JP3190218B2 - 造水装置 - Google Patents

造水装置

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JP3190218B2
JP3190218B2 JP27891594A JP27891594A JP3190218B2 JP 3190218 B2 JP3190218 B2 JP 3190218B2 JP 27891594 A JP27891594 A JP 27891594A JP 27891594 A JP27891594 A JP 27891594A JP 3190218 B2 JP3190218 B2 JP 3190218B2
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は逆浸透膜法により純水、
脱塩水等を得る造水装置及び造水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】逆浸透膜装置(以下RO装置)は被処理
水を不純物含量が低下した透過水と、不純物含量が増大
した濃縮水とに分離できるが、濃縮水中のシリカ、アル
ミニウム、硬度成分等の濃度が高くなるとこれらが逆浸
透膜に析出して濾過速度を低下させる。従来、RO装置
においてはこれらの析出を防止するため、回収率(=透
過水/被処理水)を下げた状態で運転することが一般に
行なわれている。例えば、シリカを含む被処理水の場合
には、通常濃縮水中のシリカ濃度がその飽和濃度である
100ppm程度(但し水温約25℃の場合)を上限と
するようにして運転されている。市水、工業用水等の被
処理水には15〜25ppmのシリカが通常含有されて
いるので、この場合には回収率を75〜80%に設定し
て運転することにより、濃縮水中のシリカ濃度をその飽
和濃度以下に保っている。この結果、給水された水のう
ち20〜25%は利用されずに排水として捨てられてい
る。この問題を改善するため被処理水のpH調整を行な
ったり、あるいは被処理水に分散剤を添加してシリカの
析出を防止するようにして、回収率を改善することが検
討されているが、必ずしも成功していない。
【0003】回収率を改善する際には幾つかの問題点を
考慮する必要がある。上記のように、pH調整や分散剤
等の薬品を添加して回収率を改善することもある程度可
能である。しかし、複数のRO装置を用いて、前段の濃
縮水を次段のRO装置で逆浸透処理することにより、被
処理水の回収率等を向上させるような場合には、このよ
うにして回収率を高くしても、高濃度で運転されている
部分、すなわち下流に位置するRO膜の透過水量が数ケ
月で低下することがある。この場合には、RO装置の運
転を停止し、装置全体を酸、アルカリ等の薬品で洗浄
し、その後運転を再開している。
【0004】この期間は、水の逆浸透処理はできず、こ
のため現実には装置の洗浄時間はできるだけ短縮され、
場合によっては充分の洗浄ができない問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、水回収
率の高い造水装置及び造水方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被処理水を逆浸透膜処理して前段透過水と
前段濃縮水とに分離する前段逆浸透膜装置と、前記前段
濃縮水を後段逆浸透膜装置に供給する供給パイプと、供
給パイプを介して供給される前記前段濃縮水を逆浸透膜
処理して後段透過水と後段濃縮水とに分離する後段逆浸
透膜装置とからなる造水装置において、前記供給パイプ
に濃縮水取出しラインと、沈着防止剤注入ラインと、洗
浄薬品供給ラインと、これらのラインの流路切換手段と
を備えてなり、通常運転時には濃縮水取出しラインと洗
浄薬品供給ラインとを閉とすると共に沈着防止剤注入ラ
インから供給パイプに沈着防止剤を供給し、洗浄時には
沈着防止剤注入ラインを閉として沈着防止剤の供給を停
止しながら濃縮水取出しラインから前段濃縮水を取出す
と共に洗浄薬品供給ラインから洗浄薬品を供給して前段
逆浸透膜装置を運転しながら後段逆浸透膜装置を洗浄す
ることを特徴とする造水装置を提案するもので、後段逆
浸透膜装置の逆浸透膜が前段逆浸透膜装置の逆浸透膜よ
りもルーズな逆浸透膜であること、前段濃縮水出口が後
段逆浸透膜装置の供給水入口とポンプを介することなく
直接連結され後段逆浸透膜装置が前段逆浸透膜装置の濃
縮水の余圧で運転されるものであることを含む。
【0007】また本発明は、被処理水を前段逆浸透膜装
置で逆浸透膜処理して前段透過水と前段濃縮水とに分離
して前段透過水を得ると共に、前記前段濃縮水を後段逆
浸透膜装置で逆浸透膜処理して後段透過水と後段濃縮水
とに分離する造水方法において、後段逆浸透膜装置の逆
浸透膜の洗浄時には、前段逆浸透膜装置を運転して前段
透過水を取出しつつ、後段逆浸透膜装置の運転を停止し
て後段逆浸透膜装置の逆浸透膜の洗浄を行なうことを特
徴とする造水方法である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明においては、複数のRO装置を前段
及び後段に分け、前段RO装置を運転しつつ、後段RO
装置を洗浄、例えば酸洗浄やアルカリ洗浄が可能な構成
にするものである。
【0010】図1は本発明の造水装置の一態様を示すも
ので、図中、2は被処理水である。被処理水2として
は、工業用水、上水、井水、河川水、回収水等が例示で
きる。被処理水2はその水質に応じて、必要により前処
理装置4で除濁等の前処理がされる。
【0011】前処理装置としては砂濾過装置、膜濾過装
置等が例示できる。
【0012】6は酸供給ラインで、被処理水中の炭酸成
分を効率よく除去するために塩酸等の酸が前処理装置の
出口水に加えられ、そのpHを6程度に調節された後、
脱気装置8に送られ、炭酸ガス、酸素、窒素等が除去さ
れる。脱気装置8としては脱炭酸塔、真空脱気装置、膜
脱気装置等が目的に応じて選択される。なお、pH6程
度に調整された前処理装置の出口水は、脱気装置8で脱
炭酸されることによってそのpHが6.5程度に上昇す
る。脱気装置出口水は、次いでポンプ10で加圧され前
段RO装置12に送られ、ここで前段透過水14と前段
濃縮水16とに分離される。前記前段透過水14は前段
透過水取出しライン18から不純物濃度が低減された状
態で取出され、脱塩水として、あるいはさらに電気式脱
塩装置やイオン交換装置、逆浸透膜装置、限外濾過膜装
置等で純度を高めて各種用途に利用される。
【0013】20は供給パイプで、これにより前段RO
装置12の濃縮水出口22と後段RO装置24の供給水
入口26とが連結されている。
【0014】28は供給パイプ20に介装された第1圧
力調整バルブで、その下流側にはバルブ30が介装され
ている。
【0015】31は濃縮水取出しラインで、第1圧力調
整バルブ28とバルブ30との間で供給パイプ20から
分岐されている。さらにバルブ30と後段RO装置24
の供給水入口26との間の供給パイプ20には沈着防止
剤注入ライン32及び洗浄薬品供給ライン34が連結さ
れている。なお、36,38,40はバルブ、42は注
入ライン32に介装された注入ポンプ、43は洗浄薬品
供給ライン34に介装されたポンプ、45は当該ポンプ
43の入口側に連通された洗浄薬品貯槽である。
【0016】前段RO装置12の前段濃縮水16は第1
圧力調整バルブ28、バルブ30を順次経由して供給パ
イプ20中を移動し、後段RO装置24の供給水入口2
6に供給され、後段RO装置24で後段透過水44と後
段濃縮水46に分離される。後段透過水44は回収ライ
ン48から取出され、各種の用途に供される。
【0017】後段濃縮水は第2圧力調整バルブ50を介
装した排出ライン52を通り系外に放出される。
【0018】沈着防止剤注入ライン32から供給パイプ
20に供給される沈着防止剤としては、pH調整用の酸
や、分散剤を使用するが、必要により殺菌剤等を添加し
てもよい。
【0019】酸としては、具体的には塩酸や硫酸等が挙
げられる。また、電解装置により生成された酸性の液体
等も利用することができる。分散剤としては、ヘキサメ
タ燐酸ソーダ等の有機燐酸塩やポリアクリル酸ソーダ等
を挙げることができる。上記の酸は、後段RO装置24
の後段濃縮水46のpHを6以下、好ましくは4.0〜
5.5程度に調整する量を加えるもので、pHをこの範
囲に調整することにより後段濃縮水中のシリカ濃度がた
とえ飽和濃度以上となってもシリカの析出を確実に防止
することができる。なお、前段RO装置と後段RO装置
の間に酸を添加せず、前段RO装置の供給水に初めから
後段RO装置の濃縮水のpHが6以下となるように酸を
添加しておくことも考えられるが、このようにすると前
段RO装置から得られる透過水の純度が低下するので好
ましくない。また、必要に応じて酸と分散剤を併用して
もよい。
【0020】洗浄薬品供給ライン34から供給パイプに
供給される洗浄薬品としては、塩酸、クエン酸、修酸等
の酸水溶液や苛性ソーダ等のアルカリ水溶液が好まし
い。
【0021】酸水溶液はpHが1.5〜3のものが好ま
しい。アルカリ水溶液はpHが10〜11のものが好ま
しい。
【0022】その他EDTA、界面活性剤、酵素水溶液
を用いてもよい。
【0023】本発明においては、前述のようにRO装置
を前段RO装置12とシリカスケール等の沈着により透
過水量の低下の起き易い後段RO装置24とに分け、透
過水量の低下が起きた場合には前段RO装置12を運転
し続けながら(したがって、前段透過水を製造し続けな
がら)、後段RO装置24の運転を停止して、後段RO
装置24の洗浄を行なうものである。
【0024】このため、図1に示すように、前段RO装
置12と後段RO装置24との中間に洗浄薬品供給ライ
ン34を設置し、前段RO装置12を停止することなく
後段RO装置24を洗浄できるようにする。後段RO装
置24の薬品洗浄時にはバルブ30,38を閉、36,
40を開とすればよい。このような弁操作を行えば、後
段RO装置24で透過水量低下が発生しても、前段RO
装置12は運転を継続できるので、前段RO装置から常
時透過水を得ることができ、高回収率化に基づく透過水
量の急速な低下によるトラブルが起きにくい。
【0025】本発明においては、前段RO装置12の部
分は脱塩を目的とした運転を行なう一方、前段RO装置
12の前段濃縮水を給水として利用する後段RO装置2
4は前段濃縮水の回収を主目的とするものである。すな
わち、通常後段RO装置24の透過水の水質は前段RO
装置12の透過水と比較して不純物濃度が高い。このた
め、そのまま利用することもできるが、前段RO装置と
は別の用途、例えば冷却水、雑用水、環境用水等に利用
することができれば、工場全体で水利用率の改善にな
る。また、後段RO装置の透過水を前段RO装置の給水
に混合して利用すれば、工場外から購入する工業用水等
の水量を減少させることができる。この場合は、後段R
O装置のRO膜として、後段RO装置の透過水濃度が工
業用水の濃度と同様、あるいは若干低くなる性能のRO
膜を採用することが望ましい。
【0026】前段と後段との運転条件による分け方は、
前段は通常分散剤等の薬品を添加せずに運転できる濃縮
水シリカ濃度、例えば100ppm程度を目途として設
定し、後段は分散剤添加やpH調整によりシリカ濃度を
さらに高め300〜500ppmになるように設定する
ことが望ましい。
【0027】高回収率運転を経済的に実施するために
は、RO膜と分散剤等の沈着防止剤の薬品コストを削減
する必要がある。ところが運転コストを詳細に検討する
と、分散剤等のコストは高回収率になるにしたがって、
減少し、RO膜のコストは増加することがわかった。こ
れは、分散剤濃度は濃縮水中の濃度が一定の状態で運転
されるため、回収率が高くなると濃縮水量が減り、その
結果添加する分散剤の量が減少するためである。一方、
RO膜のコストは回収率を高くすると増加する。これは
回収率を高くすることは透過水量を増加させることであ
り、同一逆浸透膜の場合には使用するRO膜の量が増加
するからである。したがって、RO膜の使用量を減少さ
せることが高回収率運転の経済性を向上させる点で重要
であることがわかった。
【0028】一般に、同一種類のRO膜ならば、透過水
量は操作圧力に比例する。したがって、同一操作圧力で
透過水を増加させるためには、膜面積を増加させるすな
わち、使用するRO膜モジュールの本数を増加させるし
か方法がない。
【0029】一方、RO膜には多くの種類があり、同一
操作圧力でも単位膜面積当り多くの透過水量が得られ
る、いわゆるルーズなRO膜がある。すなわち、このよ
うなルーズRO膜を用いることにより膜面積の増加を最
小限に保ちつつ、透過水量を増加させることができる。
【0030】本発明において、“ルーズな膜”とは同一
圧力でより多くの透過水量が得られる膜のことを指して
いる。本発明においては、新品時にルーズなRO膜はも
ちろんのこと、使用後に結果としてルーズな性能を持つ
に至ったRO膜も含める。
【0031】一般にRO膜の分離性能はルーズになると
低下する。したがって、膜装置全体のRO膜をルーズな
膜にすると、透過水の水質が低下し、装置本来の目的で
ある脱塩性能が低下する結果となる。そこで、本発明に
おいては本来の脱塩を主目的とした前段RO装置では分
離性能が高いRO膜を利用する。また、経済的に回収率
を改善することを主目的とする後段RO装置ではルーズ
なRO膜を採用することが望ましい。これにより、それ
ぞれの透過水を別々に取出して有効利用することができ
る。
【0032】上記のように、後段RO装置にルーズRO
膜を採用すると、同一圧力では単位膜面積当たりの透過
水量が多くなるので、RO膜の必要膜面積は小さくな
る、換言すればROモジュールの必要本数を少なくでき
る一方膜が汚れ易くなり、透過水量の低下が発生し易く
なる。このため後段RO装置の運転を停止してRO膜の
洗浄をする機会が多くなる。したがって、前段RO装置
を運転しながら後段RO装置を薬品洗浄することのでき
る本発明の構成がさらに有効に活用できる。
【0033】本発明において、前段RO装置に利用する
RO膜としては、SU720、SC−3200(東
レ)、NTR759HR(日東電工)、FTー30(ダ
ウ)等の高脱塩タイプのRO膜が望ましい。後段RO装
置に利用するルーズRO膜としてはSU220、SU6
20(東レ)、NTR725(日東電工)、NF−70
(ダウ)等が挙げられる。
【0034】前段RO装置と後段RO装置の間でpH調
整剤及び/または分散剤を添加することにより、前段R
O装置の供給水にこれらの薬剤を添加する場合に比べ
て、RO膜を透過する極微量の分散剤やpH調整剤によ
る水質低下を防止することができる。すなわち、本発明
の場合は、少なくとも前段RO装置の透過水はpH調整
剤及び分散剤の影響を受けない。また後段RO装置の透
過水を前段RO装置の給水として利用したとしても、前
段RO装置の透過水水質に与えるpH調整剤及び分散剤
の影響を最小にすることができる。
【0035】本発明においては、前段RO装置と後段R
O装置を直列に接続して1台のポンプで運転することが
好ましい。この場合、前段RO装置と後段RO装置との
中間と、後段RO装置の濃縮水側に圧力調整手段(図1
中バルブ28,50)を設けることにより、前段RO装
置と後段RO装置を個々に圧力調整できるようにするこ
とが望ましい。これはRO膜を選択することにより、後
段RO装置のRO膜として、前段RO装置のRO膜に比
べて同一操作圧力で3倍以上の透過水量が得られる膜を
使用する場合があり、そのような場合には後段RO装置
の操作圧力を、前段RO装置に比べてかなり低圧力に調
整する必要があるからである。また、この場合は前段R
O装置と後段RO装置の中間に設置した圧力調整手段
(図1中のバルブ28)の下流でpH調整剤及び/また
は分散剤の添加を行なえば、圧力が低下する分、これら
の薬品の注入ポンプ(図1中の注入ポンプ42)の吐出
圧が低くて済み有利である。
【0036】なお、前段透過水は、前述のごとくさらに
電気式脱塩装置やイオン交換装置、限外濾過膜装置等で
純度を高めて利用することもできる。
【0037】
【実施例】
実施例1 図1に示す構成の造水装置を用いて、以下のような処理
を行った。
【0038】被処理水2である工業用水を5トン/時で
膜除濁装置からなる前処理装置4で除濁し、次いで酸供
給ライン6から塩酸を注入してpHを6.0に調節した
後、脱気装置8で脱気し、その後高圧ポンプ10で加圧
して前段RO装置12に送った。前段濃縮水16は第1
圧力調整バルブ28で圧力調節して後段RO装置24に
供給した。後段透過水44は前段透過水18と別に回収
ライン48から取出した。後段濃縮水46は第2圧力調
整バルブ50を経て外部に放出した。
【0039】前段透過水は取出しライン18から脱塩水
として取出した。
【0040】前段RO装置12、及び後段RO装置24
にはRO膜として東レSU720を用い、それぞれの運
転圧力を15Kgf/cm2 、13Kgf/cm2 とし
た。
【0041】沈着防止剤として塩酸を沈着防止剤注入ラ
イン32から注入して後段濃縮水のpHを5.5に保っ
た。
【0042】前段RO装置12は濃縮水シリカ濃度75
ppm(回収率80%)まで濃縮し、後段RO装置24
はシリカ濃度300ppm(回収率75%)で運転し、
全回収率95%を得た。
【0043】運転日数の経過と共に後段透過水量が低下
したので、前段RO装置12を運転し続けながらバルブ
30,38を閉、バルブ36,40を開とした。洗浄薬
品として洗浄薬品貯槽45で調整した塩酸水溶液(pH
2)をポンプ43によって洗浄薬品供給ライン34から
注入し、後段RO装置24の濃縮水側を通流させた後に
排出ライン52を経て点線Pで示される流路を循環させ
て後段RO装置24の循環洗浄を2時間行なった。その
後、ポンプ43を停止して系内に塩酸水溶液を満たした
まま1時間浸漬した。次いで、洗浄薬品貯槽45内の塩
酸水溶液を排出してこの貯槽内に水酸化ナトリウム水溶
液(pH11)を調整し、この水酸化ナトリウム水溶液
を用いて上記塩酸洗浄と同様に、2時間循環洗浄を行
い、その後ポンプ43を停止して1夜浸漬した。その
後、正常運転に復帰させた。
【0044】図2に上記装置の運転結果を示した。図2
は、単位膜面積当りの透過水量の経時変化を、初期透過
水量を1とした時の比率(透過水量比)で示したもの
で、前段RO膜と後段RO膜のそれぞれについて示して
ある。図からわかるように、前段RO膜は約5ヵ月の
間、透過水量低下はほとんど見られず、また後段RO膜
は化学洗浄によって性能が回復しており、後段RO装置
のみを化学洗浄することにより安定して運転できること
がわかる。 実施例2 図3に上記実施例における後段RO装置24として、上
記SU720よりルーズなRO膜である東レSU220
Sを装着したRO装置を用い、このRO装置の運転圧力
を9kgf/cm2 としたこと以外は上記と同じ装置、
同じ条件で運転した場合の運転結果を示した。
【0045】なお、東レSU220SはSU720に比
べて、同一圧力下において単位膜面積当り約3倍の透過
水量が得られるRO膜であるので、本実施例において
は、後段RO装置の膜面積が実施例1の場合の1/2と
なるようにして運転した。
【0046】図3に示したごとく、後段RO膜装置の膜
面積を実施例1の1/2とし、単位膜面積当りの透過水
量を実施例1の場合の2倍としたことによって後段RO
装置の透過水量の低下は図2の場合より著しくなるが、
このような水量低下も化学洗浄によって、確実に運転初
期の状態に回復している。
【0047】したがって、本実施例の場合は、後段RO
膜装置の膜面積を1/2に減少することができる分、膜
モジュールの使用本数、あるいは膜エレメントの使用本
数を削減することができ、その結果、水回収に必要なコ
ストが実施例1の場合に比べて大きく低下する。
【0048】
【発明の効果】本発明により、工業用水等を被処理水と
して用いるRO膜を用いた造水装置において、より安定
した高回収率運転が可能になり、高回収率運転の経済性
が大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフロー図である。
【図2】実施例1における透過水量比と運転時間の関係
を示すグラフである。
【図3】実施例2における透過水量比と運転時間の関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
2 被処理水 4 前処理装置 6 酸供給ライン 8 脱気装置 10 ポンプ 12 前段RO装置 14 前段透過水 16 前段濃縮水 18 取出しライン 20 供給パイプ 22 前段濃縮水出口 24 後段RO装置 26 後段処理水入口 28 第1圧力調整バルブ 30 バルブ 31 濃縮水取出しライン 32 沈着防止剤注入ライン 34 洗浄薬品供給ライン 36 バルブ 38 バルブ 40 バルブ 42 注入ポンプ(沈着防止剤用) 43 ポンプ(洗浄薬品供給用) 44 後段透過水 45 洗浄薬品貯槽 46 後段濃縮水 48 回収ライン 50 第2圧力調整バルブ 52 排出ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−299454(JP,A) 特開 平4−210288(JP,A) 特開 昭53−78665(JP,A) 特開 平7−148488(JP,A) 特開 昭55−109406(JP,A) 特開 平8−108048(JP,A) 特開 平5−269465(JP,A) 特開 昭59−228988(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/44 B01D 61/08 B01D 61/10 B01D 65/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水を逆浸透膜処理して前段透過水
    と前段濃縮水とに分離する前段逆浸透膜装置と、前記前
    段濃縮水を後段逆浸透膜装置に供給する供給パイプと、
    供給パイプを介して供給される前記前段濃縮水を逆浸透
    膜処理して後段透過水と後段濃縮水とに分離する後段逆
    浸透膜装置とからなる造水装置において、前記供給パイ
    プに濃縮水取出しラインと、沈着防止剤注入ラインと、
    洗浄薬品供給ラインと、これらのラインの流路切換手段
    とを備えてなり、通常運転時には濃縮水取出しラインと
    洗浄薬品供給ラインとを閉とすると共に沈着防止剤注入
    ラインから供給パイプに沈着防止剤を供給し、洗浄時に
    は沈着防止剤注入ラインを閉として沈着防止剤の供給を
    停止しながら濃縮水取出しラインから前段濃縮水を取出
    すと共に洗浄薬品供給ラインから洗浄薬品を供給して前
    段逆浸透膜装置を運転しながら後段逆浸透膜装置を洗浄
    することを特徴とする造水装置。
  2. 【請求項2】 後段逆浸透膜装置の逆浸透膜が前段逆浸
    透膜装置の逆浸透膜よりもルーズな逆浸透膜である請求
    項1に記載の造水装置。
  3. 【請求項3】 前段濃縮水出口が後段逆浸透膜装置の供
    給水入口とポンプを介することなく直接連結され後段逆
    浸透膜装置が前段逆浸透膜装置の濃縮水の余圧で運転さ
    れるものである請求項1に記載の造水装置。
  4. 【請求項4】 被処理水を前段逆浸透膜装置で逆浸透膜
    処理して前段透過水と前段濃縮水とに分離して前段透過
    水を得ると共に、前記前段濃縮水を後段逆浸透膜装置で
    逆浸透膜処理して後段透過水と後段濃縮水とに分離する
    造水方法において、後段逆浸透膜装置の逆浸透膜の洗浄
    時には、前段逆浸透膜装置を運転して前段透過水を取出
    しつつ、後段逆浸透膜装置の運転を停止して後段逆浸透
    膜装置の逆浸透膜の洗浄を行なうことを特徴とする造水
    方法。
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