JP3187123B2 - 金属−ハロゲン二次電池用電極材料及び電極 - Google Patents

金属−ハロゲン二次電池用電極材料及び電極

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JP3187123B2 JP07260292A JP7260292A JP3187123B2 JP 3187123 B2 JP3187123 B2 JP 3187123B2 JP 07260292 A JP07260292 A JP 07260292A JP 7260292 A JP7260292 A JP 7260292A JP 3187123 B2 JP3187123 B2 JP 3187123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属−ハロゲン二次電
池、特に亜鉛−臭素二次電池の正極即ち亜鉛極に使用さ
れる電極材料及び電極に関するものである。
【0002】
【従来技術】金属−ハロゲン二次電池、例えば亜鉛−臭
素二次電池は正極において臭素を臭素イオンに還元する
ことによって放電する。かかる二次電池において正極即
ち臭素極は電池のエネルギー効率に影響を与える放電時
の臭素の還元反応を迅速に、かつ有効に反応させること
を要求されている。従来、正極電極材料として白金が用
いられてきたが高価であるために導電性粉末カーボンと
樹脂の混合物を加熱成形した導電性プラスチック板や炭
素焼結板が用いられている。しかしこれらの電極では放
電が進み正極活物質である臭素の濃度が下がってくると
電位の落ち込みが著しくなるため、充放電のエネルギー
効率は低かった。特に電流密度が高くなるほど電位の低
下が著しかった。
【0003】この問題を解決する方法として、電極表面
積を多くし臭素との反応面積を多くとるために前記導電
性プラスチック板を電極基材とし、活性炭を表面に接合
したり電極基材に練りこんで使用されている。また特開
昭59−29385号には多孔質炭素繊維の織物、編地
状布を電極基材に接合して使用する例が提案されてい
る。また紙状の繊維状活性炭を接合して使用する例があ
り、特開昭和59−163765号においては繊維状活
性炭の細孔、即ち細孔直径30〜1000オングストロ
ームの細孔容積が0.1cc/g以上である非常に細孔
容積の大きい繊維状活性炭を紙状にし、電極基材に接合
して使用されることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記繊維状活性炭は、
織布、編地、紙状物として電極材料に応用することが出
来るが、特に紙状物を電極基材に接合し正極として使用
することは電池の価格を下げることからも近年注目され
ている。しかし放電時、正極活物質である臭素の濃度が
下がってくると電位の落ち込みが著しくなる、いわゆる
分極が生じ、充放電のエネルギー効率を低下させる。特
に電流密度が高くなるほど分極は著しい。
【0005】本発明者はかかる事情に鑑み、反応に寄与
する繊維状活性炭の表面と臭素の吸着性について鋭意検
討した結果、低い臭素濃度でも分極が低く、高電流密度
でも高い放電電位が得られる金属−ハロゲン二次電池の
電極材料及び電極を提供するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は表面の結合窒素
原子数が炭素原子数に対して1.0%以上、かつ単位重
量あたりの酸性基量が2.0meq/g以上である繊維
状活性炭を含有するシート状金属−ハロゲン二次電池用
電極材料及び該電極材料を導電性プレートに接合したこ
とを特徴とする金属−ハロゲン二次電池用電極である。
以下この発明の詳細について説明する。
【0007】本発明において使用される繊維状活性炭は
有機質繊維を炭化、賦活して得られたものである。原料
として使用される有機質繊維とはセルロース系、フェノ
ールノボラック系、ポリアクリロニトリル系、芳香族ポ
リアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリ塩化ビニル
系、石油または石炭ピッチ系があるが繊維状活性炭にな
りうるものであればこれらに限定されるものではない。
炭化、および賦活の方法としては一般に公知である方法
が使用できる。また場合によっては公知である賦活触媒
を用いて賦活してもよい。
【0008】本発明における酸性基とは繊維状活性炭表
面の水酸基(−OH)、カルボキシル基(−COO
H)、ヒドロキシアミノ基(−NH−OH)、ヒドロキ
シイミノ基(=N−OH)を意味する。本発明に使用さ
れる繊維状活性炭の酸性基の量は繊維状活性炭の単位重
量あたり2.0meq/g以上であり、望ましくは2.
5meq/g以上、5.0meq/g以下のものがよ
い。これにより繊維状活性炭と電解液との濡れ性が向上
し、繊維状活性炭の表面を有効に利用される。しかし単
位重量当たり2.0meq/g未満の繊維状活性炭を用
いた場合、繊維状活性炭と電解液との濡れ性が悪化し、
実質的に反応に供する面積が減少してしまうため臭素を
有効に吸着できず、分極が増加する。
【0009】また本発明における表結合窒素原子数とは
ESCA表面分析(解析方法は後述する)によって検出
される繊維状活性炭表面の窒素量を意味し、表面の結合
窒素原子数の炭素原子数に対する割合としてあらわす
(%、以下N/C比という)。繊維状活性炭の表面の窒
素原子導入によって表面上に不対電子が形成されるが、
この不対電子によって電子親和力の強い臭素との反応性
が増長される。従ってN/C比が1.0%以上、望まし
くは1.5%以上15%以下の繊維状活性炭を用いるこ
とにより、電極反応に供する繊維状活性炭の臭素との反
応性が向上し、低濃度の臭素を効率よく反応せしめる為
分極を起こりにくくすることが出来る。しかし1.5%
未満である場合、臭素との反応性が急速に悪化し、臭素
を吸着しにくくなるために分極が増加する。
【0010】上記した如き本発明で使用する酸性基量が
多い繊維状活性炭は前記記載の有機質繊維を炭化、賦活
した後、0.01torr以上の酸素分圧を有する酸素
雰囲気下で重量収率にして30〜99%の範囲になるよ
うに酸化することによって得られる。重量収率が30%
未満になると表面のエッチングが進行し、接触抵抗の上
昇をまねくので好ましくない。また、繊維状活性炭の他
の酸化方法として硝酸水溶液中での酸化や、酸素を含む
雰囲気下で高周波を用いプラズマを発生させてプラズマ
中で酸化する方法がある。これらの方法においても所定
の酸性基を得ることが出来、またこれらの方法を組み合
わせて行ってもよい。
【0011】さらに繊維状活性炭に窒素を導入する方法
としては、特に窒素原子を含む原料、例えばポリアクリ
ロニトリル系、芳香族ポリアミド系などの有機質繊維を
単体または他の有機質繊維とを混合した状態で炭化、賦
活することによって得るのが製造コストを考える上で望
ましい。しかし、通常の窒素原子を含まない原料によっ
て得られた繊維状活性炭を上述のように乾式酸化後ヒド
ラジン処理によって表面にアミノ基を導入したり、塩化
チオニルで酸クロリド化した後各種アミン類を用いてア
ミド基を導入するなどの化学処理的に表面に窒素原子を
導入してもよい。また、原料をアンモニア雰囲気下で炭
化もしくは賦活してもよい。
【0012】このようにして選られた繊維状活性炭の比
表面積は特に制限を設けるものではないが公知の製造方
法で得られる500〜2000m2/gであればよい。
【0013】上述の如き作成された繊維状活性炭はシー
ト状に成形される。シート状とは織物、編物あるいは紙
状物である。特に紙層形成では一定の強度を得るため他
の1種類以上の有機、無機材料と共に目付量が25g/
m2以上、厚みが0.15mm以上になるように抄紙する。
なお、特に強度を必要としないのであればこれに限定さ
れるものではない。なお紙状物中の繊維状活性炭の含有
量は特に制限を設けるものではないが60重量%以上で
あることが望ましい。
【0014】紙状物として繊維状活性炭と同時に用いら
れる他の材料としてはパルプ、骨材の他、必要であれば
デンプン、ポリビニルアルコールのようなバインダーの
他に粘剤、界面活性剤、離型剤、消泡剤、凝集剤等の各
種添加剤を加えてもよい。使用されるパルプは耐水性、
耐薬品性に優れるポリエチレン、ポリプロピレンの合成
パルプが望ましいが再生セルロース系、アクリル系、ポ
リアミド系のパルプの他天然パルプを用いてもよい。骨
材としては耐水性、耐薬品性に優れるポリエチレン、ポ
リプロピレンのチョップドファイバーやこれらの層状繊
維(シースコア繊維)が望ましいが直鎖および/または
芳香族ポリアミド系、ポリエステル、フェノールノボラ
ック、ポリアクリロニトリル系の有機質繊維のほかガラ
ス繊維、石綿、石英、アルミナの各種無機繊維が使用で
きる。これらパルプ、骨材は紙層形成後一定の強度が得
られるものであればよく、先述に記載された素材に限定
されない。
【0015】本発明でいう導電性プレートとは導電性微
粉末状カーボンと樹脂との混合物を加熱成形した電極基
材であり電極基材と電極材料との接合は、カーボンブラ
ックや炭素繊維などのカーボンを主体とした導電性物質
を30重量%以上となるように、ポリエチレン樹脂粉末
と均一に混合し、樹脂軟化点より10℃高めに設定した
金型の底に一定の厚みになるように敷いた後、熱プレス
して厚さ1.0mm、大きさ10cm平方の導電性電極基材
として作製したものに加圧、加熱下で圧着する。
【0016】次に本発明において用いる酸性基量、比表
面積、N/C比、および電極の分極値の測定方法につい
て述べる。 (1) 酸性基量:酸性基を含有している繊維状活性炭を充
分に水洗した後乾燥して約1gを採取し、120℃で1
2時間真空乾燥して秤量し、60mlの1/10NのN
aOH水溶液に浸漬して25℃で10時間振とうした。
この液をガラスろ過器でろ過しろ液を25ml正確に分
取して1/10NのHCl標準液により逆滴定した。滴
定の際にはフェノールフタレインを指示薬として用い
た。空試験も同様にして行い、数1により繊維状活性炭
の単位重量当たりの酸性基量を求めた。
【0017】 式中Dは1/10NのHCl標準液の滴定量から空試験
での滴定量を引いた量(ml)、Kは1/10NのHC
l標準液の規定度、Wは繊維状活性炭の重量(g)であ
る。
【0018】(2) 比表面積:繊維状活性炭を約0.1g
採取し、120℃で12時間乾燥して秤量し、液体窒素
の沸点(−195.8℃)における窒素ガスの吸着量を
相対圧を0.0から0.2の範囲で徐々に高めながら数
点測定し、B.E.Tプロットにより単位重量当たりの
比表面積(m2/g)を求めた。
【0019】(3) N/C比:ESCA、あるいはXPS
と略称されているX線光電子分光法により充分に乾燥せ
しめた繊維状活性炭表面のN/C比を測定する。測定装
置は島津ESCA750、解析にはESCAPAC76
0を用いた。電極材を6mmφに切り出し、導電性ペース
トにより加熱試料台に貼りつけて、試料を120℃で加
熱しながら3時間以上真空脱気した後測定を行った。線
源にはMgKα線(1253.6eV)を用い、装置内真
空度は10-7torrの条件で試料表面の分析を行っ
た。なおここで言う表面とは試料の最外層から数十オン
グストロームまでの深さ領域を意味する。測定はC1S、
N1Sピークに対して行いESCAPAC760を用いて
各ピーク面積を求める。得られた面積をJ.H.Sco
fieldによる補正法に基づきC1Sについては1.0
0、N1Sについては1.77の相対強度で除して、その
値から直接表面(窒素/炭素)原子数比を%で算出し
た。
【0020】(4) 電極の分極値:先述の本発明の電極を
正極、即ち亜鉛−臭素電池の臭素極として放電電位を図
1に示す装置を用いて評価する。電解液は3モル/リットル
の臭化亜鉛溶液中に臭素を溶解させたものであり、放電
時の電流密度60mA/平方cm、臭素濃度を0.1モル
/リットルで測定した。なお電流密度は電極の幾何面積を基
準としている。対極には99.99%の圧延亜鉛板を使
用し、測定温度は25℃、参照極として飽和カロメル電
極を用いた。所定の臭素濃度におけるハロゲン極の開回
路電位をVopenとし、所定の密度の電流を流したときの
ハロゲン極の電位をVi とし、VopenとVi との差を分
極値とした。金属−ハロゲン二次電池のハロゲン極とし
ては上記分極値が小さいほど良好である。
【0021】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を説明するがこ
れに限定されるものではない。 (実施例1)単繊維太さ2.0d、長さ54mmのポリア
クリロニトリル繊維を原料とし、空気中260℃で30
分加熱し耐炎化した後、400g/m2目付の不織布を製
造した。続いて窒素気流下で1000℃まで約90分か
けて昇温し1000℃、60分間保持することによって
炭化した。さらに温度を850℃に下げた後60分間水
蒸気賦活処理を行った後放冷し、さらに空気中、500
℃で10分間熱処理した。こうして得られた繊維状活性
炭の酸性基量は2.9meq/g、N/C比は13.1
%、比表面積は763m2/gであった。この繊維状活性
炭をカッターミルで粉砕した後、これを乾燥重量にして
80重量%分採取し、これに12重量%のポリプロピレ
ン単繊維チョップドファイバー、6重量%のポリエチレ
ン製合成パルプ、2重量%のポリビニルアルコールのバ
インダーを加えて目付量38g/m2、厚み0.21mmの
紙状物を作成した。
【0022】また、導電性カーボン粉末を30重量%と
なるように、ポリエチレン樹脂粉末と均一に混合したも
のを、樹脂軟化点より10℃高めに設定した金型の底に
一定の厚みになるように敷いた後、熱プレスして厚さ
1.0mm、大きさ10cm平方の炭素を主体とした導電性
電極基材を作成した。この電極基材に先述の紙状物を加
圧、加熱下で圧着し、金属−ハロゲン二次電池の電極を
得た。この様にして得られた電極の分極値は83mVで
であった。
【0023】(実施例2)単繊維太さ2.0d、長さ5
4mmのポリアクリロニトリル繊維を原料とし、空気中2
60℃で30分加熱し耐炎化した後、400g/m2目付
の不織布を製造した。続いて窒素気流下で1100℃ま
で約90分かけて昇温し1100℃、60分間保持する
ことによって炭化した。さらに温度を850℃に下げた
後90分間水蒸気賦活処理を行った後放冷し、さらに空
気中、500℃で10分間熱処理した。こうして得られ
た繊維状活性炭の酸性基量は2.7meq/g、N/C
比は7.0%、比表面積は592m2/gであった。この
繊維状活性炭をカッターミルで粉砕した後、これを乾燥
重量にして80重量%分採取し、これに12重量%のポ
リプロピレン単繊維チョップドファイバー、6重量%の
ポリエチレン製合成パルプ、2重量%のポリビニルアル
コールのバインダーを加えて目付量41g/m2、厚み
0.24mmの紙状物を作成した。また、導電性カーボン
粉末を30重量%となるように、ポリエチレン樹脂粉末
と均一に混合したものを、樹脂軟化点より10℃高めに
設定した金型の底に一定の厚みになるように敷いた後、
熱プレスして厚さ1.0mm、大きさ10cm平方の炭素を
主体とした導電性電極基材を作成した。この電極基材に
先述の紙状物を加圧、加熱下で圧着し、金属−ハロゲン
二次電池の電極を得た。この様にして得られた電極の分
極値は75mVであった。
【0024】(実施例3)単繊維太さ2.0d、長さ5
4mmのポリアクリロニトリル繊維を原料とし、空気中2
60℃で30分加熱し耐炎化した後、400g/m2目付
の不織布を製造した。続いて窒素気流下で1200℃ま
で約90分かけて昇温し1200℃、60分間保持する
ことによって炭化した。さらに温度を950℃に下げた
後90分間水蒸気賦活処理を行った後放冷し、さらに空
気中、600℃で10分間熱処理した。こうして得られ
た繊維状活性炭の酸性基量は2.8meq/g、N/C
比は3.6%、比表面積は544m2/gであった。この
繊維状活性炭をカッターミルで粉砕した後、これを乾燥
重量にして80重量%分採取し、これに12重量%のポ
リプロピレン単繊維チョップドファイバー、6重量%の
ポリエチレン製合成パルプ、2重量%のポリビニルアル
コールのバインダーを加えて目付量43g/m2、厚み
0.26mmの紙状物を作成した。また、導電性カーボン
粉末を30重量%となるように、ポリエチレン樹脂粉末
と均一に混合したものを、樹脂軟化点より10℃高めに
設定した金型の底に一定の厚みになるように敷いた後、
熱プレスして厚さ1.0mm、大きさ10cm平方の炭素を
主体とした導電性電極基材を作成した。この電極基材に
先述の紙状物を加圧、加熱下で圧着し、金属−ハロゲン
二次電池の電極を得た。この様にして得られた電極の分
極値は92mVであった。
【0025】(実施例4)単繊維太さ5.5d、長さ7
6mmの再生セルロース繊維を原料とし、600g/m2
付の不織布を製造し、これら不織布に第二リン酸アンモ
ニウム水溶液を浸漬、絞り後乾燥することによって第二
リン酸アンモニウムを繊維重量に対して10%含浸させ
た。さらにこれを不活性ガス中、270℃で30分加熱
し、続いて270℃から850℃まで約90分かけて昇
温し800℃、60分間水蒸気賦活処理をおこない、さ
らに空気中、500℃で9分間熱処理した。さらにこれ
をヒドロキシルアミン2塩酸塩の10重量%水溶液中9
5℃で1時間処理した後水洗、乾燥した。こうして得ら
れた繊維状活性炭の酸性基量は2.7meq/g、N/
C比は6.3%、比表面積は966m2/gであった。こ
の繊維状活性炭をカッターミルで粉砕した後、これを乾
燥重量にして80重量%分採取し、これに12重量%の
ポリプロピレン単繊維チョップドファイバー、6重量%
のポリエチレン製合成パルプ、2重量%のポリビニルア
ルコールのバインダーを加えて目付量39g/m2、厚み
0.22mmの紙状物を作成した。また、導電性カーボン
粉末を30重量%となるように、ポリエチレン樹脂粉末
と均一に混合したものを、樹脂軟化点より10℃高めに
設定した金型の底に一定の厚みになるように敷いた後、
熱プレスして厚さ1.0mm、大きさ10cm平方の炭素を
主体とした導電性電極基材を作成した。この電極基材に
先述の紙状物を加圧、加熱下で圧着し、金属−ハロゲン
二次電池の電極を得た。この様にして得られた電極の分
極値は96mVであった。
【0026】(実施例5)市販されているピッチ系繊維
状活性炭の不織布(ユニチカ株式会社製、タイプA−1
0)を空気中、500℃で10分間熱処理した。さらに
これをヒドロキシルアミン2塩酸塩の10重量%水溶液
中95℃で3時間処理した後水洗、乾燥した。こうして
得られた繊維状活性炭の酸性基量は2.6meq/g、
N/C比は2.0%で、比表面積は1078m2/gであ
った。この繊維状活性炭をカッターミルで粉砕した後、
これを乾燥重量にして80重量%分採取し、これに12
重量%のポリプロピレン単繊維チョップドファイバー、
6重量%のポリエチレン製合成パルプ、2重量%のポリ
ビニルアルコールのバインダーを加えて目付量39g/
m2、厚み0.25mmの紙状物を作成した。また、導電性
カーボン粉末を30重量%となるように、ポリエチレン
樹脂粉末と均一に混合したものを、樹脂軟化点より10
℃高めに設定した金型の底に一定の厚みになるように敷
いた後、熱プレスして厚さ1.0mm、大きさ10cm平方
の炭素を主体とした導電性電極基材を作成した。この電
極基材に先述の紙状物を加圧、加熱下で圧着し、金属−
ハロゲン二次電池の電極を得た。この様にして得られた
電極の分極値は118mVであった。
【0027】(実施例6)単繊維太さ2.0d、長さ6
2mmのフェノールノボラック繊維を原料とし、300g
/m2目付の不織布を製造し、該不織布を不活性ガス中、
850℃まで約90分かけて昇温して炭化し、800
℃、60分間水蒸気賦活処理をおこない、冷却後空気
中、500℃で10分間熱処理した。さらにこれをヒド
ロキシルアミン2塩酸塩の10重量%水溶液中95℃で
2時間処理した後水洗、乾燥した。こうして得られた繊
維状活性炭の酸性基量は2.8meq/g、N/C比は
2.5%で、比表面積は889m2/gであった。この繊
維状活性炭をカッターミルで粉砕した後、これを乾燥重
量にして80重量%分採取し、これに12重量%のポリ
プロピレン単繊維チョップドファイバー、6重量%のポ
リエチレン製合成パルプ、2重量%のポリビニルアルコ
ールのバインダーを加えて目付量42g/m2、厚み0.
22mmの紙状物を作成した。また、導電性カーボン粉末
を30重量%となるように、ポリエチレン樹脂粉末と均
一に混合したものを、樹脂軟化点より10℃高めに設定
した金型の底に一定の厚みになるように敷いた後、熱プ
レスして厚さ1.0mm、大きさ10cm平方の炭素を主体
とした導電性電極基材を作成した。この電極基材に先述
の紙状物を加圧、加熱下で圧着し、金属−ハロゲン二次
電池の電極を得た。この様にして得られた電極の分極値
は91mVであった。
【0028】(比較例1)単繊維太さ5.5d、長さ7
6mmの再生セルロース繊維を原料とし、600g/m2
付の不織布を製造し、これら不織布に第二リン酸アンモ
ニウム水溶液を浸漬、絞り後乾燥することによって第二
リン酸アンモニウムを繊維重量に対して10%含浸させ
た。さらにこれを不活性ガス中、270℃で30分加熱
し、続いて270℃から850℃まで約90分かけて昇
温し800℃、60分間水蒸気賦活処理をおこない、さ
らに空気中、500℃で10分間熱処理した。こうして
得られた繊維状活性炭の酸性基量は2.9meq/g、
N/C比は0.5%、比表面積は1020m2/gであっ
た。この繊維状活性炭をカッターミルで粉砕した後、こ
れを乾燥重量にして80重量%分採取し、これに12重
量%のポリプロピレン単繊維チョップドファイバー、6
重量%のポリエチレン製合成パルプ、2重量%のポリビ
ニルアルコールのバインダーを加えて目付量40g/
m2、厚み0.25mmの紙状物を作成した。また、導電性
カーボン粉末を30重量%となるように、ポリエチレン
樹脂粉末と均一に混合したものを、樹脂軟化点より10
℃高めに設定した金型の底に一定の厚みになるように敷
いた後、熱プレスして厚さ1.0mm、大きさ10m2平方
の炭素を主体とした導電性電極基材を作成した。この電
極基材に先述の紙状物を加圧、加熱下で圧着し、金属−
ハロゲン二次電池の電極を得た。この様にして得られた
電極の分極値は150mVであった。
【0029】(比較例2)単繊維太さ2.0d、長さ5
4mmのポリアクリロニトリル繊維を原料とし、空気中2
60℃で30分加熱し耐炎化した後、400g/m2目付
の不織布を製造した。続いて窒素気流下で1100℃ま
で約90分かけて昇温し1100℃、60分間保持する
ことによって炭化した。さらに温度を850℃に下げた
後90分間水蒸気賦活処理を行った後放冷した。こうし
て得られた繊維状活性炭の酸性基量は0.2meq/
g、N/C比は7.0%、比表面積は584m2/gであ
った。この繊維状活性炭をカッターミルで粉砕した後、
これを乾燥重量にして80重量%分採取し、これに12
重量%のポリプロピレン単繊維チョップドファイバー、
6重量%のポリエチレン製合成パルプ、2重量%のポリ
ビニルアルコールのバインダーを加えて目付量41g/
m2、厚み0.25mmの紙状物を作成した。また、導電性
カーボン粉末を30重量%となるように、ポリエチレン
樹脂粉末と均一に混合したものを、樹脂軟化点より10
℃高めに設定した金型の底に一定の厚みになるように敷
いた後、熱プレスして厚さ1.0mm、大きさ10cm平方
の炭素を主体とした導電性電極基材を作成した。この電
極基材に先述の紙状物を加圧、加熱下で圧着し、金属−
ハロゲン二次電池の電極を得た。この様にして得られた
電極の分極値は325mVであった。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電極材料は
使用される繊維状活性炭の単位重量あたりの酸性基量を
多く付与することによって電解液との接触性が向上し、
さらに繊維状活性炭表面の窒素原子の導入により活物質
である臭素との親和性が向上し、有効に臭素を吸着する
ので低臭素濃度で高電流密度においても分極の小さい電
極を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は電極の分極特性に用いる装置の模式図で
ある。 図1における 1:ハロゲン極 2:亜鉛板対極 3:ルギンキャピラリー 4:電圧計 5:電源 6:電流計 7:電解液 8:KCl水溶液 9:Hg2 Cl2 −Hg 10:Hg

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の窒素原子数が炭素原子数に対して
    1.0%以上、かつ単位重量あたりの酸性基量が2.0
    meq/g以上である繊維状活性炭を含有するシート状
    金属−ハロゲン二次電池用電極材料。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電極材料を導電性プレ
    ートに接合した金属−ハロゲン二次電池用電極。
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