JP3198173B2 - インクジェット記録シート - Google Patents

インクジェット記録シート

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JP3198173B2
JP3198173B2 JP33613792A JP33613792A JP3198173B2 JP 3198173 B2 JP3198173 B2 JP 3198173B2 JP 33613792 A JP33613792 A JP 33613792A JP 33613792 A JP33613792 A JP 33613792A JP 3198173 B2 JP3198173 B2 JP 3198173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録シ
ートに関するものであり、特に、該シートの経時的な黄
変化を防止し、印字濃度が高く、インク吸収の早い、色
彩性に優れたインクジェット記録シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録
シートに付着させ、画像・文字などの記録を行なうもの
であるが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターン
の融通性が大きい、現像−定着が不要等の特徴があり、
漢字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置として
種々の用途に於いて急速に普及している。更に、多色イ
ンクジェット方式により形成される画像は、製版方式に
よる多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して、
遜色のない記録を得ることが可能である。また、作成部
数が少なくて済む用途に於いては、写真技術によるより
も安価であることからフルカラー画像記録分野にまで広
く応用されつつある。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録シートとしては、通常の印刷や筆記に使われる上質
紙やコーテッド紙を使うべく、装置やインク組成の面か
ら努力が成されてきた。しかし、装置の高速化・高精細
化あるいはフルカラー化などインクジェット記録装置の
性能の向上や用途の拡大に伴い、記録シートに対しても
より高度な特性が要求されるようになった。即ち、当該
記録シートとしては、印字ドットの濃度が高く色調が明
るく鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドット
が重なった場合に於いてもインクが流れ出したり滲んだ
りしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上
に大きくなく、且つ周辺が滑らかでぼやけないこと等の
高い画像再現性が要求される。
【0004】このような要求に対して、従来からいくつ
かの提案がなされてきた。例えば支持体表面にシリカ系
顔料を主成分とした空隙層となるインク受理層を設け
て、インク吸収性を向上させる工夫がなされてきた(特
開昭52-9074号公報、同58-72495号公報等)。このイン
ク受理層によってインク吸収性を上げ、高い印字ドット
濃度やインク滲みがない印字ドットを得るために、特開
昭55-51583号公報及び特開昭56-157号公報には、非膠質
シリカ粉末を配合する提案がある。さらに、色彩性や鮮
明性はインク中の染料のインク受理層に於ける分布状態
にあることに着目し、染料成分を吸着する特定の剤を用
いる提案(特開昭55-144172号公報)もなされてきた。
【0005】また、印字後の画像の保存性が要求される
ため、オゾン、日光、紫外光等によるインク中の着色剤
の変化に伴う色劣化を防止するため、活性の強いシリカ
に代えてカチオン性の水和アルミニウム酸化物を適用す
る試みがなされている(例えば、特開昭60-232990、特
開平2-198889等)。しかし、近年のビジュアル化に伴っ
て、高解像度と高色彩性が強く要求され、インクジェッ
ト記録装置は、単位面積当たりに多くのドットを印字す
るように変遷してきているため、該水和アルミニウム酸
化物で構成するインク受理層にも高いインク吸収性が要
求されている。しかし、この要求に対して、インク吸収
性の高いシリカ系の顔料を適用すると前記した画像の色
劣化の問題があることから、画像の色劣化とインク吸収
性は相反する特性として、両者の特性を最大限に出すこ
となく設計されてきた。
【0006】一方、インクジェット記録シートには、経
時的な該シートの黄変化という問題も無視できない。黄
変化とは、該シートが、外部から何らかの影響で黄色或
いは茶褐色に変色する現象である。黄変化が生じると、
該シートの美観を損なうばかりか、インクジェット記録
は、被記録媒体の色を白色度の高いものとして、色再現
性の設計を行っているから、印字された画像の色彩性の
低下が生じることになる。近年になって、印字後のイン
クジェット記録シートを保存する際に、クリアーファイ
ルやクリアーブックと呼ばれるポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン等で作られた袋に該シートを入
れる機会が多くなっている。また、粘着剤を塗布したプ
ラスチックテープや紙テープを使用することもある。し
かし、これらの袋やテープ等には、帯電防止剤、難燃
剤、着色剤、発泡剤、架橋剤、滑剤、軟化防止剤、老化
防止剤、可塑剤、酸化防止剤などが含有或いは表面にコ
ーティングされており、例えば、酸化防止剤として使用
されるフェノール系化合物が、黄変化発生の原因となっ
ている。特に、カチオン性水和アルミニウム酸化物を含
有するインク受理層からなるインクジェット記録シート
については、黄変化は顕著であり、黄変化防止は、最重
要課題である。
【0007】インクジェット記録シートは、記録後また
は記録前に上記の袋やテープ等と貼着または接触した
り、接触しなくても数mm〜数cm程度の距離で上記の
袋やテープ等と保存或いは保管されている。従って、上
記の袋やテープに含まれる、酸化防止剤に多用されるフ
ェノール系化合物が昇華などによってインクジェット記
録シートに吸着されると、吸着されたフェノール化合物
が、経時的に、酸化反応やラジカル反応等により、黄色
を発現するキノン構造を取るため、経時的な黄変化が進
む。このような機構により生じる黄変化は、画像の色再
現性を欠落させるため、良好な色再現性を特徴とするイ
ンクジェット記録シートには、黄変化防止は重要な課題
となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明の目的は、インクジェット記録シートに関するもの
であり、特に、該シートの経時的な黄変化を防止し、さ
らに、印字濃度が高く、インク吸収の速い、色彩性に優
れたインクジェット記録シートに関するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、インクジ
ェット記録シートについて、種々の研究を重ねた結果、
インク受理層中にカチオン性水和アルミニウム酸化物を
含有し、これに澱粉粒子を必須成分として併用すると本
発明の目的が達せられることを見い出した。即ち、本発
明は、支持体上に、少なくとも1層以上のインク受理層
を設けたインクジェット記録シートにおいて、該インク
受理層成分が、カチオン性水和アルミニウム酸化物及び
澱粉粒子からなることを特徴とするインクジェット記録
シートを提供するものである。
【0010】本発明は、カチオン性水和アルミニウム酸
化物を含有するインクジェット記録シートの印字濃度が
高く、インク吸収性が速く、色彩性に優れるという特徴
を生かしながら、澱粉粒子を該インク受理層中に含ませ
ることによって、欠点であったインクジェット記録シー
トの白紙部(印字されていない部分)の黄変化を抑制
し、さらに印字濃度が高く、インク吸収の速い、画像の
色彩性も向上させたインクジェット記録シートを得るこ
とができる。
【0011】水和アルミニウム酸化物には、バイヤー法
で得られるジブサイト、アルミン酸アルカリ溶液中への
炭酸ガスの吹き込みによって得られるバイアライト、ノ
ストラダイトの3水和物やアルミニウム塩とアルカリ、
アルミン酸アルカリと酸からの沈澱、アルミニウムアマ
ルガムからの加水分解、アルミニウムアルコキシドの加
水分解などから得られる無定型アルミナゲル、上記の3
水和物や無定型アルミナゲルを水熱処理して得られるベ
ーマイト、無定型アルミナゲルを水溶液中で25℃以上
で老化させて生成させるベーマイトゲル(擬ベーマイ
ト)の1水和物がある。
【0012】本発明に係るカチオン性水和アルミニウム
酸化物とは、上記の水和アルミニウム酸化物の内、水中
に分散した際に、該酸化物の表面電荷がカチオン性を呈
するものを指す。さらに、本発明に係るカチオン性水和
アルミニウム酸化物は、自ら構造粘性を発現する無定型
アルミナゲルやベーマイトゲル(擬ベーマイト)のよう
なゲル状物質を含み、これらのゲル状物質から、塩類を
除去し、ブロック状に乾燥し粉砕、或いはスプレー乾燥
によって粉末状にし、分級したたものも含まれる。これ
らの方法により得られたカチオン性水和アルミニウム酸
化物は、細孔直径50〜5000オングストロームの多
孔質構造を作る。本発明においては、インク受理層の塗
被組成物を該水和アルミニウム酸化物で構成することに
より、該塗被組成物を塗工乾燥すると、インク受理層
は、水分の殆どが除去されて、カチオン性を呈した不可
逆的な多孔質の固体となる。
【0013】本発明に係る澱粉粒子とは、とうもろこし
(コーンスターチ)、小麦、大麦、米、馬齢薯(じゃが
いも)、キャッサバ(タピオカ)、甘藷(さつまい
も)、サゴ等の原料から製造される。また、これらの原
料を化工した、次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤で酸化
して得られる酸化澱粉、塩酸や硫酸等で処理した酸処理
澱粉、酵素処理澱粉、過ヨウ素酸で反応させたジアルデ
ヒド澱粉、アセチル化澱粉、尿素燐酸化澱粉、燐酸化澱
粉等のエステル化澱粉、ヒドロキシアルキル化澱粉、カ
ルボキシアルキル化澱粉等のエーテル化澱粉、カチオン
化澱粉、ホルムアルデヒド架橋澱粉、エピクロルヒドリ
ン架橋澱粉、燐酸架橋澱粉等の架橋澱粉、アクリル酸、
アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリル酸エス
テル、酢酸ビニルなどのビニルモノマーやエポキシド、
エピスルフィド、イミン、ラクタム等の環式モノマーを
活性点をつくった澱粉に重合して得られるグラフト重合
澱粉等の化工澱粉粒子も含まれる。
【0014】これらの澱粉粒子の内、本発明においては
冷水可溶性が無いかほとんど無いものが好ましく、40
℃以下の水ではほぼ可溶性が無く、糊化開始温度が50
℃以上であることが望ましい。また、調液・塗工時の塗
工液の温度は、50℃未満とすることが望ましい。調液
・塗工時の塗工液の温度が、糊化温度より高い場合に
は、澱粉粒子が元の粒子形状を維持できず粒子内部まで
糊化してしまうため、調液・塗工時の塗工液が増粘して
塗工できなくなってしまったり、塗工できても記録シー
ト上で粒子形状を保持しないために目的を達成できな
い。本発明は、あくまでも、記録シートにおいて粒子形
状を維持したままの澱粉粒子が存在しなくてはならな
い。
【0015】澱粉粒子の粒子径は、特に制限は無いが、
体積平均粒子径1〜20μmの範囲が好ましい。粒子径
が小さすぎると、粒子間の空隙率と空隙量が下がりイン
クの吸収速度・吸収容量が低下する。重色印字では、イ
ンク量が多いと記録シート表面でインクが溢れて記録画
像の品位を著しく低下させる傾向にある。逆に粒子径が
大きすぎると、記録シート表面の表面粗さが粗くなりす
ぎてフェザリングが発生し、記録ドット形状が悪化し、
記録画像の品位を著しく低下させる傾向にある。このた
め、インク液滴径、記録密度等に応じて、澱粉品種の選
択、分級処理・粉砕処理等所望の粒子径の澱粉粒子を選
択する必要がある。澱粉原料から製造される澱粉粒子
(未化工、未分級粉砕処理)の平均粒径は、例えば、コ
ーンスターチでは平均15μm(6〜25μm程度)、
小麦澱粉では平均小粒が6μm、大粒が25μm(2〜
40μm程度)、米澱粉平均5μm(1〜10μm程
度)、馬齢薯澱粉平均40μm(2〜100μm程
度)、タピオカ澱粉平均20μm(4〜35μm程
度)、サゴ澱粉平均30μm(10〜65μm程度)で
ある。
【0016】澱粉粒子は、通常大気中で12〜17%程
度の水分を保持して平衡状態を保っている。また、吸水
すると膨潤し、脱水すると収縮し粒子径が変化する。
又、澱粉粒子は、微細な多孔質組織であるため一般には
可逆的に40〜60%程度の水を吸水−脱水する。米澱
粉は、この中にあって、78〜80%の水を吸収する。
化工澱粉粒子には、更に高い吸水量を示すものもある。
これらの澱粉の特性等に関しては、「澱粉科学ハンドブ
ック」(昭和52年7月20日、朝倉書店発行、二國二
郎監修)にも述べられている。
【0017】本発明に係る支持体とは、LBKP、NB
KP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、
CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の
古紙パルプ、等の木材パルプと従来公知の顔料を主成分
として、バインダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向
上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種
以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワ
イヤ抄紙機等の各種装置で製造された原紙、さらに原紙
に、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプレスや
アンカーコート層を設けた原紙や、それらの上にコート
層を設けたアート紙、コート紙、キャストコート紙等の
塗工紙も含まれる。このような原紙及び塗工紙に、その
ままインク受理層を設けても良いし、平坦化をコントロ
ールする目的で、マシンカレンダー、TGカレンダー、
ソフトカレンダー等のカレンダー装置を使用しても良
い。
【0018】また、支持体としては、上記の原紙上にポ
リオレフィン樹脂層を設けても良いし、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、
ポリウレタン等の合成樹脂やこれらの混合物のフィルム
材や、該合成樹脂を繊維化して成型したシートも含まれ
る。
【0019】本発明のインク受理層は、該水和アルミニ
ウム酸化物で構成されるが、インクジェット記録シート
の用途及び要求に合わせた特性により、他の顔料を併用
しても良い。また、必要に応じて、バックコート層を設
けても良い。インク受理層、バックコート層、支持体に
適用できる顔料としては、公知の白色顔料を1種以上用
いることができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質
炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭
酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ
土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シ
リカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベー
マイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼ
オライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸
化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチ
ックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、
ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン
樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
【0020】本発明のインク受理層は、乾燥塗工量が1
0g/m2以下であれば、バインダーを入れなくても澱粉
粒子の一部が糊化して強度を発現させるが、用途に応じ
て、必要で有れば、ポリビニルアルコール、酢酸ビニ
ル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘
導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリ
ビニルアルコール等の水溶性高分子バインダー;無水マ
レイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチル
メタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系
共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリ
ル酸エステルの重合体又は共重合体、アクリル酸及びメ
タクリル酸の重合体又は共重合体等のアクリル系重合体
ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系
重合体ラテックス;或いはこれらの各種重合体のカルボ
キシル基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体
ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹
脂系等の水性接着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリ
ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキ
ッド樹脂等の合成樹脂系接着剤が挙げられ、1種以上で
使用でき、これらのバインダーをバックコート層に適用
しても構わない。
【0021】また、該インク受理層には、その他の添加
剤として、顔料分散剤、増粘剤、染料定着剤、流動性改
良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色
染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾
燥紙力増強剤等を適宜配合することもでき、これらをバ
ックコート層に適用しても構わない。
【0022】インク受理層、バックコート層を塗工及び
含浸する方法は、各種ブレードコータ、ロールコータ、
エアーナイフコータ、バーコータ、ロッドブレードコー
タ、カーテンコータ、ショートドウェルコータ、サイズ
プレス等の各種装置をオンマシンあるいはオフマシンで
用いることができる。また、塗工又は含浸後には、マシ
ンカレンダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、
ソフトカレンダー等のカレンダーを用いて仕上げても良
い。
【0023】本発明で云う水性インクとは、着色剤、液
媒体、その他の添加剤からなる記録液体である。着色剤
としては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染
料或は食品用色素等の従来公知の水溶性染料が挙げられ
る。
【0024】水性インクの溶媒としては、水及び水溶性
の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルア
ルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、 sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール等
の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセト
ン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトンアルコ
ール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2,6 −ヘキサントリオール、チ
オジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレング
リコール等のアルキレン基が2〜6個のアルキレングリ
コール類;グリセリン、エチレングリコールメチルエー
テル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エー
テル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等の
多価アルコールの低級アルキルエーテル類等が挙げられ
る。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレ
ングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
エチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テルが好ましい。その他の添加剤としては、例えば、P
H調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張
力調整剤、湿潤剤、界面活性剤、及び防錆剤等が挙げら
れる。
【0025】本発明におけるインクジェット記録シート
は、インクジェット記録シートとしての使用に留まら
ず、記録時に液状であるインクを使用するどのような記
録シートとして用いてもかまわない。例えば、熱溶融性
物質、染顔料などを主成分とする熱溶融性インクを樹脂
フィルム、高密度紙、合成紙などの薄い支持体上に塗布
したインクシートを、その裏面より加熱し、インクを溶
融させて転写する熱転写記録用受像シート、熱溶融性イ
ンクを加熱溶融して微小液滴化、飛翔記録するインクジ
ェット記録シート、油溶性染料を溶媒に溶解したインク
を用いたインクジェット記録シート、光重合型モノマー
及び無色または有色の染顔料を内包したマイクロカプセ
ルを用いた感光感圧型ドナーシートに対応する受像シー
トなどが挙げられる。
【0026】これらの記録シートの共通点は、記録時に
インクが液体状態である点である。液状インクは、硬
化、固化又は定着までに、記録シートのインク受理層の
深さ方向又は水平方向に対して浸透又は拡っていく。上
述した各種記録シートは、それぞれの方式に応じた吸収
性を必要とするもので、本発明のインクジェット記録シ
ートを上述した各種の記録シートとして利用しても何ら
構わない。更に、複写機・プリンター等に広く使用され
ている電子写真記録方式のトナーを加熱定着する記録シ
ートとして、本発明におけるインクジェット記録シート
を使用しても構わない。
【0027】
【作用】本発明は、カチオン性水和アルミニウム酸化物
を含有するインク受理層に、必須成分として、澱粉粒子
を適用することによって、黄変化を抑制し、印字濃度が
高く、色彩性の良好なインクジェット記録シートを得る
ことができる。該水和アルミニウム酸化物を含有すると
印字後の画像の色劣化が少ないという特徴がある反面、
袋やテープ等に含まれる酸化防止剤の昇華等による吸着
によって、経時の黄変が問題となる。また、澱粉粒子を
配合しないと該シートの黄変化を抑制することができな
い。本発明における澱粉粒子の作用については定かでな
いが、以下のことが推測される。
【0028】澱粉粒子は、該インク受理層における塗被
組成物中では、水中に分散され、塗工または含浸後の乾
燥時に固定化される。従って、乾燥過程においては、塗
被組成物の水や澱粉粒子に含有される水の影響を受け
て、澱粉粒子の一部が糊化し、フィルム化してバインダ
ーとしての機能が働くと考えられる。事実、インク受理
層の塗工量が少ない領域においては、澱粉粒子のみで十
分な接着強度を有するインク受理層が得られる。この澱
粉粒子のフィルム化により、該水和アルミニウム酸化物
の表面を覆うため、前記した黄変化の原因となる化合物
がインク受理層に浸透して吸着することを軽減するため
に、黄変化の問題が抑制されると考えられる。
【0029】澱粉粒子のフィルム化により、インク受理
層の空隙が減少して、インク浸透の妨げになるように思
われるが、該澱粉粒子は、フィルム化した部分と多孔質
部分を有するため、該多孔質部分がインクの吸収性を向
上させるために、インク受理層にインクをホールドする
ことにより、印字濃度の向上が得られると考えられる。
さらに、水和アルミニウム酸化物が、カチオン性を呈し
ているので、アニオン性を呈するインクと電気的な反応
によって、インクの定着性を向上させるのに加えて、多
孔質の水和アルミニウム酸化物では、空隙が増大するた
めに、本発明の効果をより高いものにすることができ
る。
【0030】一方、澱粉粒子を高温で処理して、完全に
糊化させたり、他の水溶性高分子バインダーを配合する
と黄変化は向上するが、インク受理層の空隙が塞がれる
ため、インクの浸透が遅くなり、ドット径の肥大化やイ
ンクジェット記録装置内でドットが擦れて地汚れと呼ば
れる非画線部を汚す問題の発生がある。しかし、このよ
うな場合でも澱粉粒子を配合することにより、ドット径
の肥大化や地汚れの問題は軽減できる。
【0031】本発明に係るインク受理層に適用する該水
和アルミニウム酸化物WAと該澱粉粒子WSの重量比(W
A/WS)は、1/10〜10/1、好ましくは、1/1
0〜2/1であり、1/10未満では、印字濃度の低下
が生じて色彩性の悪化があり、さらには印字されたイン
クの浸透が遅くなり、インクがインク受理層の面方向へ
拡散してドット径が肥大化したり、地汚れの問題が発生
する。また、10/1を超えると、黄変化に対する該澱
粉粒子の効果が得られ難くなる。
【0032】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
又、実施例に於いて示す「部」及び「%」は、特に明示
しない限り重量部及び重量%を示す。
【0033】実施例1 支持体は、LBKP(濾水度400mlcsf)80部
とNBKP(濾水度450mlcsf)20部から成る
木材パルプ100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重
質炭酸カルシウム/タルクの比率が30/35/35の
顔料25部、市販アルキルケテンダイマー0.10部、
市販カチオン系(メタ)アクリルアミド0.03部、市
販カチオン化澱粉0.8部、硫酸バンド0.4部を調成
後、長網抄紙機を用いて坪量90g/m2で抄造した。
【0034】インク受理層は、支持体表面に塗設した。
インク受理層の塗被組成物は、アルミナヒドロゲルから
作成した平均二次粒子径4μmのキセロゲル(多孔質の
カチオン性水和アルミニウム酸化物)を50部、糊化さ
せない澱粉粒子(米澱粉;ミクロパール:島田化学工業
株式会社製)を50部とした。該塗被組成物の固形分濃
度を13%として、エアーナイフコータにより、乾燥塗
工量5g/m2となるように、塗工・乾燥後、実施例1と
同じ条件でカレンダー処理を行い、実施例1のインクジ
ェット記録シートを得た。
【0035】実施例2 支持体は、実施例1と同様に得た。インク受理層の塗被
組成物は、実施例1と同じカチオン性水和アルミニウム
酸化物を100部、糊化させない実施例1と同じ澱粉粒
子を50部とした。該塗被組成物の固形分濃度を13%
として、エアーナイフコータにより、乾燥塗工量5g/
m2となるように、塗工・乾燥後、実施例1と同じ条件で
カレンダー処理を行い、実施例2のインクジェット記録
シートを得た。
【0036】実施例3 支持体は、実施例1と同様に得た。インク受理層の塗被
組成物は、カチオン性水和アルミニウム酸化物(Cat
aloid AS−1:触媒化成工業株式会社製)を5
0部、糊化させない実施例1と同じ澱粉粒子を50部と
した。該塗被組成物の固形分濃度を13%として、エア
ーナイフコータにより、乾燥塗工量5g/m2となるよう
に、塗工・乾燥後、実施例1と同じ条件でカレンダー処
理を行い、実施例3のインクジェット記録シートを得
た。
【0037】実施例4 支持体は、実施例1と同様に得た。インク受理層の塗被
組成物は、カチオン性水和アルミニウム酸化物(Cat
aloid AS−2:触媒化成工業株式会社製)を5
0部、糊化させない実施例1と同じ澱粉粒子を50部と
した。該塗被組成物の固形分濃度を13%として、エア
ーナイフコータにより、乾燥塗工量5g/m2となるよう
に、塗工・乾燥後、実施例1と同じ条件でカレンダー処
理を行い、実施例4のインクジェット記録シートを得
た。
【0038】実施例5 支持体は、実施例1と同様に得た。インク受理層の塗被
組成物は、カチオン性水和アルミニウム酸化物(Cat
aloid AS−3:触媒化成工業株式会社製)を5
0部、糊化させない実施例1と同じ澱粉粒子を50部と
した。該塗被組成物の固形分濃度を13%として、エア
ーナイフコータにより、乾燥塗工量5g/m2となるよう
に、塗工・乾燥後、実施例1と同じ条件でカレンダー処
理を行い、実施例5のインクジェット記録シートを得
た。
【0039】比較例1 支持体は、実施例1と同様に得た。インク受理層の塗被
組成物は、実施例1と同じカチオン性水和アルミニウム
酸化物を100部、実施例1と同じ澱粉粒子を水中で分
散後熱処理により糊化させたものを50部とした。該塗
被組成物の固形分濃度を10%として、エアーナイフコ
ータにより、乾燥塗工量5g/m2となるように、塗工・
乾燥後、実施例1と同じ条件でカレンダー処理を行い、
比較例1のインクジェット記録シートを得た。
【0040】比較例2 支持体は、実施例1と同様に得た。インク受理層の塗被
組成物は、実施例1と同じカチオン性水和アルミニウム
酸化物を100部、ポリビニルアルコール(PVA11
7:クラレ株式会社製)を20部とした。該塗被組成物
の固形分濃度を10%として、エアーナイフコータによ
り、乾燥塗工量5g/m2となるように、塗工・乾燥後、
実施例1と同じ条件でカレンダー処理を行い、比較例2
のインクジェット記録シートを得た。
【0041】比較例3 支持体は、実施例1と同様に得た。インク受理層の塗被
組成物は、実施例1と同じカチオン性水和アルミニウム
酸化物を100部、ポリビニルアルコール(PVA11
7:クラレ株式会社製)を50部とした。該塗被組成物
の固形分濃度を10%として、エアーナイフコータによ
り、乾燥塗工量5g/m2となるように、塗工・乾燥後、
実施例1と同じ条件でカレンダー処理を行い、比較例2
のインクジェット記録シートを得た。
【0042】実施例1〜5及び比較例1〜3の評価結果
を表1に示す。本発明の目的である黄変化、印字濃度、
インク吸収性は、以下の方法で評価した。
【0043】<黄変化>4,4'-Methylene-bis(2,6-di-t-
butyl phenol)を1%溶解したIPA(イソプロピルア
ルコール)溶液を、数滴ピペットで滴下し、各サンプル
のインク受理層面に吸収させた。その後、市販のポリプ
ロピレン製フィルムに入れ、1週間室内で放置した。色
差計(CR−100:ミノルタカメラ株式会社製)を用
いて、各サンプルの滴下直後及び放置後の色度b*(C
IE1976準拠)の差の絶対値△b*を測定した。△
*が10を超えると黄変化が問題となるインクジェッ
ト記録シートであることを示す。
【0044】<印字濃度>インクジェットプリンター
(IO−720:シャープ株式会社製)により、ブラッ
クインクを印字して、印字濃度を光学濃度で測定した。
数値の高い法が印字濃度は高いことを示す。
【0045】<インク吸収性>シアンインク、マゼンタ
インク、イエローインク、ブラックインクの4色のイン
クから成る重色ドットを印字後、すぐに印字面に白紙を
押し当てて、白紙に転写されたインク状態を目視により
下記基準で判定した。許容できるレベルは、A及びBで
ある。 A:インクの転写は確認されず、インク吸収性は良好で
ある。 B:僅かにインクの転写が確認されるが、ドット径の肥
大化や地汚れには至らない。 C:インクの転写が白紙全面にあり、ドット径の肥大化
や地汚れとなる。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】以上から明らかなように、カチオン性水
和アルミニウム酸化物を含むインク受理層に、糊化して
いない澱粉粒子を適用するすることによって、黄変化、
印字濃度、インク吸収性に優れたインクジェット記録シ
ートが得られる。一方、糊化した澱粉や他の水溶性バイ
ンダーを代替えとして適用するとインク吸収性が低下
し、それを改良するために適用量を減らすと黄変性の悪
化が生じることになる。しかし、印字濃度は、糊化して
ない澱粉粒子の効果の高いことが判る。即ち、本発明に
よれば、該シートの経時的な黄変化を防止し、さらに、
印字濃度が高く、インク吸収の早い、色彩性に優れたイ
ンクジェット記録シートを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−277481(JP,A) 特開 昭60−232990(JP,A) 特開 昭55−51583(JP,A) 特開 昭62−158084(JP,A) 特開 平5−169789(JP,A) 特開 平5−124330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B41J 2/01

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも1層以上のイン
    ク受理層を設けたインクジェット記録シートにおいて、
    該インク受理層成分が、カチオン性水和アルミニウム酸
    化物及び澱粉粒子からなることを特徴とするインクジェ
    ット記録シート。
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