JPH11256959A - カーテン回転駆動装置 - Google Patents

カーテン回転駆動装置

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JPH11256959A
JPH11256959A JP7644198A JP7644198A JPH11256959A JP H11256959 A JPH11256959 A JP H11256959A JP 7644198 A JP7644198 A JP 7644198A JP 7644198 A JP7644198 A JP 7644198A JP H11256959 A JPH11256959 A JP H11256959A
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JP
Japan
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limiter
curtain
shaft
clutch
interlocking
Prior art date
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Pending
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JP7644198A
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English (en)
Inventor
Taishi Ninomiya
耐志 二宮
Kiyoshi Uchiumi
潔 内海
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PARTNER SANGYO KK
Original Assignee
PARTNER SANGYO KK
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Publication date
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  • Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)
  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のカーテン回転駆動装置は、カ
ーテンを閉める方向に対しては簡単に巻戻らないように
ロック機能が設けられているため、カーテンを持って無
理に引っ張って閉めようとすると、回転駆動装置が破損
するか、カーテンが破損するという課題があった。 【解決手段】 カーテン駆動部材20を回転自在に
支持する固定部材10の固定クラッチ軸11と、前記カ
ーテン駆動部材と連動回転するリミッタ部材30の回転
クラッチ軸31とを、前記カーテン駆動部材を巻き込み
方向に回転するときには弱連動し、巻き戻し方向に回転
するときには強連動するクラッチ連動部材1により連結
すると共に、前記カーテン駆動部材に設けたリミッタ軸
21と、前記リミッタ部材に設けたリミッタ連動軸32
との外周にリミッタ連動部材6を設け、前記カーテン駆
動部材20の急激な巻戻し回転にリミッタ部材30に対
して空転するように連動せしめたカーテン回転駆動装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロールブライン
ドやブラインドカーテン等の巻き取り巻き戻し式のカー
テン又はスクリーンの回転軸部を回転させて開閉作動を
させるカーテン回転駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従前公知のロールブラインドやブライン
ドカーテン等の巻き取り巻き戻し式のカーテンロールを
回転させてカーテンの開閉作動をさせるカーテン回転駆
動装置は、カーテンロールと一体に回転するカーテンロ
ール取付ブラケット側のカーテン駆動部材の回転部とカ
ーテン駆動部材を回転自在に軸受けする固定軸を有する
固定部材との間に、バランサースプリングを設け、カー
テンを巻き取って開ける際にはその反力で軽く回転し、
カーテンを巻き戻して閉じる際には重く感じるように反
力が作用する構成からなり、カーテンを持って手で引き
下げる回転部の急回転によりスプリングがロックして回
転しないように設計されており、カーテンを閉める方向
に対しては回転駆動装置を直接又は回転部材に案内され
る開閉チェーンによって回転させる構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカーテン回
転駆動装置は、カーテンを閉める方向に対しては回転駆
動装置を直接又は回転部材に案内される開閉チェーンに
よって回転させないと回転駆動装置が回転しないように
構成されており、カーテンロール自体にはロック機能が
設けられているため、カーテンを持って直接閉めること
はできない一方、回転駆動装置はカーテンの上端にある
ため、子供や高齢者には手が届き難く、カーテンを持っ
て無理に引っ張って閉めようとすることが多々あり、こ
れにより、カーテンロールのロック機能が限界に達し、
回転駆動装置が破損するか、カーテンが破損するという
課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、カーテ
ンロールの一端部に設けたカーテン駆動部材を回転自在
に支持する固定部材の固定クラッチ軸と、前記カーテン
駆動部材と同軸的に連動回転するリミッタ部材の回転ク
ラッチ軸とを、前記カーテン駆動部材を巻き込み方向に
回転するときには弱連動し、巻き戻し方向に回転すると
きには強連動するクラッチ連動部材により連結するカー
テン回転駆動装置において、前記カーテン駆動部材にリ
ミッタ軸を設け、前記リミッタ部材にリミッタ連動軸を
設け、これらリミッタ軸とリミッタ連動軸とを同軸的に
並設し、その外周に滑り摩擦抵抗部材等からなるリミッ
タ連動部材を設け、前記カーテン駆動部材とリミッタ部
材を前記リミッタ連動部材を介して連動せしめたことを
特徴とするカーテン回転駆動装置を提供するものであ
る。
【0005】カーテン駆動部材を回転自在に支持する固
定部材の固定クラッチ軸と、前記カーテン駆動部材と同
軸的に連動回転するリミッタ部材の回転クラッチ軸と
を、固定部材の回りでカーテン駆動部材を巻き込み方向
に回転するときには弱連動し、巻き戻し方向に回転する
ときには強連動するクラッチ連動部材により連結するこ
とにより、カーテンを重力に逆らってカーテン駆動部材
により巻き込み方向に回転するときには固定部材の固定
クラッチ軸に弱連動することにより、軽く回転すると共
に、カーテンを重力を伴って巻き戻し方向に回転すると
きには強連動することにより、重く回転して、カーテン
を巻き込み、巻戻すためにカーテン駆動部材に加える駆
動力を均等化することができるから、従来、巻き込み、
巻戻しに必要な駆動力に差があるため、特に、カーテン
を重力を伴って巻き戻し方向に回転するときに力を加え
過ぎて、急激にカーテンを巻戻して停止時にカーテンに
衝撃を与えて損傷したり、カーテン端末を窓枠等に衝突
させてしまうようなことを、本発明は防止することがで
き、円滑にカーテンの開閉ができる。
【0006】また、上記の構成からなる本発明に係るカ
ーテン回転駆動装置において、ロールカーテンを高所に
取り付けて使用するときには、カーテン端末に手が届か
ない所までは駆動部材により降ろし、手の届く範囲では
カーテン端末を持って閉めることが多々あるが、このカ
ーテン端末を持って巻戻す場合、クラッチ連動部材の巻
戻し方向の回転によりカーテン駆動部材と連動するリミ
ッタ部材の回転クラッチ軸は固定部材の固定クラッチ軸
に強連動するから、子供やお年寄りなどが一定力以上で
カーテンを強力に引っ張るときには、カーテンが破損す
る恐れがあり、従来、カーテンを絶対に手で引っ張らな
いように使用説明書等で警告していたが、本発明では前
記カーテン駆動部材に設けたリミッタ軸と、前記リミッ
タ部材に設けたリミッタ連動軸とを、滑り摩擦抵抗部材
等からなるリミッタ連動部材を介して連動せしめたこと
により、カーテン駆動部材に対して一定力以上の回転力
が加わった場合、滑り摩擦抵抗部材等からなるリミッタ
連動部材によりカーテン駆動部材のリミッタ軸は前記リ
ミッタ部材のリミッタ連動軸に対して滑り空転して、カ
ーテンを一定力以上で引っ張ったため固定部材の固定ク
ラッチ軸とリミッタ部材の回転クラッチ軸が重く連動し
て固定的になったとしても、リミッタ連動部材によりカ
ーテン駆動部材はリミッタ部材に対して空転して、カー
テンを手で持って引き降ろすことができるから、カーテ
ンには強力な引張力が加わらず、破損を防止することが
できる。
【0007】なお、上記の請求項1の本発明の構成にお
いて、固定部材の固定クラッチ軸と、前記カーテン駆動
部材と同軸的に連動回転するリミッタ部材の回転クラッ
チ軸とを、前記カーテン駆動部材を巻き込み方向に回転
するときには弱連動し、巻き戻し方向に回転するときに
は強連動するクラッチ連動部材としては、実施例に限ら
ず、例えば、固定クラッチ軸に設けた重く回転する爪車
に回転クラッチ軸に設けた爪が係合するときには爪車が
重く回転し、逆回転では爪が爪車上を滑って軽く回転す
る機構等からなる従来公知の種々のクラッチ連動部材の
構造を採用することができる。
【0008】また、上記の請求項1の構成において、前
記カーテン駆動部材のリミッタ軸と、前記リミッタ部材
のリミッタ連動軸とを同軸的に並設し、その外周に滑り
摩擦抵抗部材等からなるリミッタ連動部材としては、実
施例に限らず、例えば、リミッタ軸とリミッタ連動軸に
弾性的に嵌合するゴム環状体のように、リミッタ連動部
材を介して伝達される回転力が一定力以上になると、リ
ミッタ連動部材とリミッタ軸又はリミッタ連動軸との間
に滑りが生じてリミッタ連動軸に対してリミッタ軸が空
転する関係が得られる構造であれば、従来公知の種々の
リミッタ連動部材の構成を採用することができる。
【0009】また、本発明は、前記クラッチ連動部材
が、一端部側を固定部材の固定クラッチ軸に巻回し他端
部側をリミッタ部材の回転クラッチ軸に巻回したコイル
スプリング形状のクラッチスプリングからなり、前記カ
ーテン駆動部材を巻き戻し方向に回転するときには両ク
ラッチ軸に巻き付いてリミッタ部材は重く連動し、巻き
込み方向に回転するときには巻き戻されてリミッタ部材
は軽く連動する構成を有するカーテン回転駆動装置を提
供するものである。
【0010】固定部材の固定クラッチ軸とリミッタ部材
の回転クラッチ軸とをコイルスプリング形状のクラッチ
スプリングからなるクラッチ連動部材で連結した構成に
より、固定クラッチ軸に対して回転クラッチ軸がクラッ
チスプリングの巻き締め方向に回転するときには、回転
力が増強すればそれだけ強力にクラッチスプリングは両
クラッチ軸に巻き付いて固定クラッチ軸に対して回転ク
ラッチ軸を固定しようと作用することとなるから、上記
クラッチスプリングからなるクラッチ連動部材が前記カ
ーテン駆動部材を巻き戻し方向に回転するときに両クラ
ッチ軸に巻き付いてリミッタ部材が重く連動する場合、
カーテンをゆっくり巻き戻して回転力が小さいときには
軽快に連動し、急速に巻き戻そうとするときにはその回
転力に応じて巻き締め力が作用して重く連動し、カーテ
ンを常時均等なスピードで巻き戻すように作動する。ま
た、カーテンを巻き上げ方向に回転するときには、固定
クラッチ軸に対して回転クラッチ軸がクラッチスプリン
グの巻き戻し方向に回転するから、回転力が増強すれば
それだけクラッチスプリングは両クラッチ軸への緊締力
を弱めて固定クラッチ軸に対して回転クラッチ軸を軽快
に回転しようと作用することとなるから、カーテンの巻
き上げ方向にはカーテン巻き上げに必要な力が均等化す
るように作動することとなる。
【0011】また、本発明は、前記クラッチスプリング
の中間部に、前記固定クラッチ軸と回転クラッチ軸の中
間部に位置して粗巻き部を設けたカーテン回転駆動装置
を提供しようとするものである。上記の構成を有するこ
とにより、固定クラッチ軸に対して回転クラッチ軸がク
ラッチスプリングの巻き締め方向に回転するときには、
巻き締め力が固定クラッチ軸と回転クラッチ軸との中間
部にも強く作用して両クラッチ軸の隙間にクラッチスプ
リングが侵入して役に立たなくなる恐れがあるが、クラ
ッチスプリングの中間部に、前記固定クラッチ軸と回転
クラッチ軸との中間部に位置して粗巻き部を設けた構成
により、粗巻き部が両クラッチ軸の隙間を大きい巻締め
ピッチで乗り越えるから、隙間に落ち込むことがなくな
り、クラッチスプリングの損傷を防止する効果がある。
また、固定クラッチ軸に対して回転クラッチ軸がクラッ
チスプリングの巻き戻し方向に回転する場合には、巻締
め巻戻しピッチの大きい粗巻き部がクラッチスプリング
の中間部で速やかに巻き戻すこととなるから、速やかに
クラッチ作用の切換が行われる。
【0012】また、本発明は、前記リミッタ連動部材
が、一端部側をカーテン駆動部材のリミッタ軸に巻回し
他端部側をリミッタ部材のリミッタ連動軸に巻回したコ
イルスプリング形状のリミッタスプリングからなり、前
記カーテン駆動部材を巻き込み方向に回転するときには
巻き付いて一体的に連動し、巻き戻し方向に回転すると
きには緩んで軽く連動する構成を有するカーテン回転駆
動装置を提供しようとするものである。
【0013】上記の構成によれば、カーテン駆動部材の
リミッタ軸とリミッタ部材のリミッタ連動軸とをコイル
スプリング形状のリミッタスプリングからなるリミッタ
連動部材で連動し、前記カーテン駆動部材を巻き込み方
向に回転するときには巻き付いて一体的に連動し、巻き
戻し方向に回転するときには緩んで軽く連動することに
より、カーテン駆動部材に対してカーテン巻き上げ方向
に回転力が加わった場合、リミッタスプリングが巻き付
くことによりカーテン駆動部材のリミッタ軸は前記リミ
ッタ部材のリミッタ連動軸に対して一体的に回転する。
このとき、前述のように、固定部材の固定クラッチ軸に
対してリミッタ部材の回転クラッチ軸が軽く回転する構
成であるから、カーテン駆動部材の巻き上げ方向への回
転は前記リミッタ部材を一体的に伴って軽快に行われる
こととなる。逆に、カーテン駆動部材を巻き戻し方向に
回転するときには、コイルスプリング形状のリミッタス
プリングは巻き戻し方向の回転力を受けて緩み軽く連動
することになるが、このとき、固定部材の固定クラッチ
軸に対してリミッタ部材の回転クラッチ軸が重く回転す
る構成であるから、カーテン駆動部材の巻き戻し方向へ
の回転では前記リミッタ部材は緩く嵌合する方向の回転
力を受けていることとなる。したがって、カーテンを一
定力以上で引っ張ったときのように、カーテン駆動部材
を巻き戻し方向へ急激に回転した場合、固定部材の固定
クラッチ軸に対してリミッタ部材の回転クラッチ軸が重
く回転して固定的になったとしても、リミッタスプリン
グは巻き戻されて緊締力を緩和するから、カーテン駆動
部材は巻き戻し方向にリミッタ部材に対して空転して、
カーテンを手で持って引き降ろすことができ、カーテン
には強力な引張力が加わらず、破損を防止することがで
きる。
【0014】また、本発明は、前記カーテン駆動部材に
フランジ状のブラケット連結部を設けると共に、リミッ
タ部材にフランジ状のブラケット係止部を設け、これら
ブラケット連結部とブラケット係止部との間に、前記カ
ーテン駆動部材のリミッタ軸とリミッタ部材のリミッタ
連動軸とリミッタスプリング等からなるリミッタ連動部
材を内周に包含してカーテンロール取付ブラケットを設
けた構成を有するカーテン回転駆動装置を提供するもの
である。
【0015】上記の構成によれば、カーテン回転駆動装
置の主要構成部材であるカーテン駆動部材のリミッタ軸
とリミッタ部材のリミッタ連動軸とリミッタスプリング
等からなるリミッタ連動部材を、内周に包含してカーテ
ンロール取付ブラケットを設けることができるから、装
置をカーテンロール取付ブラケット内にコンパクトに収
容したカーテン回転駆動装置にすることができると共
に、カーテン駆動部材のリミッタ軸とリミッタ部材のリ
ミッタ連動軸とリミッタスプリング等からなるリミッタ
連動部材等を順次組み立てた後に、その外周にカーテン
ロール取付ブラケットを取付けて装置が完成するから、
円滑に組立ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面の実施例
に基づいて説明する。図1は本発明に係るカーテン回転
駆動装置の正面断面図であり、図2はその分解斜視図で
ある。
【0017】10は、カーテンロール60の一端部に設
けたカーテン駆動部材20を回転自在に支持する固定部
材である。固定部材10は、その外側固定部15を固定
ブラケット5に止めネジ9により固定されており、外側
固定部15の内側にフランジ状に突出するフランジ部1
2を介して、後述するカーテン駆動部材20を回転自在
に支持する大径の大径支軸13と小径の固定クラッチ軸
11を順次に一体に具備している。カーテン駆動部材2
0は前記大径支軸13に回転自在に嵌合する嵌合孔24
を軸心に具備し、前記固定部材20のフランジ部12に
相対してスプロケット部22が設けてあり、前記フラン
ジ部12はスプロケット部22に装着したカーテン開閉
チェーン3の案内側壁を形成している。カーテン開閉チ
ェーン3及びスプロケット部22の構造は、図示の数珠
状チェーンとそのスプロケット構造に限らず、従来公知
の種々の構造のものを採用することができる。
【0018】カーテン駆動部材20はスプロケット部2
2の側部に隣接して前記フランジ部12より突出径の小
さいフランジ状のブラケット連結部25を一体に具備し
ており、その外周にリング状の連結枠部43を具備する
カーテンロール取付ブラケット40を一体に組み立てる
ように構成してある。実施例の場合、ブラケット連結部
25には係止突起部23が所定間隔で設けてあると共
に、それに対応してカーテンロール取付ブラケット40
には連結枠部43の内周に係合凹部42が設けてあり、
係止突起23に係合凹部42が嵌着する位置で、前記ブ
ラケット連結部25と共にその外周において前記固定部
材10のフランジ部12と相対して、スプロケット部2
2に装着したカーテン開閉チェーン3の他方の案内側壁
を形成している。
【0019】カーテンロール取付ブラケット40には連
結枠部43に隣接して円筒部44がもうけてあり、その
外周に放射状にカーテンロール60の筒孔部61に嵌着
するリブ41が設けてある。45はリブ41の筒孔部6
1への嵌合端部に設けた嵌合用の切欠部である。また、
カーテン駆動部材20はブラケット連結部25に隣接し
て前記固定部材10の大径支軸13に回転自在に嵌合す
る嵌合孔24を軸心孔とするリミッタ軸21を具備して
いる。リミッタ軸21には、ほぼ同じ形状の軸部をリミ
ッタ連動軸32として具備するリミッタ部材30が隣接
して設けてある。
【0020】ここで、リミッタ部材30のリミッタ軸3
2の内部には2重環状に回転クラッチ軸31が一体に設
けてあり、前記固定部材10の固定クラッチ軸11の軸
心部に設けたセンターシャフト50のシャフト部51
に、その軸受孔部34を回転自在に嵌合せしめて取り付
けてある。センターシャフト50は、固定部材10の固
定クラッチ軸11及びリミッタ軸32の軸心を貫通して
前記外側固定部15に突き当たる軸受孔16に嵌合する
センター軸部52を具備し、センター支軸部52の端面
部に軸心方向に設けたネジ孔53に外側固定部15の取
付孔14を挿通した固定ネジ55を螺合して一体に固定
されている。54は軸受孔16の最深部に設けた回り止
めキー部に嵌合するD型係合部である。
【0021】また、リミッタ部材30のリミッタ軸32
に隣接してフランジ状のブラケット係止部33を設け、
前記カーテン駆動部材20に設けたフランジ状のブラケ
ット連結部25との間に、ブラケット連結部25の係止
突起部23に対応してカーテンロール取付ブラケット4
0の連結枠部43の内周に設けた係合凹部42が嵌着す
る位置で、ブラケット連結部25とブラケット係止部3
3にカーテンロール取付ブラケット40の円筒部44を
嵌合して当該カーテンロール取付ブラケット40を設け
てある。このとき、前記固定部材10の固定クラッチ軸
11とリミッタ部材30の回転クラッチ軸31とが隣接
し、前記カーテン駆動部材20のリミッタ軸21とリミ
ッタ部材30のリミッタ連動軸32とが隣接し、固定ク
ラッチ軸21と回転クラッチ軸31の周囲にはクラッチ
スプリング1等からなるクラッチ連動部材、リミッタ軸
21とリミッタ連動軸32の周囲にはリミッタスプリン
グ6等からなるリミッタ連動部材を内周に包含してカー
テンロール取付ブラケット40はブラケット連結部25
とブラケット係止部33との間に設けてある。
【0022】センターシャフト50のシャフト部51に
は押圧フランジ部57が一体に設けてあり、センター支
軸部52の端面部に設けた締め代58を介してネジ孔5
3に外側固定部15の取付孔14を挿通した固定ネジ5
5を螺合して締め付けることにより、押圧部材56を介
して、リミッタ部材30のブラケット係止部33がカー
テンロール取付ブラケット40の円筒部44に嵌合し、
固定部材10の固定クラッチ軸11とリミッタ部材30
の回転クラッチ軸31とが隣接し、前記カーテン駆動部
材20のリミッタ軸21とリミッタ部材30のリミッタ
連動軸32とが隣接する位置で、リミッタ部材30のブ
ラケット係止部33とカーテンロール取付ブラケット4
0の円筒部44端縁周部を押圧する形で、装置が一体に
固定されるように構成してある。
【0023】カーテン回転駆動装置の主要構成部材であ
る固定部材10の固定クラッチ軸11とリミッタ部材3
0の回転クラッチ軸31とクラッチスプリング1等から
なるクラッチ連動部材と、カーテン駆動部材20のリミ
ッタ軸21とリミッタ部材30のリミッタ連動軸32と
リミッタスプリング6等からなるリミッタ連動部材を内
周に包含してカーテンロール取付ブラケットを設けるこ
とができるから、装置をカーテンロール取付ブラケット
内にコンパクトに収容したカーテン回転駆動装置を提供
することができると共に、固定部材10の固定クラッチ
軸11とリミッタ部材30の回転クラッチ軸31とクラ
ッチスプリング1等からなるクラッチ連動部材と、カー
テン駆動部材20のリミッタ軸21とリミッタ部材30
のリミッタ連動軸32とリミッタスプリング6等からな
るリミッタ連動部材等を順次組み立てた後に、その外周
にカーテンロール取付ブラケットを取付けて装置が完成
するから、組立工程を円滑にすることができる。
【0024】ここで本発明は、カーテン駆動部材20を
回転自在に支持する固定部材10の固定クラッチ軸11
と、前記カーテン駆動部材20と同軸的に連動回転する
リミッタ部材30の回転クラッチ軸31とを、前記カー
テン駆動部材20を巻き込み方向に回転するときには弱
連動し、巻き戻し方向に回転するときには強連動するク
ラッチ連動部材により連結するカーテン回転駆動装置に
おいて、前記カーテン駆動部材20に設けたリミッタ軸
21と、前記リミッタ部材30に設けたリミッタ連動軸
32とを同軸的に並設し、その外周に滑り摩擦抵抗部材
等からなるリミッタ連動部材6を設け、前記カーテン駆
動部材20とリミッタ部材30を前記リミッタ連動部材
6を介して連動せしめたことを特徴とするカーテン回転
駆動装置を提供するものである。
【0025】カーテン駆動部材20を回転自在に支持す
る固定部材10の固定クラッチ軸11と、前記カーテン
駆動部材20と同軸的に連動回転するリミッタ部材30
の回転クラッチ軸31とを、固定部材の回りでカーテン
駆動部材を巻き込み方向に回転するときには弱連動し、
巻き戻し方向に回転するときには強連動するクラッチ連
動部材により連結することにより、カーテンを重力に逆
らってカーテン駆動部材により巻き込み方向に回転する
ときには固定部材の固定クラッチ軸に弱連動することに
より、軽く回転すると共に、カーテンを重力を伴って巻
き戻し方向に回転するときには強連動することにより、
重く回転して、カーテンを巻き込み、巻戻すためにカー
テン駆動部材に加える駆動力を均等化することができる
から、従来、巻き込み、巻戻しに必要な駆動力に差があ
るため、特に、カーテンを重力を伴って巻き戻し方向に
回転するときに力を加え過ぎて、急激にカーテンを巻戻
してカーテン端末を窓枠等に衝突させてしまうようなこ
とを、本発明は防止することができる。
【0026】また、ロールカーテンを高所に取り付けて
使用するときには、カーテン端末に手が届かない所まで
は駆動部材により降ろし、手の届く範囲ではカーテン端
末を持って閉めることが多々あるが、このカーテン端末
を持って巻戻す場合、クラッチ連動部材の巻戻し方向の
回転によりカーテン駆動部材と連動するリミッタ部材の
回転クラッチ軸は固定部材の固定クラッチ軸に強連動す
るから、子供やお年寄りなどが一定力以上でカーテンを
強力に引っ張るときには、カーテンが破損する恐れがあ
り、従来、カーテンを絶対に手で引っ張らないように使
用説明書等で警告していたが、本発明では前記カーテン
駆動部材20に設けたリミッタ軸21と、前記リミッタ
部材30に設けたリミッタ連動軸32とを、滑り摩擦抵
抗部材等からなるリミッタ連動部材6を介して連動せし
めたことにより、カーテン駆動部材20に対して一定力
以上の回転力が加わった場合、滑り摩擦抵抗部材等から
なるリミッタ連動部材6によりカーテン駆動部材20の
リミッタ軸21は前記リミッタ部材30のリミッタ連動
軸32に対して滑り空転して、カーテンを一定力以上で
引っ張ったため固定部材の固定クラッチ軸とリミッタ部
材の回転クラッチ軸が重く連動して固定的になったとし
ても、リミッタ連動部材によりカーテン駆動部材はリミ
ッタ部材に対して空転して、カーテンを手で持って引き
降ろすことができるから、カーテンには強力な引張力が
加わらず、破損を防止することができる。
【0027】ここで、実施例の場合、前記クラッチ連動
部材が、一端部側を固定部材の固定クラッチ軸に巻回し
他端部側をリミッタ部材の回転クラッチ軸に巻回したコ
イルスプリング形状のクラッチスプリングからなり、前
記カーテン駆動部材20を巻き戻し方向に回転するとき
には両クラッチ軸に巻き付いてリミッタ部材は重く連動
し、巻き込み方向に回転するときには巻き戻されてリミ
ッタ部材は軽く連動するように構成してある。
【0028】固定部材10の固定クラッチ軸11とリミ
ッタ部材30の回転クラッチ軸31とをコイルスプリン
グ形状のクラッチスプリング1からなるクラッチ連動部
材で連結した構成により、固定クラッチ軸11に対して
回転クラッチ軸31がクラッチスプリングの巻き締め方
向に回転するときには、回転力が増強すればそれだけ強
力にクラッチスプリングは両クラッチ軸に巻き付いて固
定クラッチ軸11に対して回転クラッチ軸31を固定し
ようと作用することとなるから、上記クラッチスプリン
グからなるクラッチ連動部材が前記カーテン駆動部材2
0を巻き戻し方向に回転するときに両クラッチ軸に巻き
付いてリミッタ部材が重く連動する場合、カーテンをゆ
っくり巻き戻して回転力が小さいときには軽快に連動
し、急速に巻き戻そうとするときにはその回転力に応じ
て巻き締め力が作用して重く連動し、カーテンを常時均
等なスピードで巻き戻すように作動する効果がある。ま
た、カーテンを巻き上げ方向に回転するときには、固定
クラッチ軸11に対して回転クラッチ軸31がクラッチ
スプリング1の巻き戻し方向に回転するから、回転力が
増強すればそれだけクラッチスプリング1は両クラッチ
軸11、31への緊締力を弱めて固定クラッチ軸11に
対して回転クラッチ軸31を軽快に回転しようと作用す
ることとなるから、カーテンの巻き上げ方向にはカーテ
ン巻き上げに必要な力が均等化するように作動する効果
がある。
【0029】また、本発明のカーテン回転駆動装置は、
前記クラッチスプリング1の中間部に、前記固定クラッ
チ軸11と回転クラッチ軸31の中間部に位置して粗巻
き部2を設けたことを特徴とする。固定クラッチ軸11
に対して回転クラッチ軸31がクラッチスプリングの巻
き締め方向に回転するときには、巻き締め力が固定クラ
ッチ軸11と回転クラッチ軸31との中間部にも強く作
用して両クラッチ軸の隙間にクラッチスプリングが侵入
して役に立たなくなる恐れがあるが、クラッチスプリン
グ1の中間部に、前記固定クラッチ軸11と回転クラッ
チ軸31との中間部に位置して粗巻き部2を設けた構成
により、粗巻き部2が両クラッチ軸の隙間を大きいピッ
チで乗り越えるから、隙間に落ち込むことがなくなり、
クラッチスプリングの損傷を防止する効果がある。ま
た、固定クラッチ軸11に対して回転クラッチ軸31が
クラッチスプリング1の巻き戻し方向に回転する場合に
は、ピッチの大きい粗巻き部2がクラッチスプリング1
の中間部で速やかに巻き戻すこととなる。
【0030】また、本発明のカーテン回転駆動装置にお
いて、前記リミッタ連動部材6が、一端部側をカーテン
駆動部材20のリミッタ軸21に巻回し他端部側をリミ
ッタ部材30のリミッタ連動軸32に巻回したコイルス
プリング形状のリミッタスプリングからなり、前記カー
テン駆動部材20を巻き込み方向に回転するときには巻
き付いて一体的に連動し、巻き戻し方向に回転するとき
には緩んで軽く連動するように構成してある。実施例の
場合、リミッタ軸21及びリミッタ連動軸32にはグリ
ース等の潤滑剤が塗布してあり、一体的に連動する際に
も一定以上の回転力には空転するように構成してある。
【0031】上記実施例の構成からなる本発明では、カ
ーテン駆動部材20のリミッタ軸21とリミッタ部材3
0のリミッタ連動軸32とをコイルスプリング形状のリ
ミッタスプリング6からなるリミッタ連動部材で連動
し、前記カーテン駆動部材20を巻き込み方向に回転す
るときには巻き付いて一体的に連動し、巻き戻し方向に
回転するときには緩んで軽く連動するように構成したこ
とにより、カーテン駆動部材20に対してカーテン巻き
上げ方向に回転力が加わった場合、リミッタスプリング
6が巻き付くことによりカーテン駆動部材20のリミッ
タ軸21は前記リミッタ部材30のリミッタ連動軸32
に対して一体的な傾向をもって回転しようとする。この
とき、前述のように、固定部材の固定クラッチ軸に対し
てリミッタ部材の回転クラッチ軸が軽く回転する構成で
あるから、カーテン駆動部材20の巻き上げ方向への回
転は前記リミッタ部材30を一体的な傾向を伴って軽快
に行われることとなる。逆に、カーテン駆動部材20を
巻き戻し方向に回転するときには、コイルスプリング形
状のリミッタスプリング6は巻き戻し方向の回転力を受
けて緩み軽く連動することになるが、このとき、固定部
材の固定クラッチ軸に対してリミッタ部材の回転クラッ
チ軸が重く回転する構成であるから、カーテン駆動部材
20の巻き戻し方向への回転では前記リミッタ部材30
は緩く嵌合する方向の回転力を受けていることとなる。
したがって、カーテンを一定力以上で引っ張ったときの
ように、カーテン駆動部材20を巻き戻し方向へ急激に
回転した場合、固定部材の固定クラッチ軸に対してリミ
ッタ部材の回転クラッチ軸が重く回転して固定的になっ
たとしても、リミッタスプリング6は巻き戻されて緊締
力を緩和するから、カーテン駆動部材20は巻き戻し方
向にリミッタ部材に対して空転して、カーテンを手で持
って引き降ろすことができ、カーテンには強力な引張力
が加わらず、破損を防止することができる。
【0032】なお、上記実施例の如く、クラッチ連動部
材としてクラッチスプリング1、リミッタ連動部材とし
てリミッタスプリング6を使用した場合の組立工程は、
固定部材10の固定クラッチ軸11の外周にクラッチス
プリング1の一端部を巻戻し緩み方向に回転させながら
組み付け、次にカーテン駆動部材20のリミッタ軸21
とリミッタ部材30のリミッタ連動軸32との外周に、
両軸21、32がリミッタスプリング6を巻戻し緩み方
向に回転するように相互にねじ込むように嵌着して組み
込み、次いで固定部材20に組み付けたクラッチスプリ
ング1の他端側にリミッタ部材30の回転クラッチ軸3
1を巻戻し緩み方向に回転しながら嵌合して固定部材1
0とカーテン駆動部材20とリミッタ部材30を組み立
て、次に今組み立てた固定部材10とカーテン駆動部材
20とリミッタ部材30の外周にカーテンロール取付ブ
ラケット40を嵌合し、押圧部材56を挿通したセンタ
ーシャフト50を連通するリミッタ部材30の軸受孔部
34及び固定部材10の軸受孔16を通して差し込み、
固定ネジ55で緊締して組立は完了する。なお、実施例
の場合、クラッチスプリング1及びリミッタスプリング
6はその長手方向に拡張する弾圧力を具備しており、そ
の両端は固定クラッチ軸11、回転クラッチ軸31及び
リミッタ軸21、リミッタ連同軸32の軸端壁部にそれ
ぞれ圧接して圧接回転力を受けるように構成してある。
また、図示の実施例の場合、クラッチスプリング1及び
リミッタスプリング6は、円形状に巻掛けた丸巻状の構
成であるが、本発明は、この構成に限定されず、楕円形
状、多角形状等の種々の巻形構造のスプリングを採用す
ることができる。
【0033】なお、上記の構成において、固定部材10
の固定クラッチ軸11と、前記カーテン駆動部材20と
同軸的に連動回転するリミッタ部材30の回転クラッチ
軸31とを、前記カーテン駆動部材20を巻き込み方向
に回転するときには弱連動し、巻き戻し方向に回転する
ときには強連動するクラッチ連動部材としては、実施例
に限らず、例えば、固定クラッチ軸11に設けた重く回
転する爪車に回転クラッチ軸に設けた爪が係合するとき
には爪車が重く回転し、逆回転では爪が爪車上を滑って
軽く回転する機構等からなる従来公知の種々のクラッチ
連動部材の構造を採用することができる。
【0034】また、上記の構成において、前記カーテン
駆動部材20のリミッタ軸21と、前記リミッタ部材3
0のリミッタ連動軸32とを同軸的に並設し、その外周
に滑り摩擦抵抗部材等からなるリミッタ連動部材6とし
ては、実施例に限らず、例えば、リミッタ軸21とリミ
ッタ連動軸に弾性的に嵌合するゴム環状体のように、リ
ミッタ連動部材を介して伝達される回転力が一定力以上
になると、リミッタ連動部材とリミッタ軸21又はリミ
ッタ連動軸32との間に滑りが生じてリミッタ連動軸3
2に対してリミッタ軸21が空転する関係が得られる構
造であれば、従来公知の種々のリミッタ連動部材の構成
を採用することができる。
【0035】ここで、実施例の場合、固定部材10を固
定フレーム5に固定するに際しては、カーテン駆動部材
20のスプロケット部22にカーテン開閉チェーン3を
装着した後、チェーンガイド4をその係止突起7を固定
部材10のフランジ部12の嵌合溝8に嵌合することに
よって位置決めして固定してある。チェーンガイド4は
スプロケット部22に巻回したチェーン3の上方を外れ
ないように案内し、スプロケット部22の側部下方では
チェーン3を垂下するように案内している。固定フレー
ム5はその上端部をカーテンロール60の長手方向に沿
って設けたカーテン枠部材62に取付ネジ63により一
体に取り付けてある。
【0036】カーテン枠部材62の他端側には、固定フ
レーム5に相対して固定フレーム65が取付ネジ64に
よって一体に設けてあり、この固定フレーム65にはカ
ーテンロール取付ブラケット70が回転自在に設けてあ
り、カーテンロール60の他端側を嵌合して一体に取り
付けるように構成してある。カーテンロール取付ブラケ
ット70それ自体の外部構造は先に説明したカーテンロ
ール取付ブラケット40のものと同一であり、固定フレ
ーム65に止めネジ66により一体に固定された固定軸
部材に回転自在に取り付けてある。
【0037】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係るカーテン回転
駆動装置によれば、カーテンロールの一端部に設けたカ
ーテン駆動部材を回転自在に支持する固定部材の固定ク
ラッチ軸と、前記カーテン駆動部材と同軸的に連動回転
するリミッタ部材の回転クラッチ軸とを、前記カーテン
駆動部材を巻き込み方向に回転するときには弱連動し、
巻き戻し方向に回転するときには強連動するクラッチ連
動部材により連結するカーテン回転駆動装置において、
前記カーテン駆動部材にリミッタ軸を設け、前記リミッ
タ部材にリミッタ連動軸を設け、これらリミッタ軸とリ
ミッタ連動軸とを同軸的に並設し、その外周に滑り摩擦
抵抗部材等からなるリミッタ連動部材を設け、前記カー
テン駆動部材とリミッタ部材を前記リミッタ連動部材を
介して連動せしめた構成を有することにより、カーテン
駆動部材を回転自在に支持する固定部材の固定クラッチ
軸と、前記カーテン駆動部材と同軸的に連動回転するリ
ミッタ部材の回転クラッチ軸とを、固定部材の回りでカ
ーテン駆動部材を巻き込み方向に回転するときには弱連
動し、巻き戻し方向に回転するときには強連動するクラ
ッチ連動部材により連結することにより、カーテンを重
力に逆らってカーテン駆動部材により巻き込み方向に回
転するときには固定部材の固定クラッチ軸に弱連動する
ことにより、軽く回転すると共に、カーテンを重力を伴
って巻き戻し方向に回転するときには強連動することに
より、重く回転して、カーテンを巻き込み、巻戻すため
にカーテン駆動部材に加える駆動力を均等化することが
できるから、従来、巻き込み、巻戻しに必要な駆動力に
差があるため、特に、カーテンを重力を伴って巻き戻し
方向に回転するときに力を加え過ぎて、急激にカーテン
を巻戻して停止時にカーテンに衝撃を与えて損傷した
り、カーテン端末を窓枠等に衝突させてしまうようなこ
とを、本発明は防止することができ、円滑にカーテンの
開閉ができる効果がある。
【0038】また、上記の構成からなる本発明に係るカ
ーテン回転駆動装置において、ロールカーテンを高所に
取り付けて使用するときには、カーテン端末に手が届か
ない所までは駆動部材により降ろし、手の届く範囲では
カーテン端末を持って閉めることが多々あるが、このカ
ーテン端末を持って巻戻す場合、クラッチ連動部材の巻
戻し方向の回転によりカーテン駆動部材と連動するリミ
ッタ部材の回転クラッチ軸は固定部材の固定クラッチ軸
に強連動するから、子供やお年寄りなどが一定力以上で
カーテンを強力に引っ張るときには、カーテンが破損す
る恐れがあり、従来、カーテンを絶対に手で引っ張らな
いように使用説明書等で警告していたが、本発明では前
記カーテン駆動部材に設けたリミッタ軸と、前記リミッ
タ部材に設けたリミッタ連動軸とを、滑り摩擦抵抗部材
等からなるリミッタ連動部材を介して連動せしめたこと
により、カーテン駆動部材に対して一定力以上の回転力
が加わった場合、滑り摩擦抵抗部材等からなるリミッタ
連動部材によりカーテン駆動部材のリミッタ軸は前記リ
ミッタ部材のリミッタ連動軸に対して滑り空転して、カ
ーテンを一定力以上で引っ張ったため固定部材の固定ク
ラッチ軸とリミッタ部材の回転クラッチ軸が重く連動し
て固定的になったとしても、リミッタ連動部材によりカ
ーテン駆動部材はリミッタ部材に対して空転して、カー
テンを手で持って引き降ろすことができるから、カーテ
ンには強力な引張力が加わらず、破損を防止することが
できる効果がある。
【0039】また、本発明に係るカーテン回転駆動装置
によれば、前記クラッチ連動部材が、一端部側を固定部
材の固定クラッチ軸に巻回し他端部側をリミッタ部材の
回転クラッチ軸に巻回したコイルスプリング形状のクラ
ッチスプリングからなり、前記カーテン駆動部材を巻き
戻し方向に回転するときには両クラッチ軸に巻き付いて
リミッタ部材は重く連動し、巻き込み方向に回転すると
きには巻き戻されてリミッタ部材は軽く連動する構成を
有することにより、固定部材の固定クラッチ軸とリミッ
タ部材の回転クラッチ軸とをコイルスプリング形状のク
ラッチスプリングからなるクラッチ連動部材で連結した
構成により、固定クラッチ軸に対して回転クラッチ軸が
クラッチスプリングの巻き締め方向に回転するときに
は、回転力が増強すればそれだけ強力にクラッチスプリ
ングは両クラッチ軸に巻き付いて固定クラッチ軸に対し
て回転クラッチ軸を固定しようと作用することとなるか
ら、上記クラッチスプリングからなるクラッチ連動部材
が前記カーテン駆動部材を巻き戻し方向に回転するとき
に両クラッチ軸に巻き付いてリミッタ部材が重く連動す
る場合、カーテンをゆっくり巻き戻して回転力が小さい
ときには軽快に連動し、急速に巻き戻そうとするときに
はその回転力に応じて巻き締め力が作用して重く連動
し、カーテンを常時均等なスピードで巻き戻すように作
動する効果がある。また、カーテンを巻き上げ方向に回
転するときには、固定クラッチ軸に対して回転クラッチ
軸がクラッチスプリングの巻き戻し方向に回転するか
ら、回転力が増強すればそれだけクラッチスプリングは
両クラッチ軸への緊締力を弱めて固定クラッチ軸に対し
て回転クラッチ軸を軽快に回転しようと作用することと
なるから、カーテンの巻き上げ方向にはカーテン巻き上
げに必要な力が均等化するように作動する効果がある。
【0040】また、本発明に係るカーテン回転駆動装置
によれば、前記クラッチスプリングの中間部に、前記固
定クラッチ軸と回転クラッチ軸の中間部に位置して粗巻
き部を設けた構成を有することにより、固定クラッチ軸
に対して回転クラッチ軸がクラッチスプリングの巻き締
め方向に回転するときには、巻き締め力が固定クラッチ
軸と回転クラッチ軸との中間部にも強く作用して両クラ
ッチ軸の隙間にクラッチスプリングが侵入して役に立た
なくなる恐れがあるが、クラッチスプリングの中間部
に、前記固定クラッチ軸と回転クラッチ軸との中間部に
位置して粗巻き部を設けた構成により、粗巻き部が両ク
ラッチ軸の隙間を大きい巻締めピッチで乗り越えるか
ら、隙間に落ち込むことがなくなり、クラッチスプリン
グの損傷を防止する効果がある。また、固定クラッチ軸
に対して回転クラッチ軸がクラッチスプリングの巻き戻
し方向に回転する場合には、巻締め巻戻しピッチの大き
い粗巻き部がクラッチスプリングの中間部で速やかに巻
き戻すこととなるから、速やかにクラッチ作用の切換が
行われる効果がある。
【0041】また、本発明に係るカーテン回転駆動装置
によれば、前記リミッタ連動部材が、一端部側をカーテ
ン駆動部材のリミッタ軸に巻回し他端部側をリミッタ部
材のリミッタ連動軸に巻回したコイルスプリング形状の
リミッタスプリングからなり、前記カーテン駆動部材を
巻き込み方向に回転するときには巻き付いて一体的に連
動し、巻き戻し方向に回転するときには緩んで軽く連動
する構成を有することにより、カーテン駆動部材のリミ
ッタ軸とリミッタ部材のリミッタ連動軸とをコイルスプ
リング形状のリミッタスプリングからなるリミッタ連動
部材で連動し、前記カーテン駆動部材を巻き込み方向に
回転するときには巻き付いて一体的に連動し、巻き戻し
方向に回転するときには緩んで軽く連動することによ
り、カーテン駆動部材に対してカーテン巻き上げ方向に
回転力が加わった場合、リミッタスプリングが巻き付く
ことによりカーテン駆動部材のリミッタ軸は前記リミッ
タ部材のリミッタ連動軸に対して一体的に回転する。こ
のとき、前述のように、固定部材の固定クラッチ軸に対
してリミッタ部材の回転クラッチ軸が軽く回転する構成
であるから、カーテン駆動部材の巻き上げ方向への回転
は前記リミッタ部材を一体的に伴って軽快に行われるこ
ととなる。逆に、カーテン駆動部材を巻き戻し方向に回
転するときには、コイルスプリング形状のリミッタスプ
リングは巻き戻し方向の回転力を受けて緩み軽く連動す
ることになるが、このとき、固定部材の固定クラッチ軸
に対してリミッタ部材の回転クラッチ軸が重く回転する
構成であるから、カーテン駆動部材の巻き戻し方向への
回転では前記リミッタ部材は緩く嵌合する方向の回転力
を受けていることとなる。したがって、カーテンを一定
力以上で引っ張ったときのように、カーテン駆動部材を
巻き戻し方向へ急激に回転した場合、固定部材の固定ク
ラッチ軸に対してリミッタ部材の回転クラッチ軸が重く
回転して固定的になったとしても、リミッタスプリング
は巻き戻されて緊締力を緩和するから、カーテン駆動部
材は巻き戻し方向にリミッタ部材に対して空転して、カ
ーテンを手で持って引き降ろすことができ、カーテンに
は強力な引張力が加わらず、破損を防止することができ
る効果がある。
【0042】また、本発明に係るカーテン回転駆動装置
によれば、前記カーテン駆動部材にフランジ状のブラケ
ット連結部を設けると共に、リミッタ部材にフランジ状
のブラケット係止部を設け、これらブラケット連結部と
ブラケット係止部との間に、前記カーテン駆動部材のリ
ミッタ軸とリミッタ部材のリミッタ連動軸とリミッタス
プリング等からなるリミッタ連動部材を内周に包含して
カーテンロール取付ブラケットを設けた構成を有するか
ら、カーテン回転駆動装置の主要構成部材であるカーテ
ン駆動部材のリミッタ軸とリミッタ部材のリミッタ連動
軸とリミッタスプリング等からなるリミッタ連動部材
を、内周に包含してカーテンロール取付ブラケットを設
けることができるから、装置をカーテンロール取付ブラ
ケット内にコンパクトに収容したカーテン回転駆動装置
を提供することができる効果があると共に、カーテン駆
動部材のリミッタ軸とリミッタ部材のリミッタ連動軸と
リミッタスプリング等からなるリミッタ連動部材等を順
次組み立てた後に、その外周にカーテンロール取付ブラ
ケットを取付けて装置が完成するから、組立工程を円滑
にすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカーテン回転駆動装置の一実施例
の要部を一部縦断して示す一部断面正面図。
【図2】図1の要部を分解して示す分解斜面図
【符号の説明】
1 クラッチスプリング(クラッチ連動部材) 2 粗巻部 3 カーテン開閉チェーン 4 チェーンガイド 5 固定フレーム 6 リミッタスプリング(リミッタ連動部材) 7 係止突起 8 嵌合溝 9 止めネジ 10 固定部材 11 固定クラッチ軸 12 フランジ部 13 大径支軸 14 取付孔 15 外側固定部 16 軸受孔 20 カーテン駆動部材 21 リミッタ軸 22 スプロケット部 23 係止突起部 24 嵌合孔 25 ブラケット連結部 30 リミッタ部材 31 回転クラッチ軸 32 リミッタ連動軸 33 ブラケット係止部 34 軸受孔部 40 カーテンロール取付ブラケット 41 リブ 42 係合凹部 43 連結枠部 44 円筒部 45 切欠部 50 センターシャフト 51 シャフト部 52 センター軸部 53 ネジ孔 54 D型係合部 55 固定ネジ 56 押圧部材 57 押圧フランジ部 58 締め代 60 カーテンロール 61 筒孔部 62 カーテン枠部材 63 取付ネジ 64 取付ネジ 65 固定フレーム 66 止めネジ 70 カーテン取付ブラケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーテンロールの一端部に設けたカーテ
    ン駆動部材を回転自在に支持する固定部材の固定クラッ
    チ軸と、前記カーテン駆動部材と同軸的に連動回転する
    リミッタ部材の回転クラッチ軸とを、前記カーテン駆動
    部材を巻き込み方向に回転するときには弱連動し、巻き
    戻し方向に回転するときには強連動するクラッチ連動部
    材により連結するカーテン回転駆動装置において、前記
    カーテン駆動部材にリミッタ軸を設け、前記リミッタ部
    材にリミッタ連動軸を設け、これらリミッタ軸とリミッ
    タ連動軸とを同軸的に並設し、その外周に滑り摩擦抵抗
    部材等からなるリミッタ連動部材を設け、前記カーテン
    駆動部材とリミッタ部材を前記リミッタ連動部材を介し
    て連動せしめたことを特徴とするカーテン回転駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ連動部材が、一端部側を固
    定部材の固定クラッチ軸に巻回し他端部側をリミッタ部
    材の回転クラッチ軸に巻回したコイルスプリング形状の
    クラッチスプリングからなり、前記カーテン駆動部材を
    巻き戻し方向に回転するときには両クラッチ軸に巻き付
    いてリミッタ部材は重く連動し、巻き込み方向に回転す
    るときには巻き戻されてリミッタ部材は軽く連動するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のカーテ
    ン回転駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチスプリングの中間部に、前
    記固定クラッチ軸と回転クラッチ軸の中間部に位置して
    粗巻き部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のカ
    ーテン回転駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記リミッタ連動部材が、一端部側をカ
    ーテン駆動部材のリミッタ軸に巻回し他端部側をリミッ
    タ部材のリミッタ連動軸に巻回したコイルスプリング形
    状のリミッタスプリングからなり、前記カーテン駆動部
    材を巻き込み方向に回転するときには巻き付いて一体的
    に連動し、巻き戻し方向に回転するときには緩んで軽く
    連動するように構成したことを特徴とする請求項1、2
    又は3に記載のカーテン回転駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記カーテン駆動部材にフランジ状のブ
    ラケット連結部を設けると共に、リミッタ部材にフラン
    ジ状のブラケット係止部を設け、これらブラケット連結
    部とブラケット係止部との間に、前記カーテン駆動部材
    のリミッタ軸とリミッタ部材のリミッタ連動軸とリミッ
    タスプリング等からなるリミッタ連動部材を内周に包含
    してカーテンロール取付ブラケットを設けたことを特徴
    とする請求項1、2、3又は4に記載のカーテン回転駆
    動装置。
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