JP3191142U

JP3191142U - 情報表示装置

Info

Publication number: JP3191142U
Application number: JP2013007475U
Authority: JP
Inventors: 仁関口
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Filing date: 2013-12-19
Publication date: 2014-06-12
Anticipated expiration: 2023-12-19

Abstract

【課題】広告表示、道路工事用注意標識、屋内外における案内表示、店頭における集客宣伝装置、イベント会場におけるシンボル表示装置、などに適した汎用性のある、設置容易性、表示内容の変更容易性など、取り扱いが簡便でありながら、低コストであって、人の注目を効果的に集めることのできる情報表示装置を提供する。
【解決手段】情報表示バルーン２を付設した装置本体に音と光および香りなどを発生する装置を組込み、さらにセンサーを活用してそれらの各発生装置を作動させ、バルーンを気体膨張性の内外層の二重シート構成とすることにより、人の注目を惹きつけるアピール度の高い気体膨張性バルーン情報表示装置とした。
【選択図】図１

Description

考案の詳細な説明

本考案は、広告、イベント情報、各種案内、等の情報を表示し、かつ人の注目を喚起する機能を備えた気体膨張バルーン表示装置に関する。

情報伝達をするための表示装置としては各種の媒体が使用されており、看板、ポスター、電光掲示板などが一般的である。
看板やポスターなどはそれなりの情報発信力を期待できるものではあるが静的状態に置かれているため、必ずしも積極的に見る者の注意を引くものであるとは言えない。また、電光掲示板は動的変化を備えるものであり情報発信力という観点からはかなりの効果があるがコストが極めてかかり、設置場所も限定され、期間的にも短時間で設置できるものではない。

広告装置においてはバルーンタイプが従来から各種提案されており、例えば、バルーン装置内部にブロワーと照明装置を備え、盗難防止のための錘代わりをする水を溜める水槽を設け、かつ夜間にも広告効果のある内照式広告バルーンがあるが（特許文献１）、特に周囲の人の注意を喚起するものではなく単に昼だけではなく夜も広告塔の役割を果たすという程度のものである。

広告バルーンに香りカートリッジを具えてファンからの送風とバルーン通気孔から常に漏れる空気に乗せて香りを発生させ、視覚のみならず嗅覚にも訴える装置もある（特許文献２）。この装置では香り発生の「アリ」、「ナシ」の切り替えができる通気孔開閉部を設けているが、人的に操作しない限り切り替えができず、「香りアリ」状態時であって人がいない場合でも香りを無駄に発生し続けることになってしまう。

さらにこの装置を屋内において使用する場合、香りを発生し続けるので香りが屋内全域に拡散充満されることになり、香りを発生させることによりアクセントポイントとなるべき広告バルーンに人の目が注がれにくくなってしまい、その存在価値の強調性が減少され、せっかくの設置効果が薄れてしまう。

そのほかには、膨張バルーンに着脱自在に被覆され、かつ、表面に文字や図形等の装飾表示４が施された外カバー５を具備させた装飾表示具が提案されている。（特許文献３）

この装飾表示具においては従来からあるバルーン広告装置に異なる文字や図形を施した外カバーを着せ替え的に取り替えて被せるだけの提案であり、表示内容を変える点における簡便性は認められるが、積極的に人の注意を惹きつけるものではない。

特開２０００−１３２１３０特開２００２−２８７６７７登録実用新案第３１４２７９５号

広告表示、道路工事用注意標識、屋内外における案内表示、店頭における集客宣伝装置、イベント会場におけるシンボル表示装置、などに適した汎用性のある、設置容易性、表示内容の変更容易性など、取り扱いが簡便でありながら、低コストであって、人の注目を効果的に集めることのできる情報表示装置を提供するものである。

本考案は、上述の課題を解決するためになされたものであり、気体膨張性バルーンを有効な情報表示装置とするために、音と光および香りなどの発生を伴わせ、さらに状況に応じてセンサー作動を活用して、効果的な作動によるアピール性を向上させる各種の構成要素から成る。

音源、光源および芳香拡散装置など、各種の機能を有する構成要素がセンサー作動により、複合的に機能することにより、総合的に本来の目的である人に情報を伝達するための、より一層、人の注意を惹くことができ、さらに、屋内外を問わずに設置することができ、広告表示装置、道路工事用注意標識、案内表示装置、店頭および店舗内における集客宣伝装置、イベント会場やレジャー施設におけるシンボル表示や案内装置、など様々な場面において活用できる情報表示装置であって、バルーン装置に近づいてくる人、あるいは周囲にいる人の目を積極的にバルーン装置に向けさせることができ、極めて効果的に情報伝達をすることができる。

本考案の実施態様基本バルーン装置の部分切り欠き図である。本考案の基台と基台上に送風、音、光および香りを発生させる装置が設置された状態の斜視図である。本考案の第二の実施態様バルーン装置の部分切り欠き図である。

以下、本考案に係る実施形態について図面を参照し、それぞれの効果を踏まえて説明する。

図１の本考案装置の部分切欠き図および図２に示されるように、本考案の情報表示装置の基本的な構成としては、、基台１にバルーン２が取り付けられており、基台１の上面部にバルーン２を膨張させるための吸気送風装置３とバルーン２を内部から光を照射する光発生装置（光源）４を基台１のほぼ中央に設置し、さらに音源となる音発生装置（スピーカー）５と芳香拡散装置６を配置しており、これらの装置を感応作動させるセンサー（図示せず）が適宜箇所に組み込まれている。

バルーン２の基台１への取付方法としては固着性があるものを適宜選択することができるが、バルーン２の膨張状態を維持するためと取り付けおよび取り外しの簡便性を考慮すると一定程度の密閉性が要求され、かつ、着脱容易性のあるベルクロテープ（図示せず）を採用することが望ましく、バルーン２の裾部分は基台１の外周壁１１上方部または下方部でいずれでも構わないが、屋外設置用としては下方部に固着するように構成すると防水性が確保できる。

図２に基台１とその上部に設置される各種装置を示す。
これらの装置の内、光発生装置（光源）４は、電球、蛍光灯、ＬＥＤ灯、スライド投影装置、動画投影装置の中から１種類またはこれらの組み合わせを適宜選択構成すれば良く、夜は内部光源４からバルーン２を照射して透過光によりバルーンの生地に描かれた文字情報や図案化情報を表示することができることは当然のこととして、内部照明の変形としての画像投影により、動的変化のある趣向を演出できるスライドや動画をバルーン２に投影することにより人の注目を集めることもできる。

図２に示される例では光源４として電球を採用しているが、指向性の弱い電球タイプの場合には照明灯の下方部または側方部には光反射拡散板４４を備えることにより効率よく表示情報を照らし出すことができる。また常時点灯だけではなく、点滅したり、センサー作動で人の接近時のみ点灯するなど、状況や場所に応じて適宜選択できる制御回路構成にすると理想的である。

音発生装置５は外部音源、外部マイクロフォンからの入力音、または音発生装置５に組み込まれている録音機能からの再生音を発生するもので、バルーン装置の適宜箇所に設けたセンサー（図示せず）に反応して音を発生することができ、さらに本考案に設置された他の要素も付加して協働させたり、以下に述べる機能を付加すると、より効果的に情報発信機能を発揮することができる。

そのような付加機能の例としては店頭にバルーン２を設置している場合に、バルーン２の適当な位置に組み込んだ撮像レンズ装置（図示せず）からの映像を見ながらその場の状況に応じたアナウンスをすることもでき、一層注目を集めることとなる。

また音発生装置５については、騒音のある屋外と静かな屋内との環境の違いなど、設置場所を考慮した音量の段階的切り替えコントローラーを設けることも好ましい態様といえる。

さらに音だけではなく、香りでも人の注意を惹くようにする芳香発生装置６を組み込んで、バルーン表示装置の設置場所にふさわしい香りを発生拡散することもでき、芳香剤としては液体、固形、顆粒状等、いずれかの芳香剤を内包したカートリッジタイプを採用すると交換も容易である。

常時、芳香を発生させるようにしても良いが、効率よく芳香を拡散させるためには人が近づいたときにだけセンサー作動により芳香を発生するようにすると、例えばその横を人が通り過ぎた時に香りが後を追うように漂ってくるので通行人は思わず振り向くなどして、バルーン装置が目に飛び込んでくるので接近センサーと芳香拡散装置との連動は効果的な使用となる。

基台１に設ける各種のセンサーは、光学式センサー、圧力センサー、振動センサー、音センサー、等のいずれかを採用すればよいが、芳香発生装置６を作動させるセンサーとしては光学式人感センサーであることが有効であり、この人感センサーにより音発生装置（スピーカー）５を作動させることも好ましい態様であり、人の接近に反応して録音再生音、各種擬音、アナウンス、音楽などを発生させるようにしても良い。

その他のセンサーとして、圧力センサー（図示せず）を適宜の位置に設けることによりアピール度の高い表示装置となり、バルーン２の押される場所により異なる内容の音を発生させる発生音選択機能を持たせたり、押圧により内部照明を変化させるなど、多彩な趣向も提供できる。図３に示すように特に動物や人気キャラクターを模したバルーン形状を採用することにより、子どもたちがバルーン装置の反応を喜んでバルーン２に触れるようになり、例えば、その都度バルーン２内部からの音声情報とのやりとりを楽しんだり、情報内容に耳を傾けるようになる。

より一層効果的にアピール度を向上させるために、バルーン装置の適当な箇所に小型撮像レンズ装置を組み込むことが推奨される。バルーン２前の状況を設置場所とは別のところで監視することができるとともに状況に応じたアナウンスをすることができる。バルーン２前の集客状況も把握できる。

バルーン２を膨張させる吸気送風装置はシロッコファン、プロペラファンまたは吸排気ポンプなどから状況に応じて適宜選択をすれば良く、一般的プロペラファンを使用しても良いがバルーン２の設置場所が室内などでは静音タイプのシロッコファンを採用することが好ましく、状況によっては電動式または手動式の吸排気ポンプを採用することもできる。

バルーン装置の基台の平面形状としては、円形の他、四角形、六角形、および八角形、またはそれ以上の多角形でもよく、設置箇所の状況に応じて楕円形を採用することもでき、屋外設置で風などからの安定性、または持ち去られるおそれからの安全性を考慮する場合には一定程度の重量を持たせたほうが良い。

また、バルーンは内外二層の透光性シートで形成され、内層バルーンシート２を着脱自在とすると不使用時の収納がコンパクトとなり、外層バルーンシート２２も着脱可能としておくと、バルーン装置の表示する情報内容を変えたいときには速やかに交換できる。内層シートにより形成されるバルーン２上にＴＰＯに応じた情報表示をプリントした外層シートを着せ替え的に被せるだけで簡単に異なる情報表示に切り替えることができる。

この場合、外層バルーンシート２２は単にキャラクターを描いただけではなく、吸気送風装置に分岐送風パイプ（図示せず）を設けておき、その送風により内外層シートの間にも空気が送り込まれるようにすると内層シートに被せられた外層シートが膨張させられることによって図２に示される動物、あるいは人気キャラクターなどの象形的立体形状を成すように構成でき、バルーン装置全体がシンボリックで一層インパクトのある情報表示装置となる。

内層バルーン２と外層バルーン２２に一方または両方にポケット７を設けて、商品カタログやイベント情報の案内印刷物などを入れられるようにすると、その関連情報の印刷物を持ち帰ることができるので、単なるその場だけでの音声情報だけでなくより効果のある情報伝達手段となる。

このポケット７も異なるサイズのものを複数揃え、かつ、屋外設置用バルーン装置の場合にはポケット７の上部挿入口を覆う蓋状片を設けておくと雨天でも内容印刷物が濡れないようにできる。

また、雨天にはバルーン内層バルーンシート２または外層バルーンシート２２が濡れると情報表示内容が浮き出たりまたは変化させることにより、乾燥状態では隠れていた図柄や文字などが表れるようにすると、趣の異なる装飾的効果を得ることができる。

基台１における電源コードは組込み固着式またはプラグ・コンセント方式でも良いが、コードの保管場所を考慮したり紛失するおそれがなくなるなどの点からコードを基１台内部への巻き込みタイプにすると良い。

バルーン基台１をターンテーブル（図示せず）上に設置してバルーン装置全体が回転することにより、表裏の差異がない全方向的に情報表示することができ、かつ、装置自体が静的ではなく回転しているのでより人目を引きやすい。

以上、本考案の実施形態について説明したが、上記実形態に対しては、本考案の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。

本考案は、外観形状や音と光と香りなどが相乗的効果を生み出し、店頭、イベント広場、遊園地、工事現場などの屋外のみならず、屋内における各所案内など最適な情報伝達手段としての表示装置として有効に利用できるものである。

１基台
１１基台外周壁
２バルーン
２２外層バルーン
３吸気送風装置
４光発生装置（光源）
４４光反射拡散板
５音発生装置（スピーカー）
６芳香拡散装置
７ポケット

バルーン２の基台１への取付方法としては固着性があるものを適宜選択することができるが、バルーン２の膨張状態を維持するためと取り付けおよび取り外しの簡便性を考慮すると一定程度の密閉性が要求され、かつ、着脱容易性のある面ファスナー（図示せず）を採用することが望ましく、バルーン２の裾部分は基台１の外周壁１１上方部または下方部でいずれでも構わないが、屋外設置用としては下方部に固着するように構成すると防水性が確保できる。

Claims

基台１と基台外周壁１１に取り付けて膨張させるバルーン２とから成り、基台部には、バルーン２を膨張させる吸気送風装置３、センサー、および光、音、芳香、等を手動またはセンサー感応作動により発生させるそれぞれの装置、を備えていることを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、光発生装置４は、電球、蛍光灯、ＬＥＤ灯、スライド投影装置、動画投影装置のうちの１種類またはこれらの組み合わせで構成し、光源には光反射拡散板４４を備えていることを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、音発生装置５は外部音源、外部マイクロフォンからの入力音、または音発生装置５に組み込まれている録音機能からの再生音を発生することを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、芳香発生装置６は、液体、固形、顆粒状等、いずれかの芳香剤を内包したカートリッジであることを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、基台に設けるセンサーは。光学式センサー（赤外線センサー、光センサー）、圧力センサー、振動センサー、音センサー、等のいずれか一つまたは複数であることを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、バルーン２を膨張させる吸気送風装置３はシロッコファン、プロペラファンまたは吸排気ポンプあることを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、基台１は円形または多角形であることを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、バルーン２は内外二層の透光性シートで形成され、内層バルーンシート２および外層バルーンシート２２は着脱可能であることを特徴とする情報表示装置。
請求項８において、外層バルーンシート２２は人物、動物または各種のキャラクターを模したものであり、ファン送風により内外層バルーンシート間にも空気が送り込まれ外層バルーンシート部２２が象形的立体形状に膨張することを特徴とする情報表示装置。
請求項１および請求項８において、内層バルーン２および外層バルーン２２には各種情報を記載したリーフレット、パンフレットなどの印刷物を挿し入れる一つまたは複数の透明または不透明のポケット７を有していることを特徴とする情報表示装置
請求項１および請求項８において、バルーンシート２、２２は濡れると情報表示内容が変化することを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、電源コードは基台内部に巻き込むことを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、バルーン２、２２に小型撮像レンズ装置を組み込むことを特徴とする情報表示装置。
請求項１において、バルーン基台１がターンテーブル上に設置されていることを特徴とする情報表示装置。