JP3195218B2 - 車体側面組立体の組立装置 - Google Patents

車体側面組立体の組立装置

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JP3195218B2
JP3195218B2 JP00567196A JP567196A JP3195218B2 JP 3195218 B2 JP3195218 B2 JP 3195218B2 JP 00567196 A JP00567196 A JP 00567196A JP 567196 A JP567196 A JP 567196A JP 3195218 B2 JP3195218 B2 JP 3195218B2
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一雄 山菅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アウターパネルの
内面側にインナーパネルが溶接されて成る車体側面組立
体を組立てるための車体側面組立体の組立装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車体側面組立体の組立技術は、た
とえば特開平1−311967号公報等により既に知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
複数の部品を溶接して構成されるアウターパネルの内面
側に、インナーパネルを構成する複数の部品をそれぞれ
溶接して車体側面組立体の組立を完了するようにしてい
る。しかるに、インナーパネルを構成する部品のアウタ
ーパネルに対する位置決めが確実になされていないと組
立精度が劣ることになる。またアウターパネルへの各部
品の溶接時に歪みや変形が生じるものであるが、そのよ
うな課題を解決する技術は上記従来の公報には開示され
ていない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、車体側面組立体の組立にあたって各部品相互
の位置決め精度を向上するとともに歪みや変形が生じる
ことを極力防止し得るようにした車体側面組立体の組立
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、アウターパネルの内面側に
インナーパネルが溶接されて成る車体側面組立体を組立
てるための車体側面組立体の組立装置において、アウタ
ーパネルを着脱可能に位置決め保持するハンドリング治
具と、アウターパネルを一時的に貯蔵する貯蔵手段と、
組立完了後の車体側面組立体を搬出する組立体搬出手段
と、前記貯蔵手段に近接した搬入ステーションから前記
組立体搬出手段に近接した搬出ステーションまで前記ア
ウターパネルを位置決め保持したハンドリング治具を搬
送する搬送手段と、該搬送手段の搬出ステーション近傍
から搬入ステーション近傍までハンドリング治具を返送
する治具返送手段と、前記搬送手段の中間位置に設定さ
れる溶接ステーションでアウターパネルの内面側にイン
ナーパネルを溶接して車体側面組立体を組立てる溶接ロ
ボットと、治具返送手段で返送されて来たハンドリング
治具を着脱可能に保持するとともに前記貯蔵手段のアウ
ターパネルを位置決め保持したハンドリング治具を前記
搬入ステーションで搬送手段に移載する第1の移載ロボ
ットと、前記搬出ステーションで車体側面組立体を搬送
手段から組立体搬出手段に移載するとともに車体側面組
立体から外されたハンドリング治具を治具返送手段に移
載する第2の移載ロボットとを備えることを特徴とす
る。
【0006】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、搬送手段の溶接ステーショ
ンには、インナーパネルを構成する複数の部品を着脱可
能に位置決め保持するインナーパネル保持治具が、載置
位置および重合位置間での回動を可能とするとともに載
置位置および重合位置間の中間に設定される部品溶接位
置での一時的な回動停止を可能として配設され、載置位
置は、インナーパネル保持治具上に前記各部品を位置決
め載置すべく搬送手段上のハンドリング治具の側方に設
定され、部品溶接位置は溶接ロボットで各部品を溶接し
てインナーパネル保持治具上でインナーパネルを組立て
るべく設定され、重合位置は、部品溶接位置で組立てら
れたインナーパネルをハンドリング治具で保持されたア
ウターパネル上に重ねた状態で前記溶接ロボットによる
アウターパネルへの溶接を行なうべく設定されることを
特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】図1ないし図10は本発明の一実施例を示
すものであり、図1は組立装置の全体配置を示す平面
図、図2は搬入ステーションでの搬送手段の平面図、図
3は搬入ステーションでの搬送手段の縦断側面図であっ
て図4の3−3線に沿う断面図、図4は図3の4−4線
断面図、図5は図2の5−5線拡大断面図、図6は第1
の移載ロボットによるアウターパネルの搬送手段への移
載状態を示す図4に対応した断面図、図7は搬入ステー
ションから溶接ステーションへのアウターパネルの搬送
開始時を示す図4に対応した断面図、図8はインナーパ
ネル保持治具が載置位置に在る状態での溶接ステーショ
ンでの搬送手段の平面図、図9はインナーパネル保持治
具が重合位置に在る状態での図8に対応した平面図、図
10は図9の10−10線断面図である。
【0009】先ず図1において、この組立装置は、アウ
ターパネル11を搬送している途中で該アウターパネル
11の内面側にインナーパネル12が溶接されることに
よって車体側面組立体13を組立てるようにしたもので
あり、アウターパネル11をその外面側から着脱可能に
位置決め保持するハンドリング治具14と、アウターパ
ネル11を一時的に貯蔵する貯蔵手段15と、組立完了
後の車体側面組立体13を搬出する組立体搬出手段16
と、アウターパネル11を位置決め保持したハンドリン
グ治具14を前記貯蔵手段15に近接した位置から組立
体搬出手段16に近接した位置まで搬送する搬送手段1
7と、該搬送手段17でのアウターパネル11の搬送に
用いられた後のハンドリング治具14を貯蔵手段15に
近接した位置まで返送する治具返送手段18と、前記搬
送手段17の中間位置でアウターパネル11の内面側に
インナーパネル12を溶接して車体側面組立体13を組
立てる溶接ロボット191 ,192 と、治具返送手段1
8で返送されて来たハンドリング治具14を着脱可能に
保持するとともに前記貯蔵手段15のアウターパネル1
1を位置決め保持したハンドリング治具14を搬送手段
17に移載する第1の移載ロボット20と、車体側面組
立体13を搬送手段17から組立体搬出手段16に移載
するとともに車体側面組立体13から外されたハンドリ
ング治具14を搬送手段17から治具返送手段18に移
載する第2の移載ロボット21とを備える。
【0010】貯蔵手段15は、たとえばアウターパネル
11を吊るすハンガ22をチェーンで移動せしめるよう
にしたチェーンコンベアであり、チェーンの走行経路の
途中にハンガ22でそれぞれ吊るされた複数のアウター
パネル11,11…を一時的に貯蔵可能である。また組
立体搬出手段16は、たとえばチェーンコンベアであ
り、搬送手段17から搬出される車体側面組立体13を
ハンガ23で吊るして順次搬出可能である。
【0011】搬送手段17は、前記貯蔵手段15に近接
した搬入ステーションSI と、前記組立体搬出手段16
に近接した搬出ステーションSO との間に敷設されるも
のであり、搬入ステーションSI および搬出ステーショ
ンSO 間の中間位置には溶接ステーションSW が設定さ
れている。また治具返送手段18は、搬送手段17とほ
ぼ平行に敷設されるものであり、搬出ステーションS0
に対応する位置で搬送手段17から移載されるハンドリ
ング治具14を搬送手段17の搬入ステーションSI
対応する位置まで返送するものである。
【0012】図2、図3および図4を併せて参照して、
ハンドリング治具14は、アウターパネル11の長手方
向に沿って延びる支持部材24に、複数の位置決め保持
機構25,25…が設けられて成るものである。
【0013】図5において、位置決め保持機構25は、
基端が支持部材24に固着されるシリンダ本体26と、
該シリンダ本体26内に摺動可能に嵌合されるとともに
シリンダ本体26の先端部を気密にかつ移動自在に貫通
するピストンロッド27aが一体に設けられるピストン
27と、ピストンロッド27aの先端を収容してシリン
ダ本体26の先端に同軸に固設される案内筒28と、ア
ウターパネル11に設けられているピン孔11aに嵌合
可能として案内筒28の先端に固定される位置決めピン
29と、ピン孔11aの周囲でアウターパネル11の外
面に当接することを可能として位置決めピン29の基端
部を囲む受け面30aを先端に有するとともに案内筒2
8を覆ってシリンダ本体26の先端に固設される蓋枠3
0と、案内筒28内でピストンロッド27aの先端に揺
動可能に連結されるクランプ爪31とを備える。
【0014】位置決めピン29には、案内筒28内に通
じる導孔32が、位置決めピン29の両外側に開放する
ようにして設けられており、クランプ爪31の先端部は
該導孔32に収容される。しかもクランプ爪31の中間
部に取付けられたピン33の両端を案内する案内溝34
が案内筒28の内面に設けられており、シリンダ本体2
6内への空気圧導入制御に応じたピストン27の作動に
より、クランプ爪31はピン33が案内溝34で案内さ
れるのに応じて揺動作動する。すなわち図5においてピ
ストン27が上動しているときには鎖線で示すようにク
ランプ爪31の先端部がその全体を導孔32に収容させ
た姿勢に在り、受け面30aをアウターパネル11の外
面に近接、対向させた状態でピストン27を下動せしめ
ると、クランプ爪31はその先端部の一部を導孔32か
ら突出させるように揺動し、受け面30aおよびクラン
プ爪31間にアウターパネル11が挟まれることにな
る。すなわちシリンダ本体26内への空気圧供給制御に
より、アウターパネル11が位置決め保持機構25で着
脱可能として位置決め保持されることになる。
【0015】また支持部材24の長手方向中央部におい
て前記各位置決め保持機構25,25…が設けられる側
と反対側には、被チャック部35が設けられており、第
1の移載ロボット20のアーム先端には、被チャック部
35を着脱可能に掴むためのチャック部36が設けられ
る。これにより第1の移載ロボット20で治具返送手段
18上からハンドリング治具14を持上げ可能となると
ともに、第1の移載ロボット20から搬送手段17にハ
ンドリング治具14を移載することが可能となる。
【0016】ところで、搬送手段17において、搬入ス
テーションSI 、溶接ステーションSW および搬出ステ
ーションSO には、搬送方向37に沿って相互に平行に
延びる一対の支持基台38,39が相互間に間隔をあけ
てそれぞれ並設されており、それらの支持基台38,3
9上には、アウターパネル11に設けられているピン孔
(図示せず)に嵌合して該アウターパネル11を位置決
め支持するための位置決め支持ピン40,40…がそれ
ぞ複数ずつ配設されている。しかも各位置決め支持ピン
40,40…は、搬送方向37と直交する水平方向の位
置を或る範囲で自在に調整可能として第1支持板41,
41…上に配設されるものであり、第1支持板41,4
1…は、搬送方向37と平行な方向の位置を或る範囲で
自在に調整可能として第2支持板42,42…上に配設
され、第2支持板42,42…は支持基台38,39上
に固定される。したがって各位置決め支持ピン40,4
0…は、搬送方向37に沿う方向ならびに搬送方向37
と直交する水平方向の位置を或る範囲で調整可能として
基台38,39上に配設されることになり、これにより
車種の変化に伴なうアウターパネル11の形状変化に対
処可能となる。
【0017】搬送手段17は、搬入ステーションSI
よび溶接ステーションSW 間を往復走行可能な台車45
と、溶接ステーションSW および搬出ステーションSO
間を往復移動可能な台車(図示せず)とを備えるもので
あり、両基台38,39の相互に対向する内側面には、
それらの台車45を案内するためのガイドレール43,
44が搬送方向37に沿って延びるようにしてそれぞれ
固定される。
【0018】台車45は、一方のガイドレール43に沿
って転動する一対の車輪46…と、他方のガイドレール
44に沿って転動する一対の車輪47…とを備えるもの
であり、この台車45には、搬送方向37に沿って延び
る軸線を有して固定配置されるシリンダ(図示せず)の
ピストンロッド48が連結される。而して該シリンダの
伸縮作動により台車45が搬入ステーションSI および
溶接ステーションSW間で往復作動せしめられる。
【0019】台車45の上方には昇降台49が配置され
ており、該昇降台49および台車45間には昇降台49
の昇降作動を可能とするための一対のX字形のリンク機
構51,51が設けられる。また昇降台49には、ハン
ドリング治具14の支持部材24に設けられた被チャッ
ク部35を着脱可能に掴むためのチャック部50が設け
られる。さらに台車45には、上下に延びる軸線を有す
る昇降シリンダ52が配設され、該昇降シリンダ52の
ピストンロッド52aが昇降台49に連結される。
【0020】ところで、アウターパネル11を保持した
ハンドリング治具14が第1の移載ロボット20により
搬入ステーションSI に搬入されて来たときには、図6
で示すように、昇降台49は、第1の移載ロボット20
が移載動作をするのに邪魔にならないように下降せしめ
られており、各位置決め支持ピン40,40…でアウタ
ーパネル11が位置決め支持された後、チャック部36
による被チャック部35の掴みを解除して第1の移載ロ
ボット20が搬入ステーションSI から退避したとき
に、図4で示すように昇降台49が上昇せしめられ、昇
降台49のチャック部50でハンドリング治具14の被
チャック部36が掴まれる。さらに搬入ステーションS
I から溶接ステーションSW への移動にあたっては、図
7で示すように、昇降台49がさらに上昇せしめられる
ことによりアウターパネル11の各位置決め支持ピン4
0,40…による位置決め支持状態が解除され、その状
態で台車45が溶接ステーションSW に移動することに
より、アウターパネル11およびハンドリング治具14
が溶接ステーションSW に運ばれることになる。
【0021】図8、図9および図10において、溶接ス
テーションSW において、支持基台39の外側方には一
対の溶接ロボット191 ,192 が配設されており、こ
れらの溶接ロボット191 ,192 は、インナーパネル
12を構成する各部品たとえばセンターインナーピラー
121 、ルーフサイドレール122 およびフロントイン
ナーピラー123 を相互に溶接する作業を行なうととも
に、車体側面組立体13を組立てるために組立後のイン
ナーパネル12およびアウターパネル11を相互に溶接
する作業を行なうものである。
【0022】また溶接ステーションSW には、センター
インナーピラー121 、ルーフサイドレール122 およ
びフロントインナーピラー123 を着脱可能に位置決め
保持するインナーパネル保持治具54が配設される。こ
のインナーパネル保持治具54には、ハンドリング治具
14の位置決め保持機構25と同様の構成を有する複数
の位置決め保持機構55,55…が設けられており、そ
れらの位置決め保持機構55,55…で、センターイン
ナーピラー121 、ルーフサイドレール122およびフ
ロントインナーピラー123 がインナーパネル12を構
成する姿勢に位置決め保持されることになる。
【0023】溶接ステーションSW の支持基台38に
は、搬送方向37に沿って間隔をあけて一対の支柱5
7,57が立設されており、搬送方向37に沿う軸線を
有する回動軸56の両端部がそれらの支柱57,57の
上端で回動自在に支承される。しかも回動軸56にはイ
ンナーパネル保持治具54の一側端が固着されており、
インナーパネル保持治具54は回動軸56とともに回動
する。また支持基台38上には、電動モータ59と、該
モータ59に連なる減速機60とが配設されており、減
速機60からの動力が伝動機構61を介して回動軸56
の一端部に伝達される。
【0024】而して回動軸56およびインナーパネル保
持治具54は、載置位置PL および重合位置PP 間で回
動せしめられるものであり、載置位置PL および重合位
置P P 間の中間部には、回動軸56およびインナーパネ
ル保持治具54の回動を一時的に停止する部品溶接位置
W が設定されている。
【0025】載置位置PL は、インナーパネル保持治具
54上にセンターインナーピラー121 、ルーフサイド
レール122 およびフロントインナーピラー123 を位
置決め載置するための位置であり、搬送手段17上に在
るハンドリング治具14の外側方でインナーパネル保持
治具54がほぼ水平姿勢となる位置である。また部品溶
接位置PW は溶接ロボット191 ,192 でセンターイ
ンナーピラー121 、ルーフサイドレール122 および
フロントインナーピラー123 を溶接してインナーパネ
ル保持治具54上でインナーパネル12を組立てるため
の位置であり、載置位置PW からたとえば145度だけ
ハンドリング治具14側に回動した位置である。さらに
重合位置PP は、部品溶接位置PW での溶接により組立
てられたインナーパネル12をハンドリング治具14で
保持されたアウターパネル11上に重ねる位置であり、
アウターパネル11上にインナーパネル12が重ねられ
た状態で、溶接ロボット191 ,192 によるアウター
パネル11へのインナーパネル12の溶接が行なわれ
る。
【0026】搬送手段17における溶接ステーションS
W から搬出ステーションSO までのハンドリング治具1
4および車体側面組立体13の搬送は、搬入ステーショ
ンS I から溶接ステーションSW までのハンドリング治
具14およびアウターパネル11の搬送と同様に行なわ
れるものであり、搬出ステーションSO で各位置決め支
持ピン40…により位置決め支持された車体側面組立体
13は、ハンドリング治具14とともに第2の移載ロボ
ット21により組立体搬出手段16側にもたらされ、ハ
ンドリング治具14との連結を解除された車体側面組立
体13が組立体搬出手段16に移載された後、ハンドリ
ング治具14が第2の移載ロボット21によって治具返
送手段18上に置かれることになる。
【0027】次にこの実施例の作用について説明する
と、搬送手段17の搬入ステーションSI に対応する位
置で治具返送手段18上に在るハンドリング治具14
は、第1の移載ロボット20で掴まれて貯蔵手段15に
もたらされ、この貯蔵手段15で一時的に貯蔵されてい
たアウターパネル11がハンドリング治具14に位置決
め保持される。而してハンドリング治具14で位置決め
保持されたアウターパネル11は、ハンドリング治具1
4とともに搬入位置SI で搬送手段17に移載される。
而してハンドリング治具14およびアウターパネル11
は、搬送手段17によって搬出ステーションSO まで搬
送されることになり、搬入位置SI および搬出位置SO
間の中間の溶接位置でアウターパネル11にインナーパ
ネル12が溶接されて車体側面組立体13が組立てら
れ、組立てられた車体側面組立体13が第2の移載ロボ
ット21によって搬送手段17の搬出ステーションSO
から組立体搬出手段16に移載され、残ったハンドリン
グ治具14が第2の移載ロボット21によって治具返送
手段18に移載されて元の位置に戻されることになる。
【0028】このようにして車体側面組立体13の組立
にあたって、アウターパネル11はハンドリング治具1
4によって位置決め保持されており、確実な位置決めが
なされているアウターパネル11にインナーパネル12
が溶接されるので、車体側面組立体13の組立精度を向
上することができ、しかもインナーパネル12のアウタ
ーパネル11への溶接時にアウターパネル11がハンド
リング治具14で拘束されているので、溶接時に歪みや
変形が生じることを極力防止することができる。しかも
ハンドリング治具14は循環使用されるので、組立に必
要とされる部品の部品点数を最小限とすることができ
る。
【0029】また搬送手段17の溶接ステーションSW
においては、インナーパネル保持治具54に、センター
インナーピラー121 、ルーフサイドレール122 およ
びフロントインナーピラー123 が載置位置PL で位置
決め保持され、載置位置PLから重合位置PP まで回動
する途中の部品溶接位置PW での一時停止時に溶接ロボ
ット191 ,192 によってセンターインナーピラー1
1 、ルーフサイドレール122 およびフロントインナ
ーピラー123 が溶接されてインナーパネル12が組立
てられることにより、インナーパネル12がインナーパ
ネル保持治具54に位置決め保持されることになる。而
して重合位置で、ハンドリング治具14に位置決め保持
されたアウターパネル11上に、インナーパネル保持治
具54に位置決め保持されたインナーパネル12が重合
され、その状態で溶接ロボット191 ,192 によるア
ウターパネル11へのインナーパネル12の溶接が行な
われる。したがって組付精度を向上するとともに組付能
率を向上してインナーパネル12を組立てることがで
き、それにより車体側面組立体13の組立能率および組
付精度をより一層向上することができる。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、アウターパネルがハンドリング治具により位置決め
保持された状態での搬送途中にインナーパネルがアウタ
ーパネルに溶接されて車体側面組立体が組立てられるの
で、アウターパネルのハンドリング治具による拘束によ
り組立過程で変形や歪みが生じることを極力防止して組
付精度を向上することができ、しかもハンドリング治具
を循環使用することにより、組立に必要とされる部品の
部品点数を最小限とすることができる。
【0032】また請求項2記載の発明によれば、載置位
置でインナーパネル保持治具に複数の部品が位置決め保
持され、載置位置から重合位置まで回動する途中の部品
溶接位置での一時停止時に溶接ロボットによって各部品
が溶接されてインナーパネルが組立てられ、重合位置で
はハンドリング治具に位置決め保持されたアウターパネ
ル上にインナーパネル保持治具に位置決め保持されたイ
ンナーパネルが重合され、その状態で溶接ロボットによ
るアウターパネルへのインナーパネルの溶接が行なわれ
るので、組付精度を向上するとともに組付能率を向上し
てインナーパネルを組立てることができるとともに、車
体側面組立体の組立能率および組付精度をより一層向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立装置の全体配置を示す平面図である。
【図2】搬入ステーションでの搬送手段の平面図であ
る。
【図3】搬入ステーションでの搬送手段の縦断側面図で
あって図4の3−3線に沿う断面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線拡大断面図である。
【図6】第1の移載ロボットによるアウターパネルの搬
送手段への移載状態を示す図4に対応した断面図であ
る。
【図7】搬入ステーションから溶接ステーションへのア
ウターパネルの搬送開始時を示す図4に対応した断面図
である。
【図8】インナーパネル保持治具が載置位置に在る状態
での溶接ステーションでの搬送手段の平面図である。
【図9】インナーパネル保持治具が重合位置に在る状態
での図8に対応した平面図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【符号の説明】
11・・・アウターパネル 12・・・インナーパネル 121 ・・・部品としてのセンターインナーピラー 122 ・・・部品としてのルーフサイドレール 123 ・・・部品としてのフロントインナーピラー 13・・・車体側面組立体 14・・・ハンドリング治具 15・・・貯蔵手段 16・・・組立体搬出手段 17・・・搬送手段 18・・・治具返送手段 191 ,192 ・・・溶接ロボット 20・・・第1の移載ロボット 21・・・第2の移載ロボット 54・・・インナーパネル保持治具 PL ・・・載置位置 PP ・・・重合位置 PW ・・・部品溶接位置 SI ・・・搬入ステーション SO ・・・搬出ステーション SW ・・・溶接ステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−311967(JP,A) 特開 昭60−113782(JP,A) 実開 昭58−143130(JP,U) 実開 昭63−11285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 65/00 B23P 21/00 303

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターパネル(11)の内面側にイン
    ナーパネル(12)が溶接されて成る車体側面組立体
    (13)を組立てるための車体側面組立体の組立装置に
    おいて、アウターパネル(11)を着脱可能に位置決め
    保持するハンドリング治具(14)と、アウターパネル
    (11)を一時的に貯蔵する貯蔵手段(15)と、組立
    完了後の車体側面組立体(13)を搬出する組立体搬出
    手段(16)と、前記貯蔵手段(15)に近接した搬入
    ステーション(SI )から前記組立体搬出手段(16)
    に近接した搬出ステーション(SO )まで前記アウター
    パネル(11)を位置決め保持したハンドリング治具
    (14)を搬送する搬送手段(17)と、該搬送手段
    (17)の搬出ステーション(SO )近傍から搬入ステ
    ーション(SI )近傍までハンドリング治具(14)を
    返送する治具返送手段(18)と、前記搬送手段(1
    7)の中間位置に設定される溶接ステーション(S W
    でアウターパネル(11)の内面側にインナーパネル
    (12)を溶接して車体側面組立体(13)を組立てる
    溶接ロボット(191 ,192 )と、治具返送手段(1
    8)で返送されて来たハンドリング治具(14)を着脱
    可能に保持するとともに前記貯蔵手段(15)のアウタ
    ーパネル(11)を位置決め保持したハンドリング治具
    (14)を前記搬入ステーション(SI )で搬送手段
    (17)に移載する第1の移載ロボット(20)と、前
    記搬出ステーション(SO )で車体側面組立体(13)
    を搬送手段(17)から組立体搬出手段(16)に移載
    するとともに車体側面組立体(13)から外されたハン
    ドリング治具(14)を治具返送手段(18)に移載す
    る第2の移載ロボット(21)とを備えることを特徴と
    する車体側面組立体の組立装置。
  2. 【請求項2】 搬送手段(17)の溶接ステーション
    (SW )には、インナーパネル(12)を構成する複数
    の部品(121 ,122 ,123 )を着脱可能に位置決
    め保持するインナーパネル保持治具(54)が、載置位
    置(PL )および重合位置(PP )間での回動を可能と
    するとともに載置位置(PL )および重合位置(PP
    間の中間に設定される部品溶接位置(PW )での一時的
    な回動停止を可能として配設され、載置位置(PL
    は、インナーパネル保持治具(54)上に前記各部品
    (121 ,122 ,123 )を位置決め載置すべく搬送
    手段(17)上のハンドリング治具(14)の側方に設
    定され、部品溶接位置(PW )は溶接ロボット(1
    1 ,192 )で各部品(121 ,122 ,123 )を
    溶接してインナーパネル保持治具(54)上でインナー
    パネル(12)を組立てるべく設定され、重合位置(P
    P )は、部品溶接位置(PW )で組立てられたインナー
    パネル(12)をハンドリング治具(14)で保持され
    たアウターパネル(11)上に重ねた状態で前記溶接ロ
    ボット(191 ,192 )によるアウターパネル(1
    1)への溶接を行なうべく設定されることを特徴とする
    請求項1記載の車体側面組立体の組立装置。
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