JP3183827U - 食材スライサー及び食材スライサーを備えた電子レンジ調理用チップスメーカー - Google Patents
食材スライサー及び食材スライサーを備えた電子レンジ調理用チップスメーカー Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】食材スライサー1は、食材4を摺動させる第1・第2滑走面21,23が形成された本体2と、第1・第2滑走面21,23の間に設けられた刃部22と、第1滑走面21と刃部22との間に設けられた開口部24と、を備える。刃部22は、連続的な波で構成された波形断面を有する。第1・第2滑走面21,23は、それぞれ、刃部22の断面とほぼ同一形状の断面を有する。第1滑走面21は、第1滑走面21の断面が刃部22の断面に対して垂直方向下側に平行移動した状態で刃部22の上面より0.1mm〜3mm下側の位置に配置される。第2滑走面23は、第2滑走面23の断面が刃部22の断面と合致するよう刃部22と同一高さに配置され、波の波高が2mm以上であることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
しかしながら、スライサーに設けられた刃部22がいずれの形状(22f,22w)であっても、スライサーを使用する際に共通して生じる刃部22の撓みの問題があった。
加えて、波刃22wを備えたスライサーを使用する場合はさらに高度な加工(スライス)条件が要求される。
食材を摺動させる第1滑走面及び第2滑走面が形成された本体と、
前記第1・第2滑走面の間に設けられかつ前記食材を切断する刃部と、
前記第1滑走面と前記刃部との間に設けられた開口部と、
を備え、かつ、
前記刃部は、前記食材の摺動方向を横切る方向に、連続的な波で構成された波形断面を有し、
前記第1・第2滑走面は、それぞれ、前記摺動方向を横切る方向に前記刃部の前記断面とほぼ同一形状の断面を有し、
前記第1滑走面は、前記第1滑走面の前記断面が前記刃部の前記断面に対して垂直方向下側に平行移動した状態で前記刃部の上面より0.1mm〜3mm下側の位置に配置され、
前記第2滑走面は、前記第2滑走面の前記断面が前記刃部の前記断面と合致するよう前記刃部と同一高さに配置され、
前記波の波高が2mm以上であることを特徴とする食材スライサー。
(態様2)
前記本体の裏面に、かつ、前記開口部に隣接した前記第1滑走面の一端付近又は前記刃部の設置場所に対応した位置に、機械的強度を高めるための支持部材がさらに設けられることを特徴とする態様1に記載の食材スライサー。
(態様3)
前記刃部の設置場所に対応した位置に設けられた前記支持部材には、前記開口部から前記裏面の側に導出される食材片の進行を円滑にするガイドがさらに設けられることを特徴とする態様2に記載の食材スライサー。
(態様4)
前記本体と前記支持部材とが、樹脂原料から一体に成形されていることを特徴とする態様2又は3に記載の食材スライサー。
(態様5)
前記食材を把持固定可能な食材ホルダーをさらに備えることを特徴とする態様1〜4のいずれかに記載の食材スライサー。
(態様6)
態様1〜5のいずれかに記載の食材スライサーと、
前記食材スライサーによって切断された食材片を載置可能な載置部材と、
を備えた電子レンジ調理用チップスメーカー。
(態様7)
前記載置部材には、前記食材片を部分的に支える複数の凸部が設けられていることを特徴とする態様6に記載の電子レンジ調理用チップスメーカー。
図4(a)は、本考案の実施例1に係る食材スライサー1を示した斜視図であり、一方、図4(b)は、図4(a)とは異なる位置から見た食材スライサー1の斜視図である。この食材スライサー1は、主として、食材4を摺動させる第1滑走面21及び第2滑走面23が形成された本体2と、第1・第2滑走面21,23の間に設けられかつ食材4を切断する刃部22と、第1滑走面21と刃部22との間に設けられた開口部24と、を備えるものである。
(1)第1・第2滑走面21,23は、それぞれ、前記摺動方向を横切る方向に刃部22の断面とほぼ同一形状の断面を有し(図6(a)及び図6(b)を参照)、
(2)第1滑走面21は、当該第1滑走面21の断面が刃部22の断面に対して垂直方向下側に平行移動した状態で刃部の上面より0.1mm〜3mm下側(好ましくは、0.5mm〜2mm、さらに好ましくは1mm〜1.5mm)の位置に配置され(図6(a)に示す符号Dを参照)、
(3)第2滑走面23は、当該第2滑走面23の断面が刃部22の断面と合致するよう刃部22と同一高さに配置され(図6(b)を参照)、
(4)波の波高Whが2mm以上(好ましくは3mm〜6mm)であること、を特徴とする。なお、ここで、波高Whとは、周期性を有する波のうちの山部に係る最も高い地点と、谷部に係る最も低い地点と、の高低差(つまり、波の高さ)を意味する。
なお、本明細書において、第1・第2滑走面21,23及び刃部22の各断面の波形状は、用語「波」が有する本来の意味を想起させる形状だけでなく、谷のみ、山のみ、又は凹凸が周期的に連続した形状、連続した鋸形状、なども含むものであると解釈されたい。
従って、食材スライサー1を使用すれば、このような独特な断面を有する第1・第2加工面21,23及び刃部22上を食材4(の第1加工面C1)が当該断面の各溝(軌道)に嵌まった状態でかつ当該軌道に沿って安定して走行するため、食材4の第2加工面C2が、一つ前の第1加工面C1に対して、横方向にずれたり、第1滑走面21上で回転したりする等の不具合が殆ど起こらない。
また、本体2の主な構成要素たる第1・第2滑走面21,23及び刃部22上には、上記所定値以上の波高Whを有する波状断面(大きくうねった溝)が連続的に形成されているため、本体2自体の機械的強度や剛性が向上し、食材4から受ける押圧力Fに十分に耐え、第1滑走面21の一端21aや刃部22の一端22aでの撓みを抑制することができる。つまり、本考案によれば、食材4を第1・第2滑走面21,23上を摺動させることで、極めて薄くかつ切断開始位置から切断終了位置まで一定の厚みを有する食材片5を提供することが可能な食材スライサー1を提供することができる。
また、本考案の食材スライサー1においては、好ましくは、本体2の裏面に、かつ、開口部24に隣接した第1滑走面21の一端21a付近又は刃部22の設置場所に対応した位置に機械的強度を高めるための支持部材25,26がさらに設けられる。これにより、第1滑走面21の一端21a付近又は刃部22など、従来製品では撓みが発生し易かった箇所においても、機械的強度や剛性が局所的に向上し、食材4から受ける押圧力Fに十分に耐え、第1滑走面21や刃部22での上述の撓みを無くすことができる。
また、本考案の食材スライサー1においては、製品の軽量化及び生産性、生産時の成形性などの観点から、本体2と支持部材25,26とが、樹脂原料から一体に成形されることが好ましい。
また、本考案の食材スライサー1は、好ましくは、食材4を把持固定可能な食材ホルダー3をさらに備えることが好ましい。なお、図8(b)及び図8(c)は、異なる位置から見た食材ホルダー3の斜視図を示す。図8(b)及び図8(c)に示すように、例えば、突刺部31と把持部32とが設けられた食材ホルダー3(好ましくは、透明又は半透明な樹脂から作られた食材ホルダー3)を使用してもよい。食材4の一部を図示しない包丁等で切断し、この切断面に突刺部31を突き刺すことで食材4を食材ホルダー3に把持固定することが可能になる(図9(a)を参照)。これにより、食材スライサー1を使用する際に使用者の指等が刃部22に接触する危険性を減らすことができ、食材スライサー1の使用上の安全性が確保される。
次に、実施例2として、図8及び図9を参照しながら、実施例1で説明した食材スライサー1を利用した電子レンジ調理用チップスメーカー6を説明する。実施例2のチップスメーカー6に使用される食材4としては、じゃが芋、さつま芋、れんこんなどが好ましい。
2 本体
3 食材ホルダー
4,4a,4b,4c 食材
5 食材片
6 電子レンジ調理用チップスメーカー
7 載置部材
21 第1滑走面
21a 第1滑走面の一端
22 刃部
22a 刃部の一端
22f 平刃
22w 波刃
23 第2滑走面
24 開口部
25,26 支持部材
26a 支持部材の排出ガイド
27 切欠き部
31 突刺部
32 把持部
71 凸部
Wh 波状断面における各波の波高
D 第1滑走面と刃部との段差
d1,d2 第1滑走面の一端又は刃部の一端における撓み
Claims (7)
- 食材を摺動させる第1滑走面及び第2滑走面が形成された本体と、
前記第1・第2滑走面の間に設けられかつ前記食材を切断する刃部と、
前記第1滑走面と前記刃部との間に設けられた開口部と、
を備え、かつ、
前記刃部は、前記食材の摺動方向を横切る方向に、連続的な波で構成された波形断面を有し、
前記第1・第2滑走面は、それぞれ、前記摺動方向を横切る方向に前記刃部の前記断面とほぼ同一形状の断面を有し、
前記第1滑走面は、前記第1滑走面の前記断面が前記刃部の前記断面に対して垂直方向下側に平行移動した状態で前記刃部の上面より0.1mm〜3mm下側の位置に配置され、
前記第2滑走面は、前記第2滑走面の前記断面が前記刃部の前記断面と合致するよう前記刃部と同一高さに配置され、
前記波の波高が2mm以上であることを特徴とする食材スライサー。 - 前記本体の裏面に、かつ、前記開口部に隣接した前記第1滑走面の一端付近又は前記刃部の設置場所に対応した位置に、機械的強度を高めるための支持部材がさらに設けられることを特徴とする請求項1に記載の食材スライサー。
- 前記刃部の設置場所に対応した位置に設けられた前記支持部材には、前記開口部から前記裏面の側に導出される食材片の進行を円滑にする排出ガイドがさらに設けられることを特徴とする請求項2に記載の食材スライサー。
- 前記本体と前記支持部材とが、樹脂原料から一体に成形されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の食材スライサー。
- 前記食材を把持固定可能な食材ホルダーをさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食材スライサー。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の食材スライサーと、
前記食材スライサーによって切断された食材片を載置可能な載置部材と、
を備えた電子レンジ調理用チップスメーカー。 - 前記載置部材には、前記食材片を部分的に支える複数の凸部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電子レンジ調理用チップスメーカー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013001565U JP3183827U (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 食材スライサー及び食材スライサーを備えた電子レンジ調理用チップスメーカー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013001565U JP3183827U (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 食材スライサー及び食材スライサーを備えた電子レンジ調理用チップスメーカー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3183827U true JP3183827U (ja) | 2013-05-30 |
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Family Applications (1)
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JP2013001565U Expired - Lifetime JP3183827U (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 食材スライサー及び食材スライサーを備えた電子レンジ調理用チップスメーカー |
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JP (1) | JP3183827U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018110920A (ja) * | 2018-03-28 | 2018-07-19 | 株式会社レーベン販売 | 刃部材、及び刃部材を備えた調理器具 |
JP7054493B1 (ja) * | 2020-12-24 | 2022-04-14 | 株式会社曙産業 | 長ネギみじん切り器、及び、長ネギのみじん切り方法 |
-
2013
- 2013-03-21 JP JP2013001565U patent/JP3183827U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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