JP3189055U - 遺骨保持体 - Google Patents
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Abstract
【課題】遺骨の粉末や骨灰を合成樹脂で固めた成形物を識別できるようにするとともに、亡くなったペット等の思い出を想起しやすくした遺骨保持体を提供する。
【解決手段】遺骨保持体として、遺骨の骨灰及び/又は粉末にした遺骨又はを混合したモノマー又はプレポリマーを型に入れて硬化させた合成樹脂からなる第一層と、前記第一層の上に載せられる所定の情報を表示したシート又は板からなる情報表示体と、情報表示体を覆うように第一層の上に一体に形成される透明な合成樹脂からなる第ニ層とから構成する。
【選択図】図1
【解決手段】遺骨保持体として、遺骨の骨灰及び/又は粉末にした遺骨又はを混合したモノマー又はプレポリマーを型に入れて硬化させた合成樹脂からなる第一層と、前記第一層の上に載せられる所定の情報を表示したシート又は板からなる情報表示体と、情報表示体を覆うように第一層の上に一体に形成される透明な合成樹脂からなる第ニ層とから構成する。
【選択図】図1
Description
本考案は、遺骨を合成樹脂で固めて身近に置いたり、携帯できるようにしたりした成形物に関する。
火葬により得られる遺骨は通常は骨壷に入れ、墓や納骨堂に納めたり、場合によっては家の中に安置したりする。骨壷は大きく、割れやすく、また密閉性も低いので、これを持ち歩くことはできない。
これに対して、下記特許文献に記載の考案は、遺骨の骨灰を合成樹脂やガラスで固めて持ち運べるようにすることが示されている。このように、合成樹脂等で骨灰を固めると、小さく、強固で、骨灰が外部に漏れ出す恐れもないので、携帯性することで亡くなったペットや故人と共にありたいという願いに沿うことができる。
これに対して、下記特許文献に記載の考案は、遺骨の骨灰を合成樹脂やガラスで固めて持ち運べるようにすることが示されている。このように、合成樹脂等で骨灰を固めると、小さく、強固で、骨灰が外部に漏れ出す恐れもないので、携帯性することで亡くなったペットや故人と共にありたいという願いに沿うことができる。
ところで、上記考案は骨灰を固めただけであるので、外観上単なるプラスチックやガラスの塊に過ぎず、亡くなったペット等を想起しづらく、また、紛失等した場合に他の物と区別することができない。
本考案は、このような観点に立ち、遺骨の粉末や骨灰を合成樹脂で固めた成形物を識別できるようにするとともに、亡くなったペット等の思い出を想起しやすくすることを課題とする。
本考案は、このような観点に立ち、遺骨の粉末や骨灰を合成樹脂で固めた成形物を識別できるようにするとともに、亡くなったペット等の思い出を想起しやすくすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案は次のような構成を有する。
請求項1に記載の考案は、遺骨の骨灰及び/又は粉末にした遺骨又はを混合したモノマー又はプレポリマーを型に入れて硬化させた合成樹脂からなる第一層と、前記第一層の上に載せられる所定の情報を表示したシート又は板からなる情報表示体と、前記情報表示体を覆うように前記第一層の上に一体に形成される透明な合成樹脂からなる第ニ層とからなる遺骨保持体である。なお、第一層は硬化した状態において上下位置が定まるものとする。また、少数のモノマーが重合したオリゴマーはモノマー又はプレポリマーに含まれる。
請求項2に記載の考案は、前記遺骨保持体において、前記第一層はモノマー又はプレポリマーに染料又は顔料を加えて硬化させるものである。
請求項3に記載の考案は、前記遺骨保持体において、少なくとも前記一層が嵌る穴を有する板体又はブロック体からなる台座部と、前記台座部に設けられる写真立てとを、さらに、備えるものである。
請求項1に記載の考案は、遺骨の骨灰及び/又は粉末にした遺骨又はを混合したモノマー又はプレポリマーを型に入れて硬化させた合成樹脂からなる第一層と、前記第一層の上に載せられる所定の情報を表示したシート又は板からなる情報表示体と、前記情報表示体を覆うように前記第一層の上に一体に形成される透明な合成樹脂からなる第ニ層とからなる遺骨保持体である。なお、第一層は硬化した状態において上下位置が定まるものとする。また、少数のモノマーが重合したオリゴマーはモノマー又はプレポリマーに含まれる。
請求項2に記載の考案は、前記遺骨保持体において、前記第一層はモノマー又はプレポリマーに染料又は顔料を加えて硬化させるものである。
請求項3に記載の考案は、前記遺骨保持体において、少なくとも前記一層が嵌る穴を有する板体又はブロック体からなる台座部と、前記台座部に設けられる写真立てとを、さらに、備えるものである。
以上のような構成により、本考案は次のような効果を奏する。
請求項1に記載の考案は、遺骨の骨灰等を固めた合成樹脂の上に、情報表示体を載せて、透明な第二層で一体に固定するので、情報表示体に亡くなったペットや故人に関する情報を表しておけば、唯一の物として識別することができ、また、亡くなったペット等の思い出を想起しやすくなる。また、遺骨の骨灰等は第一層の硬化時に下方側がより密度が高くなるので、第一層の上に情報表示体を載せることで粉末にした遺骨等の密度が高い下側が表出することとなり、亡くなったペット等を近く感じることができる。
請求項2に記載の考案は、第一層は遺骨の骨灰や粉末にした遺骨が混合するので無色透明な合成樹脂で固めると黒っぽくなるなど色味が良くないが、着色料を混合することで第一層の色味の悪さを改善することができる。
請求項3に記載の考案は、台座部の穴に第一層部分を嵌め、台座部の写真立てに亡くなったペットや故人の写真を納めることで室内に載置して亡くなったペット等を偲ぶことができ、必要に応じて台座部の穴から取り出して持ち運ぶようにすることもできる。
請求項1に記載の考案は、遺骨の骨灰等を固めた合成樹脂の上に、情報表示体を載せて、透明な第二層で一体に固定するので、情報表示体に亡くなったペットや故人に関する情報を表しておけば、唯一の物として識別することができ、また、亡くなったペット等の思い出を想起しやすくなる。また、遺骨の骨灰等は第一層の硬化時に下方側がより密度が高くなるので、第一層の上に情報表示体を載せることで粉末にした遺骨等の密度が高い下側が表出することとなり、亡くなったペット等を近く感じることができる。
請求項2に記載の考案は、第一層は遺骨の骨灰や粉末にした遺骨が混合するので無色透明な合成樹脂で固めると黒っぽくなるなど色味が良くないが、着色料を混合することで第一層の色味の悪さを改善することができる。
請求項3に記載の考案は、台座部の穴に第一層部分を嵌め、台座部の写真立てに亡くなったペットや故人の写真を納めることで室内に載置して亡くなったペット等を偲ぶことができ、必要に応じて台座部の穴から取り出して持ち運ぶようにすることもできる。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)に本実施形態に係る遺骨保持体Xの斜視図を示し、図1(b)に遺骨保持体Xの側面図を示す。遺骨保持体Xは全体が合成樹脂のやや厚みのある円板状に形成されるものであり、下層を構成する第一層10、上層を構成する第二層20、第一層10と第二層20との間に挟まれる情報保持体30とから構成される。遺骨保持体Xの大きさは直径25mm〜50mm、厚さは5mm〜15mm程度である。なお、本実施形態に係る遺骨保持体Xは亡くなったペットに対するものである。
以下、遺骨保持体Xの製造方法について説明する。まず、予めシリコーンなどで形成された型Mを容易しておく。そして、アクリル樹脂やエポキシ樹脂等の合成樹脂の主原料となるモノマーやプレポリマーを構成する液体Rに骨灰や遺骨を粉末にした遺骨粒Bと少量の青やピンクなど所望の色の染料を加えて混合する。遺骨粒Bは混合液に対し20重量%程度混合するものとし、予め、乳鉢で粉砕し、ふるいを通して荒い粒子を取り除いておく。その後、適量の硬化剤を混合し、図2(a)に示すように型Mに約半分の高さまで流し込み、常温で硬化させる。以上で第一層10の形成が完了する。
次に、図2(b)に示すように、亡くなったペットの写真、名前、死亡年月日などの情報を紙に印刷しカウチ加工したカードからなる情報保持体30を、第一層10の上に載せ、合成樹脂のモノマーやプレポリマーに硬化剤を適量混合した液体R2を、第一層10の上に重なるように型Mに流し込む。その後、常温で硬化させることで第二層20の形成が完了する。最後に成形物を型Mから取り出し研磨機でバリ取りを行なったのち、バフ研磨で仕上げることで遺骨保持体Xは完成する。
以上のようにして形成される遺骨保持体Xは、携帯性に優れるので亡くなったペットの飼い主は肌身離さず持ち歩くことで、常にペットを偲ぶことができる。また、第一層10に混合される遺骨粒Bは重力でより下方側の密度が高くなり、下方側に第二層20が形成されていないことから第一層10の下方側に直接触れることができ、より亡くなったペットを身近に感じることができる。そして、情報表示体30を封入することで、唯一無二の物として識別することができるとともに、亡くなったペットを思い出す手がかりとすることができる。また、第一層に染料を混合することで灰色から黒の遺骨粒Bによる色味を鮮やかに変えることができ見栄えを良くすることができる。それから、成形物を円板状とすることで、成型加工、研磨仕上げなどを行いやすく、ポーチなどに入れて携行する場合に欠けたり傷ついたりしにくい。
図1(a)に本実施形態に係る遺骨保持体Xの斜視図を示し、図1(b)に遺骨保持体Xの側面図を示す。遺骨保持体Xは全体が合成樹脂のやや厚みのある円板状に形成されるものであり、下層を構成する第一層10、上層を構成する第二層20、第一層10と第二層20との間に挟まれる情報保持体30とから構成される。遺骨保持体Xの大きさは直径25mm〜50mm、厚さは5mm〜15mm程度である。なお、本実施形態に係る遺骨保持体Xは亡くなったペットに対するものである。
以下、遺骨保持体Xの製造方法について説明する。まず、予めシリコーンなどで形成された型Mを容易しておく。そして、アクリル樹脂やエポキシ樹脂等の合成樹脂の主原料となるモノマーやプレポリマーを構成する液体Rに骨灰や遺骨を粉末にした遺骨粒Bと少量の青やピンクなど所望の色の染料を加えて混合する。遺骨粒Bは混合液に対し20重量%程度混合するものとし、予め、乳鉢で粉砕し、ふるいを通して荒い粒子を取り除いておく。その後、適量の硬化剤を混合し、図2(a)に示すように型Mに約半分の高さまで流し込み、常温で硬化させる。以上で第一層10の形成が完了する。
次に、図2(b)に示すように、亡くなったペットの写真、名前、死亡年月日などの情報を紙に印刷しカウチ加工したカードからなる情報保持体30を、第一層10の上に載せ、合成樹脂のモノマーやプレポリマーに硬化剤を適量混合した液体R2を、第一層10の上に重なるように型Mに流し込む。その後、常温で硬化させることで第二層20の形成が完了する。最後に成形物を型Mから取り出し研磨機でバリ取りを行なったのち、バフ研磨で仕上げることで遺骨保持体Xは完成する。
以上のようにして形成される遺骨保持体Xは、携帯性に優れるので亡くなったペットの飼い主は肌身離さず持ち歩くことで、常にペットを偲ぶことができる。また、第一層10に混合される遺骨粒Bは重力でより下方側の密度が高くなり、下方側に第二層20が形成されていないことから第一層10の下方側に直接触れることができ、より亡くなったペットを身近に感じることができる。そして、情報表示体30を封入することで、唯一無二の物として識別することができるとともに、亡くなったペットを思い出す手がかりとすることができる。また、第一層に染料を混合することで灰色から黒の遺骨粒Bによる色味を鮮やかに変えることができ見栄えを良くすることができる。それから、成形物を円板状とすることで、成型加工、研磨仕上げなどを行いやすく、ポーチなどに入れて携行する場合に欠けたり傷ついたりしにくい。
なお、上記実施形態では遺骨保持体Xは携帯して使用することを前提としているが、室内においては棚などの載置可能とすることもできる。この場合、遺骨保持体Xにさらに、図3(a)に示すような、遺骨保持体Xの構成部分をなす台座40を付加することができる。台座40は扁平な長方形の板体であり、上面中央に第一層10、第二層20により形成される円板が嵌る円筒状の穴41を有し、上面後方に写真パネルが嵌る溝からなる写真立て42が設けられている。このような台座40の穴41に上記実施形態に示す遺骨保持体Xを嵌めることで遺骨保持体XAを形成することができる。図3(b)に遺骨保持体XAにおいて写真立て42に写真パネルPを立てた状態の斜視図を示す。このように遺骨保持体XAは大きな写真とともに遺骨を室内に載置することができるので、仏壇のような機能を発揮し、室内において亡くなったペットを偲ぶことができる。
また、上記実施形態では遺骨保持体Xは円板状に形成したが、球形や四角形等、形状は好みに応じて適宜変更可能である。
また、上記実施形態では遺骨保持体Xは円板状に形成したが、球形や四角形等、形状は好みに応じて適宜変更可能である。
X、XA 遺骨保持体
10 第一層
20 第二層
30 情報表示体
40 台座
41 穴
42 写真立て
10 第一層
20 第二層
30 情報表示体
40 台座
41 穴
42 写真立て
Claims (3)
- 遺骨の骨灰及び/又は粉末にした遺骨を混合したモノマー又はプレポリマーを型に入れて硬化させた合成樹脂からなる第一層と、
前記第一層の上に載せられる所定の情報を表示したシート又は板からなる情報表示体と、
前記情報表示体を覆うように前記第一層の上に一体に形成される透明な合成樹脂からなる第ニ層と
からなる遺骨保持体。 - 前記第一層は前記モノマー又はプレポリマーに染料又は顔料を加えて硬化させるものである請求項1に記載の遺骨保持体。
- 少なくとも前記一層が嵌る穴を有する板体又はブロック体からなる台座部と、
前記台座部に設けられる写真立てと
を、さらに、備える請求項1又は2に記載の遺骨保持体。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3189055U true JP3189055U (ja) | 2014-02-20 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016052504A (ja) * | 2014-09-01 | 2016-04-14 | 有限会社中山石材店 | メモリアル品及びその製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016052504A (ja) * | 2014-09-01 | 2016-04-14 | 有限会社中山石材店 | メモリアル品及びその製造方法 |
JP2016055207A (ja) * | 2014-09-01 | 2016-04-21 | 有限会社中山石材店 | メモリアル品の再利用方法 |
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