JP3185373B2 - エンコーダ - Google Patents

エンコーダ

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JP3185373B2
JP3185373B2 JP16701592A JP16701592A JP3185373B2 JP 3185373 B2 JP3185373 B2 JP 3185373B2 JP 16701592 A JP16701592 A JP 16701592A JP 16701592 A JP16701592 A JP 16701592A JP 3185373 B2 JP3185373 B2 JP 3185373B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7049Technique, e.g. interferometric

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンコーダに関し、特に
移動物体(スケール)に取り付けた回折格子等の微細格
子列にレーザ光等の可干渉性光束を入射させ、該回折格
子からの所定次数の回折光を互いに干渉させて干渉縞を
形成し、該干渉縞の明暗の縞を計数することによって回
折格子の移動情報、即ち移動物体の移動情報を測定する
ロータリーエンコーダやリニヤエンコーダ等のエンコー
ダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりNC工作機械等における移動物
体の移動量や移動方向等の移動情報を高精度に、例えば
サブミクロンの単位で測定することのできる測定器とし
てエンコーダがあり、各方面で使用されている。
【0003】特に高精度でかつ高分解能のエンコーダと
して、レーザー等の可干渉性光束を移動物体に設けた回
折格子に入射させ、該回折格子から生ずる所定次数の回
折光を互いに干渉させ、該干渉縞の明暗を計数すること
により、該移動物体の移動量や移動方向等の移動状態を
求めた回折光干渉方式のエンコーダが良く知られてい
る。
【0004】図27は従来の回折光干渉方式のリニヤエ
ンコーダの要部概略図である。
【0005】同図においては光源1から射出した単色の
光束をスケール5a上の回折格子等から成る格子ピッチ
Pの微細格子列5に入射させて複数個の回折光を発生さ
せている。このとき直進する光束の次数を0として、そ
の両脇に±1,±2,±3・・・のような次数の回折光
を定義し、更にスケール5aの移動方向を+、逆方向を
−の符号を付けて区別することにする。そうするとn次
の回折光の波面の位相は0次光の波面に対して、スケー
ル5aの移動量をXとすると 2π・n・X/P だけずれるという性質がある。
【0006】そこで異なる次数の回折光同士は互いに波
面の位相がずれているから適当な光学系によって2つの
回折光の光路を重ね合わせて干渉させると、明暗信号が
得られる。
【0007】例えば+1次回折光と−1次回折光とをミ
ラー9a,9bとビームスプリッター3を用いて重ね合
わせて干渉させるとスケール5aが微細格子の1ピッチ
分移動する間に互いの位相が4πだけずれていくから2
周期の明暗の光量変化が生じる。従ってこのときの明暗
の光量変化を検出すればスケール5aの移動量を求める
ことができる。
【0008】図28はスケール5aの移動量だけではな
く移動方向も検出するようにした従来の回折光干渉方式
のリニヤエンコーダの要部概略図である。
【0009】同図では図27のエンコーダに比べて、ス
ケール5aの移動に伴う2つの回折光より得られる明暗
信号を少なくとも2種類用意して、それらの互いの明暗
のタイミングをずらしてスケール5aの移動方向を検出
している。
【0010】即ち、同図では微細格子列5から生ずるn
次回折光とm次回折光とを重ね合わせる前に偏光板8
a,8b等を利用して両光束の偏波面が互いに直交する
直線偏光の光束にしている。そしてミラー9a,9bと
ビームスプリッター3aを介して光路を重ね合わせてか
ら1/4波長板7aを透過させて2光束間の位相差で偏
波面の方位が決まる直線偏波に変換している。
【0011】更にそれを非偏光ビームスプリッター3b
で2つの光束に分割して、それぞれの光束を互いに検波
方位(透過できる直線偏光の方位)がずれるように配置
した偏光板(アナライザ)8c,8dを透過させ、2つ
の光束の干渉による明暗のタイミングのずれた2種類の
明暗信号を検出器10a,10bで検出している。
【0012】例えばこの2つの偏光板の検波方位を互い
に45度ずらせば明暗のタイミングは位相で表すと90
度(π/2)ずれる。同図のエンコーダはこのときの2
つの検出器10a,10bからの信号を用いてスケール
5aの移動方向を含めた移動情報を検出している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一般に回折光干渉方式
のエンコーダは高分解能の検出が可能であるが微細格子
列を高分解能に読み取ることの代償として、スケールの
わずかな速度の移動や回転によって、エンコーダ信号の
周波数が容易に数MHzのオーダになってくる。この為
電気信号増幅、処理部の規模が大きくなったりノイズに
弱くなりやすい傾向があった。
【0014】又、光源として使用されるレーザダイオー
ド等の半導体素子、受光素子、電気回路は熱環境、強電
磁界(ノイズ環境)では使用が制限されるという問題点
があった。
【0015】これに対して光ファイバーを利用して光
源、受光素子を移動物体(測定物の環境下)より隔離し
て構成する方法もある。この場合には少なくとも1本の
投光用ファイバーと2本の受光用ファイバーを必要とす
る。
【0016】一般に光ファイバーへの光束の入射の箇所
(コネクター部)にはミクロンオーダの3次元精密位置
合わせ構造が必要となっている。この為複数の光ファイ
バーを用いると装置全体が複雑化及び大型化してくると
いう問題点があった。
【0017】これに対して1本の光ファイバーでエンコ
ーダが構成出来れば良いが、例えば回折光干渉方式のエ
ンコーダにおいて1本の光ファイバーを用いて構成する
には位相のずれた少なくとも2相の信号が得られるよう
に光束を光ファイバー内を伝送しなくてはならないとい
う問題点があり、その実現が困難であった。
【0018】又、仮に1本の光ファイバーだけでこうし
た方式のエンコーダを構成したとしても光ファイバーへ
の光束の入射の箇所での光損失は或る程度覚悟しなけれ
ばならず、又経時変化や外乱によって結合部を透過でき
る光量もバラツキやすくエンコーダのアナログ信号を伝
送する際に信号の情報が損なわれやすいという問題点が
あった。
【0019】本発明は1本の偏波面保持ファイバーと各
要素を適切に構成することにより光源手段からの光束を
任意の位置に効率的に導光し、熱環境に影響されずに装
置全体の簡素化を図りつつ、高精度にスケール(移動物
体)の移動情報を検出することができるエンコーダの提
供を目的とする。
【0020】この他、本発明はヘテロダイン干渉法を利
用すると共に1本の偏光面保持ファイバーと各要素を適
切に構成することにより光源手段からの光束を任意の位
置に光損失が少なくなるように効率的に導光し、熱環境
に影響されずに装置全体の簡素化を図りつつ、高精度に
スケール(移動物体)の移動情報を検出することができ
るエンコーダの提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のエンコーダは (1−イ)微細格子列を設けたスケールの該微細格子列
に光源手段からの光束を光学手段を介して照射し、該微
細格子列から生ずる互いに異なる次数の2つの回折光を
ミラー又は回折格子反射素子で反射させ、該微細格子列
に再度入射させることで生ずる再回折光を該光学手段に
導光し、該光学手段の一部を介して取り出して重ね合わ
せて干渉させ、該干渉に基づく光束の明暗信号を光電変
換手段で検出し、該光電変換手段より得られる周期信号
を用いて該スケールの相対移動情報を求めるエンコーダ
において、該光学手段はその一部に偏波面保持ファイバ
ーを有しており、該微細格子列から生ずる2つの回折光
の偏波面が互いに直交し、その偏波面の方向が該偏波面
保持ファイバーのf軸またはs軸と45度となるように
構成したことを特徴としている。
【0022】(1−ロ)微細格子列を設けたスケールの
該微細格子列に光源手段からの光束を光学手段を介して
照射し、該微細格子列から生ずる互いに異なる次数の2
つの回折光をミラー又は回折格子反射素子で反射させ、
該微細格子列に再度入射させることで生ずる再回折光を
該光学手段に導光し、該光学手段の一部を介して取り出
して重ね合わせて干渉させ、該干渉に基づく光束の明暗
信号を光電変換手段で検出し、該光電変換手段より得ら
れる周期信号を用いて該スケールの相対移動情報を求め
るエンコーダにおいて、該光学手段はその一部に偏波面
保持ファイバーを有しており、該微細格子列から生ずる
2つの回折光の偏波面が互いに直交し、その偏波面の方
向が該偏波面保持ファイバーのf軸またはs軸と45度
となるように構成したことを特徴としている。
【0023】特に本発明では、前記微細格子列から生ず
る2つの回折光について前記ミラー又は前記回折格子反
射素子により元の光路に戻し、該微細格子列で再度回折
させた後、前記光学手段に導光していることを特徴とし
ている。
【0024】(1−ハ)少なくとも2つの周波数の光束
を発振する光源手段から異なった周波数(ν1,ν2)
の2つの光束を各々微細格子列を設けたスケールの該微
細格子列に光学手段を介して照射し、前記2つの光束入
射に伴い該微細格子列から生ずる回折光のうち周波数が
異なり、偏波面が直交する互いに異なる次数(m,n)
の2つの回折光について、一方をミラーで、他方をλ/
4位相板を介してミラー又は回折格子反射素子で反射さ
せ該微細格子列に再度入射させることで生ずる再回折光
を2組(ν1m,ν2n),(ν1n,ν2m)形成
し、前記光学手段に導光し、これらの各組2つの回折光
を互いに重ね合わせて干渉させ、該2つの独立した明暗
光束(ν2n−ν1m),(ν2m−ν1n)を形成
し、該2つの明暗光束を光電変換手段で検出し、該光電
変換手段より得られる周期信号を用いて該スケールの相
対移動情報を求める際、該光学手段はその一部に偏波面
保持ファイバーを有しており、該2つの明暗光束の偏波
面の方向が該偏波面保持ファイバーのf軸又はs軸と平
行となるように構成したことを特徴としている。
【0025】特に本発明では、ヘテロダイン干渉法の原
理を応用し、回折光干渉方式のエンコーダから得られる
信号を測定物であるスケールの停止時でも特定の周期信
号(明暗信号)が発生し続ける信号として発生させ伝送
している。
【0026】この方式では波長(周波数)の異なる2つ
の光束をそれぞれ別の光路に導いてそれぞれの光路長
(位相)を変動させた後、元の光路に戻して互いを干渉
させている。このとき両者の光路間に位相の変動が無い
限り、2つの発振周波数間の差のビート信号(明暗信
号)を発生し続ける。そしてスケールが移動したりして
両者の光路間に位相の変動が加わると、その変動の方向
に応じてビート信号の周波数がup/downする。
【0027】そこでその周波数ずれΔν(又は位相ずれ
ΔΦ)を検出することによりスケールの移動に伴なう位
相変化の速度(即ちスケールの移動速度、移動方向を示
す符号も含む)を検知し、更に位相ずれを例えば2πお
きにカウントしてスケールの移動に伴なう位相変化量
(即ちスケールの移動量、移動方向を示す符号を含む)
を検知している。
【0028】本発明ではこの原理を利用して信号を周波
数や位相のずれとして取り扱い、信号の伝送途中でノイ
ズが混入したり、振幅が変動しても情報が損なわれにく
くしている。
【0029】又本発明では、偏波面保持ファイバーを利
用して2周波発振レーザと回折光干渉方式のエンコーダ
との間の結合方式を適切に構成している。更に異なる次
数の回折光同士を干渉させる際の双方の光束の(初期
の)発振周波数が互いに異なる組み合わせとなるように
光学系を適切に構成している。これによりスケールの移
動情報に関する信号を伝送する際の結合部での光損失が
少なく、かつ効率的に伝送させることができるようにし
ている。
【0030】(1−ニ)微細格子列を設けたスケールの
該微細格子列に光源手段から光束を光学手段を介して照
射し、該微細格子列から生ずる互いに異なる次数の2つ
の回折光をミラー又は回折格子反射素子で反射させ、再
度前記微細格子列に入射させることで生ずる第2の回折
光を前記光学手段に導光し、重ね合わせて干渉させ、該
干渉に基づく明暗信号光束を該光学手段を介して光電変
換手段で検出し、該光電変換手段より得られる周期信号
を用いて該スケールの相対移動情報を求めるエンコーダ
において、該光学手段はその一部に偏波面保持ファイバ
ーを有しており、該微細格子列からの回折光のうち互い
に直交する偏波面毎に2つの回折光を干渉させた2つの
明暗信号光束を形成し、該2つの明暗信号光束の偏波面
の方向が該偏波面保持ファイバーのf軸又はs軸と平行
となるように構成したことを特徴としている。
【0031】(1−ホ)少なくとも2つの周波数の光束
を発振する光源手段から異なった周波数の2つの光束を
各々微細格子列を設けたスケールの該微細格子列に光学
手段を介して照射し、該微細格子列から生ずる周波数が
異なり、かつ互いに異なる次数の2つの回折光をミラー
又は回折格子反射素子で反射させ、該微細格子列に再度
入射させることで生ずる再回折光を該光学手段に導光
し、該光学手段の一部を介して取り出して重ね合わせて
干渉させ、該干渉に基づく光束の明暗信号を光電変換手
段で検出し、該光電変換手段より得られる周期信号を用
いて該スケールの相対移動情報を求めるエンコーダにお
いて、該光学手段はその一部に偏波面保持ファイバーを
有しており、該微細格子列から生ずる2つの回折光の偏
波面が互いに直交し、その偏波面の方向が該偏波面保持
ファイバーのf軸又はs軸と平行となるように構成した
ことを特徴としている。
【0032】特に本発明ではヘテロダイン干渉法の原理
を応用し、回折光干渉方式のエンコーダから得られる信
号を測定物であるスケールの停止時でも特定の周期信号
(明暗信号)が発生し続ける信号として発生させ伝送し
ている。
【0033】この方式では波長(周波数)の異なる2つ
の光束をそれぞれ別の光路に導いてそれぞれの光路長
(位相)を変動させた後、元の光路に戻して互いを干渉
させている。このとき両者の光路間に位相の変動が無い
限り、2つの発振周波数間の差のビート信号(明暗信
号)を発生し続ける。そしてスケールが移動したりして
両者の光路間に位相の変動が加わると、その変動の方向
に応じて、ビート信号の周波数がup/downする。
【0034】そこでその周波数ずれΔν(または位相ず
れΔΦ)を検出することによりスケールの移動に伴う位
相変化の速度(即ちスケールの移動速度、移動方向を示
す符号も含む)を検知し、更に位相ずれを例えば2πお
きにカウントしてスケールの移動に伴う位相変化量(即
ちスケールの移動量、移動方向を示す符号を含む)を検
知している。
【0035】本発明ではこの原理を利用して信号を周波
数や位相のずれとして取り扱い信号の伝送途中でノイズ
が混入したり、振幅が変動しても情報が損なわれにくく
している。
【0036】又本発明では、偏波面保持ファイバーを利
用して2周波発振レーザと回折光干渉方式のエンコーダ
との間の結合方式を適切に構成している。更に異なる次
数の回折光同士を干渉させる際の双方の光束の(初期
の)発振周波数が互いに異なる組み合わせとなるように
光学系を適切に構成している。これによりスケールの移
動情報に関する信号を伝送する際の結合部での光損失が
少なく、かつ効率的に伝送させることができるようにし
ている。
【0037】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図であ
る。同図において矢印は光束の進行方位、正弦波状の記
号は偏波面を示している。101は光源手段であり、単
色光又はコヒーレント光等を放射するレーザ光やLED
等の光源1を有している。
【0038】光源1より射出した発散光束(このときは
直線偏光)は、コリメーターレンズ2aによって略平行
光束とし、非偏光ビームスプリッター3aを透過してカ
ップリングレンズ2bに入射している。カップリングレ
ンズ2bからの光束は偏波面保持ファイバー6の第1の
端面(入射面)6aに入射する。このとき偏波面保持フ
ァイバー6の光学軸(s軸,f軸)のどちらかと入射光
束の偏波面とが同図に示すように平行になるように位置
を合わせている。
【0039】(尚、ここで偏波面保持ファイバー6は偏
光状態を維持した状態で光束を伝播させるものである。
又偏波面保持ファイバー6の光軸は光波の伝播速度の速
い方向をf軸、遅い方向をs軸としている。)そして偏
波面保持ファイバー6の第2の端面(射出面)6bから
射出した光束はs軸成分又はf軸成分のどちらか一方の
成分を有した光束となっている。偏波面保持ファイバー
6の射出面6bからの光束をカップリングレンズ2cに
よって略平行光束とし、スケール5a上の回折格子より
成る微細格子列5に入射している。
【0040】尚、各要素2a,3a,2b,6,2cは
光源手段101からの光束をスケール5aに入射させる
光学手段102の一要素を構成している。
【0041】そして微細格子列5から生じる複数個の回
折光のうち、例えば±1次の回折光を偏光板8a,8b
を介しミラー9a,9bで反射させて元の光路に戻して
再度スケール5aの微細格子列5に入射させている。
【0042】このとき偏光板8a,8bにより同図に示
すように+1次回折光はその偏波面がs軸と45度の角
度関係となるような直線偏光(s+f)+1、−1次回折
光はそれと直交する角度関係となるような直線偏光(s
−f)-1となるようにしている。尚各要素8a,8b,
9a,9bは検出光学系103の各要素を構成してい
る。
【0043】これらの2光束(s+f)+1,(s−f)
-1は再び微細格子列5で回折して+1次回折光の+1次
回折光(s+f)+1+1と、−1次回折光の−1次回折光
(s−f)-1-1のみが、カップリングレンズ2cに入射
する。カップリングレンズ2cによって再び偏波面保持
ファイバー6に入射した2光束(s+f)+1+1 ,(s
−f)-1-1はそれぞれs軸,f軸と45度をなし、かつ
互いに直交する直線偏波面となっており、偏波面保持フ
ァイバー6内を伝播する。
【0044】このとき偏波面保持ファイバー6の伝播中
に光束(s+f)+1+1はやがて右回りの楕円偏光にな
り、ついに出口6aでは右回りの円偏光になり、一方光
束(s−f)-1-1はやがて左回りの楕円偏光になり、つ
いに出口6aでは左回りの円偏光になる。(又はその逆
関係になる。)この現象は、偏波面保持ファイバー6が
有している光学軸(s,f)間の伝播速度の違いにより
生ずるものでファイバーの長さLが以下の関係式を満た
す場合に直線偏光と円偏光との交換が行なわれる。
【0045】即ち、偏波面保持ファイバーの長さとモー
ド屈折率をL,β、光源1からの光束の波長をλ0 、n
を整数としたとき L=λ0 (1/4+n)/β ‥‥‥(a) のときである。
【0046】そこで本実施例では関係式(a)として 0.9<(1/4+n)・λ0 /(β・L)<1.1 ‥‥(b) を満足するように各要素を設定している。これにより初
期の目的を良好に達成している。
【0047】そして偏波面保持ファイバー6の第1の端
面6aから射出した2光束は互いの円偏波面の回転方向
を逆にしたままカップリングレンズ2bで略平行光束と
し、非偏光ビームスプリッター3aで反射している。
【0048】これらの2つの光束同士をベクトル的に合
成すると、光束(s+f)+1+1と光束(s−f)-1-1
の位相差で一義的に偏光方位を決定する直線偏光の光束
になる。よってスケール5aが一方向に移動している間
は2光束間の位相差が連続的にずれていくから直線偏光
の偏波面が回転し続ける。そして2光束間の位相差が2
π毎に直線偏光の偏光方位が180度回転する。
【0049】この光束を非偏光ビームスプリッター3b
で2つの光束に分割したあと、それぞれ互いに透過偏光
方向をずらした偏光板(アナライザ)8c,8dを透過
させる。このとき直線偏光の光束の偏波面と偏光板(8
c,8d)の偏光方位とが一致したタイミングで透過光
量が最大になり、それと直交するタイミングで最小にな
る明暗信号の光束に変換される。2つの明暗信号間の明
暗のタイミングは2つの偏光板の透過偏光方位の設定を
ずらしておけば良い。
【0050】これらの明暗信号の光束を光電変換手段1
05としての光電素子10a,10bで電気信号に変換
し、(振幅を増幅されてから)これよりエンコーダとし
ての2相信号を出力している。本実施例ではこのときの
光電変換手段105(光電素子10a,10b)で得ら
れる信号を用いてスケール5aの移動量や移動方向等の
移動情報を検出している。
【0051】このように本実施例では1本の偏波面保持
ファイバーと各要素を適切に構成することにより、即ち
スケールの微細格子列から生じる2つの回折光を偏波面
保持ファイバーを伝送させる際に、両光束が干渉して明
暗信号にならないように2つの回折光の偏波面を直交さ
せて更に、偏波面保持ファイバーの光学軸(f軸,s
軸)のどちらかに45度になるように合わせて入射させ
て伝送させ、偏波面保持ファイバーのs軸−f軸間の伝
播速度の違いを利用して、偏波面保持ファイバーの出口
でそれぞれの直線偏光光束が互いに逆回りの円偏光光束
に変換されるようにして、両光束のベクトル的な合成光
束が2光束の位相差情報を直線偏光の偏波面の方位の情
報に変換された一つの直線偏光光束になるように伝送で
きるようにし、これにより装置全体の簡素化を図りつ
つ、スケール5aの移動情報を高精度に検出している。
【0052】尚、本発明においては前述した実施例1に
おいて、次のような各要素の変更も同様に適用可能であ
る。
【0053】(2−イ)スケール上の微細格子列からの
回折光に±1次回折光以外の次数の回折光の組み合わせ
を利用すること。
【0054】(2−ロ)プリズム状のビームスプリッタ
ーのかわりに同様な機能を有するミラー型のビーム分割
手段を用いること。
【0055】(2−ハ)スケールに設けた微細格子列
(回折格子)から得られる2つの回折光は反射型に限ら
ず図2に示すように透過型の回折光であっても良い。図
2はスケール5a近傍のみを示しており、各々図1に対
応している。又図1で示した要素と同一要素には同符番
を付している。
【0056】(2−ニ)図3に示すように偏波面保持フ
ァイバー6からの光束をまず分割面BSを有するプリズ
ム51を利用して2光束に分割してからスケール5aの
微細格子列5に入射させても良い。
【0057】尚、図3は実施例1の光学系をもとに展開
したものである。同図では偏波面保持ファイバー6の射
出面6bから出射する光束は、該偏波面保持ファイバー
6の光学軸(s軸,f軸)方位のどちらかの成分のみで
ある。
【0058】そこで図のようなプリズム51の分割面B
Sに偏光ビームスプリッター膜を蒸着したものを利用
し、例えば分割面BSでの反射光束はf軸と45度のな
す偏波面の光束、分割面BSでの透過光束はそれと直交
する光束のように分離して取り出している。そしてそれ
ぞれ+1次回折又は−1次回折後、元の光路を戻して同
様な性質の2光束を得ている。
【0059】尚、偏光膜の代わりに通常の非偏光ビーム
スプリッター膜を使用する場合は、図のプリズムからス
ケールに照射される光路中に互いに直交し、更にs軸と
45度の偏波面の成分、f軸と45度の偏波面の成分を
それぞれ選択できるように偏光板を配置すれば良い。尚
回折光(s+f)+1,(s−f)-1の位置に共通のミラ
ー9を配置する代わりに、回折光(s+f)+1,(s−
f)-1の位置にそれぞれのミラーを配置しても良い。
【0060】(2−ホ)ミラー9a,9bの代わりに、
キャッツアイ光学素子又は回折格子反射素子、又はコー
ナーキューブ等を用いても良い。
【0061】これによれば光源からの光束の波長変動に
よる光路ずれを補正することができる。尚、回折格子反
射素子は反射タイプの回折格子ならスケールの微細格子
列5のピッチの半分のピッチの周期格子にしておくと元
の光路を戻すことができる。 (2−ヘ)偏波面保持ファイバー断面の構造は図に示し
た所謂楕円クラッドタイプの他に楕円コアタイプやPA
NDAタイプ等が適用可能である。
【0062】(2−ト)スケールに設けた微細格子列は
直線状の物だけではなく、例えば回転円盤上に放射状格
子を記録したものを使用すれば、そのままロータリーエ
ンコーダに応用することができる。
【0063】図4は本発明の実施例2の要部概略図であ
る。同図において矢印は光束の進行方位、正弦波状の記
号は偏波面を示している。101は光源手段であり、単
色光又はコヒーレント光等を放射するレーザ光やLED
等の光源1を有している。
【0064】光源1より射出した発散光束(このときは
直線偏光)は、コリメーターレンズ2aによって略平行
光束とし、非偏光ビームスプリッター3aを透過してカ
ップリングレンズ2bに入射している。カップリングレ
ンズ2bからの光束は偏波面保持ファイバー6の第1の
端面(入射面)6aに入射する。このとき偏波面保持フ
ァイバー6の光学軸(s軸,f軸)と入射光束の偏波面
とのなす角度は同図に示すように約45°になるように
位置を合わせている。
【0065】(尚、ここで偏波面保持ファイバー6は偏
光状態を維持した状態で光束を伝播させるものである。
又偏波面保持ファイバー6の光軸は光波の伝播速度の速
い方向をf軸、遅い方向をs軸としている。)そして偏
波面保持ファイバー6の第2の端面(射出面)6bから
射出した光束はs軸成分とf軸成分を有した光束となっ
ている。偏波面保持ファイバー6の射出面6bからの光
束をカップリングレンズ2cによって略平行光束とし、
スケール5a上の回折格子より成る微細格子列5に入射
している。
【0066】尚、各要素2a,3a,2b,6,2cは
光源手段101からの光束をスケール5aに入射させる
光学手段102の一要素を構成している。
【0067】そして微細格子列5から生じる複数個の回
折光のうち、例えば±1次の回折光を偏光板8a,8b
を介しミラー9a,9bで反射させて元の光路に戻して
再度スケール5aの微細格子列5に入射させている。
【0068】このとき偏光板8a,8bにより同図に示
すように+1次回折光はs軸に平行な直線偏光
(s+1)、次回折光はf軸に平行な直線偏光(f-1)と
なるようにしている。尚各要素8a,8b,9a,9b
は検出光学系103の各要素を構成している。
【0069】これらの2光束(s+1,f-1)は再び微細
格子列5で回折して+1次回折光の+1次回折光(s
+1+1)と、−1次回折光の−1次回折光(f-1-1)のみ
が、カップリングレンズ2cに入射する。カップリング
レンズは2cによって再び偏波面保持ファイバー6に入
射した2光束(s+1+1),(f-1-1)はそれぞれs軸,
f軸に平行な偏波面となっており、偏波面保持ファイバ
ー6内を独立に(相互干渉無く)伝播する。
【0070】偏波面保持ファイバー6の第1の端面6a
から射出した2光束は互いの偏波面を直交させたままカ
ップリングレンズ2bで略平行光束とし、非偏光ビーム
スプリッター3aで反射し、1/4波長板7aを透過す
る。このとき1/4波長板7aの結晶軸(偏波面保持フ
ァイバーと同様にs軸とf軸があるが同図では分かりや
すくする為にPf軸,Ps軸と記載する。)を2光束の
偏波面に対して45°の方位になるように合わせて取り
付けることにより光束(s+1+1)は右回りの円偏光光束
とし、光束(f-1-1)は左回りの円偏光光束にしてい
る。(又はその逆関係にしている。)尚、各要素3a,
7aは重ね合わせ手段104の一要素を構成している。
【0071】これらの2つの光束同士をベクトル的に合
成すると、光束(s+1+1)と光束(f-1-1)との位相差
で一義的に偏光方位を決定する直線偏光の光束になる。
よってスケール5aが一方向に移動している間は2光束
間の位相差が連続的にずれていくから直線偏光の偏波面
が回転し続ける。そして2光束間の位相差が2π毎に直
線偏光の偏光方位が180°回転する。
【0072】この光束を非偏光ビームスプリッター3b
で2つの光束に分割したあと、それぞれ互いに透過偏光
方向をずらした偏光板(アナライザ)8c,8dを透過
させる。このとき直線偏光の光束の偏波面と偏光板(8
c,8d)の偏光方位とが一致したタイミングで透過光
量が最大になり、それと直交するタイミングで最小にな
る明暗信号の光束に変換される。2つの明暗信号間の明
暗のタイミングは2つの偏光板の透過偏光方位の設定を
ずらしておけば良い。
【0073】これらの明暗信号の光束を光電変換手段1
05としての光電素子10a,10bで電気信号に変換
し、(振幅を増幅されてから)これよりエンコーダとし
ての2相信号を出力している。
【0074】本実施例ではこのときの光電変換手段10
5(光電素子10a,10b)で得られる信号を用いて
スケール5aの移動量や移動方向等の移動情報を検出し
ている。
【0075】このように本実施例では1本の偏波面保持
ファイバーと各要素を適切に構成することにより、即ち
スケールの微細格子列から生じる2つの回折光を偏波面
保持ファイバーを伝送させる際に、両光束が干渉して明
暗信号にならないように2つの回折光の偏波面を直交さ
せて、更に偏波面保持ファイバーの光学軸(f軸,s
軸)のどちらかに平行になるように合わせて入射させて
伝送させ、これにより装置全体の簡素化を図りつつスケ
ール5aの移動情報を高精度に検出している。
【0076】図5は本発明の実施例3の要部概略図であ
る。
【0077】本実施例では光源手段101からの光束の
偏波面を偏波面保持ファイバー6の光学軸に平行に入射
し、伝播した後スケール5aの微細格子列5に入射して
いる。そして微細格子列5からの2つの回折光のうち一
方の回折光の偏波面を結晶光学素子(λ/4板)7bで
90度回転させて偏波面保持ファイバー6に入射してい
る点が異なっており、この他の構成は図4の実施例2と
同じである。
【0078】即ち、光源1より射出した発散光束(この
ときは直線偏光)は、コリメーターレンズ2aによって
略平行光束とし、非偏光ビームスプリッター3aを透過
してカップリングレンズ2bに入射している。カップリ
ングレンズ2bからの光束は偏波面保持ファイバー6の
第1の端面(入射面)6aに入射する。このとき偏波面
保持ファイバー6の光学軸(s軸,f軸)の一方と入射
光束の偏波面とをが同図に示すように一致するように位
置をあわせている。
【0079】ここでは仮にs軸に一致させたとする。そ
して偏波面保持ファイバー6の第2の端面(射出面)6
bから射出した光束はs軸成分を有した光束となってい
る。偏波面保持ファイバー6の射出面6bからの光束を
カップリングレンズ2cによって略平行光束とし、スケ
ール5a上の回折格子より成る微細格子列5に入射して
いる。
【0080】そして微細格子列5から生じる複数個の回
折光のうち、例えば+1次の回折光s+1と−1次の回折
光s-1のうち、一方の回折光(s-1)を結晶光学素子
(λ/4板)7bを介し、ミラー(9a,9b)で反射
させて元の光路に戻して、再度スケール5aの微細格子
列5に入射させている。
【0081】このときλ/4板7bの結晶軸(Ps軸)
を光束s-1の偏波面に対して45度となるように配置し
ている。これにより光束(s-1)を光束(s-1)と偏波
面が直交する光束(f-1)に変換して微細格子列5に再
入射させている。
【0082】これらの2光束(s+,f-1)は再び微細
格子列5で回折して+1次回折光の+1次回折光(s
+1+1)と−1次回折光の−1次回折光(f-1-1)のみが
カップリングレンズ2cに入射する。カップリングレン
ズ2cによって再び偏波面保持ファイバー6に入射した
2光束(s+1+1),(f-1-1)はそれぞれs軸,f軸に
平行な偏波面となっており偏波面保持ファイバー6内を
独立に(相互干渉無く)伝播する。
【0083】偏波面保持ファイバー6の第1の端面6a
から射出した2光束は互いの偏波面を直交させたままカ
ップリングレンズ2bで略平行光束とし、非偏光ビーム
スプリッター3aで反射し、1/4波長板7aを透過す
る。このとき1/4波長板7aの結晶軸(偏波面保持フ
ァイバーと同様にs軸とf軸があるが同図では分かりや
すくする為にPf軸,Ps軸と記載する。)を2光束の
偏波面に対して45°の方位になるように合わせて取り
付けることにより光束(s+1+1)は右回りの円偏光光束
とし、光束(f-1-1)は左回りの円偏光光束にしてい
る。(又はその逆関係にしている。)これらの2つの光
束同士をベクトル的に合成すると、光束(s+1+1)と光
束(f-1-1)との位相差で一義的に偏光方位を決定する
直線偏光の光束になる。よってスケール5aが一方向に
移動している間は2光束間の位相差が連続的にずれてい
くから直線偏光の偏波面が回転し続ける。そして2光束
間の位相差が2π毎に直線偏光の偏光方位が180°回
転する。
【0084】この光束を非偏光ビームスプリッター3b
で2つの光束に分割したあと、それぞれ互いに透過偏光
方向をずらした偏光板(アナライザ)8c,8dを透過
させる。このとき直線偏光の光束の偏波面と偏光板(8
a,8b)の偏光方位とが一致したタイミングで透過光
量が最大になり、それと直交するタイミングで最小にな
る明暗信号の光束に変換される。2つの明暗信号間の明
暗のタイミングは2つの偏光板の透過偏光方位の設定を
ずらしておけば良い。
【0085】これらの明暗信号の光束を光電変換手段1
05としての光電素子10a,10bで電気信号に変換
し、(振幅を増幅されてから)これよりエンコーダとし
ての2相信号を出力している。
【0086】本実施例では実施例2と同様にこのときの
光電変換手段105(光電素子10a,10b)で得ら
れる信号を用いてスケール5aの移動量や移動方向等の
移動情報を検出している。
【0087】尚、本発明においては前述した実施例2,
3において、次のような各要素の変更も同様に適用可能
である。
【0088】(3−イ)スケール上の微細格子列からの
回折光に±1次回折光以外の次数の回折光の組み合わせ
を利用すること。
【0089】(3−ロ)プリズム状のビームスプリッタ
ーのかわりに同様な機能を有するミラー型のビーム分割
手段を用いること。
【0090】(3−ハ)スケールに設けた微細格子列
(回折格子)から得られる2つの回折光は反射型に限ら
ず図6,図7に示すように透過型の回折光であっても良
い。図6,図7はスケール5a近傍のみを示しており、
各々図4,図5に対応している。又図4,図5で示した
要素と同一要素には同符番を付している。
【0091】(3−ニ)図8に示すように偏波面保持フ
ァイバー6からの光束をまず分割面BSを有するプリズ
ム51を利用して2光束に分割してからスケール5aの
微細格子列5に入射させても良い。
【0092】尚、図8は実施例2の光学系をもとに展開
したものである。同図では偏波面保持ファイバー6の射
出面6bから出射する光束は、該偏波面保持ファイバー
6の光学軸(s軸,f軸)方位の成分を等量含んでい
る。
【0093】そこで図のようなプリズム51の分割面B
Sに偏光ビームスプリッター膜を蒸着したものを利用
し、例えば分割面BSでの反射光束はf軸成分光束、分
割面BSでの透過光束はs軸成分光束のように分離して
取り出している。そしてそれぞれ+1次回折又は−1次
回折後、元の光路を戻して同様な性質の2光束を得てい
る。
【0094】尚、偏光膜の代わりに通常の非偏光ビーム
スプリッター膜を使用する場合は、図のプリズムからス
ケールに照射される光路中に互いに直交し、更にs軸成
分、f軸成分をそれぞれ選択できるように偏光板を配置
すれば良い。尚回折光s-1,f+1の位置に共通のミラー
9を配置する代わりに、回折光s+1,f-1の位置にそれ
ぞれのミラーを配置しても良い。
【0095】(3−ホ)ミラー9a,9bの代わりに図
9に示すキャッツアイ光学素子9c,9d又は図10に
示す回折格子反射素子9e,9f又はコーナーキューブ
等を用いても良い。
【0096】これによれば光源からの光束の波長変動に
よる光路ずれを補正することができる。尚回折格子反射
素子9e,9fは反射タイプの回折格子ならスケールの
微細格子列5のピッチの半分のピッチの周期格子にして
おくと元の光路を戻すことができる。
【0097】(3−ヘ)偏波面保持ファイバー断面の構
造は図に示した所謂楕円クラッドタイプの他に楕円コア
タイプやPANDAタイプ等が適用可能である。
【0098】(3−ト)スケールに設けた微細格子列は
直線状の物だけではなく、例えば回転円盤上に放射状格
子を記録したものを使用すれば、そのままロータリーエ
ンコーダに応用することができる。
【0099】図11は本発明の実施例4の要部概略図で
ある。同図において矢印は光束の進行方位、正弦波状の
記号は偏波面を示している。101は光源手段であり、
少なくとも2つの周波数(ν1,ν2)(波長)の光束を
発振する例えば2周波発振レーザ等の光源1を有してい
る。
【0100】光源1からは略平行で互いに偏波面を直交
させた互いに異なる周波数の2つの光束(ν1,ν2)が
重なりあって射出している。この2つの光束(ν1
ν2)は非偏光ビームスプリッター3aを透過してカッ
プリングレンズ2bによって集光され偏波面保持ファイ
バー6の第1の端面(入射面)6aに入射する。このと
き偏波面保持ファイバー6の光学軸(s軸,f軸)と2
つの光束(ν1,ν2)との偏波面とが一致するように位
置を合わせている。(組み合わせはどちらでも良い。) (尚ここで偏波面保持ファイバー6は偏光状態を維持し
た状態で光束を伝播させるものである。又偏波面保持フ
ァイバー6の光軸は光波の伝播速度の速い方向をf軸,
遅い方向をs軸としている。)そして偏波面保持ファイ
バー6の第2の端面(射出面)6bから射出した光束の
s軸成分光束とf軸成分光束が光束ν1と光束ν2に各々
対応するようにしている。
【0101】偏波面保持ファイバー6の射出面6bから
の2つの光束(ν,ν)をカップリングレンズ2c
によって略平行光束とし、スケール5a上の回折格子よ
り成る微細格子列5に入射している。
【0102】尚、各要素3a,2b,6,2cは光源手
段101からの光束をスケール5aに入射させる光学手
段102の一要素を構成している。
【0103】そして微細格子列5から生じる複数個の回
折光のうち、例えば±1次の回折光をミラー9a,9b
で反射させて元の光路に戻して再度スケール5aの微細
格子列5に入射させている。
【0104】このとき一方の光路中に同図では−1次回
折光の光路中にλ/4板11を配置している。そうする
と、このλ/4板11を通過する前の−1次回折光は s軸に平行な直線偏光(s-1)=(ν1 -1) f軸に平行な直線偏光(f-1)=(ν2 -1) だったものがλ/4板を往復透過すると s軸に平行な直線偏光(s-1)=(ν2 -1) f軸に平行な直線偏光(f-1)=(ν1 -1) に変換される。
【0105】一方、+1次回折光は s軸に平行な直線偏光(s+1)=(ν1 +1) f軸に平行な直線偏光(f+1)=(ν2 +1) である。
【0106】これらの4光束は微細格子列5aで再び回
折させている。このうち+1次回折光の+1次回折光
(s+1+1),(f+1+1)と、−1次回折光の−1次回折
光(s-1-1),(f-1-1)のみがカップリングレンズ2
cに入射する。即ち、 s軸に平行な直線偏光(s+1+1)=(ν1 +1+1) f軸に平行な直線偏光(f+1+1)=(ν2 +1+1 ) s軸に平行な直線偏光(s-1-1)=(ν2 -1-1 ) f軸に平行な直線偏光(f-1-1)=(ν1 -1-1 ) の4光束である。
【0107】このとき更に同一偏波面の光束間で干渉し
て2種の明暗信号光束に変換する。即ち、それぞれ s軸に平行な直線偏光の明暗信号光束IS=
(ν2 -1-1)−(ν1 +1+1 ) f軸に平行な直線偏光の明暗信号光束IF=
(ν2 +1+1)−(ν1 -1-1) である。但し、ν2>ν1である。ここで±1次回折光に
よる周波数ずれを±Δνと記述すると、 (ν2 -1-1)−(ν1 +1+1)=(ν21)−4Δν (ν2 +1+1)−(ν1 -1-1)=(ν21)+4Δν のように表現できる。(2つの明暗信号光束の周波数ず
れは互いに逆向きで等量である。)カップリングレンズ
2cによって再び偏波面保持ファイバー6の第2の端面
6bに入射した2つの明暗信号光束IS,IFはそれぞ
れs軸,f軸に平行な偏波面となっている。そして偏波
面保持ファイバーの光学軸に一致させて入射させて偏波
面保持ファイバー6内を独立に(相互干渉無く)伝播し
ている。
【0108】そして偏波面保持ファイバー6の第1の端
面6aから射出した2つの明暗信号光束IS,IFは互
いの偏波面を直交させたままカップリングレンズ2bで
略平行光束にして、非偏光ビームスプリッター3aで反
射し、更に偏光ビームスプリッター12によって偏光成
分毎に分離している。これにより2つの発振周波数の略
差周波数での明暗を繰り返す2つの明暗信号光束に戻し
光電変換素子105としての光電素子10a,10bで
電気信号に変換し(振幅を増幅されてから)これよりヘ
テロダイン干渉を利用したエンコーダとしての変調2相
信号を出力している。
【0109】本実施例ではこのときの光電変換手段10
5(光電素子10a,10b)で得られる信号を用いて
スケール5aの移動量や移動方向等の移動情報を検出し
ている。
【0110】このように本実施例では2周波発振レーザ
と1本の偏波面保持ファイバーと各要素とを適切に構成
することにより、即ちスケールの微細格子列から生じる
2つの次数の回折光を偏波面保持ファイバーに戻す前
に、異なる回折次数(m,n)の光路の少なくとも一方
に偏波面を入れ替えるための結晶光学素子11を挿入し
てm次回折光とn次回折光とを互いに異なる発振周波数
(ν1,ν2)の光束に対応して偏波面がそろうようにし
て干渉信号に変換しておき、更に偏波面保持ファイバー
の光学軸(s軸,f軸)のどちらかに平行になるように
合わせて入射させて伝送させ、これにより装置全体の簡
素化を図りつつスケール5aの移動情報を高精度に検出
している。
【0111】尚、本実施例において、リファレンスの明
暗信号(スケール5aの移動による位相変調を受けてい
ない信号=2周波レーザの発振周波数の差信号)として
図12に示すように非偏光ビームスプリッター3aから
の反射光束を利用するようにしても良い。
【0112】即ち、図12に示すように2つの光束(ν
1,ν2)の偏光方位に対して45°の方位に透過特性を
有するようにセットされた偏光板(アナライザ)8dを
透過させ、両光束の共通の偏光成分間で干渉現象を起こ
している。
【0113】そして2光束(ν1,ν2)の発振周波数の
差周波数での明暗を繰り返す明暗信号光束に変換する。
この明暗信号光束を光電素子10cで電気信号に変換し
(振幅を増幅されてから)ヘテロダイン干渉を利用した
エンコーダとしてのリファレンス相信号を出力して用い
るようにしても良い。
【0114】尚、本発明においては前述した実施例4に
おいて、次のような各要素の変更も同様に適用可能であ
る。
【0115】(4−イ)スケール上の微細格子列からの
回折光に±1次回折光以外の次数の回折光の組み合わせ
を利用すること。
【0116】(4−ロ)プリズム状のビームスプリッタ
ーのかわりに同様な機能を有するミラー型のビーム分割
手段を用いること。
【0117】(4−ハ)スケールに設けた微細格子列
(回折格子)から得られる2つの回折光は反射型に限ら
ず図13に示すように透過型の回折光であっても良い。
図13はスケール5a近傍のみを示している。又、図1
1で示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0118】(4−ニ)偏波面保持ファイバー6からの
2つの光束をまず分割面BSを有するプリズムを利用し
て2光束に分割してからスケール5aの微細格子列5に
入射させても良い。
【0119】(4−ホ)ミラー9a,9bの代わりに図
14に示すキャッツアイ光学素子9c,9d又は図15
に示す回折格子反射素子9e,9f又はコーナーキュー
ブ等を用いても良い。これによれば光源からの光束の波
長変動による光路ずれを補正することができる。尚回折
格子反射素子9e,9fは反射タイプの回折格子ならス
ケールの微細格子列5のピッチの半分のピッチの周期格
子にしておくと元の光路を戻すことができる。
【0120】(4−ヘ)偏波面保持ファイバー断面の構
造は図に示したいわゆる楕円クラッドタイプの他に楕円
コアタイプやPANDAタイプ等が適用可能である。
【0121】(4−ト)スケールに設けた微細格子列は
直線状の物だけではなく、例えば回転円盤上に放射状格
子を記録したものを使用すればそのままロータリーエン
コーダに応用することができる。
【0122】図16は本発明の実施例5の要部概略図で
ある。同図において矢印は光束の進行方位、正弦波状の
記号は偏波面を示している。101は光源手段であり、
単色光又はコヒーレント光等を放射するレーザ光やLE
D等の光源1を有している。
【0123】光源1より射出した発散光束(このときは
直線偏光)は、コリメーターレンズ2aによって略平行
光束とし、非偏光ビームスプリッター3aを透過してカ
ップリングレンズ2bに入射している。カップリングレ
ンズ2bからの光束は偏波面保持ファイバー6の第1の
端面(入射面)6aに入射する。このとき偏波面保持フ
ァイバー6の光学軸(s軸,f軸)と入射光束の偏波面
とのなす角度は同図に示すように約45°になるように
位置を合わせている。
【0124】(尚、ここで偏波面保持ファイバー6は偏
光状態を維持した状態で光束を伝播させるものである。
又偏波面保持ファイバー6の光軸は光波の伝播速度の速
い方向をf軸、遅い方向をs軸としている。)そして偏
波面保持ファイバー6の第2の端面(射出面)6bから
射出した光束はs軸成分(偏光成分s)とf軸成分(偏
光成分f)を有した光束となっている。偏波面保持ファ
イバー6の射出面6bからの光束をカップリングレンズ
2cによって略平行光束とし、スケール5a上の回折格
子より成る微細格子列5に入射している。
【0125】尚、各要素2a,3a,2b,6,2cは
光源手段101からの光束をスケール5aに入射させる
光学手段102の一要素を構成している。
【0126】そして微細格子列5から生じる複数個の回
折光のうち、例えば±1次の回折光をミラー9a,9b
で反射させて元の光路に戻して、再度スケール5aの微
細格子列5に入射させている。
【0127】このとき、一方の光路中に1/8波長板1
1を配置して微細格子列5からの回折光のうち偏光成分
Sと偏光成分fとの間の光路長ずれが1/8波長相当に
なるよにしている。そして回折光を1/8波長板11を
往復させることにより1/4波長相当だけ光路長ずれを
与えている。例えば同図では−1次回折光の光路中に挿
入してs軸に平行な直線偏光(s-1)の光路長を1/4
波長相当伸ばしている(位相をπ/2だけ遅らせること
に相当する)。そうすると +1次回折光のうち、 s軸に平行な直線偏光(s+1)の位相=2π・1・X/
P f軸に平行な直線偏光(f+1)の位相=2π・1・X/
P −1次回折光のうち、 s軸に平行な直線偏光(s-1)の位相=−2π・1・X
/P+π/2 f軸に平行な直線偏光(f-1)の位相=−2π・1・X
/P となる。
【0128】これらの4光束はミラー9a,9bで反射
し、微細格子列5で再び回折させている。このうち+1
次回折光の+1次回折光(s+1+1),(f+1+1)と、−
1次回折光の−1次回折光(s-1-1),(f-1-1)のみ
が、カップリングレンズ2cに入射する。
【0129】カップリングレンズ2cによって再び偏波
面保持ファイバー6の第2の端面6bに入射する4光束
(s+1+1),(s-1-1),(f+1+1),(f-1-1)はそ
れぞれs軸、f軸のどちらかに平行な偏波面となってい
る。このときの各々の光束の位相は (s+1+1)の位相= 4π・1・X/P (s-1-1)の位相=−4π・1・X/P+π/2 (f+1+1)の位相= 4π・1・X/P (f-1-1)の位相=−4π・1・X/P となる。
【0130】そこで本実施例ではs、f偏波面の光成分
毎に互いに干渉させている。このとき光束f+1+1と光束
-1-1の第1の組のf偏光成分の明暗信号IFは、 IF={ sin( ωt+4π・1・X/P) + sin(ωt−4π・1 ・X/P) }2 ={ 2 sin(ωt)・cos(4π・1・X/P) }2 =4・sin2 (ωt) ・cos2 (4π・X/P) =2・sin2 (ωt) ・{ cos (8π・X/P) +1} =2・sin2 (ωt) ・{1+ cos (8π・X/P) } ………格子1ピッチ分の移動当たり4周期のcos波状
の明暗信号又光束s+1+1と光束s−1−1の第2の
組のs偏光成分の明暗信号ISは、 IS={ sin (ωt+4π・1・X/P+π/2)+ sin (ωt−4π・1・X/P) }2 =[{sin(ωt)+cos(ωt)}・{−sin(4π・X/P)+ cos(4π・X/P) }]2 =2・sin2(ωt+π/4)・{1−cos(8π・X/P−π/2)} =2・sin2(ωt+π/4)・{1−sin(8π・X/P)} ………格子1ピッチ分の移動当たり4周期のsin波状
の明暗信号になる。式から明らかなように、f偏光成分
とs偏光成分の2つの明暗信号IF,ISは互いに明暗
のタイミングがπ/2だけずれたものとなる。
【0131】本実施例ではこれらの2つの明暗信号I
F,ISに基づく明暗信号光束LF,ISをその偏波面
が各々偏波面保持ファイバー6の光学軸(s軸、f軸)
に平行となるように入射させ伝播させている。即ち2つ
の明暗信号光束LF,LSを偏波面保持ファイバー6内
を独立に(相互干渉無く)伝播するようにしている。
【0132】そして偏波面保持ファイバー6の第1の端
面6aから射出した2つの明暗信号光束LF,LSは互
いの偏波面を直交させたままカップリングレンズ2bで
略平行光束にして、非偏光ビームスプリッタ3aで反射
している。この2つの明暗信号光束LF,LSを偏光ビ
ームスプリッタ12で偏光成分毎に分離してもとの2つ
の明暗信号光束LF,LSを取り出している。
【0133】そしてこれらの明暗信号光束を光電変換手
段105としての光電素子10a,10bで電気信号に
変換し(振幅を増幅されてから)、これよりエンコーダ
としての2相信号を出力している。
【0134】本実施例ではこのときの光電変換手段10
5(光電素子10a,10b)で得られる信号を用いて
スケール5aの移動量や移動方向等の移動情報を検出し
ている。
【0135】このように本実施例では1本の偏波面保持
ファイバーと各要素を適切に構成することにより、即ち
スケールの微細格子列から生じる2つの回折光を偏波面
毎に干渉させて2組の明暗信号IF,IS(互いに明暗
のタイミングのずれを与えてある)を発生させて、更に
偏波面保持ファイバー6を伝送させる際に、両明暗信号
光束LF,LSが更に干渉して明暗信号が乱されないよ
うに2つの明暗信号光束LF,LSの偏波面を偏波面保
持ファイバー6の光学軸(f軸、s軸)のどちらかに平
行になるように合わせて入射させて伝送させている。こ
れにより装置全体の簡素化を図りつつ、スケール5aの
移動情報を高精度に検出している。
【0136】尚、本発明においては前述した実施例5に
おいて、次のような各要素の変更も同様に適用可能であ
る。
【0137】(5−イ)スケール上の微細格子列からの
回折光に±1次回折光以外の次数の回折光の組み合わせ
を利用すること。
【0138】(5−ロ)プリズム状のビームスプリッタ
ーのかわりに同様な機能を有するミラー型のビーム分割
手段を用いること。
【0139】(5−ハ)スケールに設けた微細格子列
(回折格子)から得られる2つの回折光は反射型に限ら
ず図17に示すように透過型の回折光であっても良い。
図17はスケール5a近傍のみを示しており、各々図1
6に対応している。又図16で示した要素と同一要素に
は同符番を付している。
【0140】(5−ニ)ミラー9a,9bの代わりに図
18に示すキャッツアイ光学素子9c,9d又は図19
に示す回折格子反射素子9e,9f又はコーナーキュー
ブ等を用いても良い。
【0141】これによれば光源からの光束の波長変動に
よる光路ずれを補正することができる。尚、回折格子反
射素子9e,9fは反射タイプの回折格子ならスケール
の微細格子列5のピッチの半分のピッチの周期格子にし
ておくと元の光路を戻すことができる。
【0142】(5−ホ)偏波面保持ファイバー断面の構
造は図に示した所謂楕円クラッドタイプの他に楕円コア
タイプやPANDAタイプ等が適用可能である。
【0143】(5−ヘ)スケールに設けた微細格子列は
直線状の物だけではなく、例えば回転円盤上に放射状格
子を記録したものを使用すれば、そのままロータリーエ
ンコーダに応用することができる。
【0144】(5−ト)1/8波長板の代わりに2相信
号間に位相差90度が付与できるものであれば他の波長
板や同様の機能を有する結晶光学素子を用いても良い。
【0145】図20は本発明の実施例6の要部概略図で
ある。同図において矢印は光束の進行方位、正弦波状の
記号は偏波面を示している。101は光源手段であり、
少なくとも2つの周波数(波長)の光束を発振する例え
ば2周波発振レーザ等の光源1を有している。
【0146】光源1からは略平行で互いに偏波面を直交
させた互いに異なる周波数の2つの光束(ν1 ,ν2
)が重なりあって射出している。この2つの光束(ν
,ν2 )は非偏光ビームスプリッタ3aを透過し
てカップリングレンズ2bによって集光され、偏波面保
持ファイバー6の第1の端面(入射面)6aに入射す
る。このとき偏波面保持ファイバー6の光学軸(s軸、
f軸)と2つの光束(ν1,ν2 )との偏波面とが一致
するように位置を合せている。(組み合わせはどちらで
も良い。)(尚、ここで偏波面保持ファイバー6は偏光
状態を維持した状態で光束を伝播させるものである。又
偏波面保持ファイバー6の光軸は光波の伝播速度の速い
方向をf軸、遅い方向をs軸としている。)そして偏波
面保持ファイバー6の第2の端面(射出面)6bから射
出した光束のs軸成分光束とf軸成分光束が光束ν1
と光束ν2 に各々対応するようにしている。偏波面保
持ファイバー6の射出面6bからの2つの光束(ν1
,ν2)をカップリングレンズ2cによって略平行光束
とし、スケール5a上の回折格子より成る微細格子列5
に入射している。
【0147】尚、各要素3a,2b,6,2cは光源手
段101からの光束をスケール5aに入射させる光学手
段102の一要素を構成している。
【0148】そして微細格子列5から生じる複数個の回
折光のうち、例えば±1次の回折光(ν1 +1 ,ν2 -1
)を偏光板8a,8bを介しミラー9a,9bで反射
させて元の光路に戻して再度スケール5aの微細格子列
5に入射させている。
【0149】このとき偏光板8a,8bにより同図に示
すように+1次回折光はs軸に平行な直線偏光(s+1
=(ν +1)、−1次回折光はf軸に平行な直線偏光
(f-1)=(ν2 -1)となるようにしている。尚、各要
素8a,8b,9a,9bは検出光学系103の各要素
を構成している。
【0150】これらの2光束(s+1,f-1)は再び微細
格子列5で回折して+1次回折光の+1次回折光(S
+1+1)=(ν +1+1)と、−1次回折光の−1次回折光
(f-1-1)=(ν2 -1-1)のみが、カップリングレンズ
2cに入射する。カップリングレンズ2cによって再び
偏波面保持ファイバー6に入射した2光束(s+1+1),
(f-1-1)はそれぞれs軸,f軸に平行な偏波面となっ
ており、偏波面保持ファイバー6内を独立に(相互干渉
無く)伝播する。
【0151】偏波面保持ファイバー6の第1の端面6a
から射出した2光束は互いの偏波面を直交させたままカ
ップリングレンズ2bで略平行光束とし、非偏光ビーム
スプリッター3aで反射し、2光束(ν1 +1+1
ν2 -1-1)の偏光方位にたいして45°の方位に透過特
性を有するようにセットされた偏光板(アナライザ)8
cを透過させ両光束の共通の偏光成分間で干渉現象を起
こしている。そして2光束の発振周波数の差周波数での
明暗を繰り返す明暗信号光束に変換している。
【0152】この明暗信号光束を、光電変換手段105
としての光電素子10aで電気信号に変換し、(振幅を
増幅されてから)これよりヘテロダイン干渉を利用した
エンコーダとしての変調相信号を出力している。
【0153】本実施例ではこのときの光電変換手段10
5(光電素子10a)で得られる信号を用いてスケール
5aの移動量や移動方向等の移動情報を検出している。
【0154】このように本実施例では2周波発振レーザ
と1本の偏波面保持ファイバーと各要素とを適切に構成
することにより、即ちスケールの微細格子列から生じる
周波数が異なり、かつ回折次数が異なる2つの回折光を
偏波面保持ファイバーを伝送させる際に、両光束が干渉
して明暗信号にならないように2つの回折光の偏波面を
直交させて、更に偏波面保持ファイバーの光学軸(f
軸,s軸)のどちらかに平行になるように合わせて入射
させて伝送させ、これにより装置全体の簡素化を図りつ
つスケール5aの移動情報を高精度に検出している。
【0155】尚、本実施例においてリファレンスの明暗
信号(スケール5aの移動による位相変調を受けていな
い信号=2周波レーザの発振周波数の差信号)として図
21に示すように非偏光ビームスプリッタ3aからの反
射光束を利用するようにしても良い。
【0156】即ち、図21に示すように2つの光束(ν
1 ,ν2 )を、その偏光方位に対して45°の方位に
透過特性を有するようにセットした偏光板(アナライ
ザ)8dを透過させ両光束の共通の偏光成分間で干渉現
象を起こさしている。そして2光束(ν1 ,ν2 )の
発振周波数の差周波数での明暗を繰り返す明暗信号光束
に変換する。
【0157】この明暗信号光束を光電素子10bで電気
信号に変換し(振幅を増幅されてから)ヘテロダイン干
渉を利用したエンコーダとしてのリファレンス相信号を
出力して用いるようにしても良い。
【0158】尚、本発明においては前述した実施例6に
おいて、次のような各要素の変更も同様に適用可能であ
る。
【0159】(6−イ)スケール上の微細格子列からの
回折光に±1次回折光以外の次数の回折光の組み合わせ
を利用すること。
【0160】(6−ロ)プリズム状のビームスプリッタ
ーのかわりに同様な機能を有するミラー型のビーム分割
手段を用いること。
【0161】(6−ハ)スケールに設けた微細格子列
(回折格子)から得られる2つの回折光は反射型に限ら
ず図22に示すように透過型の回折光であっても良い。
図22はスケール5a近傍のみを示している。又図20
で示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0162】(6−ニ)図23に示すように偏波面保持
ファイバー6からの光束をまず分割面BSを有するプリ
ズム51を利用して2光束に分割してからスケール5a
の微細格子列5に入射させても良い。
【0163】尚、図23は実施例6の光学系をもとに展
開したものである。同図では偏波面保持ファイバー6の
射出面6bから出射する2つの光束(ν1,ν2)は、該
偏波面保持ファイバー6の光学軸(s軸,f軸)方位に
各々対応している。
【0164】そこで図のようなプリズム51の分割面B
Sに偏光ビームスプリッター膜を蒸着したものを利用
し、例えば分割面BSでの反射光束はf軸成分光束(ν
2)、分割面BSでの透過光束はs軸成分光束(ν1)の
ように分離して取り出している。そしてそれぞれ+1次
回折又は−1次回折後、元の光路を戻して同様な性質の
2光束を得ている。
【0165】尚、偏光膜の代わりに通常の非偏光ビーム
スプリッター膜を使用する場合は、図のプリズムからス
ケールに照射される光路中に互いに直交し、更にs軸成
分、f軸成分をそれぞれ選択できるように偏光板を配置
すれば良い。
【0166】尚、回折光s-1,f+1の位置に共通のミラ
ー9を配置する代わりに、回折光s+1,f-1の位置にそ
れぞれのミラーを配置しても良い。
【0167】(6−ホ)ミラー9a,9bの代わりに図
24に示すキャッツアイ光学素子9c,9d又は図25
に示す回折格子反射素子9e,9f又はコーナーキュー
ブ等を用いても良い。
【0168】これによれば光源からの光束の波長変動に
よる光路ずれを補正することができる。尚、回折格子反
射素子9e,9fは反射タイプの回折格子ならスケール
の微細格子列5のピッチの半分のピッチの周期格子にし
ておくと元の光路を戻すことができる。
【0169】(6−ヘ)偏波面保持ファイバー断面の構
造は図に示した所謂楕円クラッドタイプの他に楕円コア
タイプやPANDAタイプ等が適用可能である。
【0170】(6−ト)スケールに設けた微細格子列は
直線状の物だけではなく、例えば回転円盤上に放射状格
子を記録したものを使用すれば、そのままロータリーエ
ンコーダに応用することができる。
【0171】図26は本発明のエンコーダの応用例を示
した実施例であり、エンコーダを用いた駆動システムの
システム構成図である。モータやアクチュエータ、エン
ジン等の駆動源を有する駆動手段200の駆動出力部、
あるいは駆動される物体の移動部にはエンコーダ201
が取付けられ、変位量や変位速度等の変位状態を検出す
る。このエンコーダ201の検出出力は制御手段202
にフィードバックされ、制御手段202においては設定
手段203で設定された状態となるように駆動手段20
0に駆動信号を伝達する。このようなフィードバック系
を構成することによって設定手段203で設定された駆
動状態を得ることができる。このような駆動システムは
例えばタイプライタ、プリンタ、コピーマシン、ファク
シミリ等の事務機器、又、カメラ、ビデオ装置等の映像
機器、更には情報記録再生機器、ロボット、工作機械、
製造装置、輸送機械、更にはこれらに限らず駆動手段を
有する装置全般に広く適用することができる。
【0172】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く、 (7−イ)1本の偏波面保持ファイバーと各要素を適切
に構成することにより、光源手段からの光束を任意の位
置に効率的に導光し、熱環境に影響されずに装置全体の
簡素化を図りつつ、高精度にスケール(移動物体)の移
動情報を検出することができるエンコーダを達成するこ
とができる。
【0173】特に本発明では1本の偏波面保持ファイバ
ーを用いて構成し、ファイバーの接続部を1カ所とし、
これにより伝送の信頼性及び装置全体の簡素化を容易に
している。
【0174】(7−ロ)ヘテロダイン干渉法を利用する
と共に1本の偏波面保持ファイバーと各要素を適切に構
成することにより、光源手段からの光束を任意の位置に
光結合部の光損失が少なくなるように効率的に導光し、
熱環境に影響されずに装置全体の簡素化を図りつつ、高
精度にスケール(移動物体)の移動情報を検出すること
ができるエンコーダを達成することができる。
【0175】又、本発明によれば信号をヘテロダイン信
号として伝送できるので、外乱や光ファイバー接続部の
不安定性による信号光量の変動による信号の情報の損失
が非常に少ないので、高精度、高分解能なエンコーダが
実現可能となる。
【0176】更に2相のヘテロダイン信号を作り出す2
光束(ν +1+1)−(ν -1-1+1,(ν2 -1-1)−
(ν +1+1)はそれぞれ逆向きに等量の周波数変調をう
けているので両信号の差をとって2倍の感度が得られる
ので高分解能を容易に達成することができる。
【0177】この他本発明では、1本の偏波面保持ファ
イバーを用いて構成し、ファイバーの接続部を1カ所と
しこれにより伝送の信頼性及び装置全体の簡素化を容易
にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 図1の一部分を変形したときの説明図
【図3】 図1の一部分を変形したときの説明図
【図4】 本発明の実施例2の要部概略図
【図5】 本発明の実施例3の要部概略図
【図6】 図4の一部分を変形したときの説明図
【図7】 図5の一部分を変形したときの説明図
【図8】 図4の一部分を変形したときの説明図
【図9】 図4の一部分を変形したときの説明図
【図10】 図4の一部分を変形したときの説明図
【図11】 本発明の実施例4の要部概略図
【図12】 図11の一部分を変形したときの説明
【図13】 図11の一部分を変形したときの説明
【図14】 図11の一部分を変形したときの説明
【図15】 図11の一部分を変形したときの説明
【図16】 本発明の実施例5の要部概略図
【図17】 図16の一部分を変形したときの説明
【図18】 図16の一部分を変形したときの説明
【図19】 図16の一部分を変形したときの説明
【図20】 本発明の実施例6の要部概略図
【図21】 図20の一部分を変形したときの説明
【図22】 図20の一部分を変形したときの説明
【図23】 図20の一部分を変形したときの説明
【図24】 図20の一部分を変形したときの説明
【図25】 図20の一部分を変形したときの説明
【図26】 本発明のエンコーダを用いた駆動シス
テムの説明図
【図27】 従来の回折光干渉方式のエンコーダの
要部概略図
【図28】 従来の回折光干渉方式のエンコーダの
要部概略図
【符号の説明】
101 光源手段 102 光学手段 103 検出光学系 105 光電変換手段 1 光源 2a コリメーターレンズ 2b,2c カップリングレンズ 3a,3b ビームスプリッター 5 微細格子列 5a スケール 6 偏波面保持ファイバー 7a,7b 結晶光学素子 8a,8b,8c,8d 偏光板 9a,9b ミラー 10a,10b 光電素子 104 重ね合わせ手段 12 ビームスプリッター 11 1/8波長板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平3−283584 (32)優先日 平成3年10月3日(1991.10.3) (33)優先権主張国 日本(JP) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/26 - 5/38 G01B 11/00 - 11/30

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細格子列を設けたスケールの該微細格
    子列に光源手段からの光束を光学手段を介して照射し、
    該微細格子列から生ずる互いに異なる次数の2つの回折
    光をミラー又は回折格子反射素子で反射させ、該微細格
    子列に再度入射させることで生ずる再回折光を該光学手
    段に導光し、該光学手段の一部を介して取り出して重ね
    合わせて干渉させ、該干渉に基づく光束の明暗信号を光
    電変換手段で検出し、該光電変換手段より得られる周期
    信号を用いて該スケールの相対移動情報を求めるエンコ
    ーダにおいて、 該光学手段はその一部に偏波面保持ファイバーを有して
    おり、該微細格子列から生ずる2つの回折光の偏波面が
    互いに直交し、その偏波面の方向が該偏波面保持ファイ
    バーのf軸またはs軸と45度となるように構成したこ
    とを特徴とするエンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記偏波面保持ファイバーの長さとモー
    ド屈折率を各々L,β、前記光源手段からの光束の波長
    をλ0 、nを整数としたとき 0.9<(1/4+n)・λ0 /(β・L)<1.1 なる条件を満足することを特徴とする請求項1のエンコ
    ーダ。
  3. 【請求項3】 微細格子列を設けたスケールの該微細格
    子列に光源手段からの光束を光学手段を介して照射し、
    該微細格子列から生ずる互いに異なる次数の2つの回折
    光をミラー又は回折格子反射素子で反射させ、該微細格
    子列に再度入射させることで生ずる再回折光を該光学手
    段に導光し、該光学手段の一部を介して取り出して重ね
    合わせて干渉させ、該干渉に基づく光束の明暗信号を光
    電変換手段で検出し、該光電変換手段より得られる周期
    信号を用いて該スケールの相対移動情報を求めるエンコ
    ーダにおいて、 該光学手段はその一部に偏波面保持ファイバーを有して
    おり、該微細格子列から生ずる2つの回折光の偏波面が
    互いに直交し、その偏波面の方向が該偏波面保持ファイ
    バーのf軸またはs軸と45度となるように構成したこ
    とを特徴とするエンコーダ。
  4. 【請求項4】 前記微細格子列から生ずる2つの回折光
    ついて前記ミラー又は前記回折格子反射素子により元
    の光路に戻し、該微細格子列で再度回折させた後、前記
    光学手段に導光していることを特徴とする請求項3のエ
    ンコーダ。
  5. 【請求項5】 少なくとも2つの周波数の光束を発振す
    る光源手段から異なった周波数(ν1,ν2)の2つの
    光束を各々微細格子列を設けたスケールの該微細格子列
    に光学手段を介して照射し、前記2つの光束入射に伴い
    該微細格子列から生ずる回折光のうち周波数が異なり、
    偏波面が直交する互いに異なる次数(m,n)の2つの
    回折光について、一方をミラーで、他方をλ/4位相板
    を介してミラー又は回折格子反射素子で反射させ該微細
    格子列に再度入射させることで生ずる再回折光を2組
    (ν1m,ν2n),(ν1n,ν2m)形成し、前記
    光学手段に導光し、これらの各組2つの回折光を互いに
    重ね合わせて干渉させ、該2つの独立した明暗光束(ν
    2n−ν1m),(ν2m−ν1n)を形成し、該2つ
    の明暗光束を光電変換手段で検出し、該光電変換手段よ
    り得られる周期信号を用いて該スケールの相対移動情報
    を求める際、該光学手段はその一部に偏波面保持ファイ
    バーを有しており、該2つの明暗光束の偏波面の方向が
    該偏波面保持ファイバーのf軸又はs軸と平行となるよ
    うに構成したことを特徴とするエンコーダ。
  6. 【請求項6】 微細格子列を設けたスケールの該微細格
    子列に光源手段から光束を光学手段を介して照射し、該
    微細格子列から生ずる互いに異なる次数の2つの回折光
    ミラー又は回折格子反射素子で反射させ、再度前記微
    細格子列に入射させることで生ずる第2の回折光を前記
    光学手段に導光し、重ね合わせて干渉させ、該干渉に基
    づく明暗信号光束を該光学手段を介して光電変換手段で
    検出し、該光電変換手段より得られる周期信号を用いて
    該スケールの相対移動情報を求めるエンコーダにおい
    て、該光学手段はその一部に偏波面保持ファイバーを有
    しており、該微細格子列からの回折光のうち互いに直交
    する偏波面毎に2つの回折光を干渉させた2つの明暗信
    号光束を形成し、該2つの明暗信号光束の偏波面の方向
    が該偏波面保持ファイバーのf軸又はs軸と平行となる
    ように構成したことを特徴とするエンコーダ。
  7. 【請求項7】 少なくとも2つの周波数の光束を発振す
    る光源手段から異なった周波数の2つの光束を各々微細
    格子列を設けたスケールの該微細格子列に光学手段を介
    して照射し、該微細格子列から生ずる周波数が異なり、
    かつ互いに異なる次数の2つの回折光をミラー又は回折
    格子反射素子で反射させ、該微細格子列に再度入射させ
    ることで生ずる再回折光を該光学手段に導光し、該光学
    手段の一部を介して取り出して重ね合わせて干渉させ、
    該干渉に基づく光束の明暗信号を光電変換手段で検出
    し、該光電変換手段より得られる周期信号を用いて該ス
    ケールの相対移動情報を求めるエンコーダにおいて、 該光学手段はその一部に偏波面保持ファイバーを有して
    おり、該微細格子列から生ずる2つの回折光の偏波面が
    互いに直交し、その偏波面の方向が該偏波面保持ファイ
    バーのf軸又はs軸と平行となるように構成したことを
    特徴とするエンコーダ。
  8. 【請求項8】 前記微細格子列から生ずる2つの回折光
    について前記ミラー又は前記回折格子反射素子により元
    の光路に戻し、該微細格子列で再度回折させた後、前記
    光学手段に導光していることを特徴とする請求項7のエ
    ンコーダ。
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