JP3188554U - マスク - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で、安価に製造でき、しかも装着時に呼気、吸気がマスク本体を通らずに外部と連通するのを防止するマスクを提供する。
【解決手段】フィルター機能を備えるマスク本体と、マスク本体の両側部に設けた耳かけ部とを有し、マスク本体を形成する不織布部材1の上端部を顔面に対向する内側に所定の幅に少なくとも一回折曲げて帯状の肉厚部4を形成し、肉厚部の長手方向中央部分5を不織布部材の内側面を接着して肉厚部の中央部分付近の裏側が使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、肉厚部の下の位置で不織布部材の端縁部に各耳かけ部の一端を固着し、各耳かけ部を耳に掛けた際に中央部分から端縁部まで伸びる肉厚部の側方部分7の各々を顔面側に折り込んで頬部位に当接させ、装着時に肉厚部の長手方向に沿った上端縁部11が使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着するように構成した。
【選択図】図3
【解決手段】フィルター機能を備えるマスク本体と、マスク本体の両側部に設けた耳かけ部とを有し、マスク本体を形成する不織布部材1の上端部を顔面に対向する内側に所定の幅に少なくとも一回折曲げて帯状の肉厚部4を形成し、肉厚部の長手方向中央部分5を不織布部材の内側面を接着して肉厚部の中央部分付近の裏側が使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、肉厚部の下の位置で不織布部材の端縁部に各耳かけ部の一端を固着し、各耳かけ部を耳に掛けた際に中央部分から端縁部まで伸びる肉厚部の側方部分7の各々を顔面側に折り込んで頬部位に当接させ、装着時に肉厚部の長手方向に沿った上端縁部11が使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着するように構成した。
【選択図】図3
Description
本考案は、装着時に呼気、吸気がマスク本体のフィルター部材を通らずに外部と連通するのを防止するマスクに関するものである。
従来、装着時に呼気、吸気がマスク本体のフィルター部材を通らずに外部と連通するのを防止するように構成したマスクは、種々提案されている。例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照。
特許文献1には、マスクの周囲部と顔面との間から外気の進入や呼気漏れを防止するため、多孔性のマスク本体部の顔面に対向する側の周辺部の全周にわたって所定幅をもつ装着部を設け、この装着部が顔面の凹凸に合わせて変形する発泡部材と、マスク本体部の周辺部の全周で顔面に隙間なく接着される接着性部材とから成るマスクが記載されている。
特許文献2には、マスク本体の下部に、顔面との間に吐気の排出口を形成する凹部を設けた眼鏡の曇らないマスクが記載されている。
特許文献3には、一対のシートの一端縁を湾曲状に接合して前方へ膨出するカップ状に形成したマスク本体を有し、マスク本体の各シートの上端縁のそれぞれに、上方に突出する山形カーブの突出片を対称に設け、各突出片の内側面にパッドを設けて成るマスクが記載されている。
特許文献4には、フィルターを形成する波形不織布を、その波形形状を維持する形状維持手段に固定した複合構造のマスクが記載されている。
しかし、特許文献1に記載されたマスクでは、多孔性のマスク本体部の顔面に対向する側の周辺部の全周にわたって装着部を設け、しかも、この装着部が顔面の凹凸に合わせて変形する発泡部材と、マスク本体部の周辺部の全周で顔面に隙間なく接着される接着性部材とより構成されているので、材料費や製造コストが嵩み、使い捨てマスクとして使用するには実用的ではない欠点がある。また、特許文献2に記載されたマスクは、眼鏡の曇らないマスクとしてはある程度効果があるかも知れないが、マスク本体の下部が外部へ開放していることからして、マスク本来の機能である外部からの花粉、粉塵や病原菌の侵入を防ぐことができないだけでなく、呼気中に含まれる病原菌やウイルスの飛散を十分に防ぐことができない。さらに、特許文献3及び特許文献4に記載のマスクは、構造が複雑であり、製造コストが高くなり、使い捨てマスクとしての実用性には適していない。
そこで、本考案の目的は、従来の多量生産に適した安価な使い捨てマスクを改良して、装着時の眼鏡の曇りを防止できると共に、花粉、粉塵、病原菌、ウイルスなどの吸引侵入並びに使用者の呼気中に含まれる病原菌やウイルスの飛散を防止できるマスクを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本考案によれば、
フィルター機能を備えマスク本体と、マスク本体の両側部に設けた耳かけ部とを有し、マスク本体を形成する不織布部材の上端部を顔面に対向する内側に所定の幅に少なくとも一回折曲げて帯状の肉厚部を形成し、帯状の肉厚部を不織布部材の内側面に接着して帯状の肉厚部の中央部分付近の裏側が使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、帯状の肉厚部の下方位置で不織布部材の端縁部に各耳かけ部の一端を固着し、各耳かけ部を耳に掛けた際に帯状の肉厚部の中央部分から端縁部まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分の各々を顔面側に折り込んで各耳かけ部により顔面の頬部位に当接させるように構成し、装着時に帯状の肉厚部の長手方向に沿った上端縁部が使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着するように構成したことを特徴とするマスクが提供される。
マスク本体を形成する不織布部材は四辺形であり、マスク本体の両側部に設けた上記耳かけ部は伸縮性の紐で構成され得る。
また、マスク本体の両側部に設けた耳かけ部は四辺形の不織布部材の四隅に一体的に形成され得る。
好ましくは、帯条の肉厚部の幅は例えば使用する年齢層や性別などに応じて5mm〜45mmの範囲で任意に設定され得る。
フィルター機能を備えマスク本体と、マスク本体の両側部に設けた耳かけ部とを有し、マスク本体を形成する不織布部材の上端部を顔面に対向する内側に所定の幅に少なくとも一回折曲げて帯状の肉厚部を形成し、帯状の肉厚部を不織布部材の内側面に接着して帯状の肉厚部の中央部分付近の裏側が使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、帯状の肉厚部の下方位置で不織布部材の端縁部に各耳かけ部の一端を固着し、各耳かけ部を耳に掛けた際に帯状の肉厚部の中央部分から端縁部まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分の各々を顔面側に折り込んで各耳かけ部により顔面の頬部位に当接させるように構成し、装着時に帯状の肉厚部の長手方向に沿った上端縁部が使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着するように構成したことを特徴とするマスクが提供される。
マスク本体を形成する不織布部材は四辺形であり、マスク本体の両側部に設けた上記耳かけ部は伸縮性の紐で構成され得る。
また、マスク本体の両側部に設けた耳かけ部は四辺形の不織布部材の四隅に一体的に形成され得る。
好ましくは、帯条の肉厚部の幅は例えば使用する年齢層や性別などに応じて5mm〜45mmの範囲で任意に設定され得る。
本考案に係るマスクは、マスク本体を形成する不織布部材の上端部を顔面に対向する内側に所定の幅に少なくとも一回折曲げて帯状の肉厚部を形成し、帯状の肉厚部を不織布部材の内側面に接着して帯状の肉厚部の中央部分付近の裏側が使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、帯状の肉厚部の下方位置で不織布部材の端縁部に各耳かけ部の一端を固着し、各耳かけ部を耳に掛けた際に帯状の肉厚部の中央部分から端縁部まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分の各々を顔面側に折り込んで各耳かけ部により顔面の頬部位に当接させるように構成し、装着時に帯状の肉厚部の長手方向に沿った上端縁部が使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着するように構成したことにより、装着時に呼気、吸気がマスク本体のフィルター部材を通らずに外部と連通するのを防止することができ、その結果、花粉や粉塵、細菌、ウイルスなどの吸い込みを有効に避けることができるようになる。又マスク本体の上端部と顔面との間に実質的に隙間を生じさせることがないため、使用時に特に外気の冷たい冬季において眼鏡を使用している人でも呼気による眼鏡の曇りを避けて快適に使用することが可能となる。
さらに、本考案に係るマスクは、マスク本体を実施的に不織布部材のみで構成できるので、製造コストを低く抑えることが可能となるだけでなく、比較的簡単に多量生産することができ、低価格の有用な使い捨てマスクを提供することができる。
さらに、本考案に係るマスクは、マスク本体を実施的に不織布部材のみで構成できるので、製造コストを低く抑えることが可能となるだけでなく、比較的簡単に多量生産することができ、低価格の有用な使い捨てマスクを提供することができる。
図1は、マスクのマスク本体を構成する不織布部材1を概略斜視図で示す。不織布部材1は、花粉や粉塵、細菌及びウイルスの通過を阻止する機能を備えている。図示例では不織布部材1の形状は四辺形をなし、その上端部2は折り曲げ線3に沿って図2に示すように内側に折り曲げられて、帯状の肉厚部4を形成している。帯状の肉厚部4は不織布部材1の内側面1aに固着され、この固着には接着剤や縫い合せや圧着等の手段が用いられ得る。帯状の肉厚部4の幅は好ましくは例えば使用する年齢層や性別などに応じて5mm〜45mmの範囲で任意に設定することができる。また、帯状の肉厚部4の厚さは折り曲げ回数を増して重ね折りすることにより設定できるが、一重から五重程度の範囲に設定するのが好ましい。
図3に符号8で示す耳かけ部を形成する耳かけ紐は、伸縮性の紐で構成され、各紐8の一端はそれぞれ帯状の肉厚部4の対応した端縁部6より下方の不織布部材1の側縁部9に固着され、各紐9の他端はそれぞれ不織布部材1の下方側縁部10に固着される。
帯状の肉厚部4の中央部分5の裏側は使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、また帯状の肉厚部4の長手方向中央部分5から端縁部6まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分7の各々は、使用時には顔面の頬の部位に当接するように顔面側に折り込まれ、耳かけ紐8及び帯状の肉厚部4に隣接した不織布部材1の部分により顔面との間に圧接した状態で保持され得る。これにより、帯状の肉厚部4の長手方向に沿った上端縁部11は使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着できる。
各耳かけ紐8の代わりに、不織布部材1の両側部に一体的に耳かけ部を形成してもよい。
帯状の肉厚部4の中央部分5の裏側は使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、また帯状の肉厚部4の長手方向中央部分5から端縁部6まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分7の各々は、使用時には顔面の頬の部位に当接するように顔面側に折り込まれ、耳かけ紐8及び帯状の肉厚部4に隣接した不織布部材1の部分により顔面との間に圧接した状態で保持され得る。これにより、帯状の肉厚部4の長手方向に沿った上端縁部11は使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着できる。
各耳かけ紐8の代わりに、不織布部材1の両側部に一体的に耳かけ部を形成してもよい。
このように構成した本考案によるマスクの使用について以下説明する。
まずマスク本体を構成している不織布部材1における帯状の肉厚部4の中央部分5の裏側を鼻尖に当て、各耳かけ紐8を耳に掛け、帯状の肉厚部4の長手方向中央部分5から端縁部まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分7の各々を図4に示すように顔面の頬側に折り込み、帯状の肉厚部4の長手方向に沿った上端縁部11が使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着するようにして装着される。これにより、マスク本体はその外周囲に沿って顔面と密着し、使用者の呼気及び吸気は実質的にマスク本体を横切って通過させることができる。
まずマスク本体を構成している不織布部材1における帯状の肉厚部4の中央部分5の裏側を鼻尖に当て、各耳かけ紐8を耳に掛け、帯状の肉厚部4の長手方向中央部分5から端縁部まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分7の各々を図4に示すように顔面の頬側に折り込み、帯状の肉厚部4の長手方向に沿った上端縁部11が使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着するようにして装着される。これにより、マスク本体はその外周囲に沿って顔面と密着し、使用者の呼気及び吸気は実質的にマスク本体を横切って通過させることができる。
1 不織布部材
2 不織布部材1の上端部
3 折り曲げ線
4 帯状の肉厚部
5 帯状の肉厚部の中央部分
6 端縁部
7 帯状の肉厚部4の両側方部分
8 耳かけ部を成す耳かけ紐
9 不織布部材1の側縁部
10 不織布部材1の下方側縁部
11 帯状の肉厚部4の上縁部
2 不織布部材1の上端部
3 折り曲げ線
4 帯状の肉厚部
5 帯状の肉厚部の中央部分
6 端縁部
7 帯状の肉厚部4の両側方部分
8 耳かけ部を成す耳かけ紐
9 不織布部材1の側縁部
10 不織布部材1の下方側縁部
11 帯状の肉厚部4の上縁部
図3に符号8で示す耳かけ部を形成する耳かけ紐は、伸縮性の紐で構成され、各紐8の一端はそれぞれ帯状の肉厚部4の対応した端縁部6より下方の不織布部材1の側縁部9に固着され、各紐8の他端はそれぞれ不織布部材1の下方側縁部10に固着される。
帯状の肉厚部4の中央部分5の裏側は使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、また帯状の肉厚部4の長手方向中央部分5から端縁部6まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分7の各々は、使用時には顔面の頬の部位に当接するように顔面側に折り込まれ、耳かけ紐8及び帯状の肉厚部4に隣接した不織布部材1の部分により顔面との間に圧接した状態で保持され得る。これにより、帯状の肉厚部4の長手方向に沿った上端縁部11は使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着できる。
各耳かけ紐8の代わりに、不織布部材1の両側部に一体的に耳かけ部を形成してもよい。
帯状の肉厚部4の中央部分5の裏側は使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、また帯状の肉厚部4の長手方向中央部分5から端縁部6まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分7の各々は、使用時には顔面の頬の部位に当接するように顔面側に折り込まれ、耳かけ紐8及び帯状の肉厚部4に隣接した不織布部材1の部分により顔面との間に圧接した状態で保持され得る。これにより、帯状の肉厚部4の長手方向に沿った上端縁部11は使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着できる。
各耳かけ紐8の代わりに、不織布部材1の両側部に一体的に耳かけ部を形成してもよい。
Claims (4)
- フィルター機能を備えマスク本体と、
マスク本体の両側部に設けた耳かけ部と
を有し、
マスク本体を形成する不織布部材の上端部を顔面に対向する内側に所定の幅に少なくとも一回折曲げて帯状の肉厚部を形成し、
帯状の肉厚部を不織布部材の内側面に接着して帯状の肉厚部の中央部分付近の裏側が使用者の鼻尖上に当接する当接部を構成し、
帯状の肉厚部の下方位置で不織布部材の端縁部に各耳かけ部の一端を固着し、各耳かけ部を耳に掛けた際に帯状の肉厚部の中央部分から端縁部まで伸びる帯状の肉厚部の側方部分の各々を顔面側に折り込んで各耳かけ部により顔面の頬部位に当接させるように構成し、装着時に帯状の肉厚部の長手方向に沿った上端縁部が使用者の鼻尖から鼻翼及び頬に沿って密着するように構成したこと
を特徴とするマスク。 - 上記マスク本体を形成する不織布部材が四辺形であり、上記マスク本体の両側部に設けた上記耳かけ部が伸縮性の紐で構成されることを特徴とする請求項1記載のマスク。
- また、マスク本体の両側部に設けた耳かけ部が四辺形の不織布部材の四隅に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載のマスク。
- 上記帯条の肉厚部の幅が5mm〜45mmの範囲で任意に設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のマスク。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3188554U true JP3188554U (ja) | 2014-01-30 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017110943A1 (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 山田菊夫 | マスク |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017110943A1 (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 山田菊夫 | マスク |
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