JP3187207U - 間口管理装置 - Google Patents

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晃男 溝口
一嘉 廣中
英一 大竹
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Abstract

【課題】保管庫内の間口の状態を俯瞰的に把握でき、さらには間口の適切な配置を検討し易くできる間口管理装置を提供する。
【解決手段】物品を収容する棚Sを複数に区画して設定される間口mの所在地を示す位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、位置情報に関連付けられた間口m毎の使用度を示す使用情報を記憶する使用情報記憶手段と、位置情報に関連付けられた間口m毎のアクセス頻度を示す頻度情報を記憶する頻度情報記憶手段と、間口m毎の位置情報に基づいて間口m毎の使用情報または頻度情報を、特定範囲内にある複数の間口mについて一覧表示する間口一覧表示手段と、を備える。間口一覧表示手段により、間口m毎の位置情報に対応した使用情報や頻度情報等を俯瞰的に認識、把握することが可能となる。
【選択図】図2C

Description

本考案は、棚を区画して形成された多数の間口毎に品番の異なる物品がそれぞれ収容される保管庫等において、入出庫作業の効率化を図るために、どの物品をどの間口に収容するかを管理する間口管理を検討し易くするための間口管理装置に関する。
多種多様な部品や製品等の物品を適宜選択して搬送や出荷を行う工場や倉庫では、それら物品の搬送や出荷に伴う作業効率を改善するために、物品の在庫数や格納位置等を管理する種々の手法が提案されている。これらに関連する記載が、例えば、下記の特許文献にある。
特開平7−315521号公報 特開2005−89069号公報 特開2008−94553号公報 特開2008−297084号公報
しかし、棚を区画して形成され物品の品番に応じて多数配置される間口(ロケーション)の状態を俯瞰的に把握する提案は、これまでされていない。また間口の状況(使用率やアクセス頻度等)を考慮しつつ、特定品番を収容する間口の位置を変更したり、特定の間口を空にしたりする間口移動案を容易に行えるようにする提案もこれまでされていない。
本考案はこのような事情に鑑みて為されたものであり、間口の状態を全体的に把握でき、さらには間口の適切な配置を検討し易くする間口管理装置を提供することを目的とする。
本考案者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、間口の状態を俯瞰的に把握でき、また間口変更案の検討を容易に行える間口管理装置を新たに思いついた。この成果を発展させることにより、以降に述べる本考案を完成するに至った。
《間口管理装置1》
(1)本考案の間口管理装置は、物品を収容する棚を複数に区画して設定される間口の所在地を示す位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、位置情報に関連付けられた間口毎の使用度を示す使用情報を記憶する使用情報記憶手段と、位置情報に関連付けられた間口毎のアクセス頻度を示す頻度情報を記憶する頻度情報記憶手段と、間口毎の位置情報に基づいて間口毎の使用情報または頻度情報を、少なくとも特定範囲内にある複数の間口について一覧表示する間口一覧表示手段と、を備えることを特徴とする。
(2)本考案に係る間口一覧表示手段により、間口毎の位置情報と対応した使用情報または頻度情報が特定範囲内にある複数の間口について一覧表示される。これにより本考案の間口管理装置によれば、状況を把握したい特定範囲内にある全ての間口について、そのロケーション(位置情報)を認識しつつ、その間口に対応付けられた品番の物品がその間口に収容されているか否か(使用情報)やその間口に関する入出庫状況(例えば、ピッカー等によるアクセス頻度)等を俯瞰的に把握できる。
この結果、これまで担当者のカン(勘)やコツ(骨)等に依存していた不安定な間口管理を、より的確に行うことが可能となる。また、所望範囲内の全間口の状況を把握できるため、従来よりも遙かに担当者の工数を削減でき、効率的な間口管理が可能となる。
《間口管理装置2》
(1)本考案の間口管理装置は、上述したように各間口の状況を一覧的に表示する場合に限らない。すなわち本考案は、物品を収容する棚を複数に区画して設定される間口の所在地を示す位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、位置情報に関連付けられた間口毎の使用度を示す使用情報を記憶する使用情報記憶手段と、位置情報に関連付けられた間口毎のアクセス頻度を示す頻度情報を記憶する頻度情報記憶手段と、特定の間口を示す位置情報に関連付けられている使用情報または頻度情報を、別の間口を示す位置情報へ関連付けする間口変更を行う間口変更手段と、該間口変更した内容を表示する変更間口表示手段と、を備えることを特徴とする間口管理装置としても把握できる。
(2)本考案の間口管理装置によれば、例えば、特定品番の物品を収容する間口を特定位置の間口から別位置の間口へ変更した際に、間口変更手段によって変更元の間口に係る情報(間口情報)が変更先の間口に関連付けされ(引き継ぎされ)、このような間口変更が変更間口表示手段により可視化される。この結果、間口変更案の検討や作成を効率的に行うことが可能となり、担当者の工数を大幅に削減できると共に、担当者の人為的なミスによって生じる間口変更に伴う異常発生等を抑止できる。
《その他》
(1)本考案の間口管理装置は、具体的には、大型計算機、パソコン、携帯端末等の各種コンピュータに上述した各手段を構成するプログラムを実行させることにより実現される。
(2)本考案は、間口管理装置としてのみならず、上述した各手段をコンピュータに実行させるためのプログラムとしても把握できる。また、上述した手段をステップに読み替えれば、間口管理方法等としても把握できる。
(3)本考案に係る各記憶手段は、ハードディスク、フラッシュメモリ等に書き込まれることにより実現される。各情報に係るデータ形式、情報間の関連付け方法等については問わない。他の手段は、コンピュータに実行させるプログラムとして主に実現される。本考案に係る各表示手段も同様であり、単なるディスプレーやプリンター(媒体である紙等を含む)などの表示機器に留まらず、各記憶手段に記憶された情報を処理等して、その表示を行うために実行されるプログラムを含む。
本考案の一実施例に係る間口管理装置の概要図である。 そのディスプレに表示される模擬間口を示す図である。 その模擬間口に頻度率(頻度情報)を加味した様子を示す図である。 その模擬間口をその頻度率に基づき色別表示した様子を示す図である。 保管庫内にある全棚の各間口について色別表示した様子を示す図である。 間口変更により、頻度調整がされる様子を説明する図である。 使用不可間口を設定しつつ、間口変更により頻度調整がされる様子を説明する図である。 出庫作業の渋滞緩和等を意図して間口変更を行う様子を説明する図である。 間口変更により使用率調整がされる様子を説明する図である。 間口変更によりエリア調整がされる様子を説明する図である。 間口変更によりゾーン調整がされる様子を説明する図である。
本明細書で説明する内容は、本考案のいずれの間口管理装置にも該当し、また間口管理装置としてのみならず、そのためのプログラムや間口管理方法等にも該当し得る。上述した本考案の構成要素に、本明細書中から任意に選択した一つまたは二つ以上の構成要素を付加し得る。いずれの実施形態が最良であるか否かは、対象、要求性能等によって異なる。
《位置情報》
物品の品番毎に異なる間口を用意して多数種の物品を管理する場合、品番に対応付けする間口の所在地(ロケーション)を明確にする必要がある。本考案に係る位置情報は、このような各間口のロケーションを特定するための情報である。通常、工場内の部品庫や物流倉庫(単に「保管庫」という。)では、多数配列された大型の棚の内部を、縦(上下)方向または横(左右)方向に区画して形成した複数の間口のそれぞれに、品番の異なる物品が収容(格納)されている。従って本考案に係る位置情報は、例えば、間口が設けられる棚を特定するための記号(番号)と棚内における間口を特定するための記号(番号)とからなるロケーション情報である。なお、棚の特定は、棚自体を特定する他、その棚にアクセスするための通路等を特定して行ってもよい。
《使用情報》
保管庫内には多数の間口が設定されるが、全間口が使用されているとは限らない。つまり、物品の品番との関連付けがされていない間口もあり得る。本考案に係る使用情報は、そのような各間口の使用度を示す情報である。この使用度は、例えば、当該間口に特定品番が対応付けされているか否か、つまり空き状態にあるか否かを示す。この他、使用度は、頻度とは別にその間口に収容されている(または収容され得る)特定品番の物品の個数(収容数、在庫数)等を示すものでもよい。従って本考案に係る使用情報は、例えば、間口に収容されている物品の有無または個数を示す情報となる。なお、使用情報は、間口(ロケーション)が特定されなければ意味がないため、位置情報と関連付けられている。
《頻度情報》
使用状態にある(空き状態ではない)間口でも、収容される物品(品番)によって、その間口へ作業者(ピッカー等)がアクセスする頻度は異なる。本考案に係る頻度情報は、そのような各間口へのアクセス頻度を示す情報である。より具体的にいえば、頻度情報は、各間口に収容される特定物品の入庫または出庫の頻度を示す情報であり、間口の再配置による保管庫内の作業効率向上を図る上で非常に重要な情報である。なお、頻度情報も、間口(ロケーション)が特定されなければ意味がないため、位置情報と関連付けられている。
《間口一覧表示手段》
本考案に係る間口一覧表示手段は、各間口に係る使用状態やアクセス頻度等を一目で認識または把握できるように、各間口とその各間口毎の各情報とを俯瞰的に表示する手段である。例えば、実際に棚を区画してできた間口を模擬(または仮想)した模擬間口(または仮想間口)を画面等に表示すると共に、その模擬された各間口毎にそのアクセス頻度や空き状態などを併せて表示する。こうして本考案に係る間口一覧表示手段によれば、間口毎の位置情報に基づいて、間口毎の使用情報または頻度情報を所望する範囲内にある複数の間口について一覧的(俯瞰的)に表示される。
模擬された各間口にその状態を表示する方法は種々あるが、例えば、アクセス頻度のレベル等に応じて予め設定しておいた色彩を付与すると好ましい。すなわち、本考案に係る間口一覧表示手段は、間口毎の使用情報または頻度情報を予め設定した条件に基づき色別表示するものであると好適である。なお、本明細書でいう各種の条件設定は、間口管理者が任意に行える。
また保管庫内において品番の異なる複数の物品を入庫または出庫する場合に、作業者が複数の間口間を移動する際の想定ルートや理想ルート等の動線またはそれらの移動距離が併せて表示されると、現状の間口配置(ロケーション)における問題点の把握や発見等が容易となって好ましい。従って本考案に係る間口一覧表示手段は、物品の入庫または出庫を行う作業者が複数の間口間を移動する際の動線または移動距離を併せて表示できるものであると好適である。
《間口変更手段》
本考案に係る間口変更手段は、上述した間口一覧表示手段による表示内容等に基づき、棚中に配置されている特定間口の使用状態やその間口へのアクセス頻度などを考慮して、間口の適切な再配置を行う手段である。この間口変更手段により、例えば、アクセス頻度の高い品番の物品が収容される間口とアクセス頻度の低い品番の物品が収容される間口とが、同一の棚中さらには別の棚中に混在しているような場合、作業者の移動距離や作業負担等を考慮して、アクセス頻度が類似した品番の物品同士を特定領域にある間口に集中的に関連付けるように各間口を再配置することが容易となる。勿論、本考案に係る間口変更手段によれば、特定領域内の間口に作業者の出庫作業等が集中して生じる渋滞を回避するために、敢えてアクセス頻度の高い品番の物品と対応付ける間口を、同一の棚中さらには別の棚中に散逸させるように各間口を再配置することも容易である。いずれにしても、本考案に係る間口変更手段を用いれば、保管庫内における作業状況や時期や季節等に応じて変動し易い物品の出荷状況等を考慮して、間口と物品の品番との対応付けの見直しを容易に検討できる。
ところで間口変更の検討は、間口管理の担当者が一覧表示された間口状況等に基づいて個別的に行ってもよいが、間口の使用情報や頻度情報に基づいて自動的に間口変更案が提案されると、間口管理の担当者の負担が大幅に軽減されて好ましい。そこで本考案に係る間口変更手段は、例えば、特定範囲内にある間口の全数に対して物品が収容され得る間口数の割合である使用率に基づいて間口変更を行うべき間口変更案を自動作成する間口変更案作成手段を含むと好適である。また、間口変更手段は、間口に収容される物品の入庫または出庫の頻度を含む頻度情報に基づき、間口変更を行うべき間口変更案を自動作成する間口変更案作成手段を含むと好適である。勿論、本考案に係る間口変更手段は、使用情報と頻度情報さらには他の情報等も加味して総合的に間口変更案が自動作成される間口変更案作成手段を含むとより好適である。
《変更間口表示手段》
本考案に係る変更間口表示手段は、上述の間口変更の内容を視覚的に認識または把握できるように表示する。この変更間口表示手段により、例えば、間口と品番の対応付けを変更した後の各間口に係る使用状態やアクセス頻度等を、一目で俯瞰的に認識、把握できる。その結果、間口変更の再検討や間口変更案の確認を容易に行える。なお、本考案に係る変更間口表示手段は、前述した間口一覧表示手段と一体または連動したものであるとより好ましい。
なお、実際に間口変更を行う場合(間口変更案を実行する場合)、入出庫を行う作業者等の関係者にその内容を周知させる必要がある。この場合、間口管理の担当者等だけが観るディスプレー等に、間口変更の内容が表示されるだけでは不十分である。このため、その担当者以外の関係者へ間口変更の内容を記載した帳票を配布したり、実際の各間口へ変更内容を示す帳票を付したりする作業が必要となる。そこで、本考案に係る変更間口表示手段は、そのような間口変更の内容を表す帳票を自動作成する帳票作成手段を備えると、間口管理の担当者や関係者の工数を大幅に削減できると共に、正確な帳票作成も可能となり好適である。
《装置の概要》
実施例を挙げて本考案をより具体的に説明する。図1に本考案に係る一実施例である間口管理装置100の外観を示した。間口管理装置100は、入力機器100と、入力機器101から入力されたデータ(各情報)やプログラムを記憶する記憶機器(HDDまたはフラッシュメモリ等)と記憶機器から読み出したデータを所定のプログラムにより処理する演算機器(CPU等)を備えた本体102と、そのプログラムの実行結果を出力(表示)するディスプレ103とからなる。本体102で実行されるプログラムの概要と、そのプログラムの実行によりディスプレ103の画面に表示される内容について以下に詳しく説明する。なお、本考案に係る各種の表示手段は、ディスプレ103のみではなく、本体102内にある演算機器やそこで実行されるプログラム等により構成される。
《間口一覧表示手段》
(1)位置情報
先ず、保管庫に設置されている棚を模擬した棚S内を、縦方向と横方向に複数区画した多数の間口mを設定する。この様子を図2Aに示した。図2Aに示した各間口mは、棚S内における縦位置(i)と横位置(j)により、ロケーション(ij)が規定される。なお、i、jが9を超える番号である場合、A(=10)、B(=11)・・のように表示した。なお、本実施例では、間口mのロケーションを明確にするときは間口(ij)のように表記する。このように多数の間口m毎に、その各所在地を示すロケーション(ij)が設定されており、これが本考案でいう位置情報に相当する。そして、ロケーションが設定された各間口m毎に、そこに収容される物品の品番がそれぞれ対応付けられる。なお、本実施例では、間口mのロケーション(ij)が異なれば物品の品番も異なるように設定したが、同じ品番の物品を異なるロケーションの間口mに対応付けることも可能であるし、逆に、異なる品番の物品を同一のロケーションの間口mに対応付けることも可能である。
(2)頻度情報
次に、各間口m毎に、そこに収容されている物品の出庫数(ピッキング数)をカウントする。例えば、一定期間(過去1年間)にカウントした出庫数(または出庫回数)の総計を、その一定期間内の保管庫の稼働全日数で割った頻度率を算出する。こうして得られた各間口mの頻度率の一例を図2Bに示した。なお、図2Bでは、小数点2位以下を四捨五入して、頻度率を小数点1位まで示した。こうして各間口(ij)毎に、対応する品番の物品に対するアクセス頻度である頻度率が関連付けられる。この頻度率が本考案でいう頻度情報に相当する。
さらに、各間口(ij)における頻度率を一目瞭然とするために、各間口(ij)を頻度率に応じて4段階に分類し、各段階毎に色別表示をした様子を図2Cに示した。例えば、頻度率が1超の間口mは高頻度として青色(図2C中では黒色)、頻度率が1以下0.5超の間口mは中頻度として黄色(図2C中では濃い灰色)、頻度率が0.5以下0.01超の間口mは低頻度として肌色(図2C中では薄い灰色)、頻度率が0.01以下の間口mは零頻度として赤色(図2C中では白色)で、各間口mを塗り分けた。これにより、各間口mの頻度レベルを一瞬で認識できると共に、棚S全体として、さらには保管庫全体として、各間口mの状態(アクセス頻度分布)を即座に把握できるようになる。
(3)使用情報
棚S中には、物品が収容されない間口mもある。このような間口mには空き状態であることを示す使用情報(使用度)を付与しておき、上述した出庫頻度のカウント(頻度率の計算)の対象から外す。このような使用度として、特別に数値(例えば0)等を付与してもよいし、前述した頻度率を完全な0としてもよい。
(4)動線
図2A〜図2Cには、保管庫内にある特定の棚S(さらにはその特定範囲内)について、各間口mを間口管理装置100のディスプレ103上へ一覧表示する場合を示したが、これらを保管庫内全体に拡張した様子を図3に示した。図3では、棚の上下方向の段数は、横方向の列数として表示し、また各棚間にある通路も併せて表示した。このように保管庫内の全体を表示すると、各間口m間や各棚S間を作業者が移動する動線tも俯瞰的に表示できるようになる。また、その動線の累積長を算出することにより、出庫作業者の移動距離も併せて表示され得る。
《間口変更手段・変更間口表示手段》
本実施例の間口管理装置100では、上述したようにディスプレ103上に示された間口mの状況に基づいて、さらに、特定品番の物品が収容されていた間口(ij)を、同じ棚の別位置若しくは別の棚にある間口(ab)へ変更できる。このような間口変更が必要となる場合や間口変更の具体的な方法は種々あるが、その代表例を以下に示す。なお、以下では、各間口mのロケーションを、棚番号s、その棚内における上方からの縦位置(行位置)i、その棚内における左からの横位置(列位置)jを用いて、間口(sij)のように表示する。
(1)頻度調整
図4Aに、間口変更により棚間の頻度調整をする場合を示した。図中の丸数字は、間口変更を検討している特定領域内にある全間口中における各間口(sij)の頻度順位を示し、数字が小さい間口ほど高頻度な品番の物品が収容されていることを示す。これは以下同様である。
図4Aの場合、棚S1の全間口に係る頻度順位の合計値と棚S2の全間口に係る頻度順位の合計値が異なっている。そこで、例えば、棚S1にある頻度順位が8位の間口(121)と棚S2にある頻度順位が9位の間口(222)との間で、収納する物品(各間口に対応付ける品番)を交換する。これにより、両棚間における頻度順位の合計値が等しくなり、棚S1と棚S2の間における出庫作業の頻度差が改善される。
なお、棚S1にある頻度順位が2位の間口(111)と棚S2にある頻度順位が1位の間口(211)とは、間口変更の対象から意図的に除外した。頻度順位が高い間口同士の変更は、作業者の混乱を招き易く、却って出庫作業の効率を低下させるからである。このような間口変更案の作成やその除外対象間口の設定は、間口管理者がその都度行ってもよいし、間口管理装置100が自動的に行うようにしてもよい。いずれにしても、間口変更がなされる様子はディスプレ103の画面により可視化される。また、こうして検討した間口変更案を実際に実行するときは、その旨の帳票作成や関係者への連絡が間口管理装置100により自動的になされる。このような事情は、他の間口変更についても同様である。
ちなみに、間口変更案を作成する際の除外間口として、図4Bに示す間口(211)のように使用不可間口(物品を収納せずに空き状態にしておく間口)を設定してもよい。このような場合、頻度順位などの頻度情報の他に、空き情報などの使用情報等を加味して間口変更案を作成することになる。
また図4Cに示すように、棚S1に係る頻度順位の合計値と棚S2に係る頻度順位の合計値が同一でも、棚S1に頻度順位の高い間口(111)と間口(112)が隣接している場合、棚S1のそれら間口付近で出庫作業が渋滞する恐れがある。そこで棚S1にある頻度順位が1位の間口(1112)と、棚S2にある空き状態の間口(211)との間で間口変更を行って、出庫作業等の渋滞が生じないように対策してもよい。
(2)使用率調整
図5Aに示すように、特定の棚内にある全間口数に対する使用間口数の割合である(エリア)使用率が、棚S1と棚S2で異なっている場合がある。このような場合、例えば、棚S1にある頻度順位が4位の間口(121)と棚S2にある空き間口(221)との間で間口変更を行う。これにより、両棚間における使用率が等しくなり、棚S1と棚S2の間における出庫作業の使用率ひいては頻度差を改善し得る。
(3)エリア調整
出庫作業の効率化のために、頻度順位の高い間口の多い棚が集中した高頻度エリヤと、頻度順位の低い間口の多い棚が集中した低頻度エリヤとに保管庫内を区分けする場合がある。このような保管庫でも、図5Bに示すように、高頻度エリヤにある棚S1の間口(112)と間口(121)とに、頻度順位の低い物品の品番が対応付けられていることがある。逆に低高頻度エリヤにある棚S2の間口(212)と間口(222)とに、頻度順位の高い物品の品番が対応付けられることがある。このような場合、例えば、棚S1にある頻度順位の低い間口(112)および間口(121)と、棚S2にある頻度順位の高い間口(212)および間口(222)との間で間口変更を行う。これにより、高頻度エリヤ内にある棚S1の全間口の頻度順位が高くなり、逆に、低頻度エリヤ内にある棚S2の全間口の頻度順位が低くなる。これにより、保管庫内が高頻度エリヤと低頻度エリヤとに巧く整理され、作業者の動線の簡素化や移動距離の短縮等による出庫作業の効率化が図り易くなる。
(4)ゾーン調整
出庫作業の効率化に加えて、荷役作業時に作業者が受ける荷重負担や姿勢負担を軽減して作業の安全向上を図るため、上述したような各種の調整は異なる棚間のみならず、同一棚間でもなされると好ましい。例えば、図2Bに示したような各間口の頻度率に基づいて、同一棚間でも、高頻度な間口を作業者負担の少ない上下方向の中央ゾーン(特定ゾーン)に集中させ、逆に低頻度な間口を上下方向の上方ゾーンまたは下方ゾーンに集中させるように間口変更を行うと好ましい。このような間口変更を行う様子を図6に例示した。なお、同一棚内において、いずれのロケーション(特に縦位置)にある間口を特定ゾーンとするか等は間口管理者が任意に行うことができるが、例えば、重量物の物品ほど下方(特に低頻度な重量物なら下方ゾーン)に配置すると作業者の負担軽減や安全確保を図れて好ましい。
このように本考案に係る間口管理装置によれば、多数の間口の稼働状況を俯瞰的に把握でき、また、そのような状況を踏まえて各間口間の再配置も容易に行うことが可能となり、出庫作業等の効率化や作業者の負担軽減または安全確保等がより向上し得る。
100 間口管理装置
S 棚
m 間口

Claims (8)

  1. 物品を収容する棚を複数に区画して設定される間口の所在地を示す位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
    位置情報に関連付けられた間口毎の使用度を示す使用情報を記憶する使用情報記憶手段と、
    位置情報に関連付けられた間口毎のアクセス頻度を示す頻度情報を記憶する頻度情報記憶手段と、
    間口毎の位置情報に基づいて間口毎の使用情報または頻度情報を、少なくとも特定範囲内にある複数の間口について一覧表示する間口一覧表示手段と、
    を備えることを特徴とする間口管理装置。
  2. 前記位置情報は、前記間口が設けられる棚と該棚内における該間口の配置とを示し、
    前記使用情報は、前記間口に収容されている物品の有無または個数を示し、
    前記頻度情報は、前記間口に収容される物品の入庫または出庫の頻度を示す請求項1に記載の間口管理装置。
  3. 前記間口一覧表示手段は、間口毎の使用情報または頻度情報を予め設定した条件に基づき色別表示する請求項2に記載の間口管理装置。
  4. 前記間口一覧表示手段は、物品の入庫または出庫を行う作業者が複数の間口間を移動する際の動線または移動距離を併せて表示できる請求項1〜3のいずれかに記載の間口管理装置。
  5. 物品を収容する棚を複数に区画して設定される間口の所在地を示す位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
    位置情報に関連付けられた間口毎の使用度を示す使用情報を記憶する使用情報記憶手段と、
    位置情報に関連付けられた間口毎のアクセス頻度を示す頻度情報を記憶する頻度情報記憶手段と、
    特定の間口を示す位置情報に関連付けられている使用情報または頻度情報を、別の間口を示す位置情報へ関連付けする間口変更を行う間口変更手段と、
    該間口変更した内容を表示する変更間口表示手段と、
    を備えることを特徴とする間口管理装置。
  6. 前記間口変更手段は、特定範囲内にある間口の全数に対して物品が収容され得る間口数の割合である使用率に基づいて前記間口変更を行うべき間口変更案を自動作成する間口変更案作成手段を含む請求項5に記載の間口管理装置。
  7. 前記間口変更手段は、間口に収容される物品の入庫または出庫の頻度に基づいて前記間口変更を行うべき間口変更案を自動作成する間口変更案作成手段を含む請求項5または6に記載の間口管理装置。
  8. 前記変更間口表示手段は、前記間口変更した内容を表す帳票を自動作成する帳票作成手段を含む請求項5〜7のいずれかに記載の間口管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7483236B2 (ja) 2022-07-26 2024-05-15 ワタ インク ライダポイントクラウド基盤の3dジオフェンスを利用した物流管理ソリューション提供方法、装置およびコンピュータプログラム

Cited By (1)

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JP7483236B2 (ja) 2022-07-26 2024-05-15 ワタ インク ライダポイントクラウド基盤の3dジオフェンスを利用した物流管理ソリューション提供方法、装置およびコンピュータプログラム

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