JP3182775B2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP3182775B2
JP3182775B2 JP02533991A JP2533991A JP3182775B2 JP 3182775 B2 JP3182775 B2 JP 3182775B2 JP 02533991 A JP02533991 A JP 02533991A JP 2533991 A JP2533991 A JP 2533991A JP 3182775 B2 JP3182775 B2 JP 3182775B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用空気調和装
置に係り、特に、電気自動車のように暖房用の温水熱源
を持たない車両に好適な自動車用空気調和装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気自動車用の空気調和装置とし
ては、ガソリンエンジン車のような温水熱源を持たない
ために、ヒートポンプ式の空気調和装置が考えられてい
る。つまり、室内熱交換器と室外熱交換器を有する冷凍
サイクルを備え、暖房の際には室内熱交換器を凝縮器と
して使用するとともに室外熱交換器を蒸発器として使用
し、又、冷房の際には室内熱交換器を蒸発器として使用
するとともに室外熱交換器を凝縮器として使用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ヒートポン
プ式の空気調和装置は、冷房時において室内熱交換器
(蒸発器)に結露水が付着し、冷房後に暖房に切り換え
ると、室内熱交換器の結露水が暖められて急激に蒸発す
る。そして、この水蒸気が車室内に吹き出されフロント
ガラス等を曇らせてしまう虞がある。この傾向は、空調
空間が狭いほど、外気温度が低いほど、室内湿度が高い
ほど、顕著となる。さらに、空気調和装置が外気導入モ
ードになっている場合は外気湿度が高いほど顕著とな
る。
【0004】この発明の目的は、モード切り換えに伴う
車室内でのガラスの曇りを低減できる自動車用空気調和
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、送風機によ
る室内又は室外空気を車室内に導くダクトと、前記ダク
ト内に配置され、冷・温熱源が通過する室内熱交換器
と、前記室内熱交換器に冷熱源を通過させるための冷熱
源通過モードと、前記室内熱交換器に温熱源を通過させ
るための温熱源通過モードとを切り換える操作スイッチ
とを備えた自動車用空気調和装置において、前記操作ス
イッチにより冷熱源通過モードから温熱源通過モードに
切り換わったときに、前記室内熱交換器での結露水を徐
々に蒸発させるべく強制的に室内熱交換器での温熱源の
通過量又は温度を抑えたまま所定時間運転するようにし
た自動車用空気調和装置をその要旨とするものである。
【0006】
【作用】操作スイッチにより冷熱源通過モードから温熱
源通過モードに切り換わったときに、強制的に室内熱交
換器での温熱源の通過量又は温度を抑えたまま所定時間
運転される。その結果、冷熱源通過モードにおける室内
熱交換器には結露水が付着しているが、温熱源通過モー
ドに切り換わったときには室内熱交換器の温熱源通過に
伴い室内熱交換器での結露水が徐々に蒸発して車室内に
吹き出される。
【0007】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1には、自動車用空気調和装置の
室内ユニット1の構成を示す。室内ユニット1はブロワ
ユニット2と第1ユニット3と第2ユニット4とからな
る。ブロワユニット2には内外気切換装置5が設けら
れ、この内外気切換装置5は切換ダンパ6の位置を変更
することにより室内空気導入口7からの内気と室外空気
導入口8からの外気とを選択的に導入できるようになっ
ている。又、ブロワユニット2には送風機9が設けら
れ、送風機モータ9aの駆動により内外気切換装置5を
介して第1ユニット3に内気又は外気が導入される。第
1ユニット3と、その下流側の第2ユニット4にてダク
ト10が形成され、第1ユニット3内には室内第1熱交
換器11が配置されている。一方、第2ユニット4内に
は室内第2熱交換器12及び電気ヒータ13,14が配
置されている。電気ヒータ13,14は、例えば出力5
00ワットのPTC素子が使用される。
【0008】第2ユニット4には各吹出口が分岐されて
いる。即ち、自動車窓部に向けて吹き出すデフ吹出口1
5と、乗員の足元に向けて吹き出すヒート吹出口16
と、乗員の頭胸部に向けて吹き出すベント吹出口17
a,17b,17cが設けられている。ベント吹出口1
7aは車室内の中央部に設けられ、ベント吹出口17
b,17cは車室内の両サイドに設けられている。又、
各吹出口15,16,17a,17b,17cには吹出
口切換ダンパ18〜22が配置されている。
【0009】図2には、自動車用空気調和装置の冷媒回
路を示す。圧縮機23は冷媒の吸入・圧縮・吐出を行う
ものであり、図示しない電動モータにて駆動される。圧
縮機23の吐出通路側には四方電磁切換弁24が配置さ
れており、四方電磁切換弁24の切り換えにより圧縮機
23の吐出冷媒が室内第2熱交換器12側もしくは室外
熱交換器25側に供給される。室外熱交換機25は、冷
房運転時・暖房運転時とも十分室外空気を取り入れやす
い位置に配置されている。室内第2熱交換器12と室内
第1熱交換器11とは除湿用のキャピラリチューブ26
を介して直列に接続されている。キャピラリチューブ2
6には可逆電磁弁27が並列に接続され、この可逆電磁
弁27は、室内第1熱交換器11から室内第2熱交換器
12側へは常時冷媒流れを許容し、逆方向の流れは電磁
弁コイルに通電された時に導通させ、非通電時は非導通
とするものである。
【0010】又、室外熱交換器25と室内第1熱交換器
11とは、直列に接続されたキャピラリチューブ28,
29を介して接続されている。冷房用のキャピラリチュ
ーブ28には逆止弁30が並列に接続されるとともに、
暖房用のキャピラリチューブ29には逆止弁31が並列
に接続されている。又、室内第1熱交換器11と冷房用
キャピラリチューブ28の配管途中からは除湿用のバイ
パス通路32が分岐され、バイパス通路32の他端は四
方電磁切換弁24とアキュームレータ33との間に接続
されている。さらに、バイパス通路32には通電時のみ
開弁する常閉タイプの電磁弁34が配置されている。
【0011】アキュームレータ33は圧縮機23に導入
される冷媒を気液分離し、液冷媒を貯蔵しておき、気体
冷媒のみ圧縮機23へ導出するものである。アキューム
レータ33の容量は全冷媒充填量の50〜100%を収
容できるものを使用する。尚、本実施例では、アキュム
レータ33は、圧縮機23に直接取り付けられた第1ア
キュームレータ33aと、圧縮機23とは別体に配置さ
れた第2アキュームレータ33bとからなり、第1アキ
ュームレータ33aと第2アキュームレータ33bの冷
媒貯蔵総容量は1300cc程度となっている。これ
は、本例の冷凍サイクルの冷媒量が1500cc程度で
あることによる。
【0012】図3にはコントロールパネル35を示す。
コントロールパネル35にはモード切換レバー36、温
度調整レバー37、内外気切換レバー38、ブロワスイ
ッチ39、及び操作スイッチとしてのエアコンスイッチ
40が配置されている。モード切換レバー36は吹出口
切換ダンパ18〜22を開閉制御することによって、車
室内に吹き出される空気を乗員の頭胸部に向かうベント
モード、乗員の頭胸部及び足元の双方に向かうバイレベ
ルモード、乗員の足元に向かうヒートモード、乗員の足
元と窓ガラスの双方に向かうヒータデフモード、及び窓
ガラスに向けるデフモードに切り換えるものである。
又、ブロワスイッチ39は、送風機9の駆動停止を含む
送風機9の風量を切り換えるものである。さらに、エア
コンスイッチ40は空調装置の作動のオン・オフのみな
らず、冷房運転・暖房運転、及び除湿運転に切り換える
ものである。
【0013】そして、図4には自動車用空気調和装置の
電気的構成を示す。電源(DC200ボルト)41に対
しインバータ42を介して圧縮機23が接続されてい
る。コントローラ43にはマイコン44が内蔵されてい
る。コントローラ43にはコントロールパネル35が接
続され、マイコン44はコントロールパネル35の各操
作レバー36,37,38、スイッチ39,40の操作
状態を検知する。又、コントローラ43にはインバータ
42、室内ユニット1の送風機モータ9a、室外熱交換
器25用の送風機モータ45、四方電磁切換弁24、電
磁弁27,34、内外気切換装置5が接続され、マイコ
ン44はこれら各電気機器を駆動制御する。
【0014】さらに、電源(DC200ボルト)41に
対し開閉器46を介して電気ヒータ13が接続されてい
る。同様に、電源41に対し開閉器47を介して電気ヒ
ータ14が接続されている。そして、マイコン44は開
閉器46,47を開閉制御して電気ヒータ13,14へ
の通電及び停止を行わせることができるようになってい
る。
【0015】次に、このように構成した自動車用空気調
和装置の作用を、図5〜図8のフローチャートに基づい
て説明する。マイコン44は、ステップ100でコント
ロールパネル35のブロワスイッチ39がオフか否か判
断し、オフであればステップ101で運転停止状態にす
る。又、マイコン44はブロワスイッチ39がオンであ
れば、ステップ102でコントロールパネル35のエア
コンスイッチ40が送風モード(OFFモード)となっ
ているか否か判断し、送風モードとなっているとステッ
プ103で送風機モータ9aを駆動して送風機9による
送風を行う。マイコン44はエアコンスイッチ40が送
風モードとなっていないと、ステップ104でコントロ
ールパネル35のエアコンスイッチ40が冷房モードと
暖房モードと除湿モードのいずれになっているか判断す
る。マイコン44は冷房モードになっていると、ステッ
プ105で暖房チェックフラグFH を「0」、除湿チェ
ックフラグFDHを「0」、冷房チェックフラグFC を
「1」にする。そして、マイコン44はステップ106
で冷房運転を行う。
【0016】即ち、冷房運転の際には、マイコン44は
図2での四方電磁切換弁24を圧縮機23から吐出され
た冷媒が室外熱交換器25に向かうように切り換える。
その結果、圧縮機23から吐出された高温高圧の冷媒は
室外熱交換器25で凝縮して高温のまま液化し、次いで
逆止弁31を通過して冷房用キャピラリチューブ28で
断熱膨張し低温低圧の霧状状態となり、室内第1熱交換
器11及び可逆電磁弁27を介して室内第2熱交換器1
2に流入する。この室内第1熱交換器11及び室内第2
熱交換器12で送風機9より送風された空気と熱交換
し、空気から気化熱を奪って空気を冷却する。一方、冷
媒はこの熱交換により蒸発してアキュムレータ33へ流
入する。そして、アキュムレータ33でガス冷媒と液冷
媒に分離されてガス冷媒のみが圧縮機23に吸入され
る。
【0017】一方、マイコン44は図5での前記ステッ
プ104においてコントロールパネル35のエアコンス
イッチ40が暖房モードになっていると、ステップ10
7で冷房チェックフラグFC が「1」か否か判断してF
C =0とならば、ステップ108で除湿チェックフラグ
FDHが「1」か否か判断してFDH=0とならば、図6の
ステップ109で暖房チェックフラグFH を「1」にし
た後、ステップ110で暖房運転を行う。
【0018】即ち、暖房運転の際には、マイコン44は
図2での四方電磁切換弁24を圧縮機23から吐出され
た高温高圧の冷媒が室内第2熱交換器12側に向かうよ
うに切り換える。又、マイコン44は可逆電磁弁27を
開弁し、除湿用キャピラリチューブ26を通過すること
なく室内第1熱交換器11側へ冷媒が流れるようにす
る。その結果、圧縮機23から吐出された冷媒は室内第
2熱交換器12と室内第1熱交換器11との双方で凝縮
する。この際、凝縮熱をダクト10内を流れる空気に放
出して空気が加熱される。室内熱交換器12,11にて
凝縮された冷媒は、逆止弁30を通り暖房用キャピラリ
チューブ29に流入する。そして、この暖房用キャピラ
リチューブ29の通過にて冷媒は断熱膨張し低温低圧の
霧状状態となり、この低温の冷媒は室外熱交換器25に
より室外空気と熱交換され蒸発してガス冷媒となる。次
いで、四方電磁切換弁24を経てアキュムレータ33に
流入し、液冷媒を分離後、ガス冷媒のみが圧縮機23に
吸入される。
【0019】一方、マイコン44は図5での前記ステッ
プ104においてコントロールパネル35のエアコンス
イッチ40が除湿モードになっていると、ステップ11
1で冷房チェックフラグFC が「1」か否か判断してF
C =0とならば、図7でのステップ112で暖房チェッ
クフラグFH を「0」、除湿チェックフラグFDHを
「1」にした後、ステップ113で除湿運転を行う。
【0020】即ち、除湿運転の際には、マイコン44は
図2での四方電磁切換弁24を暖房時と同様に圧縮機2
3からの冷媒を室内第2熱交換器12側に流すようにす
る。又、マイコン44は可逆電磁弁27を閉弁するとと
もに、電磁弁34を開弁してバイパス通路32を開く。
その結果、圧縮機23から吐出された高温高圧の冷媒は
室内第2熱交換器12に流入し、凝縮される。そして、
凝縮された冷媒はキャピラリチューブ26を通過する際
に断熱膨張し低温低圧の霧状状態となり、室内第1熱交
換器11に流入する。さらに、室内第1熱交換器11で
冷媒は蒸発し、ガス冷媒は電磁弁34を介してアキュム
レータ33に流入する。つまり、室内第1熱交換器11
は蒸発器として作用して空気が冷却され、空気中の水分
が凝縮してドレイン水として排出されるとともに、室内
第2熱交換器12は凝縮器として作用して水分を除去さ
れた空気が加熱され、乾燥した空気が室内に吹き出され
る。このとき、室内への吹き出し空気温度は室内第1熱
交換器11の通過前の温度より高くなっている。
【0021】又、マイコン44は図5での前記ステップ
104において暖房モードになっているときに、ステッ
プ107で冷房チェックフラグFC =1となっている
と、以前に冷房モードになっていたと判断する。する
と、マイコン44は図9に示すように室内熱交換器1
1,12での結露水を徐々に蒸発させガラスの曇り抑制
のための処理を行う。まず、マイコン44は図8でのス
テップ114で内外気切換装置5を制御して外気導入状
態にして水蒸気を車室外に排出しやすくする。さらに、
マイコン44はステップ115で電気ヒータ13,14
を通電して発熱させ、ステップ116でタイマT1 のカ
ウント動作を行いステップ117で所定時間T1sが経過
したことを確認する。尚、このとき、吹出口切換ダンパ
18〜22を制御してデフモードにするとフロントガラ
スの温度が高くなり水蒸気が結露しにくくなる。
【0022】その後、マイコン44はステップ118で
インバータ42を制御して小容量での前述した除湿運転
を行うとともに電気ヒータ13,14による運転(発
熱)を行わせ、ステップ119でタイマT2 のカウント
動作を行いステップ120で所定時間T2sが経過したこ
とを確認する。これにより、室内第2熱交換器12に付
着している結露水が徐々に蒸発する。そして、マイコン
44はステップ121でインバータ42を制御して前記
ステップ118よりやや多い容量にて除湿運転を行うと
ともに電気ヒータ13,14による運転(発熱)を行わ
せ、ステップ122でタイマT3 のカウント動作を行い
ステップ123で所定時間T3sが経過したことを確認す
る。これにより、室内第2熱交換器12に付着している
結露水がほぼ完全に蒸発する。
【0023】その後、マイコン44はステップ124で
電気ヒータ13,14による運転(発熱)を行わせ、ス
テップ125でタイマT4 のカウント動作を行いステッ
プ126で所定時間T4sが経過したことを確認する。そ
して、マイコン44はステップ127でインバータ42
を制御して小容量での前述した暖房運転を行うとともに
電気ヒータ13,14による運転(発熱)を行わせ、ス
テップ128でタイマT5 のカウント動作を行いステッ
プ129で所定時間T5sが経過したことを確認する。こ
れにより、室内第1熱交換器11に付着している結露水
が徐々に蒸発する。そして、マイコン44はステップ1
30でインバータ42を制御して前記ステップ127よ
りやや多い容量にて暖房運転を行うとともに電気ヒータ
13,14による運転(発熱)を行わせ、ステップ13
1でタイマT6 のカウント動作を行いステップ131’
で所定時間T6sが経過したことを確認する。これによ
り、室内第1熱交換器11に付着している結露水がほぼ
完全に蒸発する。
【0024】そして、マイコン44はステップ132で
冷房チェックフラグFC を「0」にする。その後、マイ
コン44は図6でのステップ109,110で通常の暖
房運転を行う。ここで、冷房運転から暖房運転に切り換
わった際に、冷凍サイクルを高能力にて暖房運転を行う
と、冷房運転時の室内熱交換器11,12に付着した結
露水が図10に示すように急激に蒸発して室内に吹き出
されるが、本実施例では図9に示すように室内熱交換器
11,12での結露水を徐々に蒸発させガラスの曇りが
抑制される。
【0025】又、マイコン44は図5での前記ステップ
108において除湿チェックフラグFDHが「1」なら
ば、以前に除湿運転が行われたと判定する。そして、マ
イコン44は室内第1熱交換器11での結露水を徐々に
蒸発させガラスの曇り抑制のための処理を行う。まず、
マイコン44は図6でのステップ133で内外気切換装
置5を制御して外気導入状態にし、ステップ134で電
気ヒータ13,14を通電して発熱させ、ステップ13
5でタイマT1 のカウント動作を行いステップ136で
所定時間T1sが経過したことを確認する。これは、図9
でのt3 〜t4 に対応するものである。その後、マイコ
ン44はステップ137でインバータ42を制御して小
容量での前述した暖房運転を行うとともに電気ヒータ1
3,14による運転(発熱)を行わせ、ステップ138
でタイマT2 のカウント動作を行いステップ139で所
定時間T2sが経過したことを確認する。これは、図9で
のt4 〜t5 に対応するものである。
【0026】そして、マイコン44はステップ140で
インバータ42を制御して前記ステップ137よりやや
多い容量にて暖房運転を行うとともに電気ヒータ13,
14による運転(発熱)を行わせ、ステップ141でタ
イマT3 のカウント動作を行いステップ142で所定時
間T3sが経過したことを確認する。これは、図9でのt
5 〜t6 に対応するものである。さらに、マイコン44
はステップ143で除湿チェックフラグFDHを「0」に
した後、ステップ109,110で通常の暖房運転を行
う。
【0027】又、マイコン44は図5でのステップ11
1においてFC =1ならば、以前に冷房運転があったも
のと判断する。そして、マイコン44は室内第2熱交換
器12での結露水を徐々に蒸発させガラスの曇り抑制の
ための処理を行う。まず、マイコン44は図7でのステ
ップ144で内外気切換装置5を制御して外気導入状態
にし、ステップ145で電気ヒータ13,14を通電し
て発熱させ、ステップ146でタイマT1 のカウント動
作を行いステップ147で所定時間T1sが経過したこと
を確認する。これは、図9でのt0 〜t1 に対応するも
のである。その後、マイコン44はステップ148でイ
ンバータ42を制御して小容量での前述した除湿運転を
行うとともに電気ヒータ13,14による運転(発熱)
を行わせ、ステップ149でタイマT2 のカウント動作
を行いステップ150で所定時間T2sが経過したことを
確認する。これは、図9でのt1 〜t2 に対応するもの
である。
【0028】そして、マイコン44はステップ151で
インバータ42を制御して前記ステップ148よりやや
多い容量での除湿運転を行うとともに電気ヒータ13,
14による運転(発熱)を行わせ、ステップ152でタ
イマT3 のカウント動作を行いステップ153で所定時
間T3sが経過したことを確認する。これは、図9でのt
2 〜t3 に対応するものである。その後、マイコン44
はステップ154で冷房チェックフラグFcを「0」、
除湿チェックフラグFDHを「1」にした後、ステップ1
13で通常の除湿運転を行う。
【0029】このように本実施例では、コントロールパ
ネル35のエアコンスイッチ40(操作スイッチ)によ
り冷熱源通過モードから温熱源通過モードに切り換わっ
たときに、強制的に室内熱交換器11,12での温熱源
の通過量を抑えたまま所定時間運転するようにした。そ
の結果、冷熱源通過モードにおける室内熱交換器11,
12には結露水が付着しているが、温熱源通過モードに
切り換わったときには室内熱交換器11,12の温熱源
通過に伴い室内熱交換器11,12での結露水が徐々に
蒸発して車室内に吹き出される。よって、車室内でのガ
ラスの曇りを低減できる。
【0030】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、冷房運転の後において暖房運転を
行う際には強制的に除湿運転を行わせるようにしてもよ
い。この場合のフローチャートを図11〜14に示す。
このフローチャートにおいて前記実施例と同一の処理に
ついては同一のステップ数を付すことによりその説明は
省略する。まず、冷房運転の後において暖房運転を行う
場合、図11においてステップ107でFC =1である
ので、図13の処理を行う。このとき、ステップ154
でFC =0となるので次回の処理では図11においてス
テップ107からステップ200に進み曇止処理終了フ
ラグFr が「0」か否か判定する。Fr =0ならば図1
3の除湿処理を繰り返す。しかし、図11においてブロ
ワスイッチ37がオフ操作されているとステップ201
で曇止処理終了フラグFr が「1」にされ、ステップ2
00でFr=1となりステップ108を経て図12のス
テップ110で通常の暖房運転に移行することができ
る。尚、ここでは曇止処理終了フラグFr はブロワスイ
ッチ37の操作によりセット(Fr =「1」)するよう
にしたが、ブロワスイッチ37の操作だけでなく、エア
コンスイッチ40の操作により送風モード(OFFモー
ド)にした場合や走行モータの起動を行うキースイッチ
をOFFモードにした場合に曇止処理フラグFr をセッ
トしてもよいし、解除スイッチを設けて曇止処理終了フ
ラグFr をセットもよい。
【0031】又、上記実施例では除湿機能のあるヒート
ポンプ式の空気調和装置に具体化したが、図15に示す
ように、室内熱交換器48が1つだけの除湿機能のない
ヒートポンプ式の空気調和装置に具体化してもよい。こ
の場合のフローチャートを図16,17に示す。このフ
ローチャートにおいて前記実施例と同一の処理について
は同一のステップ数を付すことによりその説明は省略す
る。その場合の蒸発量の推移を図18に示す。
【0032】さらに、上記実施例ではヒートポンプ式の
空気調和装置に具体化したが、図19に示すように、室
内熱交換器49に、加熱された媒体あるいは冷却された
媒体が通過する空気調和装置に具体化してもよい。即
ち、室内熱交換器49に対しブラインポンプ50により
媒体を循環できるようにするとともに燃焼器51により
媒体を加熱できるようにする。又、圧縮機52と室外熱
交換器53とキャピラリチューブ56とブライン冷却器
54とアキュムレータ55とにより冷凍サイクルを形成
し、三方弁57にて室内熱交換器49からの媒体を、燃
焼器51又はブライン冷却器54を通過させるものであ
る。この場合において、冷房運転から暖房運転に切り換
わったときに、ブラインポンプ50による循環媒体の量
を減少させたり、燃焼器51による循環媒体の温度を低
くしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
モード切り換えに伴う車室内でのガラスの曇りを低減で
きる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自動車用空気調和装置における室内ユ
ニットの構成図である。
【図2】冷媒回路図である。
【図3】コントロールパネルの正面図である。
【図4】電気的構成を示す図である。
【図5】フローチャートである。
【図6】フローチャートである。
【図7】フローチャートである。
【図8】フローチャートである。
【図9】蒸発量の推移を示す図である。
【図10】蒸発量の推移を示す図である。
【図11】別例のフローチャートである。
【図12】別例のフローチャートである。
【図13】別例のフローチャートである。
【図14】別例のフローチャートである。
【図15】他の別例の冷媒回路図である。
【図16】他の別例のフローチャートである。
【図17】他の別例のフローチャートである。
【図18】蒸発量の推移を示す図である。
【図19】他の別例の冷媒回路図である。
【符号の説明】
9 送風機、10 ダクト、11 室内第1熱交換器、
12 室内第2熱交換器、35 コントロールパネル
40 操作スイッチとしてのエアコンスイッチ、44
マイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 要二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車 株式会社 内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/22 B60H 1/00 101 B60H 1/03 B60H 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機による室内又は室外空気を車室内
    に導くダクトと、前記ダクト内に配置され、冷・温熱源
    が通過する室内熱交換器と、前記室内熱交換器に冷熱源
    を通過させるための冷熱源通過モードと、前記室内熱交
    換器に温熱源を通過させるための温熱源通過モードとを
    切り換える操作スイッチとを備えた自動車用空気調和装
    置において、前記操作スイッチにより冷熱源通過モード
    から温熱源通過モードに切り換わったときに、前記室内
    熱交換器での結露水を徐々に蒸発させるべく強制的に室
    内熱交換器での温熱源の通過量又は温度を抑えたまま所
    定時間運転するようにしたことを特徴とする自動車用空
    気調和装置。
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