JP3193558B2 - 映像信号記録再生装置 - Google Patents

映像信号記録再生装置

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JP3193558B2
JP3193558B2 JP03664494A JP3664494A JP3193558B2 JP 3193558 B2 JP3193558 B2 JP 3193558B2 JP 03664494 A JP03664494 A JP 03664494A JP 3664494 A JP3664494 A JP 3664494A JP 3193558 B2 JP3193558 B2 JP 3193558B2
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公一 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高解像度の撮像装置か
ら出力される高精細モードの静止画の映像信号を標準モ
ードで記録媒体に記録し、再生する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来電子スチルビデオ装置として、ハイ
ビジョン等の高精細モードの映像信号をNTCS方式等
の標準モードの映像信号として記録媒体に記録する装置
が知られている(特開平5−30461号公報)。この
記録装置は、高精細モードの映像信号を一旦フレームメ
モリに格納し、1画面について複数の部分に分割して記
録媒体の複数のトラックに記録するように構成されてお
り、メモリへの格納動作は、高精細モードに対応した高
い駆動周波数で行われ、また記録媒体への記録動作は、
標準モードに対応した低い駆動周波数で行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにメモリへの
格納時、メモリおよびその周辺回路が高速駆動されなけ
ればならないため、メモリ等として、高速駆動に対応し
た高価な回路を用いる必要があり、また消費電力も大き
くなるという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するも
のであり、高精細モードの映像信号を標準モードで記録
媒体に記録するためにフレームメモリを必要としない映
像信号記録装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る映像信号記
録装置は、高精細モードの画素信号を生成するとともに
転送して外部に出力する撮像手段と、この撮像手段にお
ける画素信号の転送動作のための転送クロックを、標準
モードに対応した低周波数で出力可能なクロック発生手
段と、撮像手段から出力された画素信号を一時的に格納
するメモリと、このメモリへの画素信号の書込みおよび
読出し動作を制御する手段と、メモリから読み出された
画素信号を記録媒体に書き込む手段とを備え、メモリ
は、撮像装置により撮像された映像を形成する各水平走
査線のうち奇数番目の水平走査線の前半部分を格納する
第1メモリ部と、この奇数番目の水平走査線の後半部分
を格納する第2メモリ部と、偶数番目の水平走査線の前
半部分を格納する第3メモリ部と、この偶数番目の水平
走査線の後半部分を格納する第4メモリ部とから成り、
各水平走査線の中央部の画素信号は、第1〜第4メモリ
部に重複して格納されることを特徴としている。
【0006】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1および図2は本発明の一実施例である映像信号記録装
置を示すものであり、この装置により、ハイビジョン等
の高精細モードにより得られた高画質の静止画がNTS
C方式等の標準モードに従って磁気ディスクに記録され
る。
【0007】図1を参照すると、撮像装置の撮像部10
には、縦横に規則正しく配置された例えば約200万個
のフォトダイオード11が設けられている。各フォトダ
イオード11は各画素に対応しており、各フォトダイオ
ード11によって検出された光学情報は、電気信号に変
換され、後述するように垂直転送CCD12および水平
転送CCD13を介して撮像装置から出力される。な
お、図において撮像部10の下側はディスプレイ装置
(図示せず)の画面の上側に、撮像部10の上側は画面
の下側にそれぞれ対応する。
【0008】図1において縦に延びるフォトダイオード
11の各列の側方には、垂直転送CCD12がそれぞれ
形成されている。すなわち複数の垂直転送CCD12が
相互に平行に設けられており、各フォトダイオード11
からの出力信号(画素信号)は、これに隣接した垂直転
送CCD12に受け渡され、この垂直転送CCD12を
介して水平転送CCD13へ転送される。なお、垂直転
送CCD12における転送動作は、撮像部10に印加さ
れる垂直転送クロック信号φV1〜φV4によって行わ
れる。
【0009】水平転送CCD13は転送ゲート15を介
して垂直転送CCD12に接続されており、転送ゲート
15の開閉動作、すなわち各垂直転送CCD12から水
平転送CCD13への画素信号の転送動作は、転送ゲー
ト信号φTによって制御される。
【0010】水平転送CCD13における転送動作は、
水平転送クロック信号φH1、φH2によって制御され
る。水平転送CCD13から出力される画素信号は、出
力アンプ31において増幅され、図2に示す信号処理回
路に供給される。
【0011】垂直転送クロック信号φV1〜φV4、転
送ゲート信号φT、水平転送クロック信号φH1、φH
2の駆動周波数は、ディスプレイ装置において動画をモ
ニタする時(モニタ動作時)、高周波数(74.25MHz)に
切り換えられ、映像信号を磁気ディスクに記録する時
(記録動作時)、低周波数(18.614Hz)に切り換えられ
る。この低周波数の値は、例えば標準テレビジョン方式
であるNTSC方式(標準モード)のサブキャリアの周
波数をfscとして(4fsc×(Nh/2)/Nn)以上
の値が選ばれる。ここで、Nhは撮像素子の水平有効画
素数、Nnは標準モードの画像の水平有効画素数であ
り、回路構成の簡略化を考慮して、(Nh/2)/Nn
を越え、それに比較的近い簡単な整数比から前記低周波
数の値が得られる。この例では13/10の比から得ら
れている。高周波数の信号は高精細同期信号発生器21
の発振器により、また低周波数の信号は標準同期信号発
生器22の発振器により発生せしめられ、スイッチ23
の切換状態に応じて、高周波数または低周波数の信号が
CCDクロック発生器24から出力される。
【0012】水平転送CCD13の出力端には、既に読
み出された信号電荷を掃き出すためのリセットドレイン
17が接続されている。このリセットドレイン17にお
ける信号電荷掃き出し動作は、水平転送CCD13から
の信号電荷の出力の終了後に、駆動信号φRGによって
行われる。
【0013】なお水平転送CCD13内に蓄積した不要
電荷を一気に掃き出すため、スミアドレイン19が設け
られている。スミアドレイン19の掃き出し動作は、駆
動信号φSMGによって制御され、垂直転送CCD12
から水平転送CCD13に次の水平走査線の画素信号が
転送される前に行われる。
【0014】図2を参照して、撮像装置から出力された
画素信号に所定の処理を施し、図示しないディスプレイ
装置により動画としてモニタし、あるいは静止画として
磁気ディスクDに記録するための構成を説明する。
【0015】出力アンプ31から出力された画素信号
は、相関二重サンプリング回路(CDS)33において
ノイズを除去され、ローパスフィルタ35とカメラプロ
セス回路37に入力される。カメラプロセス回路37で
は、クロック発生器24から出力される高速のクロック
信号に従って、色分離処理、ガンマ補正およびホワイト
バランス調整等が行われ、これにより高精細モードに従
った輝度信号(Y)、色差信号(Pr,Pb)が得られ
る。これらの信号(Y,Pr,Pb)はモニタ動作時、
ミュート回路38を素通りしてそのままディスプレイ装
置に出力される。一方記録動作時には、ミュート回路3
8において例えば画面全体が青一色になるような信号
(Y,Pr,Pb)がディスプレイ装置に対して出力さ
れる。
【0016】色温度検出器41は、被写体の色温度を検
出するものであり、この色温度の情報はシステム制御回
路42においてホワイトバランス調整(色温度補正処
理)に使用されるデータに変換される。この色温度のデ
ータは、モニタ動作時、システム制御回路42から直接
カメラプロセス回路37に入力される。また色温度のデ
ータは、記録動作時、トラック番号等の種々の情報とと
もにIDデータとしてシステム制御回路42から出力さ
れ、DPSK変調回路51に入力される。このIDデー
タはDPSK変調回路51においてDPSK変調されて
加算回路53に入力される。なお、このIDデータに含
まれる色温度のデータについては、後に詳述する。
【0017】記録動作時、CDS33から出力された画
素信号は、ローパスフィルタ35により高周波数成分を
除去された後、A/D変換器64においてA/D変換さ
れ、メモリ65に一時的に格納される。このメモリ65
は第1〜第4メモリ部65a〜65dから成り、各メモ
リ部65a〜65dは、1本の水平走査線の半分の画素
信号と例えば2つの画素信号とを格納するだけの記憶容
量を有している。各メモリ部65a〜65dは、第1〜
第3スイッチ84〜86を介してD/A変換器87に入
力される。第1〜第4メモリ部65a〜65dへの書込
みおよび読出し動作は、システム制御回路42の指令に
基づいて作動するメモリ制御回路66により制御され、
第1〜第3スイッチ84〜86の切換動作はシステム制
御回路42により制御される。
【0018】D/A変換器87によりアナログ信号に変
換された画素信号は、ブランキング回路43に入力さ
れ、多数の画素信号から成る各水平走査期間の間に、ブ
ランキング期間が設けられる。同期信号加算回路45で
は、垂直ブランキング期間に垂直同期信号が付加され、
また水平ブランキング期間に水平同期信号が付加され
る。このような処理を施された信号は、SV記録処理回
路55において、FM変調等の処理を施され、加算回路
53に入力される。
【0019】加算回路53では、SV記録処理回路55
からの出力信号とDPSK変調回路51からの出力信号
とが相互に重合され、これにより得られた映像信号とI
Dコードは、スチルビデオ記録方式に従っており、磁気
ヘッド57を介して磁気ディスクDに記録される。
【0020】磁気ディスクDはモータ制御回路61によ
り駆動制御されるスピンドルモータ62により、例えば
3600rpmの速度で回転する。磁気ヘッド57、5
8はトラッキング制御回路63により駆動され、所定の
トラック位置に定められる。モータ制御回路61とトラ
ッキング制御回路63は、システム制御回路42により
制御される。
【0021】なお、図2において破線Bにより囲まれた
部分に示された各回路は、クロック発生器24から出力
される低速のクロック信号に従って動作する。
【0022】図3を参照して、IDデータに含まれる色
温度のデータについて説明する。色温度検出器41は光
線に含まれるR(レッド)成分、G(グリーン)成分お
よびB(ブルー)成分を検出する3つの受光素子を有し
ており、各受光素子により検出されたR、GおよびB成
分の信号に基づいて、R/G信号とB/G信号を電圧信
号として出力する。このR/G信号とB/G信号は、シ
ステム制御回路42においてデジタル信号に変換され、
ホワイトバランス情報としてIDデータに記録される。
R/G信号とB/G信号は、それぞれ8ビットのデータ
であり、したがってIDデータ内のホワイトバランス情
報の量は16ビットである。
【0023】次に図1および図4〜図8を参照して、撮
像装置により得られる画素信号を磁気ディスクDに記録
する動作を説明する。図4は1つの画面における各画素
信号の配列を示している。図5および図6はシステム制
御回路42に設けられたコンピュータによる制御、図7
および図8はメモリ65における格納および読出動作を
それぞれ示している。
【0024】図4に示す画素信号は1フィールドの画面
を構成しており、この画面は中央部において、上下方向
に延びる一点鎖線Cにより分割されている。左半分の画
面の画素信号は白丸および白三角により表され、右半分
の画面の画素信号は黒丸および黒三角により表されてい
る。この図において、左右方向に延び、白丸および黒
丸、あるいは白三角および黒三角の画素信号により形成
される各行は、それぞれ1本の水平走査線に対応する。
なお各画素信号は、図1に示すように、上下方向に隣接
した2つのフォトダイオード11により得られる。
【0025】1画面は、水平走査線に平行に延びる一点
鎖線S1、S2およびS3によって4分割され、各分割
部分の映像は、それぞれ例えば約130本の水平走査線
から構成される。後述するように、1番上の分割画面の
画素信号は第1トラック、上から2番目の分割画面の画
素信号は第2トラック、3番目の分割画面の画素信号は
第3トラック、1番下の分割画面の画素信号は第4トラ
ックに、それぞれ記録される。
【0026】図5を参照すると、ステップ101では、
本映像信号記録装置の動作モードが記録モードに定めら
れ、クロック発生器24のスイッチ23が標準モード側
(図1の破線の状態)に切り替えられる。ステップ10
2では、レリーズ釦(図示せず)に応動してシャッタが
開閉され、1画面の画像が撮像される。ステップ103
では、画素信号がフォトダイオード11から垂直転送C
CD12に転送される。ステップ104ではカウンタN
が「1」に定められる。
【0027】ステップ105では磁気ヘッド57が第N
トラックへ、すなわち最初は第1トラックへ移送され
る。
【0028】ステップ106では、転送ゲート信号φT
が出力されて転送ゲート15が開放され、これにより、
各垂直転送CCD12の最も転送ゲート15に近接した
部位に保持された1水平走査線分の画素信号が、水平転
送CCD13に転送される。この転送動作の後、転送ゲ
ート15は閉じられる。初めてこのステップ106が実
行される時、図4において最上行に位置する1本の水平
走査線(白丸の画素信号と黒丸の画素信号により構成さ
れる行)の画素信号が水平転送CCD13に転送され
る。なお、垂直転送CCD12における転送動作は低速
のクロック信号に従って行われる。
【0029】ステップ107では、水平転送CCD13
が低速のクロック信号によって駆動され、奇数番目の水
平走査線の画素信号が出力される。この画素信号はステ
ップ108において、メモリ65に一時的に格納され、
メモリ65から読み出されて磁気ディスクDに記録され
る。このステップ108における動作を、図7および図
8を参照して説明する。
【0030】ステップ108の実行開始時、図7(c)
に示すように第1スイッチ84は第1メモリ部65a
側、第2スイッチ85は第3メモリ部65c側に切り替
えられ、また第3スイッチ86は第2スイッチ側(すな
わち第3メモリ部65c)側に切り替えられる。
【0031】この状態で、第1メモリ部65aに、奇数
番目の水平走査線の前半部分の画素信号とこの水平走査
線の後半部分の最初の一部の画素信号(Q1)とが格納
されるとともに(W1)、第3メモリ部65cに格納さ
れていた画素信号が読み出される(R1)。この読み出
された画素信号は、所定の処理を施されて第1トラック
に記録される。なお第3メモリ部65cの画素信号は、
第1メモリ部65aに格納される画素信号の1水平走査
線前の信号であるが、磁気ヘッド57が第1トラックに
移送された直後にステップ108が実行される場合、各
メモリ部にはまだ画素信号は格納されておらず、第3メ
モリ部65cの読出しは行われない。
【0032】第1メモリ部65aへの格納動作の終了の
直前に、第2メモリ65bへの奇数番目の水平走査線の
後半部分の画素信号の格納が開始される(L1)。第1
メモリ部65aへの格納動作が終了すると、図7(d)
に示すように第2スイッチ85が第4メモリ部65d側
に切り替えられる。そして第2メモリ部65bに、奇数
番目の水平走査線の後半部分の画素信号とこの水平走査
線の前半部分の最後の一部の画素信号(P1)とが格納
されるとともに(W2)、第4メモリ部65dに格納さ
れていた画素信号が読み出され(R2)、所定の処理を
施されて第1トラックに記録される。第2メモリ部65
bへの格納動作は、第4メモリ部65dの読出し動作よ
りも前に終了する。第3メモリ部65cの読出し動作と
同様に、磁気ヘッド57が第1トラックへ移送された直
後では、第4メモリ部65dの読出しは行われない。
【0033】このようにステップ108における画素信
号のメモリへの格納動作において、第1メモリ部65a
と第2メモリ部65bには同じ画素に対応した画素信号
P1、Q1が重複して格納される。これは、次に述べる
第3メモリ部65cと第4メモリ部65dの格納動作に
おいても同様である。
【0034】ステップ109では、ステップ106と同
様に、転送ゲート信号φTが出力されて転送ゲート15
が開放され、次の水平走査線すなわち偶数番目の水平走
査線の画素信号が、水平転送CCD13に転送される。
この画素信号は、ステップ110において水平転送CC
D13から読み出される。
【0035】ステップ111では、図7(a)に示すよ
うに第2スイッチ85が第3メモリ部65c側に、また
第3スイッチ86が第1スイッチ側(すなわち第1メモ
リ部65a)側に切り替えられる。この状態で、第3メ
モリ部65cに、偶数番目の水平走査線の前半部分の画
素信号が格納されるとともに(W3)、第1メモリ部6
5aに格納されていた画素信号が読み出され(R3)、
所定の処理を施されて第1トラックに記録される。この
第1メモリ部65aの画素信号は、第3メモリ部65c
に格納される画素信号の1水平走査線前の信号である。
【0036】第3メモリ部651cの格納動作の終了の
直前に、第4メモリ65dへの偶数番目の水平走査線の
後半部分の画素信号の格納が開始される(L2)。第3
メモリ部65cへの格納動作が終了すると、図7(b)
に示すように第1スイッチ84が第2メモリ部65b側
に切り替えられる。そして第4メモリ部65dに、偶数
番目の水平走査線の後半部分の画素信号が格納されると
ともに(W4)、第2メモリ部65bに格納されていた
画素信号が読み出され(R4)、所定の処理を施されて
磁気ディスクDの第1トラックに記録される。第4メモ
リ部65dへの格納動作は、第2メモリ部65bの読出
し動作よりも前に終了する。なお、第2メモリ部65b
の画素信号は、第4メモリ部65dに格納される画素信
号の1水平走査線前の信号である。
【0037】ステップ112では、1トラックの記録が
終了したか否かが判定される。本実施例では、1画面は
4分割されており、したがってこのステップでは、1画
面の1/4の信号の記録が終了したか否かが判定され
る。この判定は水平同期信号を計数することにより行わ
れる。
【0038】1画面の1/4の記録が終了していない場
合、ステップ106〜111が再び実行され、次の水平
走査線の信号が撮像装置から読み出されて磁気ディスク
Dに記録される。このような動作が繰り返されて、第1
トラックに1画面の1/4の画素信号が記録されると、
ステップ112からステップ113へ移り、カウンタN
が1だけ増加せしめられる。
【0039】ステップ114では、カウンタNが「5」
以上になったか否か判定される。初めてこのステップ1
14が実行される時、カウンタNは「2」であるので、
ステップ105において磁気ヘッド57が第2トラック
に移送される。そしてステップ106〜111が繰り返
して実行され、上から2番目の分割画面の画素信号が、
第2トラックに記録される。
【0040】ステップ114においてカウンタNが
「5」以上であると判定された時、すなわち1画面の画
素信号の第1〜第4トラックへの記録が終了した時、ス
テップ115において、本映像信号記録装置の動作モー
ドがモニタモードに切り替えられ、このプログラムは終
了する。
【0041】図9は磁気ディスクDに記録される画素信
号を示している。この画素信号はNTSC方式等のフォ
ーマットに従っており、2つの水平同期信号Hの間に
は、1水平走査線の約半分の画素信号P、Qが記録され
ている。白丸の画素信号Pは奇数番目の1水平走査線の
前半部分の信号であり、この前半部分の最後の信号(符
号P1)の後ろに、その水平走査線の後半部分の画素信
号の一部(符号Q1)が記録されている。また黒丸の画
素信号Qは奇数番目の1水平走査線の後半部分の信号で
あり、この後半部分の最初の信号(符号Q1)の前に、
その水平走査線の前半部分の画素信号の一部(符号P
1)が記録されている。画素信号P1、Q1は、図4に
示すように1画面の中央部の信号であり、磁気ディスク
D上において2つの記録部分に重複して記録されてい
る。
【0042】このように1本の水平走査線の中央部の画
素信号を重複して記録したのは、磁気ディスクを再生し
て1画面を表示した時に、分割部分(図4の一点鎖線C
の近傍)においてつなぎ目が現れるのを防止するためで
ある。すなわち、画素信号の磁気ディスクDへの記録時
に水平同期信号の近傍において画素信号の立ち上がりが
鈍く、画素信号がなまるので、再生時にこのような画素
信号を捨てるためである。
【0043】図10は、図1および図2に示す映像信号
記録装置により磁気ディスクDに記録された映像信号を
再生する装置を示している。
【0044】磁気ディスクDは映像信号記録装置と同様
に、モータ制御回路71によって駆動制御されるスピン
ドルモータ72により、例えば3600rpmの速度で
回転する。磁気ヘッド73は、トラッキング制御回路7
4により駆動されて所定のトラック位置に定められる。
モータ制御回路71とトラッキング制御回路74は、シ
ステム制御回路75により制御される。
【0045】スチルビデオ記録方式に従って磁気ディス
クDに記録された映像信号とIDコードは、磁気ヘッド
73により読み出される。映像信号はSV再生処理回路
76においてFM復調等の処理を施され、A/D変換器
78においてA/D変換された後、再生メモリ79に格
納される。一方IDコードはDPSK復調回路77にお
いてDPSK復調され、システム制御回路75に入力さ
れる。このIDコードには、トラック番号等の種々の情
報とともにホワイトバランス調整に必要なデータも含ま
れており、このデータはデジタル信号処理回路81に入
力される。なお、ホワイトバランス調整のデータはID
コードのユーザーズエリアに記録されている。
【0046】この映像信号の読出動作において、SV再
生処理回路76、DPSK復調回路77、A/D変換器
78、再生メモリ79およびモータ制御回路71は、図
1と同様な構成を有するクロック発生器から出力される
低速のクロック信号に従って駆動される。
【0047】再生メモリ79に格納された画素信号は、
デジタル信号処理回路81によって読み出され、色分離
およびホワイトバランス調整等の処理を施されて、再び
再生メモリ79に格納される。これにより再生メモリ7
9には、高精細モードに従った輝度信号(Y)、色差信
号(Pr,Pb)がデジタル信号として格納されること
となり、これらの信号(Y,Pr,Pb)はD/A変換
器82においてD/A変換され、ミュート回路83を素
通りしてそのままディスプレイ装置に出力される。な
お、映像信号の再生メモリ79への格納動作時には、ミ
ュート回路83において例えば画面全体が青一色になる
ような信号(Y,Pr,Pb)がディスプレイ装置に対
して出力される。
【0048】このようにして再生メモリ79に格納され
た画素信号を読み出すモニタ動作時において、再生メモ
リ79およびD/A変換器82はクロック発生器から出
力される高速のクロック信号に従って駆動される。
【0049】次に図11を参照して、磁気ディスクDに
記録された画素信号を読み出してディスプレイ装置に表
示する動作を説明する。なお図11のフローチャートに
示す制御は、システム制御回路75に設けられたコンピ
ュータにより実行される。
【0050】ステップ201ではカウンタNが「1」に
定められ、ステップ202では磁気ヘッド74が磁気デ
ィスクDの第1トラックに移送される。上述したように
第1トラックには、高精細モードの画面を4分割して得
られる分割画面のうち、1番上の分割画面の画素信号が
記録されている。ステップ203では、第1トラックの
画素信号が読み出されて所定の処理を施され、その分割
画面に相当する再生メモリ79のメモリ領域に、1水平
走査線ずつ順次書き込まれる。
【0051】この画素信号の再生メモリ79への書込み
を図12を参照して説明する。上述したように、1水平
走査線は半分に分割されて磁気ディスクDに記録されて
おり、1水平走査線の前半部分Pの最後の信号P1の次
には後半部分の最初の信号Q1が記録され、また後半部
分Qの最初の信号Q1の直前には前半部分の最後の信号
P1が記録されている。すなわち、信号P1、Q1は重
複して記録されているが、これらの信号は、磁気ディス
クDへの記録再生時に歪みを受けており、画素信号とし
て精度が低い。そこでステップ203では、これらの信
号P1、Q1が除去される。すなわち、後半部分の信号
Q1を除いて前半部分Pだけが再生メモリ79の所定領
域に書き込まれ、この領域の次の領域に、前半部分の信
号P1を除いて後半部分Qだけが書き込まれる。
【0052】このような再生メモリ79への書込み動作
の後、ステップ204では、カウンタNが「4」に等し
いか否か判定される。カウンタNが「4」でない時、ま
だ4トラック分の画素信号の再生が終了していないた
め、ステップ206においてカウンタNが1だけインク
リメントされた後、ステップ202、203が再び実行
され、次のトラックの画素信号が再生されて次の分割画
面に相当するメモリ領域に書き込まれる。
【0053】このようにして4トラックの画素信号の再
生が終了すると、ステップ204においてカウンタNが
「4」に達しているので、次にステップ205が実行さ
れる。すなわち、再生メモリ79に格納された画素信号
が、デジタル信号処理回路81に読み出されてホワイト
バランス調整等の処理を施され、再び再生メモリ79に
格納された後、高速のクロック信号に従って再生メモリ
79から読み出され、ディスプレイ装置に出力される。
【0054】なお、磁気ディスクDに重複して記録され
た信号P1、Q1は、それぞれ1画素に対応していると
は限らず、その画素数は必要に応じて増加させてもよ
い。
【0055】以上のように本実施例は、高精細テレビジ
ョン方式に対応したフレームメモリに代えて、そのうち
の約2水平走査線分の容量に相当するメモリ65を用い
ることにより、撮像装置により得られた高精細モードの
画素信号を磁気ディスクDに記録するよう構成されてお
り、メモリ65および周辺回路は高速のクロック信号に
従って駆動されない。したがって、この記録装置の構成
は安価であり、また高速駆動する回路構成と比較して消
費電力が少なくてすむ。また本実施例の映像信号記録装
置では、ホワイトバランス調整等の処理を施さない生の
画素信号を磁気ディスクDに記録しているため、記録の
ための回路構成が簡単になる。
【0056】また本実施例の映像信号再生装置では、磁
気ディスクDに記録された生の画素信号に対してホワイ
トバランス調整等の処理を施すように構成されているた
め、再生動作において記録時の色温度に忠実な再生が可
能となる。
【0057】なお上記実施例は、インターライン型の撮
像装置におけるフィールド読出しに本発明を適用したも
のであったが、本発明はフレーム読出しに用いることも
でき、またフレームトランスファ型の撮像装置を有する
映像信号記録装置にも適用できる。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明の映像信号記録装置
によれば、高精細モードの映像信号を標準モードで記録
媒体に記録するためにフレームメモリを必要とせず、し
たがって安価な回路構成により、また少ない消費電力で
映像信号を記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である映像信号記録装置に設
けられた撮像装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例である映像信号記録装置を示
すブロック図である。
【図3】1つの画面における各画素信号の配列を示す図
である。
【図4】色温度検出器における色温度と出力信号の関係
を示す図である。
【図5】撮像装置により得られた画素信号を磁気ディス
クに記録する動作を示すフローチャートである。
【図6】撮像装置により得られた画素信号を磁気ディス
クに記録する動作を示すフローチャートである。
【図7】メモリにおける格納および読出動作を示す図で
ある。
【図8】メモリにおける格納および読出動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図9】磁気ディスクに記録される画素信号を示す図で
ある。
【図10】本発明の一実施例である映像信号再生装置を
示すブロック図である。
【図11】磁気ディスクに記録された画素信号を再生す
る動作を示すフローチャートである。
【図12】磁気ディスクに記録された画素信号をメモリ
に書き込む時の動作を示す図である。
【符号の説明】
10 撮像部 11 フォトダイオード 65 メモリ 65a 第1メモリ部 65b 第2メモリ部 65c 第3メモリ部 65d 第4メモリ部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高精細モードの画素信号を生成するとと
    もに転送して外部に出力する撮像手段と、この撮像手段
    における画素信号の転送動作のための転送クロックを、
    標準モードに対応した低周波数で出力可能なクロック発
    生手段と、前記撮像手段から出力された画素信号を一時
    的に格納するメモリと、このメモリへの画素信号の書込
    みおよび読出し動作を制御する手段と、前記メモリから
    読み出された画素信号を記録媒体に書き込む手段とを備
    え、前記メモリは、前記撮像装置により撮像された映像
    を形成する各水平走査線のうち奇数番目の水平走査線の
    前半部分を格納する第1メモリ部と、この奇数番目の水
    平走査線の後半部分を格納する第2メモリ部と、偶数番
    目の水平走査線の前半部分を格納する第3メモリ部と、
    この偶数番目の水平走査線の後半部分を格納する第4メ
    モリ部とから成り、各水平走査線の中央部の画素信号
    は、前記第1〜第4メモリ部に重複して格納されること
    を特徴とする映像信号記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、第1〜第4メモリ部を
    選択的に前記書込手段に接続させるスイッチを有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の映像信号記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、第1メモリ部の格納お
    よび読出し動作と第3メモリ部の読出しおよび格納動
    作、および第2メモリ部の格納および読出し動作と第4
    メモリ部の読出しおよび格納動作を、それぞれ同時に行
    うことを特徴とする請求項1に記載の映像信号記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記標準モードは標準テレビジョン方式
    に準じた映像信号生成モードであり、標準テレビジョン
    方式のサブキャリアの周波数をfsc、Nhを水平有効画
    素数、Nnを標準モードの画像の水平有効画素数とした
    時、前記低周波数の値が(4fsc×(Nh/2)/N
    n)以上であることを特徴とする請求項1に記載の映像
    信号記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1メモリ部には、奇数番目の水平
    走査線の前半部分の信号とこの水平走査線の後半部分の
    最初の信号とが格納され、前記第2メモリ部には、第1
    メモリ部に格納された前半部分の最後の信号と後半部分
    の信号とが格納され、前記第3メモリ部には、偶数番目
    の水平走査線の前半部分の信号とこの水平走査線の後半
    部分の最初の信号とが格納され、前記第4メモリ部に
    は、第3メモリ部に格納された前半部分の最後の信号と
    後半部分の信号とが格納され、これら第1、第2、第3
    および第4メモリ部に格納された画素信号は、全て前記
    記録媒体に記録されることを特徴とする請求項1の映像
    信号記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載された映像信号記録装置
    により記録媒体に記録された画素信号を再生する手段
    と、この再生手段により再生された画素信号を格納する
    再生メモリとを備え、再生メモリには、重複して前記第
    1〜第4メモリ部に格納された画素信号の重複部の一部
    が除去されて格納されることを特徴とする映像信号再生
    装置。
  7. 【請求項7】 記録動作時に色温度データを、記録媒体
    のIDコードの所定の領域にDPSK変調して記録する
    色温度データ記録手段を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の映像信号記録装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体のIDコードの所定の領域に、
    記録動作時の色温度データがDPSK変調して記録され
    ており、前記再生手段が、色温度データに基づいて映像
    信号に色温度補正処理を施すことを特徴とする請求項6
    に記載の映像信号再生装置。
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