JP3196911B2 - 画像読取装置の黒レベル調整方法 - Google Patents

画像読取装置の黒レベル調整方法

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JP3196911B2 JP11063393A JP11063393A JP3196911B2 JP 3196911 B2 JP3196911 B2 JP 3196911B2 JP 11063393 A JP11063393 A JP 11063393A JP 11063393 A JP11063393 A JP 11063393A JP 3196911 B2 JP3196911 B2 JP 3196911B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取装置の黒レベ
ル調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置の読取特性の調整として、
「ゲイン調整」「ダークレベル調整」「シェーディング
補正」の3つがあり、それぞれ 「ゲイン調整」・・・読取原稿の白レベルに合わせて、
A/D変換器の入力レベルを粗調整し、A/D変換入力
が大きすぎて飽和したり、逆に小さすぎてA/Dでの量
子化が粗くなりすぎることを防止する。 「ダークレベル調整」・・・読取原稿の黒に対応する出
力が、画像読取装置の出力の黒レベルと一致するよう
に、微調整する。 「シェーディング補正」・・・照明や、センサ感度ムラ
に起因する読取出力のムラを補正するとともに、読取原
稿の白レベルと画像読取装置の出力の白レベルと一致す
るよう微調整する。 という役割を持っている。
【0003】従来、例えば特開平2−192263号公
報に記載された画像読取装置において、1チップ内に3
色の読取画素を持ち、A3短手の読取エリアを5チップ
に分割して読み取る5チップカラー密着センサを使用し
ていた。この方式ではチップとチップの間の継ぎ目の読
取特性を揃えるための読取ダーク補正として、アナログ
のオフセットを粗調整したあと、4ライン分の8ビット
ダーク採取データから、10ビットのダーク補正データ
を作りデジタル減算により補正を行っていた(以後この
画素毎のデジタルダーク補正をΔV−dark補正とい
う。このときのフローチャートを図4に示す。)。
【0004】この方式は精度が高いが、ダーク補正用の
ラインメモリを必要とし、また、5チップカラー密着セ
ンサのチップの間の継ぎ目を補正するためには10ビッ
トの補正のための回路を使用しなければならないことか
ら、コストアップにつながるという問題があった。
【0005】その後、1個のセンサパッケージ内にRG
B3ラインの読取素子を持ち、読取エリア全体を1チッ
プ/1色で読み取る構成のカラーセンサが普及した(特
開昭63−122356号公報参照)。これは、読取エ
リア内にチップの継ぎ目を持たないため、センサ内のダ
ークレベル不均一を厳密に補正する必要が無くなった。
このため、この3ラインカラーセンサでは、ダーク補正
用のラインメモリが必要なくなり、アナログのオフセッ
ト調整によって1ラインの平均値を、所定の目標値に合
わせ込む調整で十分となる。
【0006】図4にΔV−dark補正の一例を示す。
ここでゲイン調整は、ランプ光量の低下や、光学系の汚
れに応じて更新されていくことが望ましく、例えばマシ
ンの電源立上げごとに自動ゲイン調整を行って、マシン
の状態の変化に対応させる。このとき、ゲイン調整をす
ることでダークレベルも若干変化するため、「ダークレ
ベル調整」も併せて更新する必要がある。このためには
「ゲイン調整」「ダークレベル調整」「シェーディング
補正」などの各補正をサービスマンによる調整でなく自
動化する必要がある。
【0007】ところで3ラインカラーセンサのデメリッ
トとして、光学系の集光効率が低くなることから、セン
サ出力を稼ぐためにセンサ内でのゲインを高くした結
果、5チップカラー密着センサに比べノイズが増える。
特にハロゲンランプを使用した場合のブルーはCCD
(電荷結合素子)出力が低く、アンプゲインを高くして
補っているためノイズが大きくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため、この種の読
取装置で黒レベルの熱的変動をキャンセルするために使
われる、センサの遮光画素群の出力をクランプする形式
のアナログビデオ信号処理回路では、黒レベルに重畳し
たノイズの影響で、1主走査ラインごとにクランプレベ
ルが変動するため、1ラインの信号をCPU(中央処理
装置)に取り込んだだけでは正確な黒レベル調整ができ
ない。
【0009】つまり従来使っていた、ΔV−dark補
正の前に行う黒レベルの粗調整をそのまま使い、単純に
目標設定範囲を小さくして(±2→±0.25)調整精
度を良くしようとした場合には、 1)周期的ノイズにより、数回のループで目標設定範囲
に収束せず自動調整が失敗してしまう。この場合、正常
動作の範囲でも、制御ソフトウエアがマシン異常と判断
して故障を表示してしまう。 2)逆にノイズの影響で、目標設定範囲に入ってなくて
も、誤判断により、設定フローを収束させてしまう場合
があり目指した黒レベルの設定精度が確保できない。 という問題点がある。
【0010】さらに、従来のアナログオフセットの調整
方法は、特開昭62−116064号公報、特開昭62
−235871号公報、特開昭63−122356号公
報及び特開昭63−122357号公報に記載されてい
るように、ハードの構成が主であり、ダークレベルの自
動調整は行っていない。特開平2−254855号公報
では、アナログオフセットを自動調整することが記載さ
れているものの、CPUでデータ採取してから、オフセ
ット電圧を設定するまでの具体的方法については開示さ
れていない。したがって、1ラインの信号全体がノイズ
の影響を受ける場合には適用できない。
【0011】そこで本発明が解決すべき課題は、データ
ライン間にノイズが重畳しているイメージセンサを使用
してもオフセットレベルを正確に設定することができ、
ノイズによる収束エラーが生じず、また回路定数が設計
値から若干ずれてもオフセットレベルを正確に設定する
ことができる方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、イメージセンサからのアナログ画像信号
をA/D変換してデジタル画像データを入力する画像読
取装置であって、前記アナログ画像信号をA/D変換器
に入力する段階でのアナログ信号のオフセット電圧レベ
ルを制御CPUから調整可能な機構をもつ装置におい
て、黒画像を読んでいる状態の1主走査ラインの信号を
A/D変換されたデジタルデータとして前記CPUに採
取する動作を複数回繰り返し、この複数ライン分のデー
タに基づいて、オフセットレベル調整を行う画像読取装
置の黒レベル自動調整方法であって、1ラインのデータ
採取ごとに、次の主走査ラインの読取を行う時のオフセ
ットレベル設定を決めるというサイクルを所定回数繰り
返し、各サイクルで求められたオフセットレベルを複数
用いた演算によって最終的に設定するオフセットレベル
を決定することを特徴とする。
【0013】
【作用】3ラインカラーセンサのように、ノイズの大き
いセンサに対して黒レベルの合わせ込みを行う場合、所
定ライン数の黒を読み取った主走査ラインの採取を行っ
てノイズをキャンセルし、そのデータに基づきオフセッ
ト設定レベルを調整する。そのため1ラインのデータを
採取するごとに、回路定数で決まる、「オフセット調整
用のD/A変換器の調整量と、A/D出力の変化量の関
係」の比例係数を使って、採取データが設定目標値に近
づくようにオフセット設定レベルを調整する。
【0014】この際、所定ライン数の主走査ラインの採
取を同じオフセット設定レベルで行い、オフセット設定
レベルを目標とするレベルに合わせようと大きく変更す
ると、設定誤差が大きくなる危険がある。このため、設
定されるべきオフセット設定レベルに近いレベルで主走
査ラインの採取を行うのが望ましい。つまり、このよう
なフローにより所定ライン数の採取を行う過程でライン
の採取データが設定目標値に近いレベルで採取されるの
で、精度の高いデータになる。
【0015】こうしてオフセット設定レベルを随時調整
しながら行った所定ライン数の採取過程を通じたオフセ
ット設定レベル平均値と所定回数採取したラインデータ
の平均値を使って、 オフセット設定レベルの決定値=(「オフセット調整用
のD/A変換器の調整量と、A/D出力の変化量の関
係」の比例係数)×{(所定回数採取したラインデータ
の平均値)−(設定目標値)}+(所定ライン数の採取
過程を通じたオフセット設定レベル平均値) の式によって、最終的に設定するオフセット設定レベル
を決めることができる。以上の手順を図3のフローチャ
ートに示す。
【0016】またある採取ラインに大きめのノイズが重
畳した場合には、その採取データをもとにして計算した
オフセット設定レベルが、ノイズの重畳が小さい採取ラ
インから計算したオフセット設定レベルに比べ、違った
数値となる。よって所定回数の「新しいオフセットレベ
ルの設定」→「ラインデータ採取」→「採取データと目
標値の差から新しいオフセットレベルを計算」の繰り返
しの過程で、新しいオフセットの計算値が最大になった
ときと最小になったときのライン採取データと採取時の
オフセット設定値を、「ノイズが重畳して正確なデータ
採取ができなかった。」または、「データ採取を行った
時のオフセットレベルが目標値から大きくズレていて、
計算誤差が大きかった」として平均採取データと平均オ
フセット設定から除いて計算を行い、より精度を高くす
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1にAGC(自動ゲインコントロ
ール)・AOC(自動オフセットコントロール)回路の
構成を示す。CCD10の出力は、実際は、RGB3色
×奇数/偶数の合計6チャンネルに分かれてCCD10
より出力されるが、図1ではそのうち、1色分を示す。
【0018】CCD10からの出力ビデオ信号は、奇数
/偶数の信号がそれぞれ、ゲインコントロール回路1
1,12、オフセットコントロール回路13,14を通
り、A/D変換器15,16で、アナログビデオ信号か
らデジタルビデオ信号に変換される。さらに、奇数/偶
数信号は、マージ回路17で1画素ごとに交互にマージ
され、1系統のデジタルビデオ信号に変換され、シェー
ディング補正・データ採取等を行うLSIであるSD1
8に入力される。SD18でのシェーディング調整によ
り、白補正,面内ムラ補正を終了し、完全な画像データ
となった後で色補正、解像度処理編集等の画像処理を行
う。IPS20へデータは送られる。
【0019】SD18の内部構成を図2に示す。CPU
21からのアドレス選択及び、モードレジスタ23に書
き込まれたデータの内容により、ビデオデータが流れる
経路を切り換えられる。
【0020】AGC・AOCを行うときのSD18の働
きについて述べる。モードレジスタ23の設定により、
1ライン区間の入力ビデオデータがスルーの状態で、ラ
インメモリ19に書き込まれるよう経路を設定し、ライ
ンメモリ19を書き込み状態にする。この際ラインメモ
リ19のアドレスは、SD18に内蔵されたアドレスカ
ウンタ24により、ビデオ信号に同期されてインクリメ
ントされ、1ライン分のビデオデータが書き込まれる。
こうして、スルーの設定にした場合は、乗算係数レジス
タ25に設定した数値との乗算を行う乗算器26はバイ
パスされる。書き込まれた1ライン分のビデオ信号は、
CPU21からのSD18の内部を通したアドレス指定
により、読み出される。
【0021】AGC・AOCの調整フローに際しては、
こうしてラインメモリ19から読み出されたビデオデー
タからCPU21は平均値などを計算し、これに基づい
て、ゲインコントロール回路11,12、オフセットコ
ントロール回路13,14に設定する値を決定する。
【0022】ゲイン/オフセットの設定は以下のように
行う。ゲインコントロール回路11,12、オフセット
コントロール回路13,14は、各々8ビットデータを
設定するレジスタとデジタル値をアナログ電圧に変換す
るD/A変換器(図示せず)を持っており、このアナロ
グ電圧によりゲイン/オフセットを調整する回路となっ
ている。本実施例では、ゲインコントロール回路・オフ
セットコントロール回路・レジスタ(図示せず)・D/
A変換器全体が1つのアナログLSIを構成している。
【0023】CPU21はSI1(LSI)22のレジ
スタのアドレス選択と、SI122から発生する選択信
号によって、ゲインコントロール回路/オフセットコン
トロール回路のD/A変換器のレジスタを選択し、ここ
にデータを書き込むことにより、ゲイン/オフセットを
変更することができる。
【0024】図5,図6のフローチャートに従って、ゲ
イン調整(AGC)およびオフセット調整(AOC)の
手順を述べる。
【0025】まず、ゲイン調整に先立って、原稿照明用
のランプを点灯させ、白色基準板を読み取るようにす
る。
【0026】次に、シェーディングデータ採取時に使用
する、図2のシェーディング乗算係数レジスタ26に設
定する値SHG(R,G,B)に応じて、シェーディン
グデータが飽和しないように、ゲイン調整の目標値を調
整する。
【0027】次に、不揮発性メモリ(以下NVMと略
す)に格納してあった、前回のゲインの値GaP(1〜
6)を初期値として読み出してくる。
【0028】この値を、あらかじめプログラムされた4
次式の係数値GTA(0〜4)を使ってゲイン調整レジ
スタの設定値AGC(1〜6)に変換し、ゲイン調整レ
ジスタに設定する。
【0029】この設定を行った時の白色基準板の読取デ
ータをラインメモリ19から、CPU21へ、16画素
ずつをまとめた64ブロックのデータを採取し、このう
ちの最大値をチャンネル毎に求め、x(1〜6)とす
る。
【0030】この採取データ目標値±10に入っている
かどうかを判断し、入っていない場合は、 GaP(1〜6)=GaP(1〜6)÷x(1〜6)×
収束目標値 とゲイン値GaP(1〜6)を書き換えて、所定回数こ
のフローを続ける。
【0031】こうして、ゲインの自動調整がされた後、
原稿照明用のランプを消灯し、図6に示すオフセット調
整のフローに入る。
【0032】まず、NVMに格納してあった前回のオフ
セット設定値AOCP(1〜6)を初期値として読み出
してきて、オフセット調整用のレジスタにセットする。
【0033】次に、ダーク状態の読取データを、ライン
メモリ19からCPU21へ読み出してきて、1読取ラ
インの平均値x(1〜6)を求める。
【0034】このx(1〜6)から、次回のループの設
定値CAL(1〜6)を、 CAL(1〜6)=−4.5×(x(1〜6)−10)+AOCP(1〜6) により求める。
【0035】この後、AOCP(1〜6)、x(1〜
6)のループ回数の平均を求めるために累積加算を行っ
ておく。
【0036】次に、AOCP(1〜6)=CAL(1〜
6)と代入し、AOCP(1〜6)をオフセット調整レ
ジスタにセットし、ループを8回繰り返す。
【0037】このループの中で、CAL(1〜6)の数
字の大小から、ノイズの重畳の度合いを判断し、CAL
(1〜6)が最小または最大となったときの、AOCP
(1〜6)とx(1〜6)とを記憶させておく。
【0038】8回のループのうち、CAL(1〜6)が
最大または最小となったときを除いた6回分のAOCP
(1〜6)とx(1〜6)の平均を、AOCAV(1〜
6)とxAV(1〜6)として、これを使って、最終的な
オフセット設定値 AOCP(1〜6)=−4.5×(xAV(1〜6)−10)+AOCAV(1〜6) となる。
【0039】このとき、xAV(1〜6)を使って、オフ
セット調整状態の判断を行い、目標値に対して、±2.
5に入っていれば、正常終了とし、目標値±9に入って
いれば、異常終了であるが、とりあえずコピーのとれる
状態として、NVMに入っているヒストリーデータのカ
ウントアップのみを行う。9以上の場合は、完全な故障
と判断する。
【0040】自動オフセットコントロールの過程を表1
の数値に従って、さらに詳しく説明する。
【0041】
【表1】
【0042】この例では、オフセット設定値を変更する
ことで、アナログビデオ信号をA/D変換してCPUに
採取した1ラインの採取データ平均値が10.0となる
よう合わせ込みを行っている。また実際には、RGBの
3色と偶奇の2系統の合計6チャンネルのオフセットを
設定するが簡単のため、1つのチャンネルについて説明
する。
【0043】ここで回路定数の設計値では、オフセット
設定値を1LSB(最小位ビット)変化させると、採取
データは0.21(1/4.5)LSB変化する。この
表1の例では設計値通りに回路ができていることを想定
している。またこの例では1ラインの採取データに±1
程度のノイズが重畳している場合を想定しており、表1
の採取データx(i)には実際にオフセット設定された
レベルに「採取データへのノイズの重畳分」で示したノ
イズ分が重畳している。ノイズが無い場合には、136
を設定すれば、1ラインの採取データ平均値が10.0
となる場合を想定している。
【0044】最初に、不揮発性メモリに入っているデー
タをロードし、オフセット調整用のレジスタに設定す
る。(AOCP(i))本実施例では、NVMには前回
のマシン立上げ時に決定したオフセットデータが入って
いる。表1の例では、マシンの状態を初期化した直後で
NVMに標準データの128が書かれている場合を想定
する。
【0045】このオフセット設定値において、アナログ
の1ラインの平均に−0.66のノイズが重畳してCP
Uに採取した1ラインの平均データxは7.56となっ
ている。この値からオフセット設定値をいくつを設定す
ればよいかを逆算すると、 (−(「比例係数」)×(「採取データ」−「目標
値」)+「オフセット設定値」−4.5×(7.56−
10.0)+128=139.0→139(次回のオフ
セット設定の計算値=CAL(i)) となり、2回目のループでのオフセット設定値を139
に決める。
【0046】2回目のフローではこの139をオフセッ
ト(AOCP(i)=CAL(i))として設定し、再
びデータ採取を行い、その結果のx(i)=9.90を
使って、3回目のオフセット設定値139を求める。
【0047】3回目のフローでは、この設定値139を
オフセットとして設定して再びデータ採取を行い、その
結果x(i)=11.07を使って4回目のオフセット
設定値134を求める。
【0048】順次このループを8回繰り返しオフセット
設定値AOCPと採取データx(i)を、8ラインデー
タ分累積加算し平均を求める。この過程でオフセット設
定値の計算値CAL(i)を順次モニタし、最小となっ
たループと最大となったループを、ノイズが採取データ
に最も多く重畳したループとしてそのデータを累積加算
値から減算したあと平均値を求めれば、突発的なノイズ
によりラインデータに異常があった場合の影響を除くこ
とができる。
【0049】実際のオフセット設定では、その採取デー
タにどれだけのノイズが載っているかを直接判断するこ
とができないのでオフセット設定値の計算値CAL
(i)を手掛かりにしている。採取データの、目標値か
らのズレをみた場合には、2回目のループのようにノイ
ズが大きくても、採取データが目標値に近い場合もある
し、逆に6回目のループのように、ノイズが小さくて
も、採取データが目標値から外れている場合もある。一
方、オフセット設定値の計算値CAL(i)の大小は、
オフセット設定値と採取データの2つの要素から計算し
たデータなので、その採取ループに重畳したノイズを示
したデータである。
【0050】こうして求まった136.16と採取デー
タの平均9.96を使って、 −4.5×(9.96−10.0)+136.16=136.32→136 と適切なオフセット設定値を決めることができる。
【0051】最後に、回路系等に故障がなくオフセット
設定が正常に終了したかどうかの判断を、採取データの
平均値xAV(i)(ここでは9.96)を使って判断す
る。正常なフローでは目標値近傍でオフセット設定を行
うので、目標値(10.0)に近い値が入るはずであ
る。
【0052】ここで回路が完全に故障している場合に
は、オフセット設定値を変更してもA/D入力レベルは
変化しなくなったり、A/D出力が0しかでない場合
で、xAV(i)が目標値±9に入らない場合として、マ
シンの動作を禁止し、サービスマンコールを表示する。
【0053】また、完全な故障ではないが、回路系の異
常なノイズのためxAV(i)が目標値±2.5に入らな
い場合には、とりあえずコピーのとれる状態と判断し、
異常が起こったことのみをヒストリーデータをカウント
アップすることで、記録しておく。
【0054】この表1の例のデータが順次採取された場
合、旧来のAOCの設定方法を使った場合、2回目のル
ープで採取データが10±0.25という収束目標に入
るため、3も違う設定値で合格判断をしてしまい、シャ
ドーで濃度0.1程度の読み取り誤差を生じてしまう。
【0055】表2の例は採取データにノイズの重畳はな
いが、オフセット設定値の1LSB変化に対し、採取デ
ータが0.29(1/3.5)LSB変化する(設計値
は0.22)設計値からずれた場合である。
【0056】
【表2】
【0057】この場合でも結果は136と適切なオフセ
ット設定がなされる。この場合、単純に8回ループの間
オフセット変更をせずに、8回ループの平均採取データ
からオフセット設定値を決定すれば、2回目のループの
値と同じ138が設定され、適切な設定値である136
からのズレが生じてしまう。このため、順次オフセット
値を変更しているメリットがここにある。
【0058】またD/AやA/Dの変換特性がリニアで
ない場合もあり、なるべく目標設定値(この場合13
6)に近いオフセット設定値を設定してデータ採取を行
った方が精度の高いデータ採取が行える。この意味で
も、順次オフセット設定値を変更していく本方式は有利
である。また、前回のオフセット設定値をNVMに残し
ておき次回の初期値とすることで、より設定値に近いオ
フセット設定値を設定して精度の高いデータ採取が行え
る。
【0059】またここでは、CAL(i)の計算を整数
で行っているが、これを小数点以下まで行ってこのCA
L(i)の平均をオフセットの最終設定値としても、本
実施例のようにAOC(i)とx(i)のそれぞれの平
均を求めてから前述の計算式により最終設定値を求めて
も同じ結果が得られる。
【0060】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば下記の
効果を奏する。 1)複数ラインの採取データを使うことでデータライン
間にノイズが重畳しているイメージセンサを使用して
も、オフセットレベルを正確に設定することができる。
【0061】2)従来方式では、オフセット設定を正確
にするため目標範囲を狭くすると、収束完了せずにエラ
ーになる場合があったが、本方式では、エラー判定を別
個に行うことができ、ノイズによる収束エラーが起きな
い。
【0062】3)単純に同じオフセット設定値で複数回
データ採取する方式では、回路定数が設計値からずれ、
初期設定値が最終設定値からずれている場合に設定エラ
ーが生じるが、本方式では、順次目標値に収束させなが
らデータ採取を行うので、こうしたエラーも生じない。
回路定数が設計値から若干ずれてもオフセットレベルを
正確に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係るシェーディング補正回路の詳細
を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る方法の手順を示すフローチャー
トである。
【図4】 従来の自動ゲイン/オフセット制御のフロー
チャートである。
【図5】 本発明における自動ゲイン/オフセット制御
のフローチャートのその1である。
【図6】 本発明における自動ゲイン/オフセット制御
のフローチャートのその2である。
【符号の説明】
10 CCD、11,12 ゲインコントロール回路、
13,14 オフセットコントロール回路、15,16
A/D変換器、17 マージ回路、18 SD、19
ラインメモリ、20 IPS、21 CPU、22
SI1、23 モードレジスタ、24 アドレスカウン
タ、25 シェーディング乗算係数レジスタ、26 乗
算器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサからのアナログ画像信号
    をA/D変換してデジタル画像データを入力する画像読
    取装置であって、前記アナログ画像信号をA/D変換器
    に入力する段階でのアナログ信号のオフセット電圧レベ
    ルを制御CPUから調整可能な機構をもつ装置におい
    て、 黒画像を読んでいる状態の1主走査ラインの信号をA/
    D変換されたデジタルデータとして前記CPUに採取す
    る動作を複数回繰り返し、この複数ライン分のデータに
    基づいて、オフセットレベル調整を行う画像読取装置の
    黒レベル自動調整方法であって、1ラインのデータ採取
    ごとに、次の主走査ラインの読取を行う時のオフセット
    レベル設定を決めるというサイクルを所定回数繰り返
    し、各サイクルで求められたオフセットレベルを複数用
    いた演算によって最終的に設定するオフセットレベルを
    決定することを特徴とする、画像読み取り装置の黒レベ
    ル自動調整方法。
  2. 【請求項2】 各サイクルにおける1主走査ラインのデ
    ジタルデータの平均値と設定目標値との差を所定回数分
    平均をとったものと、所定回数分のオフセットレベル設
    定値の平均から、最終的に設定するオフセットレベルを
    決定することを特徴とする、請求項1記載の画像読取装
    置の黒レベル自動調整方法。
  3. 【請求項3】 各サイクルで求められたオフセットレベ
    ルのうち、最大および最小のもの2ライン分のオフセッ
    トレベルを除いたものを用いて、演算によって最終的に
    設定するオフセットレベルを決定することを特徴とす
    る、請求項1記載の画像読取装置の黒レベル自動調整方
    法。
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