JP3190456B2 - 2,2−ジフルオロベンゾ(1,3)−ジオキソール−カルボアルデヒドおよび新規な中間生成物の製造方法 - Google Patents

2,2−ジフルオロベンゾ(1,3)−ジオキソール−カルボアルデヒドおよび新規な中間生成物の製造方法

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JP3190456B2
JP3190456B2 JP28496292A JP28496292A JP3190456B2 JP 3190456 B2 JP3190456 B2 JP 3190456B2 JP 28496292 A JP28496292 A JP 28496292A JP 28496292 A JP28496292 A JP 28496292A JP 3190456 B2 JP3190456 B2 JP 3190456B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D317/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D317/08Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3
    • C07D317/44Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D317/46Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with one six-membered ring

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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、たとえば植物保護において有害
生物の防除用の高度に活性な化合物の合成用の価値ある
出発物質として使用される2,2‐ジフルオロベンゾ‐
〔1,3〕‐ジオキソールカルボアルデヒドの新規な製
造方法に、および新規な中間生成物に関するものであ
る。
【0002】4‐メチルベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソ
ールを出発物質として使用し、これを五塩化リンおよび
塩素と反応させて2,2‐ジクロロ生成物を得、つい
で、これをフッ化水素酸と反応させて2,2‐ジフルオ
ロ化合物を得る方法により、2,2‐ジフルオロベンゾ
‐〔1,3〕‐ジオキソールカルボアルデヒドが得られ
ることは公知の事項である。ついでメチル基を臭素化
し、最後に、ウロトロピンを用いて公知の手法でこの基
をアルデヒド基に転化させれば、所望の2,2‐ジフル
オロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール‐4‐カルボア
ルデヒドが得られる(EP‐A 291,779=DE
3,716,652を参照)。
【0003】この公知の方法の欠点は4段階反応であ
る。さらに、上記の特殊な出発物質の入手可能性および
利用可能性が乏しいことが、この方法のさほど大きくな
い全収率と結び付いている。
【0004】さらに、出発物質として5‐ブロモ‐ベン
ゾ‐〔1,3〕‐ジオキソールを使用し、これを塩素化
して2,2‐ジクロロ化合物を得、続いてこれを三フッ
化アンチモニーの存在下にフッ化水素酸と反応させて
2,2‐ジフルオロ化合物を得、ついで、これからブチ
ルリチウムを用いて得られるリチウム化合物をジメチル
ホルムアミドと反応させて所望のアルデヒドを得る2,
2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール‐5
‐カルボアルデヒドの合成も公知である(ストーグリン
(E. L. Storgryn):有機化学雑誌(J. Org. Chem.)
37巻(1972)4号、673を参照)。
【0005】この合成は工業的な重要性を獲得していな
い。欠点は、第1に高価なことであり、第2に廃棄中
に、すなわち、その廃棄生成物および副生成物が問題を
生ずる三フッ化アンチモニーとブチルリチウムとの使用
である。ブチルリチウムの輸送および取り扱い中の安全
性に対する配慮が増大していることも考慮しなければな
らない。
【0006】最終段階の2,2‐ジフルオロベンゾ‐
〔1,3〕‐ジオキソールとたとえばブチルリチウムと
の、または、一般的にはアルカリ金属またはアルカリ金
属もしくはアルカリ土類金属と強アニオン塩基との化合
物との反応は、特に EP 333,658に記載されて
いる。欠点は上記のものと同様であり、使用する出発物
質はたとえば1,3‐ベンゾジオキソールから、これか
ら最初に2,2‐ジクロロ化合物を製造(DE 3 82
1 130を参照)し、これからジフルオロ化合物を
(EP 41 131を参照)、ついでこれを記載どおり
にホルミル化して得られる。
【0007】欠点は既に列記してある。
【0008】一般式(I)
【0009】
【化13】
【0010】の2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐
ジオキソール‐カルボアルデヒドが、第1段階における
一般式(II)
【0011】
【化14】
【0012】のベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール‐カ
ルボアルデヒドの、適宜に溶媒の存在下における塩素化
剤との、式(III)
【0013】
【化15】
【0014】の2,2‐ジクロロジクロロメチルベンゾ
‐〔1,3〕‐ジオキソールを与える反応、第2段階に
おける、適宜に溶媒の存在下におけるフッ化水素との、
一般式(IV)
【0015】
【化16】
【0016】の2,2‐ジフルオロジクロロメチルベン
ゾ‐〔1,3〕‐ジオキソールを与える反応、および、
第3段階における公知の手法でのウロトロピンとの、
2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール-
カルボアルデヒドを与える反応により得られることがこ
こに見いだされた。
【0017】本発明記載の反応により所望の生成物が高
い純度で、かつ良好な収率で得られることは、決定的に
驚くべきこととして記述されるべきである。とりわけ、
第2段階における2,2‐ジフルオロ化合物を与えるテ
トラクロロ化合物の部分フッ素化が、注意に値するいか
なる副反応もなしに極めてスムーズに進行することは驚
くべきである。本発明記載の方法は、既知の方法を超え
る幾つかの利点を有している:第1に、同等であるが同
一ではない出発化合物を用いて1個の反応段階が割愛さ
れる。第2に、使用するベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソ
ールカルボアルデヒドも工業的な量で容易に入手するこ
とができ、すなわち、出発物質のより良好な入手可能性
と使用可能性とがあり、さらに合成により所望の生成物
が高い純度と良好な収率とで得られるのである。
【0018】たとえばベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソー
ル‐4‐カルボアルデヒドと五塩化リンとを第1段階に
使用し、フッ化水素酸を第2段階に使用し、ウロトロピ
ンを公知の手法で第3段階に使用するならば、本発明記
載の方法における反応の過程は次式により表すことがで
きる:
【0019】
【化17】
【0020】本発明記載の方法の製造用の出発物質とし
て必要な式(II)のベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール
カルボアルデヒドは公知物質であり(テトラヘドロン・
レターズ(Tetrahedron Letters)38号、3361‐
3364(1976)を参照)、類推的な方法で製造す
ることができる。
【0021】さらに、第1段階で使用する塩素化剤、第
2段階のフッ化水素および第3段階のウロトロピンも一
般的な、市販されている化学薬品である。
【0022】中間生成物として得られる式(III)の2,
2‐ジクロロジクロロメチルベンゾ‐〔1,3〕‐ジオ
キソールおよび式(IV)の2,2‐ジフルオロジクロロ
メチルベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソールは新規物質で
あり、同様に本発明の一部を構成する。
【0023】塩素化剤は段階1に必要である。全ての慣
用の塩素化剤、たとえばリンの塩化物たとえば五塩化リ
ン、またはリンの塩化物と塩素、たとえば三塩化リンも
しくは五塩化リンと塩素を使用することができる。
【0024】塩素を使用するならば遊離基開始剤、たと
えば AIBN、すなわちアゾビスイソブチロニトリル
を0.001‐0.05当量添加する。この反応は高エネ
ルギー光、たとえば UV 光の存在下に実施することも
できる。第1段階は好ましくは無溶媒で実施するが、塩
素化炭化水素、たとえば過塩素化炭化水素たとえば四塩
化炭素も好適である。
【0025】温度はかなりの範囲で変えることができ
る。この反応は一般には0℃ないし220℃の温度で、
好ましくは80℃ないし180℃の温度で、特に好まし
くは100℃ないし160℃の温度で実施する。
【0026】使用する塩素化剤、たとえば五塩化リンの
式(II)の出発物質に対する比率は好ましくは2:1な
いし4:1、特に好ましくは2.1:1である。
【0027】フッ化水素は段階2におけるフッ素化剤と
して使用する。
【0028】第2段階は適宜に溶媒または希釈剤の存在
下に実施することができる。可能な溶媒または希釈剤は
アルキル化芳香族炭化水素、たとえばトルエン、および
塩素化芳香族炭化水素、たとえばクロロベンゼンであ
る。この反応は好ましくは無溶媒で実施する。
【0029】フッ化水素の、段階2における式(II)の
出発物質に対する比率は2:1ないし20:1、好まし
くは5:1ないし15:1、特に好ましくは7:1ない
し10:1である。
【0030】段階2において、反応温度はかなりの範囲
で変えることができる。この反応は一般には−30℃な
いし+80℃の、好ましくは−20℃ないし+40℃
の、特に好ましくは−10℃ないし+10℃の温度で実
施する。
【0031】添加の順序は特に重要なものではないが、
式(III)の化合物へのフッ化水素の>0℃の温度での
添加が、反応温度に応じて好ましい。
【0032】段階3は水溶液中で実施する。
【0033】段階3において、反応温度はかなりの範囲
で変えることができる。この反応は一般には20℃ない
し150℃で、好ましくは60℃ないし120℃で、特
に好ましくは80℃ないし110℃で実施する。
【0034】ウロトロピンの、段階3における式(IV)
の出発物質に対する比率は2:1ないし1:1、好まし
くは1:1である。
【0035】第1段階においては、塩化水素の発生の終
了を待って、溶媒を使用したならばこれを蒸留除去し、
五塩化リンを使用したならば酸塩化リンおよび塩化リン
(III)を蒸留除去し、生成物を真空中で蒸留する。
【0036】第2段階においても、たとえば−10℃で
約 3 時間起きる塩化水素の発生の終了を待つ。過剰の
フッ化水素を蒸留除去するか、またはその固有の相とし
て分離する。フッ化水素の残留物は、たとえば CaO、
NaF または KF を用いて中和することもでき、水で
洗浄除去することもできる。
【0037】第3段階は約16時間後に水性抽出にか
け、ついで蒸留する。
【0038】本発明記載の方法を援用して得られる2,
2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール‐カ
ルボアルデヒドは、たとえば環境疾病の防除用の高度に
活性な医薬用の出発化合物として使用することができる
(DE 3 716 652を参照)。
【0039】2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐ジ
オキソール‐カルボアルデヒドはもちろん、医薬部門に
おける、また、たとえば植物保護の部門における他の高
度に活性な化合物用の出発化合物としても使用される。
【0040】
【実施例】
製造実施例 実施例1 段階 1.1 4‐ジクロロメチル‐2,2‐ジクロロベンゾ‐〔1,
3〕‐ジオキソール
【0041】
【化18】
【0042】150.0g(1.0モル)の2,3‐メチ
レンジオキシベンズアルデヒドを625.0g(3.0モ
ル)の五塩化リンに、窒素下で少量ずつ添加する。この
混合物を140℃で5時間(HCl の発生が止むまで)
加熱、撹拌する。ついで、生成した酸塩化リンおよび塩
化リン(III)を蒸留除去し、生成物を真空中で蒸留す
る。沸点142℃/16ミリバールの4‐ジクロロメチ
ル‐2,2‐ジクロロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール
260.0g(理論量の95%)が単離される。
【0043】段階 1.2 4‐ジクロロメチル‐2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,
3〕‐ジオキソール
【0044】
【化19】
【0045】80.0g(4.0モル)の無水フッ化水素
を110.0g(0.4モル)の4‐ジクロロメチル‐
2,2‐ジクロロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソールに−
10℃で計量混入する。ついで、この混合物を−10℃
でさらに2時間激しく撹拌する。フッ化水素の大部分を
50ミリバールの真空中、−10℃で除去する。二相を
分離したのち、有機相を氷水と振とうし、分離し、乾燥
し、蒸留する。沸点90−92℃/16ミリバールの4
‐ジクロロメチル‐2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,
3〕‐ジオキソール77g(理論量の80%)が得られ
る。
【0046】段階 1.3 2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール‐
4‐カルボアルデヒド
【0047】
【化20】
【0048】48.0g(0.2モル)の4‐ジクロロメ
チル‐2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソ
ールを還流下で28.0g(0.2モル)のウロトロピン
(ヘキサメチレンテトラミン、ホルミン)とともに、2
00mlの50%強度酢酸中で16時間撹拌する。つい
で80mlの濃塩酸を添加し、この混合物を還流下でさ
らに1時間撹拌する。冷却後、この混合物を200gの
氷に注ぎ、各回300mlのメチル第3ブチルエーテル
で3回抽出し、抽出液を300mlの炭酸水素ナトリウ
ム溶液および水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮し、残留物を蒸留する。沸点105‐106℃/5
0ミリバールの2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐
ジオキソール‐カルボアルデヒド32g(理論量の86
%)が単離される。
【0049】実施例2 段階 2.1
【0050】
【化21】
【0051】最初に700g(3.36モル)の五塩化
リンを撹拌している装置に導入し、150g(1.0モ
ル)のメチレンジオキシベンズアルデヒドを滴々添加す
る。ここでは、撹拌器の極めて遅い運動により十分な混
合を保証する。滴々添加の終了にあたって反応混合物が
通常の様式で撹拌可能になるので、ここで120℃に加
熱する。塩化水素の発生が120℃で約5時間継続す
る。ついで、生成した酸塩化リンを蒸留除去し、続いて
生成物を真空中で蒸留する。沸点108‐110℃/
0.04ミリバールの5‐ジクロロメチル‐2,2‐ジク
ロロベンゾジオキソール238g(理論量の82.6
%)が得られる。
【0052】段階 2.2
【0053】
【化22】
【0054】最初に50mlのフッ化水素を−15℃
で、V4A 鋼製のフッ素化装置に導入し、130g
(0.45モル)の5‐ジクロロメチル‐2,2‐ジクロ
ロベンゾジオキソールと100mlの乾燥クロロベンゼ
ンとの混合物を、水分を排除しながら滴々添加する。つ
いで、この混合物を−10℃で4時間撹拌し、0℃に加
温し、続いて塩化水素の発生が止むまで(約2時間)撹
拌する。二相を分離したのち、有機相を氷水とともに振
とうし、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸留する。
【0055】沸点98−100℃/10ミリバールの5
‐ジクロロメチル‐2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,
3〕‐ジオキソール79g(理論量の73%)が得られ
る。
【0056】段階 2.3
【0057】
【化23】
【0058】ウロトロピン80g(0.57モル)、水
150mlおよび5‐ジクロロメチル‐2,2‐ジフル
オロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール80g(0.33
モル)の混合物を100℃で2時間撹拌し、ついで水1
00mlと濃塩酸50mlとを添加し、この混合物を1
00℃でさらに2時間撹拌する。二相分離後の水蒸気蒸
留により、1.4982の屈折率 n20 D を有する2,2
‐ジフルオロベンゾジオキソール‐5‐カルボアルデヒ
ド(純度〜99%)58g(理論量の94%)が得られ
る。
【0059】前駆体 実施例 a
【0060】
【化24】
【0061】o‐バニリン152.0g(1.0モル)と
共沸臭化水素酸(47.5%強度)200mlとを50
0mlの氷酢酸中、還流下で2.5時間撹拌する。つい
で、酸混合物を蒸留除去し、残留物を分別真空蒸留にか
ける。120‐125℃/12ミリバールの沸点を有す
る再蒸留した分画を1 l のヘプタン(ヘキサンも可能
であり、回収される)からの再結晶により精製する。融
点105‐107℃の2,3‐ジヒドロキシベンズアル
デヒド97g(理論量の70%)が得られる。
【0062】実施例 b
【0063】
【化25】
【0064】2,3‐ジヒドロキシベンズアルデヒド1
38.0g(1.0モル)、炭酸カリウム415.0g
(3.0モル)、酸化銅4.7g、塩化メチレン255.
0g(3.0モル)および蒸留ジメチルホルムアミド1
500mlを強力に撹拌しながら7時間煮沸する。この
反応混合物を真空中で乾燥状態にまで蒸発させ、100
0mlの氷水を残留物に添加したのち、この混合物を各
回300mlずつのメチル第3ブチルエーテルとともに
振とうして4回抽出する。エーテル抽出液を集めて5%
強度の水酸化ナトリウム溶液および水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥する。ついでメチル第 3ブチルエーテル
を除去(再使用し得る)し、残留物を92‐93℃/1
ミリバールで真空蒸留する。32‐33℃の融点を有す
る2,3‐メチレンジオキシベンズアルデヒド120g
(理論量の80%)が得られる。
【0065】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0066】1. 第1段階において一般式(II)
【0067】
【化26】
【0068】のベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール-カル
ボアルデヒドを、適宜に溶媒または希釈剤の存在下に塩
素化し、このようにして得られる一般式(III)
【0069】
【化27】
【0070】の塩素置換ベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソ
ールを、第2段階において部分的にフッ素化し、このよ
うにして得られる式(IV)
【0071】
【化28】
【0072】の化合物を第3段階において、それ自体公
知の手法でウロトロピンと反応させることを特徴とする
一般式(I)
【0073】
【化29】
【0074】の2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐
ジオキソール-カルボアルデヒドの製造方法。
【0075】2. 式(III)
【0076】
【化30】
【0077】(III)の化合物を、適宜に溶媒の存在下
に部分的にフッ素化することを特徴とする一般式(I)
【0078】
【化31】
【0079】の2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐
ジオキソール-カルボアルデヒドの製造方法。
【0080】3. 第1段階を0℃ないし220℃の温
度範囲で実施し、第2段階を−30℃ないし+80℃の
温度範囲で実施し、第3段階を20℃ないし150℃の
温度範囲で実施することを特徴とする1.記載の方法。
【0081】4. −30℃ないし80℃の温度範囲で
実施することを特徴とする2.記載の方法。
【0082】5. 第1段階を80℃ないし180℃の
温度範囲で実施し、第2段階を−20℃ないし40℃の
温度範囲で実施し、第3段階を60℃ないし120℃の
温度範囲で実施することを特徴とする1.記載の方法。
【0083】6. −20℃ないし40℃の温度範囲で
実施することを特徴とする2.記載の方法。
【0084】7. リンの塩化物、またはリンの塩化物
および単体塩素を遊離基開始剤または高エネルギー光と
ともに、第1段階の塩素化に使用することを特徴とする
1.記載の方法。
【0085】8. 式(III)
【0086】
【化32】
【0087】の2,2‐ジクロロジクロロメチルベンゾ
‐〔1,3〕‐ジオキソール。
【0088】9. 式(II)
【0089】
【化33】
【0090】のベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール-カル
ボアルデヒドを塩素化することを特徴とする式(III)
【0091】
【化34】
【0092】の2,2‐ジクロロジクロロメチルベンゾ
‐〔1,3〕‐ジオキソールの製造方法。
【0093】10. 一般式(IV)
【0094】
【化35】
【0095】の2,2‐ジフルオロジクロロメチルベン
ゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール。
【0096】11. 式(III)
【0097】
【化36】
【0098】の2,2‐ジクロロジクロロメチルベンゾ
‐〔1,3〕‐ジオキソールをフッ化水素を用いて部分
的にフッ素化することを特徴とする一般式(IV)
【0099】
【化37】
【0100】の2,2‐ジフルオロジクロロメチルベン
ゾ‐〔1,3〕‐ジオキソールの製造方法。
【0101】12. 1.、8.および10.記載の式
(I)の、または式(III)および(IV)の化合物の、高
度に活性な化合物の製造用の出発化合物としての使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルブレヒト・マルホルト ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルク ーゼン1・カール−ドウイスベルク−シ ユトラーセ329 (56)参考文献 欧州特許出願公開291799(EP,A 1) ***国特許出願公開4029444(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 317/00 - 317/72 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1段階において一般式(II) 【化1】 のベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール‐カルボアルデヒ
    ドを、適宜に溶媒または希釈剤の存在下に塩素化し、こ
    のようにして得られる一般式(III) 【化2】 の塩素置換ベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソールを、第2
    段階において部分的にフッ素化し、このようにして得ら
    れる式(IV) 【化3】 の化合物を第 3 段階において、それ自体公知の手法で
    ウロトロピンと反応させることを特徴とする一般式
    (I) 【化4】 の2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール
    ‐カルボアルデヒドの製造方法。
  2. 【請求項2】 式(III) 【化5】 (III)の化合物を、適宜に溶媒の存在下に部分的にフ
    ッ素化することを特徴とする一般式(I) 【化6】 の2,2‐ジフルオロベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール
    ‐カルボアルデヒドの製造方法。
  3. 【請求項3】 第1段階を0℃ ないし220℃の温度
    範囲で実施し、第2段階を−30℃ないし+80℃の温
    度範囲で実施し、第3段階を20℃ないし150℃の温
    度範囲で実施することを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 −30℃ないし80℃の温度範囲で実施
    することを特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 リンの塩化物、またはリンの塩化物およ
    び単体塩素を遊離基開始剤または高エネルギー光ととも
    に、第1段階の塩素化に使用することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 式(III) 【化7】 の2,2‐ジクロロジクロロメチルベンゾ‐〔1,3〕‐
    ジオキソール。
  7. 【請求項7】 式(II) 【化8】 のベンゾ‐〔1,3〕‐ジオキソール‐カルボアルデヒ
    ドを塩素化することを特徴とする式(III) 【化9】 の2,2‐ジクロロジクロロメチルベンゾ‐〔1,3〕‐
    ジオキソールの製造方法。
  8. 【請求項8】 一般式(IV) 【化10】 の2,2‐ジフルオロジクロロメチルベンゾ‐〔1,3〕
    ‐ジオキソール。
  9. 【請求項9】 式(III) 【化11】 の2,2‐ジクロロジクロロメチルベンゾ‐〔1,3〕‐
    ジオキソールをフッ化水素を用いて部分的にフッ素化す
    ることを特徴とする一般式(IV) 【化12】 の2,2‐ジフルオロジクロロメチルベンゾ‐〔1,3〕
    ‐ジオキソールの製造方法。
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