JP3189108B2 - 枚葉シートのラミネート加工法 - Google Patents

枚葉シートのラミネート加工法

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JP3189108B2
JP3189108B2 JP19667993A JP19667993A JP3189108B2 JP 3189108 B2 JP3189108 B2 JP 3189108B2 JP 19667993 A JP19667993 A JP 19667993A JP 19667993 A JP19667993 A JP 19667993A JP 3189108 B2 JP3189108 B2 JP 3189108B2
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杉山金治
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷したボール紙等の
例えば、カートン用に裁断された枚葉シートへ極く薄い
無色透明、有色透明等のプラスチックフィルムを貼着さ
せてカートン等に覗き用の窓等を形成することを可能と
する枚葉シートのラミネート加工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術とその問題点】ラミネート加工装置及びそれ
を用いたラミネート加工法は多数開発されており、一般
に、インライン式ラミネート加工法とオフライン式ラミ
ネート加工法とが有るが、これらの加工法は何れも、フ
ィルム側へ接着層を形成するものであって、枚葉シート
へ窓部等を形成するためのラミネート加工法としては、
窓部と成るフィルム部分に接着剤が露出するために不適
当である。
【0003】その為に、本発明では枚葉シート側へ接着
層を形成するラミネート加工法の提供であるが、従来か
らの枚葉シートへ接着層を形成するラミネート加工法
は、所定寸法に裁断された枚葉シートを搬出するシート
搬出装置から上下に配設された一対のくわえローラーへ
一定間隔で順次搬送され、くわえローラーは枚葉シート
を接着剤塗布装置及び乾燥装置へ搬送し、該接着剤塗布
装置及び乾燥装置を通過させるためにエンドレスのベル
トへメッシュ生地を張設したベルトコンベア式の搬送ラ
インへ乗載させるものである。
【0004】然し乍、前記くわえローラーを通過する枚
葉シートはストッパーとの共動によって、図4(イ)に
図示の如く前後端辺の若干巾を夫々積層させた状態で搬
送させているが、接着剤を塗布した後、該接着剤を幾分
乾燥させる必要が有り、乾燥装置で乾燥させる工程を経
るように成っているが、乾燥装置を通過中に搬送方向に
ずれが生じて、図4(ロ)に図示の如く枚葉シートと次
枚葉シートの間に隙間を生ずることが通常的に有った。
【0005】その為に、ラミネート加工した後のウエブ
状のフィルムの切断は熱線を押圧させてカットするヒー
トカッターを用いてフィルムを切断しなければならず、
一時的にフィルムの流れが止まることと成り、高速化を
図るのに限度が有るものであり、加えて、切断後にシー
ト収納装置へ収納するのに余剰フィルムが所定寸法に裁
断された枚葉シートよりはみ出して切断されたり、反り
が発生したりして、人手によってシート収納装置へ揃え
て収納しなければならない等の問題点を有していた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述の問題点を解決するもの
であり、所定の寸法に裁断された枚葉シートへのラミネ
ート加工法において、搬送ラインで搬送された枚葉シー
トへウエブ状のフィルムを積合させてラミネート加工す
るときに前後の枚葉シートの夫々の端辺の若干巾を積層
させた状態でのラミネート加工を可能とするため、ロー
タリーカッターを用いてフィルムをカットできるように
したラミネート加工法を提供する目的である。
【0007】
【発明の構成】本発明の構成は、所定の寸法に裁断され
た枚葉シートを搬出するシート搬出装置と、上下に配設
した一対のくわえローラーと、接着剤塗布装置及び乾燥
装置を通過させるための搬送ラインと、搬送ラインへ近
設させ上下に配設した一対の調整ローラーと、フィルム
を供給するフィルム供給装置と、接着剤を塗布された枚
葉シートとフィルムとを積合してラミネート加工する一
対の圧着ローラーと、傾斜させて配設したフィルムを切
断するロータリーカッターと、枚葉シートを積層収納す
るシート収納装置とを備えた構成である。
【0008】
【発明の作用】本発明は、搬送ラインの搬入側へ上下に
配設された一対のくわえローラーと、搬送ラインの搬出
側へ上下に配設された一対の調整ローラーとは夫々の上
側ローラーの軸心を夫々の下側ローラーの軸心より枚葉
シート搬送方向にずらせたことによって、夫々のローラ
ーで枚葉シートを挟着して搬送する場合は前後の枚葉シ
ートの前後端辺の若干巾が積層された状態と成ると共
に、くわえローラーと調整ローラーとの搬送速度を同調
させたことによって、枚葉シートの流れが絶えず一定と
成り、搬送ラインで搬送中の前後の枚葉シートが離間し
ても再び調整ローラーによって夫々の端辺の若干巾を積
層させた状態にしてラミネート加工を可能とし、フィル
ムの切断に傾斜させて配設したロータリーカッターを用
いて切断するものである。
【0009】
【発明の実施例】以下本発明を実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0010】図1は本発明のラミネート加工法に用いる
ラミネート加工装置の概要説明図であり、図2は要部の
枚葉シートの搬送状態を示す側面説明図であり、図3は
ロータリーカッター部の平面図であり、図4(イ)
(ロ)は搬送中の枚葉シートの状態を示す側面説明図で
ある。
【0011】本発明は、印刷したボール紙等の例えば、
カートン用に裁断された枚葉シート1へ極く薄い無色透
明、有色透明等のプラスチックフィルム9を貼着させて
カートン等に覗き用の窓等を形成することを可能とする
枚葉シート1のラミネート加工法に関するものであり、
所定の寸法に裁断された枚葉シート1を連続的に搬出す
るシート搬出装置2と、該枚葉シート1を搬送ライン6
へ搬送するためのストッパーと共に上下に配設した一対
のくわえローラー3a.3bと、接着剤塗布装置4及び
乾燥装置5を通過させるための搬送ライン6と、該搬送
ライン6へ近設させ上下に配設した一対の調整ローラー
7a.7bと、捲回されたウエブ状のフィルム9を回転
自在に支持して供給するフィルム供給装置10と、前記
接着剤を塗布された枚葉シート1とフィルム9とを積合
してラミネート加工する一対の圧着ローラー8a.8b
と、フィルム9の流れ方向Aに対して傾斜させて配設し
た前記ラミネート加工後のフィルム9を切断するロータ
リーカッター11と、切断後の枚葉シート1を積層収納
するシート収納装置12とを備えたラミネート加工装置
を用いたラミネート加工法において、前記搬送ライン6
の搬入側に設けられた上下に配設した一対のくわえロー
ラー3a.3bと該搬送ライン6の搬出側に設けられた
上下に配設した一対の調整ローラー7a.7bとは夫々
の上側ローラー3a.7aの軸心を夫々の下側ローラー
3b.7bの軸心よりシート搬出側にずらせ、前記くわ
えローラー3a.3bと前記調整ローラー7a.7bと
の搬送速度を同調させると共に、ロータリーカッター1
1の刃のフィルム9の流れ方向Aの速度とラミネート加
工後のフィルム9及び枚葉シート1の流れの速度とを見
掛け上同調させてフィルム9を流れ方向Aに対して直角
に切断させる加工法である。
【0012】即ち、本発明のラミネート加工法を実施す
るラミネート加工装置は、カートン等の製造用にプレス
等の型抜き加工によって所定の寸法に裁断された展開状
態のボール紙等の枚葉シート1を集積格納すると共に、
送りローラー2aによって一定間隔で且つ連続的に搬出
するシート搬出装置2から上下に配設した一対のくわえ
ローラー3a.3bへ搬送されるものであるが、該一対
のくわえローラー3a.3bへ一定間隔で挟着させるた
めに、ストッパー(図示しない)を備えているものであ
り、該ストッパーは枚葉シート1の流れの水平面を出没
するものであり、枚葉シート1の流れている面に突出す
ることによって当接して停止させ、下方へ没することに
よって上方を枚葉シート1が通過するものである。
【0013】前記一対のくわえローラー3a.3bは上
下に配設され、更に、上側くわえローラー3aの軸心を
下側くわえローラー3bの軸心より枚葉シート搬送方向
Aに、つまり、図1に図示の場合は矢指方向A、つま
り、右側にずらせているものであり、この状態、枚葉シ
ート1を挾着し夫々のくわえローラー3a.3bを回転
させることによって挟着され搬送されるが、図2に図示
の如く、枚葉シート1の大半がくわえローラー3a.3
bを通過した時、後端辺1aの若干巾は浮き上がった状
態となり、この状態でシート搬出装置2の送りローラー
2aによって搬送された次の枚葉シート1はストッパー
を下方に移動させて解除し、該次の枚葉シート1の先端
辺1bの若干巾が前の枚葉シート1の後端辺1aの下方
へ潜入して、夫々の枚葉シート1.1の前後端部辺1
a.1b若干巾が積層されるものである。
【0014】次いで、枚葉シート1は接着剤塗布装置4
へ搬送されて接着剤が塗布されるが、接着剤を幾分乾燥
させる必要が有り、乾燥装置5を通過させるための2本
のエンドレスベルトの間にメッシュ生地を張設した送り
コンベア等から成る搬送ライン6へ搬送されるものであ
る。
【0015】そして、前記乾燥装置5を搬送ライン6に
よって搬送された枚葉シート1は上下に配設した一対の
調整ローラー7a.7bを回転させることによって挾着
され搬送されるものであるが、前記調整ローラー7a.
7bも上側調整ローラー7aの軸心を下側調整ローラー
7bの軸心より枚葉シート搬送方向に、つまり、図1に
図示の場合は右側にずらせいるものであり、この状態で
次の枚葉シート1が搬送ライン6から搬送され、該枚葉
シート1の先端辺1bの若干巾が前枚葉シート1の後端
辺1aの下方へ潜入して、図2に図示の如く、夫々の枚
葉シート1.1の前後端辺1a.1bの若干巾がくわえ
ローラー3a.3bと同様に積層されるものである。
【0016】次に、捲回されたウエブ状のフィルム9を
回転自在に支持して供給するフィルム供給装置10から
のフィルム9と調整ローラー7a.7bから搬送される
前後端辺1a.1bの若干巾が積層された夫々の枚葉シ
ート1.1とが積合されて、一対のゴムローラー8c.
8dを介して一対の圧着ローラー8a.8bによって貼
着されて順次ラミネート加工されるものである。
【0017】ラミネート加工後は枚葉シート1にラミネ
ートされたフィルム9をロータリーカッター11によっ
て切断するものであるが、該ロータリーカッター11は
フィルム9の流れ方向Aに対して傾斜させて配設してい
るものであり、ロータリーカッター11は周知の如く、
両端へ回転軸を設け、該回転軸へベルトを捲回し、該ベ
ルトの数箇所へ刃を突設させて、該刃がベルトの回動に
よって移動し、フィルム9をカットするものである。
【0018】本発明は、前述のラミネート加工装置を用
いたラミネート加工法において、前記搬送ライン6の搬
入側に設けられた上下に配設した一対のくわえローラー
3a.3bと該搬送ライン6の搬出側に設けられた上下
に配設した一対の調整ローラー7a.7bとの軸心を夫
々の上側ローラー3a.7aの軸心を下側ローラー3
b.7bの軸心よりシート搬出側にずらせると共にくわ
えローラー3a.3bと調整ローラー7a.7bとの搬
送速度を同調させているものである。
【0019】つまり、くわえローラー3a.3b、及
び、調整ローラー7a.7bとの軸心をずらせたことに
よって、前後の枚葉シート1.1の前後端辺1a.1b
の若干巾が積層され、加えて、くわえローラー3a.3
b、及び、調整ローラー7a.7bとの搬送速度を同調
させていることによって搬入される枚葉シート1と搬出
される枚葉シート1が絶えず一定と成り、前の枚葉シー
ト1と次の枚葉シート1との間隔が離間しないものであ
る。
【0020】即ち、前の枚葉シート1と次の枚葉シート
1との間隔が離間しないもので、ロータリーカッター1
1を用いることができ、該ロータリーカッター11はフ
ィルム9の流れ方向に対して傾斜させて配設されてお
り、該ロータリーカッター11の刃のフィルム9の流れ
の速度と、ラミネート加工後のフィルム9の流れの速度
とを見掛け上同調させて、つまり、ロータリーカッター
11の刃とフィルム9のカット位置とは停止した状態と
成っており、この状態でフィルム9の流れ方向Aに対し
て直角にフィルム9をカットすることができるものであ
り、従って、枚葉シート1の流れを一時的に止めること
なくカットが可能となるものであり、カットされた枚葉
シート1は順次シート収納装置12へ収納されるもので
ある。
【0021】
【発明の効果】前述のように、本発明は、所定の寸法に
裁断された枚葉シートを搬出するシート搬出装置と、上
下に配設した一対のくわえローラーと、接着剤塗布装置
及び乾燥装置を通過させるための搬送ラインと、搬送ラ
インへ近設させ上下に配設した一対の調整ローラーと、
フィルムを供給するフィルム供給装置と、接着剤を塗布
された枚葉シートとフィルムとを積合してラミネート加
工する一対の圧着ローラーと、フィルムの流れ方向に対
して傾斜させて配設したフィルムを切断するロータリー
カッターと、枚葉シートを積層収納するシート収納装置
とを備えたラミネート加工装置を用いて、くわえローラ
ー及び調整ローラーとの夫々の軸心をずらせたことによ
って、搬入する枚葉シートと搬出する枚葉シートとは前
後の枚葉シートの前後端辺の若干巾が絶えず積層される
ことによって、ロータリーカッターを使用することがで
き、従って、枚葉シートの流れを止めることなくカット
できると共に高速化が図れるものであり、更に、ラミネ
ート加工後の枚葉シートの形状は一定であり、従って、
シート収納装置に順次スムーズに収納されることによっ
て、監視する人手を不要とするためにラインの自動化が
可能となり、能率も良く、極めて貢献度の高い有意義な
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のラミネート加工法に用いるラミ
ネート加工装置の概要説明図である。
【図2】図2は要部の枚葉シートの搬送状態を示す側面
説明図である。
【図3】図3はロータリーカッター部の平面図である。
【図4】図4(イ)(ロ)は搬送中の枚葉シートの状態
を示す側面説明図である。
【符号の説明】
1 枚葉シート 1a 枚葉シート後端辺 1b 枚葉シート前端辺 2 シート搬出装置 2a 送りローラー 3a 上側くわえローラー 3b 下側くわえローラー 4 接着剤塗布装置 5 乾燥装置 6 搬送ライン 7a 上側調整ローラー 7b 下側調整ローラー 8a 上側圧着ローラー 8b 下側圧着ローラー 8c ゴムローラー 8d ゴムローラー 9 フィルム 10 フィルム供給装置 11 ロータリーカッター 12 シート収納装置 A 流れ方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の寸法に裁断された枚葉シートを連続
    的に搬出するシート搬出装置と、該枚葉シートを搬送ラ
    インへ搬送するためのストッパーと共に上下に配設した
    一対のくわえローラーと、接着剤塗布装置及び乾燥装置
    を通過させるための搬送ラインと、該搬送ラインへ近設
    させ上下に配設した一対の調整ローラーと、捲回された
    ウエブ状のフィルムを回転自在に支持して供給するフィ
    ルム供給装置と、前記接着剤を塗布された枚葉シートと
    フィルムとを積合してラミネート加工する一対の圧着ロ
    ーラーと、フィルムの流れ方向に対して傾斜させて配設
    した前記ラミネート加工後のフィルムを切断するロータ
    リーカッターと、切断後の枚葉シートを積層収納するシ
    ート収納装置とを備えたラミネート加工装置を用いたラ
    ミネート加工法において、前記搬送ラインの搬入側に設
    けられ上下に配設した一対のくわえローラーと該搬送ラ
    インの搬出側に設けられ上下に配設した一対の調整ロー
    ラーとは夫々の上側ローラーの軸心を夫々の下側ローラ
    ーの軸心よりシート搬出側にずらせ、前記くわえローラ
    ーと前記調整ローラーとの搬送速度を同調させると共
    に、ロータリーカッターの刃のフィルムの流れ方向の速
    度とラミネート加工後のフィルムの流れの速度とを見掛
    け上同調させてフィルムをフィルムの流れ方向に対して
    直角に切断させることを特徴とする枚葉シートのラミネ
    ート加工法。
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