JP3183130B2 - 摩擦車式無段変速機用コーンディスクおよびその製造方法 - Google Patents

摩擦車式無段変速機用コーンディスクおよびその製造方法

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JP3183130B2
JP3183130B2 JP28148995A JP28148995A JP3183130B2 JP 3183130 B2 JP3183130 B2 JP 3183130B2 JP 28148995 A JP28148995 A JP 28148995A JP 28148995 A JP28148995 A JP 28148995A JP 3183130 B2 JP3183130 B2 JP 3183130B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロイダル型無段
変速機に代表される摩擦車式無段変速機の入出力コーン
ディスク、およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】摩擦車式無段変速機をトロイダル型無段
変速機について説明すると、例えば特開平3−8906
6号公報にされているごとく、そして図6に略示するよ
うに構成する。つまり、同軸配置した入出力コーンディ
スク1,2と、これら入出力コーンディスク間で摩擦係
合により動力の受渡しを行う摩擦車としてのパワーロー
ラ3とを具える。
【0003】ここでパワーローラ3は、変速機入力トル
クに応じたスラストFで入出力コーンディスク1,2
間、つまり両者の対向コーン面1a,2a間に挟圧し、
パワーローラ3と、入出力コーンディスク1,2との接
触点3a,3bにおける油膜の剪断によって、パワーロ
ーラ3は入出力コーンディスク1,2間での動力伝達を
行う。つまり、入力コーンディスク1の回転ωi は上記
油膜の剪断によってパワーローラ3に伝達され、次いで
パワーローラ3の回転ωp が上記油膜の剪断によって出
力コーンディスク2に伝達され、出力コーンディスク2
の回転ωo を生起させる。逆に出力コーンディスク2か
ら入力コーンディスク1への動力伝達もパワーローラ3
を介して同様になされる。
【0004】パワーローラ3はトラニオン4に回転自在
に支持し、このトラニオン4を入出力コーンディスク
1,2間の軸線O1 に直角な2等分面M内に配置する。
そしてトラニオン4をパワーローラ3と共に、パワーロ
ーラ回転軸線O2 と直交する首振り軸線O3 の周りにφ
で示すように傾転可能とし、この傾転φにより入出力コ
ーンディスク1,2に対するパワーローラ3の接触軌跡
円径Ri ,Roを連続的に変化させ、無段変速可能とす
る。
【0005】ここで、コーンディスク1,2を製造する
に際しては通常、図7に示すごとく、AISI5210
0(JIS SUJ2、高炭素クロム軸受鋼相当)や、
浸炭鋼のような、コーンディスク軸長L0 と同じ長さの
円柱素材5を、図7(a)に示す素材形状から同図
(b)に示す最終形状へと削りだし、若しくは切りだし
により加工して、コーンディスク1,2を製造したり、
或いは図8(a)に示すごとく、コーンディスク軸長L
0 よりもαだけ長い円柱素材5を用意し、これを同図
(b)に示すようにコーンディスク軸長L0 と同じ長さ
となるよう軸線方向へ押しつぶした後、同図(c)に示
すように最終形状へと削りだし、若しくは切りだしによ
り加工して、コーンディスク1,2を製造することが考
えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かようにして
コーンディスクを造る場合、材料の歩留りが悪くて材料
費が高くなるというだけでなく、上記のようにして造っ
た摩擦車式無段変速機のコーンディスクによれば、ディ
スクコーン面1a,2aおよびコーンディスク小径端面
の広い範囲に亘って素材ファイバーフロー(組織の流
れ)6が途切れ、且つまた、コーンディスク小径端面に
沿って延在する素材ファイバーフロー(組織の流れ)6
の部分が存在しないことから、以下の問題を生ずる。
【0007】即ち、コーンディスク1,2のコーン面1
a,2aにはパワーローラ3が前記したように大きな挟
圧力Fで摩擦係合しており、当該摩擦係合点において材
料の剥離を生じ、耐久性の悪化を招く。
【0008】一方で、コーンディスク1,2には大きな
挟圧力Fが作用し、コーンディスクの小径端面やディス
クコーン面1a,2a上におけるファイバーフロー6の
分断箇所が起点となって、コーンディスク1,2が衝撃
割れや、疲労割れを発生するといった懸念を払拭しきれ
ない。
【0009】本発明は、上記のようなファイバーフロー
の分断点で生じていた剥離や、衝撃割れや、疲労割れが
発生し難くした、若しくはこれらを回避し得る摩擦車式
無段変速機のコーンディスクを提供し、合わせて、かか
るコーンディスクを確実、且つ歩留り良く、安価に製造
する方法を提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のため、請求項
1に記載の第1発明による摩擦車式無段変速機のコーン
ディスクは、同軸配置した入出力コーンディスクと、こ
れら入出力コーンディスクの対向コーン面に摩擦係合し
て動力の受渡しを行う摩擦車とを具え、該摩擦車を自己
の回転軸線と直交する首振り軸線周りに傾転させて無段
変速を行うようにした摩擦車式無段変速機において、前
記コーンディスクの素材ファイバーフローが、前記ディ
スクコーン面の母線全長に亘って該母線に沿う方向へ連
続的に延在した後、更にコーンディスクの小径端面に沿
って径方向内方へ連続的に延在するよう構成したことを
特徴とするものである。
【0011】かかる第1発明の摩擦車式無段変速機用コ
ーンディスクによれば、コーンディスクの素材ファイバ
ーフローがディスクコーン面の母線全長に亘り該母線に
沿う方向へ連続的に延在するよう構成したから、ディス
クコーン面の全領域において素材ファイバーフローが途
切れることがないことから、ディスクコーン面に摩擦車
が大きな力で摩擦係合していると雖も、当該摩擦係合点
において材料の剥離を生ずることがなく、耐久性を向上
させ得ると共に、ディスクコーン面にファイバーフロー
の分断箇所が存在しないことによって、当該ファイバー
フロー分断箇所を起点としたコーンディスクの衝撃割れ
や、疲労割れの発生を回避することができる。
【0012】第1発明のコーンディスクによれば上記に
加えて、コーンディスクの素材ファイバーフローがディ
スクコーン面の母線全長に亘って該母線に沿う方向へ連
続的に延在した後、更にコーンディスクの小径端面に沿
って径方向内方へ連続的に延在するよう構成したから、
コーンディスクの小径端面においても素材ファイバーフ
ローの分断箇所を起点としたコーンディスクの衝撃割れ
や、疲労割れが発生するのを回避することができる。
【0013】請求項2に記載の第2発明による摩擦車式
無段変速機のコーンディスクは、同軸配置した入出力コ
ーンディスクと、これら入出力コーンディスクの対向コ
ーン面に摩擦係合して動力の受渡しを行う摩擦車とを具
え、該摩擦車を自己の回転軸線と直交する首振り軸線周
りに傾転させて無段変速を行うようにした摩擦車式無段
変速機において、前記コーンディスクの素材ファイバー
フローが、前記ディスクコーン面の母線全長に亘って該
母線に沿う方向へ連続的に延在した後、更にコーンディ
スクの小径端面に沿って径方向内方およびコーンディス
クの中心軸孔内周面に沿って軸線方向へ連続的に延在す
るよう構成したことを特徴とするものである。
【0014】かかる第2発明の摩擦車式無段変速機用コ
ーンディスクによれば、素材ファイバーフローがディス
クコーン面の全域およびコーンディスク小径端面におい
てだけでなく、コーンディスクの中心軸孔内周面におい
ても途切れることがないこととなり、第1発明による上
記の作用効果に加え、つまりディスクコーン面の全域お
よびコーンディスク小径端面の他にコーンディスクの中
心軸孔内周面においてもコーンディスクの衝撃割れや疲
労割れを防止することができ、従ってコーンディスクの
衝撃割れや、疲労割れの発生が懸念される全ての面にお
いて、当該衝撃割れや、疲労割れの発生を回避すること
ができる。
【0015】請求項3に記載の第3発明による摩擦車式
無段変速機用コーンディスクの製造方法は、第1発明の
摩擦車式無段変速機用コーンディスクを製造するに際
し、円柱形状をなし、該円柱形状の外周面に沿って軸線
方向にファイバーフローが延在し、該円柱形状の一端面
における直径がコーンディスク小径端面の直径未満であ
る円柱素材を、前記一端面にコーンディスク小径端面が
成形され、他端面にコーンディスク大径端面が成形され
るよう、軸線方向に数回圧鍛した後、コーンディスク最
終形状に型鍛造し、その後に研削仕上げすることを特徴
とするものである。
【0016】かかる第3発明のコーンディスク製造方法
によれば、上記第1発明の摩擦車式無段変速機用コーン
ディスクを歩留り良く、従って安価に、また確実に製造
することができ、前記特長を有した第1発明によるコー
ンディスクの具現化を可能ならしめる。
【0017】請求項4に記載の第4発明による摩擦車式
無段変速機用コーンディスクの製造方法は、第1発明の
摩擦車式無段変速機用コーンディスクを製造するに際
し、円柱形状をなし、該円柱形状の外周面に沿って軸線
方向にファイバーフローが延在する円柱素材を、該円柱
素材の一端面における直径がコーンディスク小径端面の
直径未満になるよう、対応端部において絞り加工し、こ
の円柱素材を、前記一端面にコーンディスク小径端面が
成形され、他端面にコーンディスク大径端面が成形され
るよう、軸線方向に数回圧鍛した後、コーンディスク最
終形状に型鍛造し、その後に研削仕上げすることを特徴
とするものである。
【0018】かかる第4発明のコーンディスク製造方法
によっても、上記第1発明の摩擦車式無段変速機用コー
ンディスクを歩留り良く、従って安価に、また確実に製
造することができ、第1発明によるコーンディスクの具
現化を第3発明とは別の方法により可能ならしめる。
【0019】請求項5に記載の第5発明による摩擦車式
無段変速機用コーンディスクの製造方法は、第2発明の
摩擦車式無段変速機用コーンディスクを製造するに際
し、円柱形状をなし、該円柱形状の外周面に沿って軸線
方向にファイバーフローが延在する円柱素材を、該円柱
素材の一端面における直径がコーンディスク小径端面の
直径未満になるよう、対応端部において絞り加工し、こ
の円柱素材を、前記一端面にコーンディスク小径端面が
成形され、他端面にコーンディスク大径端面が成形され
るよう、軸線方向に数回圧鍛した後、コーンディスク最
終形状に型鍛造すると共に、これら圧鍛および型鍛造中
に前記一端面からの押し抜きによりコーンディスク中心
軸孔を成形し、その後に研削仕上げすることを特徴とす
るものである。
【0020】かかる第5発明のコーンディスク製造方法
によれば、上記第2発明の摩擦車式無段変速機用コーン
ディスクを歩留り良く、従って安価に、また確実に製造
することができ、前記特長を有した第2発明によるコー
ンディスクの具現化を可能ならしめる。
【0021】請求項6に記載の第6発明による摩擦車式
無段変速機用コーンディスクの製造方法は、第3発明に
おいて、前記円柱素材の直径に対する長さの比を2.8
以下にしたことを特徴とするものである。
【0022】かかる第6発明のコーンディスク製造方法
によれば、第3発明のコーンディスク製造過程における
円柱素材の圧鍛中および型鍛造中に、円柱素材の座屈を
生ずることがなく、第3発明によるコーンディスクの製
造方法を確実に実施可能である。
【0023】請求項7に記載の第7発明による摩擦車式
無段変速機用コーンディスクの製造方法は、第4発明ま
たは第5発明において、前記円柱素材の直径に対する長
さの比を2.8以下にし、且つ、前記円柱素材の絞り加
工後における前記一端面の直径に対する絞り加工部の軸
線方向長さの比を3.0以下にしたことを特徴とするも
のである。
【0024】かかる第7発明のコーンディスク製造方法
によれば、第4発明または第5発明のコーンディスク製
造過程における円柱素材の圧鍛中および型鍛造中に、円
柱素材の座屈を生ずることがなく、第4発明または第5
発明によるコーンディスクの製造を確実に実施可能であ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形
態になる、軸長L0 で小径端面の直径がAのコーンディ
スク1(2)を製造する工程を順次示すものである。先
ず、同図(a)に示すように円柱状の素材5を用意し、
この円柱素材5は例えば、特開平7−71555号公報
の第4頁における表1に記載のような浸炭鋼で、ファイ
バーフロー6が円柱素材外周面に沿って軸線方向へ延在
するものとする。
【0026】更に円柱素材5は、軸長L1 と直径D1
の積で表される体積がコーンディスク1(2)のそれに
略同じであるものとする。但しこの際、直径D1 に対す
る軸長L1 の比L1 /D1 を図4(a)に示すように
2.8よりも大きくすると、円柱素材5が圧鍛時や型鍛
造時に同図(b)のごとく座屈を生ずることから、この
座屈を防止するために円柱素材5は、図1(a)に示す
ように比L1 /D1 が2.8以下になるよう採寸されて
いるものとする。なお本実施の形態においては後述の目
的のために、円柱素材5の直径D1 をコーンディスク小
径端面の直径Aよりも小さくする。
【0027】次いで、図1(b)に示すように円柱素材
5を、上型7および下型8間に同軸に配して挟み、上型
7は、図1(d)に示すコーンディスク小径端面9を成
形する底面7aと、ディスクコーン面1a(2a)を成
形するコーン面7bとを有し、また下型8は、コーンデ
ィスク大径端面10を成形する底面8aを有するものと
する。そして、これら上型7および下型8を相互に接近
させて、円柱素材5を軸線方向に数回圧鍛し、円柱素材
5の図中上端面にコーンディスク小径端面9を成形し、
図中下端面にコーンディスク大径端面10を成形する。
【0028】次いで、図1(c)に示すように上型7お
よび下型8を最接近させ、素材5を最終形状に型鍛造
し、これを研削仕上げすることにより、そして必要に応
じて中心軸孔11を削りだしすることにより、図1
(d)に示すコーンディスク1(2)の最終製品を完成
させる。
【0029】かかる製造方法によれば、コーンディスク
1(2)を歩留り良く、従って安価に、また確実に製造
することができ、更に、出来上がったコーンディスク1
(2)は以下に説明するような優れた特長を有するもの
となる。
【0030】つまり、円柱素材5の直径D1 をコーンデ
ィスク小径端面の直径A未満にしたから、円柱素材5の
上記圧鍛中にコーンディスク1(2)の素材ファイバー
フロー6が図1(d)に示すごとくディスクコーン面1
a(2a)の母線全長に亘って該母線に沿う方向へ連続
的に延在し、更にその後コーンディスク1(2)の小径
端面9に沿って径方向内方へ連続的に延在するようにな
る。従って、先ずディスクコーン面1a(2a)の全領
域において素材ファイバーフロー6が途切れることがな
く、ディスクコーン面1a(2a)にパワーローラ3
(図6参照)が大きな力で摩擦係合していても、この摩
擦係合点において材料の剥離を生ずることがなく、耐久
性を向上させ得ると共に、ディスクコーン面1a(2
a)にファイバーフロー6の分断箇所が存在しないこと
によって、当該ファイバーフロー分断箇所を起点とした
コーンディスクの衝撃割れや、疲労割れの発生を回避す
ることができる。
【0031】加えて、既に上記した通り、そして図1
(d)に示すごとくファイバーフロー6がディスクコー
ン面1a(2a)の母線全長に亘って延在した後、更に
コーンディスク1(2)の小径端面9に沿って径方向内
方へも連続的に延在するような構成であるから、コーン
ディスク小径端面9でのコーンディスク1(2)の衝撃
割れや、疲労割れの発生をも回避することができる。
【0032】なお、コーンディスク小径端面9に沿って
径方向内方へ延在する素材ファイバーフロー6の部分を
長くして上記の作用効果を高めるためには、円柱素材5
の直径D1 をコーンディスク小径端面の直径Aよりも一
層小さくするのがよいが、この場合、円柱素材5の直径
1 に対する軸長L1 の比L1 /D1 が大きくなって前
記座屈の問題を生ずることから、比L1 /D1 が前記し
た2.8よりも大きくならない範囲で円柱素材5の直径
1 を小さくする必要がある。
【0033】なお、コーンディスク1(2)は図2の方
法によっても製造することができる。つまり本実施の形
態においては図2(a)に示すように、軸長L1 と直径
1との積で表される体積は前記したと同じくコーンデ
ィスク1(2)のそれに略同じであるようなものとし、
また直径D1 に対する軸長L1 の比L1 /D1 も前記し
たと同じく2.8以下にするが、直径D1 が図1の場合
と異なってコーンディスク小径端面の直径Aよりも大き
な円柱素材5を用意し、このように大径の円柱素材5を
用いる場合でも、これから、図1の方法で造ったと同じ
ような優れたコーンディスク1(2)を造り得る方法を
提案する。
【0034】かかる大径の円柱素材5を図2(b)に示
すように、図中上端外周隅角部の絞り加工により、図中
上端面の直径D2 をコーンディスク小径端面9の直径A
未満とする。但しこの際、直径D2 に対する、上記絞り
加工部の軸線方向長さL2 の比L2/D2 を図5(a)
に示すように3.0よりも大きくすると、円錐部分5b
が圧鍛時や型鍛造時に同図(b)のごとく座屈を生ずる
ことから、上記絞り加工により生じた円錐部分は、図2
(b)に示すようにL2 /D2 が3.0以下になるよう
加工する。
【0035】次いで、円柱素材5を図2(c)に示すよ
うに、絞り加工部側の端面が上型底面7aに接するよう
同軸に配して上型7および下型8間に挟み、その後、上
型7および下型8を相互に接近させて、円柱素材5を軸
線方向に数回圧鍛し、円柱素材5の図中上端面にコーン
ディスク小径端面9を成形し、図中下端面にコーンディ
スク大径端面10を成形する。
【0036】次いで、図2(d)に示すように上型7お
よび下型8を最接近させ、素材5を最終形状に型鍛造
し、これを研削仕上げすることにより、そして必要に応
じて中心軸孔11を削りだしすることにより、図2
(e)に示すコーンディスク1(2)の最終製品を完成
させる。
【0037】かかる方法によれば、円柱素材5の絞り加
工上端面の直径D2 をコーンディスク小径端面9の直径
Aよりも小さくしたから、円柱素材5が図1におけるも
のと異なりコーンディスク小径端面9の直径Aよりも大
径である場合でも、出来上がったコーンディスク1
(2)は図1につき前述した理由から図2(e)に示す
ごとく、コーンディスクの素材ファイバーフロー6が、
ディスクコーン面1a(2a)の母線全長に亘って該母
線に沿う方向へ連続的に延在し、更にその後コーンディ
スク1(2)の小径端面9に沿って径方向内方へ連続的
に延在するようになる。
【0038】従って、先ずディスクコーン面1a(2
a)の全領域において素材ファイバーフロー6が途切れ
ることがなく、ディスクコーン面1a(2a)にパワー
ローラ3(図6参照)が大きな力で摩擦係合していて
も、この摩擦係合点において材料の剥離を生ずることが
なく、耐久性を向上させ得ると共に、ディスクコーン面
1a(2a)にファイバーフロー6の分断箇所が存在し
ないことによって、当該ファイバーフロー分断箇所を起
点としたコーンディスクの衝撃割れや、疲労割れの発生
を回避することができる。
【0039】加えて、ファイバーフロー6がディスクコ
ーン面1a(2a)の母線全長に亘って延在した後、更
にコーンディスク1(2)の小径端面9に沿って径方向
内方へも連続的に延在するような構成であるから、コー
ンディスク小径端面9でのコーンディスク1(2)の衝
撃割れや、疲労割れの発生をも回避することができる。
【0040】図3は、コーンディスク1(2)の中心軸
孔11も鍛造時に一緒に成形するようにした、本発明に
よる更に他の実施の形態を示す。本実施の形態において
は、円柱素材5を図3(a)に示すように図2における
ものと同じ仕様の円柱素材とし、この円柱素材5に対し
て図3(b)に示すように、図2(b)と同様な絞り加
工を施す。次いで図3(c)に示すように、円柱素材5
を絞り加工部側における端面が上型底面7aに接するよ
う同軸に配して上型7および下型8間に挟み、上型7お
よび下型8を相互に接近させて、円柱素材5を軸線方向
に数回圧鍛し、円柱素材5の図中上端面にコーンディス
ク小径端面9を成形し、図中下端面にコーンディスク大
径端面10を成形する。
【0041】ここで、上型7および下型8の底面7a,
8aの中心部には、コーンディスク中心軸孔11を成形
するための突起7c,8bを一体に突設し、これにより
上記の圧鍛時より円柱素材5にコーンディスク中心軸孔
11が成形され始めるようにする。そして、図3(d)
に示すように上型7および下型8を最接近させ、素材5
を最終形状に型鍛造すると同時に、この時素材5に、一
部12を除いて中心軸孔11の大部分をも成形する。次
に、ここまで成形された素材5を上型7および下型8間
から取り出し、上記の一部12を削りだし又は研削によ
り除去して中心軸孔11を形成すると共に、素材5を更
に研削仕上げすることにより、図3(e)に示すコーン
ディスク1(2)の最終製品を完成させる。
【0042】かかる方法により造ったコーンディスク1
(2)は図3(e)に示すように、コーンディスクの素
材ファイバーフロー6が、ディスクコーン面1a(2
a)の母線全長に亘って該母線に沿う方向へ連続的に延
在した後、更に図3(e)にZで示すようにコーンディ
スク1(2)の小径端面9に沿って径方向内方へ連続的
に延在するだけでなく、中心軸孔11の内周面に至るま
で連続的に延在することとなる。かかるコーンディスク
1(2)によれば、素材ファイバーフロー6がディスク
コーン面1a(2a)の全域において途切れることがな
いのに加えて、コーンディスク小径端面9や、中心軸孔
11内に至っても途切れることがないため、図2(e)
に示すコーンディスク1(2)の作用効果の外に、コー
ンディスク小径端面9や、中心軸孔11の領域において
ファイバーフローの分断箇所を起点としたコーンディス
ク1(2)の衝撃割れや、疲労割れが発生するのを一層
確実に回避することができるという作用効果をも達成す
ることができ、コーンディスク1(2)の衝撃割れや、
疲労割れが、如何なる箇所においても生じなくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になるトロイダル型無
段変速機用コーンディスクの製造工程を示し、 (a)は、素材をそのファイバーフローと共に示す正面
図、 (b)は、該素材の圧鍛工程図、 (c)は、該圧鍛後における型鍛造工程図、 (d)は、コーンディスクの最終製品を示す縦断正面図
である。
【図2】 本発明の他の実施の形態になるトロイダル型
無段変速機用コーンディスクの製造工程を示し、 (a)は、素材をそのファイバーフローと共に示す正面
図、 (b)は、該素材の上端部における絞り加工工程図、 (c)は、該絞り加工後における圧鍛工程図、 (d)は、該圧鍛後における型鍛造工程図、 (e)は、コーンディスクの最終製品を示す縦断正面図
である。
【図3】 本発明の更に他の実施の形態になるトロイダ
ル型無段変速機用コーンディスクの製造工程を示し、 (a)は、素材をそのファイバーフローと共に示す正面
図、 (b)は、該素材の上端部における絞り加工工程図、 (c)は、該絞り加工後における圧鍛工程図、 (d)は、該圧鍛後における型鍛造工程図、 (e)は、コーンディスクの最終製品を示す縦断正面図
である。
【図4】 円柱素材の寸法と、鍛造時における該素材の
座屈との関係を示し、 (a)は、鍛造時に座屈を生ずるような寸法の円柱素材
を例示する正面図、 (b)は、該円柱素材の座屈状態を示す鍛造過程図であ
る。
【図5】 素材円錐部の寸法と、鍛造時における該素材
円錐部の座屈との関係を示し、 (a)は、鍛造時に座屈を生ずる寸法の素材円錐部を例
示する正面図、 (b)は、該素材円錐部の座屈状態を示す鍛造過程図で
ある。
【図6】 トロイダル型無段変速機の一般的な構成を例
示する略線図である。
【図7】 トロイダル型無段変速機用コーンディスクの
常識的な製造工程を示し、 (a)は、その素材をファイバーフローと共に示す正面
図、 (b)は、該素材の削りだし又は切り出し工程図であ
る。
【図8】 トロイダル型無段変速機用コーンディスクの
常識的な他の製造方法を示し、 (a)は、その素材をファイバーフローと共に示す正面
図、 (b)は、該素材の所定軸長への押しつぶし工程を示す
工程図、 (c)は、該押しつぶし工程後における削りだし又は切
り出し工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1 入力コーンディスク 1a ディスクコーン面 2 出力コーンディスク 2a ディスクコーン面 3 パワーローラ(摩擦車) 4 トラニオン 5 円柱素材 6 ファイバーフロー 7 上型 8 下型 9 コーンディスク小径端面 10 コーンディスク大径端面 11 コーンディスク中心軸孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−131121(JP,A) 特開 昭61−129249(JP,A) 特開 昭63−160740(JP,A) 特開 昭63−273539(JP,A) 鈴木 弘編「塑性加工」(昭40−11− 30)裳華房 P.41−42 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 15/38 B21K 1/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸配置した入出力コーンディスクと、
    これら入出力コーンディスクの対向コーン面に摩擦係合
    して動力の受渡しを行う摩擦車とを具え、該摩擦車を自
    己の回転軸線と直交する首振り軸線周りに傾転させて無
    段変速を行うようにした摩擦車式無段変速機において、 前記コーンディスクの素材ファイバーフローが、前記デ
    ィスクコーン面の母線全長に亘って該母線に沿う方向へ
    連続的に延在した後、更にコーンディスクの小径端面に
    沿って径方向内方へ連続的に延在するよう構成したこと
    を特徴とする摩擦車式無段変速機のコーンディスク。
  2. 【請求項2】 同軸配置した入出力コーンディスクと、
    これら入出力コーンディスクの対向コーン面に摩擦係合
    して動力の受渡しを行う摩擦車とを具え、該摩擦車を自
    己の回転軸線と直交する首振り軸線周りに傾転させて無
    段変速を行うようにした摩擦車式無段変速機において、 前記コーンディスクの素材ファイバーフローが、前記デ
    ィスクコーン面の母線全長に亘って該母線に沿う方向へ
    連続的に延在した後、更にコーンディスクの小径端面に
    沿って径方向内方およびコーンディスクの中心軸孔内周
    面に沿って軸線方向へ連続的に延在するよう構成したこ
    とを特徴とする摩擦車式無段変速機のコーンディスク。
  3. 【請求項3】 請求項1の摩擦車式無段変速機用コーン
    ディスクを製造するに際し、 円柱形状をなし、該円柱形状の外周面に沿って軸線方向
    にファイバーフローが延在し、該円柱形状の一端面にお
    ける直径がコーンディスク小径端面の直径未満である円
    柱素材を、前記一端面にコーンディスク小径端面が成形
    され、他端面にコーンディスク大径端面が成形されるよ
    う、軸線方向に数回圧鍛した後、コーンディスク最終形
    状に型鍛造し、 その後に研削仕上げすることを特徴とする摩擦車式無段
    変速機用コーンディスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の摩擦車式無段変速機用コーン
    ディスクを製造するに際し、 円柱形状をなし、該円柱形状の外周面に沿って軸線方向
    にファイバーフローが延在する円柱素材を、該円柱素材
    の一端面における直径がコーンディスク小径端面の直径
    未満になるよう、対応端部において絞り加工し、 この円柱素材を、前記一端面にコーンディスク小径端面
    が成形され、他端面にコーンディスク大径端面が成形さ
    れるよう、軸線方向に数回圧鍛した後、コーンディスク
    最終形状に型鍛造し、 その後に研削仕上げすることを特徴とする摩擦車式無段
    変速機用コーンディスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2の摩擦車式無段変速機用コーン
    ディスクを製造するに際し、 円柱形状をなし、該円柱形状の外周面に沿って軸線方向
    にファイバーフローが延在する円柱素材を、該円柱素材
    の一端面における直径がコーンディスク小径端面の直径
    未満になるよう、対応端部において絞り加工し、 この円柱素材を、前記一端面にコーンディスク小径端面
    が成形され、他端面にコーンディスク大径端面が成形さ
    れるよう、軸線方向に数回圧鍛した後、コーンディスク
    最終形状に型鍛造すると共に、これら圧鍛および型鍛造
    中に前記一端面からの押し抜きによりコーンディスク中
    心軸孔を成形し、 その後に研削仕上げすることを特徴とする摩擦車式無段
    変速機用コーンディスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3において、前記円柱素材の直径
    に対する長さの比が2.8以下であることを特徴とする
    摩擦車式無段変速機用コーンディスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または5において、前記円柱素
    材の直径に対する長さの比が2.8以下であり、且つ、
    前記円柱素材の絞り加工後における前記一端面の直径に
    対する絞り加工部の軸線方向長さの比が3.0以下であ
    ることを特徴とする摩擦車式無段変速機用コーンディス
    クの製造方法。
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