JP3198181B2 - インクジェット記録シートの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録シートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録シ
ートの製造方法に関するものであり、特に、広範囲の環
境下でのカールを効果的に防止できるインクジェット記
録シートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式で使用される記
録シートとしては、通常の印刷や筆記に使われる上質紙
やコーテッド紙を使うべく、装置やインク組成の面から
努力がなされてきた。しかし、装置の高速化、高精細化
あるいはフルカラー化などインクジェット記録装置の性
能向上や用途の拡大に伴い、記録シートに対してもより
高度な特性が要求されるようになった。
【0003】インクジェット記録シートの形態として
は、いわゆる上質紙、ボンド紙等に代表される支持体中
にもインク吸収される普通紙タイプと上質紙等の紙、合
成紙、合成樹脂フィルム等の支持体面上にインク受理層
を設けたコートタイプに大別される。
【0004】通常、インクジェット記録シートを含めた
各種塗工紙は、塗工機で塗工加工されるがその際、紙に
カールが発生すると紙切れが起こり易くなり、操業性の
低下の原因となる。
【0005】また、インク受理層は水性インクをできる
だけ速やかに、多量に吸収できるように設計してあるた
め、温湿度の変化により、インク受理層と支持体との伸
縮差が生じカールが発生するため、通常記録装置で記録
する際の走行性を阻害するといった問題が生じる。
【0006】印刷用紙分野ではカール防止の方法とし
て、特開昭62−133198号公報には水塗り装置に
よるカール防止方法が開示され、特開昭60−9469
2号公報には、キャスト塗被面に蒸気を作用させカール
防止させる方法が開示されている。
【0007】これらをインクジェット用紙に適用した際
に、水塗りした場合には、低サイズの原紙を用いた時に
水の浸透が多く、インク受理層にまで浸透してしまいム
ラが発生したり、原紙が薄い場合には紙切れが発生した
りする。また、インク受理層に蒸気を作用させてもカー
ル防止の効果は得られず逆にカールとしては悪い方向と
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、インク受理層の反対面に加湿処理を行なうことによ
り操業上問題なくまた、広範囲の環境下でのカールを防
止するインクジェット記録シートの製造方法である。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のインクジ
ェット記録用の製造方法は、支持体の片面(A面)に、
少なくとも1層のインク受理層を設けたインクジェット
記録シート又は、A面にインク受理層とその反対面(B
面)に裏面塗工層を有するインクジェット記録シートの
製造工程において、A面の塗工乾燥後、次工程に移行す
る間でB面に加湿処理を行なうことを特徴とするインク
ジェット記録シートの製造方法である。
【0010】また、該、記録シートの塗工順序がA面塗
工乾燥後、B面塗工を行なうこと又は、B面塗工乾燥
後、A面塗工を行なうこと、いずれの場合でもA面塗工
乾燥後、次工程に移行する間でB面に加湿処理を行うこ
とを特徴とするインクジェット記録シートの製造方法で
ある。
【0011】また、該加湿処理の水分量が紙1m2当り
の重量に対し、0.1〜2.5重量%の範囲であること
を特徴とするインクジェット記録シートの製造方法であ
る。
【0012】また、該記録シートの支持体の坪量は40
〜200g/m2の範囲で良好な効果を得ることがで
き、好ましくは50〜130g/m2の範囲であり、か
つA、B面の塗工量比がA/B=1/4〜4/1であ
り、インク受理層が多孔性無機顔料を主体とし、裏面塗
工層が加水ハロイサイトを主体とするインクジェット記
録シートである。
【0013】A面塗工乾燥後、次工程に移行する間でB
面に加湿処理を行なうことで、B面の繊維が伸ばされそ
の後縮むためカールを防止することが出来る。その際の
加湿処理の水分量は目的、品質特性により紙1m当り
の重量に対し、0.1〜2.5重量%程度任意に選択さ
れる。
【0014】また、本発明においてB面への加湿処理装
置は、特に限定されるものではなく、どの様な装置を用
いてもよい。一般的には、フリューデックス(FLUI
DEX、平野金属製)が使用され、原理的には蒸気チャ
ンバーの上下両方から蒸気を紙に吹き付け、冷却ロール
により蒸気を凝縮させ加湿処理を行なう装置である。し
かも加湿量のコントロールが容易で、紙と非接触のため
操業性に何ら支障はない。
【0015】本発明では両面加湿可能な装置でも片面
(B面)にのみ加湿処理を行うものである。B面の加湿
処理量が少ない場合には、カール防止の効果が少なく、
また処理量が多い場合には、B面へのカールが大きくな
りすぎてしまう。従って、加湿処理量は上記の紙1m2
当りの重量に対し、0.1〜2.5重量%が望ましく、
好ましくは0.5〜1.5重量%の範囲に調節する。
【0016】更に両面塗工する場合には、塗工順序に関
係なくB面に加湿処理を行なうことで、B面塗工層のカ
ール防止効果との組み合せにより相乗効果的にカールが
改良されるのである。
【0017】本発明において、インク受理層中又は裏面
塗工層中には、公知の白色顔料を1種以上用いることが
できる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロ
イダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメ
ント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレ
ン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有
機顔料等が挙げられる。上記の中でもインク受理層中に
主体成分として含有する白色顔料としては多孔性無機顔
料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭酸マ
グネシウム、多孔性アルミナ等があげられ、特に細孔容
積の大きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。
【0018】本発明において、A、B面の各塗工量は、
目的、品質特性により1〜30g/m2程度任意に選定
されるが、A、B面の塗工量比がA/B=1/4〜4/
1以外では、カール防止効果は減少する。
【0019】本発明で用いられる接着剤としては、例え
ば、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、エ
ーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、
ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール
等;無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合
体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共
役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及
びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアク
リル系重合体ラテクッス;エチレン酢酸ビニル共重合体
等のビニル系重合体ラテックス;或いはこれらの各種重
合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体による官能
基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の
熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤;ポリメチルメタクリ
レート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラ
ール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系接着剤が挙げら
れ、1種以上で使用される。
【0020】本発明において用いられる支持体として
は、紙、又は合成紙、写真用支持体のような合成樹脂ラ
ミネート紙の如きシート状物質が挙げられる。紙の場合
は、内添サイズ剤の添加又は無添加、中性サイズ剤、ポ
リマーサイズ剤、酸性サイズ剤等のサイズ剤の単独又は
併用使用、填料の含有又は非含有で良く、サイズプレス
の有無は何等制限しない。紙支持体の内添填料は、白色
顔料として従来公知の顔料が用いられ、単独或は併用で
きるが、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシ
ウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸
亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ
土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成シリカ、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライ
ト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムのような白
色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アク
リル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイク
ロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂のような有機顔料
等が挙げられる。
【0021】本発明の記録シートの作成方法としては、
例えば、パルプ繊維を離解してスラリーとし、必要に応
じて填料やサイズ剤、他の添加剤を添加し、抄紙機で抄
造し乾燥するか、又は抄造後、澱粉や高分子物質の水溶
液等をサイズプレスし、乾燥してマシンカレンダーをか
け、支持体シートを得た後、塗工装置やサイズプレス装
置を用いて少なくとも1層以上のインク受理層を設け
る。ドライヤーの加熱温度は、最高加熱温度が少なくと
も100℃以上、好ましくは、120℃以上である。乾
燥効率との関係から温度は、高い方が好ましいが、特に
限定されるものではない。マシンカレンダーは、使用し
ても使用しなくても良いが、次の塗工工程での作業性を
考慮すると使用した方が好ましい。A面またはB面塗工
層を設ける方法としては、オンマシンコーター、オフマ
シンコーターのいづれでも良い。例えば、従来公知のエ
アーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコータ
ー、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコ
ーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビルブレー
ドコーター、ショートドエルブレードコーターなどが使
用できる。更に、塗工後、マシンカレンダー、スーパー
カレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを用いて
仕上げる。
【0022】本発明において、その他の添加剤として、
染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡
剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色
顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増
強剤等を適宜配合することもできる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例、比較例をあげて説
明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。又、実施例に於いて示す「部」及び「%」は、特に
明示しない限り重量部及び重量%を示す。
【0024】比較例1 坪量100g/m2の上質紙を原紙とし、インク受理層
に合成非晶質シリカ(ファインシールX37B;徳山曹
達製)100部、ポリビニルアルコール(PVA11
7;クラレ製)40部を配合し、塗工液濃度15%に調
節し、エアーナイフコーターで塗工量10g/m2とな
るようにインク受理層を塗工乾燥し、線圧200Kg/
cmでスーパーカレンダー仕上げをして比較例1とし
た。
【0025】比較例2 坪量70g/m2の上質紙を原紙とし、インク受理層に
合成非晶質シリカ(サイロイド620;富士デヴィソン
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117;
クラレ製)20部を配合し、塗工液濃度23%に調節
し、エアーナイフコーターで塗工量24g/m2となる
ようにインク受理層を塗工乾燥し、線圧180Kg/c
mでスーパーカレンダー仕上げをして比較例2とした。
【0026】比較例3 比較例1のシートの裏面に、加水ハロイサイト(伊那カ
オリン;大春化学工業製)70部、デラミネーテッドカ
オリンクレー(NUクレー;エンゲルハード製)30
部、スチレン−ブタジエン共重合ラテックス(JSR0
693;日本合成ゴム製)15部を配合し、塗工液濃度
30%に調整し、エアーナイフコーターで塗工量10g
/m2となるようように裏面塗工層を塗工乾燥し、線圧
200Kg/c mでスーパーカレンダー仕上げをして
比較例3とした。
【0027】比較例4 比較例2のシートの裏面に、比較例3と同様にして裏面
塗工層を塗工乾燥し、線圧180Kg/cmでスーパー
カレンダー仕上げをして比較例4とした。
【0028】比較例5 坪量35g/m2の上質紙を原紙とし、インク受理層に
合成非晶質シリカ(ファインシールX37B;徳山曹達
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117;
クラレ製)40部を配合し、塗工液濃度15%に調節
し、エアーナイフコーターで塗工量10g/m2となる
ようにインク受理層を塗工乾燥後、裏面へフリューデッ
クスで加湿処理水分量が1.0%となるように処理を行
ない乾燥し、線圧200g/cmでスーパーカレンダー
仕上げを行ない比較例5とした。
【0029】比較例6 坪量220g/m2の上質紙を原紙に使用した以外は、
比較例5と同様にして比較例6とした。
【0030】実施例1〜3 比較例1のシートの裏面に、加湿処理水分量が0.5
%,1.0%,1.5%となるように処理を行ない乾燥
し、線圧200Kg/cmでスーパーカレンダー仕上げ
を行ない実施例1〜3とした。
【0031】実施例4 坪量150g/m2の上質紙を原紙に使用した以外は、
比較例5と同様にして実施例4とした。
【0032】実施例5 坪量40g/m2の上質紙を原紙とし、インク受理層に
合成非晶質シリカ(ファインシールX37B;徳山曹達
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117;
クラレ製)40部を配合し、塗工液濃度15%に調節
し、エアーナイフコーターで塗工量10g/m2となる
ようにインク受理層を塗工乾燥後、裏面への加湿処理水
分量が1.0%となるように処理を行ない、次いで、裏
面にデラミネーテッドカオリンクレー(NUクレー;エ
ンゲルハード製)100部、スチレン−ブタジエン共重
合ラテックス(JSR0693;日本合成ゴム製)15
部を配合し、塗工液濃度30%に調整し、エアーナイフ
コーターで塗工量10g/m2となるようように裏面塗
工層を塗工乾燥し、線圧180Kg/cmでスーパーカ
レンダー仕上げをして実施例5とした。
【0033】実施例6 坪量100g/m2の上質紙を原紙とし、インク受理層
に合成非晶質シリカ(ファインシールX37B;徳山曹
達製)100部、ポリビニルアルコール(PVA11
7;クラレ製)40部を配合し、塗工液濃度15%に調
節し、エアーナイフコーターで塗工量25g/m2とな
るようにインク受理層を塗工乾燥後、裏面への加湿処理
水分量が1.5%となるように処理を行ない、次いで、
裏面にデラミネーテッドカオリンクレー(NUクレー;
エンゲルハード製)100部、スチレン−ブタジエン共
重合ラテックス(JSR0693;日本合成ゴム製)1
5部を配合し、塗工液濃度30%に調整し、エアーナイ
フコーターで塗工量5g/m2となるようように裏面塗
工層を塗工乾燥し、線圧180Kg/cmでスーパーカ
レンダー仕上げをして実施例6とした。
【0034】実施例7 比較例3のシートのインク受理層塗工乾燥後、裏面への
加湿処理水分量が1.0%となるように処理を行ない実
施例7とした。
【0035】実施例8 比較例4のシートのインク受理層塗工乾燥後、裏面への
加湿処理水分量が1.5%となるように処理を行ない実
施例8とした。
【0036】実施例9 坪量100g/m2の上質紙を原紙として、シートの裏
面に、加水ハロイサイト(伊那カオリン;大春化学工業
製)70部、デラミネーテッドカオリンクレー(NUク
レー;エンゲルハード製)30部、スチレン−ブタジエ
ン共重合ラテックス(JSR0693;日本合成ゴム
製)15部を配合し、塗工液濃度30%に調整し、エア
ーナイフコーターで塗工量10g/m2となるようよう
に裏面塗工層を塗工乾燥後し、表面のインク受理層に合
成非晶質シリカ(ファインシールX37B;徳山曹達
製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117;
クラレ製)40部を配合し、塗工液濃度15%に調節
し、エアーナイフコーターで塗工量10g/m2となる
ようにインク受理層を塗工乾燥後、裏面に加湿処理水分
量が0.5%となるように処理を行い乾燥し、線圧20
0Kg/cmでスーパーカレンダー仕上げをして実施例
9とした。
【0037】実施例10 実施例9のシートのインク受理層塗工乾燥後、裏面への
加湿処理水分量が1.0%となるように処理を行ない実
施例10とした。
【0038】実施例11〜13 裏面塗工層の塗工量を6g/m2にした以外は、実施例
8と同様にし、インク受理層塗工乾燥後、裏面への加湿
処理水分量が0.5%,1.0%,2.5%となるよう
に処理をおこない実施例11〜13とした。
【0039】表1に、塗工順序、塗工量及び加湿水分量
を、表2に上記シートの測定結果を示した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】表2中、A:カールが絶対値で0〜5 m
m 良好、B:カールが絶対値で5〜10mm 実用
上問題なし、C:カールが絶対値で10mm以上 実用
上問題あり、を表わす。
【0043】比較例1,2,5,6、実施例1〜4で明
らかなように、支持体の坪量が40〜200g/m2
範囲であり、インク受理層の反対面に加湿処理を行なう
ことにより広範囲の環境下でのカールが改善される。
【0044】また、比較例3,4、実施例5〜13の結
果よりインク受理層塗工乾燥後に、裏面へ加湿処理を行
なった両面塗工紙では、塗工順序に関係なく、インク受
理層と裏面塗工層の塗工量比が特定の範囲にあれば、広
範囲の環境下でのカールが抑制できる。
【0045】
【発明の効果】インクジェット記録シートの製造方法に
おいて、少なくとも1層のインク受理層を設けたインク
ジェット記録シート又は、その反対面に裏面塗工層を有
する両面塗工インクジェット記録シートの製造工程にお
いて、インク受理層塗工乾燥後、次工程に移行する間で
その反対面に、紙1m2当りの重量に対し、0.1〜
2. 5重量%の加湿処理を行なうことで、広範囲の環
境下でのカールを抑制することができる。また、カール
による紙切れがなくなり操業上問題なく製造することが
出来る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−94692(JP,A) 特開 昭62−133198(JP,A) 特開 平3−38375(JP,A) 特開 平2−270588(JP,A) 特開 平4−49085(JP,A) 特開 昭62−162586(JP,A) 特開 平4−64482(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B41J 2/01

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の片面(A面)に、少なくとも
    1層以上のインク受理層を設けたインクジェット記録シ
    ートの製造工程において、A面の塗工乾燥後、B面に加
    湿処理を行ない、該加湿処理における水分量が紙1m2
    当りの重量に対し、0.1〜2.5重量%の範囲である
    ことを特徴とするインクジェット記録シートの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 該支持体の坪量が40〜200g/m 2
    の範囲である請求項1記載のインクジェット記録シート
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 支持体上の片面(A面)に、少なくとも
    1層以上のインク受理層を設け、その反対面(B面)に
    裏面塗工層を有する両面塗工インクジェット記録シート
    の製造工程において、A面の塗工乾燥後、次工程に移行
    する間でB面に加湿処理を行ない、該加湿処理における
    水分量が紙1m2当りの重量に対し、0.1〜2.5重
    量%の範囲であることを特徴とするインクジェット記録
    シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 該記録シートの塗工順序がA面塗工乾燥
    後、B面塗工を行なう請求項記載のインクジェット記
    録シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 該記録シートの塗工順序がB面塗工乾燥
    後、A面塗工を行なう請求項記載のインクジェット記
    録シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 該A、B面の塗工量比がA/B=1/4
    〜4/1である請求項3、4または5記載のインクジェ
    ット記録シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 該支持体の坪量が40〜200g/m2
    の範囲である請求項3、4、5または6記載のインクジ
    ェット記録シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 該A面塗工層が多孔性無機顔料を主体と
    し、該B面塗工層が加水ハロイサイトを主体とする請求
    3、4、5、6または7記載のインクジェット記録シ
    ートの製造方法。
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