JP3188907B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3188907B2
JP3188907B2 JP25752099A JP25752099A JP3188907B2 JP 3188907 B2 JP3188907 B2 JP 3188907B2 JP 25752099 A JP25752099 A JP 25752099A JP 25752099 A JP25752099 A JP 25752099A JP 3188907 B2 JP3188907 B2 JP 3188907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広告パネル(看
板)や表札等の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】夜間において観察可能な広告パネル(看
板)としては、放電管(ネオン管)からの発光を利用す
るものや、看板の表面を投光器によって照明するものが
一般的であった。また、発光ダイオード(LED)を用
いたものもあるが、使用できる色が限定されており、一
定の情報を表示するためには多数のLEDでマトリクス
を構成する必要があり、高価にならざるを得ない。
【0003】空間的に表示パターンが変化するダイナミ
カルな表示装置を放電管(ネオン管)で構成するために
は、ネオン管を多層等に複雑に組み合わせ表示部分を時
間と共に変化させる必要がある。投光器の場合は投光器
の首振りによる掃引が必要である。LEDマトリクスの
場合はマトリクスの駆動回路が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにダイナミカ
ルな表示装置を構成するためには、装置が複雑化し、高
価になるばかりか故障の可能性も増大するという不具合
を有する。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、簡単な構造
で、安価なダイナミカルな表示装置を提供することであ
る。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、出力用凹部と入力用凹部とを有する光学
媒体と、出力用凹部に隣接して配置された表示部と、入
力用凹部に所定の指向性で光を入射する光源とを少なく
とも有する表示装置であることを特徴とする。ここで、
出力用凹部は、互いに直交する第1軸及び第2軸により
規定される基準面(第1基準面)に対し所定の角度傾斜
し、第1軸方向に伸延する交叉線で基準面に交わる第1
側面と、第1側面とは反対方向に所定の角度傾斜し、第
1軸方向に伸延する交叉線で基準面(第1基準面)に交
わる第2側面とを少なくとも具備する。また、入力用凹
部は、出力用凹部から第2軸方向に一定距離離間して形
成されている。
【0006】本発明の特徴に係る光学媒体の出力用凹部
の幾何光学的形状によれば、出力用凹部から出射する光
は、第1軸及び第3軸により規定される他の基準面(第
2基準面)方向において所定の分散をし、指向性を失っ
ている。ここで、第3軸は第1軸及び第2軸のいずれに
も直交する方向の座標軸である。即ち、この第2基準面
方向に関しては、出力用凹部から出射する光は、ほぼ均
一(一様)な照明光となる。一方、出力用凹部から出射
する光は、第1軸及び第2軸により規定される第1基準
面方向に関しては、特定の範囲内において指向性を有し
た光束となる。このため、観測者が第1軸方向に移動す
ると、観測者の目の位置に応じて、見かけ上の光源の位
置が第1軸方向に移動する。つまり、第1軸方向のどこ
から見ても、見かけ上の光源が直視できる。従って、出
力用凹部に隣接して表示部を配置しておけば、観測者の
移動に伴い、第1軸方向に照明光が掃引されることにな
り、表示部に設けられた所定の表示パターンが順に照明
され、ダイナミカルな表示が可能となる。
【0007】なお、出力用凹部の第1側面及び第2側面
は必ずしも平面である必要はなく曲面でもかまわない。
第1軸及び第3軸により規定される第2基準面方向にお
いて光路が分散をし、指向性を失い、一様な照明が出来
れば良いからである。
【0008】上記の第1側面及び第2側面がそれぞれ第
1基準面となす所定の角度は45°以上60°以下であ
ることが好ましい。本発明者らの試作とその検討実験に
よれば、この角度が最も有効に光を取り出し、効率的に
表示部を照射出来ることが確認されたからである。
【0009】本発明の特徴に係る表示装置においては、
光源としては白熱球、放電管、或いは半導体発光素子等
種々の光源が使用可能である。特に、半導体発光素子を
光源として用いる場合は、入力用凹部の内部に半導体発
光素子の主発光部を収納することが好ましい。LEDや
半導体レーザ等の半導体発光素子は、発光に際して顕著
な発熱作用を伴わないので、光学媒体の入力用凹部の内
部に、半導体発光素子を収納した場合において、その発
熱作用によって、光学媒体に熱的影響を与えることがな
い。このため、長時間動作に於ける安定性や信頼性を高
くすることが可能である。この場合、市販されている半
導体発光素子を用いることが可能で、高い照度を簡単に
得ることが出来る。この照度は従来公知のレンズ等の光
学系では達成不可能な照度である。即ち、従来の技術常
識では予測できない照度を実現出来るものである。例え
ば、LEDには内部量子効率と外部量子効率があるが、
通常外部量子効率は内部量子効率よりも低い。本発明の
特徴に係る光学媒体の構造を採用して、LEDを入力用
凹部に収納することにより、内部量子効率とほぼ等しい
効率で、潜在的なLEDの光エネルギーを有効に取り出
すことが可能となる。また、本発明の特徴に係る光学媒
体によれば、市販されているLED等の半導体発光素子
それ自身には何ら手を加えることなく、容易に、光の発
散、収束等の光路の変更や焦点の変更が可能である。
【0010】既に述べたように、本発明の特徴に係る光
源は、所定の指向性で光を入射する光源である必要があ
る。白熱球、放電管を光源として用いる場合は指向性を
持たせる光学レンズ等を付加すればよい。光源からの光
が、所定の発散角で特定方向の指向性を有していれば、
入力用凹部の湾曲面の曲率半径等の選定が簡単にでき
る。半導体発光素子の場合は、第1の屈折率を有した樹
脂等の透明材料でモールドし、この透明材料に所定の曲
率半径の幾何光学的形状を与えればよい。この幾何光学
的形状は市販されている半導体発光素子の幾何光学的形
状でかまわない。そして、入力用凹部は、第1の屈折率
とは異なる第2の屈折率を有する流体若しくは流動体を
介して半導体発光素子を収納するようにすればよい。こ
こで、「流体」とは、半導体発光素子から発せられる光
の波長に対して透明な気体若しくは液体の意であり、最
も簡便には空気が使用できる。「流動体」とはゾル状、
コロイド状若しくはゲル状の光の波長に対して透明の物
質をいう。LEDや半導体レーザ等の半導体発光素子に
よる照明は、ちらつきのない照明であるので、目の疲
労、あるいは、目の疲労からくる人体への影響などの心
配もない。このため、X線フィルムの観察を集中して長
時間実行することも可能である。また、半導体発光素子
は本来電力消費量が少ないので、省電力である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記
載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符
号を付している。ただし、図面は模式的なものであるこ
とに留意すべきである。
【0012】(第1の実施の形態)図1及び図2に示す
ように、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置は、
出力用凹部16と入力用凹部14とを有する光学媒体2
1と、出力用凹部16に隣接して配置された表示部23
と、入力用凹部14に所定の指向性で光を入射する光源
(LED)12とを少なくとも有する表示装置である。
ここで、出力用凹部16は、互いに直交する第1軸(x
軸)及び第2軸(y軸)により規定される第1基準面
(x−y平面)に対し所定の角度傾斜し、第1軸(x
軸)方向に伸延する交叉線で第1基準面(x−y平面)
に交わる第1側面161と、第1側面161とは反対方
向に所定の角度傾斜し、第1軸(x軸)方向に伸延する
交叉線で第1基準面(x−y平面)に交わる第2側面1
62とを少なくとも具備する。また、入力用凹部14
は、出力用凹部16から第2軸(y軸)方向に一定距離
離間して形成されている。
【0013】本発明の第1の実施の形態に係る光学媒体
21の出力用凹部16の幾何光学的形状によれば、出力
用凹部16から出射する光は、図2(a)に示すよう
に、第1軸(x軸)及び第3軸(z軸)により規定され
る第2基準面(x−z平面)方向において所定の分散を
し、指向性を失っている。ここで、第3軸(z軸)は第
1軸(x軸)及び第2軸(y軸)のいずれにも直交する
方向の座標軸である。即ち、このx−z平面方向に関し
ては、出力用凹部16から出射する光は、ほぼ均一な照
明光となる。ちなみに、出力用凹部16の代わりにx軸
方向に長い凸部を設けると、この凸部から出た光はx軸
方向に細い線上に集光し、表示部23の照明に適しな
い。
【0014】一方、出力用凹部16から出射する光は、
x−y平面方向に関しては、特定の範囲内において指向
性を有した光束となる。このため、図2(b)に示すよ
うに、観測者がx軸方向に移動すると、観測者の目の位
置に応じて、見かけ上の光源(LED)12の位置がx
軸方向に移動する。つまり、x軸方向のどこから見て
も、見かけ上の光源(LED)12が直視できる。従っ
て、出力用凹部16に隣接して表示部23を配置してお
けば、観測者の移動に伴い、x軸方向に照明光が掃引さ
れることになり、表示部23に設けられた所定の表示パ
ターンが順に照明され、ダイナミカルな表示が可能とな
る。図1(b)においては、x軸方向に沿って、
「ボ」、「ス」、「フ」の表示パターンが順に表示部2
3に設けられているので、観測者が左から右方向へ、表
示部23を見ながら移動した場合、この移動に伴い、
「ボ」、「ス」、「フ」の表示パターンが順に照明さ
れ、観測者がこの順に表示パターンを認識出来る。逆
に、観測者が表示部23を見ながら、右から左方向への
移動した場合は、この移動に伴い、「フ」、「ス」、
「ボ」の表示パターンが順に照明され、観測者がこの順
に認識出来る。
【0015】本発明の第1の実施の形態に係る光学媒体
21は、図1(a)に示すように、幅W、奥行きD及び
厚さTの直方体を基準とした板状形状である。奥行きD
を長くし、幅Wを広くすれば、観測者の目の位置に応じ
て、見かけ上の光源(LED)12の位置が移動する範
囲を広くすることが出来る。
【0016】表示部23は透明板若しくは半透明板に遮
光パターン若しくは着色パターンを形成した単純な構造
でも良く、液晶表示板のように電気的に透過率を変化出
来る構造のものでもかまわない。
【0017】表示部23に用いる透明板としては、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の透明
プラスチック材料、石英ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホ
ウケイ酸ガラス、鉛ガラス等の種々のガラス材料等が使
用可能であり、さらには有色の樹脂や蛍光材料を含んだ
透明プラスチック材料でもかまわない。あるいは、Zn
O、ZnS、SiC等の結晶性材料を用いてもかまわな
い。一方、半透明板としては、高屈折率の白色微粉体例
えばTiO,CaCO,BaSOを樹脂等に分散
させた樹脂板状体などの乳半板、あるいは透明板の表面
を粗面加工したもの、透明成形材料に他の光散乱粒子を
混練し成形したプラスチック板等が使用できる。あるい
は、片面あるいは両面に艶消しなどの粗面加工が施され
た樹脂フィルムを表面に貼りつけて半透明板を構成して
も良い。更に、有色若しくは蛍光材料を含んだ半透明板
を採用可能である。
【0018】なお、出力用凹部16の第1側面161及
び第2側面162がそれぞれ第1基準面となす角度は4
5°以上60°以下であることが好ましい。本発明者ら
の試作とその検討実験によれば、この角度が最も有効に
光を取り出し、効率的に表示部を照射出来ることが確認
されたからである。
【0019】また、出力用凹部16の第1側面161及
び第2側面162は必ずしも平面である必要はなく曲面
でもかまわない。x−z平面方向において光路が所定の
角度で分散し、強い指向性を失った一様な照明が出来れ
ば良いからである。
【0020】また、図1に示す出力用凹部16には、凹
部底面163が示されているが、この凹部底面163も
所定の曲率半径を有する湾曲面でもかまわない。x−y
平面上で定義される凹部底面163の曲率半径を選定す
ることにより、x軸に沿った照明領域の範囲を曲率半径
で拡大・縮小する調整が可能である。また、出力用凹部
16の凹部底面163がx−z平面上で定義される所定
の曲率半径を有する湾曲面でもかまわない。x−z平面
上で定義される凹部底面163の曲率半径を調整するこ
とにより、x−z平面上での光強度分布の調整が可能で
ある。
【0021】さらに、凹部底面163を省略し、第1側
面161及び第2側面162とが直接交叉するV字型溝
で、出力用凹部16を形成してもかまわない。V字型溝
の場合も、第1側面161と第2側面162との交叉線
の曲率半径でx軸に沿った照明領域の範囲の調整が可能
である。
【0022】図1及び図2に示すように、本発明の第1
の実施の形態に係る光学媒体21は、LED12の主発
光部をほぼ完全に覆うように構成されている。LED1
2は、第1のピンに一体的に接続された基台(ステム)
の上に配置されたLEDチップ(図示省略)と、このL
EDチップを被覆する樹脂モールドと、第1のピンと対
をなす第2のピンとから少なくとも構成された構造を有
している。この樹脂モールドされたLED12の主発光
部の頂部は、図1及び図2に示すように、凸形状の湾曲
面を有している。このように樹脂モールドの頂部近傍が
凸形状の湾曲面をなす事により、LEDチップからの光
は、所定の指向性を有して出力する。凸形状の湾曲面部
を除けば、樹脂モールドされたLED12は、例えば、
直径(外径)2〜3mmφの円柱形状である。光学媒体
21の入力用凹部14の側壁部は、樹脂モールドされた
LED12の主発光部を収納できるように、直径(内
径)2.5〜4mmφの円筒形状となっている。図示を
省略しているが、LED12と光学媒体21とを固定す
るために、LED12と光学媒体21の入力用凹部14
との間には、厚さ0.25〜0.5mm程度のスペーサ
が挿入されている。このスペーサは、LED12の主発
光部を除く位置に配置すればよい。光学媒体21は、凸
形状の第2の湾曲面からなる出射面を有する頂部を除け
ば、ほぼLED12と同様な円柱形状である。この光学
媒体21の円柱形状部分の直径(外径)は、10〜30
mmφである。光学媒体21の直径(外径)は、使用目
的に応じて選択できる。従って、10mmφ以下でも、
30mmφ以上でもかまわない。
【0023】本発明の第1の実施の形態に係るLED1
2は、第1の屈折率nを有したエポキシ樹脂等の透明
材料でモールドされている。そして、光学媒体21は、
第1の屈折率nとは異なる第2の屈折率nを有する
空気を介してLED12を収納している。空気以外の流
体若しくは流動体を介してLED12を入力用凹部14
に収納しても良い。LED12から発せられる光の波長
に対して透明な気体若しくは液体であれば、種々の「流
体」が使用可能である。入力用凹部14のLED12と
光学媒体21との間に、スペーサオイル等の使用も可能
である。また、「流動体」としての種々のゾル状、コロ
イド状若しくはゲル状の透明物質が使用できる。また、
光学媒体21は、第2の屈折率nとは異なる第3の屈
折率nを有するようにすればよい。第1の屈折率
、第2の屈折率n、及び第3の屈折率nを、そ
れぞれ最適な値に選定することにより、LEDチップか
らの光に一定の指向性を持たせることが可能である。ま
た、光学媒体21の本体部(光伝送部)の有する第3の
屈折率nを出力用凹部16に近づくに従い、次第に大
きく、若しくは、次第に小さくするようにして光路設計
をしても良い。
【0024】一般のLEDにおいては、樹脂モールドの
凸形状の湾曲面以外の所から出る光は、いわゆる迷光成
分となり、照明には寄与しない。しかし、本発明の第1
の実施の形態においては、樹脂モールドされたLED1
2が光学媒体21の入力用凹部14にほぼ完全に閉じこ
められているので、これらの迷光成分が有効に表示部2
3の照明に寄与出来るようになる。即ち、入力用凹部1
4の底部以外の内壁部も、有効な光の入射部として機能
しうるのである。また、LED12と光学媒体21の入
力用凹部14との間にはそれぞれの界面で反射した光の
成分が多重反射し、迷光成分となっている。従来公知の
レンズ等の光学系では、これらの迷光成分は、照明に寄
与できるように取り出すことは出来ない。しかし、これ
らの迷光成分も、本発明の第1の実施の形態において
は、入力用凹部14の内部に閉じこめられているので、
最終的には、表示部23の照明に寄与できる成分となり
うる。この結果、樹脂モールドの形状等の光の取り出し
効率や、光学系相互の反射成分等に依存せず、ほぼ、内
部量子効率とほぼ等しい効率で、潜在的なLEDチップ
の光エネルギーを有効に取り出すことが可能となる。こ
のようにして、本発明の第1の実施の形態に係る光学媒
体21によれば、表示部23の照明に寄与する光ビーム
として所望の照射面積の光束を確保し、且つ所望の照度
を簡単に得ることが出来る。この照度は従来公知のレン
ズ等の光学系では達成不可能な照度で、従来の技術常識
では全く予測できない高い照度を、図1及び図2に示す
ような簡単な構造で、実現出来る。
【0025】なお、本発明の第1の実施の形態に係る光
学媒体21に用いる樹脂モールドされたLED12とし
ては、種々の色(波長)のLEDが使用可能である。例
えば、白色LEDは、人間の目には自然な光を出力する
ので好ましい。白色LEDは種々の構造のものが使用で
きる。例えば、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3枚
のLEDチップを縦に積層して構成しても良い。この場
合、樹脂モールドから、それぞれの色のLEDチップに
対応し、合計6本のピンが導出されても良く、樹脂モー
ルドの内部配線として、6本のピンを2本にまとめ、外
部ピンとしては2本設けられた構造としてもかまわな
い。また、一方の電極(接地電極若しくは電源電圧側)
を共通とすれば、外部ピンは4本でよい。このようにし
て、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3枚のLEDチ
ップに印加する電圧値(若しくは電流値)を独立に制御
すれば、色混合により可視光領域のすべてにおいて、所
望の色を実現できる。
【0026】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置
に用いる光学媒体21としては、上述した表示部23に
用いる透明板と同様な透明プラスチック材料、ガラス材
料等が使用可能で、有色の樹脂や蛍光材料を含んだ樹脂
や結晶性材料等も使用可能である。この内、アクリル樹
脂やポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂は、光学媒体
21を大量生産するのに好適な材料である。即ち、一度
金型を作り、この金型により押出成形若しくは射出成形
すれば光学媒体21が簡単に大量生産できる。
【0027】なお、図示を省略しているが、光学媒体2
1の出力用凹部16以外の側面は、Al薄膜やAu薄膜
を真空蒸着やスパッタリングで堆積して反射膜を形成す
ることが好ましい。より有効に表示部23の照明に寄与
できる光を利用出来るからである。或いは、誘電体多層
膜やブラッグ反射膜等を出力用凹部16以外の側面に形
成してもかまわない。更に、光学媒体21の表面にAl
箔等の反射率の高い金属薄膜や高反射性ポリエステル白
色フィルム等を接着した構造でもかまわない。
【0028】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置
によれば、単一のLEDで、広い面積に渡り均一且つ所
望の照度を得ることが可能で、これにより観測者の移動
と共に、空間的パターンが変化するダイナミカル表示を
実現できる。また電力消費量が少ないことに加え、ちら
つきのない照明であるので、目の疲労、あるいは、目の
疲労からくる人体への影響などの心配も不要なダイナミ
カル表示を実現できる。
【0029】(第2の実施の形態)図3に示すように、
本発明の第2の実施の形態に係る表示装置は、光源とし
てLEDの代わりに白熱球33を用いている点が第1の
実施の形態と異なる。さらに、白熱球33からの出力光
に指向性を持たせるために、レンズ31が付加されてい
る。図3においては、表示部の図示を省略しているが、
基本的な構成は、本発明の第1の実施の形態に係る表示
装置と同一である。
【0030】即ち、本発明の第2の実施の形態に係る表
示装置は、出力用凹部16と入力用凹部14とを有する
光学媒体21と、出力用凹部16に隣接して配置された
表示部(図示省略)と、入力用凹部14に所定の指向性
で光を入射する白熱球33と、入力用凹部14と白熱球
33との間に配置されたレンズ31を少なくとも有する
表示装置である。ここで、出力用凹部16は、第1の実
施の形態と同様に、第1側面及び第2側面を少なくとも
具備する。また、入力用凹部14は、出力用凹部16か
ら第2軸方向に一定距離離間して形成されている。
【0031】そして、白熱球33からの出力光は、レン
ズ31により一定の指向性を持たせられ、光学媒体21
の入力用凹部14から、光学媒体21に入力し、出力用
凹部16から出力する。
【0032】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置
と基本的に同一の構成であり、重複した説明は省略す
る。作用効果も、光源としてのLED12と白熱球33
に内在する固有の作用効果に起因する相違点を除けば、
実質的に同一である。
【0033】(その他の実施の形態)上記のように、本
発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、
この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定す
るものであると理解すべきではない。この開示から当業
者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明
らかとなろう。
【0034】例えば、本発明の第1及び第2の実施の形
態において説明した光学媒体21を複数枚用意しこれら
を第3軸方向に積層して、多層構造の光学媒体を構成し
てもかまわない。
【0035】また、本発明の第1及び第2の実施の形態
において説明した光学媒体2は直方体を基準とする板状
形状であるが、入力用凹部14側を短辺とし、出力用凹
部16側を長辺とする台形を基礎とした板状形状でもか
まわない。或いは、入力用凹部14側を要とし、出力用
凹部16側が展開した扇型を基礎とした板状形状でもか
まわない。
【0036】さらに、出力用凹部16を構成する第1側
面161が第1基準面に対し交わる角度と第2側面16
2が第1基準面に対し交わる角度の絶対値は、必ずしも
等しい必要はなく、第3軸方向に関し非対称な出力用凹
部16を構成しても良い。また、第1側面161と第2
側面162の面積が等しい必要もない。
【0037】さらに、第2の実施の形態で説明した白熱
球33には、沃素(I)等を封入したハロゲンランプを
含むことが出来る。また、白熱球33の代わりに、蛍光
放電管、ネオン(Ne)ランプ、水銀(Hg)ランプ、
キセノン(Xe)ランプ等の放電管を使用しても良い。
さらに、第2の実施の形態で説明したレンズ31の代わ
りに、或いはレンズ31と組み合わせて、光ファイバを
用い、これらの白熱球や放電管の出力光に対し指向性を
持たせ、光学媒体21の入力用凹部14からこれらの出
力光を入力してもよい。
【0038】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。した
がって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特
許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められ
るものである。
【0039】
【発明の効果】本発明の特徴によれば、簡単な構造で、
観測者の特定の方向に対する移動と共に空間的パターン
が変化する安価な表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を示
す模式的な鳥瞰図である。
【図2】図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係
る表示装置に用いる光学媒体を示す模式的な断面図で、
図2(b)は対応する上面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置に用
いる光学媒体と光源との関係を示す模式的な断面図であ
る。
【符号の説明】
12 光源(LED) 14 入力用凹部 16 出力用凹部 21 光学媒体 23 表示部 31 レンズ 33 白熱球 161 第1側面 162 第2側面 163 凹部底面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 13/00 - 13/46 G02B 6/00 F21V 8/00 H01L 33/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する第1軸及び第2軸により
    規定される基準面に対し所定の角度で交わる第1側面
    と、前記第1側面とは反対方向に傾斜し、所定の角度で
    前記基準面に交わる第2側面とで構成された前記第1軸
    方向に伸延したV字型溝からなる出力用凹部と、前記出
    力用凹部から前記第2軸方向に一定距離離間した入力用
    凹部とを有する光学媒体と、 前記出力用凹部に隣接して配置され、前記出力用凹部の
    内部から出射する光により照射される表示部と、 前記入力用凹部に所定の指向性で前記入射光を入射する
    光源とを少なくとも有し、前記出力用凹部及び前記入力
    用凹部は、前記第2軸に対し垂直な面に設けられている
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】前記V字型溝からなる出力用凹部に、前記
    第2軸に対し垂直な面に平行な面から成る凹部底面を更
    に有することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の角度は45°以上60°以下
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記入力用凹部の内部に半導体発光素子
    の主発光部が収納されていることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項記載の表示装置。
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