化繊維で形成された強力な帯を用い
ると良い。
【0029】(実施例5) 図6にはさらに別の実施例を示す。カップ型の磁気回路
を有する磁気吸着部材10、10’は上記図3及び図5
で示した構成のものであり、この2つの磁気吸着部材1
0、10’を適宜長さのダクト吊り部材60で連結した
ものである。この場合は2つの磁気吸着部材のうち1つ
をデッキプレート(図示せず)に取り付け、ダクト3を
巻回した後、もう1つの磁気吸着部材をデッキプレート
(図示せず)に取り付けるだけでダクト3の取り付けが
出来るので、ダクト取り付け作業がネジ締め等の作業な
しで非常に簡単に出来る。ダクト吊り部材60の一端は
カップヨーク10の中央底部に回動自在に取り付け,他
端はカップヨーク10’の中央外側底部にダクト3を巻
回して取り付けた後、適宜長さでダクト3を吊り下げ繋
止具16で止めている。
【0030】(実施例6) 図7にスプリットポール型と呼ばれる請求項8に対応す
る磁気回路を持つ磁気吸着部材10’’を備えた本発明
に用いる磁気式吊り装置の一例を示す。図7において、
カップヨーク12の中に、1つの永久磁石を2極着磁し
て、吸着面側に着磁の方向が異なる2つの磁極71、7
2を形成して配置し、磁気式吊り装置150としての磁
気吸着力を増すものである。このカップヨーク12の内
側底部に配置される永久磁石をエポキシ系の接着剤19
で固定した。更にカップヨーク12の下方底部に上記図
3と同じ様な構成でボール17と撚線18を取り付け
た。このスプリットポール型の磁気回路は、磁束が飽和
した場合では、同じ磁石面積でも磁極を分割することに
より更に強力な吸着力が得られる。スプリットポール型
の磁気回路として、図7では1ケの永久磁石による2極
着磁の構成例を示したが、3極以上の多極着磁を行って
もよく、例えば図8(a)や図8(b)の様に、吸着す
る側において、隣接磁極が異なるように多数磁極を交互
に並べるような構成でも良い。また、磁力即ち吸着力を
より強くする必要がある場合はより多くの磁極を並べる
と良い。また、多極着磁に代えて、平行着磁された1つ
の永久磁石を多数個製作し、1磁極あたり1個の永久磁
石の配置構成でもって、図8(a)や図8(b)のよう
な磁極パターンを形成してもよい。
【0031】スプリットポール型の磁気回路を用いて吸
着力を強力にする一例として、1ケの永久磁石の寸法が
巾30mm角、厚さ3mmのブロック状NdーFeーB
磁石を、図8(a)の構成になるように多極着磁して配
置した磁気吸着部材を作成したところ、その吸着力は約
20Kgfであった。また、カップヨークの形状は、必
要に応じて四角形や三角形その他の形状をとりうること
は言うまでもない。
【0032】(実施例7) 図9はカップ型の磁気回路を備えた本発明に用いる磁気
式吊り装置のさらに他の実施例を示す部分断面図であ
る。なお、図9で、図2と同一参照符号部分は図2と同
一の構成部分である。図9では、永久磁石25として、
Nd−Fe−B系リング磁石(例えば、外径22mm、
内径10mm、厚み5mmのもの。)を厚み方向に着磁
してカップヨーク12の底部に固定して磁気吸着部材3
0を構成している。この磁気吸着部材30の吸着力は、
上記図2の磁気吸着部材10の吸着力の50%程度とな
るが、高価な永久磁石体積を減らせるので、その分だけ
磁気式吊り装置160の製作コストを低減できる。ま
た、カップヨーク12に永久磁石25を固定したのち永
久磁石25の中心穴2を通して、引掛部材17を有する
吊り部材18を通すことができるので、磁気吸着部材3
0に吊り部材18をセットする作業が非常に簡略化でき
るという特長がある。
【0033】(実施例8) 図10は、カップヨークの両端部に段差を設けて高磁気
抵抗部分として、漏れ磁束をさらに抑制する実施例の部
分断面図である。なお、図10で、図7と同一符号部分
は図7と同一の構成部分である図10では、強磁性を有
するカップヨーク32の吸着面32a,32a近傍に段
差が設けられている。この段差は永久磁石の11a面か
ら発した磁力線が、吸着面32a,32a近傍でカップ
ヨーク32の内周面に直接到達し難いように、すなわち
漏れ磁束抑制のために設けている。但し、この場合は吸
着面32aはデッキプレート(図示せず)からの伝播磁
束をスムーズにカップヨーク32側へ通すだけの断面積
を有する必要がある。また、カップヨーク32の開口部
を非磁性の合成樹脂(例えば、エポキシ樹脂等。)で覆
うと、永久磁石11を簡略に保護できるので実用的であ
る。
【0034】(実施例9) 図11に、本発明にもちいる磁気式吊り装置と、固定吊
り金具を併用した構成を示す。図11(a)では、一端
がデッキプレート4を貫通し、コンクリート6に埋設さ
れて鉄筋7等に絡められ、かつ他端に把持部を有する固
定吊り金具210により、固定吊り部200が吊り下げ
支持されている。固定吊り部200は所定間隔をおいて
必要個数が配置される。各固定吊り部200には十字状
に貫通穴があけられて、それらの貫通穴にダクト3,
3,3’,3’の各端部がはめこまれる。すなわち、ダ
クト3,3,3’,3’は固定吊り部200を介して十
字状に連結されて吊り下げられるようになっている。ダ
クト3,3,3’,3’の各他端はそれぞれ他の固定吊
り部200にはめ込まれる。さらに、各ダクト3,3,
3’,3’の中間は適宜間隔で本発明の磁気式吊り装置
100によって吊り下げ支持される。上記構成によれ
ば、ダクト分配部としての固定吊り部200、固定金具
210は耐振性の金属製のものを採用できるので、地震
や固有振動等により生ずるダクトの揺れを小さくでき
る。また、ダクトの中間は磁気式吊り装置で吊り下げ支
持するので、ダクトの据え付けが容易である。なお、上
記固定吊り部200はダクトの片持ち吊り下げに用いて
もよく、あるいは一軸の貫通穴を設けたものでもよいこ
とは勿論である。
【0035】(実施例10) 図11(b)では、所定間隔で配置された固定吊り具2
10,210の間に、本発明の磁気式吊り装置150,
150が適宜間隔で配置されて、電線用配管33を吊り
下げ支持する構成を示している。この構成は上記図11
(a)と同様に、耐振性および据え付け性に優れてい
る。
【0036】(実施例11) 図12に磁気式吊り装置のさらに別の実施例を示す。図
12において、上下方向に着磁された永久磁石11はカ
ップヨーク12の内側底部にエポキシ系の接着剤19で
固着されている。カップヨーク12の外側底部のほぼ中
央に、吊り棒121の一端に取り付けられたボール12
2を抱き抱えるボール受け123が固着されている。吊
り棒121の他端にはボルト126を通すボルト穴があ
いている接続具124が取り付けられ、把持具127を
ボルト126及びナット125で止める。把持具127
のほぼ中央には把持具127の開閉が可能な様に蝶番1
28が付けられている。この様な構成なので、ダクト取
り付けの時は、磁気吸着部材10をデッキプレート(図
示せず)に磁気吸着させ、ダクト3を把持した後、ボル
ト126、ナット125で締め付ければダクト取り付け
作業が完了する。ボール122が取り付けられているの
で把持具127の動きは揺動自在である。
【0037】(実施例12) 図13に本発明のさらに別の実施例を示す。図13にお
いて、磁気吸着部材10の底部より外に出した吊り部材
131として線材を用い、その先端に内面にネジを切っ
てあるネジ付き接続部材132を固着したもので、この
ネジ付き接続部材132には、他方内側に吊りネジ13
3を挿入し、螺着する。吊りネジ133の他端にはダク
トや配管等を把持する把持具(図示せず)を取り付け
る。
【0038】(実施例13) 図14に本発明にもちいる磁気式吊り装置191に備え
られる吊り具の構成の他の例を示す。磁気吸着部材10
のカップヨーク12の底面に漏斗形の貫通穴を形成し、
漏斗形の勾配とは異なる勾配を持つ引掛部材141を漏
斗形に形成し、他方はネジ付き棒144とし、そのネジ
付き棒144側からカップヨーク12の底部より外に出
している。引掛部材141とネジ付き棒144は一体に
形成しても良く、また別に作成し一体としても良い。ネ
ジ付き棒144の下方端部と内面にネジを切った接続部
材142とを螺着させて取り付け、前記の接続部材14
2の他端には、ダクトや配管を把持する把持具(図示せ
ず)を取り付ける吊りネジ棒143が接続部材142に
螺着されて取り付けてある。
【0039】(実施例14) 図15に本発明に用いる磁気式吊り装置192に備えら
れる引掛部材のさらに他の例を示す。図15で、図13
と同一符号部分は図13と同一構成部分である。図15
では、吊り部材131の一端に引掛部材としてのボール
17がかしめて固定されている。そして、ボール17’
が中空円筒状のネジ付き接続部材152の内側端部に形
成されたくぼみ22に当接することで、ネジ付き接続部
材152が吊り部材131に支持される。このネジ付き
接続部材152の内側下方部にはネジが切ってあり、吊
りネジ153が下側から挿入されて螺着により固定され
ている。この引掛部材の構成は耐振性が厳しく要求され
る用途に適している。
【0040】図20は、本発明にもちいる磁気式吊り装
置が鉄板に吸着する場合の、鉄板の厚みと吸着力との関
係を示している。図20において、奥側の値は強力タイ
プ2(例えば、図5の磁気吸着部材10’等。)の代表
的なデータを示している。また、手前側の値は汎用タイ
プ1(例えば、図9の磁気吸着部材30等。)の代表的
なデータである。図20から、鉄板の厚みが0.6mm
〜2mmにわたって、吸着力が5kgf以上となってい
ることがわかる。また、吸着力を10kgf以上にする
には、強力タイプで1mm以上、汎用タイプで1.6m
m以上の鉄板の厚みが必要であり、鉄板の厚み寸法を上
記のように適宜選択することで、吸着力を自在に調整す
ることができる。
【0041】上記実施例では、ダクト(例えば、空調用
等。)や電線用の本発明に用いる磁気式吊り装置につい
て記載したが、例えば他のガス、液体、粉体搬送用等の
各種配管、配線用の吊り下げ支持に適用し得ることは勿
論である。また、上記実施例では永久磁石を接着剤でカ
ップヨークに固定する例を記載したが、かしめ等の他の
固定手段を用いてもよい。また、場合によっては、永久
磁石の磁気吸着力だけを利用してカップヨークに固定す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、吊り
金具を予めデッキプレートに設置して置く必要や、ホー
ルインアンカ等も打つ必要がなく、騒音や粉塵やネジ回
し等の作業が殆どなく管路を取り付けられ、据え付け性
の向上も同時に得られる。また、ダクトや各種配管、配
線等を吊り下げ支持する吊り具は扁平状の磁気吸着部材
に回動自在に取り付けられているので、こね起こす様な
モーメントがかかり難くデッキプレート等への充分な吸
着力が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる磁気式吊り装置の概念を示す斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例でカップ型の磁気回路を備え
た磁気式吊り装置によりダクトを吊った状態を示す一部
断面図である。
【図3】本発明に用いる磁気式吊り装置の他の形態を示
す要部断面図である。
【図4】本発明に用いる磁気式吊り装置のさらに他の形
態を示す要部断面図である。
【図5】本発明に用いる磁気式吊り装置のさらに他の形
態を用いた一部断面図である。
【図6】本発明に用いる磁気式吊り装置のさらに他の形
態を示す一部断面図である。
【図7】スプリットポール型の磁気吸着部材を備えた本
発明に用いる磁気式吊り装置を示す一部断面図である。
【図8】スプリットポール型の磁気吸着部材を構成する
永久磁石の他の実施例を示す斜視図であり、永久磁石の
形状が(a)はブロック状、(b)は三角形板状の場合
である。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示す一部断面図で
ある。
【図10】本発明のさらに他の実施例を示す一部断面図
である。
【図11】一部を固定吊りとした場合の実施例であり、
(a)はダクトを吊る場合、(b)は電線を吊る場合で
ある。
【図12】本発明にもちいる磁気式吊り装置のさらに他
の形態を示す一部断面図である。
【図13】本発明にもちいる磁気式吊り装置のさらに他
の形態を示す一部断面図である。
【図14】本発明にもちいる磁気式吊り装置のさらに他
の形態を示す一部断面図である。
【図15】本発明にもちいる磁気式吊り装置のさらに他
の形態を示す一部断面図である。
【図16】従来の埋め込み吊り金具を用いたダクト吊り
の状況を示す一部断面図である。
【図17】従来のホールインアンカを用いたダクト吊り
の状況を示す一部断面図である。
【図18】従来の埋め込み吊り金具を用いた四角ダクト
吊りの状況を示す一部断面図である。
【図19】従来のホールインアンカを用いた四角ダクト
吊りの状況を示す一部断面図である。
【図20】本発明における吸着力のデータの一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 間隙、2 穴、3 ダクト、4 デッキプレート、5
床、6 コンクリート、7 鉄筋、9 天井、10,1
0’,10’’,30,40 磁気吸着部材、11 永久
磁石、11a 対向面、12,12’,32 カップヨー
ク、12a,32a 吸着面、13 取り付け部、14,
18,131 吊り部材、15 把持部、16 繋止具、
17,17’ 引掛部材、18 吊り部材、19 接着
剤、20 リング、21,22,31 窪み、29 蓋、
33 電線用配管、50 カップヨーク、51ダクト吊り
部材、52 突き出し、53 スリット、54,56 ボ
ルト、55,57 ナット、60 ダクト吊り具、71,
72 磁極、97,98 磁極境界、100,110,1
20,130,140,150,160,170,18
0,190,191,192 磁気式吊り装置、121
吊り棒、122 ボール、123 ボール受け、124
接続具、125 ナット、126 ボルト、127 把持
具、128 蝶番、131 吊り部材、132,142,
152 接続部材、133,153 吊りネジ、141
引掛部材、143 吊りネジ棒、144 ネジ付き棒、2
00 固定吊り部、201,231 吊り金具A、20
2,212 ダクト把持具、210固定用吊り金具、2
11,241 吊り金具B、218 ホールインアンカ、
230,240 ダクト、232,243 形鋼 、24
2 ネジ付きインサート、233,244 ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 3/00 - 3/24 B66C 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性を有する被吸着物体に管路を吊り
    下げ支持する方法において、カップヨークと、このカッ
    プヨーク底部に一方の磁極を固定した永久磁石とからな
    るとともに、前記永久磁石の他方の磁極および前記カッ
    プヨークの磁極が前記被吸着物体に対向して配置される
    磁気吸着部材をその被吸着物体に磁気吸着させ、前記カ
    ップヨークに付設した吊り具で管路を把持することを特
    徴とする管路の吊り下げ支持方法。
  2. 【請求項2】 磁気吸着部材にカップ型の磁気回路を配
    置したことを特徴とする請求項に記載の管路の吊り下
    げ支持方法。
  3. 【請求項3】 前記磁気吸着部材に複数の磁極が形成さ
    れ、かつ隣接磁極が互いに異なる様に配置した永久磁石
    を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の管
    路の吊り下げ支持方法。
  4. 【請求項4】 管路の一部を固定吊りとし、上記の磁気
    吸着部材および付設した吊り具を備えた磁気式吊り装置
    をその固定吊り部の中間に適宜の間隔をおいて配置する
    ことで、管路を吊り下げ支持することを特徴とする請求
    1〜3のいずれかに記載の管路の吊り下げ支持方法。
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