JP3188341B2 - 板バネの製造方法 - Google Patents

板バネの製造方法

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JP3188341B2 JP06747493A JP6747493A JP3188341B2 JP 3188341 B2 JP3188341 B2 JP 3188341B2 JP 06747493 A JP06747493 A JP 06747493A JP 6747493 A JP6747493 A JP 6747493A JP 3188341 B2 JP3188341 B2 JP 3188341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置の対物
レンズアクチュエータに用いる板バネの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】対物レ
ンズアクチュエータの構成の主要部を図14に示す。対
物レンズ1を搭載したボビン2にはフォーカシング用の
コイル3が巻き回され、さらにトラッキング用のコイル
4が接着固定されている。ボビン2はフォーカシング方
向とトラッキング方向の両方に変形可能な4本の板バネ
5・・・で支持されており、フォーカシング用、トラッ
キング用のコイル3、4に流す電流を制御することによ
って磁気回路による一定磁界との電磁作用でフォーカシ
ング方向、トラッキング方向に駆動制御される。板バネ
5は厚さ数十ミクロンのもので、変形部6は幅が厚さの
数倍程度で、フォーカシング方向とトラッキング方向の
両方に変形する。上下各2本の変形部6は固定部側接着
部7で平行につながっており、ボビン2はフォーカシン
グ方向とトラッキング方向に平行移動可能に支持されて
いる。板バネ5の変形部6の両端には可動側接着部8
a、及び固定側接着部8bからそれぞれ突起9が突出し
ており、変形部6より幅の広いダンピング部材10が貼
着されている。ダンピング部材10は、ブチルゴム等の
粘弾性材料からなり、板バネ5による共振の振幅を抑え
るためのものである。ボビン2の板バネ支持部11に
は、板バネ固定ピン12を入れる穴13が設けてあり、
可動部側接着部8aを板バネ固定ピン12ではさんで接
着固定するようになっている。
【0003】しかしながらこのような構造では、ダンピ
ング部材10を貼着する作業がやりづらく、板バネ5と
ダンピング部材10との密着性が安定しないため、ダン
ピング性能のバラツキが大きいという問題がある。
【0004】このような欠点を克服するために、板バネ
にダンピング部材を被覆成形する方法が提案されてい
る。この方法は図7ないし図13に示すようなものであ
る。まずシート状のバネ材にエッチングにより板バネ2
0の形状を形成する。板バネ20となる部分は枠21に
ブリッジ22によりつながっている(図7)。またこれ
と同時に板バネ20の両側に被覆するゴム23がシート
状のバネ材の面内方向に広がるのを防止するダミー部2
4を形成しておく。ダミー部24も枠21にブリッジ2
5によりつながっている(図7)。そしてゴム23に対
応する形状を掘り込んでキャビティ26を形成した成形
型27、28でエッチングされたシート状のバネ材を上
下からはさみ、バネ材を保持してゴムを注入口29から
注入し、ゴムの硬化後、上下の型27、28を取り除く
(図8、9、10)。すると板バネ20にはゴム23が
被覆成形され、図10の状態となるので、板バネ20と
ダミー部24のブリッジ22、25を切断してばらばら
にする。
【0005】この方法によれば前記欠点を克服した上
に、さらに1枚のバネ材に複数の板バネ20を形成して
おいて、成形型にも同様に何ケ所もキャビティ26を設
けておいて、いっぺんにゴム成形ができるという利点が
ある。板バネ20とダミー部24のばらし工程は、プレ
スのように刃物29で機械的にブリッジ22、25を切
断する(図11)か、シートに高周波振動fを印加して
ブリッジ22、25を切断するかの2つの方法がある。
【0006】しかしながら、機械的な切断ではダミー部
24の端面とゴム23が密着して(図12外れにくくな
り、板バネ20単品にばらばらにするために、いちいち
ダミー部24とゴム23からはずす手間がかかり、これ
がコストアップにつながってしまうという問題があ
る)。また高周波による切断では、高周波振動でダミー
部24の端面とゴム23とが剥がれるが、ブリッジ2
2、25が切れた板バネ20単品が振動で飛び散り、落
下の際の衝撃で変形してしまう恐れがあり、またばらさ
れた板バネ20とダミー部24が落下して混在してしま
うため、手間の掛かる仕分け作業が必要になり、そのた
め歩留まり悪化やコストアップを引き起こしてしまうと
いう問題がある(図13)。
【0007】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なしたもので、効率的に歩留まりよく板バネとダミー部
をばらばらにすることができ、コストダウンが図れる板
バネの製造法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る板バネの製
造方法は上記目的を達成するために、シート状のバネ材
にエッチングを施して、ブリッジを介して枠につながっ
た板バネと、板バネの両側にブリッジを介して上記枠ま
たは板バネにつながったダミー部とを形成し、該板バネ
両側のダミー部間に上記板バネをつつむようにゴムを成
形し、上記ブリッジを切り離して枠と板バネとダミー部
をばらばらにする板バネの製造法方において、上記板バ
ネをつなぐブリッジを上記ダミー部をつなぐブリッジよ
り太く形成しておき、上記ゴム成形後にまず高周波振動
により上記ダミー部をつなぐブリッジを切断してダミー
部を取り除き、次いで上記板バネをつなぐブリッジを機
械的に切断するものである。
【0009】本発明に係る板バネの製造方法は、上記ダ
ミー部に板バネの長手方向に沿うスリットを設けたもの
とすることができる。
【0010】本発明に係る板バネの製造方法は、上記ゴ
ム成形を行う前に、上記シート状のバネ材にメッキを施
すようにすることもできる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。まず図1に示すように、シート状のバネ材にエッチ
ングで板バネ30とダミー部31とを形成する。枠32
上に板バネ30をつなぐブリッジ33は太く、ダミー部
31をつなぐブリッジ34は細く形成する。例えば厚さ
50μmの板バネの場合、板バネのブリッジ幅0.2m
m以上、ダミー部のブリッジ幅は0.07mm程度がよ
い。またダミー部31には板バネ30と平行にスリット
35を入れておく。スリット幅は0.2mm程度で良
い。
【0012】なお図2に示すように、エッチングで形状
ができあがった後、バネ材全体にメッキ処理を施す。メ
ッキを施していない状態では(A)に示すように、バネ
材の断面はエッチングをした端面Xがギザギザになり、
後述するゴム成形後にダミー部31がゴムと分離しにく
くなる。メッキを施すと(B)に示すように端面Xのギ
ザギザが丸まってゴムが分離しやすくなる。メッキの種
類はニッケルメッキ、半田メッキ等でも良いが、膜厚が
薄くできてバネ定数に影響しにくく、後工程で半田付け
したりするときの半田性も良い金メッキが望ましい。
【0013】メッキ後に、図8〜10の従来例と同様に
ゴム36を成形する。ゴム36を成形したシート状バネ
材に高周波振動fを加えると、ダミー部31の細いブリ
ッジ34が切断され、ダミー部31のみがシートから取
れて落下する(図3参照)。このとき、ダミー部31に
設けたスリット35によりダミー部31のゴム36に接
する部分が振動しやすくなり、ゴム36とダミー部31
が容易に分離する(図4参照)。
【0014】最後にシート上に板バネ30のみが付いて
いる状態で(図3参照)、図11のようにプレス等で刃
物により機械的にブリッジ33を切断する。このように
することにより、振動で板バネ30が飛び散ってしまう
こともなく、また予めダミー部31が取れているので、
切断後にダミー部31をより分けて取り除く手間もかか
らない。
【0015】なお図6は、図14に示す板バネを用いた
対物レンズアクチュエータの例において採用している板
バネの端部どうしがつながって一対をなすようなものを
製作するシート状のバネ材(エッチング後)を示す。こ
のような場合、端部がつながっている板バネ30a、3
0aの間に挟まれたダミー部31aのブリッジ34aは
図示のように、枠32ではなく板バネ30aの連結部3
7につながることになる。図6ではダミー部31aの上
側のブリッジ34は枠32につながっているが、板バネ
が両端ともつながって口字状に一対をなす場合、その内
側のダミー部のブリッジはすべて板バネの連結部につな
がるようになる。
【0016】
【発明の効果】請求項1に係る板バネの製造方法は以上
説明してきたように、板バネのブリッジを太く、ダミー
部のブリッジを細くし、高周波振動によりダミー部を取
り除いた後、板バネのブリッジを機械的に切断するよう
にしたので、板バネが振動で飛び散って曲がってしまう
ことがなく、落下衝撃による変形が生じないので歩留ま
りが向上し、またダミー部と板バネといちいち仕分けす
る必要がないので手間もかからなくなり、コストアップ
の要因を生じさせないですむという効果がある。
【0017】請求項2に係る板バネの製造方法は、ダミ
ー部に板バネの長手方向に沿うスリットを設けたので、
上記共通の効果に加え、高周波振動でダミー部を取り去
った際に、ダミー部のゴムに接触する部分に振動がよく
伝わってゴムとダミー部が分離しやすくなるという効果
がある。
【0018】請求項3に係る板バネの製造方法は、エッ
チング後にメッキを施すようにしたので、上記共通の効
果に加え、エッチング成形によってギザギザが生じたバ
ネ材端面のエッジが丸まって高周波振動でダミー部を取
る際に、ダミー部とゴムが分離しやすくなるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板バネの製造方法に用いるシート
状のバネ材を示す部分平面図である。
【図2】図1のバネ材にメッキを施す前(a)、メッキ
を施した後(B)を示す断面図である。
【図3】メッキ後のバネ材から高周波印加によりダミー
部を取り去る状態を示す斜視図である。
【図4】ダミー部に設けたスリットを示す部分平面図で
ある。
【図5】本発明に係る板バネの製造方法により製造され
る板バネ(単体)の平面図である。
【図6】本発明に係る板バネの製造方法に用いる他の形
状のシート状のバネ材を示す平面図である。
【図7】従来の板バネの製造方法に用いるシート状のバ
ネ材を示す部分平面図である。
【図8】従来の板バネの製造方法におけるゴム成形を示
す分解斜視図である。
【図9】従来の板バネの製造方法におけるゴム成形を示
す断面図である。
【図10】図8、9のようにゴム成形されたシート状の
バネ材を示す部分平面図である。
【図11】ゴム成形されたシート状のバネ材から板バネ
を切断により切り落とす状態を示す断面図である。
【図12】図8、9のようにゴム成形されたシート状の
バネ材におけるダミー部とゴムの関係を示す部分平面図
である。
【図13】従来のバネ材から高周波印加によりダミー部
を取り去る状態を示す斜視図である。
【図14】板バネを用いる対物レンズアクチュエータを
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
30、30a 板バネ 31、31a ダミー部 32 枠 33、34、34a ブリッジ 35 スリット 36 ゴム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/22 B21D 53/00 C23C 2/34 C23F 1/00 - 4/04 F16F 1/00 - 6/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状のバネ材にエッチングを施し
    て、ブリッジを介して枠につながった板バネと、板バネ
    の両側にブリッジを介して上記枠または板バネにつなが
    ったダミー部とを形成し、該板バネ両側のダミー部間に
    上記板バネをつつむようにゴムを成形し、上記ブリッジ
    を切り離して枠と板バネとダミー部をばらばらにする板
    バネの製造法方において、上記板バネをつなぐブリッジ
    を上記ダミー部をつなぐブリッジより太く形成してお
    き、上記ゴム成形後にまず高周波振動により上記ダミー
    部をつなぐブリッジを切断してダミー部を取り除き、次
    いで上記板バネをつなぐブリッジを機械的に切断するこ
    とを特徴とする板バネの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の板バネの製造方法において、
    上記ダミー部に板バネの長手方向に沿うスリットを設け
    たことを特徴とする板バネの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の板バネの製造方法に
    おいて、上記ゴム成形を行う前に、上記シート状のバネ
    材にメッキを施したことを特徴とする板バネの製造方
    法。
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KR100343686B1 (ko) * 1999-08-31 2002-07-19 엘지전자주식회사 마이크로 웨이브 조명기기의 밝기 조절장치 및 방법
JP2009210897A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Mitsumi Electric Co Ltd 板バネ、レンズ駆動装置および板バネの製造方法
JP2010217467A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置、バネ部材およびレンズ駆動装置の製造方法

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