JP3194311U - ブックケース兼包装箱用シート及びブックケース兼包装箱 - Google Patents

ブックケース兼包装箱用シート及びブックケース兼包装箱 Download PDF

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Abstract

【課題】冊子の包装箱として用いられると共に、冊子の転倒を防止するブックケースとしても使用できるブックケース兼包装箱用シート及びブックケース兼包装箱を提供する。【解決手段】ブックケース兼包装箱用シートは、対向する天板2及び底板6並びに対向する一対の側板3を構成する四角筒状部を有する箱型に組立可能で、天板の内面に折り返し可能にこの天板の前縁に連接される上フラップ23と、底板の内面に折り返し可能にこの底板の前縁に連接される下フラップ24と、一方の側板の内面に折り返し可能にこの側板の前縁に連接されるブックエンド板22とを備え、ブックエンド板が、一方の側板との境界線と平行に形成される第一折り曲げ容易線34、及び第一折り曲げ容易線よりも先端側の上縁及び下縁に形成される一対の係合部37,38を有し、上フラップ及び下フラップが、ブックエンド板の一対の係合部と係合可能な第一係止部41,43を有する。【選択図】図2

Description

本考案は、ブックケース兼包装箱用シート及びブックケース兼包装箱に関する。
従来、カタログやパンフレット等の冊子を梱包するための包装箱が知られている。また、このような包装箱としては、段ボールシートを組立ててなるものが公知である。このような包装箱は、例えばカタログやパンフレット等の冊子の輸送用に用いられ、冊子が取り出された後は廃棄される。
一方、このような包装箱から取り出された冊子は、通常、平積みにして保管されるか、別途用意されたブックケースに収容し直して保管される。
しかしながら、このような冊子は、平積みにして保管すると、見栄えが悪く、また間違って廃棄したり紛失したりする恐れがある。また、このような冊子は、A4以上の大きさであることが多く、比較的厚みも大きいことが多いため、ブックケースによっては収容できない場合がある。さらに、このような冊子保管用に新たにブックケースを購入するのが躊躇われるようなケースも考えられる。
このような点から、今日では、カタログやパンフレット等の冊子を梱包する包装箱として用いられると共に、これらの冊子を収容するブックケースとしても使用可能なブックケース兼包装箱が求められている。そして、このようなブックケース兼包装箱としては、例えば簡易本箱型パッケージ(実用新案登録第3094872号公報参照)が発案されている。
上記公報所載の簡易本箱型パッケージは、本体と、この本体に着脱可能に連結されるカバーとを有し、本体から取り外したカバーを本体の外面に重ねあわせて配設可能に構成されている。上記公報所載の簡易本箱型パッケージは、このようにカバーを本体の外面に重ねあわせて配設することで、カバーを本体の補強材として用いることができる。そのため、この簡易本箱型パッケージは、本体及びカバーが重ね合せられることで、強度が向上されたブックケースとして使用可能とされている。
しかしながら、この簡易本箱型パッケージは、本体及びカバーを重ね合せることで一定程度強度を向上することはできるものの、パッケージ内に収容された本の転倒を防止するための構造を有していないため、パッケージ内で本が倒れるおそれが高く、また本が倒れた場合にこの本の重みでパッケージごと転倒するおそれもある。
実用新案登録第3094872号公報
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、カタログやパンフレット等の冊子を梱包する包装箱として用いられると共に、収容される冊子の転倒を防止可能なブックケースとしても使用することができるブックケース兼包装箱用シート及びブックケース兼包装箱の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本考案に係るブックケース兼包装箱用シートは、対向する天板及び底板並びに対向する一対の側板を構成する四角筒状部を有する箱型に組立可能なブックケース兼包装箱用シートであって、上記天板の内面に折り返し可能にこの天板の前縁に連接される上フラップと、上記底板の内面に折り返し可能にこの底板の前縁に連接される下フラップと、一方の上記側板の内面に折り返し可能にこの側板の前縁に連接されるブックエンド板とを備え、上記ブックエンド板が、上記一方の側板との境界線と平行に形成される第一折り曲げ容易線、及び上記第一折り曲げ容易線よりも先端側の上縁及び下縁に形成される一対の係合部を有し、上記上フラップ及び上記下フラップが、上記ブックエンド板の上記一対の係合部と係合可能な第一係止部を有する。
当該ブックケース兼包装箱用シートは、箱型に組立てられることで、カタログやパンフレット等の冊子を梱包する包装箱として用いることができる。また、当該ブックケース兼包装箱用シートは、上フラップを天板の内面に折り返し、かつ下フラップを底板の内面に折り返すと共に、ブックエンド板を一方の側板の内面に折り返したうえ、第一折り曲げ容易線で内側に折り曲げて、上記一対の係合部及び上記第一係止部を係合することによってブックケースとしても使用することができる。つまり、当該ブックケース兼包装箱用シートは、上記ブックエンド板が第一折り曲げ容易線で内側に折り曲げられると共に、このブックエンド板に設けられる一対の係合部が上記第一係止部と係合されることによって、ブックエンド板の上記第一折り曲げ容易線よりも先端側の部位が一方の側板の内面から他方の側板側に突出されるブックエンド部として形成される。そのため、当該ブックケース兼包装箱用シートを組立てて形成されるブックケースは、上記ブックエンド板の先端によってこのブックケースに収容される冊子の表表紙又は裏表紙を支持することで、冊子の転倒を容易かつ確実に防止することができる。
上記一対の係合部が、上記ブックエンド板の先端の上縁及び下縁から突出される一対の凸部であり、上記上フラップ及び上記天板の境界線から上記上フラップに設けられる第一係止部までの垂直距離と、上記下フラップ及び上記底板の境界線から上記下フラップに設けられる第一係止部までの垂直距離とが、上記ブックエンド板及び上記一方の側板の境界線から上記第一折り曲げ容易線までの距離に略等しいとよい。これにより、当該ブックケース兼包装箱用シートを組立ててなるブックケースにおいて、上記ブックエンド板の上記第一折り曲げ容易線よりも先端側の部位を他方の側板の平面方向に対する垂直方向に突出させて的確に固定することができ、収容される冊子の転倒をさらに的確に防止することができる。
上記ブックエンド板が、上記一方の側板との境界線と平行に形成される第二折り曲げ容易線を有し、上記上フラップ及び上記下フラップが上記ブックエンド板の上記一対の凸部と係合可能な第二係止部を有し、上記上フラップ及び上記天板の境界線から上記上フラップに設けられる第二係止部までの垂直距離と、上記下フラップ及び上記底板の境界線から上記下フラップに設けられる第二係止部までの垂直距離とが、上記ブックエンド板及び上記一方の側板の境界線から上記第二折り曲げ容易線までの距離に略等しいとよい。これにより、収容される冊子の数や厚み等に応じた折り曲げ容易線及び係合孔を選択することができ、収容される冊子をさらに的確に支持することができる。
他方の上記側板の前縁に連接される蓋フラップをさらに備え、上記蓋フラップが、先端から延出する舌片を有し、上記一方の側板と上記ブックエンド板との境界線に、上記舌片を挿入可能な挿入孔が形成されているとよい。これにより、この蓋フラップを当該ブックケース兼包装箱用シートを組立ててなる包装箱の前面板として用いることができると共に、当該ブックケース兼包装箱用シートを組立ててなるブックケースの前面扉としても用いることができる。また、この蓋フラップを当該ブックケース兼包装箱用シートを組立ててなる包装箱の前面板として用いることによって、上記ブックエンド板が外部に露出されるのが防止されるため、輸送時や保管時に上記ブックエンド板に汚れや傷が生じるのを的確に防止することができる。そのため、例えば上記ブックエンド板に所定のデザイン等を施しておくことで、当該ブックケース兼包装箱用シートを組立ててなるブックケースの内観を好適に向上することができる。
また、上記課題を解決するためになされた本考案に係るブックケース兼包装箱は、上記構成を有する当該ブックケース兼包装箱用シートを組立ててなる。
当該ブックケース兼包装箱は、カタログやパンフレット等の冊子を梱包する包装箱として用いることができると共に、上フラップを天板の内面に折り返し、かつ下フラップを底板の内面に折り返すと共に、ブックエンド板を一方の側板の内面に折り返したうえ、第一折り曲げ容易線で内側に折り曲げて、上記一対の係合部及び上記第一係止部を係合することによってブックケースとして使用することができる。当該ブックケース兼包装箱は、上記ブックエンド板が第一折り曲げ容易線で内側に折り曲げられると共に、このブックエンド板に設けられる一対の係合部が上記第一係止孔と係合することによって、ブックエンド板の上記第一折り曲げ容易線よりも先端側の部位が一方の側板の内面から他方の側板側に突出されるブックエンドとして形成されるので、上記ブックエンド板の先端によって収容される冊子の表表紙又は裏表紙を支持することで、これらの冊子の転倒を容易かつ確実に防止することができる。
以上説明したように、本考案のブックケース兼包装箱用シート及びブックケース兼包装箱は、カタログやパンフレット等の冊子を梱包する包装箱として用いることができると共に、収容される冊子の転倒を防止可能なブックケースとしても使用することができる。
本考案の第一実施形態に係るブックケース兼包装箱を示す模式図であって、(a)は包装箱として組立てられた状態を示す斜視図、(b)はブックケースとして組立てられた状態を示す斜視図である。 図1のブックケース兼包装箱を構成するブックケース兼包装箱用シートを示す模式的展開図である。 図1の包装箱の組立工程を示す模式的断面図である。 図1のブックケースの組立工程を示す模式図であって、(a)は模式的断面図、(b)は模式的正面図である。 本考案の第二実施形態に係るブックケース兼包装箱用シートを示す模式的展開図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<ブックケース兼包装箱>
図1のブックケース兼包装箱(包装箱1及びブックケース11)は、ブックケース兼包装箱用シートから組み立てられる。
(包装箱)
包装箱1は、天板2と、一対の側板3と、蓋部4と、背面板5と、底板6とを有し、直方体の箱型に形成されている。蓋部4は、一方の側縁が一方の側板3aと着脱可能に連結されると共に、他方の側縁が他方の側板3bと連接されている。
(ブックケース)
ブックケース11は、天板2と、一対の側板3と、背面板5と、底板6と、ブックエンド部12とを有する。ブックエンド部12は、平板状に形成されている。ブックエンド部12は、背面板5と平行に配設されている。ブックエンド部12は、一方の側板3aの内面から内側(他方の側板3b側)に突出されている。ブックケース11は、他方の側板3bとブックエンド部12との間にカタログやパンフレット等の冊子100が収容可能に構成されている。ブックケース1は、背面板5と対向する側が冊子100の取出口として構成されている。ブックケース11は、冊子100の表表紙又は裏表紙とブックエンド部12の先端とが当接可能となるように冊子100の小口側から収容可能に構成されている。
<ブックケース兼包装箱用シート>
図2のブックケース兼包装箱用シート21は、一枚のシートからなり、冊子を梱包する包装箱1に組み立てられると共に、さらにこの冊子を収容するブックケース11に組立可能に構成されている。
ブックケース兼包装箱用シート21に用いられるシート材としては、ブックケース兼包装箱用シート21から組立てられる包装箱1及びブックケース11の形状を維持できる程度の強度を有し、かつ適度な反発力を有している限り特に限定されず、例えば段ボールシート、厚紙等の紙製シート材、合成樹脂製シート材、紙製シートと合成樹脂シートとの積層シート材等が挙げられる。なかでも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製のシート材が好ましく、段ボールシートが特に好ましい。
上記段ボールシートとしては、特に限定されないが、波形状に形成された中芯原紙をライナーに貼り合わせたものが好適に用いられ、例えば波形状に形成された中芯原紙を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を更に貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの段ボールシートのなかでも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
ブックケース兼包装箱用シート21は、対向する天板2及び底板6並びに対向する一対の側板3を構成する四角筒状部を有する箱型に組立可能に形成されている。ブックケース兼包装箱用シート21は、一方の側板3aの内面に折り返し可能にこの側板3aの前縁に連接されるブックエンド板22と、天板2の内面に折り返し可能にこの天板2の前縁に連接される上フラップ23と、底板6の内面に折り返し可能にこの底板6の前縁に連接される下フラップ24と、他方の側板3bの前縁に連接される蓋フラップ25とを有する。また、ブックケース兼包装箱用シート21は、天板2の後縁に連接される内フラップ26と、底板6の後縁に連接される内フラップ27と、一方の側板3aの後縁に連接される外フラップ28と、他方の側板3bの後縁に連接される外フラップ29とを有する。なお、「前縁」とは、当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなる包装箱1における蓋部側(ブックケース11における冊子100の取出口側)の端縁をいい、「後縁」とは、その逆側(背面側)の端縁をいう。また、「内面」とは、当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなる包装箱11及びブックケース11において内面を形成する側の面をいう。
ブックケース兼包装箱用シート21は、天板2と下フラップ26との境界の中央に両端が天板2側に屈曲した概略縦長コ字状の切込み30を有する。ブックケース兼包装箱用シート21は、底板6と下フラップ27との境界の中央に両端が底板6側に屈曲した概略縦長コ字状の切込み31を有する。また、ブックケース兼包装箱用シート21は、一対の側板3と一対の上フラップ28、29との各境界の両端付近に両端が一対の側板3側に屈曲した概略縦長コ字状の切込み32を有する。
天板2及び底板6は、同形及び同サイズの矩形状に形成されている。また、一対の側板3a及び3bも、同形及び同サイズの矩形状に形成されている。天板2、底板6及び一対の側板3の前後方向長さは同一とされている。ブックケース兼包装箱用シート21は、他方の側板3bの他方側の側縁から突出する糊代部33を有する。天板2、底板6及び一対の側板3は、各々の境界線を折り曲げたうえ糊代部33を天板2の一方側の側縁に沿って接着することで四角筒状部として形成される。上記四角筒状部の大きさとしては、収容される冊子のサイズ等に基づいて適宜選択されるものであり特に限定されないが、例えば高さが27cm以上37cm以下、幅が15cm以上25cm以下、奥行きが17cm以上27cm以下程度とされる。
ブックエンド板22は、一方の側板3aとの境界線と平行に形成される折り曲げ容易線34(第一折り曲げ容易線)を有する。ブックエンド板22は、折り曲げ容易線34より基端側の部分が一方の側板3aの内面に折り返される基端部35として形成され、折り曲げ容易線34より先端側の部分がブックエンド部12を構成する先端部36として形成される。
一方の側板3aの前後方向距離Lに対するブックエンド板22と一方の側板3aとの境界線から折り曲げ容易線34までの距離Lの比(L/L)の下限としては、1/4が好ましく、1/3がより好ましく、2/5がさらに好ましい。一方、一方の側板3aの前後方向距離Lに対するブックエンド板22と一方の側板3aとの境界線から折り曲げ容易線34までの距離Lの比(L/L)の上限としては、3/4が好ましく、2/3がより好ましく、3/5がさらに好ましい。また、一方の側板3aの前後方向距離Lに対するブックエンド板22と一方の側板3aとの境界線から折り曲げ容易線34までの距離Lの比(L/L)としては、1/2が特に好ましい。一方の側板3aの前後方向距離Lに対するブックエンド板22と一方の側板3aとの境界線から折り曲げ容易線34までの距離Lの比(L/L)が上記範囲外である場合、当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなるブックケース11におけるブックエンド部12が前縁側又は後縁側により過ぎて冊子100を的確に支持できないおそれがある。
ブックエンド板22は、折り曲げ容易線34よりも先端側の上縁及び下縁に形成される一対の係合部を有する。上記一対の係合部は、ブックエンド板22の先端の上縁及び下縁から突出される一対の凸部37、38として形成されている。なお、「上縁」とは、当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなる包装箱1及びブックケース11における天板2側の端縁をいい、「下縁」とは、その逆側(底板6側)の端縁をいう。
一対の凸部37、38の幅Wの下限としては、2cmが好ましく、2.5cmがより好ましく、3cmがさらに好ましい。一方、一対の凸部37、38の幅Wの上限としては、6cmが好ましく、5.5cmがより好ましく、5cmがさらに好ましい。一対の凸部37、38の幅Wが上記下限未満の場合、一対の凸部37、38を後述する係止孔41、43に係合した場合に、一対の凸部37、38が係止孔41、43から抜け出るおそれが高くなる。逆に、一対の凸部37、38の幅Wが上記上限を超える場合、一対の凸部37、38を係止孔41、43に係合し難くなるおそれがある。
一対の凸部37、38の高さHの下限としては、3mmが好ましく、4mmがより好ましく、5mmがさらに好ましい。一方、一対の凸部37、38の高さHの上限としては、9mmが好ましく、8mmがより好ましく、7mmがさらに好ましい。一対の凸部37、38の高さHが上記下限未満の場合、一対の凸部37、38を係止孔41、43に係合した場合に、一対の凸部37、38が係止孔41、43から抜け出るおそれが高くなる。逆に、一対の凸部37、38の高さHが上記上限を超える場合、一対の凸部37、38を係止孔41、43に係合し難くなるおそれがある。
ブックエンド板22は、一方の側板3aとの境界線に挿入孔39を有する。また、ブックエンド板22は、先端の中央に凹部40を有する。ブックエンド板22の前後方向長さは一方の側板3aの前後方向長さと略同一とされている。
上フラップ23は、係止孔41(第一係止部)を有する。係止孔41は、ブックエンド板22の凸部37と係合可能に形成されている。係止孔41は、長手方向が上フラップ23と天板2との境界線と平行な矩形状に形成される。係止孔41の幅Wは、凸部37の厚み(凸部37を形成するシート材の厚み)以上とされている。凸部37の厚みに対する係止孔41の幅Wの比の下限としては、1.2が好ましく、1.4がより好ましい。一方、凸部37の厚みに対する係止孔41の幅Wの比の上限としては、3が好ましく、2.5がより好ましく、1.8がさらに好ましい。凸部37の厚みに対する係止孔41の幅Wの比が上記下限未満の場合、凸部37を係止孔41に係合し難くなるおそれがある。逆に、凸部37の厚みに対する係止孔41の幅Wの比が上記上限を超える場合、凸部37を係止孔41に係合した場合に、凸部37が係止孔41から抜け出るおそれが高くなる。
凸部37の幅Wに対する係止孔41の長手方向長さLの比(L/W)の下限としては、1が好ましく、1.1がより好ましい。一方、凸部37の幅Wに対する係止孔41の長手方向長さLの比(L/W)の上限としては、2が好ましく、1.5がより好ましく、1.3がさらに好ましい。凸部37の幅Wに対する係止孔41の長手方向長さLの比(L/W)が上記下限未満の場合、凸部37を係止孔41に係合し難くなるおそれがある。逆に、凸部37の幅Wに対する係止孔41の長手方向長さLの比(L/W)が上記上限を超える場合、凸部37を係止孔41に係合した場合に、凸部37が係止孔41から抜け出るおそれが高くなる。
上フラップ23は、先端の中央に凸片42を有する。また、上フラップ23の前後方向長さは天板2の前後方向長さと略同一とされている。上フラップ23と天板2との境界線から係止孔41までの垂直方向距離は、ブックエンド板22と一方の側板3aとの境界線から折り曲げ容易線34までの距離Lと略同一とされている。さらに、係止孔41のブックエンド板22側の端部から上フラップ23のブックエンド板22側の端部までの距離は、折り曲げ容易線34から凸部37の基端側端縁までの距離と略同一とされている。
下フラップ24は、係止孔43(第一係止部)を有する。係止孔43は、ブックエンド板22の凸部38と係合可能に形成されている。係止孔43は、長手方向が下フラップ24と底板6との境界線と平行な矩形状に形成される。係止孔43の幅Wは、凸部38の厚み(凸部38を形成するシート材の厚み)以上とされている。凸部38の厚みに対する係止孔43の幅Wの比としては、凸部37の厚みに対する係止孔41の幅Wの比と同様とされる。また、凸部38の幅Wに対する係止孔43の長手方向長さLの比(L/W)としては、凸部37の幅Wに対する係止孔41の長手方向長さLの比(L/W)と同様とされている。
下フラップ24は、先端の中央に凸片44を有する。また、下フラップ24の前後方向長さは底板6の前後方向長さと略同一とされている。下フラップ24と底板6との境界線から係止孔43までの垂直方向距離は、ブックエンド板22と一方の側板3aとの境界線から折り曲げ容易線34までの垂直方向距離Lと略同一とされている。さらに、係止孔43のブックエンド板22側の端部から下フラップ24のブックエンド板22側の端部までの距離は、折り曲げ容易線34から凸部38の基端側端縁までの距離と略同一とされている。
蓋フラップ25は、先端から延出する舌片45を有する。舌片45は、当該ブックケース兼包装箱用シート21を包装箱1に組み立てた状態において挿入孔39に挿入可能に形成されている。また、蓋フラップ25と他方の側板3bとの境界線には、破断容易線46が形成されている。
外フラップ28は、先端中央から延出する突出部47を有する。外フラップ28は、基端側の上端及び下端から先端に亘って中央側に傾斜して形成される一対の弱化線49を有する。また、外フラップ29は、先端中央に凹部48を有する。外フラップ29は、基端側の上端及び下端から先端に亘って中央側に傾斜して形成される一対の弱化線50を有する。
<包装箱の組立方法>
次に、当該ブックケース兼包装箱用シート21を用いた包装箱1の組立方法について説明する。
まず、天板2、一対の側板3及び底板6を各々の境界線で折り曲げ、糊代部33を天板2の内面の他方側端縁に沿って接着することで四角筒状部を形成する。
次に、一対の内フラップ26、27を内側に折り曲げたうえ、外フラップ29を内側に折り曲げ、さらに外フラップ29の外面に重ね合せるように外フラップ28を内側に折り曲げる。そして、外フラップ29の外面に外フラップ28を重ね合せた状態において、外フラップ28をさらに内側に押し込む。ここで、外フラップ28は一対の弱化線49を有し、外フラップ29は一対の弱化線50を有するので、外フラップ28の押し込みに対応してこれらの二対の弱化線49、50が適度に折れ曲がるため、外フラップ28を内側に十分に押し込むことができる。この押し込み動作によって、突出部47が凹部48の内側に入り込み、外フラップ28及び外フラップ29が係合されて背面板5が形成される。ここで、当該ブックケース兼包装箱用シート21は、天板2と下フラップ26との境界の中央に両端が天板2側に屈曲した概略縦長コ字状の切込み30を有し、底板6と下フラップ27との境界の中央に両端が底板6側に屈曲した概略縦長コ字状の切込み31を有するので、天板2及び底板6の後縁中央には、背面側に突出する一対の突条部51が形成されると共に、一対の突条部51と背面板5との間には、一対の嵌合孔52が形成される(図3(a)参照)。
続いて、図3(a)に示すように、ブックエンド板22を一方の側面板3aの内面に折り返す。さらに、図3(b)に示すように、上フラップ23を天板2の内面に折り返し、下フラップ24を底板6の内面に折り返す。このように、上フラップ23を天板2の内面に折り返し、下フラップ24を底板6の内面に折り返すことによって、ブックエンド板22の凸部37は上フラップ23の側縁によって係止され、ブックエンド板22の凸部38は下フラップ24の側縁によって係止される。また、上フラップ23の凸片42及び下フラップ24の凸片44は、一対の嵌合孔52に嵌合される。これにより、ブックエンド板22が一方の側板3aの内面に重畳された状態で的確に固定されると共に、上フラップ23が天板2の内面に重畳された状態で的確に固定され、下フラップ24が底板6の内面に重畳された状態で的確に固定される。
さらに、図3(c)に示すように、蓋フラップ25を内側に折り曲げ、舌片45を挿入孔39に挿入する。これにより、蓋フラップ25が蓋部4として構成され、包装箱1が組み立てられる。
<ブックケースの組立方法>
続いて、図4を参照して、ブックケース11の組立方法について説明する。なお、ブックケース11の組立方法については、包装箱1からブックケース11を組み立てる場合を説明する。
まず、図4(a)に示すように、ブックエンド板22の折り曲げ容易線34を内側に略90°折り曲げて凸部37を係止孔41に係合すると共に、凸部38を係止孔43に係合する。当該ブックケース兼包装箱用シート21は、上述のように、上フラップ23及び天板2の境界線から係止孔41までの垂直距離と、下フラップ24及び底板6の境界線から係止孔43までの垂直距離と、ブックエンド板22及び一方の側板3aの境界線から折り曲げ容易線34までの距離が略等しく形成されているので、ブックエンド板22の折り曲げ容易線34を内側に略90°折り曲げた場合に一対の凸部37、38の前後方向位置と一対の係止孔41、43の前後方向位置が一致する。当該ブックケース兼包装箱用シート21は、このように折り曲げ容易線34を内側に略90°折り曲げた状態で一対の凸部37、38及び一対の係止孔41、43を係合することができるので、ブックケース11に収容される冊子を横方向から的確に支持することができる。
また、当該ブックケース兼包装箱用シート21は、上述のように、係止孔41のブックエンド板22側の端部から上フラップ23のブックエンド板22側の端部までの距離が折り曲げ容易線34から凸部37の基端側端縁までの距離と略同一とされ、係止孔43のブックエンド板22側の端部から下フラップ24のブックエンド板22側の端部までの距離が折り曲げ容易線34から凸部38の基端側端縁までの距離と略同一とされているので、折り曲げ容易線34を内側に略90°折り曲げた場合に一対の凸部37、38と一対の係止孔41、43とを容易かつ確実に係合することができる。
当該ブックケース兼包装箱用シート21は、このように一対の凸部37、38及び一対の係止孔41、43を係合することによって先端部36がブックエンド部12として構成され、図4(b)に示すブックケース11に組み立てられる。なお、ブックケース11は、図4(b)に示すように蓋フラップ25を前面扉として用いてもよく、また破断容易線46によって蓋フラップ25を切り離して用いてもよい。当該ブックケース兼包装箱用シート21は、ブックエンド板22が先端の中央に凹部40を有するので、ブックケース11に冊子を収容した場合でも、凹部40から指等を挿入してこの冊子を容易に取り出すことができる。
<利点>
当該ブックケース兼包装箱用シート21は、箱型に組立てられることで、カタログやパンフレット等の冊子を梱包する包装箱1として用いることができる。また、当該ブックケース兼包装箱用シート21は、上フラップ23を天板5の内面に折り返し、かつ下フラップ24を底板6の内面に折り返すと共に、ブックエンド板22を一方の側板3aの内面に折り返したうえ、折り曲げ容易線34で内側に折り曲げて、一対の凸部37、38及び一対の係止孔41、43を係合することによってブックケース11としても使用することができる。つまり、当該ブックケース兼包装箱用シート21は、ブックエンド板22が折り曲げ容易線34で内側に折り曲げられると共に、ブックエンド板22に設けられる一対の凸部37、38が一対の係止孔41、43と係合されることによって、ブックエンド板22の折り曲げ容易線34よりも先端側の部位が一方の側板3aの内面から他方の側板3b側に突出されるブックエンド部12として形成される。そのため、当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立てて形成されるブックケース11は、ブックエンド板22の先端によってこのブックケース11に収容される冊子の表表紙又は裏表紙を支持することで、冊子の転倒を容易かつ確実に防止することができる。
当該ブックケース兼包装箱用シート21は、一対の凸部37、38がブックエンド板22の先端の上縁及び下縁から突出され、上フラップ23及び天板5の境界線から上フラップ23に設けられる係止孔41までの垂直距離と、下フラップ24及び底板6の境界線から下フラップ24に設けられる係止孔43までの垂直距離とが、ブックエンド板22及び一方の側板3aの境界線から折り曲げ容易線34までの距離に略等しいので、当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなるブックケース11において、ブックエンド板22の折り曲げ容易線34よりも先端側の部位を他方の側板3bの平面方向に対する垂直方向に突出させて的確に固定することができ、収容される冊子の転倒をさらに的確に防止することができる。
当該ブックケース兼包装箱用シート21は、他方の側板3bの前縁に連接される蓋フラップ25をさらに備え、蓋フラップ25が、先端から延出する舌片45を有し、一方の側板3aとブックエンド板22との境界線に、舌片45を挿入可能な挿入孔39が形成されているので、蓋フラップ25を当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなる包装箱1の前面板として用いることができると共に、当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなるブックケース11の前面扉としても用いることができる。また、蓋フラップ25を当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなる包装箱1の前面板として用いることによって、ブックエンド板22が外部に露出されるのが防止されるため、輸送時や保管時にブックエンド板22に汚れや傷が生じるのを的確に防止することができる。そのため、例えばブックエンド板22に所定のデザイン等を施しておくことで、当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなるブックケース11の内観を好適に向上することができる。
当該ブックケース兼包装箱用シート21を組立ててなる当該ブックケース兼包装箱は、カタログやパンフレット等の冊子を梱包する包装箱1として用いることができると共に、上フラップ23を天板2の内面に折り返し、かつ下フラップ24を底板6の内面に折り返すと共に、ブックエンド板22を一方の側板3aの内面に折り返したうえ、折り曲げ容易線34で内側に折り曲げて、一対の凸部37、38及び一対の係止孔41、43を係合することによってブックケース11として使用することができる。当該ブックケース兼包装箱は、ブックエンド板22が折り曲げ容易線34で内側に折り曲げられると共に、ブックエンド板22に設けられる一対の凸部37、38が一対の係止孔41、43と係合することによって、ブックエンド板22の折り曲げ容易線34よりも先端側の部位が一方の側板3aの内面から他方の側板3b側に突出されるブックエンド部12として形成されるので、ブックエンド板22の先端によって収容される冊子の表表紙又は裏表紙を支持することで、これらの冊子の転倒を容易かつ確実に防止することができる。
[第二実施形態]
図5のブックケース兼包装箱用シート61は、一枚のシートからなり、包装箱に組立可能であると共に、ブックケースに組立可能に構成されている。ブックケース兼包装箱用シート61に用いられるシート材としては、図2のブックケース兼包装箱用シート21と同様である。
ブックケース兼包装箱用シート61は、対向する天板2及び底板6並びに対向する一対の側板3を構成する四角筒状部を有する箱型に組立可能に形成されている。ブックケース兼包装箱用シート61は、一方の側板3aの内面に折り返し可能にこの側板3aの前縁に連接されるブックエンド板62と、天板2の内面に折り返し可能にこの天板2の前縁に連接される上フラップ63と、底板6の内面に折り返し可能にこの底板6の前縁に連接される下フラップ64と、他方の側板3bの前縁に連接される蓋フラップ25とを有する。また、ブックケース兼包装箱用シート61は、天板2の後縁に連接される内フラップ26と、底板6の後縁に連接される内フラップ27と、一方の側板3aの後縁に連接される外フラップ28と、他方の側板3bの後縁に連接される外フラップ29とを有する。ブックケース兼包装箱用シート61における天板2、一対の側板3、底板6、蓋フラップ25、一対の内フラップ26、27及び一対の外フラップ28、29は、図3のブックケース兼包装箱用シート21と同様のため、同一符号を付して説明を省略する。
ブックエンド板62は、一方の側板3aとの境界線に平行に形成される第一折り曲げ容易線65及び第二折り曲げ容易線66を有する。第一折り曲げ容易線65及び第二折り曲げ容易線66は、ブックエンド板62の前後方向中央位置を挟んで配設されている。
第一折り曲げ容易線65及び第二折り曲げ容易線66の配設幅Wの下限としては、2cmが好ましく2.5cmがより好ましく3cmがさらに好ましい。一方、第一折り曲げ容易線65及び第二折り曲げ容易線66の配設幅Wの上限としては、6cmが好ましく、5.5cmがより好ましく、5cmがさらに好ましい。第一折り曲げ容易線65及び第二折り曲げ容易線66の配設幅Wが上記下限未満の場合、当該ブックケース兼包装箱用シート61を組立ててなるブックケースのブックエンド部の突出長さを好適に調整できないおそれがある。逆に、第一折り曲げ容易線65及び第二折り曲げ容易線66の配設幅Wが上記上限を超える場合、当該ブックケース兼包装箱用シート61を組立ててなるブックケースにおけるブックエンド部が前縁側又は後縁側により過ぎて冊子を的確に支持できないおそれがある。
ブックエンド板62は、第一折り曲げ容易線65及び第二折り曲げ容易線66よりも先端側の上縁及び下縁に形成される一対の係合部を有する。上記一対の係合部は、ブックエンド板62の先端の上縁及び下縁から突出される一対の凸部67、68として形成されている。一対の凸部67、68の幅は、図3のブックケース兼包装箱用シート21の一対の凸部37、38の幅Wと同様とされる。また、一対の凸部67、68の高さは、図3のブックケース兼包装箱用シート21の一対の凸部37、38の高さHと同様とされる。
ブックエンド板62は、一方の側板3aとの境界線に挿入孔69を有する。また、ブックエンド板62は、先端の中央に凹部70を有する。ブックエンド板62の前後方向長さは一方の側板3aの前後方向長さと略同一とされている。
上フラップ63は、第一係止孔71(第一係止部)及び第二係止孔72(第二係止部)を有する。第一係止孔71及び第二係止孔72は、ブックエンド板62の凸部67と係合可能に形成されている。第一係止孔71及び第二係止孔72は、長手方向が上フラップ63と天板2との境界線と平行な矩形状に形成される。第一係止孔71及び第二係止孔72の幅は凸部67の厚み(凸部67を形成するシート材の厚み)以上とされている。凸部67の厚みに対する第一係止孔71及び第二係止孔72の幅の比としては、図3のブックケース兼包装箱用シート21の凸部37の厚みに対する係止孔41の幅Wの比と同様とされる。また、凸部67の幅に対する第一係止孔71及び第二係止孔72の長手方向長さの比としては、図3のブックケース兼包装箱用シート21の凸部37の幅Wに対する係止孔41の長手方向長さLの比(L/W)と同様とされる。
上フラップ63は、先端の中央に凸片73を有する。また、上フラップ63の前後方向長さは天板2の前後方向長さと略同一とされている。上フラップ63と天板2との境界線から第一係止孔71までの垂直方向距離は、ブックエンド板62と一方の側板3aとの境界線から第一折り曲げ容易線65までの垂直方向距離と略同一とされている。上フラップ63と天板2との境界線から第二係止孔72までの垂直方向距離は、ブックエンド板62と一方の側板3aとの境界線から第二折り曲げ容易線66までの垂直方向距離と略同一とされている。また、第一係止孔71のブックエンド板62側の端部から上フラップ63のブックエンド板62側の端部までの距離は、第一折り曲げ容易線65から凸部67の基端側端縁までの距離と略同一とされている。第二係止孔72のブックエンド板62側の端部から上フラップ63のブックエンド板62側の端部までの距離は、第二折り曲げ容易線66から凸部67の基端側端縁までの距離と略同一とされている。
下フラップ64は、第一係止孔74(第一係止部)及び第二係止孔75(第二係止部)を有する。第一係止孔74及び第二係止孔75は、ブックエンド板62の凸部68と係合可能に形成されている。第一係止孔74及び第二係止孔75は、長手方向が下フラップ64と底板6との境界線と平行な矩形状に形成される。第一係止孔74及び第二係止孔75の幅は、凸部68の厚み(凸部68を形成するシート材の厚み)以上とされている。凸部68の厚みに対する第一係止孔74及び第二係止孔75の幅の比としては、図3のブックケース兼包装箱用シート21の凸部38の厚みに対する係止孔43の幅Wの比と同様とされる。また、凸部68の幅に対する第一係止孔74及び第二係止孔75の長手方向長さの比としては、図3のブックケース兼包装箱用シート21の凸部38の幅Wに対する係止孔43の長手方向長さLの比(L/W)と同様とされる。
下フラップ64は、先端の中央に凸片76を有する。また、下フラップ64の前後方向長さは底板6の前後方向長さと略同一とされている。下フラップ64と底板6との境界線から第一係止孔74までの垂直方向距離は、ブックエンド板62と一方の側板3aとの境界線から第一折り曲げ容易線65までの垂直方向距離と略同一とされている。下フラップ64と天板2との境界線から第二係止孔75までの垂直方向距離は、ブックエンド板62と一方の側板3aとの境界線から第二折り曲げ容易線66までの垂直方向距離と略同一とされている。また、第一係止孔74のブックエンド板62側の端部から下フラップ64のブックエンド板62側の端部までの距離は、第一折り曲げ容易線65から凸部68の基端側端縁までの距離と略同一とされている。第二係止孔75のブックエンド板62側の端部から下フラップ64のブックエンド板62側の端部までの距離は、第二折り曲げ容易線66から凸部68の基端側端縁までの距離と略同一とされている。
<利点>
当該ブックケース兼包装箱用シート61は、ブックエンド板62が一方の側板3aとの境界線と平行に形成される第一折り曲げ容易線65及び第二折り曲げ容易線66を有し、上フラップ63及び下フラップ64がブックエンド板62の一対の凸部67、68と係合可能な一対の第一係止孔71、74及び一対の第二係止孔72、75を有している。さらに、当該ブックケース兼包装箱用シート61は、上フラップ63及び天板2の境界線から第一係止孔71までの垂直距離と、下フラップ64及び底板6の境界線から第一係止孔74までの垂直距離とが、ブックエンド板62及び一方の側板3aの境界線から第一折り曲げ容易線65までの距離に略等しく、かつ上フラップ63及び天板2の境界線から第二係止孔72までの垂直距離と、下フラップ64及び底板6の境界線から第二係止孔75までの垂直距離とが、ブックエンド板62及び一方の側板3aの境界線から第二折り曲げ容易線66までの距離に略等しくされている。そのため、当該ブックケース兼包装箱用シート61は、一対の凸部67、68を一対の第一係止孔71、74又は一対の第二係止孔72、75と好適に係合することができる。従って、当該ブックケース兼包装箱用シート61は、収容される冊子の数や厚み等に応じた折り曲げ容易線及び係合孔を選択することができ、収容される冊子をブックエンド板62によってさらに的確に支持することができる。
[その他の実施形態]
なお、本考案のブックケース兼包装箱用シート及びブックケース兼包装箱は、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば当該ブックケース兼包装箱における背面板の構成は特に限定されるものではなく、一対の内フラップを内側に折り曲げたうえ、一対の外フラップを内側に折り曲げて突き合わせ、この突き合わせ部分に粘着テープを貼り付けて形成されてもよい。
ブックエンド板に形成される一対の係合部は必ずしも一対の凸部である必要はなく、また上フラップ及び下フラップに形成される係止部も必ずしも係止孔である必要はない。例えば上記係止部としては、上フラップ及び下フラップに形成される切り込みや溝等であってもよい。また、上記係合部及び係止部の構成としては、例えば当該ブックケース兼包装箱用シートを組立ててなるブックケースにおけるブックエンド部(ブックエンド板の先端部)の上下方向長さを上フラップ及び下フラップ間の長さより1mm以上5mm以下程度長くして、上フラップ及び下フラップ間に先端部を挟み込む構成を採用することも可能である。
ブックエンド板に形成される一対の係合部が一対の凸部である場合、この一対の凸部は折り曲げ容易線よりも先端側の上縁及び下縁から突出される限り、必ずしも先端の上縁及び下縁から突出されていなくてもよい。ただし、ブックエンド部を先端側から的確に固定するためには、一対の凸部はブックエンド板の先端の上縁及び下縁から突出される方が好ましい。
また、当該ブックケース兼包装箱用シートは、3以上の折り曲げ容易線を有すると共に、各折り曲げ容易線に対応する係止孔を有していてもよい。当該ブックケース兼包装箱用シートは、このように多数の折り曲げ容易線及び係止孔を有することで、収容される冊子を数や厚み等に応じてブックエンド板によって的確に支持することができる。
以上のように、本考案のブックケース兼包装箱用シート及びブックケース兼包装箱は、カタログやパンフレット等の冊子を梱包する包装箱として用いることができると共に、収容される冊子の転倒を防止可能なブックケースとしても使用することができるので、冊子の輸送用箱兼ブックケースとして好適である。
1 包装箱
2 天板
3 側板
4 蓋部
5 背面板
6 底板
11 ブックケース
12 ブックエンド部
21、61 ブックケース兼包装箱用シート
22、62 ブックエンド板
23、63 上フラップ
24、64 下フラップ
25 蓋フラップ
26、27 内フラップ
28、29 外フラップ
30、31、32 切込み
33 糊代部
34 折り曲げ容易線(第一折り曲げ容易線)
35 基端部
36 先端部
37、38、67、68 凸部(係合部)
39、69 挿入孔
40、70 凹部
41、43 係止孔(第一係止部)
42、44、73、76 凸片
45 舌片
46 破断容易線
47 突出部
48 凹部
49、50 弱化線
51 突条部
52 嵌合孔
65 第一折り曲げ容易線
66 第二折り曲げ容易線
71、74 第一係止孔(第一係止部)
72、75 第二係止孔(第二係止部)
100 冊子

Claims (5)

  1. 対向する天板及び底板並びに対向する一対の側板を構成する四角筒状部を有する箱型に組立可能なブックケース兼包装箱用シートであって、
    上記天板の内面に折り返し可能にこの天板の前縁に連接される上フラップと、
    上記底板の内面に折り返し可能にこの底板の前縁に連接される下フラップと、
    一方の上記側板の内面に折り返し可能にこの側板の前縁に連接されるブックエンド板と
    を備え、
    上記ブックエンド板が、
    上記一方の側板との境界線と平行に形成される第一折り曲げ容易線、及び
    上記第一折り曲げ容易線よりも先端側の上縁及び下縁に形成される一対の係合部を有し、
    上記上フラップ及び上記下フラップが、上記ブックエンド板の上記一対の係合部と係合可能な第一係止部を有するブックケース兼包装箱用シート。
  2. 上記一対の係合部が、上記ブックエンド板の先端の上縁及び下縁から突出される一対の凸部であり、
    上記上フラップ及び上記天板の境界線から上記上フラップに設けられる第一係止部までの垂直距離と、上記下フラップ及び上記底板の境界線から上記下フラップに設けられる第一係止部までの垂直距離とが、上記ブックエンド板及び上記一方の側板の境界線から上記第一折り曲げ容易線までの距離に略等しい請求項1に記載のブックケース兼包装箱用シート。
  3. 上記ブックエンド板が、上記一方の側板との境界線と平行に形成される第二折り曲げ容易線を有し、
    上記上フラップ及び上記下フラップが上記ブックエンド板の上記一対の凸部と係合可能な第二係止部を有し、
    上記上フラップ及び上記天板の境界線から上記上フラップに設けられる第二係止部までの垂直距離と、上記下フラップ及び上記底板の境界線から上記下フラップに設けられる第二係止部までの垂直距離とが、上記ブックエンド板及び上記一方の側板の境界線から上記第二折り曲げ容易線までの距離に略等しい請求項2に記載のブックケース兼包装箱用シート。
  4. 他方の上記側板の前縁に連接される蓋フラップをさらに備え、
    上記蓋フラップが、先端から延出する舌片を有し、
    上記一方の側板と上記ブックエンド板との境界線に、上記舌片を挿入可能な挿入孔が形成されている請求項1、請求項2又は請求項3に記載のブックケース兼包装箱用シート。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のブックケース兼包装箱用シートを組立ててなるブックケース兼包装箱。
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