JP3197448B2 - ピン継手の取付構造 - Google Patents

ピン継手の取付構造

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JP3197448B2 JP00039195A JP39195A JP3197448B2 JP 3197448 B2 JP3197448 B2 JP 3197448B2 JP 00039195 A JP00039195 A JP 00039195A JP 39195 A JP39195 A JP 39195A JP 3197448 B2 JP3197448 B2 JP 3197448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば多数接合され
て筒状のトンネル壁体を構成するセグメント等のコンク
リート構造物どうしを接合するためのピン継手を、その
コンクリート構造物の接合端面に取り付ける構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、丸棒状のピン継手を用いてコン
クリート製のセグメントどうしを接合させる構造の従来
例を示している。この場合、接合させるべき一方のセグ
メント(コンクリート構造物)1の接合端面1aに突出
させて取り付けたピン継手10を、他方のセグメント1
の接合端面1bに設けた凹状係止部材20に挿入かつ係
止させてセグメント1どうしを接合する構造になってい
る。
【0003】ピン継手10は、一端部にねじ部10aが
形成された均一径の棒状体で、接合端面1aに埋設され
た筒ねじ材であるインサート金具15にねじ部2aがね
じ込まれ、その状態で他端部側が接合端面1aより所定
長さ突出している。
【0004】一方の凹状係止部材20は、テーパ状の周
壁21aと平らな底部21bとからなるケーシング21
の中に、中空の挿入孔22aを有するくさび材22が弾
発部材24に挟まれて収納された構成である。くさび材
22は、軸方向に沿った分割面により複数(2〜4個程
度)のピース25に分かれるもので、接合端面1b側に
摺動可能で、その際にはピース25が互いに近寄って内
径(挿入孔22a)が絞られるようになっている。弾発
部材24は、内側に突出する中央突起部24aの周囲に
環状弾性部24bが形成されたものである。
【0005】セグメント1どうしを接合するには、単に
ピン継手10をくさび材22の挿入孔22aに挿入す
る。すると、ピン継手10の先端が弾発部材24の中央
突起部24aに当たってへこむと同時に環状弾性部24
bが各ピース25を接合端面1b側にスライドさせ、そ
の結果、各ピース25がピン継手10を挟み付けて係止
することによりなされる。その状態で、双方のセグメン
ト1の接合端面1a、1bが密接するよう設定されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】地中構造物は、土圧や
地震等により圧力を受けるのが常であり、この種の圧力
を上記セグメント1が受けると、継ぎ目(目地)にずれ
が生じる。また、継ぎ目のずれはセグメントの自重によ
っても生じる場合がある。このような継ぎ目をずらそう
とする圧力(応力)がかかると、上記ピン継手構造で
は、ピン継手10と凹状係止部材20との連結状態がき
わめて固定的であり部材保護のための緩衝作用が働かな
いので、たとえば応力がピン継手10からインサート金
具15を経てセグメント1に直接伝わり、インサート金
具15の周辺のコンクリートにクラックが発生するとい
った不具合が想定される。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、コンクリート構造物のクラック発生を未然に防ぎ
得るピン継手の取付構造を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するための手段として、一方の接合端面に突出させて取
り付けたピン継手を、他方の接合端面に設けた凹状係止
部材に挿入かつ係止させてコンクリート構造物どうしを
接合するにあたり、前記ピン継手を前記一方の接合端面
に取り付ける構造であって、前記接合端面に沿って設け
られ所定荷重を受けることにより弾性変形するプレート
と、該プレートの略中央に形成されたピン挿通孔と、ね
じ孔が前記ピン挿通孔に一致してプレートに固着された
ナット部材とを備えたホルダを前記一方の接合端面に設
置し、前記ピン挿通孔へ前記ピン継手の一端部を挿通さ
せて前記ナット部材にねじ込むことにより、前記ピン継
手が前記一方の接合端面から突出された状態に前記プレ
ートに固定され、前記継手ピンに作用する力を受けて前
記プレートが弾性変形することを特徴としている。
【0009】また、ナット部材の周囲に空洞を形成する
こと、あるいはナット部材を樹脂等の弾力を有する材料
でできたケースに嵌め込んだことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明のピン継手の取付構造によれば、コンク
リート構造物の継ぎ目にずれを生じさせる応力がかかる
と、その応力はプレートが変形することにより緩衝され
て直接コンクリートに働かず、クラック発生が未然に防
がれる。ピン継手を取り付ける取付部を、プレートの略
中央に形成したピン挿通孔とねじ孔をピン挿通孔に一致
させてプレートに固着したナット部材とで構成すれば、
構造がシンプルとなって製造しやすい。また構造におい
て、ナット部材の周囲に空洞を形成するかあるいはナッ
ト部材を樹脂等の弾力を有する材料でできたケースに嵌
め込めば、ナット部材の挙動が許容されプレートの変形
を阻害しない。
【0011】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1において図3と同一の構成要素については
同一の符号を付して説明を略す。本実施例は、前記イン
サート金具15に代えてホルダ30に前記ピン継手10
を取り付けており、この点が従来と異なっている。
【0012】そのホルダ30は、弾性変形可能なプレー
ト31と、プレート31の略中央に設けられた取付部3
2とを備えている。プレート31は鋼製で長方形状をな
し、中央に、ピン継手10が挿通可能なピン挿通孔33
が形成されている。プレート31の裏面となる一方の面
の両端部には、側板34が溶接止めされている。
【0013】取付部32は、前記ピン挿通孔33と、プ
レート31の裏面に固着されたナット部材36および有
底筒状のケース37とから構成される。ナット部材36
は、ねじ孔36aの一端側のみが開口する袋ナットで、
そのねじ孔36aにはピン継手10のねじ部10aがね
じ込み可能であり、そのねじ孔36aがピン挿通孔33
と同軸的に一致する状態でその開口縁部がプレート31
の裏面に溶接止めされている。
【0014】また、ケース37はナット部材36を覆っ
てその開口縁部がプレート31の裏面に溶接されてお
り、その状態で内面はナット部材36の外面とある程度
の空洞38が形成されている。このようにナット部材3
6およびケース37が溶接されたプレート31が、表面
を接合端面1aと面一とされてその接合端面1aの所定
位置に埋設されている。埋設する際には、側板34の外
面に上下2段にアンカー用の鉄筋39を溶接しておく。
また、ケース37の外面にグリス等の潤滑兼離型材を塗
布しておく。
【0015】ピン継手10をホルダ30に取り付けるに
は、そのねじ部10aを、プレート31のピン挿通孔3
3からナット部材36のねじ孔36aにねじ込んで係合
させる。この状態で、ねじ部10aとは反対側の他端部
側が接合端面1aより所定長さ突出する。
【0016】そして、セグメント1どうしを接合するに
は、前述と同様に、ピン継手10を単にくさび材22の
挿入孔22aに挿入することによりくさび材22が継手
ピン10を挟み付けて係止することによりなされる。
【0017】上記のようにしてピン継手10をホルダ3
0に取り付けることにより、土圧や地震等によりセグメ
ント1が圧力を受けて継ぎ目がずれる応力を受けると、
ホルダ30のプレート31の変形によりその応力が緩衝
される。応力は、セグメント1どうしを離間させる方向
に働く「離間応力」と、接合端面1a、1bに沿ってず
らす方向に働く「ずれ応力」との2つに大別される。離
間応力がかかった場合には、プレート31がピン継手1
0に相対的に引っ張られて接合端面1bから離れるよう
に変形する。また、ずれ応力がかかった場合には、プレ
ート31がピン挿通孔33を中心にたわんで変形する。
【0018】これらの変形は、プレート31の側板34
間にわたる部分に生じる。プレート31はセグメント1
のコンクリートに埋設されているものの、強固に結合さ
れてはおらず、前記応力を受けることによりコンクリー
トとの結合が失せて離間すなわち変形が可能になる。前
述のごとくケース37の外面に潤滑兼離型剤としてグリ
ス等を塗布する理由は、離間応力がかかったときにケー
ス37がコンクリートに結合してプレート31の変形を
阻害しないようにするためである。また、ずれ応力の際
には、ナット部材36とケース37との間に空洞38が
あってナット部材36の挙動が許容されることによりプ
レート31の変形が可能となっている。これらによりプ
レート31の損壊が回避される。
【0019】プレート31の強度(厚さ等に依存する)
は、セグメント1間に発生するずれを変形することによ
り緩衝し、かつ自身が損壊しない程度に設定され、変形
は弾性変形の範囲でとどまるか、あるいは塑性変形に達
してもよいかはいずれでもよい。
【0020】このように、セグメント1の継ぎ目にずれ
を生じさせる応力がホルダ30のプレート31が変形し
て緩衝されることにより、その応力は直接セグメント1
のコンクリートに働かず大幅に減衰し、コンクリートへ
のクラック発生が未然に防がれる。
【0021】図2は、本発明の他の実施例のホルダ40
を示している。この実施例では、一実施例のナット部材
36の代わりに、両端開口型の通常のナット部材41が
用いられ、また、ケース37の代わりに弾力を有する樹
脂でできたケース42が用いられ、ナット部材41が間
に空洞を存することなくケース42に嵌め込まれてい
る。
【0022】この実施例によれば、上記一実施例の空洞
38が果たしていた機能を、ケース42が果たす。すな
わち、上記ずれ応力がナット部材41にかかるとケース
42が弾力により変形し、それによってプレート31の
変形が可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のピン継手
の取付構造によれば、所定荷重を受けることにより弾性
変形するプレートと、該プレートの略中央に設けられた
取付部とを備えたホルダを一方のコンクリート構造物の
接合端面に設置し、取付部にピン継手の一端部を係合さ
せることを特徴とするもので、コンクリート構造物の継
ぎ目にずれを生じさせる応力がかかると、その応力はプ
レートが変形することにより緩衝されて大幅に減衰し、
その結果コンクリートへのクラック発生が未然に防がれ
るといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の側断面図である。
【図3】従来構造のピン継手構造の一例を示すで側断面
図である。
【符号の説明】
1…セグメント(コンクリート構造物)、1a、1b…
接合端面、10…ピン継手、20…凹状係止部材、30
…ホルダ、31…プレート、32…取付部、33…ピン
挿通孔、36、41…ナット部材、38…空洞、42…
ケース。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 信夫 東京都千代田区神田司町2−3 株式会 社大林組 東京本社内 (72)発明者 岡本 章司 東京都千代田区神田司町2−3 株式会 社大林組 東京本社内 (56)参考文献 実開 昭52−153323(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 5/00 - 5/12 F16B 37/04 E21D 11/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の接合端面に突出させて取り付けた
    ピン継手を、他方の接合端面に設けた凹状係止部材に挿
    入かつ係止させてコンクリート構造物どうしを接合する
    にあたり、前記ピン継手を前記一方の接合端面に取り付
    ける構造であって、前記接合端面に沿って設けられ 所定荷重を受けることに
    より弾性変形するプレートと、該プレートの略中央に
    成されたピン挿通孔と、ねじ孔が前記ピン挿通孔に一致
    してプレートに固着されたナット部材とを備えたホルダ
    を前記一方の接合端面に設置し、前記ピン挿通孔へ前記
    ピン継手の一端部を挿通させて前記ナット部材にねじ込
    むことにより、前記ピン継手が前記一方の接合端面から
    突出された状態に前記プレートに固定され、前記継手ピ
    ンに作用する力を受けて前記プレートが弾性変形するこ
    とを特徴とするピン継手の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ナット部材の周囲に空洞が形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のピン継手の取付
    構造。
  3. 【請求項3】 前記ナット部材が樹脂等の弾力を有する
    材料でできたケースに嵌め込まれていることを特徴とす
    る請求項1記載のピン継手の取付構造。
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JP6161323B2 (ja) * 2013-02-26 2017-07-12 大成建設株式会社 シールドトンネルのセグメント構造体
JP6172599B2 (ja) * 2013-04-08 2017-08-02 日本ヒューム株式会社 セグメントの継手構造
CN110777949A (zh) * 2019-10-29 2020-02-11 武汉市市政建设集团有限公司 推压紧固式公头锁止可调芯接头及装配式建造构件

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