JP3189897U - エアシリンダ - Google Patents

エアシリンダ Download PDF

Info

Publication number
JP3189897U
JP3189897U JP2014000344U JP2014000344U JP3189897U JP 3189897 U JP3189897 U JP 3189897U JP 2014000344 U JP2014000344 U JP 2014000344U JP 2014000344 U JP2014000344 U JP 2014000344U JP 3189897 U JP3189897 U JP 3189897U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
rod
air cylinder
guide block
shock absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014000344U
Other languages
English (en)
Inventor
智司 宮崎
智司 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koganei Corp filed Critical Koganei Corp
Priority to JP2014000344U priority Critical patent/JP3189897U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3189897U publication Critical patent/JP3189897U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Abstract

【課題】ピストンロッドの突出限の位置決め精度を高めつつショックアブソーバの耐久性を向上できるエアシリンダを提供する。【解決手段】エアシリンダ10は、2本のピストンロッド11,12を軸方向に往復動自在に案内するガイドブロック13と、ピストン18が設けられたシリンダ15とを有している。ガイドブロック13にはショックアブソーバ42が装着されており、衝撃吸収ロッド44は空気圧室17aに突出する。衝撃吸収ロッドに当接しピストンが突き当て面14に衝突するときに衝撃吸収ロッドを駆動する作動ロッド47がガイドブロックに設けられている。空気圧室とショックアブソーバとの間は、シール部材52によりシールされる。ショックアブソーバへの圧縮空気の侵入が防止されることにより、耐久性が向上する。【選択図】図1

Description

本考案は、ピストンに取り付けられた2本のピストンロッドを往復動するエアシリンダに関する。
ピストンが往復動自在に装着されたシリンダと、ピストンに基端部がそれぞれ固定された2本のピストンロッドとを有し、それぞれのピストンロッドの先端部つまり突出端部に被駆動部材が設けられたエアシリンダは、ツインロッドシリンダとも言われる。ツインロッドシリンダのピストンは、2本のピストンロッドの中心軸を径方向に貫通する縦方向寸法がこれに対して直角方向の横方向寸法よりも大きくなっている。これにより、ツインロッドシリンダは、シリンダの幅寸法を大きくすることなく、ピストンの前後両面の受圧面積を大きくすることができるので、被駆動部材に加えられる推力を大きくすることができる。
ピストンが前後のストローク端の位置となったときに、ピストンからシリンダに加えられる衝撃力を緩衝するために、従来のエアシリンダにおいては、ピストンが衝突するシリンダ側の突き当て面にはゴム製の衝撃吸収部材が設けられている。ピストンが衝撃吸収部材に衝突すると、衝撃吸収部材が収縮するので、ピストンがストローク端となったときにおけるエアシリンダから発生する衝撃音を低減することができる。しかしながら、ゴム製の衝撃吸収部材の弾性変形により衝撃を吸収するようにすると、ピストンロッドの突出限位置は衝撃吸収部材の弾性変形量に依存することになり、突出限位置を高精度に設定することができなくなる。例えば、ゴムの経年変化により弾性変形量が変化すると、ピストンロッドの突出限位置が変化することになる。
特許文献1に記載されるように、エアシリンダにショックアブソーバを装着すると、ピストンがストローク端となったときにおける衝撃音を低減しつつピストンロッドの突出限位置を高精度に設定することができる。
実開平6−4408号公報
このエアシリンダは、2本のピストンロッドを往復動自在に案内するガイドブロックとしてのブロック状のカバーを有し、ガイドブロックの後端面には横断面が長方形となったシリンダが取り付けられている。シリンダ内には繭形、楕円形または長円形等からなる異形のピストンが設けられている。ピストンの前進限ストローク端は、ピストンの前面がガイドブロックの後端の突き当て面に突き当てられて規制され、ピストンロッドの突出限位置を高精度に設定することができる。
ピストンをガイドブロックの突き当て面に直接突き当てるようにすると、ピストンが前進限のストローク端となったときに衝撃音が発生することになるので、衝撃音を低減するために、ガイドブロックにショックアブソーバが設けられている。ショックアブソーバは、シリンダのエア室に突出する衝撃吸収用のロッドを有し、ショックアブソーバの内部にはロッドを突出させるためのばね部材が設けられるとともに、ロッドの軸方向移動を減衰させるための液体が内部に封入されている。ピストンが前進限位置に近づくと、ショックアブソーバのロッドにピストンの前面が当接し、ピストンは減速されながら突き当て面に当接する。これにより、ピストンの衝撃力が緩衝され、衝撃音を低減することができる。
しかしながら、ロッドをエア室内に突出させるようにショックアブソーバをエアシリンダに設けると、経年変化によりエア室に供給される空気がショックアブソーバ内に侵入するおそれがある。空気が侵入すると、ショックアブソーバの衝撃吸収特性が低下することになり、ショックアブソーバを交換しなければならなくなる。
本考案の目的は、ピストンロッドの突出限の位置決め精度を高めつつショックアブソーバの耐久性を向上することにある。
本考案のエアシリンダは、先端部に被駆動部材が装着される2本のピストンロッドを、軸方向に往復動自在に案内するガイドブロックと、2本の前記ピストンロッドの中心軸を径方向に貫通する縦方向寸法がこれに対して直角方向の横方向寸法よりも大きく、それぞれの前記ピストンロッドの基端部が両端部に固定されるピストンと、前記ガイドブロックの後端に取り付けられ、前記ピストンの前面側の第1の空気圧室と後面側の第2の空気圧室とを形成するシリンダと、衝撃吸収ロッドを有し、前記第1の空気圧室に開口する貫通孔に前記衝撃吸収ロッドを前記第1の空気圧室に向けて、2本の前記ピストンロッドの間に装着されるショックアブソーバと、前記貫通孔に軸方向に往復動自在に装着され、先端が前記衝撃吸収ロッドに当接し前記ピストンが前記ガイドブロックに衝突するときに前記衝撃吸収ロッドを駆動する作動ロッドと、前記作動ロッドと前記ガイドブロックとの間に装着され、前記第1の空気圧室と前記ショックアブソーバとの間をシールするシール部材と、を有する。
ピストンロッドが設けられたピストンを前進限位置に駆動すると、ピストンの前面はガイドブロックに突き当てられるので、ピストンロッドの前進限位置を長期間に渡って高精度に設定することができる。第1の空気圧室に開口する貫通孔に、衝撃吸収ロッドが第1の空気圧室に向けて突出するショックアブソーバが配置され、衝撃吸収ロッドに当接する作動ロッドが貫通孔に配置されており、ピストンがガイドブロックに衝突するときには、作動ロッドを介して衝撃吸収ロッドが駆動される。これにより、ピストンの衝撃力はショックアブソーバにより低減される。第1の空気圧室とショックアブソーバとの間は、シール部材によりシールされており、ショックアブソーバへの圧縮空気の侵入が防止され、ショックアブソーバの耐久性を向上させることができる。
ピストンが後退限位置となった状態における本考案の一実施の形態であるエアシリンダを示す縦断面図である。 ピストンが前進限位置となった状態における本考案の一実施の形態であるエアシリンダを示す縦断面図である。 (A)は図1の要部を示す拡大断面図であり、(B)は図2の要部を示す拡大断面図である。 (A)は図1の平面図であり、(B)は図1の右側面図である。 ピストンが後退限位置となった状態における従来のエアシリンダを示す縦断面図である。 ピストンが前進限位置となった状態における従来のエアシリンダを示す縦断面図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。エアシリンダ10は、第1のピストンロッド11と第2のピストンロッド12を軸方向に往復動自在に案内するガイドブロック13を有し、ガイドブロック13にはロッド案内孔11a,12aが設けられている。2本のピストンロッド11,12は平行となってロッド案内孔11a,12aに装着されている。ガイドブロック13の横断面形状は、図4に示されるように、縦方向寸法Dが横方向寸法Wよりも大きい長方形となっている。縦方向寸法Dは、2本のピストンロッド11,12の中心軸を径方向に貫通するガイドブロック13の長手方向の寸法であり、横方向寸法Wは縦方向寸法Dに対して直角方向の幅方向の寸法である。
ガイドブロック13の後端の突き当て面14には、シリンダ15の前端面が突き当てられて、ガイドブロック13にシリンダ15が取り付けられている。シリンダ15の後端面にはヘッドカバー16が取り付けられている。シリンダ15とヘッドカバー16は、ガイドブロック13の横断面形状に対応して横断面形状が長方形となっている。
ガイドブロック13,シリンダ15、ヘッドカバー16、ピストン18およびロッドカバー26は、アルミニウム合金等の金属により製造されている。
シリンダ15に形成されたシリンダ孔17内にはピストン18が収容されている。ピストン18の後面には鋼板製の端板19が取り付けられ、ピストン18にはピストンロッド11,12の基端部がねじ部材20により固定されており、ねじ部材20の頭部は端板19に締結されている。ピストン18は、横断面形状が繭形、楕円形または長円形等からなる異形となっており、縦方向寸法が横方向寸法よりも大きくなっている。それぞれのピストンロッド11,12の基端部はピストン18の長手方向の両端部に固定されている。
シリンダ孔17はピストン18の外周面の形状に対応した内周面を有している。ピストン18によって、シリンダ孔17はピストン18の前面側の第1の空気圧室17aと、ピストン18の後面側の第2の空気圧室17bとに仕切られている。第1の空気圧室17aはピストン18とガイドブロック13とにより区画形成され、第2の空気圧室17bはピストン18とヘッドカバー16とにより区画形成されている。このように、エアシリンダ10は、ピストン18の前後に空気圧室17a,17bが設けられた複動型となっている。
ヘッドカバー16の後端面には後退用の給排ポート21aが設けられ、ヘッドカバー16の一方の端面にも後退用の給排ポート21bが設けられている。さらに、ヘッドカバー16の後端面には前進用の給排ポート22aが設けられ、ヘッドカバー16の他方の端面にも前進用の給排ポート22bが設けられている。それぞれの給排ポート21a,21bは、ヘッドカバー16、シリンダ15およびガイドブロック13に形成された給排流路23により第1の空気圧室17aに連通している。それぞれの給排ポート22a,22bは、ヘッドカバー16に形成された連通孔24により第2の空気圧室17bに連通している。前進用と後退用の給排ポートはそれぞれ2つずつ設けられており、エアシリンダ10の使用形態に応じて、一方の給排ポートに給排配管が接続され、他方の給排ポートはプラグにより閉塞される。
ヘッドカバー16とシリンダ15は、図4(B)に示されるねじ部材25によりガイドブロック13に締結されている。ガイドブロック13の前端面にはロッドカバー26がねじ部材27により締結されている。ロッドカバー26の両端部には、図4(B)に示されるように、取付孔28が設けられており、エアシリンダ10はロッドカバー26の取付孔28に装着されるねじ部材により図示しない部材に取り付けられる。
ピストンロッド11,12の先端部は、ロッドカバー26の前面よりも突出しており、その突出端部には、被駆動部材31がねじ部材32により取り付けられている。ピストンロッド11,12は、第2の空気圧室17bに圧縮空気を供給すると、ガイドブロック13から突出する方向にピストン18により駆動され、第1の空気圧室17aに圧縮空気を供給すると、逆方向にピストン18により駆動される。ピストンロッド11,12が突出する方向を前進方向とし、逆方向を後退方向とする。ガイドブロック13はロッドカバー26が取り付けられる面を前面とし、シリンダ15が取り付けられる突き当て面14を後面とする。同様に、ピストン18は突き当て面14に突き当てられる面を前面とし、反対側の面を後面とする。
エアシリンダ10の使用形態としては、ピストンロッド11,12が図1および図2に示されるように、水平方向となって配置される場合と、垂直方向となって配置される場合、あるいは傾斜して配置される場合がある。単一または複数のエアシリンダ10の被駆動部材31を前進移動させてパネル材等のワークを上昇移動させるときには、ピストンロッド11,12が垂直方向となるようにエアシリンダ10が配置される。一方、単一または複数のエアシリンダ10の被駆動部材31によってパネル材等のワークを水平に支持する場合には、被駆動部材31を前進移動させた状態のもとでワークが被駆動部材31の上に搭載される。被駆動部材31には、図示しない治具等を取り付けるための複数のねじ孔33が設けられている。
いずれの使用形態においても、金属製のガイドブロック13の突き当て面14に、金属製のピストン18が突き当てられるので、金属面同士の当接により、ピストンロッド11,12および被駆動部材31の前進限位置を長期間に渡って、高精度に設定することができる。
エアシリンダ10の先端部側からロッド案内孔11a,12a内に異物が入り込むのを防止し、第1の空気圧室17aに供給された圧縮空気が外部に漏れないようにするために、ガイドブロック13の先端部にはゴム製のシール部材34が装着されている。また、ロッドカバー26とピストンロッド11,12の間に異物が入り込むのを防止するために、ロッドカバー26にはゴム製または金属製のスクレーパー35が取り付けられている。
ガイドブロック13には、2本のピストンロッド11,12の間に位置させて貫通孔41が設けられている。貫通孔41の一端は、ロッドカバー26に開口し、他端は第1の空気圧室17aに開口している。貫通孔41の先端部はねじ孔41aとなっており、このねじ孔41aにはショックアブソーバ42が装着される。ショックアブソーバ42は、外周面に雄ねじが設けられたハウジング43を有し、ハウジング43はねじ孔41aにねじ結合される。ハウジング43には、第1の空気圧室17aに向けて突出する衝撃吸収ロッド44が軸方向に往復動自在に装着されている。ハウジング43内には衝撃吸収ロッド44に突出方向のばね力を付勢するための図示しないばね部材が設けられるとともに、衝撃吸収ロッド44の軸方向移動を減衰させるための液体がハウジング43の内部に封入されている。
貫通孔41は、ねじ孔41aに段部45を介して連なるとともにねじ孔41aよりも小径の収容孔41bと、この収容孔41bに段部46を介して連なるとともに収容孔41bよりも小径の摺動孔41cとを有している。摺動孔41cには作動ロッド47が軸方向に往復動自在に装着されており、この作動ロッド47の先端部には作動ロッド47よりも大径のストッパ部48が一体に設けられている。ストッパ部48は収容孔41b内に収容され、ショックアブソーバ42の衝撃吸収ロッド44に当接している。衝撃吸収ロッド44がばね力により突出限位置となると、ストッパ部48は収容孔41b内に突出する衝撃吸収ロッド44によりストッパ部つまり段部46に突き当てられる。このときには、図1に示されるように、作動ロッド47は第1の空気圧室17a内に突出する。
ショックアブソーバ42のハウジング43の先端面とストッパ部48との間に位置させて、ガイドブロック13には、ばね部材として圧縮コイルばね49が設けられている。この圧縮コイルばね49により、作動ロッド47にピストン18に向けてばね力が付勢されている。圧縮コイルばね49の一端部は、図3に示されるように、ストッパ部48に一体に設けられ、ストッパ部48よりも小径のばね受け48aに嵌合されている。このように、ショックアブソーバ42と圧縮コイルばね49との2段の衝撃吸収機構により、ピストン18の衝撃が吸収される。
ストッパ部48の外周面は収容孔41bの内径よりも小さく設定されており、作動ロッド47が軸方向に移動するときには、ストッパ部48の外周面は収容孔41bの内周面には接触しない。図3(B)に示されるように、収容孔41bは息付き孔40により外部に連通されており、作動ロッド47が軸方向に移動して収容孔41b内の空気の容積が大きくなると、外部から収容孔41b内に空気が流入し、容積が小さくなると、外部に空気が排出される。
ロッドカバー26には、ねじ孔41aに対応させてねじ孔50aが設けられており、このねじ孔50aにはねじ部材からなる締結プラグ50が取り付けられる。締結プラグ50をショックアブソーバ42の先端面に当接させることにより、ショックアブソーバ42を強固にガイドブロック13に締結することができる。ねじ孔50aはねじ孔41aよりも大径となっており、被駆動部材31をピストンロッド11,12の先端部から取り外して締結プラグ50をガイドブロック13から取り外すことにより、ロッドカバー26をガイドブロック13から取り外すことなく、ショックアブソーバ42を容易に交換することができる。ただし、締結プラグ50を設けない形態としても良く、その場合にはロッドカバー26がショックアブソーバ42の先端面に突き当てられる。
作動ロッド47は鋼材により製造されており、表面は焼き入れ処理されている。作動ロッド47に対応させて、ピストン18には作動ロッド47に当接する突き当て部材51がピストン18の長手方向中央部に取り付けられている。この突き当て部材51は鋼材により製造されており、表面は焼き入れ処理されている。ピストン18が前進移動すると、突き当て部材51は作動ロッド47に当接して作動ロッド47を摺動させる。ピストン18が突き当て面14に当接するまで前進移動する過程では、突き当て部材51により作動ロッド47が駆動される。これにより、作動ロッド47を介して衝撃吸収ロッド44がハウジング43内に入り込んで、ピストン18の衝撃力が吸収される。さらに、作動ロッド47がピストン18により駆動されると、圧縮コイルばね49が軸方向に収縮してピストン18の衝撃力を吸収する。このように、ピストン18は、ショックアブソーバ42と圧縮コイルばね49とにより、衝撃力が緩和された状態で突き当て面14に突き当てられる。
ガイドブロック13と作動ロッド47との間には、シール部材52が設けられており、このシール部材52により第1の空気圧室17aとショックアブソーバ42との間はシールされている。したがって、ピストンロッド11,12を後退移動させるときに、第1の空気圧室17a内に供給された圧縮空気は、シール部材52によりシールされて、圧縮空気がショックアブソーバ42の内部に侵入することが防止される。これにより、ショックアブソーバ42の衝撃吸収特性が長期間にわたって維持され、ショックアブソーバ42の耐久性を向上させることができる。
シール部材52はOリング等により形成されており、作動ロッド47の外周面に摺動接触している。作動ロッド47は衝撃吸収ロッド44よりも大径となっている。大径のロッドにシール部材52を摺動接触させるようにすると、小径のロッドにシール部材52を摺動接触させる場合よりもシール部材52のロッドに対する摺動抵抗を小さくすることができる。したがって、ピストン18と衝撃吸収ロッド44との間に作動ロッド47を配置し、作動ロッド47を介してピストン18により衝撃吸収ロッド44を間接作動させるようにすると、ショックアブソーバ42の衝撃吸収ロッド44を長くして衝撃吸収ロッド44をピストン18により直接作動させる場合に比して、ショックアブソーバ42の外径を大きくすることなく、作動ロッド47の摺動抵抗を小さくすることができる。これにより、ショックアブソーバ42を円滑に作動させることができる。
さらに、ピストン18が突き当て面14に当接するまでの過程でピストン18が作動ロッド47に片当たりしたとしても、衝撃吸収ロッド44を間接作動させることにより、衝撃吸収ロッド44には軸方向の推力のみが伝達されることになる。
ヘッドカバー16の内面にはゴム製シートからなるガスケット53が弾性部材として配置されており、このガスケット53によりシリンダ15とヘッドカバー16との間がシールされている。ピストン18が後退限位置に駆動されると、ガスケット53にピストン18の後面側の端板19が当接し、ピストン18が後退限位置に駆動されたときの衝撃が、弾性部材としてのガスケット53により吸収される。これにより、ピストン18が後退限ストロークにまで移動したときの衝撃音を低減することができる。
図1はピストン18が後退限位置となった状態を示しており、この状態のもとで前進用の給排ポート22aまたは22bから圧縮空気を第2の空気圧室17bに供給すると、ピストン18は前進方向に駆動され、ピストンロッド11,12は前進駆動される。ピストン18の前進移動に伴って突き当て部材51が作動ロッド47に当接すると、作動ロッド47の移動により衝撃吸収ロッド44がショックアブソーバ42のハウジング43内に入り込む方向に駆動される。衝撃吸収ロッド44には突出方向のばね力が加えられており、さらに作動ロッド47には、ピストン18に向かう方向つまり後退方向のばね力が付勢されている。これにより、ピストン18は、徐々に減速されながら、図2に示されるように、突き当て面14に突き当てられて前進限位置まで駆動される。これにより、ピストン18が衝撃的に突き当て面14に衝突することなく、ピストン18の衝撃音が低減される。図2に示されるように、ピストン18が前進限位置となったときには、金属面である突き当て面14に金属製のピストン18の前面が当接するので、ピストン18の前進限位置つまりピストンロッド11,12と被駆動部材31の前進限位置は高精度に設定される。
図2に示すように、ピストン18が前進限位置となった状態からピストン18を後退移動させるときには、後退用の給排ポート21aまたは21bから圧縮空気を第1の空気圧室17aに供給する。これにより、ピストン18は後退方向に駆動され、ピストンロッド11,12は後退駆動される。ピストン18が後退駆動されると、作動ロッド47には、ショックアブソーバ42の内部に設けられたばね部材のばね力に加えて、圧縮コイルばね49のばね力が加えられるので、作動ロッド47は、円滑に第1の空気圧室17aに向けて突出駆動される。このときには、第1の空気圧室17a内に供給された圧縮空気は、シール部材52によりシールされてショックアブソーバ42には圧縮空気が侵入することがないので、ショックアブソーバ42の衝撃吸収特性を長期間に渡って維持することができ、ショックアブソーバ42の耐久性を向上させることができる。
図5および図6は従来のエアシリンダ10aを示す断面図であり、図5はピストンが後退限位置となった状態を示し、図6はピストンが前進限位置となった状態を示す。図5および図6においては、図1〜図4に示したエアシリンダ10と共通する部材には、同一の符号が付されている。
従来のエアシリンダ10aのように、ガイドブロック13にショックアブソーバを設けない場合には、ピストン18がガイドブロック13に直接衝突することにより発生する衝撃音を低減するために、ガイドブロック13の後面にゴム製シートからなるガスケット54を取り付ける必要がある。しかも、樹脂製のピストン18の前面には鋼板製の端板55を取り付ける必要がある。
このため、従来のエアシリンダ10aはピストン18の部品点数が増加するだけでなく、ゴム製のガスケット54の経年変化により、収縮量が変化すると、ピストン18の前進限位置が変化することになり、ピストンロッド11,12および被駆動部材31の前進限位置の位置決め精度が低下することになる。
これに対し、図1〜図4に示すエアシリンダ10においては、ピストン18の前面をガイドブロック13の突き当て面14に直接接触させることにより、ピストンロッド11,12と被駆動部材31の前進限位置が設定されるので、位置決め精度を高めることができる。
本考案は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ショックアブソーバ42を特許文献1に記載されるように、両ロッド型として、ピストンロッド11,12が後退限位置に向けて移動したときにも、ショックアブソーバにより衝撃を吸収するようにしても良い。
10 エアシリンダ
11 第1のピストンロッド
12 第2のピストンロッド
13 ガイドブロック
14 突き当て面
15 シリンダ
16 ヘッドカバー
17a 第1の空気圧室
17b 第2の空気圧室
18 ピストン
26 ロッドカバー
31 被駆動部材
41 貫通孔
41a ねじ孔
41b 収容孔
41c 摺動孔
42 ショックアブソーバ
43 ハウジング
44 衝撃吸収ロッド
47 作動ロッド
48 ストッパ部
49 圧縮コイルばね
50 締結プラグ
51 突き当て部材
53 ガスケット

Claims (7)

  1. 先端部に被駆動部材が装着される2本のピストンロッドを、軸方向に往復動自在に案内するガイドブロックと、
    2本の前記ピストンロッドの中心軸を径方向に貫通する縦方向寸法がこれに対して直角方向の横方向寸法よりも大きく、それぞれの前記ピストンロッドの基端部が両端部に固定されるピストンと、
    前記ガイドブロックの後端に取り付けられ、前記ピストンの前面側の第1の空気圧室と後面側の第2の空気圧室とを形成するシリンダと、
    衝撃吸収ロッドを有し、前記第1の空気圧室に開口する貫通孔に前記衝撃吸収ロッドを前記第1の空気圧室に向けて、2本の前記ピストンロッドの間に装着されるショックアブソーバと、
    前記貫通孔に軸方向に往復動自在に装着され、先端が前記衝撃吸収ロッドに当接し前記ピストンが前記ガイドブロックに衝突するときに前記衝撃吸収ロッドを駆動する作動ロッドと、
    前記作動ロッドと前記ガイドブロックとの間に装着され、前記第1の空気圧室と前記ショックアブソーバとの間をシールするシール部材と、
    を有するエアシリンダ。
  2. 請求項1記載のエアシリンダにおいて、前記作動ロッドに前記ピストンに向けてばね力を付勢するばね部材を、前記ガイドブロックに設けた、エアシリンダ。
  3. 請求項1または2記載のエアシリンダにおいて、前記作動ロッドの先端部に前記衝撃吸収ロッドが当接するストッパ部を設け、前記貫通孔は、前記ショックアブソーバのハウジングが取り付けられるねじ孔と、前記作動ロッドが装着される摺動孔と、当該摺動孔よりも大径に形成され前記ストッパ部を収容する収容孔とを有し、当該収容孔を外部に連通する息付き孔を前記ガイドブロックに設けた、エアシリンダ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアシリンダにおいて、前記作動ロッドに当接する突き当て部材を前記ピストンの長手方向の中央部に設けた、エアシリンダ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアシリンダにおいて、前記ガイドブロックの先端面にロッドカバーを設け、前記ショックアブソーバに当接する締結プラグを前記ロッドカバーに設けた、エアシリンダ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエアシリンダにおいて、前記シリンダの後端面にヘッドカバーを設け、前記第1の空気圧室に連通する後退用の給排ポートと、前記第2の空気圧室に連通する前進用の給排ポートとを、前記ヘッドカバーに設けた、エアシリンダ。
  7. 請求項6記載のエアシリンダにおいて、前記ピストンが後退限位置に移動したときに前記ピストンから前記ヘッドカバーに加わる衝撃を吸収する弾性部材を、前記ヘッドカバーの内面に設けた、エアシリンダ。
JP2014000344U 2014-01-24 2014-01-24 エアシリンダ Expired - Fee Related JP3189897U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000344U JP3189897U (ja) 2014-01-24 2014-01-24 エアシリンダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000344U JP3189897U (ja) 2014-01-24 2014-01-24 エアシリンダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3189897U true JP3189897U (ja) 2014-04-03

Family

ID=78225352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014000344U Expired - Fee Related JP3189897U (ja) 2014-01-24 2014-01-24 エアシリンダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3189897U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112077736A (zh) * 2020-10-12 2020-12-15 深圳市恒拓高工业技术股份有限公司 一种玻璃研磨精密定位模块

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112077736A (zh) * 2020-10-12 2020-12-15 深圳市恒拓高工业技术股份有限公司 一种玻璃研磨精密定位模块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5441192A (en) Fastener driving tool
JP4287505B1 (ja) 家具用の扉の閉衝撃緩衝装置
CN103452944A (zh) 一种车载单作用气缸
US20190344418A1 (en) Pneumatic Tool with Shock Absorber
JP3189897U (ja) エアシリンダ
JP2011153690A (ja) ダンパ付きストッパ
CN203488475U (zh) 一种车载单作用气缸
JP2012139779A (ja) 打込機
JP5100150B2 (ja) ショックアブソーバ
CN211039511U (zh) 一种替换气弹簧的机械弹簧装置
CN110735824B (zh) 一种新型气口缓冲装置的液压油缸
TWI647077B (zh) Reciprocating pneumatic tool
JP4993961B2 (ja) ショックアブソーバ
US7565859B2 (en) Power clamp with kinetic energy control
CN214036338U (zh) 一种防撞底的液压油缸
KR20160002013A (ko) 완충부재가 구비된 유압실린더
JP5412053B2 (ja) 空気圧シリンダ
CN110873142A (zh) 一种新型抑制压料板反弹的回程自减速氮气弹簧
WO2014119168A1 (ja) 打込機
KR101427673B1 (ko) 유로 구조가 개선된 유압 실린더 장치
CN219570713U (zh) 一种高能量油压缓冲器
CN214366986U (zh) 一种内置缓冲装置的气缸
JP2006220288A (ja) ショックアブソーバ
JP2010228010A (ja) 打込機
CN217055807U (zh) 液压缸及作业机械

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3189897

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees