JP3184076B2 - ロールブラインドのクラッチ装置 - Google Patents

ロールブラインドのクラッチ装置

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JP3184076B2
JP3184076B2 JP27933495A JP27933495A JP3184076B2 JP 3184076 B2 JP3184076 B2 JP 3184076B2 JP 27933495 A JP27933495 A JP 27933495A JP 27933495 A JP27933495 A JP 27933495A JP 3184076 B2 JP3184076 B2 JP 3184076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロールブライン
ドのスクリーンを所望位置に引き出した状態で保持する
ためのクラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロールブラインドの一種類として、スク
リーンの巻取軸内に捩じりコイルスプリングとクラッチ
装置を内蔵し、その捩じりコイルスプリングの付勢力で
巻取軸を回転させることにより、スクリーンを巻き上げ
可能とし、その捩じりコイルスプリングの付勢力に抗し
てスクリーン下端を下方へ引くことにより、スクリーン
を引下げ可能とし、前記クラッチ装置により捩じりコイ
ルスプリングの付勢力に抗してスクリーンを所望の引下
げ位置に保持可能としたものがある。
【0003】上記のようなロールブラインドのクラッチ
装置の一例として、特公昭63−8268号公報に記載
されたものがある。このクラッチ装置は、巻取軸に設け
られたカムが被制動体に設けられたカム溝に係合し、巻
取軸の回転にともなって、被制動体が巻取軸内の固定軸
に沿って軸方向に移動される。そして、その被制動体が
制動体に噛み合う位置と噛み合わない位置とを選択する
ことにより、捩じりコイルスプリングの付勢力に抗して
巻取軸の回転を阻止してスクリーンを所望の引下げ位置
に保持する状態とするか、あるいは捩じりコイルスプリ
ングの付勢力により巻取軸を回転させて、スクリーンを
巻き上げ可能な状態とするかが選択される。
【0004】すなわち、図7に示すように、カム溝1内
において、カム2がX1に位置する状態では、被制動体
は制動体に噛み合わず、この状態からスクリーンを引き
下げれば、カム2を介してこのカム溝1を備えた被制動
体が矢印F1方向に回転される。
【0005】また、上記状態から、捩じりコイルスプリ
ングの付勢力により巻取軸がスクリーン引き上げ方向、
すなわち矢印F2方向に回転されると、カム2はカム溝
1内をX2位置まで移動する。
【0006】すると、被制動体は矢印F3方向に移動さ
れて、制動体に噛み合って回転が阻止されるため、巻取
軸のそれ以上の回転が阻止される。従って、スクリーン
は所望の引下げ位置に保持される。
【0007】上記状態から、スクリーンを下方へ引く
と、カム2はカム溝1内をX3位置まで移動する。する
と、被制動体は矢印F4方向に移動されて、制動体との
噛み合いが外れ、巻取軸は自由に回転可能な状態とな
る。この状態で、スクリーンを放すと、捩じりコイルス
プリングの付勢力により巻取軸が回転されて、スクリー
ンが引き上げられる。このとき、カム2はカム溝1内を
X4位置まで移動する。
【0008】上記状態から、スクリーンを下方へ引く
と、カム2はX1位置に移動し、被制動体は回転可能な
状態であるので、巻取軸が回転されて、スクリーンが引
き下げられる。そして、スクリーンを放せば、カム2が
X2位置に移動して、被制動体が制動体に噛み合い、ス
クリーンが所望の引下げ位置に保持される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなクラッチ
装置では、被制動体がブレーキバネにより所定の摩擦を
有する状態で固定軸に回転可能に支持される。そして、
その摩擦力により、巻取軸の回転にともなうカムの回転
に基づいて、被制動体を回転させながら軸方向に移動さ
せて、被制動体が制動体に噛み合うように設定されてい
る。また、制動体は緩衝バネにより、固定軸に対し所定
の摩擦力を有する状態で、かつ所定の角度の範囲で回動
可能に支持されている。
【0010】すると、スクリーンを引き下げるときに
は、捩じりコイルスプリングの付勢力と、被制動体と固
定軸との間の摩擦力に抗してスクリーンを引き下げる必
要があるため、大きな操作力を必要とする。
【0011】そこで、操作力を軽減するために、被制動
体と固定軸との間の摩擦力を小さく設定すると、被制動
体が制動体に噛み合おうとして、被制動体の歯の先端部
が制動体の歯の先端部に接触したとき、被制動体は軸方
向にはそれ以上移動されなくなって、制動体には噛み合
わず、固定軸の周囲を空回りする状態となる。従って、
被制動体を制動体に確実に噛み合わせることができなく
なるという問題点がある。
【0012】また、制動体は固定軸に対し、所定の摩擦
を有する状態で、かつ所定の角度の範囲で回動可能に支
持されている。従って、被制動体が制動体に噛み合って
いる状態から、被制動体が軸方向に移動してその噛み合
いが外れるとき、制動体は被制動体との噛み合いが外れ
た瞬間にその回転が停止する。
【0013】すなわち、カム溝1内において、カム2が
X2位置からX3位置に移動するとき、制動体は被制動
体との噛み合いが外れた時点でその回転が停止する。こ
の停止位置は、制動体の許容回転範囲の中途位置とな
る。
【0014】従って、次のサイクルでカム2がX1位置
からX2位置に向かって移動し、X2位置に達したと
き、被制動体と制動体とが完全に噛み合い、かつ制動体
は許容回転範囲の一端まで回転されて、それ以上の回転
が阻止される。この結果、巻取軸のそれ以上の回転が阻
止されて、スクリーンが所望の引下げ位置に保持され
る。
【0015】このように動作するクラッチ装置におい
て、カム2をX1に位置させた状態で、図8(a)に示
すようにスクリーン3を最下限まで引出し、この状態か
らカム2をX2位置まで移動させて、スクリーン3の巻
き上げを阻止する状態とするまでには、図8(b)に示
すように、巻取軸4が角度θ1だけ逆転される。この角
度θ1は、カム2がX1位置からX2位置まで移動する
ときに、巻取軸4が回転される角度である。
【0016】この状態からスクリーン3を引き上げると
きには、まずカム2がX2位置からX3位置に移動する
まで、スクリーン引下げ方向に巻取軸4を回転させる必
要があり、その回転角度は前記角度θ1より大きな角度
が必要である。
【0017】ところが、図9(b)に示す状態から、ス
クリーン3を下方に引いても、巻取軸4を角度θ1以上
回転させることはできないため、カム2をX3位置まで
移動させることはできない。
【0018】従って、スクリーン3を最下限まで引き出
した状態から、同スクリーン3の巻き上げをロックさせ
ると、そのスクリーン3を下方へ引くだけでは、そのロ
ックを解除することはできず、スクリーン3を斜め上方
に引いて巻取軸をさらに回転させるようにしたり、ある
いは巻取軸を直接に回転操作して、ロック状態を解除す
る必要があって、その操作が煩雑となるという問題点が
ある。
【0019】この発明の目的は、スクリーンの引出し操
作を軽微な操作力で可能としながら所望の引下げ位置で
スクリーンの巻き上げを確実にロックし、かつスクリー
ンを最下限まで引き下げてロックさせても、スクリーン
を下方へ引くことにより、ロック状態を確実に解除可能
としたロールブラインドのクラッチ装置を提供すること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1では、支持部材
にスクリーンを巻き付けた巻取軸を回転可能に支持し、
前記巻取軸内にはその巻取軸にスクリーン引き上げ方向
の回転力を付与する駆動源を設け、前記巻取軸内には前
記支持部材に固定された固定軸に制動体を支持し、前記
固定軸に前記制動体と噛み合う係合歯を備えた被制動体
を回転可能にかつ軸方向に移動可能に支持し、前記被制
動体と巻取軸には巻取軸の回転に基づいて被制動体を回
転させながら前記制動体に噛み合う位置と噛み合わない
位置との間で往復動させるカム機構を設けて、前記被制
動体が制動体に噛み合わないとき巻取軸を回転可能とす
るとともに、前記被制動体が制動体に噛み合うとき巻取
軸の回転を阻止可能とし、前記制動体には、前記カム機
構により被制動体が制動体と噛み合う位置から噛み合わ
ない位置まで移動するために要する巻取軸の回転角度の
範囲で、同制動体を巻取軸とともに回転可能とする回転
許容手段を設けた。
【0021】請求項2では、前記回転許容手段は、前記
巻取軸との間で所定の摩擦を発生させて、前記制動体を
巻取軸と一体に回転させる摩擦手段と、同制動体の所定
角度の回転に基づいて前記固定軸に係合して、同制動体
の回転を阻止する係合手段とで構成した。
【0022】請求項3では、前記摩擦手段は、前記巻取
軸内に嵌着されたローテーターの内周面に沿って形成さ
れたバネ片と、そのバネ片の先端部に設けられて、前記
ローテーターの内周面に当接する突部とで構成した。
【0023】請求項4では、前記係合手段は、前記固定
軸に外周面に所定角度の範囲で形成された切除部と、前
記制動体の所定角度の回転に基づいて前記切除部の端部
に当接する突起とで構成した。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に示すロールブラインドは、
一対の支持部材11a,11bが取付けベース12で連
結され、その取付けベース12が取付けブラケット13
を介して壁面等に固定される。
【0025】前記支持部材11a,11b間には、巻取
軸14が回転可能に支持されている。すなわち、巻取軸
14の一端は支持部材11aに嵌着固定された固定軸1
5に回転可能に支持され、他端は支持部材11bに回転
可能に支持される。前記巻取軸14には、スクリーン1
6が巻着されている。
【0026】前記巻取軸14内には、捩じりコイルスプ
リング17が配設され、その捩じりコイルスプリング1
7の一端は前記固定軸15に固定され、他端は巻取軸1
4に固定されている。そして、巻取軸14がスクリーン
16の巻き戻し方向に回転されると、捩じりコイルスプ
リング17が蓄勢され、その蓄勢力により巻取軸14が
スクリーン16の巻き上げ方向に回転駆動されるように
なっている。
【0027】前記巻取軸14の一端内部には、筒状のロ
ーテーター18が嵌着固定され、そのローテーター18
は同巻取軸14と一体に回転される。前記ローテーター
18内において、前記固定軸15には被制動体19がス
ペーサ20を介して回転可能に支持されている。前記ス
ペーサ20は、一部が開口された筒状に形成され、固定
軸15に対し一定の摩擦を有しながら回転可能に支持さ
れる。そのスペーサ20の開口部には、被制動体19の
内周面に形成された突条21が係合して、被制動体19
とスペーサ20とが一体に回転される。従って、被制動
体19は固定軸15に対し、一定の摩擦を有しながら回
転可能に支持されている。
【0028】前記被制動体19の外周面には、中心に対
しほぼ148度の範囲でカム溝22が形成され、そのカ
ム溝22には前記ローテーター18の内周面から突出す
るカム23が係合している。前記カム溝22は、図4に
示すように、カム23をカム溝22に対し交互に逆方向
に移動させたとき、そのカム23がカム溝22内の係合
位置P1〜P4を順次周回するように構成される。そし
て、捩じりコイルスプリング17の付勢力により巻取軸
14がスクリーン引き上げ方向に回転されるときは、カ
ム23はカム溝22内を矢印A方向に移動し、巻取軸1
4がスクリーン引下げ方向に回転されるときは、カム2
3はカム溝22内を矢印B方向に移動する。また、カム
23がカム溝22内を矢印A,B方向に移動すると、被
制動体19が矢印C,D方向、すなわち固定軸15に沿
って軸方向に移動する。
【0029】前記被制動体19の一端には、その被制動
体19の外周に沿って4つの係合歯24が形成され、そ
の係合歯24は、垂直面24aと斜面24bとから構成
される。
【0030】前記ローテーター18内において、前記固
定軸15には制動体25が支持されている。図3に示す
ように、前記制動体25は内周面には、中心に対し30
度の範囲で突起26が形成され、その突起26に対応す
る固定軸15の外周部には中心に対し180度の範囲
で、切除部27が形成されている。従って、突起26は
切除部27の範囲内で移動可能となるため、制動体25
は中心に対しほぼ150度の範囲で、固定軸15に対し
回転可能に支持されている。
【0031】前記制動体25には、その外周に沿ってバ
ネ片28が形成され、そのバネ片28の先端には突部2
9が形成されている。そして、その突部29が前記ロー
テーター18の内周面に所定の摩擦力を有する状態で弾
性的に当接するようになっている。その摩擦力は前記ス
ペーサ20と固定軸15との間の摩擦力より小さくなる
ように設定される。
【0032】従って、制動体25は突起26が切除部2
7の一端から他端まで移動する範囲、すなわちほぼ15
0度の範囲でローテーター18若しくは被制動体19と
一体に回転するようになっている。
【0033】前記制動体25には、前記被制動体19の
係合歯24に対向する係合歯30が形成され、被制動体
19が制動体25に向かって移動されたとき、係合歯2
4,30が互いに噛み合うようになっている。係合歯3
0は、前記係合歯24と同様な形状である。
【0034】次に、上記のように構成されたロールブラ
インドのクラッチ装置の動作を説明する。スクリーン1
6を捩じりコイルスプリング17の付勢力に抗して下方
へ引き下げるとき、カム23は図4に示すP1,P3の
いずれかに位置する。カム23がP3に位置する状態
で、スクリーン16を放すと、捩じりコイルスプリング
17の付勢力により巻取軸14がスクリーン引き上げ方
向に回転され、カム23はP3位置からP4位置へ移動
する。
【0035】この状態では、被制動体19の係合歯24
と、制動体25の係合歯30とは噛み合わない。従っ
て、巻取軸14は捩じりコイルスプリング17の付勢力
により回転されて、スクリーン16が巻き上げられる。
【0036】このとき、制動体25はその突起26が固
定軸15の切除部27の一端に当接するまでローテータ
ー18と一体に回転し、突起26が切除部27の一端に
当接した後は、その回転が阻止され、ローテーター18
は制動体25に対し摩擦しながら空回りする。
【0037】次いで、スクリーン16を引き下げると、
巻取軸14の回転にともなってカム23がP4位置から
P1位置へ移動する。この状態では、未だ係合歯24,
25が噛み合わないので、被制動体19は固定軸15の
周囲を回転し、巻取軸14からスクリーン16が巻き戻
される。
【0038】このとき、制動体25はその突起26が固
定軸15の切除部27の他端に当接するまでローテータ
ー18と一体に回転し、突起26が切除部27の一端に
当接した後は、その回転が阻止される。
【0039】スクリーン16を所望位置まで引き下げた
後スクリーン16を放すと、捩じりコイルスプリング1
7の付勢力により巻取軸14がスクリーン引き上げ方向
に回転されて、カム23がP1位置からP2位置まで移
動する。すると、被制動体19は回転しながら制動体2
5に向かって移動し、係合歯24が係合歯30に噛み合
う。
【0040】このとき、制動体25は係合歯24,30
が噛み合うまではローテーター18と一体に回転し、係
合歯24が係合歯30と噛み合い始めると制動体25は
被制動体19とともに回転し、係合歯24が係合歯30
に対し円滑に深く噛み合う。そして、制動体25の突起
26が固定軸15の切除部27の他端から一端に達する
と、制動体25のそれ以上の回転が阻止されるため、被
制動体19及び巻取軸14の回転が阻止され、スクリー
ン16が所望位置で保持される。
【0041】従って、カム23がP1位置からP3位置
に達して、巻取軸14の回転が阻止されるまでに、巻取
軸14は少なくとも制動体25の突起26が切除部27
の他端から一端に達するまでの角度である150度以上
逆転したのち、ロックされる。
【0042】次いで、スクリーン16を引き下げると、
巻取軸14が回転されて、カム23がP2位置からP3
位置まで移動する。すると、被制動体19は制動体25
から離れる方向に移動し、係合歯24,30の噛み合い
が外れる。この状態から、スクリーン16を放せば、巻
取軸14が捩じりコイルスプリング17の付勢力に基づ
いて回転されて、カム23はP3位置からP4位置まで
移動する。このP4位置では、係合歯24,30は噛み
合わない状態に保持されるので、巻取軸14はスクリー
ン16を上限まで巻き上げる。
【0043】上記のような操作を繰り返すことにより、
スクリーン16を所望位置に保持することができるとと
もに、捩じりコイルスプリング17の付勢力により、ス
クリーン16を最上限まで引き上げることができる。
【0044】以上のようなクラッチ装置では、次に示す
作用効果を得ることができる。 (イ)カム23がP1に位置する状態からスクリーン1
6を放して、被制動体19を制動体25に噛み合わせる
とき、制動体25はローテーター18とともに回転し、
被制動体19もローテーター18とともに回転しながら
制動体25に向かって移動する。
【0045】従って、係合歯24,30が噛み合うと
き、その係合歯24,30間の摩擦はほとんどないの
で、同係合歯24,30を円滑に噛み合わせることがで
きる。 (ロ)各係合歯24,30の形状を垂直面と斜面とから
鋸歯状に形成したので、さらに噛み合わせが円滑とな
る。 (ハ)係合歯24,30を、摩擦を発生させることなく
噛み合わせることができるので、被制動体19と固定軸
15との間の摩擦は、被制動体19を軸方向に移動させ
るためだけの小さな値とすることができるので、スクリ
ーン16を引き下げるための操作力を軽減することがで
きる。 (ニ)カム23がP1位置からP2位置まで移動して、
巻取軸14の回転がロックされるとき、少なくとも制動
体25及び巻取軸14が150度逆転した後に、制動体
25の回転が阻止され、制動体25に噛み合う被制動体
19を介して巻取軸14がロックされる。
【0046】すると、図6(a)に示すように、スクリ
ーン16を最下限まで引き下げた状態から巻取軸14を
ロックさせた場合にも、図6(b)に示すように、巻取
軸14は少なくとも150度逆転した状態でロックされ
る。
【0047】従って、その後の操作で、スクリーン16
を最下限まで引き下げれば、巻取軸14は少なくとも1
50度回転されて、カム23がP3位置まで確実に移動
されるため、ロック状態を確実に解除することができ
る。
【0048】なお、前記カム溝22の角度及び切除部2
7の角度は、上記実施の形態で説明した角度に限定され
るものではなく、ローテーター18、被制動体19等の
径に基づいて任意の角度に設定可能である。
【0049】上記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1)請求項2において、前記被制動体は固定軸に対し
スペーサを介して所定の摩擦を有する状態で回転可能に
支持し、前記制動体の摩擦手段は、前記被制動体と固定
軸との摩擦より小さな摩擦を発生させるように設定し
た。制動体と被制動体とは同方向に回転しながら噛み合
い、かつ摩擦手段の摩擦は被制動体と固定軸との摩擦よ
り小さいので、被制動体と固定軸との摩擦を小さく設定
して、操作力を軽減しながら、被制動体を制動体に確実
に噛み合わせることができる。 (1)請求項1において、前記被制動体と制動体にそれ
ぞれ係合歯を設け、その係合歯は垂直面と斜面とで鋸歯
状に形成した。被制動体と制動体とを円滑に噛み合わせ
ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明はスクリ
ーンの引出し操作を軽微な操作力で可能としながら所望
の引下げ位置でスクリーンの巻き上げを確実にロック
し、かつスクリーンを最下限まで引き下げた後ロックさ
せても、スクリーンを下方へ引くことにより、ロック状
態を確実に解除可能としたロールブラインドのクラッチ
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロールブラインドの断面図である。
【図2】 被制動体と制動体を示す斜視図である。
【図3】 制動体の断面図である。
【図4】 カム溝の展開図である。
【図5】 被制動体が制動体に噛み合った状態を示す断
面図である。
【図6】 スクリーンを最下限まで引出してからロック
させる動作を示す説明図である。
【図7】 従来例のカムの動作を示す説明図である。
【図8】 従来例において、スクリーンを最下限まで引
出してからロックさせる動作を示す説明図である。
【符号の説明】
11a,11b 支持部材 14 巻取軸 15 固定軸 16 スクリーン 17 駆動源(捩じりコイルスプリング) 19 被制動体 22,23 カム機構(カム溝、カム) 24,30 係合歯 25 制動体 27,28,29 回転許容手段(切除部、バネ片、
突部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/90 F16D 11/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材にスクリーンを巻き付けた巻取
    軸を回転可能に支持し、前記巻取軸内にはその巻取軸に
    スクリーン引き上げ方向の回転力を付与する駆動源を設
    け、前記巻取軸内には前記支持部材に固定された固定軸
    に制動体を支持し、前記固定軸に前記制動体と噛み合う
    係合歯を備えた被制動体を回転可能にかつ軸方向に移動
    可能に支持し、前記被制動体と巻取軸には巻取軸の回転
    に基づいて被制動体を回転させながら前記制動体に噛み
    合う位置と噛み合わない位置との間で往復動させるカム
    機構を設けて、前記被制動体が制動体に噛み合わないと
    き巻取軸を回転可能とするとともに、前記被制動体が制
    動体に噛み合うとき巻取軸の回転を阻止可能とし、前記
    制動体には、前記カム機構により被制動体が制動体と噛
    み合う位置から噛み合わない位置まで移動するために要
    する巻取軸の回転角度の範囲で、同制動体を巻取軸とと
    もに回転可能とする回転許容手段を設けたことを特徴と
    するロールブラインドのクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記回転許容手段は、前記巻取軸との間
    で所定の摩擦を発生させて、前記制動体を巻取軸と一体
    に回転させる摩擦手段と、同制動体の所定角度の回転に
    基づいて前記固定軸に係合して、同制動体の回転を阻止
    する係合手段とで構成したことを特徴とする請求項1記
    載のロールブラインドのクラッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記摩擦手段は、前記巻取軸内に嵌着さ
    れたローテーターの内周面に沿って形成されたバネ片
    と、そのバネ片の先端部に設けられて、前記ローテータ
    ーの内周面に当接する突部とで構成したことを特徴とす
    る請求項2記載のロールブラインドのクラッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記係合手段は、前記固定軸の外周面に
    所定角度の範囲で形成された切除部と、前記制動体の所
    定角度の回転に基づいて前記切除部の端部に当接する突
    起とで構成したことを特徴とする請求項2記載のロール
    ブラインドのクラッチ装置。
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