JP3198319B2 - 建物の自然換気装置 - Google Patents
建物の自然換気装置Info
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Description
置に関し、特に、戸建住宅の自然換気に好適で、各居室
の外気冷房を良好に行うことができる自然換気装置に関
する。
所謂パッシーブソーラハウス等が提案されており、外気
を居室に流入させることにより、外気冷房を行う構造の
ものが知られている。
の自然換気装置は、ファン等の動力を使用せずに換気を
行うため、建物の内部に位置する居室の換気が、どうし
ても不良となり、特に二階建或は三階建の戸建住宅で
は、上層階の外気冷房が効果的に行われない問題があっ
た。
で、建物の内部に位置する居室の換気を良好に行い、居
室の外気冷房を効果的に行うことができる建物の自然換
気装置を提供することを目的とする。
に、本発明の請求項1の自然換気装置は、建物の略中央
部に、床下から屋上に通じる吹き抜け部が縦に形成さ
れ、吹き抜け部の側壁には建物内の居室に通じる換気口
が形成され、建物の屋根の略中央に吹き抜け部の平面形
状より大きい平面面積を持つ開口部が設けられ、吹き抜
け部の上端が開口部に連通・接続され、吹き抜け部の側
壁にはガラス窓が設けられたことを特徴とする。また、
請求項2の自然換気装置は、上記の装置において、吹き
抜け部の側壁に、居室に対応した位置に配設されたガラ
ス窓の上部に排熱用換気口が設けられ、ガラス窓の下部
に給気用換気口が設けられ、ガラス窓及び換気口以外の
側壁が構造壁として形成されていることを特徴とする。
建物は、夏期において、屋上の開口部周辺が太陽光によ
り加熱されると、そこに上昇気流が発生し、これによ
り、吹き抜け部には床下空間を通して空気が下から流入
し、そこに上昇気流が安定して発生する。床下空間を通
過する空気は、外気温より低い基礎の部分を通ることに
より効果的に冷やされ、吹き抜け部を通過する際、その
一部が換気口から居室に流入する。これにより、居室が
吹き抜け部からの冷気によって冷やされ、居室内を良好
に外気冷房することができる。
外部から隔離された空間であって、風等の影響を受けに
くく、安定した空気の流れを生じさせることができる。
また、建物内の吹き抜け部は、プライベートな空間であ
るため、夏期には在宅時、外出時に関係なく、換気口を
解放して常時外気冷房を行うことができ、真夏日の昼間
の室内の高温化を防止することができる。
合って配置され、奥の部分が壁で閉鎖されて、風が抜け
にくい構造であるが、本発明は、建物の略中央に吹き抜
け部を設け、吹き抜け部の側壁に設けた換気口を通して
各居室と吹き抜け部を連通させる構造を採用するため、
従来の住宅に比べ、空気が抜け易く、居室の換気を大幅
に改善することができる。
用換気口を設け、居室の下部位置に給気用換気口を設け
たから、吹き抜け部を通しての空気をより効果的に居室
内に流入させることができる。
平面形状より大きい面積を持つ開口部を設け、吹き抜け
部の上端をその開口部に連通・接続し、吹き抜け部の側
壁にはガラス窓を設けたから、居室の奥の部分に、開口
部−吹き抜け部−ガラス窓を通して採光を取り入れるこ
とができ、居室全体を明るくすることができる。
に基づいて説明する。図1、2に示す建物は、本発明の
自然換気装置を適用した二階建て住宅である。この住宅
には、建物の略中央部に、床下から小屋裏を通り屋上に
通じる吹き抜け部1が縦に形成され、各階の居室9は吹
き抜け部1の周囲に配置される。この住宅の建築面積
は、例えば約62m2 であり、そこに例えば1坪(約
3.3m2 )の面積の吹き抜け部1が床下のベタ基礎2
から屋根にかけて形成される。
基礎3が形成され、その上に建物が構築されるが、布基
礎3の各部には、換気口3aが形成される。このため、
建物の外側が換気口3aと床下空間を通じて吹き抜け部
1内に連通し、外気が換気口3aと床下空間を通して吹
き抜け部1内に流入可能である。
裏から屋上に通じ、屋根には開口部4が形成される。吹
き抜け部1の上端はその開口部4の底部に接続されて連
通し、開口部4の平面面積は、吹き抜け部1の面積の4
倍程度に大きい。この大型の開口部4によって、吹き抜
け部1内に充分な採光が得られるようにし、吹き抜け部
1の側壁の各階に対応した箇所にガラス窓6、8を設け
ることにより、居室9の奥部にも光が入り、居室全体を
明るくしている。
は、約半分が構造壁5、7とされ、残りの約半分がガラ
ス窓6、8として形成される。また、それらのガラス窓
6、8の上部に排熱用換気口6a,8aが開閉可能に設
けられ、ガラス窓6,8の下部に給気用換気口6b,8
bが開閉可能に設けられる。1階と2階では構造壁5、
7が相互に左右逆となるように配置され、構造壁にかか
る荷重のバランスを取っている。ガラス窓は開閉可能な
或は締め切り窓とすることができ、また、一階部分のガ
ラス窓6の一部には、扉が設けられ、吹き抜け部1内に
鉢植え等を持ち込むことができる。
陽熱により屋根及び屋上の開口部4付近が加熱され、そ
の部分の空気温度が上昇するため、開口部4から吹き抜
け部1にかけて上昇気流が発生する。この吹き抜け部1
内を通る気流は、外気が基礎の換気口3aを通過し、床
下空間を通って吹き抜け部1に入るため、空気は床下空
間で冷やされ、外気温に比べて低い温度となっている。
口6b,8bから各階の居室9内に入り、居室内を外気
冷房する。このとき、図7、8に示すように、各居室9
の上部に設けた排熱用換気口6a,8aから居室内の熱
い空気が吹き抜け部1に排気され、居室の外気冷房は効
果的に行われる。この外気冷房は、床下空間から中央の
吹き抜け部1に空気を通すことにより行われるが、吹き
抜け部1は建物の内部に位置するため、風の影響を受け
ることが少なく、安定した空気流を作り、良好な自然換
気と外気冷房を行うことができる。
てプライベートな空間であり、そこと居室9との間の窓
や換気口は、常時解放しておくことができるため、真夏
日の昼間等に、在宅時・外出時を問わず、室内が高温状
態となるのを防止することができる。
合って配置され、居室の奥の部分が壁で閉鎖されて、風
が抜けにくい構造であるが、上記構造の住宅は、各居室
9内で、外側の窓−室内−換気口6a,8a−吹き抜け
部1というように、風の道が直線的に形成され、良好な
風の流れを確保することができる。従って、春秋の中間
期には、室内に快い風を良好に導入することができる。
気口6a,8a,6b,8bを閉鎖し、或は吹き抜け部
の真下の換気口3aを閉鎖すれば、居室内への冷気の流
入は遮断され、室内の暖房効果を問題なく確保される。
うに、南面の壁内から屋根の内部にかけて通気層10を
形成し、この通気層10を吹き抜け部1上部の開口部4
に連通させる構造とし、更に、2階居室9上にロフト1
1を形成し、そのロフト11上部に換気口12を設けて
開口部4に連通させることができる。
められた南面壁内と屋根内部の空気が吹き抜け部1上部
の開口部4内に流れるため、夏期等には壁面と屋根の温
度上昇を抑えると共に、吹き抜け部1内の上昇気流の発
生を助長して、通気量を増大させ、外気冷房の効率を更
に高めることができる。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 建物の略中央部に、床下から屋上に通じ
る吹き抜け部が縦に形成され、該吹き抜け部の側壁には
建物内の居室に通じる換気口が形成され、該建物の屋根
の略中央に前記吹き抜け部の平面形状より大きい平面面
積を持つ開口部が設けられ、該吹き抜け部の上端が該開
口部に連通・接続され、該吹き抜け部の側壁にはガラス
窓が設けられたことを特徴とする建物の自然換気装置。 - 【請求項2】 前記吹き抜け部の側壁には居室に対応し
た位置に配設されたガラス窓の上部に排熱用換気口が設
けられ、該ガラス窓の下部に前記給気用換気口が設けら
れ、該ガラス窓及び換気口以外の側壁が構造壁として形
成されている請求項1記載の建物の自然換気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18560397A JP3198319B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 建物の自然換気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18560397A JP3198319B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 建物の自然換気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1129992A JPH1129992A (ja) | 1999-02-02 |
JP3198319B2 true JP3198319B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=16173697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18560397A Expired - Fee Related JP3198319B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 建物の自然換気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3198319B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006028698A1 (en) | 2004-09-02 | 2006-03-16 | Daniels William B | Roof providing improved passive ventilation and energy efficiency |
WO2007038170A1 (en) | 2005-09-23 | 2007-04-05 | Daniels William B | Passive ventilation control system |
JP5410112B2 (ja) * | 2009-02-19 | 2014-02-05 | ミサワホーム株式会社 | 建物の換気構造 |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP18560397A patent/JP3198319B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH1129992A (ja) | 1999-02-02 |
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