JP3195784B2 - ひとリンパ球抗原複合体のDR−β−鎖部位を暗号化するDNAおよびその判定用生産物 - Google Patents

ひとリンパ球抗原複合体のDR−β−鎖部位を暗号化するDNAおよびその判定用生産物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は、ひとリンパ球抗原複合体のDRβ−鎖部位を
暗号化するDNA配列に関するものである。さらに詳細に
は、本発明は、診断判定方法および生産物にこれらDNA
配列を使用することに関するものである。この種の方法
および生産物は、広範囲の病気に対する個体の感受性お
よび組織もしくは器官移植物の供与体もしくは受容体と
しての個体の特性を決定する際に有用である。本発明の
DNA配列は、さらにそれらにより暗号化されるポリペプ
チドの発現においても有用である。 〔従来技術とその問題点〕 ひとリンパ球抗原(「HLA」)系は、ひとにおける主
要な組織適合性複合体である。したがつて、これは個体
間の組織および器官移植物に対する最も強いバリヤを構
成し、明らかに自己と非自己とを区別する。さらに、HL
A因子は、広範囲の病気に対する感受性の増大に関連す
ることが示されている。したがつて、HLA系の抗原は、
広範囲の病気に対する個人の感受性を決定するための診
断判定方法および生産物に使用され、かつ組織もしくは
器官移植物の供与体もしくは受容体としてのその特性を
決定するのに使用される〔エフ・エツチ・バツハおよび
ジエー・ジエー・パンルード、N.Engl.J.Med.、第295
巻、第806〜813頁(1976)〕。 遺伝学的観点から、HLA系はかなり良く特性化されて
いる。たとえば、エル・ピー・ライダー等、「HLA病関
連の遺伝学」、Ann.Rev.Genet、第15巻、第169〜187頁
(1981);ジエー・エル・ストローミンガー等、「免疫
学における主要な組織適合性複合体の役割」、エム・ド
ルフ編集、ガーランドSPTMプレス社、第115〜172頁(19
81);テイー・ササズキ等、「主要な組織適合性複合体
における遺伝子と病気感受性との間の関係」、Ann.Rev.
Med.、第28巻、第425〜452頁(1977)を参照することが
できる。これは、染色体6の短腕における約2センチモ
ルガン(cM)の間隔内に位置する多かれ少なかれ高度に
多形質の一連の部位からなつている。この系における3
つの部位(HLA−A、BおよびC)は、相互優性的に発
現されるアロ抗原の1種の暗号化する(種類1)。他の
部位(HLA−D/DR)は、高度に識別された多形性を有す
る相互優性アロ抗原の第2の種類を暗号化する(種類
2)。初期成分の幾つかを制御する補完成分の他の3つ
の部位(C2,C4およびBf因子)も、HLA系に属する(種類
3)。最後に、HLA複合体におけるIaと呼ばれる非特異
的領域が存在する。この領域IaはDR部位に関係すると思
われるが、これとは異なるものである。 HLA系の生物学は、まだ充分に理解されていない。種
類1の因子は、赤血球以外の全ゆる組織に分布してい
る。種類2の因子は、実質的にβ−リンパ球および単核
食細胞に限定され、かつ種類3の補完因子はC3因子、す
なわち補完系における重要成分の活性化に直接関係す
る。HLA−DR抗原は免疫学的現象、すなわち免疫反応
性、T−細胞抑制、T−細胞およびβ−細胞の共働なら
びにT細胞と大食細胞の発現に関係すると思われる〔ビ
ー・ベナセラフ、「免疫生物学における主要な組織適合
性複合体の役割」、エム・イー・ドルフ編、ガーランド
SPTMプレス社、第255〜269頁(1981)〕。 HLA−DR抗原は2種の非共有結合グリコシル化ペプチ
ド鎖、すなわち分子量約35,000の重鎖すなわちα−鎖と
分子量約29,000の軽鎖すなわちβ−鎖とから構成され、
これらは細胞膜を画成する〔ストロミンガー等、上記;
およびライダー等、上記〕。細胞内において、分子量約
32,000の第3のペプチド鎖がα−鎖およびβ−鎖に関連
する〔テー・ジエー・シヤロンおよびエツチ・オー・マ
ツクデビツト、J.Exp.Med.、第152巻、第18s〜36s頁(1
980);ストロミンガー、上記〕。軽鎖すなわちβ−鎖
はHLA−DR抗原の多形性を有する一方、α−鎖および第
3の鎖は種々異なる個体において同一であると思われる
〔ジー・コルテ等、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、第78巻、
第534〜538頁(1981);シヤロンおよびマツクデビツ
ト、上記〕。数種の血清学的に異なるHLA−DR抗原が固
定されており(HLA−DR1乃至HLA−DR8)、かつモノクロ
ーン抗体は同型接合細胞系内におけるDR抗原の1部と定
義されている〔ヴイ・クワランタ等、ジヤーナル・イミ
ユノロジー、第125巻、第1421〜1425頁(1980);エス
・カレル等、モレキユラ・イミユノロジー、第18巻、第
403〜411頁(1981)〕。さらに、少なくとも2種のDRβ
−鎖を、ペプチド分析により数種の同型接合細胞系にお
いて区別することができる〔アール・エス・アコラ等、
Proc.Natl.Acad.Sci.USA、第78巻、第4549〜4551頁(19
81)〕。 さらに、HLA−DRに近縁であるが同一でない多形質Ia
状の抗原を暗号化する種類の他の部位も存在する〔ジー
・コルテ等、ネイチヤー誌、第292巻、第357〜360頁(1
981);ナドラー等、ネイチヤー誌、第290巻、第591〜5
93頁(1981)〕。これらの明確なサブ領域はDCと呼ばれ
〔アール・トシ等、J.Exp.Med.、第148巻、第1592〜161
1頁(1978);デー・エー・シヤツケルフオード等、Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA、第78巻、第4566〜4570頁(198
1)〕、さらにSBと呼ばれる〔エス・ジヨー等、J.Exp.M
ed.、第156巻、第731〜743頁(1982)〕。DC抗原は、DR
抗原との強い結合不均衡にある。SB抗原は、二次的リン
パ球反応を制御しかつDR部位に対し中心的な領域で暗号
化される。 現在、HLA−DR抗原は、抗血清での沈澱により血清学
的に単離される。したがつて、HLA−DR決定子の正確な
性質は未確定である。しかしながら、これらの抗原は、
組織もしくは器官移植物に対する供与体および受容体の
適合性を決定するための、或いは広範囲の病気に対する
個体の感受性を決定するための判定方法および生産物に
使用されている。たとえば、ライダー等(上記)は、DR
1乃至DR8判定に基づく次の病気の感受性を報告してい
る: これらの判定から判かるように、D/DR4につき陽性と
判定された個体は、D/DR4につき陰性と判定された個体
よりも6.4倍高いインシユリン依存性糖尿病を発生する
危険がある。 或る場合には、さらに病気関連性の抗原を有する患者
において、この抗原を持たない患者におけるよりもその
病気が重度であることも示されている。たとえば、多発
性硬化症の経過は、D/DR2陰性の患者におけるよりもD/D
R2陽性の患者においてより急速である。さらに、或る種
の病気の再発は、病気関連性抗原につき陽性の患者にお
いてより一般的である。要するに、HLA−DR判定は、診
断上および予測上の大きな価値を有する。 しかしながら、この種の判定方法および生産物の使
用、ならびにこれらが許容しうる移植供与体および受容
体と病気感受性の個体とを同定する際もたらす重要な利
点は著しく制約されている。何故なら、現在の判定方法
は複雑かつ時間のかかるものであり、またこの種の判定
方法および生産物に対する有用かつ経済的な原料を供給
するために入手しうるHLA−DR抗原が不充分であるから
である。 〔発明の要点〕 本発明は、ひとリンパ球抗原複合体のDRβ−鎖、すな
わちDR部位の主要な多形質領域を暗号化するDNA配列、
ならびにそれに関連する診断判定方法および生産物を提
供することにより上記の問題を解決する。 本発明により、HLA−DR軽鎖すなわちβ−鎖を暗号化
するDNA配列がHLA−DR判定方法および生産物に使用する
ため初めて入手しうるようになつた。本発明のDNA配列
は経済的っかつ多量に生産されうるだけでなく、判定方
法および生産物におけるその使用は前記HLA−DR抗原に
基づく判定方法および生産物を相当に単純化させかつそ
のコストを低減させる。たとえば、本発明のDNA判定方
法は簡単であり、10〜20ml程度に少ない血液で行なうこ
とができ、かつ数千回の判定まで容易に規模拡大するこ
とができる。 最後に、本発明のDNA配列は、適当な宿主におけるこ
れら配列の発現ならびにそれらにより暗号化される特異
的DRβ−鎖抗原の生産を他のHLA−DR因子により汚染さ
れることなく可能にし、これらを診断剤、予防剤または
治療剤として使用することを可能にする。 本発明を一層充分に理解しうるよう、以下詳細に説明
する。 本明細書において次の用語を使用する: ヌクレオチド:糖成分(ペントース)と燐酸と含窒素
複素環式塩基とよりなるDNAもしくはRNAのモノマ単位。
この塩基はグリコシド炭素(ペントースの1′炭素)を
介して糖成分に結合され、塩基と糖とのこの結合をヌク
レオチドと呼ぶ。塩基はヌクレオチドを特性化する。4
種のDNA塩基はアデニン(「A」)、グアニン
(「G」)、シトシン(「C」)およびチミン
(「T」)である。4種のRNA塩基はA、G、Cおよび
ウラシル(「U」である。 DNA配列:隣接するペントースの3′炭素と5′炭素
との間のホスホジエステル結合により互いに結合された
ヌクレオチドの線状列。 コドン:mRNAを介してアミノ産、翻訳開始信号または
翻訳停止信号を暗号化する3個のヌクレオチド(トリプ
レツト)のDNA配列。たとえば、ヌクレオチドトリプレ
ツトTTA,TTG,CTT,CTC,CTAおよびCTGはアミノ酸ロイシン
(「Leu」)を暗号化し、TAG,TAAおよびTGAは翻訳停止
信号であり、かつATGは翻訳開始信号である。 読枠:mRNAをアミノ酸配列に翻訳する際のコドンのグ
ループ。翻訳の際、適切な読枠を維持しなければならな
い。たとえば、配列GCTGGTTGTAAGは3つの読枠もしくは
相に翻訳することができ、そのおのおのは次の異なるア
ミノ酸配列を与える: ポリペプチド:隣接するアミノ酸のαアミノ基とカル
ボキシ基との間のペプチド結合により互いに結合された
アミノ酸の線状列。 ゲノム:細胞もしくはウイルスの全DNA。これは特に
細胞もしくはウイルスのポリペプチドを暗号化する遺伝
子、ならびにそのオペレータ、プロモータおよびたとえ
ばシヤイン−ダルガルノ配列のような配列を含むリボソ
ーム結合および相互作用配列を包含する。 遺伝子:離型もしくはメツセンジヤRNA(「mRNA」)
を介して特異的ポリペプチドに特性的なアミノ酸の配列
を暗号化するDNA配列。 転 写:遺伝子もしくはDNA配列からmRNAを生成する
過程。 翻 訳:mRNAからポリペプチドを生成する過程。 発 現:ポリペプチドを生成するためDNA配列もしく
は遺伝子により行なわれる過程。これは転写と翻訳との
組合せである。 プラスミド:完全「レプリコン」からなる非染色体二
重鎖DNA配列であつて、このプラスミドは宿主細胞にお
いて複製される。プラスミドを単細胞生物内に挿入する
と、この生物の特性をプラスミドのDNAの結果として変
化もしくは形質転換させることができる。たとえば、テ
トラサイクリン耐性(TetR)に対する遺伝子を有するプ
ラスミドは、予めテトラサイクリンに対し感受性の細胞
をこれに耐性である細胞に形質転換させる。プラスミド
により形質転換された細胞を「形質転換体」と呼ぶ。 フアージもしくはバクテリオフアージ:細菌性ウイル
スであつて、その多くは蛋白質エンペロプもしくはコー
トにカプセル化されたDNA配列よりなつている(「カプ
シド蛋白質」)。 クローン化ベヒクル:プラスミド、フアージDNAまた
はその他のDNA配列であつて、これは宿主細胞半に複製
することができ、被覆蛋白質の複製および生産のような
DNAの本質的生物機能の喪失を伴なうことなくまたはプ
ロモータもしくは結合部位の喪失を伴なうことなくDNA
配列を決定可能に切断しうる1個もしくは少数のエンド
ヌクレアーゼ識別部位により特性化され、かつ形質変換
細胞の同定に使用するのに適した標識、たとえばテトラ
サイクリン耐性もしくはアンピシリン耐性を有する。ク
ローン化ペヒクルはしばしばベクターと呼ばれる。 クローン化:生物の集落またはこの種の生物もしくは
配列から無性増殖により生成されるDNA配列を得るため
の過程。 組換DNA分子もしくはヒブリドDNA:異なるゲノムから
のDNAの断片よりなる分子であつて、前記ゲノムは生細
胞の外部で末端結合されておりかつ幾つかの宿主細胞に
感染してそこに維持される能力を有する。 発現制御配列:DNA配列もしくは遺伝子の発現を、これ
ら配列もしくは遺伝子に作用結合された際、制御および
調整するヌクレオチドの配列。これらはlac系、trp系、
フアージλの主オペレータおよびプロモータ領域、fdコ
ート蛋白質の制御領域ならびに原始核もしくは成熟核細
胞またはそのウイルスの遺伝子の発現を制御することが
知られたその他の配列を包含する。 第1図は、染色体6ならびにこの染色体の短腕におけ
るHLA部位の位置の略図である。HLA系の複雑性に鑑み、
種々のIa状抗原と種々のHLA−DR抗原自身とを区別しう
るmRNA翻訳分析を開発することが重要であつた。 たとえばうさぎ網状赤血球溶解物系のような無細胞翻
訳系は重合蛋白質を構成しない。他方、有爪蛙ゼノプス
・レビス(Xenopus laevis)の卵細胞が各種蛋白質に対
する翻訳系として使用されている。したがつて、この系
を選択してDR抗原を暗号化するmRNAにつき分析した。こ
の系を使用して、HLA−DR抗原の3つのポリペプチド鎖
が卵細胞で組立てられかつこれらから抗−DRモノクロー
ン抗体により免疫沈澱させうることを示した。したがつ
て、この卵細胞系は、mRNA暗号化DR抗原を選択する方法
を与える。 上記分析で同定されたmRNA暗号化DR抗原の豊富なフラ
クシヨンを使用して、mRNAからcDNAを調製し、これをク
ローン化させかつ選択し、そして本発明のDRβ−鎖抗原
を暗号化するDNA配列を含むクローンを単離した。次い
で、これらDNA配列を本発明の方法および生産物に使用
して、組織および器官移植物に対する適合性を決定する
と共に各種の病気に対する個体の感受性増大を決定し
た。さらに、これらDNA配列を適当な宿主に使用して、
それらの暗号化する抗原を他のHLA−DR因子により実質
的に汚染されることなく生成させるのに有用であり、病
気の診断、治療および予防に使用することができる。 〔発明の実施例〕 ポリA+RNAを含有するHLA−DRの調製 10%胎児牛血清とグルタミンとゲンタマイシンとを補
充したRPMI1640培地において、ひとβリンパ芽球細胞
系、すなわちラジ細胞(2種のDR遺伝子、DR3およびDR6
を有する異型接合細胞系)を増殖させた(これについて
はエス・カレル等によりモレキユラ・イミユノロジー、
第18巻、第403〜411頁(1981)に実質的に記載されてい
る)。細胞の生成物を追跡するための標識を与えるた
め、50×106個の細胞当り1mCiのS35−メチオニンを補充
した完成メチオニン非含有培地において、2×106個の
細胞1mlの濃度にて37℃で16時間培養することにより細
胞を代謝標識した。分析用として非グリコシル化DR分子
を得るため、S35−メチオニンを添加する2時間前に2
μg/mlのツニカマイシンを添加した。 凍結細胞ペレツトを、氷冷した溶解緩衝液(10mMトリ
ス−HCl(pH7.6)、0.1MNaCl、1%ノニデツトP40)(1
ml緩衝液/108個細胞)において1分間隔で15秒間4回乱
流させることにより溶解させ、そしてこの溶解した細胞
をペツクマンJ−6型遠心分離器(4500×g)にて遠心
分離した(4℃、4min、4000rpm)。次いで、4mlの細胞
質上澄液を次の濃度勾配にてSW41ポリアロマー管に加え
た:10mMトリス−HCl(pH7.4)、1mM EDTAにおける2ml C
aCl(5.7M);20mMトリス−HCl(pH7.4)、2mM EDTAにお
ける40%〜20%(W/V)の直線濃度におけるCsCl 4.2ml;
および20mMトリス−HCl(pH7.4)、0.1M NaCl、4mM EDT
Aにおける5%(W/V)蔗糖溶液0.8ml。14℃にて濃度勾
配を均衡化させた後、RNAをペレツト化させた(14℃、1
4時間、37000rpm)。大型RNA調製物につき、SW27チユー
ブを14℃にて26000rpmで16時間使用した。 チユーブからRNAを回収するため、チユーブを転倒さ
せそして底部を切除した。次いで、RNAを10mMトリス−H
Cl(pH7.4)、1mM EDTAに溶解させ、混合物を0.3M酢酸
ナトリウム(pH5.0)に調整しそしてRNAを2容量のエタ
ノールで沈澱させた。再びRNAを10mMトリス−HCl(pH7.
4)、1mM EDTAおよび1%SDSに溶解させ、これを100℃
にて2分間加熱し、そして混合物を室温まで冷却した。
1容量の10mMトリス−HCl(pH7.4)、1mM EDTA、1M NaC
lを加えた後、RNAをオリゴ(dT)セルロースカラム(コ
ラボラテイブ・リサーチ社)に加え、そしてポリA+RNA
フラクシヨンをH2Oで溶出させそしてこれをEDTAの不存
在下にエタノールで2回沈澱させた(第2図)。 緩衝液系(25mMクエン酸ナトリウムにおける6M尿素
(pH3.8)を用いてポリA+RNAをアガロース−尿素ゲルに
おいて寸法分画した(これについてはローゼン等によ
り、バイオケミストリー(ワシントン)、第14巻、第69
〜78頁(1975)に実質的に記載されている)(第2
図)。この緩衝液系は、高能力および高分解能の分画化
によく適している。さらに、これは充分に変性する〔エ
ツチ・レーラツハ等、バイオケミストリー、第16巻、第
4743〜4751頁(1977)〕。 ポリA+RNAの分画化を行なうため、500μgのポリA+RN
Aを100μの10mMトリス−HCl(pH7.4)、1mM EDTA、0.
5%SDSに溶解させ、200μのDMSO(99%)を加え、そ
してこの溶液を1mM EDTAおよびpH8.0に調整した。次い
で、この溶液を45℃にて5分間加熱し、これを4×0.5c
mのスロツトに加えた(2.5%アガロースゲル)。このゲ
ルをブロムフエノールブルーがゲルの底部に達するまで
冷所中で36時間電気泳動にかけた。種々の寸法のフラク
シヨン(700×1600ヌクレオチド長さ)を得るため、2mm
のスライスをゲルに沿つて切断し、これらフラクシヨン
を4mlの10mMトリス−HCl(pH7.4)、10mM EDTA、0.5%N
aCl、0.1mg/mlイー・コリtRNAにおいてウルトラ−ツラ
ツクスで分散させた。分散懸濁物0を0.5%SDSまで調整
した後、これを1晩振とうし、次いでポリA+RNAを上澄
液からオリゴ(dT)−セルロース小カラムにおけるクロ
マトグラフィーにより単離し、そしてこれをEDTAの不存
在下にエタノールで2回沈澱させた。調製ゲル電気泳動
の前に、試料中に3′末端標識されたラジmRNAを含ませ
ることにより回収を監視した。 種々のポリA+RNAフラクシヨンのHLA−DR活性(もしあ
れば)を分析するため、このRNAを卵細胞中に移植し、
そして生成物を3種のモノクローン抗体D1−12、D4−22
およびBT2.2で免疫沈澱させた。この分析において、
段階6の卵細胞をゼノプス・レビスの卵巣から、CA++
含有しないOR2培地における0.2%粗製コラゲナーゼ(シ
グマー社C−0130)中で攪拌しながら室温にて90〜120
分間培養した後単離した〔ワラツク等、J.Exp.Zool.、
第184巻、第321〜334頁(1973)〕。次いでこれら卵細
胞に20ngのポリA+RNAの50nlを注入し(これについては
ヴイ・エー・モア、ジヤーナル・モレキユラー・バイオ
ロジー、第61巻、第63〜103頁(1971)に実質的に記載
されている)、そしてこれを0.5mCi/mlのS35−メチオニ
ンと50単位/mlペニシリンとストレプトマイシンとを含
有するOR2培地において24時間培養した。培養後、卵細
胞をホモゲナイズした(これについてはランジヤーおよ
びツアラーによりProc.Natl.Acad.Sci.USA、第75巻、第
6073〜6077頁(1978)に実質的に記載されている)。た
だし、1mlの緩衝液を50個の卵細胞当りに使用し
**。 * これらのモノクローン抗体およびその活性は既に報
告されている〔エス・カレル等、モレキユラ・イミユノ
ロジー、第18巻、第403〜411頁(1981)(D1−12,D4−2
2);アール・エス・アコラ等、ヨーロピアン・ジヤー
ナル・イミユノロジー、第12巻、第166〜169頁(1982)
(BT2.2)〕。 ** 分析用として非グリコシル化生成物を調製するた
め、卵細胞を50μg/mlのツニカマイシンの存在下で培養
し、これらに40μg/mlのツニカマイシンを含有するRNA
(50nl)を注入し、そして5μg/mlのツニカマイシンを
含有するDR培地において24時間培養した。これについて
はコールマン等により、ヨーロピアン・ジヤーナル・バ
イオケミストリー、第113巻、第339〜348頁(1981)に
実質的に記載されている。 卵細胞ホモゲナイズ物からの上澄液を0.15M NaCl、0.
25%ノニデツトP40により2mlに調整し、そしてこれをレ
ンチルレクチン−セフアローズ(フアルマシア社)の1m
lカラムに加えた。このカラムを同じ緩衝液で激しく洗
浄した後、0.1Mα−メチルマノシドを含有する同じ緩衝
液でグリコシル化物質を溶出させた(1.3%S35−メチオ
ニン含有物を合併フラクシヨン中に溶出させた)。その
後のクローン化実験においてはレンチルカラムを省略し
た。 次いで、レンチルレクチンカラムからのグリコシル化
物質をトリス−HCl(pH7.0)および1%アプロテニン
(シグマ社)にpH8.0に調整し、そして1ml当り20μの
PX63腹水液を加えた。冷所中で2時間以上培養しかつ過
剰の蛋白質A−セフアロース(フアルマシア社)の存在
下でさらに2時間培養した後、1ml当り20μの抗−DR
モノクローン抗体(D1−12,D4−22,BT2.2)の混合物を
腹水液として加えた。これは注入した卵細胞当り1μ
の腹水液に相当する。4℃にて1晩培養した後、試料を
3分間遠心分離し(エツペンドルフマイクロ分離器)、
そしてペレツトを捨てた。この遠心分離は、分析におけ
る凝集物質に基づく大きいパツクグランドを避けるため
に重要である。 次いで、蛋白質A−セフアロースを上澄液に加え、そ
して培養を4時間続けた。遠心分離により免疫沈澱物を
集め(マイクロ分離)、約400μの50mMトリス−HCl
(pH7.4)、5mM EDTA、0.15M NaCl、1%ノニデツトP
40、10mMメチオニン、1%アプロテニンで2回洗浄し、
約400μの同じ緩衝液(ただしアプロテニンと0.15M N
aClとを含有せず、0.5MのNaClを含有する)で3回、さ
らに約400μの10mMトリス−HCl(pH7.4)、1mM EDT
A、0.15M NaCl、0.5%ノニデツトP40で2回洗浄した。 次いで、免疫沈澱物を25μの0.5Mトリス−HCl(pH
8.8)、1M蔗糖、5mM EDTA、0.01%ブロムフエトルブル
ー、3%SDSおよび8.3mMジチオスレイトールの中に100
℃にて3分間加熱することにより溶解させ、そしてこの
溶液を12%ポリアクリルアミドSDSゲルに加えた。この
ゲルを二次元で電気泳動にかけ、第一次元においては非
平衡pH濃度勾配の電気泳動にかけた(これについてはピ
ー・ゼツト・オーフアレル等、セル誌、第12巻、第1133
〜1142頁(1977)に実質的に記載されている)。これら
ゲルを10%トリクロル酢酸中で固定し、エンハンス(ニ
ユー・イングランド・ヌクレア社)で処理し、20%メタ
ノールおよび3%グリセリン中で洗浄し、そして乾燥さ
せた。乾燥ゲルを予備フラツシユされたコダツクX−AR
フイルムに強化スクリーン(Cawo社)を用いて−70℃で
露出させた。 この分析により、HLA−DRのα−鎖、中間鎖およびβ
−鎖を暗号化するRNAを含有するフラクシヨンとして、m
RNA1200−1300ヌクレオチド長さを有するフラクシヨン3
1を同定した。このフラクシヨンのRNAを、全ポリA+RNA
につき約20倍濃縮させた。 寸法分画したRNAの分析は、ラジ細胞からの翻訳RNAお
よびDR抗原の多数回の事前分析に基づく。これらの分析
から、卵細胞はHLA−DRのα−鎖、中間鎖およびβ−鎖
を暗号化するRNAを翻訳し、これら抗原をグリコシル化
させ、かつこれらを組立てることを確認した。さらに、
組立物はモノクローン抗体D1−12,D4−22およびBT2・2
により免疫沈澱されたが、β−鎖のみがT2・2により抗
原組立物が変性された後に免疫沈澱されたことを確認し
た。また、α−鎖は35000〜36000の明確な分子量を有
し、中間鎖は約33000の明確な分子量を有し、かつβ−
鎖はSDS−ポリアクリルアミドゲルにおいて31000および
29000の明確な分子量を有することを確認した。さら
に、非グリコシル化物質は次の通りである:30000および
29000(α−鎖)、2700(中間鎖)ならびに27000および
26000(β−鎖)。 cDNAクローンの作成 1. HLA−DR cDNAの調製 フラクシヨン31のポリA+RNAの単一鎖cDNAコピーを調
製するため、CH3Hgを5mMまで加えることによりRNAを変
性させ、そしてこの混合物を室温で1分間静置した。次
いで、この変性RNAに1ml/40μg RNAの緩衝液(50mMトリ
ス−HCl(pH8.3)、10mM MgCl2、70Mm KCl、30mM β
−メルカプトエタノール、4mMピロ燐酸ナトリウム)と
0.5mM dGTP,dATPおよびdTTPと0.3mM α−P32−dCTP
(〜0.5μCi/nモル)と40μg/mlのオリゴ(dT)12−18
(コラボラテイブ・リサーチ社)と300単位/mlの逆転写
酵素(ライフ・サイエンス社)とを加え、この混合物を
37℃にて10分間および42℃にて60分間加熱した〔ワーリ
等、Dev.Biol.、第67巻、第371〜383頁(1978)〕(第
2図)。この混合物へEDTAを10mMまで加えかつSDSを
0.1%まで加えることにより反応を停止させ、そして混
合物をフエノール/クロロホルム/イソアミルアルコー
ル(100:99:1)で抽出した。水相をセフアデツクスG−
50超微粒カラムにより10mMトリス−HCl(pH7.6)、1mM
EDTAで洗浄した。次いで、溶出された混合物をNaOHにて
0.5Nとなし、これを37℃で30分間培養し、それぞれ5Mの
HOAcおよび1Mのトリス−HCl(pH7.6)の0.1容量で中和
し、そして単一鎖cDNAをエタノール沈澱させた。遠心分
離によりcDNAを回収した後、これを50μの0.5N NaOH
中に再懸濁させ、37℃にて30分間培養し、そしてこれを
0.9M NaCl、0.1M NaOH、2mM EDTA中で4mlの5〜20%
アルカリ性蔗糖濃度勾配にて層状化させた。この層状化
されたcDNAをSW60ロータ(50000rpm、1℃、7.5時間)
にて寸法分画し、そして1000ヌクレオチド以上の長さを
有するcDNAを含有するフラクシヨンを集めた。集めたDN
Aを中和し、そして上記と同様に沈澱させた(第2
図)。 上記の集めたフラクシヨンからcDNAを68℃で90秒間加
熱しかつ氷中で急冷させて変性させることにより二重鎖
cDNAを調製した。次いで、次の反応混合物を調製した:
単一鎖cDNA(40μg/ml)、50mMトリス−HCl(pH8.3)、
10mM MgCl2、70mM KCl、30mM β−メルカプトエタノー
ル、0.5mMのそれぞれdNTPおよび300単位/mlの逆転写酵
素。この混合物を37℃で10分間および42℃で90分間加熱
した。EDTAを10mMまで加えることにより再び反応を停止
させ、そしてこれをフエノール/クロロホルム/イソア
ミルアルコール(100:99:1)で抽出し、そしてセフアデ
ツクスG−50カラムにて10mMトリス−HCl(pH7.6)、1m
M EDTAでクロマトグラフにかけた。 * ピロ燐酸ナトリウムの添加は沈澱を生ぜしめ、この
沈澱は反応を停止させると消失する。 二重鎖cDNA調製物におけるヘヤピンループを60mM NaC
l、6mM NaOAc(pH4.8)、0.5mM ZnCl2、〜30μg/ml二重
鎖cDNA、100単位/ml S1ヌクレアーゼ(P−Lバイオケ
ミカルス社)を含有する反応混合物において混合物を37
℃で30分間加熱することによりS1ヌクレアーゼで処理し
た。EDTAを10mMまで加えかつトリス−HCl(pH7.6)を10
0mMまで加えることにより反応を停止させ、混合物をフ
エノール/クロロホルム/イソアミルアルコール(100:
99:1)で抽出し、そしてこれをセフアロースCL−GBカラ
ムにより10mMトリス−HCl(pH7.6)、1mM EDTAで洗浄し
て精製した。次いで、cDNAを上記と同様にEtOHにて沈澱
させた。 2.HLA−DR cDNAのクローン化 広範囲の宿主/クローン化ベヒクル組合せ物を使用し
て、二重鎖cDNAをクローン化させることができる。さら
に、それぞれ特異的クローン化ベヒクルにおいて、種々
の部位を選択することにより二重鎖cDNAを挿入すること
ができる。本発明のDNA配列をクローン化させるために
は、これら各種の代替物から本発明の範囲を逸脱するこ
となく当業者により特定的に選択することができる。 初期のクローン化研究において、細菌性プラスミドpB
R322(エフ・ポリバール等、「新規なクローン化ベヒク
ルIIの作成および特性化。多目的クローン化方式」、ジ
ーン誌、第2(2)巻、第95〜114頁(1977);ジエー
・ジー・サツトクリフ、「DNA配列から得られるpBR322
制限地図:4361ヌクレオチド対長さまでの正確なDNA寸法
標識」、ヌクレイツク・アシツド・リサーチ、第5巻、
第2721〜2728(1978))。さらに、Pst I部位〔エル・
ピラ・コマロフ等、「プロインシユリンを合成する細菌
性クローン」、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、第75巻、第37
27〜3731頁(1978)〕、dC/dG切断〔エル・ピラ・コマ
フロ等、上記〕およびイー・コリHB101を選択した。 a、 Pst I−開裂されたdG−切断pBR322の調製 標準条件を用いてPst IによりpBR322を切断した。次
いで、20mM K−カコジル酸塩、50mMトリス−HCl(pH6.
9)、10mM MgCl2、1mM dGTP、200μg/ml線状化pBR322お
よび25単位/ml末端トランスフエラーゼの反応混合物を
調製した。この混合物を37℃にて45分間加熱した後、ED
TAを10mMまで加えかつSDSを0.5%まで加えて反応を停止
させ、そしてこの混合物を氷中で15分間急冷し、遠心分
離(マイクロ遠心分離器、2分間、4℃)によりdC切断
されたHLA−DR cDNAにアニールさせるため上澄液を調製
した(第2図)。 b、 dC切断HLA−DR cDNAの調製 dC切断物を、200mM K−カコジル酸塩、50mMトリス−H
Cl(pH6.9)、1mM dCTP、100μg/ml BSA(ペンテツクス
社)、〜2μg/ml cDNAおよび125単位/ml末端デオキヌ
クレオチジルトランスフエラーゼ(P−Lバイオケミカ
ルス社)を含有する反応混合物において37℃でこの混合
物を1〜6分間加熱することにより上記と同様に調製さ
れたcDNAへ加えた。少量部を用いることにより、最適な
反応時間を選択した(通常約4分間)。次いで、この時
間を使用してcDNAを切断した。再びEDTAを10mMまで加え
かつSDSを0.5%まで加え、さらに混合物を氷中で15分間
急冷することにより反応を停止させた。dC切断されたcD
NAを単離してこれを遠心分離によりdG切断されたPst−
開裂pBR322へアニールさせた(マイクロ遠心分離器、2
分間、4℃)(第2図)。 c、 dC切断cDNAおよびdG切断pBR322のアニール化 上記のように調製した40ngのdC切断cDNAと、上記のよ
うに調製した250ngのdG切断されたPst開裂pBR322とをア
ニール化用緩衝液(10mMトリス−HCl(pH7.6)、1mM ED
TA、0.2M NaCl)において68℃で2時間混合し、次いで
徐々に冷却した(第2図)。 上記のように調製された組換DNA分子の僅かのもの
が、実際にHLA−DRのβ−鎖、すなわち軽鎖、すなわちH
LA−DR座の主たる多形質領域を暗号化する鎖を暗号化す
るDNA配列を含有することが了解されよう。事実、大部
分のクローン化された種類は、HLA−DRに対し或いはそ
のβ−鎖に対し無関係である。 3. ヒプリドによるイー・コリHB101のトランスフエク
シヨン 競合イー・コリHB101(recA-)を上記のヒブリドによ
り形質転換させた(これについては、デイー・モリソン
によりジヤーナル・バクテリオロジー、第132巻、第349
〜351頁(1977)に記載されている)。 プラスミドpBR322はアンピシリン耐性とテトラサイク
リン耐性とを暗号化する遺伝子を含み、かつ前者の遺伝
子はPst I部位におけるcDNA挿入により失活されるの
で、Pst I部位にcDNA挿入物を有する組換DNA分子で形質
転換された集落を、そのように形質転換されていない集
落から選択することができる。したがつて、上記のよう
に形質転換されたイー・コリ菌体を10μg/mlのテトラサ
イクリンを含有する洗浄かつオートクレーブ処理された
シユライヒヤーおよびシユエルのニトロセルロースフイ
ルターに塗沫した〔テイー・ハナハンおよびエム・メセ
ルソン、ジーン誌、第10巻、第63〜67頁(1980)〕。こ
の方法を用いて550種のcDNAクローンを作成した(第2
図)。 HLA−DR cDNAを含有するクローンの選別 特定の組換DNA分子を含有するクローン、すなわちHLA
−DR−β−鎖関連のDNA挿入物を含有するクローンにつ
き、クローンの保存物を選別するには幾つかの方法があ
る。これらの方法は当業界で充分周知されている。初期
のクローン選別において、ポリA+RNAに対する高基準の
陽性ヒブリド化選択をジアゾベンジルオキシメチル紙
(シユライヒヤーおよびシユエル)において使用するよ
う選択した。本発明の方法はゴールドベルク等、メソツ
ド・エンチモロジー、第68巻、第206〜220頁(1979)の
方法から改変させた。ヒブリド化に対する実験基準とし
ては、50個の集落の保存物において1個のDR−β−cDNA
−関連クローンを検出しうると予想した。 550個の選別したクローンをそれぞれ50個のクローン
の11群に分け、これらを10μg/mlのテトラサイクリンを
補充したL−培地で増殖させた。次いで、クロラムフエ
ニコール(50μg/ml)によりプラスミドを1晩処理し、
そして慣用の清澄溶菌物CsCl濃度勾配法を使用してこれ
ら保存物からプラスミドDNAを調製した。次いで、プラ
スミドDNAを0.5%ジエチルピロ炭酸エステルで処理し、
これをセフアロースBカラム(10mMトリス−HCl(pH7.
6)、1mM EDTA)に通して、小さい汚染性RNA分子を除去
した。プラスミドDNAを0.25N HCl中で室温にて10分間部
分的に処理し、混合物を0.5NのNaOH、0.5M NaClまで調
整し、20分間培養し、HClで中和し、そしてDNAをEtOHに
より2回沈澱させた。次いで、調製されたジアゾベンジ
ルオキシメチル紙(シユライヒヤーおよびシユエル)を
調製し、これに上記で調製されたDNAを共融結合させた
(これについてはゴールドベルク等、上記により実質的
に記載されている)。P32−標識DNAトレーサを混合物中
に含ませることによりDNAの滞留につき監視した。平均
して15μgのDNAがそれぞれ1cm2のフイルタに結合され
た。 これらフイルタを50%ホルムアミド(2回再結晶化さ
れかつ脱イオン化したもの)、20mM PIPES(pH6.4)、
0.75M NaCl、2mM EDTA、0.4%SDS、1%グリシン、0.3m
g/mlイー・コリtRNA、0.1mg/mlポリAにおいて37℃で2
〜4時間予備ヒブリド化させた。ヒブリド化するため、
11枚のフイルタを〜200mlの同じ緩衝液(グリシン、tRN
AおよびポリAを含まない)において37℃で20時間にわ
たり300μgの全ポリA+RNA(上記のように調製)で処理
した。次いで、これらフイルタをヒブリド化緩衝液で37
℃にて30分間3回洗浄し、22℃で10mMトリス−HCl(pH
7.4)、1mM EDTA、0.1M NaCl、0.1%SDSにて30分間3回
洗浄し、次いで50℃にて10mMトリス−HCl(pH7.4)、1m
M EDTAにより10分間3回洗浄した。 ヒブリド化RNAを150μの5mMトリス−HCl(pH7.
4)、0.5mM EDTA、6μg/mlうさぎtRNAにより2つの部
分に溶出し、その際フイルタを含む溶液を98℃にて75秒
間加熱した。次いで、混合物を0.3M NaOAc(pH5.0)ま
で調整し、そしてRNAをEtOHにより2回沈澱させた。 上記からのRNAにHLA−DR α−鎖および中間鎖(cDNA
過剰の条件下で25μgのポリA+RNAから選択し、かつ卵
細胞分析により確認)に対するmRNAを補充し、そして補
充されたRNAを卵細胞に注入して上記と同様に分析し
た。RNAをこのように処理して免疫沈澱のレベルを増大
させると共に、可能なクローンを検出する機会を増大さ
せた。卵細胞により合成されたα−鎖および中間鎖抗原
の存在を監視するため、各卵細胞抽出物の1/4を、遊離
α−鎖および中間鎖を結合する抗−DR−うさぎ血清133
〔カレル等、モルキユラ・イミユノロジー、第18巻、第
403〜411頁(1981)〕で免疫沈澱させた。各卵細胞抽出
物の残部3/4を抗−DR−モノクローン抗体(D1−12,D4−
22,BT2.2)によつて免疫沈澱させた。11個の保存物のう
ち2個において、少量のDR−抗原(β)が注入卵細胞で
合成された。 * 幾つかの保存物においてはさらに37000ダルトンの
バンドも免疫沈澱された。この蛋白質は同定しなかつ
た。 2種の陽性のものの各々を10個のクローンからなる5
群に分け、かつヒブリド化させて、これらを上記と同様
に分析した。元の2種の陽性のものの各々から誘導され
た5群の内の1群は、再び陽性であった。次いで、2つ
の陽性の群の各々を、それぞれ1個のクローンよりなる
10群に分け、かつヒブリド化させて、これらを上記と同
様に分析した。2つの陽性クローンを選択した:クロー
ン68およびクローン83−7。 クローン83−7はヒブリド化の条件下でDR−β鎖mRNA
を極めて効率的に選択した。このmRNAは卵細胞において
抗原を生成し、この抗原をαおよび中間鎖RNAによる補
充なしに抗−DRモノクローン抗体(D1−12,D4−22,BT2.
2)により免疫沈澱させた。逆に、クローン68−6はDR
−β−鎖mRNAの選択においてずつと効率が低かつた。ク
ローン83−7は180bpの挿入物を有し、かつクローン68
−6は470bpの挿入物を有した。これら挿入物はクロス
ヒブリド化しなかつた。 第3図はDR領域におけるクローン83−7のcDNA挿入物
の位置およびIa状領域におけるクローン68−6のcDNA挿
入物の位置を示している。Ia状領域をHLA部位の領域と
呼び(第1図)。クローン68−6はIaと名付けられる。
何故なら、これはHLA/DRに関連するがそれとは同一でな
い領域を示すからである。 さらに、ゲル移動ヒブリド化によりこれら2種のcDNA
クローンに同族であるRNAを分析した。両cDNAクローン
は長さ約1300ヌクレオチドのポリA+RNAとヒブリド化
し、2種のβ−細胞系および慢性リンパ白血病を有する
患者からのβ−細胞で発現されたが、3種のT細胞系、
膵臓および肝臓には存在しなかつた。また、68−6cDNA
挿入物は長さ1650ヌクレオチドのRNAバンドにヒブリド
化したが、83−7cDNA挿入物は長さ1900ヌクレオチドの
他のRNAバンドにヒブリド化した。 クローン83−7および68−6にヒブリド化するラジ由来
のクローンの選別 クローン83−7および68−6のDNA挿入物を試料とし
て使用し、上記と同様に調製された金ポリA+RNA由来の
クローン(ラジ細胞)の保存物を鋭意選別して、HLA−D
R β暗号化領域から他の好ましいより長くかつより完全
なDNA配列を位置決定した。 Pst Iでの処理により2種のクローンのプラスミドDNA
から挿入物を切除し、これらを中性蔗糖勾配遠心分離お
よびアクリルアミドゲル電気泳動により精製した。溶出
された断片をDEAEカラムに通し、精製された挿入物を標
識した(これについてはエム・グルンシユタインおよび
デイー・ホグネスにより「コロニーヒブリド化:特異的
遺伝子を含有するクローン化DNAの単離方法」、Proc.Na
tl.Acad.Sci.USA、第72巻、第3961〜3965頁(1975);
リグビー等、ジヤーナル・モレキユラ・バイオロジー、
第113巻、第237〜251頁(1977)に実質的に記載されて
いる)。そして(α−P32)ヌクレオチドおよびDNAポリ
メラーゼI(ベーリンガーマンハイム社)によつてニツ
ク翻訳により2×108cpm/μgまで精製した〔リグビー
等、上記〕。次いで、この試料を使用して、高基準条件
(下記)を用いてより長いヒブリド化関連cDNAクローン
につき保存物を選別した。 この選別から、より長いcDNA挿入物を含有する多数の
クローンを単離した。これらクローンの挿入物をDR−β
1,DR−βおよびIa−βと名付けた。これら挿入物に
より画成される領域を第3図に示す。第3図に示したよ
うに、DNA挿入物DR−βおよびDR−βはDR部位に関
連する一方、Ia−βはIa領域に関連する。 さらに、これらクローンの種々の断片を用いて幾つか
のヒブリド化基準でクロスヒブリド化実験を行ない、選
択された種々異なるcDNAクローン間の類似性の程度を決
定した。cDNAクローンの3′未翻訳部分からのDNA配列
は高基準(Tmより5℃低い)、中間基準(Tmより24℃低
い)または低基準(Tmより43℃低い)においてクロスヒ
ブリド化しなかつた。逆に、DRβ−鎖部位ではなくIa状
領域の第1領域を暗号化するクローンの5′末端におけ
るDNA配列は、中間基準でクロスヒブリド化した。した
がつて、DR関連DNA配列はIa関連配列にクロスヒブリド
化しないが、Ia関連配列は他のIa関連配列にクロスヒブ
リド化する。 cDNA挿入物の制限地図 各種の制限エンドヌクレアーゼによる単一および二重
処理を用いた制限分析により、各種のcDNAクローンのHL
A関連挿入物を地図化した。エンドヌクレアーゼの供給
業者(ニユー・イングランド・バイオラブ社、ベセスダ
・リサーチ・ラボラトリー社、ベーリンガー社)により
推奨される条件および緩衝液を使用し、そして得られた
断片をアガロースゲル上で分析した。 さらに第3図は、選別工程において位置決定された各
種のcDNA挿入物の部分制限地図を示している。勿論、第
3図に示された制限部位の実際の位置は不正確である。
慣用方法を用いるヌクレオチド配列は、他の予測部位と
同様に特定部位に適切に位置決定するであろう。 上記したように、ラジ細胞は異型接合性、すなわちDR
3/6である。したがつて、2種の異なる配列DR−β
よびDR−βがこれら細胞から生成されるcDNAに存在す
るという事実は、これらクローンを特性化する2種のDN
A配列がβ−鎖暗号化配列の異なる種類から生ずるとい
うことを明確には示していない。寧ろ、これら2種は異
型接合細胞系の2種のDR型の対立型種類である。 クローンDR−βにヒブリド化するIBW9由来のクローン
の選別 ヒブリド化試料としてDNA挿入物DR−βを使用し
て、ひとβ細胞系、IBW9から得られた全ポリA+RNAの200
00個のクローンの保存物を選別した。この保存物は、ラ
ジ細胞保存物について前記したと同様に調製した。IBW9
は、血族関係によりHLAに対し元来同型接合性であると
思われた細胞系である。しかしながら、これはその後、
2つの研究室によりDR4,W6異型接合系として個々に分類
された。 同型接合細胞系と思われるものを使用して、ラジ細胞
のような異型接合細胞系に存在しうる対立多形質性を検
出するのが困難な上記の可能性を回避した。異型接合系
に対比して、同型接合細胞系からのクローンに検出され
るβ−鎖クローンは、定義において異なるβ−鎖遺伝子
族を示すであろう。しかしながら、上記したように、本
発明に使用した系統は実際には異型接合系であつた。 この異型接合細胞系由来の保存物を選別した結果、HL
A−DR−関連DNA配列の4つの種類を位置決定した。これ
ら種類の暗号化配列を制限地図化に基づきDR−β−A,
DR−β−B,DR−β−CおよびDR−β−Dと名付けた。勿
論、他のβ−鎖種類も存在しうることを了解すべきであ
る。たとえば、アコラ(上記)は7種のこの種のものを
予測している。このような種類は、本発明のDR−β1,DR
−β2,DR−β−A,DR−β−B,DR−β−CまたはDR−β−
D配列またはその断片を用いて高基準のヒブリド化にて
(実質的に上記したと同様)または他の同様な方法を用
いて選別しうるので本発明の1部である。 * これら挿入物を含むクローンをイー・コリHB101(p
BR322(Pst)/HLA−DR−β−A乃至D)と命名し、これ
はそのPst I制限部位に特定のHLA−DR−β関連DNA挿入
物を有するpBR322からなる組換DNA分子により形質転換
されたイー・コリHB101菌体であることを意味する。 4種のDR−βクローンにおけるクローンはその暗号化
領域および非暗号化領域全体にわたり充分にクロスビブ
リド化する。これらは、極めて厳密に制限地図およびク
ロスヒブリド化によつて区別することができる(第4
図)。したがつて、これらは恐らく4種の異なるDR−遺
伝子から得られた4種のmRNAを示している。これらはDR
(4,W6)に対し異型接合細胞系から得られるので、これ
ら4種のDR−β遺伝子はDR−β鎖を暗号化する少なくと
も2つの非対立部位を示すと思われる。この結論は、さ
らにβ試料を用いて同じβ細胞系から単離したゲノム
DNAクローンの分析により裏付けられる。 cDNA挿入物のヌクレオチド配列 ヌクレオチド配列を決定するため、上記のように、DN
A挿入物DR−β−A,DR−β−B,DR−β−CおよびDR−β
−Dからの制限断片を調製し、これらをアクリルアミド
ゲルから抽出し、そしてDEAEセルロースカラムで精製し
た。これら断片を(α−P32)コルジアピン−5′−ト
リホスフエート(アメルシヤム社)および末端デオキシ
ヌクレオチジルトランスフエラーゼ(P−Lバイオケミ
カルス社)により3′標識し、或いはこれらを牛の腸ホ
スフアターゼ(エス・クラークソンによる寄贈)および
ポリヌクレオチドキナーゼ(P−Lバイオケミカルス
社)により5′標識した。これら標識された断片につ
き、マキサムおよびギルバートにより「DNAの新規な配
列決定方法」、Proc.Natl.Sci.USA、第74巻、第520〜56
4頁(1977)に実質的記載されているように配列決定し
た。殆んどのcDNAについては両ストランドから配列決定
し、かつ標識末端として作用する殆んどの制限部位につ
いてはそれらを画成する断片を用いて配列決定した。 第5図は配列決定方法およびcDNAクローンHLA−DR−
β−Aの暗号化ストランドのヌクレオチドおよびアミ
ノ酸配列を示している。クローンHLA−DR−β−Aにお
いて、35個のヌクレオチドが最初のATGトリプレツトに
先行する。このATGは長さ266個のアミノ酸の開放読枠に
おける最初のコドンである。11個の連続した疎水性残基
のコアを有する最初の29個のアミノ酸は、ひとIa抗原の
β−鎖につき決定された部分アミノ酸配列と高度の類似
性を有する配列に先行する〔テイー・エー・シヤツケル
フオード等、イミユノロジー・レビユー、第66巻、第13
3〜187頁(1982)〕。したがつて、最初の29個のアミノ
酸(第5図においてNo.−1〜−29)は恐らく信号配列
を示し、残部237個のアミノ酸(第5図においてNo.1〜2
37)は成熟蛋白質(199個のアミノ酸)とトランスメン
ブラン領域(22個のアミノ酸)と細胞質末端(16個のア
ミノ酸)とを示す。第5図に示したように、暗号化配列
の細胞外部分には4個のシステインが存在する(位置1
5,79,117および173)。 * このクローンに対する部分ヌクレオチドおよびアミ
ノ酸配列(AA79−95)は英国特許出願第8222066号およ
び第8230441号明細書に示された。 第6図はクローンHLA−DR−β−Aから推定したアミ
ノ酸配列と、DR2同型接合系〔エツチ・クラツチン等、
ホツペ・セイラース・ツアイトシユリフト・フイジオロ
ジツシエ・ケミー、第362巻、第1665〜1669頁(198
1)〕から単離されたIa抗原β−鎖につきクラツチンに
より決定された配列と、DR3,W6細胞系〔テイー・ラルハ
ンマー等、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、第79巻、第3687〜
3691頁(1982)〕から単離されたcDNAクローンにより推
定される配列とのアミノ酸配列比較を示している。最後
の配列は、DCβ−鎖クローンであると思われる。何故な
ら、その推定配列はDSβ−鎖〔エス・エム・ゴイエルト
等、J.Exp.Med.、第156巻、第550〜566頁(1982)〕
につき決定された部分N−末端配列に匹敵するからであ
る。 * DSおよびDC抗原は同一であり、かつねずみI−A Ia
抗原に対し極めて良好な類似性を示すことが、エス・エ
ム・ゴイエルト等によりJ.Exp.Med.、第156巻、第550〜
566頁(1982);アール・ボノおよびジエー・エル・ス
トロミンガー・ネイチヤー誌、第299巻、第836〜838頁
(1982)に記載されている。 第7図は他のHLA−DR−βクローン〔HLA−DR−β−
B〕のヌクレオチドおよびアミノ酸配列を示している。
さらに、このクローンから推定されるアミノ酸配列は29
個のアミノ酸よりなる推定信号配列と、237個の他のア
ミノ酸とを暗号化領域に有する。 HLA−DR判定における本発明のcDNA挿入物の使用 HLA−DR−β−鎖抗原またはその断片の種類を暗号化
するcDNA挿入物を、DR判定法およびキツトに使用するこ
とができる。一般に、この種の判定方法は、(1)慣用
のエンドヌクレアーゼと条件とを用いて個体のDNAを制
限し、(2)制限DNAをたとえば慣用のゲルにおいて寸
法分画し、(3)寸法分画されたDNAを本発明のHLA−DR
−β−鎖関連試料またはその断片にヒブリド化し、かつ
(4)ヒブリド化の領域を検出する工程からなつてい
る。 たとえば、この種の方法の1例として、確立された細
胞系からの4種の異なる個体〔HLA−DRにつき3種の同
型接合体(1/1,6/6,7/7)および1種の異型接合体(3/
6)〕から高分子量DNAを得た。このDNAを37℃にてEcoR
I(ベーリンガー・マンハイム社)とHind II(ベセスダ
・リサーチ・ラボラトリース社)またはBamH Iにより、
標準緩衝液条件および1単位酵素/μg DNAを用いて1
晩処理した。EDTAにより反応を停止させ、制限DNAをク
ロロホルム/イソアミルアルコール(24:1)により1回
抽出し、そしてETOHで沈澱させた。遠心分離の後、ペレ
ツトを10mMトリス−HCl(pH7.6)、1mM EDTA、0.1%SD
S、0.05%ブロムフエノールブルー、0.05%キシレンシ
アノールおよび5%グリセリン中に再懸濁させた。DNA
を37℃にて4時間培養した後、これを65℃にて5分間処
理し、20mMグリシン、15mM NaOH(pH8.3)における0.6
%アガロースゲルに加えた。これらゲルを60−100Vにて
12時間処理し、次いで0.2μのニトロセルロースフイル
タ(シユライヒヤーおよびシユエル)に移した(これに
ついてはジー・エム・バール等によりProc.Natl.Acad.S
ci.USA、第76巻、第3683〜3687頁(1979)に実質的に記
載されている)。 移動させた後、これらフイルタを4×SSC(SSCは150m
M NaCl、15mMクエン酸 ナトリウムである)において
洗浄し、次いでこれらを減圧オーブン内で80℃にて2時
間処理した。次いで、フイルタを5×SSC,5×デンハル
ツ試薬中で65℃にてゆつくり振とうしながら1〜2時
間、および1×デンハルツ試薬、0.75M NaCl、5mM EDT
A、50mM燐酸ナトリウム緩衝液(pH7)、10%デキストラ
ン硫酸塩、0.1%SDS、50μg/mlポリGおよび250μg/ml
超音波変性されたDNAにて65℃で2時間、順次に培養し
た。次いで、紙に結合したDNAを1×デンハルツ試
薬、0.75M NaCl、5mM EDTA、50mM燐酸ナトリウム緩衝液
(pH7)および1×106cpm/mlの本発明のP32−標識cDNA
試料において65℃で8〜12時間ヒブリド化させた。 ヒブリド化の後、フイルタをそれぞれ5×SSC,1×デ
ンハルト試薬、0.1%SDS、0.1%ピロ燐酸ナトリウム
と、2×SSC、0.1%SDSと、0.5×SSCと、0.1×SSCとに
より2回洗浄した(65℃、30分間)。次いで、乾燥した
フイルタを予備フラツシユしたコダツクX−ARフイルタ
に強化スクリーン(Cawo社)を用いて−70℃にて48時間
露出させた。 第8図はヒブリド化の結果を示している。第8図に見
られるように、それぞれ異なるひとDNA(DR7/7(レーン
1)、DR6/6(レーン2)、DR3/6(レーン3)およびDR
11/1(レーン4))は各制限エンドヌクレアーゼにつき
異なる電気泳動パターンを示す。したがつて、本発明
の試料を用いる種々のHLA/DR判定された個体からのDNA
のサウザンプロツトは、異なるHLA−DR特異性を有する
個体から簡単かつ経済的に区別することができる**
さらに、この判定方法および生産物で得られた簡単なプ
ロツトパターンは従来の判定方法では可能でなかつたよ
うな判定を可能にし、したがつて従来のHLA−DR群にお
ける各種のサブ群を同定しかつ区別することができ、し
かも種々の病気に対するこれらサブ群の感受性をより良
好に決定することができる。 * 第8図のレーン5はねずみDNAである。 ** 上記の「判定」方法は10〜20mlの血液を用いて行
なうことができ、100回または1000回の試験まで容易に
規模拡大される。 勿論、特定の制限DNAのヒブリド化部分の検出はP32
標識試料により行なう必要がないことを了解すべきであ
る。寧ろ、他のヒブリド化検出方法を同等に使用するこ
とができる。この種の方法は、試料を染色活性化剤、検
出酵素、アビジンまたは他の検出手段に結合させること
を含む。 本発明のcDNA挿入物の合成試料を使用する改良HLA−DR
判定 短かい(19塩基)のオリゴヌクレオチドDNA断片を用
いるサウザンプロツトの条件下におけるヒブリド化は、
完全に適合する配列(同一もしくは対立)を非適合配列
(異なる配列または対立)から区別しうることを示して
いる。たとえば、ビー・ジエー・コナー等、Proc.Natl.
Acad.Sci.USA、第80巻、第278〜282頁(1983)。 本発明のHLA−DR−β−cDNAのヌクレオチド配列を分
析し、そしてこれら配列内に配列の相違(多形質的相違
を含む)を示す少なくとも3つの領域を確認した。これ
らの3つの領域は次の通りである:(1)アミノ酸8〜
14に対する暗号化配列;(2)アミノ酸26〜32に対する
暗号化配列;および(3)アミノ酸72〜78に対する暗号
化配列(第9図)。さらに、異なるDR−β鎖遺伝子なら
びにDCおよびSBβ−鎖遺伝子のうち同一である領域(ア
ミノ酸39〜45に対する暗号化配列)も確認した。 不適合の3つの領域(第9図における黒丸)を画成す
る合成オリゴヌクレオチド(19−化合体)の試料を調製
した。第9図の指示した領域は、2種のHLA−DR−β cD
NAクローンの3つの領域のそれぞれにつき調製した特定
の19−化合体を示している。これら19−化合体のそれぞ
れは2個以上の不適合部分を有するので、各試料につき
HLA−DR配列の明確な区別を行なうことができる。さら
に、19−化合物を上記のように同族領域から調製して、
陽性ヒブリド化比較として使用することができる。 同様にして、他のHLA−DR−β鎖遺伝子のうち不適合
および同一の領域から19−化合体DNA試料のコレクシヨ
ンを作成することができる。かくして、それぞれの試料
は所定のDR特異性に対し特定的である。したがつて、試
料コレクシヨンおよび比較のヒブリド化は、多数の個体
の迅速かつ正確なDR判定を可能にする。 本発明のDNA配列の発現 蛋白質の生産レベルは2つの主たる因子により支配さ
れる:すなわち細胞内のその遺伝子のコピー数およびこ
れら遺伝子コピーが転写しかつ翻訳する効率である。転
写および翻訳の効率(これらは一緒になつて発現を構成
する)は、通常、所望の暗号化配列の前方に位置するヌ
クレオチド配列に依存する。これらのヌクレオチド配列
または発現制御配列は、特にRNAポリメラーゼが反応し
て転写を開始する位置(プロモータ配列)およびリポソ
ームがmRNAと結合して相互反応し(転写生産物)翻訳を
開始する位置を規定する。この種の発現制御配列は、必
らずしも同等な効率で機能しない。したがつて、所望の
蛋白質に関する特異的暗号化配列を隣接するヌクレオチ
ド配列から分離し、そしてこれを他の発現制御配列に融
合させて高レベルの発現を得ることが有利である。これ
が達成されると、新たに作成されたDNA断片をマチルコ
ピーのプラスミドまたはバクテリオフアージ誘導体に挿
入して、細胞内における遺伝子コピー数を増大させ、か
くして発現蛋白質の収率をさらに向上させることができ
る。 したがつて、広範囲の宿主−発現制御配列のベクター
組合せを使用して、本発明の方法により適当な暗号化配
列を挿入することによつてHLA−DR−β鎖と同様なポリ
ペプチドを生産することができる。たとえば、有用なベ
クターは染色体、非染色体および合成のDNA配列の断片
からなり、たとえばcol El,pCRl,pBR322およびその誘導
体を含めイー・コリからの各種公知の細菌プラスミド、
広範囲の宿主プラスミド、たとえばRP4、フアージDNA、
たとえば多くのフアージλの誘導体ならびに上記の組合
せから得られるベクター、たとえばpBR322、フアージλ
の一部および合成部分を含むベクターが包含される。有
用な宿主はたとえばイー・コリの菌株、たとえばイー・
コリK12 MC1061、イー・コリHB101、イー・コリ×177
6、イー・コリ×2282、イー・コリMRCIのような細菌性
宿主ならびにシユウドモナス、枯草菌、高熱細菌および
その他細菌類、酵母およびその他の真菌類の菌株、動物
もしくは植物宿主、たとえば動物(ひとを含む)もしく
は植物の培養細胞またはその他の宿主を包含することが
できる。有用な発現制御配列はイー・コリのラクトース
オペロンのオペレータ、プロモータならびにリポソーム
結合および相互作用配列(「lac系」)、イー・コリの
トリプトフアンシンセターゼ系の対応する配列(「trp
系」)、フアージλの主オペレータおよびプロモータ領
域(OLPLおよびORPI R)、フアージfdコート蛋白質の制
御領域、または原始核細胞もしくは成熟核細胞およびそ
のウイルスの遺伝子の発現を制御しかつ促進するその他
の配列、或いは各種のこれらの組合せを包含することが
できる。 勿論、必らずしも全ての宿主−発現制御配列−ベクタ
ー組合せ物が、特定のHLA/DR暗号化配列につき同等の効
果を有するとは限らない。しかしながら、上記したよう
に、生物安全性の観点から特定の構造につき本発明のHL
A−DR−β暗号化配列に使用しうる部位、発現すべきHLA
−DR−β−鎖ポリペプチドの寸法、宿主細胞酵素による
蛋白質分解に対するポリペプチドの感受性、精製の際除
去するのが困難な宿主細胞蛋白質によるポリペプチドの
汚染、HLA−DR−β暗号化配列の発現特性、たとえばDNA
暗号化配列の構造および発現制御配列に関する開始およ
び停止コドンの位置、ならびに当業者に認識されたその
他の因子を考慮して、本発明のHLA/DR−β−鎖暗号化配
列をベクターにおける発現制御配列へ作用結合させる適
当な組合せを選択し、これを使用して宿主を形質転換さ
せ、その宿主を培養して挿入暗号化配列により暗号化さ
れるポリペプチドを生産することができる。 DNA配列および発現制御配列をベクター中に挿入する
ための種々の方法が当業界で知られている。たとえば、
これらは直接的結合、合成リンカ、エキソヌクレアーゼ
およびポリメラーゼ結合した修復反応に続く結合、或い
はDNAポリメラーゼによるDNA鎖の延長および適当な単一
鎖離型の作成に続く結合を包含する。さらに、当業者は
これらの方法の1種もしくはそれ以上を選択し、本発明
の範囲を逸脱することなく本発明のDNA配列を発現させ
ることができる。 さらに、本発明の選択宿主−発現制御配列−ベクター
組合せにおいて発現された実際のHLA/DR−β−鎖暗号化
配列は、標準のHLA−DR−β−鎖抗原とは同一でない生
産物を生成しうることを了解すべきである。たとえば、
発現された暗号化配列は、HLA−DR−β−鎖とは無関係
なHLA−DR−β−鎖プラスメチオニンもしくはその他ア
ミノ酸を暗号化しうるであろう。或いは、発現されたDN
A配列は、HLA−DR−β−鎖の1部のみ、或いはメチオニ
ンもしくはその他のアミノ酸と共に暗号化しうるであろ
う。これらの作成および生産物も本発明に包含される。
たとえば、HLA−DR−β−鎖状のポリペプチドを暗号化
するヌクレオチド配列により形質転換された宿主は、そ
の化合物のみを生産しうるか、または他のアミノ酸と融
合させうるか、或いはその生産物を分泌することができ
る。発酵培養物から単離した後、または慣用の処理方
法、たとえば開裂、合成結合またはその他周知の方法に
よる処理の後、生産物がHLA−DR−β−鎖抗原の免疫学
的もしくは生物学的活性を示すことのみが必要とされ
る。 精製後の上記HLA−DR−ポリペプチドまたはそれに対
して生成される抗体を使用して、慣用のHLA−DR判定法
もしくはキツトにおいて個体を判定するのに使用するこ
とができ、或いはその他の診断、予防もしくは治療剤も
しくは方法に使用することができる。 本発明の方法により作成される微生物および組換DNA
分子は、メリーランド州・ロツクビル在のアメリカン・
タイプ・カルチヤー・コレクシヨンに1982年7月28日付
けで寄託され、かつ次のDR−β−A,DR−β−BおよびDR
−β−C: DR−β−A:E.coli HB101(pBR322(Pst)/HLA−DR−β
−A) DR−β−B:E.coli HB101(pBR322(Pst)/HLA−DR−β
−B) DR−β−C:E.coli HB101(pBR322(Pst)HLA−DR−β−
C) として同定された培養物を例とする。 これら培養物は、それぞれ寄託番号ATCC39164,39163
および39165を得ている。 以上、本発明の多くの具体例につき説明したが、この
基本構成を改変して本発明の方法および組成物を使用す
る他の具体例を与えうることが明らかである。したがつ
て、本発明の範囲は上記実施例のみに限定されることな
く、種々の改変をなしうることが了解されよう。 〔発明の効果〕 ひとリンパ球抗原複合体のDR−β−鎖部位を暗号化す
るDNA配列、ならびにそれに関連する診断判定方法およ
び生産物につき開示する。β−鎖DR部位を暗号化するDN
A配列は、簡単かつ効率的な判定方法および生産物にお
いて有用であり、かつ診断、予防および治療剤に使用す
るHLA−DR−β−鎖の抗原の免疫学的もしくは生物学的
活性を示すポリペプチドを発現するのに有用である。
【図面の簡単な説明】 第1図は染色体6および短腕上のHLA部位の位置を示す
略図であり、 第2図は本発明のクローン化法における1具体例の略図
であり、 第3図は本発明のクローン83−7,68−6,DR−β1,DR−β
およびIa−βの部分制限地図であり、この地図に示さ
れた制限部位は正確でないが、慣用のヌクレオチド配列
はこれら部位の正確な位置の決定を可能にし、 第4図はHLA−DR−β−A,HLA−DR−β−B,HLA−DR−β
−CおよびHLA−DR−β−DのcDNA配列の部分制限地図
であり、 第5図は配列決定法ならびにcDNA配列HLA−DR−β−A
のヌクレオチドおよびアミノ酸配列を示す説明図であ
り、 第6図はcDNA配列HLA−DR−β−Aから推測されるアミ
ノ酸配列と、DR2の同型接合系から単離されたIa抗原β
−鎖につきクラツチンにより決定されたアミノ酸配列
と、DR3,w6細胞系からラールハンマーにより単離された
cDNAクローンから推測されるアミノ酸配列との比較図で
あり、 第7図はcDNA配列HLA−DR−β−Bのヌクレオチドおよ
びアミノ酸配列を示す説明図であり、 第8図は本発明の判定方法の1具体例を使用して判定さ
れた4種の個体(DR7/7,6/6,3/6および1/1)からのDNA
のサウザンプロツト図であり、 第9図はcDNAクローンHLA−DR−β−AおよびHLA−DR−
β−Bの暗号化領域間におけるヌクレオチド配列不適合
の3つの領域を示し、第9図において黒丸はヌクレオチ
ド不適合を示し、かつ枠はこれら配列から調製された19
−化合体を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クライア・テレス・ウエイク アメリカ合衆国マサチユ−セツツ02145 ソマ−ビル・キツダ−・ストリ−ト33番

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.HLA−DR判定用プローブとして使用され得るDNAであ
    って、前記DNAは、 (a)TTGGAGCTGCTTAAGTCTGAG (b)TTCCTGGAGAGACACTTCCAT (c)CGCTTCGACAGCGACGTGGGG (d)CGGGGCCAGGTGGACAATTAC (e)TTGGAGCAGGTTAAACATGAG (f)TTCCTGGACAGATACTTCTAT (g)CGGGCCGCGGTGGACACCTAC (h)(a)〜(g)のDNAのいずれかの対立遺伝子で
    あるDNA、 (i)(a)〜(h)のDNAのいずれかに相補的配列を
    有するDNA、並びに (j)(a)〜(i)のDNAのいずれかの断片 よりなる群から選択されるヌクレオチド配列からなるDN
    A。
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